弟「姉ちゃん僕のパンツ知らない?」姉「今私が穿いてる」

2012-06-11 (月) 00:31  姉兄妹弟SS   2コメント  
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:37:19.98 ID:CZVTgHo5i

姉「だから他のパンツ探してね?」

弟「そっかー、じゃあ仕方ないねー……」

弟「って、仕方なくないよ!僕のパンツを何で穿いてるの!?」

姉「えっ?穿いちゃ駄目なの?」

弟「駄目だよ!それに、それ男物のパンツだよ!?」

姉「でもピッタリフィットするよ? ほら、太ももがちょっと緩いけど……」ピラッ

弟「み、見せないで……。とにかく姉ちゃんが穿くのはおかしいんだよ!早くそれ返してよ!」

姉「えー、これ穿き心地良いのにな~」

弟「駄目な物は駄目!早く脱いで!」

姉「もー、分かったよ~」ヌギヌギ

弟「ここで脱ぐな!」



eval.gif三人のお姉様に女装Hや受け身Hで弄ばれる『新君』のハーレム?生活+1




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:38:24.40 ID:1eYrHrWt0

わくわく



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:40:17.99 ID:CZVTgHo5i

姉「はい、私の脱ぎたてホカホカパンツ!これを探してたんでしょ?」

弟「そうだけど……なんか違う……」

姉「弟ちゃんはこれからお風呂?後で洗面所に置いておいてあげるね」

弟「う……うん……ありがと」

姉「着替えも置いておいてあげるから、早くお風呂入ってサッパリしておいでー」

弟「あ、ありがと、姉ちゃん(……今日はやけに優しいな……)」

~風呂場~

弟「はー……今日も疲れた~」カポーン

弟「うーん、もうちょっと、僕も筋肉つけないとなー」

弟(それにしても、さっきの姉ちゃんは妙に優しかったな……いつもはダメダメなのに……)

弟(まぁいっか。たまには僕が世話を焼いてもらうのも)

姉「弟ちゃーん、着替え置きにきたよ~」

弟「あっ、うん、ありがとう」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:44:07.17 ID:CZVTgHo5i

姉「……背中流そうか?」

弟「い・い・で・す!」

弟「…………(この年になって一緒にお風呂なんて、入れる訳ないじゃんか……)」

姉「そっかー、残念だー」スーハー、スーハー

弟「…………」

姉「……弟ちゃん、スー、最近、ハー、構ってくれないから、スー、……お姉ちゃん寂しいよ」プハァー

姉「クンクン……おっ、これはなかなか……」ゴソゴソ

弟「………………」

姉「スンスン……クン……スーーー、プハァー!」

弟「って、怖いわ!!何やってるんだよ姉ちゃん!」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:45:36.46 ID:5T5KWrari

続けろ



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:46:32.66 ID:G+z3pPQIi

良いですな



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:50:01.19 ID:CZVTgHo5i

姉「えっ?弟ちゃんの脱いだ服についた残り香を身体に取り込んでるんだよ?」

弟「なっ、何でそんな事するの!?」

姉「えっ、それは……テヘッ」

弟「テヘッ、じゃない!誤魔化されないよ!?とにかくやめてよ、そんな変態みたいな事!」

姉「へっ、変態じゃないよ!?ただちょっぴり匂いフェチな上にあわよくば弟ちゃんの脱ぎたての洋服をお持ち帰りできたらなーって」

弟「変態!早く出てってよ!」

姉「……お持ち帰りは?」

弟「ダメに決まってるでしょ!」

姉「えーっ!」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:54:11.83 ID:CZVTgHo5i

