1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 14:48:43.92 ID:
//41cQIm0
セイバー「確かバレンタインデーですね」
士郎「そうそう」
セイバー「それがなにか?」
士郎「いや……別に……」
セイバー「そうですか」
士郎(いや、セイバーのことだ。きっと用意してくれているはず)
セイバー(シロウ、チョコレートでも用意してくれるのでしょうか。楽しみです)
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 14:53:59.63 ID:
//41cQIm0
リビング
士郎「……」
桜「ふんふーん」
士郎(桜はほぼ確実に用意してるだろうな。毎年、くれるし)
凛「ふわぁ……ねむ……」
士郎(遠坂はどうだろう……・いや、遠坂が甲斐甲斐しくチョコを渡すところが想像できないな)
ライダー「……」
士郎(ライダーもおそらくないだろうな。桜には渡しそうだけど)
イリヤ「すぅ……すぅ……」
士郎(イリヤはなんか豪華なやつくれそうだけど)
大河「面白いテレビやってないわねー」
士郎(あ、そうだ。藤ねえ用のチョコは用意しないと)
士郎(イリヤと桜からだけかな……)
セイバー「……」
士郎(セイバーから欲しいな……)
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 14:58:02.04 ID:
//41cQIm0
夕方
士郎「セイバー」
セイバー「はい」
士郎「夕飯はどうする?」
セイバー「お任せします」
士郎「今日はチョコっといつもとは違う料理にしてみようかなって思うんだけど」
セイバー「いいですね。お願いします」
士郎「お酒とかも飲むか?」
セイバー「え?いいのですか?」
士郎「うん。このお猪口で飲むといいよ」
セイバー「どうも」
士郎「……」
セイバー「……なにか?」
士郎「なんでもない」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:02:30.98 ID:
//41cQIm0
セイバー「うん……うん……」モグモグ
士郎「美味しいか?」
セイバー「はい」
士郎「そうか」
士郎(セイバー……用意してくれてなさそうだな)
セイバー「シロウ」
士郎「な、なんだ?」
セイバー「あの……2月14日なのですが」
士郎「え……な、なんだ?」
セイバー「その日にならないと、駄目……なのでしょうか?」
士郎「え?あ、そ、そうだな。その日がいいと思う」
セイバー「そうですか」
士郎(な、なんだ……よかった……。やっぱりセイバーは用意してくれてんだ……)
士郎(どんなチョコかな。ま、チロルチョコでもただの板チョコでもいいけど)
セイバー(その日までチョコはお預けですか。ま、シロウのことです。きっと大きなチョコを用意してくれているでしょう)
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:03:59.88 ID:r3SoSN2q0
王は人の気持ちが分からない
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:05:28.49 ID:
//41cQIm0
翌日
桜「せーんぱい」
士郎「おはよう、桜」
桜「今年ももうすぐですね」
士郎「え?」
桜「バレンタインですよ。バレンタイン」
士郎「あ、そうだな。すっかり忘れてた」
桜「ふふ」
士郎「なんだ?」
桜「今年は腕によりをかけて、チョコレートケーキを作成しようと思ってます」エッヘン
士郎「それは楽しみだな」
桜「期待しててください」
士郎「ああ」
凛「……」
凛「ふーん……」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:06:31.56 ID:dnQLDgwY0
期待あげ
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:09:32.98 ID:NxrR0lqE0
これは王に人の心を求めた士郎が悪い
そもそも青に食い物もらおうとするとか正気じゃない
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:11:38.68 ID:
//41cQIm0
凛「ちょっと出かけてくるわ」
士郎「いってらっしゃい」
セイバー「おはようございます」
ライダー「おはようございます」
士郎「おはよう」
ライダー「士郎、少しよろしいですか?」
士郎「なになに?」
ライダー「その……あの……」
士郎「な、なんだよ」
ライダー「チョコレートじゃなくてもいいでしょうか?」
士郎「え……」
ライダー「最近、クッキーに凝っていまして……それで……も、勿論チョコクッキーも用意しますが……」
士郎「ライダー!!」ガシッ
ライダー「な……なんですか……!?」オロオロ
士郎「ありがとう……」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:12:43.54 ID:
//41cQIm0
本屋
凛「……」
アーチャー「凛」
凛「うわぁぁぁ!?!?!」
アーチャー「何を驚いている?」
凛「びっくりさせないでよね!!」
アーチャー「ふむ。チョコか」
凛「!?」
アーチャー「そういえばもうすぐそんなイベントがあったな」
凛「な、なによ……た、たまたまチョコを使ったお菓子に興味が出ただけなんだから!!」
アーチャー「ところでそれは私用か?」
凛「自分用よ!!」
アーチャー「そうか……」
凛「な、なによ……ほしいの?」
アーチャー「そうだな。たまにはマスターからの労いはほしい」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:16:16.97 ID:
//41cQIm0
柳洞寺
