伊織「アンタたちは夢と魔法の国をナメすぎよ!」

2012-06-28 (木) 12:17  アイドルマスターSS   1コメント  
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:12:32.44 ID:MhjlgXQ10

―――

伊織「あら、どうしたの3人揃って」

真「ああ、伊織か」

響「いやぁ~、それが、貴音が『ディズニーランド』に行ってみたいって言い出してさぁ」

伊織「……は?ディズニー?」

真「そうそう」

貴音「……」

伊織「なんでまた、ディズニーランドなの?」

貴音「はい……先日、春香と千早が遊びに行ってきた、と聞きました」

真「そうだね。お土産ももらったし」

貴音「あの二人、普通の遊園地には何度も行くということは無いのに……でぃずにーらんどは何度も行っているそうです」

響「……まあディズニーは普通とはちょっと違うしな」

貴音「そこです、そこなのです」

貴音「一体なにが、あの二人をそこまでさせると言うのか……非常に興味があるのです」

伊織「ふーん……」



eval.gif9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方




6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:17:01.22 ID:6ghzpKCF0

はよ



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:18:34.18 ID:MhjlgXQ10

伊織「で、それで3人で行く計画でも立ててたの?」

真「ああ、そんなとこだね」

響「ほかのみんなは予定が合わなくてさぁ……実は全員、ディズニーは初めてなんだ」

伊織「あら、そうだったの」

真「まあね」

響「自分もけっこー楽しみだぞ」

真「うん、ボクもなんかワクワクしてきたよ」

貴音「ふふ……仲間たちと遊園地で遊ぶ、というのも良い思い出になりますね」

伊織「…………」

伊織「で……アンタたち、当日の予定は?」

真「え?」

響「予定って?」

伊織「何時に集合するか、とか。どんなアトラクションに乗るか、とか」

伊織「あとパレードを見るのか見ないのか、キャラクターと写真撮る気はあるのか、とかね」

貴音「……集合時間は決めておりましたが……普通、そこまで決めるものなのですか?」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:23:29.29 ID:MhjlgXQ10

真「そうだよ。その時その時に乗れるやつに乗って、パレードも見れるなら見て……で大丈夫なんじゃないの?」

響「うんうん。自分だって他の色んな遊園地には行った事あるし、なんくるないさー」

響「……って、…………伊織?」

伊織「……」

貴音「ど、どうかしたのですか伊織?」

真「なんか怖い顔してるけど」

伊織「…………」

伊織「あ、んたたち、ねぇ……」


伊織「アンタたちは夢と魔法の国をナメすぎよ!」


真「うわっ!」

響「び、びっくりした!」

貴音「……ナメすぎ、とは……どこがでしょうか?」

伊織「いい!?まずディズニーを普通の遊園地と一緒にするなんて言語道断よ!」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:27:55.76 ID:nhmNE8yR0

こうやって仕切る奴といったことあるけど
楽しめなかった。色々まわれたけどさ・・・



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:30:02.23 ID:gKYPUY/n0

開場ダッシュしたくなる気持ちはわかるけど開場のなんともいえない雰囲気が好きだ



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:31:23.31 ID:MhjlgXQ10

真「どういう意味?」

伊織「ディズニーランド自体に熱狂的なファンがたくさんいることもそうだけど……」

伊織「何よりも、混み方が段違いよ。休日にでも行ったら、アンタたちの想像を超えるくらい混むわよ」

響「ど、どのくらいだ?」

伊織「人気のアトラクションに乗りたいなら……1、2時間は並ぶのが当たり前ね」

貴音「……成程」

伊織「新しいアトラクションが出来たりなんかしたら……4、5時間並ぶこともザラよ」

響「うえぇ!?ひとつのアトラクション乗るだけでご、5時間!?」

伊織「ええ、だから無計画にあっちこっちフラフラしてたら、ロクに回れないわよ」

真「そ、そうなの……?」

伊織「そうよ。それにパレードやショーも、本気で見たいなら2、3時間前から場所取りするのが普通だし」

貴音「見る準備をするためだけに2時間以上も費やすのですか……」

真「うわぁ……ど、どうしよう響、貴音。……別の遊園地にするかい?」

響「うーん……」

伊織「…………」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:31:44.27 ID:oV7txduK0

平日のすいてそうな日に行くからわからん



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:39:28.19 ID:KTJwW1Rq0

芸能人は平日昼間に行ってそう



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:40:23.40 ID:MhjlgXQ10

伊織「ディズニーに行くの、いつなわけ?」

真「え?」

貴音「……ちょうど3人が休みだったので、来週の水曜日にしようかと」

伊織「……それは何よりね」

伊織「……」

伊織「私も、一緒に行かせてもらっていいかしら?」

響「え、伊織も来るのか?」

伊織「ええ。……いや、別にイヤなら、アドバイスだけでもいいわよ?」

響「いやいやいや!そういう意味じゃないさぁ!……ていうか、むしろ本当に来てくれるのか?」

伊織「まぁね。アンタたちだけじゃ心配だもの」

真「……なんかシャクに触るけど……じゃあ、伊織が居れば並ばないで遊べるのかい?」

伊織「……並ばないで遊ぶ手段もあるにはあるけど、日帰りならそこまでは無理ね」

伊織「でも安心していいわ。比較的スムーズに、かつ楽しませる自信くらいはあるもの」

真「わかった……じゃあとりあえず、伊織のプランを教えてくれよ」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:48:42.86 ID:MhjlgXQ10

伊織「……そうね。……まず、本当にスムーズに回りたいなら……ディズニーシーがおススメよ」

響「シー?」

貴音「でぃずにーらんど、とは違うのですか?」

伊織「まったくの別物よ。ディズニーリゾートって呼ばれる一帯に、ランドとシーの二つのテーマパークがあるの」

伊織「ランドはキャラクター性を前面に押し出して、シーは『海』っていうテーマを重視してるわ」

伊織「……そもそも、3人はランドじゃなくてシーでもいいのかしら」

真「え?えーと……ボクはどの道初めてだし、楽しめるならどっちでも」

響「じ、自分……それ聞いたら、シーの方が興味出てきたかな……」

貴音「……では、響がそう言うのであれば、わたくしも『しぃ』で構いません」

伊織「じゃあ、ディズニーシーにしましょう」

真「なんでシーならスムーズに回れるんだい?」

伊織「ランドの方には、修学旅行生が来やすいのよ。それに新アトラクションもあるし」

伊織「まぁシーにも今度トイストーリーの新アトラクションが出来るから、それが出来たら結構混むわね」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 22:56:40.19 ID:MhjlgXQ10

真「へぇ~、なるほどね」

伊織「あと水曜日は良い曜日よ。平日ならそれだけ人も少ないもの」

伊織「ただ『県民の日』がある場合は、千葉県民が入場料割り引きになるから混むわね」

伊織「月曜日なんかも、日曜日にやる小学校の運動会、の振り替え休日だったりするわ」

貴音「……中々、奥が深そうですね」

伊織「……にひひっ、世界中のディズニーランドを回った私に任せなさい!」

響「おおぉ、伊織が凄く頼もしく見えるぞ」

伊織「で、アトラクションとパレード、どっちがいいかしら」

真「うーん……初めて行くし、やっぱりアトラクションかなぁ」

響「そうだよな。ディズニーは行った事ないけど、遊園地って言ったらそうだもんな」

伊織「……じゃあ、アトラクション中心に回りましょう」

伊織「いい?まずは―――」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:09:11.87 ID:MhjlgXQ10

