1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:21:03.29 ID:
Tx7vW4Ym0
士「どうやら、また新しい世界に来たようだが……」
ユウスケ「ぷっ。なんだよ士、その格好」
士「ん? ……何だこりゃ!」
夏海「全身真っ黒のタイツ……。ショッカーの戦闘員みたいですね」
士「な、何の世界だか知らないが、俺の役割をザコ戦闘員に振るとは……。見る目のない世界だな」
ヴァンプ「あ、いたいた。おーい、3号くーん!」
士「!」
ヴァンプ「探したよ~。ホラホラ早く来て、レッドさんとの対決の時間もうすぐなんだからっ」
士「何だ、こいつは……」
S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディケイド 激情態
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:21:51.87 ID:
Tx7vW4Ym0
ヴァンプ「ホラ、マスクもちゃんと付けて!」
士「ちょっと待てよ。何なんだお前は」
ヴァンプ「私? ああ、3号君、着任したばかりで知らないんだね」
ヴァンプ「私、フロシャイム川崎支部のヴァンプ将軍。今日から君の上司になるからね、よろしく~」
ユウスケ「フロシャイム?」
夏海「悪の組織……にしては、随分と和やかですね」
士「で? そのフロシャイムとやらで俺は何をすればいいんだ?」
ヴァンプ「本部の研修で聞いてない? 私達の目的は、そう、世界征服っ!」
士「世界……征服……」
ヴァンプ「私もガンバっちゃうから、3号君も、今日から力を合わせて頑張ろうねっ」
士「……はは。こんな間抜けな世界征服があるのかよ」
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:21:58.95 ID:8h9Z7UcI0
(サンレッド見たことないから誰か産業)
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:23:06.22 ID:5w8tnZ0g0
>>5
鷹の爪みたいな感じ
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:24:15.73 ID:cyUXJYay0
>>5
世界征服をたくらむ
お母さんとその家族が
レッドさんぶっ飛ばされる話
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:26:31.45 ID:lisowyiTO
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:24:07.44 ID:
Tx7vW4Ym0
~広場~
1号「あ、来た来た」
2号「ヴァンプ様~っ!」
アーマータイガー「ウッス!」
ヴァンプ「ごめ~ん、皆~。3号君連れてきたよっ」
士「……」
ユウスケ「あれ、怪人と戦闘員……だよな?」
夏海「全然そんな雰囲気に見えないのは、気のせいでしょうか……」
1号「君が3号かー。俺、戦闘員1号。よろしく」
2号「俺は2号。お前早くマスクつけろよ」
士「マスク、ねえ……」ガチャッ
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:25:52.58 ID:
Tx7vW4Ym0
ユウスケ「くくっ。士ー、よく似合ってるぞー」
士「うるさいな。羨ましいなら代わってやろうか。4号と呼んでやる」
ユウスケ「いや、それは遠慮しとく……」
ヴァンプ「あ、ほら皆、レッドさん来たよ! 準備して!」
サンレッド「おー遅れたー、わりーわりー」ヘラヘラ
ヴァンプ「来たな、我らが宿敵サンレッド。今日こそ貴様を血祭りに上げてやるわ」ゴゴゴ……
サンレッド「お? 何だヴァンプ。戦闘員が増えてるじゃねーか」
ヴァンプ「そうだ、サンレッドよ。より増強された我らの力、見るがいい」
サンレッド「そうは言ってもなー、怪人がいつものトラじゃなー」
1号「キー! キー!」
2号「キー! キー! おい3号、お前もやれよ」
士「は? 何で俺がそんな事……」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:30:42.86 ID:
Tx7vW4Ym0
ヴァンプ「油断した口を利いていられるのも今の内よ。ゆけっアーマータイガー! 奴を血祭りに上げるのだ!」
アーマータイガー「オオオオォッ!」
サンレッド「……」ヘラヘラ
アーマータイガー「新・タイガー殺法ーッ! デスランs」
サンレッド「オラァ!」
バキッ!ドコッ!グシャッ!
