1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:25:22.21 ID:
/e85iW720
スーパー内
キャスター「きゃぁ!!」
セイバー「……」
キャスター「あ、あら、セイバーじゃない。今日も可愛いわね」
セイバー「はんばーぐ……」
キャスター「どうかした?」
士郎「セイバー、帰るぞ」
セイバー「しろー!!ハンバーグがいいです!!」
士郎「今日はすきやきにするって言っただろ」
セイバー「すき焼きとハンバーグでお願いします!!」
キャスター「……」
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:29:06.99 ID:
/e85iW720
アパート
キャスター「ただいまぁ……」
キャスター「といっても誰もいないのだけれど……」
キャスター「さてと……」
ピンポーン
キャスター「はい?」
カレン「どうもこんばんは」
キャスター「あら、どうかしたの?」
カレン「先月と今月分の家賃と魔力提供代を徴収しにきました」
キャスター「ちょ、ちょっとまってください」
カレン「待てません」
キャスター「そ、そんなぁ……」
カレン「払えないのであれば、ここから即日退去を命じます。あと魔力供給も切らせていただきます」
キャスター「そ、それだけは……!!」
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:26:03.76 ID:dnvDOM720
あっちのキャスターかと
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:32:06.81 ID:iuxIy8lr0
キャスター「リュウノスケ、今日の夕げは◯◯の××と□□の合挽きハンバーグですよ」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:36:29.40 ID:TcNYQ0bPO
>>6
COOLッ!!
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:32:07.58 ID:9sSZBCIl0
若奥様好きよ
ライダーの次に好き
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:32:16.86 ID:HueBph+v0
期待
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:32:20.98 ID:
/e85iW720
カレン「では、払っていただけのですね?」
キャスター「い、今がんばってパートをしているところんです!」
カレン「……」
キャスター「だから……!!」
カレン「ふっ……では、夜のお仕事も紹介しましょうか?」
キャスター「夜……?!」
カレン「貴女ならすぐにナンバーワンになれますよ、きっと」
キャスター「あぁ……」
カレン「期限は三日後です」
キャスター「そんな!!そんなの無理です!!」
カレン「出来なければこの世界からも退去するのですね」
キャスター「ひどい……」
カレン「こちらも慈善事業じゃありませんので」
キャスター「よよよ……」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:36:31.41 ID:
/e85iW720
キャスター「はぁ……」
キャスター「聖杯戦争が終わり……こうして世界に無理をして留まっているのも……」
キャスター「セイバーのことと……」
キャスター「一人の女としての幸せを掴むため……」
キャスター「だけど……現状はこの有様……」
キャスター「やはり私には……無理なのかしら……」
キャスター「人並みの幸せなんて……」
キャスター「うぅ……」
ピンポーン
キャスター「は、はい……?」
バゼット「すいません。夜分遅くに」
キャスター「あ、お隣さん……」
バゼット「肉じゃがというものに挑戦したのですが、味見をしてもらえませんか?」
キャスター「ええ、いいわよ」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:41:39.52 ID:
/e85iW720
バゼット「どうでしょう?」
キャスター「うーん……すこし砂糖が多いかもしれないわ」
バゼット「そうですか」
キャスター「でも、どうして料理なんてしようと思ったの?」
バゼット「実は、今度引越しをすることになりまして」
キャスター「そうなの……寂しくなるわね。で、どんなところに引っ越すのかしら?」
バゼット「家賃・光熱費なし、家事手伝いと月々の生活費を入れるだけで衣食住が確保される物件です」
キャスター「そんな物件があるの……!?」
バゼット「はい。ですが、あいにくと私は家事があまり得意ではありませんので、その練習を」
キャスター「なるほど……」
バゼット「では、これで」
キャスター「ちょっと待って」
バゼット「はい?」
キャスター「その物件についておしえてくれないかしら?」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:46:06.01 ID:
/e85iW720
衛宮邸前
キャスター「ここって……」
士郎「じゃ、いってくるよ、セイバー」
セイバー「お気をつけて」
士郎「……お?」
キャスター「あ……坊や……」
士郎「どうしたんだ、キャスターじゃないか」
キャスター「あの……ここって住めるのかしら?」
士郎「え?ああ、実は部屋が余ってるから困ってる人に提供しようって思って、先月から部屋を貸し出してるんだ」
キャスター「あのあの……家賃や光熱費がいらないとか……」
士郎「うん。月に3~5万くらい生活費をいれてくれればいいよ。収入がない人は一年間は払わなくていい」
キャスター「……坊や」
士郎「ん?」
キャスター「馬鹿なの?」
士郎「なんでさ?」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:51:02.35 ID:
/e85iW720
キャスター「な、なにか裏があるのでしょう?人体実験をするとか……!!」
士郎「しないしない」
キャスター「夜な夜な断れないのをいいことに性奴隷に……!!」
士郎「するわけないだろ」
キャスター「ほ、ほんとに本当かしら……?」
士郎「うん。もし、そんな不祥事があれば警察につきだしてくれていいし、そもそも―――」
セイバー「シロウ!!ちこくしますよー!!」
士郎「あのセイバーがそういうことを許すとは思えない」
キャスター「……」
士郎「それで入居希望なのか?」
キャスター「す、すこし考えさせてくれないかしら」
士郎「うん。いつでもいいぞ。キャスターなら審査なしで入居させてやれる」
キャスター「え……ど、どうして?」
士郎「だって、キャスター美人だしな」
キャスター「……」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:52:09.38 ID:iueeoDFpO
一年まで無料家政婦付きとか素晴らしいな
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:54:30.99 ID:iueeoDFpO
士郎さんはナチュラルたらしやで…
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:55:42.97 ID:
/e85iW720
士郎「それじゃあ」
キャスター「あ……はい……」
キャスター「……」
キャスター「ここに……」
セイバー「タイガ!!いつまで寝ているのですか!!」
大河「ぎゃー!!なんでおこしてくれないのよー!!」
イリヤ「何度も起こしても起きないんだもん」
大河「それでも起こすが人の道でしょう!?」
イリヤ「知らないわよ」
セイバー「遅刻しますよ?」
大河「いってきまーす!!!」
キャスター「……」
キャスター「よし……」
キャスター「あ、あのぉ……ごめんくださーい」
イリヤ「はぁーい?」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 13:59:39.47 ID:
/e85iW720
数日後
キャスター「……」ドキドキ
士郎「キャスター、待ってたよ」
キャスター「あ……」
士郎「さ、こっちだ」
キャスター「え、ええ」
士郎「でも、よく見つけたな。あまりこられても困るから広告とは殆ど出してないのに」
キャスター「知り合いの伝で聞いたのよ」
士郎「なるほど。あ、和室がいいんだったな」
キャスター「ええ」
士郎「なら、ここだ」
ガラッ
キャスター「わぁ……」
士郎「8畳ある。押入れは自由に使っていいし、お風呂も時間を気にせず入ってくれていいから。トイレが男女兼用なのはどうしようもないけど」
キャスター「すてき……」
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:03:15.74 ID:
/e85iW720
士郎「じゃあ、何か困ったことがあったら言ってくれ」
キャスター「はい」
キャスター「うふふー、さっそく荷をほどきましょう」
キャスター「これだけの部屋なら色んな研究ができるわねー」
キャスター「らんら~ん♪」
キャスター「セイバーのブロマイドまここっと。セイバーの等身大フィギュアは……」
トントン
キャスター「誰かしら?」
「開けてもいいですか?」
キャスター「どうぞ」
ガラッ
桜「……」
キャスター「あら……あなたは……」
桜「こんにちは。キャスターさん」
キャスター「ええ。これからお世話になるわね」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:07:06.70 ID:
/e85iW720
桜「……ところで」
キャスター「なにかしら?」
桜「家事についてですけど」
キャスター「家事?」
桜「何もしなくて結構です」
キャスター「え?」
桜「特に料理はしなくてもいいです」
キャスター「そ、そうなの?楽でいいけど……」
桜「では」
キャスター「なんだったのかしら……?」
キャスター「まぁ、いいわ」
キャスター「セイバーの盗撮映像DVDは……」
キャスター「あ。そうだ。ここにはセイバーもいるのよね」