姉「あれ……怒ってる?ごめんね、弟ちゃん……」

弟「…………」

姉「私、ダメなお姉ちゃんだね……。洗濯も出来ないし、お料理も弟ちゃんの方がうまいし……」

姉「ズボラだし、部屋だってぬいぐみばっかだし……こんなお姉ちゃん、嫌だよね……」

姉「ごめんね、弟ちゃん。私、これからは頑張るから……。だから、許して……嫌いにならないで……」

弟「……別に、嫌いじゃないよ……」

姉「…………本当に!?」

弟「うん……」

弟「でも、これからは、僕の服の匂いを嗅いだり、こっそり部屋に侵入してパンツを持ちだしたり、勝手に『姉ちゃんLOVE』って張り紙を張ったりするのはやめてね」

姉「それは無理」

弟「…………」ビキビキッ



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 00:59:05.80 ID:CZVTgHo5i

姉「だって、私の生き甲斐だし……弟ちゃんが居なかったら、私生きていけないし……」

弟「やっぱり今すぐこの家から出ていけ、この馬鹿姉!」

姉「な、何でー!?」

弟「何でじゃないよ! もー、早く服置いて洗面所から出てってよー!」

姉「……グスン。……はーい……」ガラッ トテトテ

弟「はー……まったく、姉ちゃんは変態じゃなかったら美人だし、普通に友達に自慢できるのに……」ブツブツ

弟「もー!」バシャン

弟「……のぼせちゃったよ……」バシャ ガラガラ

弟「さて、着替えは……って、なんじゃこりゃー!?」

ドタドタドタドタ バンッ

弟「ちょっと姉ちゃん!」

姉「どうしたの弟ちゃん! バスタオル一枚で……はしたないよ……」ポッ

弟「うるさい!それよりこの服は一体何!?」バサッ

姉「えっ? 何って……」

姉「普通にメイド服だけど?」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:03:46.50 ID:CZVTgHo5i

弟「なんでだよ! 着替え置いとくねって言ったじゃないか!」

姉「だから……メイド服を置いておいたんだけど……」

弟「こんなもん着れるかー!」バシッ

姉「あー、何するの?それ、とっても高かったのに!」

弟「いいから!早く他の着替えとってきてよ!」

姉「えっ、無いよ?」

弟「はっ?」

姉「だから、無いよ?」

弟「なして?」

姉「全部洗濯しちゃったもん……」

弟「全部って……僕の服を全部洗っちゃったの!?」

姉「うん。だって、これからは掃除も洗濯も、出来る限り手伝おうと思って……」

姉「私何を洗っていいか分からなかったから、とりあえず弟ちゃんのタンスの中のモノを全部……」

弟「あんたマジで頭大丈夫!?」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:06:46.07 ID:CZVTgHo5i

弟「っていうか、洗濯機に全部入ったの?ああ、ツッコミ所が多すぎる!」

姉「あ、洗濯機に全部入りきらなかったから、半分以上は台所に浸して置いたよ」エッヘン

弟「この……馬鹿姉がー!」ゲシッ

姉「アヒンッ」

弟「ちょっとお父さん!なんで姉ちゃんの奇行を放っておいたんだよ!」

父「いや、娘が珍しくやる気を出してたから……つい、な……」

弟「何が“つい”だよ!」

父「それより……息子が見えそうだぞ、息子よ……」

弟「最低だこのオヤジ!」

父「ふむ……久々に息子の息子を見てみたいものだなぁー」

弟「死ねっ!クソオヤジ!」

弟「もー!どうするんだよ!僕の着る服がないじゃないか!」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:13:00.97 ID:CZVTgHo5i

父「俺の服を貸してやろうか?」

弟「インキンの服は嫌だ」

父「…………」

弟「もー!どうすればいいんだよ!」

姉「だから、メイド服を着たらいいじゃない」

弟「…………」

姉「…………メイド服……」

弟「…………」

姉「着たら……いいんじゃないですかね?」

弟「……わざとか」

姉「ブンブンブンブンッ」

弟「はーっ……まぁ、家の中なら別にいいけどさ……」

姉「…………」グッ

弟「今、ガッツポーズしなかった?」

姉「き、気のせいだよ!気のせい!」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:18:34.01 ID:CZVTgHo5i

弟「……まぁいいけど」

弟「じゃあ着替えてくるね……」スタスタ

父(あっ、息子のお尻丸見えだっ!)ハァハァ

姉(くーっ、眼福だよっ!)ハァハァ

弟(なんか強烈な視線を感じる……)ガラッ、ピシャン

弟「うーん……これはどうやって着るんだ?」ゴソゴソ

弟「よっと……これを……こうして……っと」

弟「よしっ!着れた!」

弟「って、何で着れるんだよ……。これ、女物の服で……。しかも、Mサイズなのに……」

弟「……ま、まぁいいや! 何かおかしくないかな? 鏡でチェックしとこう……」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:23:47.22 ID:CZVTgHo5i