キャスター「うふふふふ……」
グツグツ……
キャスター「うふふふふ……」
一成「……そんな大釜を持ち出して、なにをしている?」
キャスター「小坊主には関係ないことよ」
一成「……」
キャスター(宗一郎様には勿論だけど……)
キャスター(セイバーでも用意してあげなくちゃね)
キャスター「よぉし……がんばるわよ……」
キャスター「等身大セイバーチョコを作ってみせるわ」ムフー
キャスター「うふふふふ……」
グツグツ……
一成(チョコレートの匂いが充満しているな……)
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:18:13.63 ID:NxrR0lqE0
キャスターの手作りチョコとか体液入ってそうで怖い
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:20:25.20 ID:
//41cQIm0
教会
ランサー「……なんでお前、ガキから元にもどってんだよ」
ギルガメッシュ「幼児のままではセイバーの想いに応えられんからな」
ランサー「は?」
ギルガメッシュ「セイバーが伏し目がちに―――」
セイバー『え、えいゆうおう……あの……ど、どうぞ!うけとってください!!』
ギルガメッシュ『うむ。お前の気持ち、しかと受け取った!結婚だ!!』
セイバー『好き……』
ギルガメッシュ「―――こうなる」
ランサー「なるほど。お前、バカなんだな」
カレン「ランサー、チョコレートを用意しました。食べてみてください」
ランサー「どれどれ?」パクッ
カレン「食べましたね?」
ランサー「……なにかいれたのか?」
カレン「ホワイトデー、楽しみにしています」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:24:11.17 ID:
//41cQIm0
新都
バゼット「……」
バゼット「バレンタインデー……」
アベンジャー「くれんの?」
バゼット「……はい?」
アベンジャー「だから、俺にくれんの?」
バゼット「理由がない」
アベンジャー「うわ、ひっで」
バゼット「……まあ、10円のこれぐらいなら」
アベンジャー「……それだったらむしろいらねーわ」
バゼット「そうですか」
アベンジャー「マスターはほんと男心を理解しようとしねーな」
バゼット「何か文句でも?」
アベンジャー「いや、ないけど」
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:26:14.51 ID:NxrR0lqE0
ダメットさんまでいるのか・・・
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:26:51.30 ID:
//41cQIm0
衛宮邸
士郎「桜とライダーは確定か……」ニヤニヤ
イリヤ「どうしたの?顔が綻んでるけど」
士郎「え?そ、そうか?」
イリヤ「うん」
士郎「なんでもないんだ」
イリヤ「ふーん」
リズ「イリヤー」
イリヤ「あ、お迎えご苦労様」
リズ「うん」
士郎「気をつけてな。リズ、イリヤのこと頼むな」
リズ「シロウ、もうすぐバレンタインデー」
士郎「そうだな」
リズ「楽しみにしてていいから。私、がんばる」
士郎「……え?」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:31:02.90 ID:
//41cQIm0
イリヤ「ちょっと!!どういうこと!?」
リズ「バレンタイン。女の子が好きな男の子にチョコをあげる日。イリヤ、知らない?」
イリヤ「しってるけど!!なんで貴女がシロウにチョコをわたすのよ!!」
リズ「だって、シロウのこと好きだから」
イリヤ「!?」
士郎「あ……え……」
リズ「シロウ、料理とかあまりしたことないけど、がんばってチョコつくる。食べてね」
士郎「う、うん……」
イリヤ「……わ、わたしも作るわ!!」
士郎「イリヤ……」
イリヤ「ふん。私を差し置いて勝手なことさせないんだから」
リズ「うん。じゃあ、一緒に作ろう。セラがきっと教えてくれる」
イリヤ「そうね。早くお城に戻りましょう。それじゃあ、シロウ。楽しみにしててね」
士郎「ああ……」
士郎(イリヤまで……嬉しいな……)
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:34:20.32 ID:
//41cQIm0
セイバー「……イリヤスフィールは帰りましたか」
士郎「あ、ああ」
セイバー「……」
士郎(でも、やっぱり……セイバーから貰いたいな……)
セイバー「……なにか?」
士郎「ううん!!なんでもない!!」
セイバー「そうですか」
士郎(でもセイバーはもう用意してるっぽいし……うん……)
セイバー「シロウ、お腹がすきました」
士郎「わかった。すぐにつくるよ」
セイバー「お願いします」
士郎(当日が楽しみだなぁ……)
セイバー(今日はなんでしょうか……楽しみです)グゥ~
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:37:45.88 ID:
//41cQIm0
アインツベルン城
セラ「チョコレート……ですか?」
イリヤ「うん!」
セラ「どうして?」
イリヤ「もうすぐバレンタインでしょ?」
セラ「なるほど」
バーサーカー「……」ソワソワ
イリヤ「完璧な造形作品にしたいの。協力してくれる?」
セラ「もちろん、お嬢様の頼みですから協力を惜しみません」
イリヤ「感謝するわ」
バーサーカー「……」ソワソワ
イリヤ「どうかしたの?」
バーサーカー「……」フルフル
イリヤ「そう。さ、準備に取り掛かるわよ」
リズ「おー」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:41:24.52 ID:
//41cQIm0
バレンタインデー五日前 衛宮邸
ライダー「んー……」
チンッ!