キャスター「セイバーにもご挨拶しなきゃ」
キャスター「あと……お土産も……ふふふ……」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:10:20.07 ID:
/e85iW720
セイバーの部屋
セイバー「……」
トントン
セイバー「はい」
キャスター「失礼するわ」
セイバー「キャスター」
キャスター「今日から一つ屋根の下。よろしくしましょうね」
セイバー「断る」
キャスター「……」
セイバー「聖杯戦争で貴様が私に対して行った陵辱の数々……忘れることなどできない」
キャスター「そ、そんなこといわずに……」
セイバー「共に暮らす者として最低限の礼儀は心がけますが、あまり近づかないでいただきたい」
キャスター「そ、そんな……!」
セイバー「あとシロウにもです」
キャスター「……」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:14:12.21 ID:
/e85iW720
廊下
キャスター「はぁ……結局、このスク水は着てくれなかったし……」
キャスター「白スク水セイバー……みたかったなぁ……」
キャスター「はぁ……」
凛「ん?」
キャスター「あら、貴女は遠坂の」
凛「……」スタスタ
キャスター「今日からここで―――」
凛「……」スタスタ
キャスター「ちょっと、聞こえているでしょう?」
凛「……」
キャスター「挨拶をしているのだから、目ぐらい……」
凛「士郎がなんていったかしらないけど……私、あんたのこと好きになれないから」
キャスター「え?」
凛「じゃあね」
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:15:50.83 ID:HmY7sH8s0
おいやめろイジメよくない
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:16:36.10 ID:g3ldZyiQ0
俺は好きだよ
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:19:26.91 ID:
/e85iW720
キャスターの部屋
キャスター「考えてみれば、あの戦いで生まれた溝は深いわよね」
キャスター「ただでさえ私は色んな汚辱を振りまいてきたんですもの……」
キャスター「生活のためだと思って割り切らないと……」
士郎「キャスター?」
キャスター「なにかしら?」
士郎「ご飯ができたけど、どうする?居間で食べるか?それとも一人で食べるか?」
キャスター「……居間にはセイバーや遠坂のお嬢さんも?」
士郎「いるよ」
キャスター「では、私は一人で食べるわ。私がいては料理の味が落ちてしまうでしょうし」
士郎「そんなことないと思うけど」
キャスター「悪いけど、ここまで運んできてもらえるかしら?」
士郎「わかった……」
キャスター「ふぅ……これでいいのよ」
キャスター「あまり深入りするものではないわ」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:23:40.07 ID:
/e85iW720
トントン
キャスター「はい」
ガラッ
ライダー「……」
キャスター「あら、貴女がもってきてくれたの?」
ライダー「いいご身分ですね」
キャスター「え?」
ライダー「初日から家人を顎で使うとは。稀代の魔女といわれる理由がわかりました」
キャスター「な、なによ……あの坊やがもってきてくれるって……!」
ライダー「士郎は居間か自室かの選択をさせただけで、ここまで料理をもってくるとは言ってないはずです」
キャスター「……」
ライダー「その態度では一ヶ月もいれませんよ?」
キャスター「わ、わたし……そんなつもりは……」
ライダー「それでは、ここにおいておきます。心して、味わってください」
キャスター「……」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:27:46.67 ID:
/e85iW720
キャスター「……ご馳走様」
キャスター「……よっと。食器は持っていたほうがいいでしょうね」
キャスター「……」トテトテ
キャスター「えーと……居間とキッチンは繋がっているのよね……」
キャスター「ここね」
凛『―――キャスターのことなんだけど』
キャスター「……!!」
凛『あいつ、ここでなにするかわからないから追い出したほうがいいわよ?』
セイバー『同感です』
士郎『おい、何言ってんだよ』
セイバー『シロウの身になにかあってからでは遅いんですよ!!』
キャスター「……」
キャスター「出直しましょう……」
キャスター「……」トボトボ
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:31:52.81 ID:
/e85iW720
キャスターの自室
キャスター「ここをこうすれば」チクチク
キャスター「きゃぁ♪セイバー用、園児制服(黄色い帽子付き)のかんせい♪」
キャスター「……といっても着てくれるかどうかわからないけど」
トントン