弟「……うわっ、すごいフリフリだ……」

弟「それに、スカートも短いし……」ヒラヒラ

弟「でも、ちょっと……可愛かったりして?」ヒラリン

弟「あははっ」ニコニコ

弟「はっ、いけないいけない!何をやっているんだ僕は!これじゃあまるで変態じゃないか!」

ジーッ

弟「…………」

ジーッ

弟「…………」

ジーッ

弟「あの、お姉さま? デジタルカメラを持って、何をなさっているんで?」

姉「あっ……いやぁ、ちょっと弟ちゃんの成長記録をね?」ジーッ



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:28:17.87 ID:CZVTgHo5i

弟「…………見た?」

姉「えっ?何を?」

弟「(よかった、あれは見てなかったみたいだ……)あっ、いや、何でもない、何でもないよ、アハハハ!」

姉「…………」ポチッ

『……うわっ、すごいフリフリだ……』


『それに、スカートも短いし……』ヒラヒラ


『でも、ちょっと……可愛かったりして?』ヒラリン


『あははっ』ニコニコ


弟「うわー! やめろやめろやめろぉー!」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:33:18.85 ID:CZVTgHo5i

姉「……弟ちゃん、かっわいいー!」

弟「お願いやめていっそ殺して!」

姉「さて……じゃあ可愛い弟ちゃんの晴れ姿を、全国の皆様に見てもらおっと」

弟「くっ、この悪魔め!わ、分かったよ!一体何が望みなの!?」

姉「えー?別に私そんなつもりは無いよ?弟ちゃんの可愛い所を、ちょっと自慢したいだけだし」

弟「やめてくださいお願いします!何でも言うこと聞きますから!」

姉「……ホントに?」

弟「うん……無茶なお願いじゃなければ……」

姉「じゃあ、明日は日曜日だし、お買いものに付き合ってくれる?」

弟「えっ、それだけでいいの!?」

弟(意外だ……この姉なら、もっと過激なお願いが来ると思ったのに……)

姉「……ただし、女装で!」

弟「前言撤回。やはりそう来たかっ……!」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:37:35.71 ID:CZVTgHo5i

姉「駄目なの?何でもしてくれるんじゃないの……?」ウィーン、カシャカシャ

弟「(くっ、これみよがしにデジカメをっ……)全然ダメじゃないよ!むしろ喜んで!」

姉「やったー!じゃあ明日10時に私の部屋に来てね!お化粧とかするから!」

姉「大丈夫!弟ちゃんなら女の子にしか見えないよ!私が最高に可愛くしてあげるから!」

姉「それじゃ、私準備があるからまた明日ね!おやすみ!」タッタッタッ

弟「いっ、言いたいことだけ言って居なくなった……」

弟「ああ、一生の不覚!」

弟「でも……お母さんが死んでから、極端に外に出たがらなかった姉ちゃんが……」

弟(……どうしたんだろう、姉ちゃん……」

弟「まぁ、どうせ僕を困らせたいだけだろうけど……」

弟「ああ、せめて明日は……何も起こりませんように……」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:40:33.21 ID:CZVTgHo5i

翌日10時40分

姉「うん、こんなもんかな!」

弟「…………」

姉「ほらっ、鏡見てみて弟ちゃん!すっごい可愛いよ!」

弟「…………(確かに、これが僕とは思えないぐらい可愛い……)」

弟「ハッ!何を考えているんだ僕は!死んでしまえばいいんだ!」

姉「もー、そんなに自分を責めないで?」

弟「だ、誰のせいだよ!まったく!」

姉「大丈夫!弟ちゃんはすっごい可愛いから!」

弟「はぁ……」

姉「じゃあ次はこのワンピースを着てもらいます!」

弟「ワ、ワンピース!?だ、ダメだよ!肌の露出が多過ぎる!」

姉「大丈夫大丈夫!弟ちゃんの肌はスベスベしていて透き通るように白くて、私はすっごく興奮するから!」

弟「……なんの説得力もないよ、それ……」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:45:20.26 ID:CZVTgHo5i

