1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:12:09.19 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「ああああイクッ、桜ッ! イグゥ!」シコシコシコ
桜「お、おじさん、何、してるの……」
雁夜「あ、違うんだ、これは、ちょっと、ね」
桜「わたしの名前、いってた?」
雁夜「ち、違うんだ。サフランって言っただけだよ」ニコ
桜「……」サササササッ
雁夜(行ったか。ふぅ、何とか誤魔化せた)
雁夜「しかし見れば見るほど桜の方が可愛い。大きくなったらこれはもう絶対美人だな」
Fate/stay night Blu-ray BOX <期間限定生産>
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:13:40.00 ID:MZTpRAv/0
凛「雁夜おじさん……」
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:16:56.50 ID:pxuwfb0a0
同じ非処女なら娘の方を選ぶのは当然
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:18:50.51 ID:
Fi9UsqnT0
臓硯(コイツは……ヤバイ……)
雁夜「吸血鬼、盗み見とは関心しないな」
臓硯(え? バレとる?)
雁夜「俺と桜の仲を引き裂いたら、殺すぞ」ギロッ
臓硯(……今ここで殺さなければいけない気がするのう……)
臓硯「バレとったか。しかし雁夜よ、桜はもう生娘ではないぞい。それまだ子供ではないか」
雁夜「構わない。俺がありとあらゆる愛を注いでやるから」
臓硯(こんなんが子孫だと思いたくないのう……)
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:20:31.87 ID:CGl/Uey0O
おじさんはもっと悲惨な死に方がしたいようだ
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:25:43.24 ID:
Fi9UsqnT0
臓硯「しかし肝心の桜の気持ちはどうじゃ。お前の事を怖がっているのではないか」
雁夜「吸血鬼、さっきのを見なかったのか?」
臓硯「?」
雁夜「おじさん素敵!って目だった。桜は確実に俺に惚れてる。フフフッ」
臓硯「」
雁夜「聖杯戦争に勝ったら、『桜と俺が永遠に結ばれる』と言う願いを叶えよう……」
臓硯「……」
雁夜「お前の願いは次の聖杯戦争で叶えてやるから、まぁ我慢しろ」
臓硯「フンッ、まぁ少しの間様子を見させて貰うとするかのう」
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:26:52.97 ID:PN8L5Uek0
なんだか全然弱ってないな
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:29:49.47 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「では桜の所へ向かうとするか」タタタタッ
臓硯(心配じゃから後をつけるとするかのう)スゥ
雁夜「や、やぁ桜……」
桜「えっ」ビクゥ
雁夜「な、何か飲みたいものとかないかい? (俺の)ミルクとかそういうのさ」
桜「べ、べつに、いいです……」
雁夜「遠慮しなくて良いんだよ……」スゥ
桜「い、いいです」サッ
雁夜(チッ、頭をぽんぽんしてやろうと思ったら逃げやがった)
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:33:55.60 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「そうかい、残念だ」シュン
桜「……ごめんなさい」
雁夜「ど、どうして謝るんだい」
桜 タッタッタッタッ
臓硯(どうやら安心して良さそうじゃの。桜は確実に雁夜を嫌っておる)
雁夜「……まったく、桜は照れ屋さんだなぁ」
臓硯(……超度級のバカとはこいつの為にある言葉かもしれんのう)
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:39:05.26 ID:
Fi9UsqnT0
数日後
雁夜「あともう少しだ」ブツブツ
ガリガリガリガリ
臓硯「何しとるんじゃ」
雁夜「ふんっ、見て分からんのか。結婚指輪を作ってる」
臓硯「は?」
雁夜「桜と俺の結婚指輪さ……」ガリガリガリ
雁夜「俺と桜は結ばれるのだから……フフフッ」
臓硯「……現実を教えてやろう。良いかえ雁夜、桜はお前を嫌っておる」
雁夜「……え、全然聞こえない何て言ったの?」
臓硯「だからのう、桜は」
雁夜「あっ、ダメだ全然聞こえない」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:45:33.69 ID:
Fi9UsqnT0
臓硯「……まぁよい。好きにすればよい」スゥ
雁夜「……あぁ、好きにさせて貰うよ……桜ぁ……」
桜「……」チラッ チラッ
雁夜「さくらぁ……」ガリガリガリ
桜「あ、あの……よびました?」
雁夜「っ!? い、居たのかい、桜」ニパァ
桜「あ、いや」
雁夜「おいで桜。俺の膝の上にでも座ると良い」グイッ
桜「やっ……」パシッ
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:48:35.94 ID:MZTpRAv/0
雁夜おじさん……
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:49:43.17 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「……」
桜「あっ……ご、ごめんなさい……」
雁夜「いや……良いんだよ桜」
士郎「「さーくーらーちゃーん!あーそーぼ!」」
雁夜「外から、声が聞こえる……誰だ」
桜「し、士郎くんの声だ!」
雁夜「誰だい?」
桜「おさんぽしてるときに仲良くなったんです……行かなきゃ」
雁夜「ダメだ」グイッ
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:54:30.04 ID:
Fi9UsqnT0
桜「いたっ!」
雁夜「あっ、」パッ
桜「……ご、ごめんなさい。やっぱり行かないです……」シュン
士郎「さーくーらーちゃーん! いないのー!」
雁夜(俺は……こんな桜は見たくない……笑顔の桜が良いんだ……)
桜「……」シュン
雁夜「いや、ごめん。行くと良い。大事な『友達』なんだろう」
桜「……良いん、ですか」
雁夜「あ、あぁ。行くと良い。『友達』の所に」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:00:27.70 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜(そうさ、桜は『友達』と遊ぶだけなんだ。ただそれだけだ)
雁夜(俺も心の狭い恋人ではない。それぐらい許すさ)
桜「士郎くーん!今いくー!」ニパァ
雁夜(良い笑顔だ……俺はこの笑顔が見たかったんだ)
桜 タッタッタッタ
雁夜(どこの馬の骨かは知らんが、小僧、感謝する)
雁夜(まぁもっとも、桜は俺のものだがな)
士郎 オッ、桜 キョウ モ カワイイ ナ
桜 エッ、ホントウ ニ? アリガトウ////
雁夜「と、友達だからああいう表情を見せているに過ぎないはずさ……」チラッ
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:15:49.72 ID:
Fi9UsqnT0
ワカメ オイッ、桜、ソイツ ハ 誰ダ
桜 エッ
士郎 オレ ハ シロウダ オマエハ
ワカメ 桜 ノ 兄サ
雁夜「ん? あのワカメ頭……確か甥っ子の、ワカメ」
ワカメ 桜 ノ 分際 デ 色気ヅキヤガッテ
ドガッ
桜 イタッ ビエエエエエン
雁夜「あんのわかめええええええええ」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:20:56.31 ID:
Fi9UsqnT0
士郎 ナニ シテンダ! 桜ヲ イジメル ナ! ドガッ
ワカメ テメェ! ヤッタナ!