キャスター「はい?」
桜「食器、どうしてももってきてくれないんですか?」
キャスター「あ。ごめんなさい」
桜「……もしかして誰かが回収しにきてくれるとでも?」
キャスター「あ、あの……」
桜「家事をしなくてもいいといいましたが、食器ぐらいもってきてください」
キャスター「……」
桜「セイバーさんだってやってくれますよ……まったく……」
キャスター「気をつけるわ……」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:36:01.00 ID:
/e85iW720
キャスター「やっていけるかしら……」
キャスター「不安になってくきたわね……」
キャスター「飲み物でももらいに行こうかしら」
キャスター「……」トテトテ
バゼット「あ。キャスター」
キャスター「あら。どうも」
バゼット「貴女もここに住むことになったのですね」
キャスター「ええ。ところで、今帰ってきたの?」
バゼット「仕事です。あと……この家には居づらくて」
キャスター「あ……わかるわ」
バゼット「一緒にお風呂でもどうですか?」
キャスター「いいわね。そうしましょう」
バゼット「では。少し待っていてください」
キャスター「ええ」
キャスター(バゼットだけが心の支えなのかもしれないわね……)
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:37:25.26 ID:uwEalOL40
よかった、フルボッコではないのか
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:39:03.35 ID:HueBph+v0
士郎にどうにかしてもらいたいな
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:40:57.08 ID:
/e85iW720
浴室
バゼット「ふぅ……疲れがとれていくようです」
キャスター「お風呂はいいわね」
バゼット「ええ。心にゆとりがないと入浴はできませんが」
キャスター「あの……」
バゼット「はい?」
キャスター「私より数日早く入居したのよね?どうなの?」
バゼット「貴女が来るまで正直、息苦しさはありました」
キャスター「そう……」
バゼット「ですが、家主はいい人です」
キャスター「坊や?」
バゼット「はい。何かと気遣ってくれますし、仕事で遅くなっても彼だけは起きて待っていてくれます」
キャスター「そうなの?」
バゼット「ええ。この前は深夜3時まで起きてくれていました。なのに彼は笑顔で「おかえり」と言ってくれる。意外とああいうのは嬉しいですね」
キャスター「坊やが……そうなの……」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:44:32.49 ID:
/e85iW720
居間
キャスター「あー、いいお湯だったわ」
バゼット「そうですね」
士郎「あ、二人とも」
バゼット「お風呂を借りました」
士郎「いいよいいよ。いつでも使ってくれ」
キャスター「……」
士郎「ん?どうした?」
キャスター「冷たい飲み物を頂いてもいいかしら?」
士郎「ビールは缶しかないけど」
キャスター「お茶でいいから」
士郎「そうか」
バゼット「私もお茶でかまいません」
士郎「わかった」
キャスター「……」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:48:39.74 ID:
/e85iW720
士郎「どうぞ」
キャスター「悪いわね」
士郎「バゼット、もう慣れたか?ここでの生活」
バゼット「ええ。問題はありません。快適です」
士郎「そっか」
キャスター「……」
士郎「キャスター、料理どうだった?嫌いなものとか聞き忘れてたから、少し不安だったんだけど」
キャスター「いいえ。坊やの料理は美味しかったわ」
士郎「そっか。ならよかった」
キャスター「……」
バゼット「では、そろそろ」
士郎「明日も早いのか?」
バゼット「ええ。ですが気遣いは不要です。自分で起きることができますから。……目覚めたら貴方の顔が目の前にあるのはもう勘弁してほしいですし」
士郎「あはは、すごい悲鳴だったもんな」
バゼット「そ、それでは!!」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:52:47.66 ID:
/e85iW720
キャスター「坊や?」
士郎「ん?」
キャスター「坊やは寝ないのかしら?」
士郎「まだ、帰ってきてない奴がいるからな」
キャスター「そうなの?」
士郎「うん」
キャスター「どうして?つかれないの?」
士郎「だって、疲れて帰って「おかえり」って言ってもらえないと、明日が辛くなるだろ?」
キャスター「……」
士郎「だから、俺だけでも言ってあげたいんだ」
キャスター「それは……私にも……?」
士郎「もちろん」
キャスター「そう……いい心がけね」
士郎「そうか?もう家族だし、当然だと思うけど」
キャスター「恥ずかしいわね、そういう台詞。虫唾が走るわ……」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:55:44.96 ID:iueeoDFpO