アーマータイガー「」
1号「」
2号「」
サンレッド「は~い、集~合~っ」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:33:38.65 ID:
Tx7vW4Ym0
ヴァンプ「……」
アーマータイガー「……」
1号「おい、3号、何してんだよ」
2号「お前も正座するんだよ」
士「だから、何で俺が……」
サンレッド「――っとに成長しねーな、お前ら! 何度同じこと言わせりゃ気が済むんだっ」
ヴァンプ「で、でもレッドさんっ、今回のアーマータイガー君は、進化した新・タイガー殺法を――」
サンレッド「意味ねえんだよ、そんなの!」
士「……」
サンレッド「大体っ、そこの3人目は何しに来たんだよ!」
士「俺か?」
サンレッド「てめー以外に誰がいんだよっ!」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:37:01.96 ID:
Tx7vW4Ym0
サンレッド「どうなってんだ、え、ヴァンプさんよ? こいつ俺に向かってすら来ねーじゃねーか」
ヴァンプ「あ、あのですね、3号君は今日この支部に着任したばかりで……」
サンレッド「だったらどーした! 新人だったらボケッと突っ立ってていーのか! あ!?」
士「……」
サンレッド「おめーも何とか言ったらどうなんだ、おい!」
士「……何だかよくわからないが。平和なんだな、この世界は」
サンレッド「あぁ!? そーだよ、平和なんだよココはっ! おめーらが不甲斐ねーからなっ!」
ユウスケ「あはは。士の奴、変なヒーローに説教されてる」
夏海「でも、ほんとに平和な世界みたいですね。ヒーローと悪の組織がこんな関係なら」
士(まったく、ワケのわからない世界だな……。俺はここで何をすればいいんだ……)
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:39:43.52 ID:
Tx7vW4Ym0
1号「やれやれ、今日もレッドの説教長かったですねー、ヴァンプ様ー」
ヴァンプ「まったくね~。私もう、ヒザが痛くて痛くて」
2号「お前のせいだぞ、3号ー」
ヴァンプ「まあまあ、3号君は戦闘員になったばかりなんだから、勝手がわからなくてもしょうがないよ」
1号「そうは言っても、ヴァンプ様……」
士「やれやれ。本当によくわからない世界だ」
ユウスケ「いいじゃん、士。このまま平和な悪の組織で戦闘員として生きていったら」
夏海「そんなことより、この道……写真館に向かってませんか?」
ヴァンプ「あ、あれっ?」
アーマータイガー「ヴァンプ様っ、川崎支部のアジトが――」
1号「なんで写真館に!?」
ヴァンプ「あー、そうか、改装だよ改装っ! 増強作戦の一環として本部が手配してくれたんだよっ」
2号「あ、なるほどー!」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:40:14.72 ID:2b1+N1U30
しかし平和な世界だが過剰なスペック
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:41:20.31 ID:Mk8C1H3V0
OPのアレは実際出来るらしいな
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:43:03.91 ID:
Tx7vW4Ym0
栄次郎「お帰り、皆。……今日は大所帯だね」
ヴァンプ「どうもー。私、フロシャイム川崎支部のヴァンプと申します」
栄次郎「フロシャイム……?」
1号「あの人、何だろう、下宿の世話役の人かな?」
2号「ウチの支部、家事は全部ヴァンプ様がやっちゃうんだから、別にいらない気が……」
栄次郎「今日はカレーを作ろうと思ってね」
ヴァンプ「あ、それなら私手伝いますよー。こないだ仕入れたレシピがあるんです」
ヴァンプ「アーマータイガー君も夕食食べていきなよ。どうせ対決の反省会もあるしー」
アーマータイガー「ウッス! ゴチになりまっす!」
夏海「ほんと、呆れちゃうくらいアットホームな悪の組織ですね」
ユウスケ「これなら本当に、士の出番はないのかもな……」
士「……」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:46:42.69 ID:
Tx7vW4Ym0
~翌日~
サンレッド「♪~」テクテク
ヴァンプ「あ! レッドさーん!」
1号「レッドさん!」
サンレッド「おー、ヴァンプ。何だ、悪の組織の将軍様が昼間っからお買い物か?」ヘラヘラ
ヴァンプ「今日はスーパーの特売の日ですから。早く行かないと目ぼしい商品が売り切れてしまうんです」
サンレッド「そーかよ。熱心なこって」
1号「レッドさんは、またパチンコですか?」
サンレッド「おう。今日は駅前のパチンコ屋が新装開店だからなっ」
ヴァンプ「そんなにギャンブルばかりしてると、またカヨコさんに怒られますよ」
サンレッド「うるせーよっ!」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:51:22.76 ID:
Tx7vW4Ym0
しゅぃぃぃぃん……
ヴァンプ「?」
サンレッド「ん? 何だ?」
シュバリアン「フフフフフ!」ウィーン!
サンレッド「おーヴァンプー。お前らんとこの新しい怪人か? なかなかカッコいいデザインじゃねーか」
ヴァンプ「い、いえ、私達は知りませんよ、あんな怪人」
1号「フロシャイムのデザインじゃありませんね……」
シュバリアン「俺はクライシス最強の戦士。怪魔ロボットのシュバリアン!」
兵士チャップ「ジャッ!チャッ!」ゾロゾロゾロ
サンレッド「お~いヴァンプ様よ~。お前らが不甲斐ないから、他の組織にシマ荒らされてるぞー」ヘラヘラ
ヴァンプ「え、ええ~っ……」
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:55:43.65 ID:
Tx7vW4Ym0
シュバリアン「悪の組織の諸君。この世界のヒーローの抹殺は、このシュバリアンが請け負おう」
1号「ヴァンプ様、どうするんです?」ヒソヒソ
ヴァンプ「ま、まあ、あの怪人がレッドさんを倒してくれるなら、私達にとっては結果オーライだね」ヒソヒソ
サンレッド「おー、おー、いいじゃないの! 盛り上がってくるじゃねーか!」
ヴァンプ「レッドさん!」
サンレッド「かかってこいよ、ロボット野郎。たまにはホネのある怪人を相手にしたくてウズウズしてたんだ」
シュバリアン「ふふふ。行け、チャップ!」
チャップ「チャッ!」バババッ!
サンレッド「おらぁ! ザコは引っ込ん――」
バシッ!
サンレッド「!?」
チャップ「ジャッ!」バキッ!