―――

8:50、ディズニーシーエントランス前

響「うわー!開園前なのにこんなに!」

真「……確かに、平日でコレはちょっと予想外だったな」

伊織「ま、そこはしょうがないわ。やっぱりディズニーだもの」

貴音「前の入り口の方で、何やら歓声が上がっておりますが……」

伊織「ああ、アレは開園前にディズニーのキャラクターが、エントランスでパフォーマンスやってるのよ」

真「そうなんだ?」

伊織「ええ。それに、開園してからしばらくは入り口にキャラクターが集まってくれるから……写真を撮ったりもできるってわけ」

伊織「ミッキーとかドナルドとか、いわゆる人気キャラクターたちがね」

響「へぇ~、それじゃあみんな夢中になるわけだぁ」

貴音「……わたくし、みっきー殿の実際に動いている姿を見るのは、おそらく今日が初めてになるでしょう」

伊織「……あ、そう。……写真も撮ってもらおうかしら?」

貴音「……いえ、興味はありますが、……最初はあくまで打ち合わせ通りに参りましょう」

伊織「わかったわ。……ミッキーに会いたくなったら言いなさい。連れてってあげるから」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:16:02.74 ID:MhjlgXQ10

真「連れてって?」

伊織「パレードとかショーで見ることも出来るけど、ミッキーは専用の会えるスペースがあるのよ」

伊織「時間はかかるけど、確実に写真を撮ったり握手したりできるわ」

貴音「ふふ……では、みっきー殿に会いたくなったらそこに伺うようにしましょう」

伊織「……よし、そろそろ開園時間よ」

伊織「いいわね?真。地図も持ったかしら?」

真「よーっし、任せてよ。昨日調べてきたし、場所もバッチリだよ」

伊織「……キャラと写真撮る人もいるから、そこまで必死にならなくてもいいけど」

伊織「なるべく急いで行きましょう」

響「お、おう」ドキドキ

貴音「…………」


開園

伊織「よし、走らず急ぐわよ!」

響「行くぞぉー!」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:22:02.58 ID:MhjlgXQ10

真(よし、で、ボクはみんなとは違うところに……走る!)

ダッ

響「うわぁ……み、みんな走っててちょっと怖いぞぉ」

貴音「……とても夢と魔法の国に来ているとは思えない形相ですね」

伊織「開園直後はどうしてもそうなるわね。あとはパレードの場所取りとか」

伊織「……ま、しばらくしたら落ち着くわよ」

響「えぇと……最初に行くのが……『センター・オブ・ジ・アース』だな」

貴音「名前しか聞いておりませんでしたが……どういった施設なのでしょう?」

伊織「簡単に言えば『ジェットコースター』系のアトラクションよ」

伊織「……ていうか貴音」

貴音「はい、どうかしましたか?」

伊織「有名人なんだから変装して来い、とは言ったけど……そのサングラス似合わないわねぇ」

貴音「な、なんと!?」ガーン

響(ジェットコースターかぁ。どんな感じなんだろうなぁ)



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:29:56.28 ID:MhjlgXQ10

―――

真「ハッ……ハッ……」

タッタッタ

真「……!よしここだ!」


いい、真?

真はまず開園したら、全員分の入園チケットを預かって

そして「タワー・オブ・テラー」の「ファストパス」を取りに行って欲しいの


真(ファストパス……これを取っておけば、パスに指定された時間に行くことで、並ぶよりもスムーズに乗れる!)

真(発券には入園チケットが必要だから、こうやって一人に預ければ、それ以外のメンバーは別のアトラクションに並ぶことが出来る!)

真(で、全員のパスを発券したら、ボクは後から伊織たちの列に合流すればいい……あんまり良くない事らしいけど)


真「……よし、これで4枚だな。ふーん、10時から11時の間まで有効……かぁ」

真「パスは取ったから……あとはアレだな。……で、合流すればいいのか」

タッタッタ……



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:35:21.19 ID:MhjlgXQ10

―――

真「あ、す、すいません……!」

真「ちょっと、前、失礼します」

真「……フゥー」

伊織「……お帰りなさい。ありがとう真」

響「お疲れ様~」

真「えーと、まずこれがファストパス」

貴音「……ま、真、それよりも……!」

真「ははは……はい、これがポップコーン」

貴音「おお、なんという甘美な香り!……真、感謝いたします!」

伊織「悪かったわね、ポップコーンの買出しまで頼んじゃって」

真「いやぁ、でも結構楽しかったよ?景色もいいしね」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:43:42.07 ID:MhjlgXQ10

伊織「そうなのよねぇ。ランド以上に、シーは景観も良いのよ」

響「……ていうか凄いなぁ。本当に入れてくれるんだ」

貴音「……」モグモグ

真「ボクも最初は半信半疑だったけど……」

―――

真「クランベリー味ひとつ……このカゴにお願いします」

―――

真「ちゃんとカゴいっぱいになるまで入れてくれたよ」

伊織「当たり前じゃないの。だってカゴ自体もポップコーン売り場で売ってるもの」

真「ああ、そういえば見たよ。柄は違ったけど」

貴音「……」モグモグ

伊織「カゴ自体はちょっと値が張るけど……一度買ったら、そのまま使いまわせるってわけ」

伊織「で、以前使ったカゴを持参してもOKだから、私のを使えば安く済むのよ」

響「……へぇ~、モグモグ……それは知らなかったなぁ」モグモグ



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:49:42.68 ID:MhjlgXQ10

真「クランベリーとブラックペッパー……売り場が近くて助かったよ」

伊織「……もうクランベリーの方は無くなりそうよ」

真「えぇ!?た、貴音ぇー、ボクの分も残しておいてくれよ!」

貴音「……」スッ

貴音「では、響の食べているこちらを……」モグモグ

響「おお貴音、ブラックペッパーもおいしいぞぉ」

真「……モグモグ……あとどのくらいだろう?」

伊織「そうねぇ……私たちが最初に並んだときは30分待ちになってたわ」

真「じゃあ……あと15分くらいかな」

真「……モグモグ……そういえば、なんでファストパスはタワー・オブ・テラーだったんだい?」

伊織「どういうこと?」

真「だって、センター・オブ・ジ・アースをファストパスにして、最初にタワー・オブ・テラーに乗っても良かったんじゃないの?」

伊織「……そうねぇ。……ま、そこは個人差の範囲内かしらね」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:56:34.68 ID:MhjlgXQ10

伊織「まず地図があるでしょう?」

真「ああ」ペラッ

http://www.tokyodisneyresort.co.jp/tds/map.html
http://www.tokyodisneyresort.co.jp/pdf/map/sea_atrc.pdf

伊織「下がエントランスで、私たちがいるのが中央の『ミステリアスアイランド』」

伊織「タワー・オブ・テラーは、『アメリカンウォーターフロント』にあるわね」

真「そうだね」

伊織「入り口に近いアトラクションだったら……わざわざ並ぶよりは、私だったらファストパスを取るわね」

伊織「その代わり、ちょっと遠いところにある人気アトラクションに乗るわ」

真「それが伊織のやり方、ってことか」

伊織「そういうことになるかしら」

伊織「ま、そういう意味じゃあセンター・オブ・ジ・アースじゃなくて『インディジョーンズ』とかでも良かったわね」

真「インディジョーンズだと……一番上だから……入り口から一番遠くかぁ」

伊織「そうなのよねぇ。気軽に行けないのが難だわ」

貴音「……」モグモグ



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 23:58:15.14 ID:qkpoODpu0

小鳥さんとディズニー行きたい



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:02:44.85 ID:1ys+AWS30

黙々とポップコーンを吸い込むお姫ちん



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:03:23.95 ID:aRgQc4t90

9:24、センター・オブ・ジ・アース…「エレベーター前」

係員「では、こちらのエレベーターに乗って乗り場までご案内致します」

……

プシュー!