士郎さんになら掘られたい
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 14:56:55.22 ID:
/e85iW720
「ただいま」
士郎「あ、帰ってきた。キャスターはもう寝るか?」
キャスター「ええ。明日はパートがあるから」
士郎「起こさなくてもいいか?」
キャスター「そうね……7時になったら起こしてくれないかしら?」
士郎「7時なわかった」
キャスター「お願いね」
士郎「おやすみ」
キャスター「おやすみ」
キャスター「……」
キャスター(いい子ね……。よく死ななかったものだわ……)
士郎「おかえり、ランサー」
ランサー「なんだよ、もう待つ必要はねえっていつもいってるだろ?」
士郎「いいだろ。それより、何か食べるか?それとも風呂か?」
ランサー「そうだな。風呂に入るわ」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:00:21.39 ID:
/e85iW720
翌朝
士郎「―――キャスター、キャスター」
キャスター「ん……?」
士郎「おはよう、キャスター」
キャスター「おはよぉ……ぼーやぁ……」
士郎「寝ぼけてるな、ほら、顔を洗って来い」
キャスター「そうするふぁ……」ヨロヨロ
士郎「キャスター、大丈夫か?」
キャスター「朝はこんなものよ……」
士郎「ほら、支えてやるから」
キャスター「どうも……」
士郎「真っ直ぐ歩け」
キャスター「はいはい……ふわぁ……」
桜「……」
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:01:05.28 ID:uwEalOL40
非処女
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:01:53.66 ID:iueeoDFpO
サクラ様が視ている
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:02:04.31 ID:aBPrXmP30
残念ながら桜さんは不幸が似合う
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:03:21.87 ID:Ujc+i++Y0
また遠坂組のいびりが始まるお……
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:05:10.63 ID:
/e85iW720
洗面所
キャスター「……」パシャパシャ
キャスター「ふぅ……」
キャスター「顔は綺麗にしておかないと―――」
桜「……」
キャスター「きゃぁぁ!!!!」
桜「何を驚いているんですか?」
キャスター「はぁ……びっくりした……急に鏡に映りこまないでくれるかしら?」
桜「あの、ひとついいですか?」
キャスター「え?」
桜「先輩に起こしてもらうなんて……今後は控えてください」
キャスター「ど、どうして……だって坊やが……」
桜「ここの人はみんな自分でおきています。貴女だけ甘えさせるわけにはいきません」
キャスター「……そう」
桜「それでは」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:10:49.12 ID:
/e85iW720
廊下
セイバー「……」スタスタ
キャスター「あ、セイバー、あのね、新しい服が―――」
セイバー「……」スタスタ
キャスター「……」
キャスター「ま、いいけど」
士郎「キャスター、朝食はどうする?」
キャスター「自分の部屋で食べるわ」
士郎「そうか。台所にあるから、持って行ってくれ」
キャスター「ええ」
凛「士郎!!早く!!遅刻するわよ!!」
士郎「わかってる!」
キャスター「ふふ……」
ライダー「―――貴女を起こす為に士郎はああして焦る羽目になったのです。お礼の一つもいえないのですか?」
キャスター「え……?」
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:14:47.82 ID:
/e85iW720
ライダー「いつもならもっと余裕をもって出かけるのですがね……」
キャスター「……」
ライダー「やはり、貴女は魔女ですね」
キャスター「ちょっと……私は何も知らなかっただけで……!」
ライダー「……わかるでしょう?士郎は学生なんですから」
キャスター「……!!」
ライダー「セイバー、私も仕事に出かけます。留守を頼みましたよ?」
セイバー「はい。家の警護は任せてください」
キャスター「セイバー、わたしもいってくるわ……」
セイバー「……」スタスタ
キャスター「……」
キャスター「……いいじゃない」
キャスター「この仕打ちは当然よ。それだけのことを私はしてきたんですもの……」
キャスター「そう……仕方ないのよ……」
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:16:08.20 ID:uwEalOL40
ふざけんなよ!
