15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 00:57:06.18 ID:
kvrbDe450
岡部「また貴様か……」
紅莉栖「何よ、来たら困るの?」
岡部「困るから言ってるんだろうが」
紅莉栖「お客様に向かってそれはないんじゃないの? ハイ、これ」
岡部「ドクベ一点に、プリン一点。毎度のことながらよく太らないな、助手よ」
STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん(限定版)
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 01:18:49.49 ID:
kvrbDe450
紅莉栖「余計なこと言うな。あんたは黙って商品捌いてなさい」
岡部「黙ってるだけなら俺じゃなくてもいいだろうが。……!?」
紅莉栖「どうしたの?」
岡部「ど、どうしたもこうしたもあるか! なぜ貴様がコンドームを買っている」
紅莉栖「べ、別に私が何を買おうが勝手でしょ」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 01:30:46.54 ID:
kvrbDe450
岡部「勝手ではない! 俺にはラボメンの風紀を守る義務があるのだ!」
紅莉栖「なにそれ初めて聞いた」
岡部「ともかくだ! なぜ買う必要がある!」
紅莉栖「な、なぜって……言わせんな恥ずかしい!」
岡部「……相手がいるのか?」
紅莉栖「はぁ?」
岡部「だ、だからそういうことをする相手がいるのかと聞いている」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 01:42:24.26 ID:
kvrbDe450
紅莉栖「ふえっ!? えっと、だから、その」
岡部「その、だな、お、お前が真剣に付き合っている相手がいるなら、しょうがないことだと思うが……」
紅莉栖「いるわけないだろ! だから私はその……」
店長「岡部君! そろそろシフト終わりだから上がっていいよ! お疲れ!」
岡部「え? は、はい。お疲れ様でした」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 01:49:52.37 ID:
kvrbDe450
岡部「……なぜコンドームなんて買ったのだ」
紅莉栖「……」
岡部「童貞の俺をからかいたかっただけかHENTAI処女め」
紅莉栖「半分合ってるような合ってないような。あとHENTAIじゃない」
岡部「じゃあ結局どういうことなんだ?」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 01:58:21.19 ID:
kvrbDe450
紅莉栖「……避けられてると思って」
岡部「……」
紅莉栖「岡部がバイトを始めたってみんなは知ってたのに、私にだけ教えてくれなかったから」
岡部「……始めた時はお前はアメリカにいたからな、その内伝えるつもりだった」
紅莉栖「それならどうしてなにも言わずにバイト先を変えたの? 私は日本にいたのに」
岡部「そ、それはだな……」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 02:08:33.31 ID:
kvrbDe450
紅莉栖「だ、だから、き、嫌われちゃったのかと思って。 それで私の影に異性がいるように意識させたら気持ちが分かるんじゃないかって……」
岡部「……ク、ククク、フゥーハハハ! とんだ妄想力だな! 流石は我が助手クリスティーナだ!」
紅莉栖「だからクリスティーナではないといっとろうが! だいたい人が真剣に話してるのにあ……な、なにをする!」
岡部「我が助手を抱きしめてなにが悪いというのだ?」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 02:23:00.43 ID:
kvrbDe450
岡部「だいたい俺がお前を嫌う訳がないだろうが。機関の妨害工作に脳までやられたか?」
紅莉栖「……じゃあなんで避けるような真似をしたのよ」
岡部「……もう誤魔化せんか」
紅莉栖「え? じゃ、じゃあやっぱり本当に私のこと嫌いに……」
岡部「違うと言ってるだろうが。お前らしくもない。自信に満ち溢れた普段の姿はどこへいった?
……すまなかったな。俺の配慮が足らなかった。泣くな紅莉栖」
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 02:34:34.01 ID:
kvrbDe450
紅莉栖「……頭撫でんな」
岡部「どうしてもお前に隠しながらお金を貯める必要があったんだ」
紅莉栖「どうして? ……まさかSERNが!?」
岡部「違う! どうも貴様の思考回路は弱りきっているようだな。
俺と変わらん」
紅莉栖「うっ……」
岡部「ともかく、サプライズで渡したかったのだがこれではしょうがないな」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 02:47:11.24 ID:
kvrbDe450
岡部「俺達は現状遠距離恋愛ということになる」
紅莉栖「突然どうしたのよ」
岡部「まあ聞け助手。だからふとした瞬間にどうしようもなく寂しくなったり、不安になったりするものだ。
……少なくとも俺はそうだった」
紅莉栖「……私も」
岡部「だからなにか形になるものが欲しくてな。ペアリングを買おうとしたんだ」
紅莉栖「スイーツ(笑)乙」
岡部「急に煽るなねらーめ」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 02:59:48.49 ID:
kvrbDe450
岡部「だが大学生のバイト程度じゃなかなか資金も貯まらなくてな。お前の帰国までに間に合わなかった」
紅莉栖「そんな高価なものじゃなくても私は十分嬉しかったと思うわよ」
岡部「給料三ヶ月分とも言うからな。出来るだけ良い物が欲しかった」
紅莉栖「ふえっ!?」
岡部「ん? 急にどうし……い、いや!これは言葉の綾というものでだな!
俺だ! 機関が俺の言語機能を妨害して……」
紅莉栖「いつもの電話出さなくていいから」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 03:08:44.58 ID:
kvrbDe450
岡部(しまった! 流石にいきなり給料三ヶ月が~は重すぎる! いつものツンデレもないし引かれたか……?)
紅莉栖「狼狽しすぎ。さっきの私より酷い」
岡部「く、紅莉栖!?」
紅莉栖「別に引いてとかないから安心しなさい。その……嬉しかったから」
岡部「あ、ああ。 というかなんでお前はいきなりそんな落ち着いているんだ……」
紅莉栖「自分より狼狽してる人間を見ると落ち着くものなのよ」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 03:23:47.85 ID:
kvrbDe450
岡部「ふぅ……。お前にはやはり勝てないな」
紅莉栖「分かったなら今度から隠し事はやめなさい」
岡部「善処する」
紅莉栖「それで買えるお金は貯まったの?」
岡部「ああ、もう少しなんだがな」
紅莉栖「じゃあ、私も出すわ」
岡部「いやお前に無理を言うのは」
紅莉栖「べ、別に岡部のためじゃなくて私が早く付けたいから出すだけだからな」
岡部「……ツンデレになってないぞ、助手」
紅莉栖「う、うるさい。それに半分は自分が出した方が二人の物って感じがするというかなんというか」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 03:35:20.33 ID:
kvrbDe450
岡部「それもそうだな。……どうも一人で突っ走ってしまうのは良くないな」
紅莉栖「悪い癖ね。助手とかいうならもっと私に相談しなさい」
岡部「随分と助手としての自覚が出てきたようでなによりだ。……ありがとう紅莉栖」
紅莉栖「れ、礼を言われるまででもないわよ。……そ、それで給料三ヶ月分の方はいつになるのかしら?」
岡部「そ、そうだな……」
紅莉栖「別に急がしてる訳じゃなくて、……んっ!?」
岡部「い、今はこれで我慢してくれ」
紅莉栖「……しょうがないから我慢してやる」
おわり
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 03:37:35.55 ID:Xin02U3d0
いいはなしだなー
45:
忍法帖【Lv=24,xxxPT】 :2012/06/24(日) 03:49:14.74 ID:dkvsZuuE0
乙たん!
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/24(日) 04:16:30.79 ID:9KRkxrfN0
乙なんだお
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