雁夜「待ってろ桜ァアアアアアアア」ドドドドドドドドドッ
バァアアアアアン
士郎「だ、誰だ!」
桜「びえええええん」
ワカメ「何だ我が家から逃げ出したウンコじゃないか」
雁夜「おいワカメてめぇ桜泣かせたなオイコラ」ドガッ
ワカメ「グエェエエ びえええええええん」ワンワン
雁夜「ふん、甥っ子の分際で生意気な事するからだボケ」
雁夜「さぁ、桜、もうあんし……」
士郎「だいじょうぶか桜!」サスサス
桜「ありがと士郎くん……」ヒックヒック
雁夜「」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:24:48.48 ID:
Fi9UsqnT0
士郎「……助けていただいてありがとうございます」ペコッ
雁夜「あっ、いや、良いんだ……ハハッ」
桜「……」ひっくひっく
士郎「あるけるか?桜」
桜「うん」
テクテクテク
雁夜(俺って一体……)
ワカメ「おじーちゃーん! ウンコがぼくの事いじめるよぉおおおお!」ビエエエエン
臓硯「……雁夜、ちょっと来なさい」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:28:01.16 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「何だ吸血鬼」
臓硯「ワカメをいじめるのは、許さんぞい」
雁夜「聞くが、桜とワカメ、どっちが大事だ?」
臓硯「そりゃ桜じゃろ。珍しい固体なんじゃから」
雁夜「なら別にワカメなどどうなっても良いだろう」
ワカメ「えっ」
臓硯「それもそうじゃな。ま、殺さん程度にな」
ワカメ「はえ」
雁夜「ふん、ガキをいたぶる趣味はない」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:32:25.05 ID:
Fi9UsqnT0
その夜
雁夜「桜ぁ……君の心は俺から離れていくばかりなのかい……」
コンコン
雁夜「吸血鬼……空気読めよ……」
桜「さ、さくらです……」
雁夜(何か、もう全部がどうでも良くなってきた……)
雁夜「桜かい……士郎くん、だっけ。彼は良いね、強い子だ」
雁夜(俺何言ってんだ)
雁夜「彼の様なボーイフレンドは大事にするんだよ」
雁夜(あーあ)
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:35:59.64 ID:
Fi9UsqnT0
桜「あ、あの、今日はありがとございました……」
雁夜「……何がだい」
桜「た、たすけていただいて」ガチャ
雁夜「……入って良いと言っていないのに、勝手に入るのは礼儀に反するよ、桜」
桜「ご、ごめんなさい……」
桜「な、ないてるんですか……?」
雁夜「目に、ゴミが入っただけさ……今日ももう遅い、寝た方が良い」
桜「あっ、はい、お、おやすみなさい」
雁夜「あぁ、おやすみ、桜」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:37:01.76 ID:AMiWnBOC0
泣けるわ
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:38:12.11 ID:
Fi9UsqnT0
ガチャバタン タタタタタッ
雁夜「……俺は、泣いていたのか……」
雁夜「……鏡で見てみるか」ヒョイ
雁夜「フフフフッ、フハハハハハ」
雁夜「……号泣してるじゃないか、俺……」
雁夜「クソッ! クソッ!」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:41:52.72 ID:DILWWjn60
SSですら幸せになれないおじさん
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:43:38.23 ID:
Fi9UsqnT0
桜「……」
桜(わるいおじさんじゃ、無いんだ……)タタタタッ
ワカメ「ひぃいい、さ、桜ァ」ビクゥ
桜「ひっ」ビクゥ
ワカメ「お、俺に近づくな、分かったか、ぜ、絶対だぞ……」スススススッ
ワカメ(こ、こいつと関わるとまた殴られるかも知れん……)
桜 コクコク ススススッ
臓硯(ワカメは左壁に、桜は右壁に背をくっ付けながらすれ違うとはこれまた珍妙な光景じゃのう……)
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:48:23.77 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「結局、寝れなかった……」
臓硯(ちと可愛そうかのう)
士郎「さーくーらーちゃーん!」
雁夜「フハハハハっ、ボーイホレンドのお出ましときたモンダミン」
雁夜「ブハッ、今のちょっと面白くなかった?」
臓硯(壊れるのは聖杯戦争が始まってからにして欲しいんじゃがのう……)
雁夜「ハヒッ、フヒ……」ヒックヒック
コンコンコン
桜「お、おじさん、あ、遊びに行ってきます……」
雁夜「……気をつけるんだよ……」ヒックヒグッ
桜(まだ泣いてる……どこかいたいのかな)
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:54:38.84 ID:
Fi9UsqnT0
臓硯(桜が自主的に挨拶にくるとは……ふむ……)
雁夜「もう聖杯戦争とかどーでもいーや」
臓硯「ちょっとちょっとそれは困るぞい」スゥ
雁夜「うおっ!!」
臓硯「折角色々用意してたと言うのに」
雁夜「……でも、もう桜の心に俺はいない……」
臓硯(最初からいなかったと思うんじゃが)
臓硯「気にするでない。女の心は秋の空とはわしが作った言葉じゃ」
雁夜「……そんなどうでも良いぷち情報とか誰得だよマジで」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:58:56.98 ID:xrMYftq3i
世話焼き爺
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:00:05.03 ID:HNhoA/J00
なぜかSSだと憎めない役回りが多い爺
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:00:25.32 ID:
Fi9UsqnT0
士郎「桜! 今日何してあそぶ?」
桜「今日はね、お花のかんむり作りたいな」
士郎「良いけど、そんなのつくってどうするんだ?」
桜「おじさんね、元気ないから、あげたら喜ぶかなって」
士郎「おじさんって、昨日たすけてくれた人か?」
桜「うん」
士郎「そっか、きっと喜ぶよ! かわいい桜がつくるんだからさ」
桜「うん////」
雁夜「あーあーもうやーだー」
臓硯「ハァ……」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:01:00.67 ID:NucSvLEd0
さくらはかわいいなぁ
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:01:18.13 ID:NAHMP6rQO
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:06:30.51 ID:
Fi9UsqnT0
臓硯「外の空気でもすってこい」
雁夜「部屋から出るの面倒くせぇ」
臓硯「良いから行くんじゃ」シッシッ
雁夜「はいはい俺は邪魔なんだろ知ってるよ出て行きますよハイハイ」
臓硯「ハイは一回じゃ。あ、それと夕飯までに帰ってくるんじゃぞ」
雁夜「ハーイハイ」スタスタスタ
雁夜「ったく、口るせぇな」テクテクテク
ドカッ
雁夜「何だ?」
凛「なにぼーってしてんのよ! 死ね!」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:09:34.36 ID:
Fi9UsqnT0
ドグゥ
雁夜「ひぐぅうううう」
雁夜「き、金たまはやべぇ……」
凛「って、おじさん?や、やっばい、逃げないと……」タタタタタッ
雁夜「な、何だアイツ……赤服ツインテールのガキィイイ!」
雁夜(しかしどっかで見た事ある気がする……)
雁夜「し、しかし、ひぎぃい金たまぁああああ」
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:13:41.56 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「か、帰ったぞ……」ヒョコヒョコ
臓硯「何じゃ内股で歩きおって」
雁夜「ちょっとな……」
臓硯「女にでもなりたくなったかのう」
雁夜「ち、違う」
臓硯(聞かないでおいてやるかのう……)
雁夜「べ、ベッド……」ヒョコヒョコ
ドサッ
雁夜「ふ、ふぅ……ったく、酷い目にあった……」
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:19:13.79 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜(しかしあのツインテール……)
雁夜「そうかっ、凛ちゃんか!」
雁夜(でもあんなに暴力的な子だったっけ?)