ライダー「よし」
ライダー「ふんふーん」
士郎「ご機嫌だな、ライダー」
ライダー「きゃぁ!?」
士郎「あ、ごめん。驚かすつもりは……」
ライダー「も、もう……」
士郎「ライダーなら俺のことに気づいていると思ったんだけど」
ライダー「少しクッキー作りに熱中していました……お恥ずかしい限りです」
士郎「そっか。味見してもいいか?」
ライダー「ええ。ですが、士郎の口に合うかどうか……」
士郎「ま、とりあえず……」
ライダー「……」ドキドキ
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:46:52.06 ID:
//41cQIm0
士郎「うん。美味しいよ」
ライダー「よかったぁ……」
士郎「そういえば凝ってるって言ってたけど、いつから作ってるんだ?」
ライダー「半月ほど前からです」
士郎「きっかけとかあるのか?」
ライダー「この屋敷のキッチンには立派なシェフが3人もいますから、もう料理はお任せするしかない」
士郎「うん」
ライダー「それでも私なりにキッチンに立てる方法を考えて、その……クッキー作りを……」
士郎「そうだったのか……。ライダーも料理に興味があるのか?」
ライダー「いえ。いつも賜ってばかりですのでなにか恩返しできることを模索していたのです」
士郎「気にしなくていいのに」
ライダー「いえ。好きでやっていることですから」
士郎「ライダー……」
セイバー「なにやら甘い香りが……」クンクン
ライダー「……あなたは虫ですか?」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:49:58.79 ID:
//41cQIm0
セイバー「む……なんだと?それは無礼ですよ?」
ライダー「全く……いいところで……」
セイバー「どういう意味ですか?」
ライダー「別に」
セイバー「……」
ライダー「……」
士郎「まぁまぁ。セイバーもクッキーいるか?」
セイバー「おぉ!洋菓子ですね。頂きます」
ライダー「あ……」
セイバー「うん……美味ですね。流石はシロウ」
士郎「それライダーが作ったやつだ」
セイバー「な……」
ライダー「……なにか?」
セイバー「なるほど。これからも作っていただきたい。常にテーブルにあると尚、良い」
ライダー「……」イラッ
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:53:47.22 ID:
//41cQIm0
セイバー「……」モグモグ
ライダー「あぁ……全部……」
セイバー「おかわり」
ライダー「ありません」
セイバー「そうですか……」
士郎「ライダー、俺からも頼むよ。おやつにライダーの手作りが食べられるのは嬉しいし」
ライダー「ほ、ほんとうですか?」
士郎「うん」
ライダー「士郎に言われては仕方ありませんね……。善処します」アセアセ
士郎「ありがとう。嬉しいよ」
ライダー「で、では……片づけを……」
士郎「俺がやろうか?」
ライダー「い、いえ!!キッチンは私が乱したのですから……!!」
士郎「じゃあ、一緒にやろうか」
セイバー「む……。シロウはライダーに優しいのですね」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:57:47.92 ID:
//41cQIm0
士郎「え?」
セイバー「……」
士郎「そ、そんなことないだろ?」
セイバー「ライダーのことをきにかけていませんか?」
士郎「えっと……」
ライダー「当然です」
セイバー「なに?」
ライダー「何もせずに時間と空気を貪るだけの貴女を誰がきにかけるというのですか?」
セイバー「おのれ……!!」
凛「セイバー、いるー?」
セイバー「リン?」
凛「よかった。ちょっと来て」
セイバー「はい。―――ライダー、今の発言は取り消してもらいます。私もこの屋敷の警護を任されているのですから」
ライダー「はいはい」
士郎「もう少し仲良くできないのか……できないよな……」
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:58:52.59 ID:BIQrLN3F0
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 15:59:49.94 ID:jLOlKPWj0
青虐めるなよぉぉぉぉぉぉほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:01:36.82 ID:
//41cQIm0
凛の部屋
凛「ちょっと作りすぎたから、食べてくれる?」
セイバー「おぉ……これはチョコですか?」
凛「ちょっとね。試作品を色々作ってたら楽しくなっちゃって」
セイバー「頂きます」モグモグ
凛「セイバーがいればこうして無駄にならなくていいわ」
セイバー「ところでどうしてチョコを?」
凛「え……それは、まあ、気まぐれで……」
セイバー「もしや、バレンタイン用ですか?」
凛「あ……うん……まぁ……そうかなぁ……」モジモジ
セイバー「当日も楽しみです」
凛「ぶっ!?」
セイバー「え?」
凛「わ、わたしから……欲しいの?」
セイバー「是非」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:05:34.53 ID:
//41cQIm0
凛「そ、そう……」
セイバー「お願いします」
凛(私ってサーヴァントにモテるのかしら……?)