ゴトンゴトン……

ガタッ!ゴゴゴゴゴゴ……!

…プシュー!

……

真「ふーん、エレベーターの後もちょっと並ぶのか」

伊織「……初めての人は絶対に勘違いするわね。エレベーター降りてすぐ乗るのかしら、って」

響「じ、自分なんか……あのエレベーターがアトラクションなんだと思ってたぞ……///」

貴音「……」

伊織「結構物々しい演出だから、その勘違いも無理ないんじゃない?」

貴音「…………」

響「……?貴音、大丈夫かぁ?」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:10:08.25 ID:aRgQc4t90

貴音「ハッ!?……ど、どうかしましたか響?」

響「……それは貴音の方だろぉ。ポップコーンも手ぇついてないぞ?」

真「ひょっとして……怖いのかい?」

貴音「な、……そんなわけありませぬ!」

伊織「(ありませぬ……)……貴音がジェットコースター系に強いって聞いたから乗るつもりだったけど」

伊織「……本当に強いのかしら?」

貴音「え、ええ……本来ならばそのはずだったのですが……」

貴音「先ほどからの、不安を煽るような会場の物言いや演出を見ていると……」

貴音「……ハッ!?い、いえ!わたくし、決して怖くなどありません!」

伊織「……一応、乗る直前だったらリタイヤ用の出口もあるわよ」

響「貴音、隣に乗るから心配いらないさぁ」

真「……もうちょっとで乗り場に着くね」

貴音「…………」ドキドキ



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:13:42.82 ID:qnYtG9ks0

貴音かわいいよ貴音



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:20:16.95 ID:aRgQc4t90

伊織「で、本当に大丈夫なわけ?」

貴音「もち、ろ、ん、です……!」

響「じ、自分が隣にいるからな、貴音!」

真「……フゥー」ドキドキ


『センター・オブ・ジ・アース』

謎の天才科学者、ネモ船長によって明かされる、
いまだかつて誰も見たことのない地底世界へようこそ。

地底走行車で、神秘と驚異の世界をめぐりましょう。
まばゆい光にあふれた水晶の洞窟、巨大キノコの森、地底に生息する珍しい発光生物。
と、そのとき、なんだか不気味な振動が…。


ジリリリリッ!

火山活動発生!火山活動発生!

ゴゴゴゴゴ…………


響「うぎゃあー!!うわー!」

真「うおおおおお!」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:26:35.39 ID:aRgQc4t90

伊織「ひゃあー♪!」

貴音「ひ……ひぃぃ……!」

―――

シュー…シュー…

アナウンス「ステーションに到着すると、セーフティバーは自動で上がります」

アナウンス「出口は、左側です」


真「はあぁー、凄かったなぁー!」

響「……はぇー…………」

伊織「フゥ……」

貴音「はうぅ……伊織……いけずです」

伊織「……にひひ!」

貴音「うぅ……こ、このような恐ろしい仕掛けだとは……」

響「なんか……龍みたいな化け物出てきたところで貴音の悲鳴が聞こえたもんなぁ……」

真「ボクはやっぱり、落ちる瞬間が一番ヒヤッとしたなぁ」

貴音「そ、そこ自体は大丈夫だったのですが……あのように恐ろしいモノたちが出てくるなどとは……」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:33:04.76 ID:aRgQc4t90

伊織「ディズニーならでは、ってところかしらね」

伊織「普通のジェットコースターで終わらないで、ちゃんと演出してるあたりが」

真「これもう一回乗りたくなるよ、凄く良かった」

響「じ、自分も……怖かったけど楽しかった!」

貴音「ハァ……わ、わたくしはこの乗り物はもう結構です」

伊織「……安心しなさい。一日に同じの何回も乗ったりはしないから」


9:40、センター・オブ・ジ・アース前

真「……次は何に乗るんだい?」

伊織「そうねぇ……タワー・オブ・テラーまでちょっと時間があるわね」

伊織「ちょっとブラブラ歩きながら、見て回りましょう」

響「おっしいいぞー!」

貴音「や、休めるのならば幸いです……」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:40:40.67 ID:aRgQc4t90

―――

響「えっとここは……『ポートディスカバリー』かぁ」

伊織「……あら、『アクアトピア』なんて丁度いいんじゃないかしら」

響「アクアトピア?」

真「どれ?」

伊織「あの池をグルグル回ってるやつよ」

響「……お、本当だグルグル回ってる!」

貴音「確かに……あれならば、化け物が出てくることもないでしょう」

真(まだ気にしてたんだ……)

伊織「夜になるとライトアップされて綺麗だけど、その分混むのよねー」

伊織「空いてるから今のうちに乗っちゃいましょ」

貴音「ええ、そう致しましょう」


「アクアトピア」は、新しい航海システムの開発のためにつくられた研究施設。
今日はフェスティバルを記念して、一般のみなさんにも開放されています。
ウォーターヴィークルを走らせるプールには、実験用につくられた渦巻きや間欠泉、滝が…。
研究者たちが生み出した、画期的なヴィークルの乗り心地を体験してみてください。



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:49:25.51 ID:y+oEnZVIO

シーで高熱出して吐いたことがあるのを思い出した



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:34:23.48 ID:UL1lGG9F0

>>64
俺はお前を知ってる気がする



153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:05:42.71 ID:y+oEnZVIO

>>93
やだなんか怖い



176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 12:25:00.71 ID:AiZNIlt40

>>153
俺もディズニーランドで生まれて初めて41度出たわ



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:47:07.10 ID:aRgQc4t90

ヴィーグル1:貴音・響

響「あれっ?操作できると思ったのにできないのかぁ」

ウィーン、ウィー

貴音「そうですね……自動で進むようです」

響「お……こ、このまま行ったらぶつかるんじゃあ……」

貴音「……!」

ピタッ……ウィーン

貴音「と、止まりました。危なかったですね……」

響「うわぁ!こ、今度はこっちにぃ……!」


ヴィーグル2:真・伊織

伊織「真夏じゃなかったのが惜しいわね」

真「惜しいって?」

ウィーン、ウィーン、ウィー

真「うわ、危ない!」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:51:49.87 ID:aRgQc4t90

ピタッ、ウィーン……

真「フゥ、ぶつかるかと思った」

伊織「……あんな感じで、色んなところに勝手に行くのが面白いんだけど」

伊織「夏になると、『びしょぬれコース』っていうのが出来るのよ」

真「びしょぬれ……って間欠泉が!危なーい!」

ピタッ、シュワワワー……

ウィーン、ウィーン

真「ハァ……水がかかるかと思ったよ」

伊織「……で、そうね。びしょぬれコースはわざと水にかかるようなコース設定がされてるのよ」

伊織「暑い日なんかはちょうどいいわよね」

真「そ、それはいいけどさぁ伊織……」

伊織「どうしたの?」

真「ぼ、ボクだけハラハラしてバカみたいじゃないかぁ!」

伊織「……だって本当にぶつかったりしたら大変でしょう?ギリギリで止まるようになってるのよ」

真「それは、わかるけどさぁ……うわっ!」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:58:20.60 ID:aRgQc4t90

―――

伊織「にひひっ、どうだったかしら?」

真「どういう動き方するのかわからなくて、面白かったよ。……ちょっと疲れたけどね」

響「じ、自分はハラハラしっぱなしだったさぁ」

貴音「……仕掛けを理解してしまえば、奇怪な動きを楽しむ余裕も出てきました」

伊織「……貴音は、もう調子は回復したかしら?」

貴音「そうですね。先ほどの恐怖は、この施設で拭えたのではないかと」

伊織「……そう、……それは良かったわぁ」ニヤリ


10:05、アクアトピア前

真「お、もうファストパスの時間みたいだよ」

響「じゃあタワー・オブ・テラーに行くのか」

伊織「……あ、ちょっと待ってちょうだい」

響「ん?」

伊織「真、別のファストパスの発券、お願いできるかしら?」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:56:33.94 ID:BRxxqjwGO