雁夜「うーむ謎は深まるばかりだ……」
雁夜「まぁ良いさ……きっと見間違いか何かさ……」
コンコン
雁夜「誰だい……俺はもう眠くて仕方ないんだ……」
桜「さ、さくらです」
雁夜「桜……もう寝なさい。夜も遅い」
桜「お、おじさんにこれ、ど、どあの前に置いておきます」
桜「お、おれいです。おやすみなさい」タッタッタッタッタ
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:23:50.03 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「……お礼って、一体……」ガチャ
雁夜「花の、かんむり?……」カサァッ
雁夜「手紙?」
おじさん、ありがとう!
雁夜「桜……」
しろうくんといっしょにつくりました。
雁夜「oh......」
雁夜「……被って、見るか」ヒョイスポ
雁夜「はははっ、何だか、途端に間抜け面になったなぁ」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:30:01.95 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「あーだめだもう寝よう」ドサァ
チュンチュン
凛(昨日雁夜おじさんにしつれいなことしちゃった……謝らないとだよね)
凛 コソコソコソ
雁夜「いざーすーすーめーやーキッチン」
凛「へたくそ……」
雁夜「ん? 今、どこかで誰かが俺の歌をへたくそと言った様な気が……」
凛(えっ、聞こえちゃったの……出るに出れないよぉ)
雁夜「気のせいか」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:34:45.56 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「公園のブランコも中々風情があるね……」ブーラブラ
雁夜「ハァ……」ギコギコ
凛(昨日蹴ったところがまだ痛むのかな……)
凛(謝らないと……よし!)
ヒョイ
凛「雁夜おじさ~ん!」
雁夜「ん?凛ちゃんかい……」
凛「お、お久しぶりです!」
雁夜(お久しぶりって事は、昨日のは凛ちゃんじゃなかったのか……)
凛(やっばー……お久しぶりって、昨日の謝りづらいよ)
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:38:35.59 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「久しぶりだね……あっ、そういえば昨日凛ちゃんどこに居たか教えて貰っても良いかな」
凛「え、えーと」
凛(かくじつに疑われている……)
凛「ち、ちぇすしてました!」
雁夜「あ、そうなのかい。ごめんね。何か」
凛「い、いえ!」
雁夜「そうだ、凛ちゃん、お腹すいてないかい?」
凛「え?」
雁夜「何か甘いもの奢ってあげるよ」
凛「い、いいんですか?」ゴクリッ
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:40:56.04 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「パフェとかで大丈夫かい?」
凛「はい!」
雁夜「はははっ、凛ちゃんはいつも元気だね」
凛「でも、ほんとにいいんですか?」
雁夜「あぁ良いよ。特にお金使う用もないしね」
雁夜「凛ちゃんの笑顔が見れればそれで良いさ」
凛「えっ/////」
雁夜「どうかしたかい」
凛「いえ//////」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:42:10.46 ID:zX/N3or/0
なんでこんなイケメンなんだよw
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:44:42.15 ID:jjo26tn/0
ロリなら誰でもいいのかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:44:48.27 ID:rIKkvzNo0
ロリ可愛いHなイリヤには絶対手を出すなよ!絶対だぞ…
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:45:40.84 ID:
Fi9UsqnT0
凛「美味しいです!」パクパクパク
雁夜「はははっ、本当においしそうに食べるねぇ」
凛「あっ、食べ方、汚かったですか?」
雁夜「いやいや、そんな事ないよ。綺麗に食べれてるよ」
凛「あ、ありがとうございます////」パクパクパク
雁夜「ただちょっと早く食べ過ぎてる様な気もするけれどね。そんなに急いで食べると
お腹冷えちゃうよ」
凛「大丈夫です!多分」ゴロゴゴロ
凛「っ!?」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:48:20.18 ID:
Fi9UsqnT0
凛(お、お腹痛くなってきちゃった……)
凛(でも大丈夫って言っちゃったし……)
雁夜「どうかしたかい?」
凛「……い、いえ」ヒョイ……パ……ク
雁夜(何か様子がおかしいな……お腹でも壊したかな)
凛(おなかいたいって恥ずかしくていえないよぉ……)
雁夜「な、何か冷や汗かいてるけど、本当に大丈夫かい?」
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:52:17.76 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「……」
雁夜(どうにかしないとな……女の子だし、恥ずかしくて言い出せないんだろう)
雁夜(かくなる上はっ!)
雁夜 パクパクパクパク
凛「っ!?」
雁夜「あ、い、いたたたた、い、一気に食べたら、お腹痛くなっちゃった……」
雁夜「り、凛ちゃんは大丈夫かい?」
凛「……わ、私もちょっと、痛い、です……」
雁夜「あたたた、じ、じゃあ一緒だね、あっ、トイレ行かないと!ごめんね」タタタタッ
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:53:33.70 ID:9HdgjeDa0
>>88
なんという紳士
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:54:25.88 ID:DILWWjn60
やだ…優しい///
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:54:48.15 ID:uyFHzccy0
欲が薄れてからイケメンに鳴り出したな
93:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:55:13.08 ID:4BX6/yD80
おじさんが空気を読めるなんて・・・
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:57:14.18 ID:qJpF64HP0
禁玉蹴られたショックで頭の回路がまともになったんじゃないか?