サンレッド「痛てっ。……へーえ、ザコの分際でやるじゃねーか」ヘラヘラ
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 20:59:16.82 ID:
Tx7vW4Ym0
サンレッド「うおらぁっ!」バキィ!
チャップ「ジャーッ!」バタバタッ
サンレッド「見てるかーヴァンプー。戦闘員にもこのくらいやり甲斐がないとな~」
ヴァンプ「つ、強いね、あの人達……」
1号「戦闘員であの強さなら、怪人は本当にレッドを倒せるんじゃ……?」
シュバリアン「クライシスの力を思い知るがいい!」ウィーン!
サンレッド「望むところだ、オラァ!」ブンッ!
ガシィ!
シュバリアン「……ほう?」グググ……
サンレッド「! こ、こいつ……」
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:02:10.29 ID:
Tx7vW4Ym0
シュバリアン「むんっ!」バキィ!
サンレッド「ぐあっ!」
ズザザッ……
ヴァンプ「強いっ!」
1号「レッドがやられるところなんて、俺、初めて見ましたよ」
サンレッド「……へっ。まだまだっ!」ダッ!
シュバリアン「何度来ようと無駄だ!」バキッ!
サンレッド「ぐっ!」
シュバリアン「この程度か? 貴様の力は……」ギリギリギリ……
サンレッド「く……て、てめえは、一体……」
シュバリアン「名乗った筈だ。最強の悪の帝国クライシス、その最強の戦士、シュバリアンだ!」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:03:18.40 ID:e7EfY6dB0
あれ?こんな展開ヴァンプ様の夢で見た気が・・・
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:04:09.66 ID:2b1+N1U30
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:05:11.08 ID:
Tx7vW4Ym0
サンレッド「クッ……、この野郎ッ!」バッ!
シュバリアン「ふん!」ガシッ!
シュバリアン「そんな一つ覚えのようなパンチ如きで、怪魔ロボットを倒せると思うのか!」
バキィッ!
サンレッド「ぐあああぁっ!」
ドダッ……
サンレッド「な、何だ、こいつ……」
アポロガイスト「ふははははは!」
サンレッド「!?」
アポロガイスト「思い知ったか。クライシスの……いや、大ショッカーの力!」
サンレッド「大ショッカー……だぁ……?」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:07:32.19 ID:
Tx7vW4Ym0
サンレッド「何だか知らねえが、俺を本気に――」バッ!
アポロガイスト「ふん!」ガシッ
サンレッド「っ!?」
アポロガイスト「貴様の力など取るに足らん。まだわからんのか?」
シュバリアン「この世界はクライシスが頂く!」バキッ!
サンレッド「ぐあっ!」
アポロガイスト「わはは! ただのご当地ヒーローなど、我が大ショッカーの敵ではないわ!」
シュバリアン「身の程をわきまえて、散るがいい!」
サンレッド「く、くそ……!」
ヴァンプ「ど、どうする1号、このままじゃ本当にレッドさんが――」
1号「そ、そうですね、でも俺達には何も――」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:10:31.61 ID:
Tx7vW4Ym0
2号「ヴァンプ様~っ!」
ヴァンプ「2号君! 3号君!」
士「……言われて来てみれば。何だ、こりゃ」
アポロガイスト「おや、これはこれは。ディケイドのお出ましではないか」
シュバリアン「ディケイド。意外と早かったな」
サンレッド「あ……? ディケイド、だと……?」
士「大ショッカーか。またつまらないことを企んでるようだが」
ヴァンプ「えっ? えっ、3号君!?」
士「俺が来た以上、とことん邪魔はさせてもらう。――変身!」
【カメンライド――ディケーイ!】
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:13:35.15 ID:
Tx7vW4Ym0
ジャキジャキジャキーン!
ヴァンプ「!!」
1号「あ、あれって!?」
2号「変身した!」
ディケイド「仮面ライダー、ディケイド!」
1号「か、仮面ライダーっていうと、ヒーローの代表選手!」
2号「すっげー! すげーもの見た!」
アポロガイスト「かかれ、シュバリアン!」
シュバリアン「行くぞ!」
サンレッド「……何なんだ……何なんだ、こいつら……」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:17:07.32 ID:
Tx7vW4Ym0
ディケイド「ハァッ!」ガキンッ!
シュバリアン「むん!」
キィン!ガキィン!
ディケイド「さすがに硬いな……。だったらこれでどうだ! 変身!」
【カメンライド――ブラァック! アール・エックス!】
シュバリアン「RXの姿に!?」
ディケイド「俺は太陽の子……なんてな」
ディケイド「行くぜ!」
シュバリアン「ふん、食らえ!」ズキュゥン!
ディケイド「ッ!」
【フォームライド――アールエックス! ロボライダー!】
ディケイド「ボルテックシューター!」バシュンッ!
シュバリアン「くっ!」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:19:22.64 ID:
Tx7vW4Ym0
ディケイド「さらにこれだ!」
【フォームライド――アールエックス! バイオライダー!】
シュィィィ!
シュバリアン「むっ……小癪な!」
ディケイド「ハッ!」バキィッ!
シュバリアン「ぐぅ!」
シュバリアン「この程度では終わらんぞ。我こそは大ショッカー最強の戦士、シュバリアン!」
ディケイド「そーかよ」
【ファイナルアタックライド――アアアアールエックス!】
ディケイド「リボルケインッ!」ブンッ! バッ!