こういう可愛い女の子グループをひたすら見ていたい



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 00:57:46.74 ID:c4Zy3VBe0

>>67
通報した



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:09:47.30 ID:aRgQc4t90

真「え!?無理じゃないの?」

響「えぇ、……どういうことだぁ?」

貴音「……響、こちらの券には、『次のふぁすとぱす発券は11:00以降』となっております」

貴音「まだ10時ですから、この時点での発券は無理なのでは、ということですね」

響「……あ、本当だ。自分のもそうなってる」

伊織「大丈夫よ、出来るのよ」

真「なんで?」

伊織「ファストパスはそこに書いてある通り、発券してから2時間は連続で発券できないようになってるわ」

伊織「でも例外があって……」

伊織「ファストパスの指定時刻が発券してから2時間以内だったら、それに乗れるようになった時点で、次のファストパスが取れるようになるの」

真「あ、なるほど!」

響「へえぇー、そうなのかぁ」


※実際は、この場合ならちゃんとファストパスに

「次のファストパスは10時以降に発券できます」

と書いてあります。今回はファストパスについて説明するためにわざと違くしました。



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:11:52.37 ID:vPFz93a+0

便利だな



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:13:59.35 ID:TxvU8Ud60

なんというディズニーのステマ



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:14:21.26 ID:icN2jc9e0

勉強になるな



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:18:43.01 ID:aRgQc4t90

真「じゃあ取ってくるのはいいけど、何にするんだい?」

伊織「そうねぇ……ここから比較的近くて、ファストパスが早めに切れそうなアトラクションがいいわね」

響「切れることもあるのか」

伊織「もちろんよ。ファストパスは『指定時間にパスを持って来れば優先的に案内してくれる』システムよね」

伊織「みんながファストパス取ったら、それだけ優先案内できる時間も繰り下がっていくわ」

響「パス取ってるのに、そこで混んだらおかしいもんな」

伊織「ええ、そうね。そしてそれが閉園時間を越えたりしたら、もうファストパスはそこでオシマイね」

貴音「ふむ……では、皆が券を取りに行くものほど、早く無くなるということですね」

伊織「そういうことよ」

伊織「……じゃあ、インディジョーンズでいいかしら?」

響「インディジョーンズはパスが早く無くなるのか?」

伊織「人気だもの、そりゃあ早く無くなるわよ」

伊織「真、お願いできる?」

真「よっし……『ロストリバーデルタ』か。じゃあみんなの入園チケット貸して。行ってくるよ」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:28:50.82 ID:aRgQc4t90

タッタッタ……

伊織「ここからなら近いから、すぐ戻ってくるわね」

響「じゃあ普通に待ってるか」

伊織「それもいいけど……そうねぇ」

スッ

ピッ…プルルルル

真『はい、どうしたんだい伊織?』

伊織「ああ、そのままインディジョーンズに向かって頂戴」

伊織「私たち、『うきわまん』を買っておくわ。真も食べるかしら?」

真『うきわまん?なにそれ?』

伊織「アクアトピアの真下にあるお店で売ってるの。うきわの形をした食べ物よ」

真『へぇ~……あ、着いた。……じゃあ買っておいてよ!』

伊織「わかったわ」ピッ

貴音「う、うきわまん……」ジュルリ

響「ここの真下にあるのかぁ。食べてみたいぞ」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:35:49.20 ID:aRgQc4t90

伊織「ええ、真にも位置は伝えてあるから行きましょう」

―――

気象コントロールセンターのメンバーが実験成功の喜びをわかち合うフェスティバルを開いたときに、
ゲストのみなさんのためにレストランやフードワゴンをつくりました。
そのひとつがこのお店です。
ポートディスカバリーらしい斬新な形のこのスナック、
未来のマリーナを散策しながら味わってみてください。


貴音「……なるほど、確かにうきわの形をしております……ハムッ」

響「エビが入ってるんだなぁ。美味しいぞ!」

タッタッタッタ

真「フゥ~、はい、ファストパスお待たせ」

響「おう、ありがとうな真!」

貴音「いんでぃじょーんずの指定時刻は、13時ですか」

真「並んで入るほうの入り口見たら、45分待ちって出てたよ」

真「あれ見たらやっぱりファストパスの方がいいよなぁ」

伊織「……お疲れさま。はい、真の分のうきわまんね」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:41:33.69 ID:aRgQc4t90

真「モグモグ……うん、おいしい」

貴音「……ご馳走様でした」

伊織「早いわね……」

貴音「……」ジッ

響「……じ、自分の分はあげないぞ?貴音……」

貴音「…………」ジッ

真(……もっかい並んで買えばいいのに…………)

響「う、うぅー、食べずらい……」

貴音「……一口」

響「……じゃ、一口だけ」

―――

貴音「……♪」モグモグ

真「まさか本当にまた並んで買ったなんて……」

伊織「食欲が異常ね」

貴音「ふふ……何か、この場にいることで感じる、より一層の美味しさがあるのです」モグモグ



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:47:54.16 ID:aRgQc4t90

響「あぁー、でもそれはあるかもなぁ」

伊織「そうね、ディズニーランド……ここはシーだけど、ランドにいると日常とは違う感覚になるのよね」

真「うん……なんか、ファストパス取りに走ってただけで、ちょっとワクワクしてたよ」

貴音「……」モグモグ


10:20、タワー・オブ・テラー前

伊織「……さぁて、着いたわよ。……貴音はさっさと食べ終えなさい」

貴音「ふふ、言われずとも……ご馳走様でした」

響「早っ!」

真「……でっかいなぁ……。これがタワー・オブ・テラーかぁ」

響「うわぁ、すごく混んでるなぁ。……90分待ちだってさぁ」

伊織「まぁ、これでも空いてるほうかしらね」

伊織「……にひひっ、そしてここで、この『ファストパス』の出番よ!」

―――

貴音「本当に、最前列へ来てしまいました」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 01:55:25.33 ID:aRgQc4t90

響「ファストパス用の入り口から入ったと思ったら……」

真「ほとんどの行列すっとばして、ここだもんなぁ」

伊織「アンタたちにもわかったでしょ?ファストパスがどれだけ大事か」

貴音「正に、今この場で痛感しております」

真「……にしても……どういうアトラクションなんだい?」

響「なんか、物々しい雰囲気だなぁ……」

伊織「……」

伊織「……建物についての説明は、ちゃんと係の人からされるわ」

伊織「それまでは気持ちを落ち着かせましょ」

真「ん?うん……」

貴音「……はぁ。しかし、うきわまんのなんと美味であったことか……」

響「ま、また買ってくるかぁ?……あはは」

伊織「…………」

伊織(……貴音、ここはセンター・オブ・ジ・アースとは比べ物にならないくらい凄いわよ)

伊織(事前の説明で、覚悟しておいた方がいいわよぉ……)ニヤリ



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:03:59.88 ID:aRgQc4t90

―――

『タワー・オブ・テラー』
時は1912年のニューヨーク。舞台は、1899年に起きたオーナーの謎の失踪事件以来、
恐怖のホテルと呼ばれるようになった「タワー・オブ・テラー」。
今日は、ニューヨーク市保存協会による見学ツアーに参加していただきます。
さあ、エレベーターで最上階へ…。