凛(アーチャーにも欲しいっていわれちゃったし……)
凛(士郎とアーチャーとセイバー用か……こりゃ、気合入れなきゃね)
セイバー「うん……どれも美味ですね」モグモグ
凛「セイバーは誰かにあげないの?」
セイバー「え?」
凛「もらうだけ?」
セイバー「あげる予定はありません。くれるというなら受け取ります。相手の気持ちを無碍にはできないので」
凛「あ、そう……」
凛(ま、セイバーらしいか)
セイバー「うん……うん……」モグモグ
セイバー「おかわり」
凛「もう食べたの!?」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:07:58.71 ID:fHvjferL0
誰かこのうんこ製造機を何とかしろよ
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:10:10.09 ID:XnvEho/Oi
円卓も離れるわ
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:07:55.88 ID:ixiFnxb+0
赤王はモロゾフとかピエール・エルメのを山のように積んで贈ってくれそう
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:11:47.09 ID:
//41cQIm0
バレンタインデー四日前 衛宮邸
桜「うーん……そろそろ決めないとなぁ」
ライダー「どうかしましたか?」
桜「ライダー。うん、チョコレートケーキにするのは決めたんだけど」
ライダー「デコレーションにするかどうか、ですか?」
桜「そう」
ライダー「桜のしたいようにすればいいのでは?」
桜「でもなぁ……。もう重い女って言われたくないし……」
ライダー「桜のケーキを皆で食べれば」
桜「それだと先輩にあげた意味が薄くなるし」
ライダー「小さいケーキにしたら……」
桜「それだと私の気持ちが伝わらない。本当ならウエディングケーキでもいいぐらいなのに」
ライダー「……」
桜「はぁ……どうしよっかなぁ」
ライダー「士郎も大変ですね」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:16:36.78 ID:
//41cQIm0
遠坂邸
アーチャー「……」
凛「ただいまー。うん?」
アーチャー「おかえり、凛」
凛「なにしてるの……って聞くまでもないか、チョコレートね」
アーチャー「ああ。試作しているところだよ」
凛「誰に渡すの?」
アーチャー「勿論、我が愛しきマスターだ」
凛「なぁ!?!?!」
アーチャー「どうした?」
凛「い、いや……だって……」
アーチャー「チョコレートを交換しないとホワイトデーに何を要求されるかわからないからな」
凛「べ、別に見返りなんてもとめてないわよ。バレンタインはあれでしょ?ご奉仕の日でしょ?」
アーチャー「予防線ぐらいは張っておこうと思っただけだ。気を悪くするな」
凛「ふん……」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:21:56.12 ID:
//41cQIm0
バレンタインデー三日前 学校
慎二「えみやー」
士郎「なんだ?」
慎二「もうすぐバレンタインだな」
士郎「ああ、そうだな」
慎二「僕は毎年、段ボール箱いっぱいにもらうんだけど、衛宮はどうなんだ?」
士郎「うーん」
慎二「どうせ桜からだけだろ?あーっはっはっは!!モテない男はつらいなぁ!!!」
士郎「まぁ、桜からでも嬉しいけど」
慎二「僕だって桜からは毎年もらってる。衛宮は本当にかわいそうだよな。なんならチョコレートを分けてやってもいいけど?」
士郎「遠慮するよ。慎二に勇気を出して渡した子に悪いだろ」
慎二「ふん。かっこつけて。二、三個もってかえって誰かに自慢したらいいじゃないか」
士郎「それ、余計に惨めだろ」
慎二「衛宮にはお似合いの自慰行為だと思うけどね。あっはっはっは!!」
士郎「はいはい」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:24:42.16 ID:yQd7tkHa0
ワカメきたか
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:27:01.44 ID:/jMshSnD0
ワカメはそこら辺の波打ち際でで漂ってろ
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:27:08.44 ID:
//41cQIm0
一成「喝っ」
慎二「はっ。うるさいのがきたか」
一成「もうすぐ授業だ。教室に戻れ」
慎二「そういえばお前も結構な量を貰うみたいだな?」
士郎「そうなのか?」
一成「なんの話だ?」
士郎「バレンタインだよ」
一成「いや、いつも返している」
慎二「はっ。なんだよそれ」
一成「貰っても相手に悪いだけだからな。意中の相手からならばよろこんで受け取るが」
士郎「一成にそんな相手がいるのか?」
一成「うむ……まぁ……。だが、そいつが渡しにくることはまずない」
士郎「そっか。残念だな」
一成「毎年、一応は期待しているんだが……」チラッ
士郎「……え?」
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:28:18.12 ID:XnvEho/Oi
やっぱりホモじゃないかいい加減にしろ!