シュバリアン「っ!?」
ディケイド「アアアァァッ!!」グサッ!!
シュバリアン「ぐお!」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:23:25.37 ID:
Tx7vW4Ym0
バチバチッ!ジジジジジジジジ!!
ディケイド「どうだ……!」
シュバリアン「ぐ……お、俺の、負けだ……!」
ドガァァァァァン!!
アポロガイスト「シュバリアンが! お、おのれ、ディケイド……! 覚えていろっ!」
しゅぃぃぃ!
ディケイド「……ふう」
ジャキーン!
士「ま、こんなもんか……」
ヴァンプ「す、すごいよ3号君っ! 私、こんな燃える戦い見たの初めて!」
1号「まさか3号が仮面ライダーだったなんて!」
士「まあな」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:24:47.30 ID:
Tx7vW4Ym0
サンレッド「……」
サンレッド「……」すっ
トボ……トボ……
2号「あ、レッドさんっ」
ヴァンプ「レッドさん! どこ行くんですか、待ってくださいよー」
サンレッド「……」
ヴァンプ「な、何ですかレッドさん、そんなにスネないでくださいよっ。レッ――」
サンレッド「うるせー」
トボトボ……。
ヴァンプ「……レッドさん」
士「……」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:28:12.39 ID:
Tx7vW4Ym0
チーン……ジャラジャラ……
「○○番のお客様、確変~! おめでとうございます~!」
ジャラジャラ……ジャラジャラ……
サンレッド「……」
ジャラ……ジャラ……
サンレッド「……」
『この程度か? 貴様の力は』
『ただのご当地ヒーローなど、我が大ショッカーの敵ではないわ!』
サンレッド「――クソッ!」バァン!
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:28:38.19 ID:ewx68rYC0
ちゃんとスーツ着てこないから……
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:30:21.94 ID:e7EfY6dB0
お客様台パンはご遠慮下さい
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:30:23.72 ID:
Tx7vW4Ym0
バタン……
カヨコ「! あんたー、帰ってきたのー?」
サンレッド「……」
カヨコ「な、何よ。元気ないわね。またパチンコで負けてきたんでしょ?」
サンレッド「……ああ」
カヨコ「だからあれほど言ってるじゃない。ギャンブルは程々にしなさいって!」
サンレッド「……うるせーよ」
カヨコ「っ! 何よその言い方!」
サンレッド「……」
サンレッド「……今日は、ほっといてくれ……」
カヨコ「……あんた……」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:31:51.95 ID:2b1+N1U30
平和ボケし過ぎたのか…
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:33:51.44 ID:
Tx7vW4Ym0
ヴァンプ「いや~、今日はすごいもの見ちゃったー!」
モスキー「何っすか? 何っすかヴァンプ様?」
1号「仮面ライダーですよ、仮面ライダー」
2号「ほんとヒーロー、って感じで変身して! もう凄かったんですよ!」
士「なかなか気分がいいな。もっと褒めろ」
メダリオ「3号が、仮面ライダー?」
カーメンマン「丁度よかったじゃんか、お前、ライダー相手にアレやってみろよ、溶かすぞ~ってやつ」
メダリオ「お前こそアレ見てもらえよ! 呪うぞー、呪うぞー」
ユウスケ「お、俺も変身できるんですよ! 俺も変身!」
ヴァンプ「いや~、本当にすごいよ3号君は~」
ガヤガヤ……
ユウスケ「お、俺も……」しゅん……
夏海「まあまあ。ユウスケにもいつか良いことありますよ」
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:36:06.52 ID:ligrjbsl0
押入れからアレ出せば…
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:36:20.50 ID:ewx68rYC0
バイク売ったしなぁ…
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:36:47.25 ID:
Tx7vW4Ym0
ヴァンプ「さっ、私、夕食の支度をしなきゃっ」
栄次郎「ヴァンプさん、またレシピを教えてくれるかい」
ヴァンプ「もちろんですよ~、じゃあ今日は……」
士「……」
士「それにしても、気になるな。あいつ」
夏海「? あのヒーローのことですか?」
ユウスケ「いいじゃないか士! この世界には士が来たんだから」
士「いや……」
士「俺と大ショッカーが来たことで……この世界のバランスが崩れてしまったのか……?」
鳴滝「その通りだ、ディケイド! よくわかっているな!」
士「! 鳴滝!」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:37:26.19 ID:YgqyVNZ/0
おのれディケイド!
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:38:08.01 ID:
Tx7vW4Ym0
鳴滝「ディケイド。お前のせいで、この世界も破壊されてしまったのだ!」
天井「ちょっとアンター。どっから入ってきてんのよー」
士「こいつはこいつで、どっから出てきてんだ……」
士「……で? この世界で俺は何をすればいいんだ」
鳴滝「お前にできることは何もないよ、ディケイド。黙って世界の崩壊を見ているがいい」
しゅぃぃ……
夏海「そ、それで士くん、これからどうするんですか?」
士「さあな。だが……」
士「この世界を守らなきゃいけないのは。俺じゃねーだろ」
夏海「……士くん」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:42:16.02 ID:
Tx7vW4Ym0
~翌日~
ウーウーウー!ファンファンファン!