『これ先に行ってはならん……!』

『私の忠告を聞け……!呪いは本物だ!』

『シリキウトゥンドゥの眼が……!』


ドシャーン!バリバリバリ


…………

真「えぇと、『ハイタワー3世』がホテルのオーナーで、落下したエレベーターから消えていた、と……」

真「で、そこで見つかったのが『シキリ……』シキリなんだって?」

伊織「『シリキウトゥンドゥ』よ。呪いの偶像って呼ばれてるわ」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:09:24.01 ID:aRgQc4t90

貴音「い、伊織……あなたという人は、本当にいけずですぅ」

伊織「……ま、アトラクションの説明を事前にしなかったのは悪かったわ」

伊織「でも貴音がそんなに怖がりだとは思わなかったわよ。……嫌味じゃなく、ね」

響「た、貴音ぇ……イヤなら抜けようか?自分も一緒に行くぞ?」

貴音「い、いえ……!」

貴音「伊織にそこまで言われて、引き下がれるわけがありません」

貴音「いいでしょう……この恐怖、見事に克服してみせようではありませんか!」

響「む、無理するなよ……?」

真「ていうかボクも普通に怖いんだけど……」

伊織「……このアトラクションがディズニー史上『最恐』ですもの」

伊織「逆に、これをクリアすれば、これ以上怖いアトラクションは無いわよ」

貴音「ふ、ふふ……望むところです」

ギュウゥ

響「痛い痛い!貴音、手ぇ握りすぎだって!」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:15:52.37 ID:aRgQc4t90

―――

真「3コースあるのか……」

伊織「乗るエレベーターが違うだけで、ショーの内容は一緒よ」

伊織「一説にはどのコースが一番怖いとか、あるみたいだけどね」

貴音「……」ギュウウ……

響「……(痛い……)」

―――

『さぁ手を振って、この世の自分に別れを告げたまえ……』

伊織「そろそろね……」

響「……」ドキドキドキドキ

真「フゥー……」

貴音「…………」


ガシャン

真「眩しっ!」

伊織「にひひっ、良い景色ねぇ~」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:22:07.83 ID:aRgQc4t90

響「こ、この高さから……!」

貴音「…………」ギュッ

ガシャン!

―――

真「は、はは……まだ脚がガクガクするよ……」

響「すごかった……とにかくすごかったな……」

響「た、貴音……大丈夫かぁ?」

貴音「……なんとか…………」ガクガク

伊織「ふぅ~。このスリルが病みつきになるのよね~」

響「じ、自分はしばらくは乗らなくていいぞぉ……」

真「ボクもかなぁ……はは」

貴音「……わたくしは……」

貴音「も、もう一度……乗ってみたいと思いました」

響「うえぇ!?」



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:32:16.76 ID:aRgQc4t90

伊織「あら、意外ね。二度と乗りたくないって言うと思ったのに」

貴音「……は、恥ずかしながら……最後の方は、気が抜けかけてしまって……」

貴音「ほ、ほとんど覚えてないのです……」

真「それって普通に危ないじゃん……」

貴音「いつの日か、これを平然と思えるような強靭な精神を身につけられるよう……」

貴音「そのために、もう一度乗ってみたい、と思ったのです」

響「そ、そうかぁ~……」

響(ていうか貴音から手ぇ握られすぎててまだ痛いぞ……)

伊織「ふーん……じゃあ別の機会に、また連れてきてあげるわよ」

貴音「ふふ……ありがとうございます、伊織」

伊織「まぁ、またアンタの怖がってる顔が見られるなら安いものよ」

貴音「……つ、次はそうは行きませんよ…………?」

ギュッ

響「はいはい、貴音。大丈夫だからな?」



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:38:56.82 ID:aRgQc4t90

―――

『タワー・オブ・テラー・メモラビリア』
恐怖のホテルと呼ばれる「タワー・オブ・テラー」のツアーの開催にともない、
ニューヨーク市保存協会は当時の内装をそのまま公開することにしました。

ハイタワー三世のお気に入りのプールも、
現在ではツアーのおみやげを売るショップとして営業しています。
「タワー・オブ・テラー」ならではのユニークなグッズや、
ツアー中のゲストの決定的瞬間をとらえた写真も販売しています。


伊織「……で、出口を過ぎたらここに入ってくるってわけ」

真「そういえばショップに入るのは初めてだなぁ」

響「……写真……うわ、本当に写ってる」

伊織「プ……た、貴音……アンタすごい顔してるわよ?」

貴音「……このような醜態を公衆の面前に晒されるとは……///」

真「ボクも凄い顔してるなぁ。って笑ってるの伊織だけじゃないか」

真「ふーん……一枚買っていこうかな」

伊織「そうね、じゃあ……しばらくここで買い物していきましょう」

響「わかった。自分、ちょっとあっちの方見てくるよ」



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:51:59.12 ID:aRgQc4t90

11:00、タワー・オブ・テラー・メモラビリア前

伊織「そろそろ昼ごはんにしようかしら」

響「もうか?早いんじゃないか?」

伊織「ちょうどお昼に行ったら、どこも混んでるわよ」

真「ちょっと早いくらいがいいのか……」

貴音「わたくしは今からでも一向に構いませんよ」

伊織「まぁアンタはね……」

響「あ、ゴミ箱だ……ちょっと自分、ゴミ捨ててくるな!」

真「ああ」

伊織「…………」

伊織「…………!!」

真「で、どこで食べるんだい伊織…………伊織?」

伊織「ちょっと待って!」

真「え?」

伊織「……ラッキーね。面白いものが見れるわよ」



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 02:56:41.08 ID:aRgQc4t90

貴音「響の居る方に何かあるのですか?」

真「……清掃のお兄さんしかいないけど」

伊織「……ふふふ」

―――

響「あ……掃除中だったのかぁ」

清掃員「……」ペコリ

響「えーと、ゴミ捨てても大丈夫……かなぁ?」

清掃員「……」ペコリ

響「あ、じゃあ……」


『ガブリッ!』


響「え!?」

響「…………え?え?」



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:03:21.00 ID:aRgQc4t90

清掃員「……」

響「な、なんだ今の!?ゴミ箱が喋ったぞ!?」

響「……こ、このゴミも……」

キィ

『ガブリッ!』


響「や、やっぱりだ!」

真「……ど、どういうこと!?」

響「あ、真」

清掃員「……」ペコリ

真「ぼ、ボクもゴミ捨てて……いいですか?」

清掃員「……」ペコリ

真「じゃあ……」


『ニャーオ』


真「しゃ、喋った!ゴミ箱が喋った!」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:10:07.69 ID:aRgQc4t90

貴音「……どういうことなのですか、伊織?」

貴音「わたくしの目から見ても、ゴミ箱が喋ったようにしか……」

伊織「……にひひっ!気になるんなら、貴音も何か捨ててきたらぁ?」

貴音「…………」


真「も、もう一回……」

キィ

『ニャーオ』

真「うわ、やっぱり喋った!」

清掃員「……」

響「自分のときは噛まれた音だったのに……真は猫の鳴き声……」

貴音「失礼致します」

響「あ、貴音」

貴音「この『うきわまん』の包み紙を捨てたいのですが……よろしいですか?」

清掃員「……」ペコリ



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:14:31.39 ID:aRgQc4t90

貴音「……」


『ブブーッ!』


貴音「……!な、なんと!」

響「……ゴミ箱にダメ出しされたぞ、貴音」

真「捨てちゃダメってことかなぁ」

貴音「わたくしにだけ、許可を下さないというのでしょうか」

キィ

『ブブーッ!』

貴音「……な、何がいけないのでしょう……」

清掃員「……」

清掃員「……」スッ

貴音「……?手、ですか?……はい」スッ

清掃員「……」シュッシュッ

響「何かかけてるな……」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:18:15.99 ID:aRgQc4t90

清掃員「……」スッ

貴音「これでもう一度、ということですね……」

貴音「……」

キィ

『ピンポーン』

貴音「!」

響「おお良かったなぁ貴音」

真「手がいけなかったのか……」

貴音「し、しかし……これは一体どのようにして……」

清掃員「……」

清掃員「b」グッ!