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:31:06.17 ID:qaTbI8oe0
だって本編からしてガチホ…
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:31:39.98 ID:
//41cQIm0
大河「こらー、もうチャイムなるわよー」
一成「これはいかん。戻ろう、衛宮」
士郎「ああ」
慎二「ちっ……」
大河「あ、士郎。ちょっと」
士郎「なんですか?」
大河「今年もくれるの?」
士郎「はいはい。用意しますよ、藤村先生」
大河「やっほー!!ありがとう!!士郎だーいすき!!」
士郎「こんなときばっかりだな」
大河「ふへへ」
士郎「なら内申点もあげてくれないか?」
大河「公私混同はよくないとおもうの」
士郎「……」
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:35:44.45 ID:
//41cQIm0
バレンタインデー二日前 教会
ギルガメッシュ「うむ。当日はこの服にしよう」
ランサー「……」
カレン「ランサー、チョコレートをどうぞ」
ランサー「もういらねえよ!!」
カレン「ひどい……せっかく……つくったのに……」
ランサー「あ、わるい……」
カレン「どうぞ」
ランサー「……」モグモグ
カレン「これで50個目……うふふふ」
ランサー「……なにが欲しいんだよ」
カレン「最近の携帯電話はかなりの値段なのですよね」
ランサー「……」
カレン「10万ぐらいするそうです」
ランサー(こいつ……)
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:39:58.09 ID:
//41cQIm0
新都
バゼット「……」
アベンジャー「マスター」
バゼット「なんですか?」
アベンジャー「もうすぐバレンタインだな」
バゼット「そうですね」
アベンジャー「……」
バゼット「14日を過ぎれば大量のチョコが叩き売りされるらしいです」
アベンジャー「で?」
バゼット「15日に買いましょう」
アベンジャー「なんでけちるんだよ!?」
バゼット「安いならそれだけ大量に手に入るからです」
アベンジャー「あ、そう」
バゼット「当日をお楽しみに」
アベンジャー「当日って……あんたにとっては15日だろ?」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:44:57.08 ID:
//41cQIm0
柳洞寺
キャスター「等身大セイバーチョコ……できた……」
キャスター「あとは魔術で溶けないように保存しなくちゃ」
キャスター「うーん……いいわ」
キャスター「我ながら天晴れね」
キャスター「ふふ……ちゃんとパンツにはホワイトチョコをつかうという拘り……」
キャスター「あぁ。自分の才能がこわいわぁ」
キャスター「……あとは当日にこれをどう渡すかだけど……」
キャスター「玄関先に放置したらきっとアリとかに食われてしまいそうだし」
キャスター「あの屋敷の居間にでも直接置いておきましょうか」
キャスター「そうだ。ならラブレターも一緒に添えておきましょう」
キャスター「えーっと……」
キャスター「また……衣装を用意……して……まってますっと」カキカキ
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:50:02.11 ID:
//41cQIm0
バレンタインデー前日 間桐邸
桜「よし!!」
ライダー「お手伝いします」
桜「うん!ありがとう、ライダー!」
ライダー「いえ」
桜「ライダーのクッキー作りもあとで手伝うからね」
ライダー「桜……」
桜「一緒に先輩に渡そうね」
ライダー「はい」
桜「よーし。がんばろー」
ライダー「はい」
慎二「……桜。なんだよ、この甘ったるい匂いは!!」
桜「ライダー、卵とって」
ライダー「どうぞ」
慎二「はっ!!庶民の味じゃあ僕は満足しないからなぁ!!」
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:55:12.13 ID:
//41cQIm0
桜「ふんふーん」
ライダー「桜、これはどれぐらいの量ですか?」
桜「えっと」
慎二「いいか。僕はビター派なんだ。甘いだけのチョコなんて願い下げだ」
桜「こんなもんかな」
ライダー「どうも」
慎二「甘さ控えめなんていうチョコもあるけど、あれは全然だめだね。わかってない」
桜「あ、ライダー。冷蔵庫からチョコもおねがい」
ライダー「わかりました」
桜「お湯でとかしてくれる?」
ライダー「任せてください」
慎二「桜ぁ!!きいてるのか!!僕に渡すつもりならちゃんと高級洋菓子店で買って―――」
桜「……兄さん、邪魔です」
慎二「……」
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 16:59:05.14 ID:
//41cQIm0
遠坂邸
凛「明日かぁ……」
凛「よし……つくるわよぉ……!!」
凛「完璧なのをつくるんだからぁ!!」
アーチャー「気合が入っているのはいいことだが、君は最後の最後で凡ミスをするからな」
凛「なによ。しないわよ」
アーチャー「ならいいが」
凛「さてと……まずは……」
アーチャー「板チョコ、置いておく」
凛「ありがと。アーチャーはもう作ったの?」