警官「と、止まれ! 止まらないと撃つぞ!」
アポロガイスト「はっはっはっ。我々はこの街にとって迷惑な存在というわけだ」
ショッカー戦闘員「イーッ! イーッ!」ゾロゾロ!
街の人々「ワーッ! キャーッ!」
警官「ほ、本当に撃つぞぉ!」パン!パン!
戦闘員「イーッ!」ズバッ!
警官「ぐ、ぐわああ!」
アポロガイスト「ふははは! この世界も大ショッカーの手に堕ちた!」
街の人々「こ、こ、この街にはヒーローはいねえのか!?」
街の人々「誰か、誰か助けてー!」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:46:43.46 ID:
Tx7vW4Ym0
ヴァンプ「え~、夏海ちゃんもお料理くらいした方がいいよー」
夏海「私、おじいちゃんがいつもお料理してくれるから、なかなか自分で覚えなくて」
ヴァンプ「だめだよっ、女の子はいつかお嫁に行かなきゃいけないんだから」
夏海「えへへ……」
士「夏ミカンのやつ、すっかりあのおっさんと打ち解けてるな」
ユウスケ「あの人、本当に悪の組織の将軍なんだろうか……」
ウサコッツ「ヴァンプ様~っ!」
ヴァンプ「! どうしたの、ウサコッツ」
ウサコッツ「大変なの! 街が――川崎の街が!」
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:52:00.48 ID:
Tx7vW4Ym0
TV『緊急ニュースです! 川崎市街が、突如、怪人と戦闘員の集団に急襲され――』
ヴァンプ「た、大変なことに……!」
1号「どうしますか、ヴァンプ様!? レッドに連絡取りますか!?」
2号「そ、それより3号、お前変身して戦えよ!」
士「……」
ユウスケ「そ、そうだ士、行こう!」
士「……ユウスケ。お前、たまには一人で活躍したいだろ」
ユウスケ「へ?」
士「お前ひとりで行って来い」
ユウスケ「な、なんで!」
夏海「いいから行きましょう、ユウスケ! 士くんには何か考えがあるんですよ」
ユウスケ「あ、ああ……」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:54:09.12 ID:
Tx7vW4Ym0
TV『か、仮面ライダーです。赤い仮面ライダーが現れ、怪人達と戦い始めました――』
カヨコ「ちょっと、アンタ! 他の地域のヒーローさんに縄張り荒らされてるわよ?」
サンレッド「……」
サンレッド「……いーんだよ。俺は別に」
カヨコ「何言ってるの、アンタ、ヒーローでしょ。戦ってきなさいよ!」
サンレッド「……」
サンレッド「もう、ヒーローはやめだ……」
カヨコ「!」
サンレッド「適当に仕事でも探すわ。俺ももう、若くねーしな……」
カヨコ「――バカッ!」パシーン!
サンレッド「っ!」
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 21:57:30.04 ID:
Tx7vW4Ym0
カヨコ「ヒーローをやめたら、アンタに何が残るのよ!?」
サンレッド「カヨコ――」
カヨコ「今まで働いたこともないヒモのアンタが! 今さらヒーローをやめて生きてける訳ないでしょ!?」
サンレッド「……」
サンレッド「……そーだな」
カヨコ「!?」
サンレッド「いつまでもヒモの俺がいたらメーワクだろ。出てくよ」
トボトボ……
カヨコ「ちょ、ちょっと、アンタ!」
バタン!
カヨコ「……バカ……バカッ!」
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:00:27.81 ID:
Tx7vW4Ym0
クウガ「超変身っ! ドラゴンフォームっ!」
ギュイイィィン!
怪人「食らえ!」
怪人「ふんっ!」
クウガ「ッ! ハアァッ!」ブンブン! バシッ!