『キラリーン』


真「!?お兄さんの『グッ!b』に反応した!?」



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:22:56.58 ID:aRgQc4t90

響「ど、どうなってるんだぁ……」

清掃員「……」カチャカチャ

清掃員「……」

貴音「……行ってしまわれるのですか」

響「……他のところも掃除しなきゃいけないもんなぁ」

清掃員「……」

真(にしてもデカイ清掃用具だなぁ。車輪ついてるし。ここのゴミ箱と同じくらいの大きさだ)

清掃員「……」


コロコロ……

『ピヨピヨピヨピヨ』


貴音「!?」

響「!?」

真「!?」



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:29:51.91 ID:aRgQc4t90

ピヨピヨピヨピヨピヨ……


響「……」

真「す、すごい……」

貴音「…………」

伊織「……どうだったかしら?『ファンカストーディアル』は」

響「い、伊織……」

真「ふぁんかす……え、何て?」

貴音「……ということは、あれも一つの『あとらくしょん』なのですか?」

伊織「そういうことになるわね」

伊織「ファンカストーディアル……清掃員そのものはカストーディアルって呼ばれてるわ」

伊織「でも中には、普通の清掃員に見えて、とんでもないパフォーマンスをする人たちがいるの」

伊織「それがファンカストーディアルよ。どこに現れるか、何をするのか、一切知らされていない」

響「そ、その人に会ったっていうのか……!」

真「……それじゃあ確かにラッキーだよ」



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:40:23.82 ID:aRgQc4t90

貴音「伊織は……あの時点で、あの方がそうである、と見抜いていたのですね?」

伊織「まぁね。ファンカストには追っかけも多いし、有名な人は顔もよく知られてるもの」

響「はぁ~~……」

伊織「……で、どこでお昼ご飯を食べようかしら?」


―――

11:20、ケープコッド・クックオフ前

伊織「わたしのおススメでいいなら……ここね」

響「さっきタワー・オブ・テラーまで行くのに、通ったとき見たな」

真「メインはハンバーガーかぁ」


『ケープコッド・クックオフ』
今日は村人たちが集まって誰の料理が一番かを決める、伝統的な料理大会「クックオフ」の日。
会場は白い時計台が目印のタウンホール(村役場)です。
1等のブルーリボンを獲得したメニューやハンバーガー、フライドポテトをたっぷり味わってくださいね。

ダイニングエリアの一部では、
レギュラーショー「マイ・フレンド・ダッフィー」も楽しめます。



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:48:12.13 ID:aRgQc4t90

伊織「私はコッドフィッシュバーガーセット……これで全員かしら」

真「そうだね」

伊織「……じゃあ、ショーを見ましょうか」

響「ショーって?」

伊織「この店はね、ショーを見ながら食事ができるのよ」

真「どんなの?」

伊織「『ダッフィー』って知ってるかしら?」

貴音「……『みっきー』殿のような、物語の登場人物でしょうか」

伊織「まぁ、そんなものね」

伊織「ディズニーシーじゃないと、ダッフィーには会えないの。ランドにはいないわ」

真「へぇ」

伊織「で、そのダッフィーがどうして生まれたのかがショーでわかるわよ」



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 03:58:51.63 ID:aRgQc4t90

―――


ミニー「~♪~」


響「……モグモグ……へぇ~、ミッキーのために作った人形かぁ」

貴音「……モグモグ……モグモグ」

真「やっぱりミニーもミッキーも可愛いなぁ」ホワワーン

伊織「ダッフィーはミニーがミッキーのために作った、意思が宿ったテディベアーね」

貴音「……モグモグ……モグモグ」

伊織「貴音……ちゃんと聞いてるの?」

貴音「ええ、もちろんですとも……モグモグ」

貴音「みっきー殿は世界中を冒険をするのですね。中々行動派ではありませんか」

響「モグモグ……ダッフィー可愛いなぁ」



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 04:06:59.18 ID:aRgQc4t90

伊織「今回のショーじゃ出てこないけど、ダッフィーの彼女もいるわよ。『シェリーメイ』って言う」

真「ふ~ん……モグモグ」

―――

真「うっし、美味しかったぁ!」

響「ごちそーさま!」

貴音「……たまには『はんばぁがぁ』も悪くありませんね」

伊織「ふぅご馳走様。……ショーの第二部があるから見るとして、この後はどこに行きたいかしら?」

真「あれ乗ってみたいなぁ、アクアトピアに乗るときに見えた……『ストームライダー』!」

伊織「いいんじゃないかしら」

響「どんなアトラクションなんだ?」

伊織「……そう、ねぇ……」

伊織「乗ってみてからのお楽しみ、かしらね」

貴音「そ、それは一体……」

伊織「……タワー・オブ・テラーよりは怖く無いから安心しなさい」



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 04:15:35.10 ID:aRgQc4t90

―――

12:10、ストームライダー前

真「30分待ちかぁ」

伊織「むしろラッキーね。ストームライダーは一度に入る人数が多いから、30分かからないで乗れる可能性もあるわ」

響「そうなのか」

伊織「ええ、だからここにはファストパスもあるけど、他の施設にファストパスを回したほうがいいわね」

貴音「……ところで伊織、そのぽっぷこぉんをわけてくれますか?」

伊織「……さっきあんだけうきわまんとハンバーガー食べて、よく入るわね」

貴音「ふふ……やはり、普段とは違う環境に居ることで、わたくしの胃袋も仕様が変わっているようですね」

伊織「もう、せっかく買ったばっかりなのに……ストロベリー味でいいわけ?」

貴音「はい、ではいただきます」

―――

真「あ、ボクたちも入れるみたい」

響「本当だ……ちょっと早く乗れるぞ」



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 04:23:22.90 ID:aRgQc4t90

伊織「列が進む時も一気にだものね。このくらいの待ち時間なら並んだほうが得だわ」

貴音「なるほど、確かに伊織の言うとおりでしたね」

カラッ

伊織「……最後まで食べてくれちゃってまぁ……」

―――

ドガーン!バリバリバリバリ!


貴音「嵐を消す兵器……凄まじい爆音でしたね」

響「い、今聞いた音の100万倍くらいデカイ音がするって……」

真「ほ、本当かなぁ……」


『ストームライダー』
気象コントロールセンターが開発した「ストームディフューザー」。
これをストーム(嵐)の中心で爆発させれば、
なんとストームを消滅させることができるのです。

折りしも、史上最大のストームが接近中!
さあ、ストームライダーに乗って、ストームの中心部へと出発!