アーチャー「ああ。ここにある」
凛「あれ?二つ?」
アーチャー「ああ」
凛「一つは私のよね?もうひとつは?」
アーチャー「秘密だ」
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:02:52.76 ID:
//41cQIm0
凛「えー?」
アーチャー「何かな?」
凛「アーチャーが渡すってことは……」
アーチャー「余計な詮索はせんでいい。自分の作業に集中しろ」
凛「はいはい。ま、相手は来るもの拒まずって言ってたし、受け取ってくれるんじゃない?」
アーチャー「何の話かな?」
凛「別にー」
アーチャー「君は三つも用意するのだろう?悠長にしていていいのかな?」
凛「大丈夫よ。セイバーとアーチャーは義理だし」
アーチャー「では、衛宮士郎のは本命か?」
凛「違うわよ!!士郎も義理!!義理なんだから!!」
アーチャー「わかったわかった。早くしろ」
凛「うー……!」
アーチャー「ほら、よくかき混ぜろ」
凛「はいはい、うるさいわね……」
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:06:27.44 ID:
//41cQIm0
衛宮邸
士郎「よぉし、作るか」
セイバー「シロウ」
士郎「え?」
セイバー「がんばってください」
士郎「ああ。怒られないようにしないとな」
セイバー「怒りはしないですが」
士郎「いやいや。手を抜いたら大変だ」
セイバー「ですが、シロウは手は抜かないでしょう?」
士郎「まぁな」
セイバー「ならば、大丈夫です」
士郎「ありがとう、セイバー」
セイバー(早く明日にならないでしょうか……)ソワソワ
士郎(藤ねえにもこまったもんだ。ま、毎年のことだからいいけど)
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:09:19.14 ID:
//41cQIm0
士郎「……うし」
セイバー「……」
士郎「どうした?」
セイバー「い、いえ……甘い香りが……気になって……」
士郎「味見するか?」
セイバー「結構です!!」
士郎「え……?」
セイバー「シロウが味見をしているなら間違いはないでしょうし」
士郎「そうか。そういってくれると、嬉しいよ」
セイバー「……」
セイバー(明日まで我慢……我慢です……)
士郎(味見を断るなんて……セイバーらしくないな)
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:12:59.19 ID:
//41cQIm0
アインツベルン城
イリヤ「これで……できたぁー!!」
セラ「やりましたね、お嬢様!」
イリヤ「うん!」
リズ「イリヤ、すごい」
イリヤ「みんなもありがとう!」
バーサーカー「……」パチパチパチ
イリヤ「では、手伝ってくれた御礼に……はい、一日早いけどハッピーバレンタイン!」
セラ「お、お嬢様……私に……?」
イリヤ「みんなの分もこっそり作っておいたの」
セラ「お嬢様……うぅ……」ポロポロ
イリヤ「なんで泣くの!?」
リズ「うん。イリヤの美味しい」
バーサーカー「■■■■―――!!!!」
イリヤ「バーサーカーも嬉しいの?ふふ、作ってよかったわ」
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:15:43.37 ID:ixiFnxb+0
イリヤかわいい
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:16:14.16 ID:5n1g3JTk0
バーサーカー可愛い
116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:18:19.10 ID:
//41cQIm0
セラ「お嬢様のチョコ……大事に食べないと……」
イリヤ「シロウも喜んでくれるかしら」
リズ「きっと大丈夫」
イリヤ「ま、私のお手製でだもんね」
リズ「イリヤ、鼻にチョコついてる」
イリヤ「ほんと?」ゴシゴシ
イリヤ「とれた?」
リズ「うん」
イリヤ「ふふ……」
バーサーカー「……」モグモグ
イリヤ「美味しい?」
バーサーカー「……」コクコク
イリヤ「あとでちゃんと歯を磨くのよ?」
バーサーカー「■■■■―――!!!」
イリヤ「明日が楽しみだわ」
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:23:47.20 ID:
//41cQIm0
深夜 柳洞寺
キャスター「……」コソコソ
アサシン「どこにいく?」
キャスター「どこでもいいでしょ?」
アサシン「夜風を浴びるには少々時間が悪い気がするがな」
キャスター「うるさいわね」
アサシン「足下に気をつけてな。貴様とて闇夜の段差に足下を掬われたくはあるまい?」
キャスター「……」
アサシン「なんだ?」
キャスター「これ、渡しておくわ。もう日付も変わったし」
アサシン「なんだ、これは?」
キャスター「いい?義理よ?勘違いしないで」
アサシン「……」
キャスター「ふん……」
アサシン「―――いつもありがとう、か。中々、可愛いところもあるではないか」モグモグ
124:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:29:11.23 ID:
//41cQIm0
衛宮邸