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:57:49.45 ID:
Fi9UsqnT0
凛(わ、私もトイレ!)タタタタタッ
雁夜(ふぅ……さて、今のうちに正○丸買ってくるか)タタタタッ
凛「うー、まだお腹痛い気がする……」テクテク
雁夜「お帰り、お腹大丈夫?」
凛「あっ、はい、一応……」
雁夜「これを飲むと良い。お薬だよ。苦いけどね」
凛「あ、ありがとうございます」ヒョイゴクン
雁夜「……何だか、ごめんね」
凛「か、勝手に食べちゃったの私ですし、あ、謝らないでください……」
凛「に、にがぁ……」
雁夜「はははっ、でも良薬口に苦しと言うからね。きっと効くよ」
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:02:00.83 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「……今日はもう帰った方が良い」
凛「は、はい……」
雁夜「さぁ、乗って」スッ
凛「え?」
雁夜「歩いたら、もっと具合悪くなるかも知れないからね」
凛「で、でも、おんぶなんてもうそんな歳じゃ」
雁夜「ハハハハッ、大丈夫だよ。凛ちゃんは軽いからそんなに苦でもないしね」
凛「////」
凛「じ、じゃあちょっとだけ」ダキッ
109:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:21:32.49 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「……疲れたのかな……」
凛「むにゃむにゃ」スヤスヤ
雁夜「しかし、何の不安も無さそうに眠るなぁ凛ちゃんは」
雁夜「俺がロリコンだったら大変なことになっちゃうぞ」
凛「雁夜おじさぁん……むにゃむにゃ」
雁夜「悪い気はしないな……」
葵「あっ、雁夜君。背中のは……凛?」
雁夜「葵さん……あっ、ちょっと静かに。凛ちゃんが起きちゃう」
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:26:16.02 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「って言うか、ちょっと葵さんの背中に凛ちゃん移しても良い?」
葵「凛重かった?」
雁夜「いや、全然、凄く軽いよ。ただ、そのちょっとこれから行かなきゃいけない所があって」
雁夜(このまま遠坂家に行くと時臣と会ってしまうからなぁ)
葵「そう、じゃあ」モゾモゾ
雁夜「ごめんね凛ちゃん」ゴソゴソ
雁夜「それじゃあ」
葵「またね」
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:29:04.16 ID:4BX6/yD80
おじさんロリコンの自覚無いのかよ
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:29:28.62 ID:NME3xJ850
十分ロリコンじゃん
116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:30:47.02 ID:
Fi9UsqnT0
凛「雁夜おじさぁぁん……かっこいい……」
葵「……雁夜くんも好かれたものね……」
雁夜「ふぅ……」
臓硯「どうした雁夜。いつになく純真な瞳じゃな」
雁夜「少しだけ、心が洗われた気がした」キラキラ
臓硯「……」
臓硯(とうとうクルクルパーになってしもうたのかのう……)
桜「……」チラッチラッ
雁夜「あっ、桜。お花のかんむりありがとうね……」
桜「う、ううん」ブンブン
119:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:37:32.88 ID:
Fi9UsqnT0
次の日
凛「雁夜おじさん無職になったから冬木市に戻ってきたってお母さんから聞いたわ」
凛「きっとすんごく落ち込んでるはず」
凛「私が何とかして慰めてあげないとっ!」グッ
士郎(ん? うわぁ、すんごい可愛い子だなぁ)
士郎「ね、ねぇ」
凛「?」
士郎「き、君、お名前何て言うの?」
凛「……知らない人とお話するなって言われてるの……」
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:38:23.51 ID:bxnbWV5V0
士郎はなんなのこいつ
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:40:04.02 ID:w0GLFbJv0
士郎何やってんだ
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:40:18.13 ID:rIKkvzNo0
士郎うざい…ウザイ!
124:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:41:35.63 ID:kWEibEQI0
クズ士郎か
126:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:42:00.26 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「混ぜたなら~ポテト~丸~く~握れ~」
凛(あっ、このへたくそな歌、雁夜おじさんだっ!)
雁夜「ん?」
雁夜(あそこに居るのは……凛ちゃんと……確か、桜と一緒にいた、士郎くんだな)
雁夜(プレイボーイだなぁ~俺とは天と地の差だ)
雁夜「まぁ良いか俺はどうせ死ぬまで童貞だ」
雁夜「士郎くんとやら、俺の分まで頑張ってくれ」
凛「か、雁夜おじさ~ん!」
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:45:07.69 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「おおっ、凛ちゃん、どうしたんだい」
凛「き、今日暇ですか!」
雁夜「う~ん」
雁夜(少年少女の間柄に割り込むのも気が引けるしなぁ)
雁夜「ごめんねぇ用事があるんだ」
凛「そうですか……」シュン
雁夜「ほら、ボーイフレンド待たせてないで、彼と遊んできなさい」
士郎////
雁夜「あっ、そっか。ほら、お金」サッ
雁夜「おじさん今無職だから、千円しかあげれないけどね」
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:46:26.58 ID:XqUgEI4B0
おじさん…叔父さんになって下さい
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:46:57.99 ID:52Ug20ET0
このおじさんなら桜も惚れる
131:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:47:01.16 ID:9HdgjeDa0
フラグを自分で叩き折りに行くとは……
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:47:30.53 ID:rIKkvzNo0
この士郎は災害に3度遭ってもいいよね!
134:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:49:50.27 ID:
Fi9UsqnT0
凛「いえ、いいですよそんな!」
雁夜「いやでも、子供だと、ほら、お小遣いとか使うのも一大事だろう?」
凛「こども……」シュン
雁夜「なぁに大丈夫さ! おじさんねぇ、すぐに職見つけるからね」
雁夜「お年玉とか、期待してて良いよ」
雁夜「じゃあ士郎、くん、だっけ?」
士郎「は、はい」
雁夜「凛をよろしくね」ニコッ
士郎「は、はいっ!」
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:53:07.24 ID:
Fi9UsqnT0
士郎(凛ちゃんって言うのか。かわいい名前だなぁ)
雁夜「じゃあね」テクテク
凛「……」
士郎「り、凛、ちゃん?」
凛「雁夜おじさん……」シクシク テクテク
士郎「な、泣いてるの? な、なんで?どこか痛いの?」
凛「ついてこないで!」
士郎「っ!? 泣いてる女の子を放ってなんておけないよ!」
148:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:57:43.32 ID:
Fi9UsqnT0
凛 タッタッタッタッ
士郎「凛ちゃん……」
雁夜「あ~げ~た~ら~コロォッケだ~よ~」
雁夜「はぁ、コロッケ食いたい」
雁夜「しかし一番空腹なのは心の方だ」
雁夜「心の隙間を誰か埋めてはくれぬものだろうか」
雁夜「はぁ」
雁夜「思えば俺の人生、ロクなもんじゃなかったな」
雁夜「幼馴染にストーカーしたかと思えばその娘の桜を好きになってみたり」
雁夜「はぁ」
149:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:59:24.02 ID:4BX6/yD80
ほんとにろくでもないなおじさんw
150:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:01:06.40 ID:CioznDwo0
先ぱっ…士郎は桜だけを見てください
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:01:48.01 ID:
Fi9UsqnT0
凛「うわあああああん!」
葵「どうしたの? 凛」
凛「雁夜おじさんがぁあああ」
葵「……雁夜君が、何かしたの?」
凛「わたしのことこどもだってぇえええ」
葵「へ?」
凛「うわああああん」
155:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:05:09.91 ID:
Fi9UsqnT0
中略