姉「実はこのワンピース、私のお下がりなんだよね……」

弟「えっ?」

姉「ほら、私、胸が大きくなっちゃって、着れなくなっちゃったからさ……」ポインポイン

弟「…………ホントに、無駄に大きいよね……」チラッ

姉「…………あっ……弟ちゃん今見たでしょ……」ポッ

弟「み、見てない見てない!いや……見たけど……」

姉「ふふんっ!」ニヤニヤ

弟「くそっ!勝ち誇った目で僕を見るな!!」

姉「そしてこっちは、お母さんが着ていたワンピース!ほら、デザインが同じだから、お揃いだよ!」

弟「えっ……お母さんの……?」

姉「うんっ!昔、一緒に選んで買ったんだー」

弟「…………そう………」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:47:53.76 ID:CZVTgHo5i

姉「…………弟ちゃん?」

弟(……僕にはお母さんの記憶なんて、殆ど無い。僕が物心つく前に、死んじゃったから……)

弟(姉ちゃんもお父さんもお母さんの話は殆どしてくれないし……)

弟(だから僕も空気を読んでお母さんの話題を出さないようにしていたのに……)

弟(何で、今更……?)

姉「弟ちゃん、大丈夫?女装そんなに嫌だった?」

弟「う、ううん、何でもない!」

姉「良かったー!弟ちゃんが本当に嫌だったら、無理して連れて行きたくないもんね!」

弟「あっ、女装はイヤだよ?」

姉「なんですとー!」

弟「いや、なんでそんなに驚くのさ……嫌に決まってるじゃん……」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:49:19.88 ID:CZVTgHo5i

姉「じゃあ……やっぱり……行くのやめる?よく考えたら無理やりは私も気が引けるし……デジカメのデータも、ちゃんと消すよ……」

弟「――ううん」

弟「今日一日ぐらいは、付き合うよ……」

姉「っ!弟ちゃん!!」ダキッ

弟「苦しい離れて!」

弟「それに、散々好き勝手やった後に言うセリフじゃないよ?」

姉「……ごめん」

弟「いや、もういいけどさ……」

姉「……………………」

弟(急に行動的になったり、落ち込んだり……やっぱり、今日の姉ちゃんは何かおかしいな……)

弟(……なんか、ほっとけないし……)

弟「そのワンピース、貸して!」ヌギヌギ

姉「おっ、弟ちゃん!?そんな、いきなり脱ぎ出すだなんて……!」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:51:35.97 ID:CZVTgHo5i

弟「うるさい後ろ向いてろ!ほら、早く貸してよ!」

姉「……う、うん……はい!」クルリ

弟「よいしょ……っと」パサッ シュル

弟「よしっ!どう?これでいんでしょ?」

姉「えっ、もう着替え終わったの?み、見てもいい?」ドキドキ

弟「いいよ!」

姉「…………」クルリ

姉「………………ブハァ!」ダバー

弟「うわぁ!姉ちゃん鼻血鼻血!」

姉「……最高……ですっ……っっっ!」グッ

弟「……この変態が!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:54:08.77 ID:CZVTgHo5i

姉「だってだって、本当に可愛いんだよっ!?ほら、鏡見てよ!」

弟「……えー、嘘だー……」

弟「……あれ?」

弟「鏡に、姉ちゃんがいる……」

弟「って、これ僕か!」

姉「うーん……言われてみれば、私に似てる……かな?」

弟「似てるどころか、中学の時の姉ちゃんそっくりだよ……弟が姉にソックリなんて……」ガックリ

姉「で、でも!弟ちゃんの方が断然可愛いよ!」

弟「それ何のフォローにもなってない……」

弟「と、とにかく!」

弟「姉ちゃんも着替えて来てね!僕玄関で待ってるから!」ダッ



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:57:01.28 ID:CZVTgHo5i

姉「あっ、行っちゃった……そんなに私に似てるのが嫌なのかなぁ……」ハァ

姉「まぁいいや、とりあえず着替えよう」シュル パサッ

姉「……………」

姉「よいしょ……っと」ファサ

姉「……うん、お母さんの服、サイズもピッタリだ。ちょっと胸がキツいけど」ジーッ

姉「…………お母さん…………」

弟「もー、姉ちゃん遅いよー!」

姉「ごめんごめん、お待たせー」タッタッタッ

姉「ちょっと、着替えに、時間、掛かっちゃって」ハァハァ

弟「……えっ……お母さん?」

姉「ふふん、ソックリでしょう!」ビシッ

弟「うん……写真で見たお母さんに、ソックリだ……」

弟(胸はお母さんより大きいみたいだけど……)