キャスター「侵入成功。この屋敷の結界はザルで助かるわ」
キャスター「よっと……ここに置いておきましょう」
キャスター「ふふ……これを見てセイバーは……」
セイバー『おぉ!!これはすばらしい!!キャスターからの贈り物ですか!!」
セイバー『これはお礼をしなくては……』
セイバー『よし!!一肌脱ぎましょう!!』バッ
キャスター「ふはっ!!」ブシュ
キャスター「いけない……鼻血が……」ドクドク
キャスター「……」ゴシゴシ
キャスター「とりあえずこれでよし」
キャスター「さ、帰りましょう」
キャスター「いっぱい、衣装を用意してまってるからね、セイバー?」
キャスター「ふふふふふ……!!」
126:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:34:20.39 ID:
//41cQIm0
翌朝 バレンタインデー当日
士郎「うーん……」
士郎「ついにこの日がやってきたな……」
士郎「セイバーはどんなチョコを―――」
士郎「な、なんだ……これ?」
士郎「……」
バッ
士郎「ぶっ!!」
士郎「こ、これ……チョコか……?」
士郎「すげー……まるでセイバーがチョコになったみたいだ……」
士郎「……」
士郎「も、もしかして……これが……セイバーの……」
士郎「……」キョロキョロ
士郎「とりあえず部屋に持っていこう……」
士郎「まさか、こんな手の込んだものを……セイバー……嬉しいよ」
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:38:19.24 ID:
//41cQIm0
士郎の部屋
士郎「……見れば見るほどセイバーだな」
士郎「もしかして……スカートの中も……?」
士郎「いやいや……まさかそこまで……」
士郎「でも、こういうのって覗いてみたくなるよな……」
士郎「すこしだけなら……」ドキドキ
士郎「―――お」
ガラッ
凛「士郎ー、おは―――」
士郎「白だ。すげー……皺まである……」
凛「……」
士郎「あ……」
凛「……じゃあ、居間で待ってるから」
士郎「遠坂!!まってくれ!!!」
凛「……」スタスタ
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:42:22.87 ID:
//41cQIm0
士郎「遠坂!!」
凛「はい」
士郎「え?」
凛「チョコ」
士郎「あ、ありがとう……」
凛「で、さっきのはなに?」
士郎「えっと、セイバーが作ってくれて……」
凛「あれを……やるわね」
士郎「だから、えっと……まずは目で見て楽しもうかなって……」
凛「それでスカートの中を覗いてたわけ?」
士郎「だって……男としてはだな……その気になるわけで……」
凛「ま、そうよね。衛宮くんも男の子だもんね」
士郎「だからぁ!!」
凛「チョコはあげたから。じゃあね。―――あ、それは義理だから」
士郎「うぅ……」
131:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:42:41.97 ID:ixiFnxb+0
士郎は悪くない
132:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:43:36.59 ID:H0GoFoUY0
男ならしょうがない
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:45:13.43 ID:vjPIuKcr0
別にカニバリズムってわけじゃないが、人の形をしたチョコを食べるってなんか興奮するな
135:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:47:02.07 ID:
//41cQIm0
リビング
セイバー「む……シロウはまだですか」
セイバー「ん?」
セイバー「これは……手紙……?」
キャスター『また用意した衣装を着に来てください。いつでもまってます』
セイバー「くだらない」グシャ
セイバー「捨てておきましょう」ポイッ
凛「―――ふー」
セイバー「リン、おはようございます」
凛「はぁー……緊張した……」
セイバー「どうかしたのですか?」
凛「え?ううん、なんでもない。―――それにしてもセイバー、やるじゃない。見直したわ」
セイバー「え?なんですか?」
凛「とぼけちゃって。はい、チョコレート」
セイバー「おぉ!!ありがとうございます!!」
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:53:20.36 ID:mg0/zZXv0
素直に凛が可愛いと思えた
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:54:48.47 ID:
//41cQIm0
セイバー「すぐに食べたいですがもうじき朝食ですし……おやつまでとっておきましょう」
凛「ふふ。まあ、大したものじゃないけどね」
セイバー「そんなことはないでしょう。うれしいです、リン」
凛「しかし、直接渡すのって駄目ね。言葉が上手く出ないわ」
セイバー「シロウにも渡したのですか?」
凛「さっきね。なんでもないって思ってたのに。私も置いておいたらよかったわ」
セイバー「大変だったようですね」
凛「ま、セイバーほどじゃないけどね」
セイバー「……?」
凛「桜は毎年あんなことしてたのね……」
凛「もう一回で十分よ……全く……」