葵「えーと、つまり、凛は、雁夜君に子供扱いされたくないと」
凛「うん」ヒックヒック
葵「う~ん」
葵(それはちょっと無理なんじゃないかな~)
雁夜「はぁ、財布の中身も既に無くなりつつあるというのに」
クルッポー
雁夜「公園の鳩の為にエサを買ってしまった」
クルッポー
156:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:05:42.60 ID:q/jBMV3O0
おじさんが浄化されていく
157:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:06:09.58 ID:MZTpRAv/0
このおじさんはどうやら浪費癖が有るようだ
160:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:06:58.56 ID:9WXCuRpQ0
おじさんマジ良い人
162:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:08:20.27 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「ほら、お食べ」ポイポイ
クルッポォオオオオオオ クルッポオオオオオ
用務員「アアン? お前さん、何やっとんじゃ!」
雁夜「え?何って、鳩にエサ」
用務員「勝手にやるんじゃないよ全く! 鳩がたむろしちまうと、羽は落ちるわ糞はたまるわで
わしらの仕事が増えるんじゃ!」
雁夜「は、はぁ、すいませんでした……」
用務員「フン!今回だけは大目に見ちゃる。とっとと鳩にエサやっちまいな」
雁夜「あ、ありがとうございます」
雁夜「ほら、お食べ」ポイポイ
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:12:16.60 ID:
Fi9UsqnT0
士郎(しっかし、凛ちゃんは本当に可愛かったなぁ)テクテク
士郎(でも、泣いてたし、何とかして元気にさせてあげたいなぁ)
士郎「ん? 何だろうあの鳩の群れ……って、あの人、確か桜ちゃんの所の……」
士郎「エサ、あげてるんだ……そっか、鳩!」
士郎「す、すいませ~ん!」
雁夜「ん? あぁ君かい。士郎くん」
士郎「い、いきなりですいませんけど、お、お願いがあって」
雁夜「……何だい、お金以外の相談なら乗るよ」
士郎「あの、その鳩のえさ、譲ってくれませんか?」
172:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:17:06.98 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「鳩、好きかい?」
士郎「いえ、実は、あの、凄く好きな子が、泣いてて、何とか元気にしてあげたくて」
雁夜「……」
士郎「それで、鳩とか集まってきたの見せたら、元気出るんじゃないかなって」
雁夜「……なるほど」
雁夜「ほら、持って行きなさい」サッ
士郎「あっ、ありがとうございます!」ペコ
タッタッタッタ
雁夜「一生懸命な子だなぁ」
葵(雁夜君?子供に鳩のえさあげたりなんかして大丈夫なのかしら。無職なのに)
176:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:18:26.68 ID:JZU4Hcqh0
山葵さん……
177:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:19:41.01 ID:uyFHzccy0
無職の何が悪印や
178:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:20:06.47 ID:
Fi9UsqnT0
凛「おじさんの、ばかっ……」ギィ ギィ
凛「ぶらんこで遊ぶの飽きちゃった……」ギィ ギィ
士郎「り、凛ちゃん!」 ハァハァ
凛「っ!?」
士郎「ちょっ、ちょっと来て!」グイッ
凛「ちょ、ちょっと!」
タッタッタッタッ
凛「何、何するの!」
182:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:23:01.63 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「さてと、トイレトイレ」テクテクテク
ジョロロロロロロオ
雁夜「ふぅ、スッキリ。さて、と?」
士郎「はぁはぁ。見てて、凛ちゃん!」ポイポイ
クルッ、ポ クルッ、ポ パクパク
凛「鳩、さん」
士郎「可愛いでしょ!このエサあげると、近寄ってくるんだよ!凛ちゃんもあげてみなよ!」
凛「う、ん」
雁夜(……凛ちゃんたちが居なくなるまで、出ないでおこう。でもトイレくっさぁ……)
187:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:28:20.53 ID:
Fi9UsqnT0
クルッポー パクパク
凛「た、食べたぁ!」
士郎「可愛いでしょ?」
凛「うん!」ニパァ
士郎「凛ちゃんはもっと可愛いよ!」
凛「え? あぁ、ありがと」
凛(いきなり可愛いとか言ってくるのは危険な男ってテレビでやってた……)
凛(危険な男の子ね、この男の子は……)
士郎(ゆ、勇気を出して言ったぞ!君の方が可愛いって!テレビだと女の子は
これでイチコロだって言ってた!)
188:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:29:05.43 ID:MZTpRAv/0
この二人もこれはこれで……
190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:29:54.92 ID:DILWWjn60
ショタ士郎は良いものだ
191:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:30:30.70 ID:uyFHzccy0
士郎だってガキの頃は人間の性格してたからこんなもんだろ
192:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:31:23.30 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜(ごめん、もう本当匂い我慢できないから早くどこかに移動してくれないかな)
雁夜「はぁ」
用務員「わけぇの。ため息ばっか付くと幸せが逃げるぞ」
雁夜「うぁお! な、何してるんですか!」
用務員「何って掃除だよ。見て分からんか」
雁夜「あっ、いや」
雁夜(掃除してるのにこの臭さとかヤバくないか……)
雁夜「ご苦労さまです」
用務員「おうよ」
193:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:33:55.01 ID:
Fi9UsqnT0
用務員「しかし、おめぇさんも憎いことするなぁ」
雁夜「は、はぁ」
用務員「ガキの恋愛の助け舟出してやるとはな」
雁夜「は?」
用務員「見てたぞ。あの男の子に鳩のエサ、くれてやってただろ」
雁夜「え、えぇまぁ」
用務員「今時、そんな粋なこと出来るヤツぁいねぇ」
雁夜(何か良く分からん勘違いされてるなこれ)
凛「私、もう帰らなきゃ」
士郎「ま、待って!」
194:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:34:17.02 ID:htSvr1VeO
用務員とのフラグが…
195:
忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2012/05/29(火) 23:34:57.16 ID:B8LlAWoy0
用務員(女)
198:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:37:22.55 ID:XqUgEI4B0
>>195
姉御系か…
199:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:38:15.82 ID:
Fi9UsqnT0
グイッ
凛「やっ、手、離して!」
士郎「お、俺は!君が好きなんだ!」
雁夜「……さぁて、お邪魔虫はそろそろ居なくならないと」ササササッ
凛「……えっ?」
士郎(い、言ったぞ……)
凛(今、おじさんが……ウソでしょ……)ボロボロ
士郎(う、うれし泣き!?成功!?)
凛(か、勘違いされちゃう! 私、違う!やだぁああ)ボロボロボロ
200:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:39:24.39 ID:NAHMP6rQO
誰も幸せになれない…
201:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:39:38.49 ID:MZTpRAv/0
やっぱ士郎ウゼえわ
208:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:44:40.96 ID:
Fi9UsqnT0
葵(何だか面白いことになってるわね)
雁夜「はぁ」
キリトゥグ「ん? アレは、確か間桐の……」
キリトゥグ「……ずいぶんと疲れきった顔をしているな……」
雁夜「何かなぁ……死にたい」
キリトゥグ(放っておいても害は無さそうだな)ササササッ
雁夜「ガンダムとか乗って見たいなぁ」
桜「……」
雁夜「ん? 桜かい?」
桜「」ビクゥ
219:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:49:59.31 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜「どうかしたかい。もうそろそろ暗くなってきたし、帰らないと」
桜「し、士郎くんが……」
雁夜「士郎くん?あ、あぁ、彼なら確か凛ちゃんと……」
桜 ピク
雁夜(……もしかしてヤバかった?)