アポロガイスト「わはははは、クウガ一人で何ができる!」
戦闘員「イーッ! イーッ!」
クウガ「くっ、くそっ……やっぱり俺一人の力じゃ……!」
街の人々「キャーッ!」
街の人々「助けてくれーっ!」
クウガ「士、早く……早く来てくれよ!」
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:03:10.35 ID:
Tx7vW4Ym0
サンレッド「……」トボトボ
士「よう。ヒーローさん」
サンレッド「! お前……」
サンレッド「……いーのかよ。お前は戦いに行かなくて」
士「それはこっちの台詞だ。お前……この街を守るヒーローじゃなかったのか」
サンレッド「俺は……」
ヴァンプ「そうですよっ、レッドさん!」
サンレッド「!」
ヴァンプ「ハァ、ハァ……私、ここまで走ってきたから息が切れちゃって」
サンレッド「……何しに来やがった。ヴァンプ」
ヴァンプ「レッドさん。こんなことで落ち込むなんて、レッドさんらしくないですよ!」
サンレッド「あ?」
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:03:28.49 ID:81megMeZ0
仮面ライダーは三号あたりまでしか知らないけどサンレッドがこんなに弱いはずないじゃない
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:07:23.34 ID:5wsS4f2L0
>>89
いやいや、最近のは敵組織も結構チートじみてるの多いよ、次元超えたり目にも映らない早さで襲ってきたり
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:08:41.68 ID:ligrjbsl0
>>98
目に映らない早さならサンレッド一話のアイツ並だな
つーか次元ってオイ
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:08:09.02 ID:
Tx7vW4Ym0
メダリオ「レッドさん、今まで、俺達のどんな作戦にも負けなかったじゃないですか!」
カーメンマン「俺達にどんな目に遭わされても、挫けずに立ち向かってきたじゃないですか」
サンレッド「いや……別に、おめーらに大した目には遭わされてねーし……」
ヴァンプ「宿敵のレッドさんが居ないと、私達も悪事の働き甲斐がないじゃないですか!」
1号「そ、そうですよ! 今まで散々邪魔をしておいて、今更辞めるなんてナシですよ!」
ウサコッツ「レッドー! ぼく、鬼畜じゃないレッドなんて見たくないやいっ!」
ヘルウルフ「レッド、コロス」
タイザ「れっど。れっど」
サンレッド「てめーら……」
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:10:34.93 ID:
Tx7vW4Ym0
士「……」
カヨコ「アンタ」
サンレッド「! カヨコ……」
カヨコ「――忘れ物よ」
サンレッド「これ……。俺の、バトルスーツ……」
1号「……」
2号「……」
メダリオ「……」
カーメンマン「……」
ヴァンプ「戦ってください、レッドさん」
ヴァンプ「私達は、どんな時でも負けない――無敵のレッドさんが見たいんです!」
サンレッド「……!」
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:13:44.83 ID:
Tx7vW4Ym0
街の人々「キャーッ!!」
クウガ「――させないっ!」バッ!
怪人「グオオォ!」バキィッ!
クウガ「ぐっ!!」
クウガ「く、う……!」
怪人「ふふふ……。終わりだ」
怪人「死ね、ライダー!」
クウガ「っ!」
ガシッ!!
怪人「!?」
怪人「き、貴様は――」
サンレッド「てめぇら。俺の街で何してんだ、コラ……!」
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:19:17.47 ID:
Tx7vW4Ym0
アポロガイスト「貴様! 性懲りもなくまた出てきたのか!」
怪人軍団「グオオオォッ」ゾロゾロ……
サンレッド「生憎ここは俺のシマなんでな。小物がウロチョロしてるとメーワクなんだよ」
アポロガイスト「ふははは! 地元ヒーロー風情が、大口を叩きおって!」
士「――いや。そいつは、違うな」
アポロガイスト「何っ?」
(あの音楽)
士「正義の味方らしくないナリはしていても。こいつは、誰より強いヒーローだ」
アポロガイスト「何だと……?」
士「口ではワルぶってても。こいつは、心の底では誰よりも街を愛し、街の人々の笑顔を愛している!」
士「そんな男が。弱いはずがねえ」
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:22:13.75 ID:
Tx7vW4Ym0
アポロガイスト「き、貴様――また大上段から説教を! 何様のつもりだ!?」
士「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
士「サンレッド。ヒーローの真の力、今こそ見せてやろうぜ」
サンレッド「前置きが長げーよ。だが――」
サンレッド「――悪くねえな。行くぞ!」
シャキィン!
士「変身!」
【カメンライド――ディケーイ!】
サンレッド「装着っ! バトル・スゥ――ツ!」
キラッ!シュバァァァ!
ディケイド「仮面ライダー! ディケイドッ!」
サンレッド「天体戦士! サン・レェェッド!!」
ドカアァァァァン!!
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:22:21.26 ID:hG+a1zch0
説教BGM脳内再生余裕でした
114:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:23:30.59 ID:Mk8C1H3V0
やだ・・・ベタだけど糞燃える・・・
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:24:51.97 ID:r56MCn++0
燃えるからこその王道展開
116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:25:08.02 ID:
Tx7vW4Ym0
アポロガイスト「か、かかれっ!」
戦闘員「イーッ!」
怪人軍団「オオォォッ!」
【アタックライド――スラァッシュ!】
ディケイド「ハッ!」
ガキィンッ!
サンレッド「うおおおぉぉらああぁぁっ!!」バキィィィィッ!!
怪人「グアアァァァッ!」ドカーン!
サンレッド「どうしたどうしたァ! その程度かぁ!」ズガァァァッ!
怪人「ギャアアッ!」ドカァーン!
クウガ「つ、強い……!」
アポロガイスト「な、何だ……何なんだ、あの強さは!」
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:28:41.80 ID:
Tx7vW4Ym0
戦闘員「イーッ! イーッ!」ゾロゾロ!
バキュン!ズキュゥゥン!
戦闘員「イーッ!?」バタバタッ……
海東「……ふっ」
ディケイド「お前、海東!」
海東「何だか面白いことになってるからね。僕も見学させて頂くよ」
海東「ああ、それとこれ。サンレッドくん?」ポイッ!
サンレッド「! これは――サンシュート!?」
海東「前にこの世界に来たとき、手慰みに盗み出しておいたのさ。返しておくよ」
サンレッド「失くしたと思ってたら……この野郎!」
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:30:52.01 ID:
Tx7vW4Ym0
サンレッド「だが、ありがてぇ。おかげでやりやすくなった」
戦闘員「イーッ! イーッ!」
サンレッド「食らえっ! サン・シュートッ!!」ズキュゥゥゥゥン!