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 01:59:03.97 ID:CZVTgHo5i

姉「どうかした?弟ちゃん」

弟「何でもないよ!?そ、そんなことより!早く行こう!何処に買い物に行くの?」

姉「まずは駅前のお洋服屋さん!」

弟「よし、じゃ、じゃあ、しゅっぱーつ!」

姉「おーっ!」

~下着屋~

弟「うわー、絶対僕見られるよ……っていうかもうバレてるって……」

姉「大丈夫大丈夫!弟ちゃんはすっごい可愛いんだから!声だって女の子みたいに高いし!」

弟「うるさい可愛くない!それに声の事は僕だって気にしてるんだよ!」

弟「それより、何でいきなり下着屋なの!?」

姉「だって、私最近外に出てなかったから……通販じゃあサイズとか微妙に合わなかったりするし……」

姉「あっ、これなんてどう!?このピンクのやつ!」ズイッ

弟「うわぁぁぁ近づけるなぁ!」パシッ



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:02:29.56 ID:CZVTgHo5i

姉「もー、それじゃあ一緒に来た意味がないじゃない!」

弟「でも!ここで僕が男だってバレたら……警察に捕まっちゃうかも!」

姉「大丈夫、私が守るから!」ドンッ

弟「どうやって?」

姉「えっと……………ワイロ?」

弟「…………」

姉「…………」

弟「無理無理無理無理!やっぱり帰る!」スタスタ

姉「もー!大丈夫だってば!」グイグイ

店員「あのー、何かお探しでしょうか?」

姉&弟「っ!!」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:05:05.77 ID:CZVTgHo5i

店員「?どうかなさいましたか?」

姉「い、いえっ!別になんでもありませんよ?ねぇ、妹ちゃん」

弟「そ、そうですよ!なんでもありませんよ!」

店員「はぁ、そうですか……」

店員「今日はご姉妹でお買い物ですか?」

弟(しっ、姉妹!?)

姉「いっ、いぇ……はいっ!ちょっと私の下着選びに付き合って貰って……」

店員「そうなんですかぁ。可愛い妹さんですねー」

弟(いもうとぉ!?)

姉「はい、もう目に入れても痛くない程に可愛い妹なんですよええ私の事が大好きででもそれを口にする事ができなくて甘えたい時は無言で私の部屋に入って来て――」

弟「ちょ、ちょっと姉ちゃん!」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:08:06.54 ID:CZVTgHo5i

姉「私の部屋にあるヌイグルミを弄りながら上目遣いに私の事を見たりするんですけれども私はその時には既に妹ちゃんを抱きしめてやりたい衝動に駆られているんですけど――」

店員「あらー……」

姉「あれ?でもここで抱きしめたら妹ちゃんのこのナイスな表情が見れなくなっちゃうんじゃないかってうずうずしながら我慢しているんですよええ、それはもうおあずけされている犬のように――」

弟「…………おい」

姉「それだけじゃなくてですね最近気付いたんですけど妹ちゃんの引き出しの奥に日記がありましてそこには――」

弟「死ね馬鹿姉!」ゲシッ

姉「アヒンッ」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:06:53.11 ID:jNEEV0gQO

いいぞ



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:08:34.24 ID:A2FCKKYsO

弟きゅんに変態!って罵られたい
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004V7W11E/




45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:15:57.63 ID:CZVTgHo5i

弟「勝手に僕の部屋に入るなって言っただろ!っていうか長いようるさいよ黙れよ!」

店員「愉快なお姉さんですねー」

弟「い、いえ……ごめんなさい家の馬鹿姉が……」

店員「いえいえ、妹さんはとっても可愛らしいですし、お姉さんが可愛がるのも分かりますよー」

弟(また……妹だとぉ!?もう我慢の限界だ!僕は男で姉ちゃんの弟なんだ!)