雁夜「いや、気のせいだったかも知れない。彼なら、鳩にエサやってるよ」
桜「そ、そうですか」ニパァ
雁夜「ただ、エサやりに夢中な様だったからね、今日はそっとしておいてあげよう」
桜「は、はい」
雁夜「じゃあ帰ろうか」
220:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:51:16.11 ID:GzEvmwE00
雁夜おじさんが雁夜お父さんにスキルアップしてる
222:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:51:42.53 ID:aa2iLZQ30
すっかり生気というか精気というかいろいろ抜け落ちてる・・・
223:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:52:04.76 ID:P8zgsFJmO
このおじさんイケメンだね
226:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:53:50.64 ID:
Fi9UsqnT0
凛「はなしてっ!」パシィ
タタタタタタッ
士郎「そ、そんなっ!」
士郎(これは……何かの間違いだよ……)ショボン
テクテクテク
桜「……あっ!」コケ
雁夜「大丈夫かい?」パシ
桜「あ、ありがとうございます」
雁夜「いやいや、気をつけないとね」
229:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:56:53.80 ID:
Fi9UsqnT0
凛「おじさんの、誤解を解かなくちゃ!」
凛「おじさん、どこ行ったんだろ……」キョロキョロ
雁夜「危ないからね、手繋ごうか」
雁夜「嫌なら、そう言ってくれて構わないよ」
桜 フルフル
桜「ち、ちょっとだけ」ギュ
雁夜「さぁ、帰ろうか」ニコッ
雁夜(全てがどうでも良くなってきた……)
230:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:58:18.13 ID:y313D50BO
なんという一方通行
これは間違いなく誰も幸せになれない
231:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:58:45.96 ID:GbzBGRYm0
修羅場!!修羅場!!
232:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:59:50.84 ID:
Fi9UsqnT0
雁夜(まるで子供が出来た見たいだな……)
雁夜(桜と士郎くんの恋、応援するかな)
雁夜(いや、そういえば士郎くんは凛ちゃんが好きなんだよな?)
雁夜(俺は一体誰を応援すれば良いんだ?)
雁夜 ウーン ウーン
桜「ま、まだ具合悪いんですか?」
雁夜「あ、いや、そうじゃないんだ。ちょっとね、考え事を」
雁夜「大人になるとね、色々考えてしまうんだ」
238:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:03:29.75 ID:
N5VfOEaJ0
凛「あっ!おじさ……ん……」
凛「えっ、さく、ら?」
凛「……」
凛「桜は、おじさんの所に行ったから、」
凛「おじさんとは、何でもなくて」
凛「……家族だから、手繋いでるだけ、だよね」
凛「……」ヒックヒック
凛「きっとそうなんだぁ」ボロボロボロボロ
雁夜「むっ!」
雁夜「今、誰かの視線を感じた様な……」バッ
239:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:03:47.57 ID:JRbAXEUMO
桜でシコッてた頃のおじさんの方が生き生きしてた…
245:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:09:51.21 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「気のせいか……」
凛「ひっくひっく」
葵「凛、どうしたのこんな所で」
凛「おじさんとられちゃううう」ヒックヒック
葵「……大丈夫、雁夜君は、きっと凛の事大切に思ってると思うよ」
凛「一番じゃないとやらああああ」ヒックヒック
葵「あらら」
葵(雁夜君……何時の間に罪作りな男に……)
士郎「次だ、次! 男は、何回もアタックしないと」ヒック
士郎「だめだって……」ヒックヒック
248:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:14:51.64 ID:
N5VfOEaJ0
臓硯(何だか最近、雁夜がおかしいのう……)
臓硯(妙に達観しているというか、悟りを開いておる……)
臓硯(いきなりやっぱやーめーたとか言い出さないといいんじゃが)
臓硯(まぁ、ワシは5次に賭けるつもりじゃから、別に雁夜がやめてくれても構わんのだが)
臓硯(ふむ……)
雁夜「親父、ただいま」
臓硯「う、うむ」
臓硯(呼び方が急に……)
臓硯(一体どういう心境の変化なんじゃ……)
251:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:17:00.24 ID:sxcx5+Cm0
>雁夜「ああああイクッ、桜ッ! イグゥ!」シコシコシコ
>>1とのギャップが凄まじいな
252:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:17:27.88 ID:ETP81lG20
臓硯
雁夜→桜
↑ ↓
凛←士郎
ワカメ
253:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:17:42.25 ID:7/t/BSmd0
おじさんが浄化されていくのに比例して
なんか恋の関係が原作よりドロドロしてるぞこれ
254:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:18:43.07 ID:
N5VfOEaJ0
ワカメ「ひ、ヒィ」
雁夜「ワカメ、あの時は殴って悪かったな」
ワカメ「や、やっと謝罪かよ」ビクビク
雁夜「でも女には暴力を振るうなよ」
ワカメ「う、ウンコが偉そうに説教たれるな!」ビクビクビクン
雁夜 スゥ
ワカメ「ワヒィイイ」ドザァアアア
雁夜「何もしないさ」ポンポン
ワカメ「はへ?」
256:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:22:15.20 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「じゃあな」
桜(ざまぁ見ろクソワカメヘッド)
次の日
雁夜「さて、何をしようか」
雁夜「就職活動とか、やる気が起きないな」
雁夜「あぁ、おはようございます」
近くの爺さん「ん、おはよう」
雁夜「いやぁ、調子どうですか」
近くの爺さん「全然さ。息子は東京に行ったきり帰ってこんしな」
258:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:25:08.42 ID:
N5VfOEaJ0
セイバー ブロロロロロロロ
雁夜「おーバイクか」
近くの爺さん「あぁそうじゃった!」
雁夜「はい?」
近くの爺さん「東京に行った息子がのぅ、上京するのに持ってはいけんからとバイクを処分
しててくれと置いて行ったんじゃ」
近くの爺さん「雁夜くん、良かったら貰ってやってくれないか」
雁夜「い、いいんですか。そんな大切そうな」
近くの爺さん「何構わんさ」
262:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:28:18.69 ID:
N5VfOEaJ0
近くの爺さん「ほれ、ついてこい」
雁夜「はい」テクテク
近くの爺さん「これじゃこれ。何ていうバイクなのかは知らんのじゃが、雁夜くん
知っとるかい?」
雁夜「ふうむ……cb400sfですか。悪くはないバイクですね」
近くの爺さん「おぉ、知っとるのか」
雁夜「え、えぇはいまぁ」
近くの爺さん「ならほれ、カギもあるし、書類もホレ」ポイ
雁夜「いやでも、頂いても本当に良いんですか?」
264:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:32:57.43 ID:
N5VfOEaJ0
近くの爺さん「このままにしててもただの鉄くずじゃて、貰っとくれ」
雁夜「それなら、ご好意に甘えさせて頂きます」
カチ クル
雁夜「まさかのバッテリー切れ」
雁夜「すんません、これどれくらい動かしてないですか?」
近くの爺さん「えーと、二年くらいかのう」