みんな居候じゃないか
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:12:05.26 ID:GbhrLINP0
キャス子好きには辛すぎるスレなのに目が離せない助けて
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:12:40.19 ID:cNy4M5v60
セイバーちゃんは無視なんてしない
おいやめろ
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:20:49.01 ID:
/e85iW720
本屋
キャスター「よいしょ……よいしょ……」
カレン「キャスター?」
キャスター「あ、いら―――貴女」
カレン「衛宮邸での生活はどうかしら?」
キャスター「仕事の邪魔よ」
カレン「……」
キャスター「なによ?」
カレン「魔術を使わずに労働なんて貴女はできないでしょう?」
キャスター「で、できてるわよ!!」
カレン「いつもすぐに解雇になっているくせに……だから、家賃すらも払えなかったのでは?」
キャスター「それは……」
カレン「まぁ、がんばってください。新天地で人の運命はがらりと変わるものです」
キャスター「うるさいわね!!」
カレン「では、この月刊マーガレットをくださいな」
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:23:09.73 ID:iueeoDFpO
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:26:23.21 ID:
/e85iW720
夕方 商店街
キャスター「はぁ……今日もいっぱい叱られちゃった……」
店長『仕事おそいよ!!』
バイト『なにやってんすか!!レジもまともにできないんですか!?』
バイト『そこはこの本を置くとじゃないっていってるじゃないですかぁ!!』
店長『美人なだけじゃ食っていけないよ?』
キャスター「ふふ……殺してしまおうかしら……あいつら……」
キャスター「なーんて……根本的な解決にはならないものね……」
キャスター「ふふ……」ウルウル
キャスター「こんなことなら……死んでおけば……」
士郎「あ、キャスターじゃないか」
キャスター「え……?」
イリヤ「どうしたの?帰り?」
キャスター「え、ええ」
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:31:25.35 ID:
/e85iW720
士郎「おつかれさま、キャスター」
イリヤ「疲れた?本屋さんなのよね?」
キャスター「あ……ええ、そうね」
イリヤ「これから買い物するんだけど、一緒にどう?」
キャスター「それじゃあ……お供させてもらおうかしら」
士郎「何か希望とかあるか?なんでもいいけど」
キャスター「いいえ。居候の身だし、文句は―――」
士郎「遠慮するな。なんでもいっていいぞ?」
キャスター「……」
イリヤ「そうよ。我慢は女を駄目にするって大河が言ってたわ」
士郎「イリヤ……」
イリヤ「だから、何か文句があるならぜーんぶ吐き出したほうがいいって」
士郎「それは藤ねえに騙されるから」
イリヤ「そうなの?知ってたけど」
キャスター「ふふ……愉快な子達ね……全く」
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:32:26.22 ID:54Uote5+0
やっぱイリヤ天使だわ
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:36:04.95 ID:HueBph+v0
姉妹は父親があんなのだから、こうなったんだろうか
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:37:30.62 ID:
/e85iW720
スーパー
士郎「今日はどれが安いかなぁ」
キャスター「確か今朝の広告だと野菜が特価になっていたと思うけど?」
士郎「そうなのか。よくみてるな、キャスター」
キャスター「一人で暮らしていたから、自然とそういうところに目がいくだけ」
士郎「でも、それって家計を支える奥さんには必須だと思うけど」
キャスター「そ、そう……?」
イリヤ「シロウ!これかってもいい?」
士郎「お菓子か……」
キャスター「いいんじゃないのこれくらいなら」
士郎「でも、イリヤを甘やかすと藤ねえが怒るからなぁ……私もあまえさせろーって」
イリヤ「いいじゃない。ね?キャスター?」
キャスター「ええ、そうよね?」
イリヤ「ほら、キャスターはこういってくれてるわ」