戦闘員「イ~ッ!!」ドカーン!
アポロガイスト「お、おのれ、ヒーローどもめ……!」
アポロガイスト「ガイストカッター!」ヒュヒュヒュヒュ!
サンレッド「!」
サンレッド「――ハッ!」バッ!
アポロガイスト「!?」
サンレッド「コロナ・キィィィィック!!」ズガガガガガガッ!
アポロガイスト「ぐあああぁぁ!」
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:33:02.17 ID:
Tx7vW4Ym0
アポロガイスト「お、おのれ――」
ザッ!
ディケイド「行くぞ! サンレッド!」
サンレッド「おおっ!」
【ファイナルアタックライド――ディディディディケーイ!】
ディケイド「ハッ!」
バババッ!!
サンレッド「ハアァァァ……」
ディケイド「ディメンションキック! ハアアァァァッ!!」
サンレッド「コロナッ! アタアァァァック!!」
ゴオオォォォォォッ!!
アポロガイスト「ぐおおおおおっ!!」
ドガアァァァン!!
125:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:34:52.04 ID:
Tx7vW4Ym0
アポロガイスト「……う、ぐ……」ヨロ……
アポロガイスト「ま、まだだ……私は……この世界にとって……」
ゴゴゴゴゴゴ……
アポロガイスト「どこまでも、迷惑な存在になってやるのだ……!」
アポロガイスト「出でよ! スーパークライス要塞っ!」
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
サンレッド「! あれは……!」
ディケイド「大ショッカーの巨大要塞、か……」
127:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:36:54.79 ID:
Tx7vW4Ym0
ゴゴゴゴゴ……
アポロガイスト「ふははははっ! この要塞を操り、貴様らを焼き尽くしてくれる!」
アポロガイスト「スーパークライス! ビィィィム!!」
ズキュゥゥゥゥンッ!!
ディケイド「! 危ねえっ!」
サンレッド「チッ……面倒なモン出してきやがって!」
ディケイド「だが、こっちにも手はあるぜ」
サンレッド「あ?」
【ファイナルフォームライド――ササササンレッド!】
ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」
サンレッド「お、おい!?」
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:39:25.23 ID:
Tx7vW4Ym0
ボッ! ゴオオォォォッ!
サンレッド「! これは……!」
ディケイド「お前の実力はまだまだこんなもんじゃねーだろ。飛び立て!」
サンレッド「オオオォォッ!」
カッ!
サンレッド「ファイアーバードッ! フォォォォ――ムッ!!」
ギュオオォォォ!!
ヴァンプ「あ、あれは――レッドさんの強化フォーム!?」
カヨコ「あれが……あの人の本当の力……!」
クウガ「す、すげえ……」
1号「お前、見てないで戦ったら?」
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:41:56.65 ID:
Tx7vW4Ym0
ビュオッ! ギュオオォォッ!
サンレッド「ハアァァァッ!」
ズガァン! ドカアァァン!
クライス要塞『ギギギギギギギィ!』
アポロガイスト「くっ! 小癪な……!」
ディケイド「俺も行くか……!」
【フォームライド――オーズ! タジャドル!】
ディケイド「ハッ!」
タ~ジャ~ドル~♪
135:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:42:27.03 ID:8h9Z7UcI0
タジャドルかwww
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:43:52.93 ID:
Tx7vW4Ym0
ギュアアァァァ!!
ディケイド「行くぞ! 二方向から仕掛けるんだ!」
サンレッド「ああっ!」
バッ! ヒュオオォォ!!
アポロガイスト「撃ち落としてくれる! スーパークライス・ミサァァァイル!」
バシュシュシュシュシュ!!
ディケイド「っ!」
サンレッド「うおっ、何だこれ!」
アポロガイスト「ふはははは! スーパークライスミサイルは、一度追尾した敵を決して逃がさん!」
ギュオオォォォッ!
ディケイド「チッ! どうやって攻めれば……!」
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:47:08.65 ID:
Tx7vW4Ym0
バシュシュシュシュ!
サンレッド「ッ! ミサイルが――」
ピキュゥンッ!
バラッ……
サンレッド「!?」
Pちゃん・改『ミサイル・ゲーゲキ。ミサイル・ゲーゲキ』ギュオオォォ!!
サンレッド「あいつ!」
ヒュオオォォォォッ!!
ゲイラス「レッドさん! ミサイルはこっちで引き受けます!」
モスキー「レッドさんは、本体の破壊に集中してくださいっ!」
サンレッド「お、お前ら……!」
ガメス「かかって来い、クライス要塞のミサイル!」
ドルゴン「フロシャイム翼の会の力を見せてやる!」
ギュオオォォォォ!!
142:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:49:54.69 ID:
Tx7vW4Ym0
戦闘員「イーッ! イーッ!」
街の人々「キャー!」
ガッ!
戦闘員「イッ!?」
アーマータイガー「ウオオォォ! 俺達の街を荒らさせてたまるかっ!」
メダリオ「溶かすぞ、てめぇらっ!」
カーメンマン「全員まとめて呪ったろかぁー!」
ウサコッツ「僕達以外に、この街で悪の存在は認めないからねっ!」
デビルねこ「ぼ、僕も戦うぞ!」にょきっ!