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 04:31:12.11 ID:aRgQc4t90

―――

『ストームライダー、発進』

『待ってましたぁ!さぁみんな行くぞ!』


響「うわぁ凄い凄い!……うひゃ!」


―――

『……スコット!後は俺たちが引き受けたからな!』

『キャプテン・デイビス、ミッションは中止です』

『え?何だって聞こえないなぁ?』

貴音「……ふふ、面白いお方ですね」


―――

『爆発まで、20秒』

『みんな捕まってろよ!』

真「ひ……!うわっ……!ひゃあ!」



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 04:40:23.00 ID:aRgQc4t90

―――

真「ひゃ~……すごいアトラクションだったなぁ……」

響「じ、自分……こっちの方が怖かったかも」

伊織「……貴音は平気そうね」

貴音「ええ。恐怖と言うよりは、嵐に向かっていく『でいびす』殿に、感動と興奮を覚えました」

貴音「この施設でしたら、何度も乗ってみたいものですね」

伊織「へぇ~意外ね」

真「うん、でも確かに楽しかったよ」

響「は、はは……」

貴音「……大丈夫ですよ響、わたくしがついていますから」

響「そ、そこで貴音に心配される覚えはないさぁ!」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 09:58:43.44 ID:aRgQc4t90

伊織「さて……インディジョーンズが13時からだから……まだ時間があるわね」

真「どこか時間をつぶせる場所ないかなぁ」

響「伊織、どうだ?」

伊織「うーん……」

伊織「……そうねぇ、何かに乗るかどうかは置いといて」

伊織「とりあえず、まだ行ってない『アラビアンコースト』のエリアに行ってみましょ」

貴音「あらびあん……どのような所なのでしょうか」

伊織「そのまんまよ。アラビアっぽい雰囲気の所ね」

真「ディズニーだと……『アラジン』みたいな感じか」

響「よっし、行くぞー!」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 10:08:47.46 ID:aRgQc4t90

―――

貴音「いんでぃじょーんず、はこの建物なのですね」

伊織「そうよ、ファストパスの入り口はこっち」

真「ここも70分待ちか……取っておいてよかった」

響「このまままっすぐ行くとアラビアンコーストに着くのか?」

伊織「着くわね。……あ、あと丁度いいわ」

伊織「今から『レイジングスピリッツ』っていうアトラクションも通り過ぎるんだけど……」

伊織「13時過ぎて、インディジョーンズに向かう途中で、そこでファストパスを取るといいわ」

真「へぇ~、人気のアトラクションが2つ並んでるのか」

響「レイジングスピリッツって、どんなアトラクションだ?……全然イメージ湧かないなぁ」

伊織「……レイジングはジェットコースターそのものね。特に怖い演出があるわけでもないわ」

貴音「それならば……わたくしも平気かと」

伊織「あ、そうそう、これね。これがレイジングスピリッツ」

真「……うわぁ…………こっちは80分待ちだって……」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 10:17:18.59 ID:aRgQc4t90

響「レイジングの方が人気なのかぁ」

伊織「……ま、時と場合によるわね」

伊織「最近までは、事故で運転休止してたから……再開して、それで混んでるのもあるわよ」

貴音「成程……む、あれが『ふぁすとぱす』の発券機ですか」

真「あ、あれか。……アトラクションごとに発券機の形も違うんだよなぁ」

響「タワー・オブ・テラーも違うのか?」

真「うん、全然違った」

響「……なんか上に時間がかいてあるな」

貴音「仮に今から発券すれば……利用は16時から……ですか」

伊織「まだパスは切れなさそうね。慌てることはないわ」

―――

真「うわー、本当にアラビアみたいだ」

貴音「……先ほどの密林のような一帯とは、まるで雰囲気が違いますね」

響「でっかい宮殿がたくさんあるなぁ……」



145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 10:26:29.33 ID:aRgQc4t90

伊織「エリアごとに景観がガラッと変わるのもシーの魅力の一つよぉ」

真「す、すごいなぁ。……どこを見る!?」

響「真、落ち着くさぁ……」

伊織「並ばないで乗れる……『シンドバッド』が丁度いいわね」

貴音「しんどばっど、とは……どのような施設なのですか?」

伊織「あの建物よ」

伊織「船に乗ってストーリーを楽しむ……ランドの『イッツ・ア・スモール・ワールド』の系統ね」

真「……ランドも行ったことないから良くわからないよ」

伊織「……そうだったわね、悪かったわ」


『シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ』
かけがえのない宝物を手に入れるために、
未知なる海の冒険へと旅立つ船乗りシンドバッド、そして、トラの子ども、チャンドゥ。
さあ、“心のコンパス”を信じて! あなたも一緒に船に乗って、
最高の宝物を見つけに行きましょう。



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 10:34:28.14 ID:aRgQc4t90

響「……ホントにすぐ乗れるんだなぁ…………」

伊織「ま、いつでも行列があるような、大人気のアトラクションじゃないわね」

伊織「……でもやよいと一緒に来たときは、やよいが一番楽しんでたアトラクションだったわ」

真「ふーん……」

―――

~じんせいーは、ぼーうけーんだ♪~

真「チャンドゥ!チャンドゥ埋まってる!」

響「え、あ、ホントだ!埋まってる」

―――

~しーんじーて、コーンパースを♪~

響「なんか……良い歌だなぁ」

貴音「そう……ですね……」

貴音「心を揺さぶられるような……素晴らしい歌です」



148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 10:44:25.81 ID:aRgQc4t90

―――

響「はぁ~……」

真「しーんじーて、コーンパースを♪……か」

貴音「……『童心に帰る』とは、このようなことを言うのかもしれませんね」

貴音「何よりも確かに、曲が素晴らしいと感じました」

伊織「そうねぇ、やっぱりここの中心は音楽よねぇ」

伊織「あと真、あれは『コンパス・オブ・ユア・ハート』って言ってるのよ」

真「え!?」

伊織「歌のタイトルもそう。……あと作曲者もディズニーでは有名な人なの」

響「そうだったのかぁ……。はぁ、心のコンパスかぁ……」

伊織「……時間が良いわね。そろそろインディジョーンズに向かいましょう」



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 10:50:54.30 ID:aRgQc4t90

―――

貴音「真、どのようにすれば?」

真「入園チケットの……そう、そこのバーコードを通して」

貴音「ふむ……確かに出てきましたね」

響「レイジングスピリッツは16:20からだってさぁ」

伊織「全員そうみたいね。さ、インディに行くわよ」


13:15、インディジョーンズ

真「やっぱりファストパスだとスイスイ進むなぁ」

貴音「しかし……この並ぶための場所も中々に凝っていますね」

響「よく出来すぎてて……ここもちょっと怖いぞ」

貴音「……わたくしは今のところ大丈夫です」

伊織「……まだ何も聞いてないわよ」



151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 10:57:34.32 ID:aRgQc4t90

『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー~クリスタルスカルの魔宮』
インディ・ジョーンズ博士の助手パコが、
博士に内緒で“若さの泉”を探す魔宮ツアーを企画しました。
さあ、さっそくあなたも参加しましょう。

ところが招かれざる客の侵入に、魔宮の守護神クリスタルスカルの怒りが大爆発!
無事に脱出できるのでしょうか!?


貴音「……非常に物々しい雰囲気になってきましたね」

響「ていうかあのパコって人、勝手に企画してるんじゃないかぁ!」

真「……注意書きも凝ってるんだなぁ、面白いや」

伊織「もうそろそろよ。……貴音、覚悟は出来たかしら?」

貴音「!?……も、もちろんです」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:03:58.49 ID:aRgQc4t90

―――

テーッテレッテー、テーレレー♪

貴音「!?なんと……あの人は危なくないのですか!?」

伊織「人形、人形だから」

―――

『きーえーさーれー!』

ドゥーーン!!

真「うひゃあ!?」

響「うぎゃあ!!」

貴音「ひ、ひぃ!」

伊織「……♪」

―――

ゴロゴロゴロゴロ……

真「危ない……危なーい!」

ガクン!