雁夜「……すんませんこれ運ぶの手伝っていただけますか」
近くの爺さん「軽トラに積んでも大丈夫かのう」
雁夜「大丈夫です。すいませんなんか」
267:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:34:34.07 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「さて、屋敷まで運べたぞ」
雁夜「しかし、二年も放置してたとなると、これはもうキャブとかオーバーホールしなきゃ
いけないだろう」
雁夜「……」
雁夜「親父、工具買うから小遣いくれ」
臓硯「……いくらじゃ」
雁夜「5万くらい」
臓硯「……高っ」
272:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:37:30.24 ID:
N5VfOEaJ0
臓硯「まぁ良いじゃろう」
臓硯「ほれ」ポイ
雁夜「すまないな」ピリリ
雁夜「っ!?親父、10万も、良いのか?」
臓硯「もってけ泥棒と言う言葉があってのう」
雁夜「……」
臓硯「ふん」
雁夜「さて、工具も買った事だし、直すとするか」
275:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:40:48.94 ID:VYBL/g2y0
これは良いジジイだわ
276:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:41:30.91 ID:lUfjLkAA0
間桐家ってどっかのうっかり一家と比べるとかなりお金持ちらしいな
283:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:45:17.00 ID:PTdw+OfO0
>>276
まあクソみたいに金のかかる宝石魔術と虫とじゃコスパが違いすぎるからな
277:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:42:08.77 ID:
N5VfOEaJ0
カチャカチャ ガチャン ボトボト
雁夜「うげぇえええガソリン腐ってる……匂いがやばい」
雁夜「半端なくヤバイ」
桜(なにやってるんだろう……)
臓硯(もうコイツ放っておいたほうが良いのかもしれん)
雁夜「はぁ、意外と修理って大変なんだよなぁ」
カチャンカチャン
士郎 ジー
雁夜「ん?」
282:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:44:49.00 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「……どうした、士郎くんよ」
士郎「あっ、いや、機械とか」
雁夜「好きなのかい?」
士郎 コク
雁夜「……手伝うかい?」
雁夜(桜も喜ぶだろう)
士郎「いいの?」
雁夜「あぁ、良いよ」
士郎 パァアア
291:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:48:36.28 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「さて、これが何か分かるかい、士郎くん」
士郎「分かんない」
雁夜「これはね、キャブレターと言うんだ。ガソリンタンクから、ここを経由してエンジンに
ガソリンが行くんだ」
士郎 コクコク
雁夜「……説明するよりも、実際やった方が早いかもね」
雁夜「さぁ、やってみようか」
カチャカチャチャ
雁夜「このこいろいろとおかしい」
295:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:50:50.43 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「少し教えただけで全部一人でやっちゃったよ……」
雁夜「これは将来は工学博士だね」
雁夜「君の将来はこれしかない」
士郎「そう、かな?」
雁夜(いやだってこれもう天才でしょう)
雁夜「取りあえず今日はここまでね」
士郎「続きは何時ですか!」
雁夜「士郎くんの都合の良い日に再開するよ」
士郎「じゃあ明日!」
301:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:55:23.48 ID:
N5VfOEaJ0
二日後
雁夜「レストア作業が全部終わってしまった……」
雁夜「一週間はかかると思ってたんだが」
雁夜「まさかの士郎君の天才ぶりのおかげで助かったよ」
士郎「俺も色々勉強できて楽しかったです!」
桜 ジー
雁夜(桜も喜んでた様だし、バイクも早く治ったし、結果的に大成功かな)
雁夜「士郎君、君はプレゼントがある」
士郎「何ですか!」
306:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:57:20.86 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「これだ」
バッ
士郎「これって……」
雁夜「モトクロッサーだよ」
雁夜「少年向けのだけどね」
士郎「い、いいんですか」
雁夜「うん。手伝ってもらったからね」
雁夜(親父の金だし)
士郎「うわぁー嬉しいなぁ!」
311:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:00:53.14 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「さ、運ぼうか」
ブロロロロロ
士郎「いや、勉強までさせてもらった上に、何か頂いちゃって、本当ありがとうございます!」
雁夜「いやいや、良いんだよ」
雁夜(この子が有名になったら、俺雑誌とかに乗るのかな)
雁夜(この子を導いた男、とかって感じに)
雁夜(……そんな先の事考えても、意味ないか)
雁夜「じゃあね。暇な時にでもまた桜と遊んでやってくれ士郎くん」
士郎「あ、ハイ!」
ブロロロロロロ
318:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:05:18.12 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「このまま帰るの、何かなぁ」
雁夜「少し寄り道してこうかな」
雁夜「あっ、そこのファミレス」
雁夜「凛ちゃんがお腹壊しちゃった所だ」
葵「ん? あっ、雁夜くーん!」
雁夜「ん?葵さんだ。何だろう」キキィー
雁夜「葵さん、どうかしたのかい」
葵「あーその、凛とさ、遊んであげたりとか、したくない?」
雁夜「?」
319:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:08:24.35 ID:
N5VfOEaJ0
葵「凛がさ、雁夜くんの事気に入ったみたいで」
雁夜「……それなら、士郎くんがいるさ」
葵「士郎?」
雁夜「あぁ、凛ちゃんと相思相愛の男の子だよ」
雁夜「大人が子供の大切な時間を奪っちゃ、ダメだろう」
葵(……何がなんだか分からないわ……)
雁夜「凛ちゃんに士郎くんと仲良くやる様に伝えておいてくれないか」
雁夜「おじさんは、余計な首突っ込まないからって」
葵(……童貞をこじらせるとこうなるのね……)
320:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:10:28.97 ID:AbDED9T0Q
葵さんひでぇwwwww
322:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:10:52.87 ID:rtc1gbl+0
童貞でなにがわるい!
324:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:13:47.37 ID:
N5VfOEaJ0
葵「凛、今日雁夜くんと会ったわ」
凛「え?」
葵「雁夜くんから、凛に宜しくって伝えてくれって言われたわ」
凛「ほ、本当に?」キラキラ
葵「あと、何か、士郎くん?が凛と相思相愛だから、おじさんは首突っ込まない、とかも言ってたけど」
葵「凛、何かあったの?」
凛「……やっぱり、雁夜おじさん勘違いしてるんだ……」ショボン
葵「勘違い?」
凛「……その男の子にね、好きだって言われたんだけど、その時におじさんもたまたま居て……」
葵(まさかの修羅場)
328:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:18:15.95 ID:
N5VfOEaJ0
葵(う~ん士郎くんっていうのは雁夜くんの妄想じゃなかったのね)
葵(そういえば、鳩のえさあげてたけど、あの子が士郎?くん?)