セイバー「でも、今の凛は充実感に満ちていますよ?」
凛「はいはい、どーも」
セイバー(シロウからのチョコも楽しみです……)ワクワク
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 17:59:15.93 ID:
//41cQIm0
数十分後
士郎「悪い、ちょっと遅れた。早く食べよう」
セイバー「いえいえ。頂きます」
凛「いただきます」
士郎「……」モグモグ
凛「士郎?」
士郎「ん?」
凛「た、たべた?」
士郎「あ、まだ」
凛「そ、そう」
士郎「セイバーもまだだから」
セイバー「え?」
士郎「あとで食べるから」
セイバー「……?」
凛「……」
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:23:48.36 ID:
//41cQIm0
間桐邸
慎二「……」
慎二「桜」
桜「なんですか?」
慎二「このチョコは?」
桜「えっと、あまりです」
慎二「ふーん」
桜「……?」
慎二「……これは?」
桜「先輩にわたす分です……」
慎二「……こっちは?」
桜「ライダーに渡す分」
慎二「……」
桜「……」
慎二「先にでる」
155:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:29:03.05 ID:
//41cQIm0
衛宮邸
士郎「じゃあ、いってくるよ」
セイバー「は、はい……」
士郎「どうかしたか?」
セイバー「い、いえ……いってらっしゃい」
士郎「うん」
凛「いってきまーす」
セイバー(シロウ……)
セイバー(いつになったらチョコをくれるのですか……)
セイバー「チョコ……」
セイバー「……」
セイバー「いや、シロウのことです。きっと夜に渡してくれるのでしょう!!」
セイバー「さてと、リンから頂いたチョコをつまんでおきましょう」
セイバー「おぉ……リンからのメッセージがチョコに……ふふ……食べるのがもったいないですね」
『セイバー だいすき』
156:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:30:25.56 ID:yQd7tkHa0
ワカメ…
158:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:33:34.40 ID:
//41cQIm0
学校
桜「せんぱーい!!」
士郎「桜、どうした?」
桜「はい、どうぞ。ハッピーバレンタインです!」
士郎「ありがとう」
桜「チョコレートケーキなんで、早めに食べてくださいね」
士郎「ああ」
桜「あと、はい」
士郎「これは?」
桜「ライダーのクッキーです。直接渡したらって言ったんですけど……」
ライダー『無理です。多分、笑われます』
桜「なんか当日になったら恥ずかしくなったみたいで」
士郎「あはは、そうか。うん、じゃあ、貰っとくよ」
桜「はいっ」
士郎(あとはイリヤだけかな……?)
163:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:36:42.04 ID:
//41cQIm0
「間桐先輩!!こ、これ!!」
慎二「ああ、ありがとう」
「やったぁ!!わたせたよぉ!!」
「やったね!!」
慎二「ふん……」
慎二「こんなの貰っても全然嬉しくないね」
ライダー「……慎二」
慎二「あ?なんだよ」
ライダー「どうぞ」
慎二「……」
ライダー「私が作ったクッキーです」
慎二「なんで……?」
ライダー「義理です」
慎二「そ、そうか……いや、まぁ、全然嬉しくないけどなぁ!」
ライダー「では、渡すのやめます」
167:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:40:26.68 ID:
//41cQIm0
慎二「まてよ!!」
ライダー「なんでしょう?」
慎二「もらってやるよ!!はんっ!しかたないなぁ!!」
ライダー「別に無理に受け取らなくてもいいのですよ?」
慎二「うるさい!!貰う!!」
ライダー「そうですか」
慎二「ふん……」
ライダー「あと……桜からも」
慎二「え……」
ライダー「直接渡すときっとその場で踏み潰されるだろうからって」
慎二「……」
ライダー「いりませんか?」
慎二「……いる」
ライダー「桜は慎二のことも見ていますよ?」
慎二「ふ、ふん……僕は兄貴なんだからと、当然じゃないか……全く……不安にさせやがって……桜のやつ……くそ……」
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:41:19.46 ID:oIBcQMO00
ワカメ可愛い
169:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:41:59.94 ID:zOmijZnj0
ワカメうざいけど根はいいやつなんだよな
171:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/05(日) 18:43:21.02 ID:SKgpQcbG0
ワカメへたれかわいい
次→
士郎「セイバー、2月14日って何の日か知ってる?」セイバー「はい」【後編】
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