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:09:49.97 ID:aRgQc4t90

響「ひ……ひぇ~……」

貴音「……助かりました」


テーッテレッテー、テーレレー♪

『後は自分たちで切り抜けるんだな』


真「は、はー……終わりかぁ……」

伊織「やっぱりコレは何回乗ってもいいわ~♪」

響「楽しかったけど……す、すごい疲れたぞ……」

貴音「ええ……あの教授というお方の助けが無ければ、今頃どうなっていたことか……」

伊織「だから人形だって」

真「コレ……今までで一番面白かったよ!」

真「うん……すごくよかった」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:20:20.71 ID:aRgQc4t90

伊織「真は気に入ると思ったわ」

真「いやぁ~、へへ……もう一回乗りたいくらいだよ」

響「ああ、でも自分もコレは楽しかったぞ!」

伊織「にひひっ、楽しんでくれたのなら何よりだわ!」

貴音「そうですね。……しかし、あの方が『インディ・ジョーンズ』と言うのですか」

貴音「あの方の助けなくして、今ここには居られないのかと思うと……」

伊織「人形だって言ってるでしょ!」


―――

『エクスペディション・フォトアーカイブ』
ここは、発掘調査隊が撮影した現場記録写真の保管室。
現在も記録写真を取り扱っているのですが、
そこに写っているのはクリスタルスカルの魔宮に挑む探険家たちの勇猛果敢な(恐怖の?)姿です。
手に入れたい探険家の方は、キャストまでどうぞ


伊織「タワー・オブ・テラーと同じね。写真を撮られてたから、ここで買うことができるの」

伊織「……また貴音が凄い顔になってるわ」



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:27:21.57 ID:aRgQc4t90

響「さっきのは魂が抜けたような顔だったけど……」

真「……こっちは物凄いしかめっ面だな……」

貴音「し、仕方が無いでしょう!?」

貴音「あの様な物が迫ってくるなどと考えたら……この様な顔にも、な、なります///」

真「……伊織はまた笑顔だ」

伊織「そりゃあ写真のポイントくらい、ちゃんと押さえてるもの。……にひひっ」

響「そうだなぁ……自分、一枚買おうかな」

貴音「!?ひ、響……このような間抜けな顔をしたわたくしの写真を……買うというのですか?」

響「……どうしよう」

伊織「……ま、ゆっくり決めなさい」

伊織「私はこっちのショップでも見てるわ。……『ペドラーズ・アウトポスト』ってところね」

真「あ、じゃあボクも行くよ」

貴音「響……考え直してはくれませんか?」

響「た、貴音ぇ……ちょっと近すぎる……」



162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:37:39.15 ID:aRgQc4t90

―――

真「あ、この帽子いいなぁ」

伊織「……こっちの方が似合うんじゃない?」

真「本当?……へぇ~、確かにいいね」

真「あ、Tシャツも売ってるんだ。……何か買っていこうかな」

―――

貴音「……響、薄情です…………」

響「だ、だからぁ……誰にも見せないって。……それならいいだろぉ?」

貴音「ほ、本当に……本当にそうだ、と約束してくれますか?」

響「約束するよぉ……」

貴音「……ありがとうございます」

響(貴音ってこんなこと気にするようなタイプじゃないはずなのに……)

響(やっぱりディズニーの魔力……なのかな)



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:44:35.98 ID:aRgQc4t90

―――

真「あ、お帰り」

響「おう」

貴音「……フゥ」

伊織「……こっちはもう買い物終わっちゃったわよ。何か買うかしら?」

響「そうだなぁ。ちょっと見てみるよ」

伊織「……じゃあ、私と真はこれからの打ち合わせでもしましょ」

真「ん?あ、ああ。わかった」

響「ほらほら、貴音も来いよ!」

貴音「あ、待ってください響……」

…………


13:40、ペドラーズ・アウトポスト

真「で、次はどうするんだい?ファストパスまで結構時間あるよ」

伊織「そうねぇ……アラビアンコーストと、『マーメイドラグーン』の方に行ってみるのがいいかしら」

真「まだ行ったことない所か」



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 11:53:40.01 ID:aRgQc4t90

伊織「マーメイドラグーンに行くなら、やっぱりショーを見るべきね」

真「ショーってどういうのだい?」

―――

響「うわっ!可愛い!可愛すぎるぞこのぬいぐるみ!」

貴音「……響……このカエルのぬいぐるみが可愛いのですか……?」

貴音「わたくしにはとてもそのようには……」

響「む~……自分は可愛いと思ったんだから良いんだよ!」

響「……!そっか、貴音ってカエル苦手だもんなぁ……うりゃ!」

貴音「ひえっ!……ひ、響……勘弁してくださいまし……」

響「へっへ~……うりゃうりゃ!」

貴音「あうぅ……い、いけずですぅ……」



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 12:01:00.61 ID:aRgQc4t90

響「おっまたせ~!」

貴音「……」

伊織「……買い物してきただけで随分やつれたわね」

貴音「そ、そのようなことは……」

伊織「……まぁいいわ。次はマーメイドラグーンに行きましょう」

響「マーメイド……『リトル・マーメイド』のところかぁ」

伊織「ええ、そこの特徴はやっぱりショーね」

伊織「『マーメイドラグーン・シアター』でやっているわ。もう少しで始まるわよ」

真「じゃ、行こうか」

響「よーっし、レッツゴーだ!」

貴音「参りましょうか」



169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 12:05:34.74 ID:c4Zy3VBe0

イチャイチャしやがって
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/405405367X/




170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 12:10:33.38 ID:aRgQc4t90

14:00、マーメイドラグーン…トリトンズ・キングダム

響「広いな」

真「外から見ても大きかったけど、中はこんな感じなんだね」

貴音「ふむ……この中に色々な施設が総合されているのですね」

伊織「マーメイドラグーンのエリアの特徴ね」

伊織「外にもアトラクションはあるけど、大体は『トリトンズ・キングダム』の中にあるわ」

真「で、シアターはどこだい?」

伊織「このまままっすぐ行くとあるわよ」

響「お、5分待ちだって!すごく早く見れるんだなぁ!」

貴音「……しんどばっど、のようにそこまで人気あるわけではない施設なのですか?」

伊織「うーん、ちょっと……違うわね」

伊織「ショーが結構長いから、この待ち時間って、ほとんどショーの区切りの時間と同じね」

真「ああなるほど……次のショーが始まるまでの時間、ってことか」

伊織「そういうことね。……ただ普通に混む場合もあるわよ」



173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 12:16:06.24 ID:aRgQc4t90

ザワザワ……

真「本当だ。たくさん人がいるのに……それでも5分待ちなんだ」

伊織「一度に入れる人数が多いもの。次のショーまでお預け、ってかなり混まなきゃ無いわよ」

響「ふぅーん」

貴音「……どのような見世物なのでしょうか?」

伊織「普通にリトル……貴音の場合は『人形姫』ね。人魚姫をモチーフにしたショーよ。話はかなり違うけど」

伊織「あと、自由に座れるから……最前列とか、通路側の席が空いてればそこに座るといいわ」

響「なんでだ?」

伊織「……座れればわかるわよ。座れなかったら教えてあげるわ」ニヤリ

真「もう……いちいち含みを持たせないでくれよ」

貴音「そ、そうですよ伊織……」

伊織「……」

伊織「……アンタが思うほど怖い目には会わないわよ」



174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 12:22:42.34 ID:A7zs3VSf0

いおりんは解説役が似合うなぁ



次→伊織「アンタたちは夢と魔法の国をナメすぎよ!」【後編】

関連記事

アイドルマスターSS   コメント:1   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
44177. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2014/08/28(木) 01:52 ▼このコメントに返信する
サングラスと聞いた瞬間由MIX原が出てきたwww
コメントの投稿