凛「私どうしたら良いのかな……」
葵「……」
葵「取りあえず雁夜君とお話してきたら」
凛「でも」
ピポパポ
葵「あ、雁夜くん?」
雁夜「あ、葵さん、何か用?」
331:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:20:36.73 ID:
N5VfOEaJ0
葵「明日空いてる?」
雁夜「え」
雁夜(ナンバー貰ってきて保険もかけたから、本当は公道走りたいんだけど)
葵「無職でしょう?」
雁夜「えっ」グサッ
葵「空いてるよね?」
雁夜「……ハイ」
葵「じゃあ明日一時に○○に来てね」
雁夜「行って、何を」
葵「凛とデートしてきて」
333:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:23:06.05 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「え」
凛「えっ/////」
葵「じゃあね」ブチ
葵「凛、頑張ってね」ニコ
凛「そんな急に……」
凛「明日何着てこう……」ニパァ
雁夜(行けなくなった事にして代わりに士郎くんでも呼んでおこうかな)
336:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:28:01.37 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「俺なんかが行っても、何かなぁ」
雁夜「デートと言うのは、愛し合っている二人が行うものだよ。それに相手はまだ子供だしなぁ」
葵(とか童貞くさいこと考えてそうね雁夜君)
雁夜「今思考を誰かに読まれた気がする……」
雁夜「ハァ」
雁夜「ため息の数だけ幸せが逃げる、か」
雁夜「ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ」
雁夜「さぁ、どれぐらい幸せが逃げたかな」
雁夜「はぁ……」
341:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:32:59.76 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「ふぁあああ」
雁夜「もう朝か」
雁夜「結局士郎くんには連絡できなかった」
雁夜「だって俺士郎くんの家の電話番号分かんないだもん」
雁夜「家なら分かるけど、まさか夜中に行くわけにもいかないしなぁ」
雁夜「……凛ちゃん、俺見たいなおじさんと遊んでもなんも面白くもないと思うんだけどなぁ」
雁夜「俺に出来る事なんてなぁ」
雁夜「あっ、そうだ」
342:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:37:03.01 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜 ブロロロロロ
雁夜「凛ちゃん、こんにちは」
凛「か、雁夜おじさん!こ、こんにちは!」
雁夜「ごめんね、バイクなんかで来ちゃって」
凛「い、いえ!」
雁夜「……大丈夫かい?」
凛「は、はい!」
雁夜(ううむ、どうにも緊張している様だ……やっぱりおじんと一緒というのは精神的に
嫌なものなのだろう)
345:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:40:20.20 ID:
N5VfOEaJ0
葵「頑張るのよ、凛」グッ
葵「陰から応援しているわ」
雁夜「どこか行きたい所とか、あるかな」
凛「お、おじさんと一緒なら、どこでも!」
雁夜(ううむ、地味に困るなこれは。童貞には荷が重い)
凛「……」
雁夜「……バイクがどうかしたかい」
凛「おじさん、バイク乗るんですね」
雁夜(えっ、今頃)
346:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:41:01.58 ID:wsoyVmmA0
早く凛で童貞捨てちゃえよ
347:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:41:58.78 ID:RkMLfo0BO
葵さん大物すぎるwww
348:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:42:36.99 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「うん、まぁね」
凛「……うしろ、乗って見たいです」
雁夜「えっ、ダメだよ」
凛「何でですか」
雁夜「……ほら、僕、こんなだからさ、後ろに人乗せたことなくて、危ないから」
凛「誰も、後ろに乗せたことないんですか?」
雁夜「え? うん」
凛「絶対乗せてください!」ニコッ
雁夜(いみがわからない)
351:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:47:25.23 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「……本当に良いの?」
凛「はい!」
雁夜「……ちょっとまっててね」
タッタッタッタ
タタタタッ
雁夜「はい、メット買ってきたから被って」
雁夜(安全運転すれば大丈夫だろう……)
凛「そっちがいいです」
雁夜「え? でもこっちは俺が被ってたのだから、匂いとか」
凛「そっちがいいです!」
雁夜「大きさとか」
凛「……」グス
353:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:50:48.24 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「……本当にこっちで良いの?」
凛 コクコク
雁夜「……はい」
凛 ニパァアア
雁夜(しっかし、この買ってきたメットえらくキツイ……まぁ小さめの買ったからなぁ)
雁夜「凛ちゃん、メットの大きさ大丈夫?」
凛「だ、だいじょうぶでぇす」スーハースーハー
雁夜(このメット外れなくなったらどうしよう)
358:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:55:30.61 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「しっかりつかまっててね」
凛「は、はい」ポン
雁夜「あっ、肩じゃなくて、腰の所に腕を回して」
凛「えっ、は、はい」ガシィ
雁夜(い、意外と力あるのね凛ちゃん)
凛(思いっ切り抱きついとこ)
雁夜「じゃあ発進するねー」
葵「えっ、バイクで移動するの? ち、ちょっと、後追えなくなっちゃう……」
360:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:00:48.58 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「なれないと多分お尻痛くなってきたりとかすると思うから、何かあれば
お腹とか叩いてくれれば良いから」
凛「は、はい」
ブロロロロロ
葵「ち、ちょっとぉおおおおおお」
雁夜「……」
凛(風が、気持ち良いな……)
凛(そういえば、謝り損ねちゃったな。確か、ここ蹴っちゃったんだよね、私)さわさわ
雁夜(は?ちょ、ちょっと凛ちゃん、どこ触って)
凛(ん? 何か、ある? 蹴った所為で、腫れ物が出来ちゃった、とか……?)
361:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:02:32.10 ID:8BTqIPWCO
まさかの金たま伏線
362:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:02:40.79 ID:FWUqV83qi
ワッフルワッフル
365:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:04:24.67 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜「」キキィイ
凛「わっ」
雁夜「り、凛ちゃん、どうかした?」
凛「えっ、いや」
雁夜「調子悪いとか、無い?」
凛「いえ、全然!絶好調です!」
雁夜「あの、そのさ、なるべく、手は用がある時以外はこう、さわさわとか
しないでくれると助かるかなぁと」
雁夜(ちょっと勃っちゃったし……)
367:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:08:03.92 ID:
N5VfOEaJ0
雁夜(小学生にチンポいじられて勃つとか洒落にならないよ……)
雁夜(オナニーとは別問題だよこれは)
雁夜(人としての尊厳の問題だ)
凛(やっぱり触れると痛むんだ……あ、謝らないと……でも、嫌われたくない……)
凛(……黙っとこ)
雁夜「大丈夫かな?」
凛「はい!」
雁夜「じゃあ行きまーす」
ブロロロロ
368:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:11:01.09 ID:FWUqV83qi
おじさんはロリコンの鏡やな
369:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:13:48.08 ID:
N5VfOEaJ0
セイバー ブロロロロロ
雁夜(おっ、いつぞや見かけた事のあるバイクライダーだな)
雁夜「女だったのか」
凛「女?」ピク
雁夜(しかし、バイクの二人乗りって会話が無いものなんだなぁ。走ってると声全然
拾えないし。何でバイク用のトランシーバーが売ってるのか分かった気がする)
セイバー(ん? フフフッ、小さなお姫さまを乗せたナイトと言った所でしょうか)
セイバー(今日は良いものが見れましたね)
凛「……」ギュ
371:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:15:49.45 ID:qijPt+cs0
空手少年に殴られそうなセリフだな
373:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 02:16:41.05 ID:iEoFLRwu0
聖杯戦争始まってるとしたらマジニートじゃねーか
なに遊び歩いてんだこいつ
次→
雁夜「葵よりも桜の方が可愛くね」【後編】
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