ヘルウルフ「大ショッカー。コロス」
クウガ「よ、よおし、俺も……! 超変身ッ!!」
バッ!!!
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:52:31.95 ID:
Tx7vW4Ym0
ギュゥゥゥウウゥゥウッ!!
ディケイド「ハアアアァァッ!」バシュゥゥゥ!
サンレッド「ファイアアアァァ! ブロォォォォッ!」ズガアアァァァ!!
クライス要塞『ギギギギギィィィィィ!!』
ドカァン! ドカァン!
アポロガイスト「お、お、おのれおのれおのれぇっ! スーパークライスビィィィィム!!」
ズキュウゥゥゥゥウゥン!!
ディケイド「無駄だっ!!」
サンレッド「太陽の戦士に――そんなものが効くかアァァァ!!」
ギュオォオォオ!!
148:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 22:57:20.91 ID:
Tx7vW4Ym0
ディケイド「決めるぞ、サンレッドッ!!」
サンレッド「アアァァァァ!」
ゴオオオォォォ!!
【ファイナルアタックライド――オオオオーズ!】
ディケイド「プロミネンスドロップ! ハアアアァァァッ!!」
サンレッド「ファイアーバードッ! アタアァァァァック!!」
キュウン……ズガアアアァァァァァッ!!
アポロガイスト「ぐ……がああああああっ!」
............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (. (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; - .._´,
._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ ヾ
ドカ―― ::( ( . |: ! ) ) ―――ン!!
ヾ、 ⌒~'"| |'⌒~'"´ ノ
""'''ー-┤. :|--~''""
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j i
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_,, ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ
150:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:02:24.57 ID:
Tx7vW4Ym0
ワーッ!!ワーッ!!
ディケイド「――はっ」
サンレッド「ふっ」
スタッ……
街の人々「ありがとー! サンレッドーっ! 仮面ライダーっ!」
街の人々「ありがとぉー!」
ザワザワ……
ディケイド「どうだ。こういう喝采、ヒーローっぽいだろ」
サンレッド「……ハッ。ガラじゃねーんだ、こーいうの」
タタッ……
ヴァンプ「レッドさーん!」
カヨコ「あんたーっ!」
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:04:57.05 ID:
Tx7vW4Ym0
カヨコ「見直したわよ、アンタ。ほんとは強いんじゃない」
サンレッド「バーカ。俺はいつでも強えーんだよ」
ヴァンプ「レッドさん! 私、感激しました! やっぱりレッドさんは永遠のヒーローです!」
サンレッド「……お前……」
サンレッド「……ふっ。よせよ。ガラじゃねーっつってんだろ」
ヴァンプ「くっくっくっ……。そうだったな、サンレッド」
ヴァンプ「貴様がヒーローとして再起した今! 今度こそ我々の手で貴様を血祭りに上げt」
サンレッド「うるせーよっ」パコッ!
ヴァンプ「いてっ!」
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:07:48.65 ID:
Tx7vW4Ym0
ウサコッツ「レッドー、よくもヴァンプ様をー」
サンレッド「うるせー。このヤロ」
がやがや……
士「……これで、この世界も救われた、というわけか」
ユウスケ「よかったよかった! 一件落着だな、俺も頑張った甲斐があったよ」
夏海「ユウスケは何もしてないじゃないですか」
ユウスケ「したよ! 変身したし戦ったよ、俺! 見てないの!?」
海東「士ぁ。乗ってくかい?」ドルン!ドルン!
士「海東。何だお前、そのバイクは」
海東「そこのバイクショップで売りに出されててね。なかなかいいお宝だと思うけど」
士「ハッ。勝手にしろ」
155:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:11:35.98 ID:Mk8C1H3V0
仲いいなこいつら
156:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:11:36.36 ID:
Tx7vW4Ym0
ヴァンプ「さあ皆、帰るよ! 今日も腕によりをかけて夕食作るからねっ」
ウサコッツ「わーい! ごはんごはんー!」
サンレッド「いいなヴァンプ。俺にも食わせろよ」
ヴァンプ「いいですよー、カヨコさんも来ますよねっ」
カヨコ「じゃあ、お呼ばれしちゃおうかなっ」
がや……がや……
――天体戦士サンレッド。これは、神奈川県川崎で繰り広げられる、
ヴァンプ「ところでレッドさん、次の対決の日取りですけど――」
サンレッド「お前なー、たまにはゆっくり休ませろよ! 久々に全力出したんだから!」
ヴァンプ「レッドさんが力を出し切って弱ってる時だから狙うんじゃないですか!」
サンレッド「はっ。おめーらなんかにゃ、寝ながらでも負けねーよ」ヘラヘラ
――善と悪の、壮絶な戦いの物語である!
(おしまい)
157:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:12:43.79 ID:Mk8C1H3V0
乙!面白かった
158:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:12:52.60 ID:ewx68rYC0
乙乙
177:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:30:31.53 ID:bCxSfHv6O
サンレッド物は秀逸な法則
180:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/31(火) 23:34:31.92 ID:tFtJOT840
乙
ムキエビ先輩の大活躍は見られなかったか
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