弟「いえ違います僕はおとモゴゴォ――」

姉「あはは、弟ちゃん……何を口走ろうとしてるのかなぁー?」ガシッ

弟(く、苦しい!締まってる締まってる!)パンパンパン

姉「……男だってバラしたら、自ら変態だと認めるようなものなのよっ!?」ボソボソ

弟「……うっ……確かにその通りだ……」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:18:23.28 ID:CZVTgHo5i

店員「あのー……大丈夫ですかー?」

姉「あは、あはは!大丈夫です!ただのコミュニケーションですから!ねっ!?妹ちゃん?」ガシッ

弟「はい!もうとっても仲良しですから!」ガシッ

店員「それは良かったですー。それで、どんなものをお選びですか?(ようやく話を戻せた……」

~カフェ~

姉「いやー、いろいろと危なかったねー」

弟「姉ちゃんが暴走するからじゃん!」

姉「弟ちゃんだって、急に男だってバラそうとしたじゃん!」

弟「うっ……それは……」

姉「まったく!私が止めなかったらどうなっていたことか!」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:20:37.06 ID:CZVTgHo5i

姉「警察に捕まり、尋問される弟ちゃん……挙句の果てには変態警官の慰みモノに!」

姉「ああ!可哀想な弟ちゃん!」ポロポロ

弟「いや、それは有り得ないし、冷静に考えたら捕まりもしないよね」

姉「……何で突然男だってバラそうとしたの……?」

弟「だって……僕は男だし……妹じゃないし……」ブツブツ

姉「弟ちゃん?」

弟「とにかく!僕は姉ちゃんの弟だろ!?何で女装して!妹扱いされなきゃいけないんだよ!」ダンッ

姉「えっ、いきなりどうしたの?ちょっと落ち着いて……」

弟「これが落ち着いていられるかー!バンッ



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:23:44.53 ID:CZVTgHo5i

弟「妹の方が、姉ちゃんは良かったの!?弟なんていらなかったの!?」

弟「だから、今日僕を女装させたの!?」

姉「弟ちゃん、違うよ、そんなつもりは……」

弟「ああ、そうか……だから、僕にはお母さんの話をしてくれないんだね……」

弟「僕なんて、やっぱりいらなかったんだ……姉ちゃんが僕にやたらと構ってくるのも、お母さんを知らない僕を可哀想に思ったっていう同情なんでしょ!?」

弟「本当は僕の事なんて、邪魔なんでしょ!」

弟「どうなんだよ!答えてよ!」ポロポロ

姉「私は弟ちゃんのこと、大好きだよ」ダキッ

弟「……離れてよ……」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:25:10.57 ID:CZVTgHo5i

姉「まぁ確かに妹も欲しかったけど……」

姉「弟ちゃんが居るから、私はもう満足してるの」

姉「私は弟ちゃんが居てくれて……ううん、弟ちゃんが私の弟で、本当に良かったよ」

弟「……グスッ……ヒック……」

姉「いつもだらしない私の世話をしてくれる。しょうがないなんて言いながら、私をたたき起こして、洗面所まで連れて行って顔を洗ってくれる……」

弟「…………?」

姉「…………弟ちゃんはね、お母さんにソックリなんだよ?」

姉「親は無くても子は育つって言うよね?ホントに、何もかも、お母さんにソックリなんだ……」

弟「僕が……お母さんに……?」

姉「うん、そう。……だから私も、ついつい甘えちゃって……」

姉「お母さんに似ている弟ちゃんを見てると、お母さんの事思い出して……悲しくて……お母さんの事、なんか話せなくて……」

姉「ごめんね、弟ちゃんがそんなに思い詰めてるなんて、お姉ちゃん知らなかった。もっと早く、話してあげるべきだったね……」

弟「……ううん……僕の方こそ、ごめん……」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:27:04.89 ID:CZVTgHo5i

姉「本当なら、私が母親替わりにならないといけないのにねー」

弟「姉ちゃんには無理だよ」

姉「なんですとっ!?」

弟「あはは……」

姉「あーらら、鼻水と涙でべったりだぁ。化粧も落ちちゃってるよ?」フキフキ

弟「別に、いいよ……。ねぇ、姉ちゃん……」

姉「なにー?」フキフキ

弟「僕も、姉ちゃんが居てくれて、良かったよ……」

姉「ほ、ホントに……?」ドキドキ

弟「うん」

弟「姉ちゃん、ありがとう……」

姉「ブハァー!もう辛抱たまらん!」ガバァ

弟「うわぁー!離れろ馬鹿姉ー!」ドンッ

姉「アヒンッ」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:29:44.97 ID:CZVTgHo5i

~遊園地~

弟「早く早く!姉ちゃん、次はあれに乗ろうよ!」

姉「ちょ、ちょっと待って……少し、休もうよ……」

弟「えーっ!遊園地に行こうって言ったの姉ちゃんじゃんかー!早く行こうよー!」

姉「は、はいはい~」

姉(お母さんの話をしてから、弟がすごく元気だ……)

姉(でも……)

姉(ここで撮った写真の数々が、後に我が家の家宝になるとは、弟ちゃんには知るよしもないだろう……)

姉(ああ、ワンピースを着てニコニコ顔でピースしている弟ちゃん……可愛いぞー!)

弟「姉ちゃん早くー!」

姉「う、うん!今行くよー!」

姉(でも……だからこそ、話にくいなぁ……)



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:31:51.72 ID:CZVTgHo5i

~観覧車~

弟「はー、流石にちょっと疲れた……」パタパタ

姉「ほら、ワンピースの裾で扇がない!パンツ見えちゃうよ!?」

弟「大丈夫大丈夫!誰も見てないよ!ほら!だんだん高くなってきた!

姉「もー。遊園地に来てから、弟ちゃん私みたいになってるよ?」

弟「あはは、たまにはいいじゃん!僕の苦労を思い知れー」

姉「まったくもー」

弟(ああ、楽しいなぁ)

弟(姉ちゃんが居て、僕が居る。僕はそれだけで、満足だったんだ)

弟「あはは!」

姉「…………ねぇ、弟ちゃん」

弟「なにー?」

姉「私ね、家を出ようと思うの……」

弟「………………えっ!?」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:33:42.98 ID:CZVTgHo5i

弟「……………………なんで?」

姉「ほら、私、短大卒業してから今まで、ずっと家でダラダラしてたじゃない?」

姉「でも、この前昔の友達の紹介で、ケースワーカーとして雇って貰える事になったの」

弟「そういえば姉ちゃんは、ケースワーカーの資格を取ってたね……」

弟「でもっ!家を出る必要はないじゃん!家から通えばいいじゃん!」

姉「それはできないんだよ……だって、職場は北海道なの……」

弟「っ!?」

弟「北海道……うそ……遠いよ……」

姉「でもほら!丁度いい機会じゃない!お父さんも賛成してくれてるし、弟ちゃんも私の面倒をみなくて済むし……」

姉「私も……弟離れができるし……」

姉「全部、丸く収まるんじゃ――」

弟「そんなの、イヤだよっ!」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:39:48.48 ID:CZVTgHo5i

姉「…………えっ?」

弟「姉ちゃんが居なくなるなんて、そんなのヤダ!」

弟「仕事なんてしなくていいよ!だから……」

弟「だから、行かないでよ!」

姉「…………それは駄目なのっ!」

弟「……っ!?どうして……!」

姉「私、これ以上弟ちゃんと一緒に居たら……弟ちゃんの事、弟として見れなくなっちゃう……」

弟「…………えっ!?」

姉「私は!あなたのお姉ちゃんでいたいの!」

弟「それは……どういう意味?……もしかして……」

姉「うん……私、弟ちゃんのこと、好き……なのかもしれない……よく、分からないけど……」



55: 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2012/06/10(日) 02:40:37.65 ID:lFhw6Hax0

わっふるわっふる



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:41:00.62 ID:41ze4Unx0

わっふるわっふる



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:42:22.19 ID:CZVTgHo5i

姉「私は多分……異性として、弟ちゃんのこと、好きなんだと思う……」

弟「………………」

姉「あはは、引くよね、そうだよね……」

姉「だから……私、やっぱり、家を出てくね……今日で沢山思い出も作れたし……」

姉(あーあー、言うつもり、なかったのになぁ)

姉(やっぱり馬鹿だ、わたし……)

ブーッ ガタン

アナウンス『停電のため停止いたしました。まもなく予備電源に切り替わりますので、ご迷惑をお掛けしますが、そのまま暫くお待ちください』

姉「…………」

弟「…………」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:45:16.24 ID:CZVTgHo5i

弟「ねぇ、姉ちゃん……」

姉「…………なに?」

弟「……観覧車、止まっちゃったね……」

姉「……うん、そうだね……」

弟「このまま、動かなければいいのにね……」

弟「そうしたら、ずっと、一緒に居られるのに……」

姉「……………………」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:48:33.93 ID:CZVTgHo5i

姉「……………………」

弟「ねぇ、姉ちゃん……」

姉「…………なに?」

弟「北海道って、やっぱり寒いのかなぁ」

姉「…………多分……寒いんじゃない?」

弟「そっかぁ……じゃあ、色々と準備しないとね……」

姉「うん……そうだね……」

アナウンス「お待たせいたしました。間もなく動き出しますので、手すりにおつかまり下さい」

ブーッ ガタンッ

弟「…………ねぇ、姉ちゃん」

姉「…………なに?」


弟「僕も、大好きだよ」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:49:40.86 ID:CZVTgHo5i

姉「……………………えっ!?」

弟「さっき姉ちゃんが言ったのと同じ意味で……僕も姉ちゃんの事が、好き」

姉「……えっ……ええぇー!?」

 僕は動き出した観覧車の中で、驚いた顔をしている姉ちゃんの唇に触れた。
 姉ちゃんの唇は柔らかくて、しっとりと湿っていて……どこか、懐かしくて……

 ……とても優しい、味がした。



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:53:24.71 ID:CZVTgHo5i

~3年後~

弟「姉ちゃん、僕のパンツ知らない?」

姉「ごめん、今私が穿いてるから」

弟「もー!また穿いてるの!?」

姉「えへへっ。仕事帰りに弟のパンツを穿くのはもはや日課だね!」エッヘン

弟「日課にしないでよ、そんなの……」

弟「あっ、洗い物やっといたから。あと、明日は雪かき手伝ってよね!」

姉「はーい!」

弟「それと、お父さんが近いうちにこっちに顔を出すらしいよ?」

弟「お父さんから『週末に話を聞かせろ』ってだけメールが来たんだけど……」

弟「こっちでの僕の高校生活と、お姉ちゃんの仕事を大分心配しているんじゃないかなぁ。僕なんて家出同然で飛び出してきちゃった訳だし……」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:57:31.47 ID:CZVTgHo5i

姉「ほー、お父さんもあれで寂しがり屋だからねぇ。まぁ、お茶の一杯でも出してあげるとしましょうか」

弟「…………やっぱり僕たちのこと、お父さんに言った方がいいよね……」

姉「あっ、それなら大丈夫」

弟「えっ、なんで?」

姉「昨日メールで言っといたから」

弟「…………はっ?」

姉「…………えっ?」

弟「…………じゃあ、お父さんの『話を聞かせろ』って……」

姉「うん、多分、その事なんじゃないかなぁ?」

弟「…………」

姉「…………うん?どうしたの弟ちゃん?やっぱり私の事を愛してる!?」ポッ

弟「この……馬鹿姉がーっ!」

姉「アヒンッ」

お わ り



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:58:08.02 ID:dVGfDaA50

何このコンパクトかつしっかりした展開で姉萌えと弟萌えを両立させた、VIPのSSは



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 02:59:45.26 ID:lFhw6Hax0





67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 03:01:59.56 ID:CZVTgHo5i

疲れたー
ってか見てる人いたのか!ビックリだわ……



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 03:04:02.77 ID:goT45A6N0

乙パンツ!



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 03:07:19.93 ID:sGVR5b5N0

乙!



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姉兄妹弟SS   コメント:2   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
22549. 名前 : ななし◆- 投稿日 : 2012/06/11(月) 02:48 ▼このコメントに返信する
弟うっざ…。
22617. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/06/13(水) 07:57 ▼このコメントに返信する
※22549
お前ほどではないよ
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