士郎「わかったよ。買ってやる。でも、これだけだぞ?」
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:43:32.14 ID:
/e85iW720
イリヤ「あ、これも美味しそうね」
キャスター「だめよ、勝手なことしないでくれる?」
イリヤ「なによー、キャスターは私のお母様なわけ?」
キャスター「え……」
士郎「こら、イリヤ。子どもがいるにしては若すぎるだろ」
キャスター「!?」
イリヤ「そうかしら?私を間に挟んで歩いていれば……学生結婚した夫婦にもみえるんじゃない?」
士郎「なにいってんだよ」
キャスター「……」
士郎『愛してる……キャスター』
キャスター『メディアって呼んで……』
キャスター「……なななな!!なにをいっているのかしらぁ!!!」ピコピコ
イリヤ「あら?キャスターの耳って動くのね」
士郎「ほんとだ。触らせてくれ」
キャスター「いやよ!!触らないで!!」
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:44:10.50 ID:ysD25HkT0
ほほう
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:44:51.01 ID:TcNYQ0bPO
あれ?可愛い
133:
忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2012/01/08(日) 15:46:15.76 ID:uGYpDuzu0
ふぅ…
136:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:48:31.78 ID:
/e85iW720
衛宮邸
士郎「ただいまー」
セイバー「おかえりなさい、シロウ」
イリヤ「セイバー、こんにちは」
セイバー「イリヤも一緒でしたか」
キャスター「ただいま……セイバー」
セイバー「……おかえりなさい」
キャスター(目が怖い……)
士郎「桜と遠坂は?」
セイバー「二人とも家の用事を済ませてから来ると」
士郎「そうか。じゃあ、料理の準備をしないとな」
セイバー「待っています」
士郎「キャスター?」
キャスター「え?なにかしら?」
士郎「ちょっと手伝ってくれないか?」
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:50:36.60 ID:oZqoNw3e0
こりゃブリテンも滅ぶわ
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:55:20.23 ID:cNy4M5v60
セイバーは自宅警備員を立派にこなしてるだろいい加減にしろ!!
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:53:48.40 ID:
/e85iW720
居間
キャスター「これを切ればいいのね?」
士郎「そうそう」
キャスター「……」トントン
士郎「へえ……すごいな」
キャスター「え?」
士郎「いや、そんなに綺麗に切れる人、見たとこなくて」
キャスター「ちょっと……あまり見ないでくれる?緊張するでしょ?」
士郎「あ、ごめん。じゃあ、自分の仕事をするか」
キャスター「……」チラッ
士郎「ふんふーん」
キャスター「……」ザンッ
士郎「え?―――キャスター!!キャベツが千切りじゃなくてみじん切りになってるぞ!!」
キャスター「あ、あらら!?どうしてかしらー!?」
士郎「もう……しょうがないなぁ」
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:58:29.58 ID:
/e85iW720
キャスター「ごめんなさい……」
士郎「いいよ。これは明日使おうな」
キャスター「はい……」
士郎「どうした?」
キャスター「いえ……ここでも私は役立たずなのかしらって……」
士郎「キャスター?」
キャスター「ごめんなさい。続けましょう」
士郎「あ、ああ……」
セイバー「……」
イリヤ「なかいいわよねー。凛や桜とはまた違った空気が流れてるわ」
セイバー「シロウを誑かすつもりでしょうか?」
イリヤ「ふふ……そうだとしたらセイバーも危機感をもったほうがいいかもね?」
セイバー「え?」
イリヤ「だって……とられちゃうよ?」
セイバー「な、なにをいいますか!!私は別に……その……」
148:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 15:59:54.28 ID:ysD25HkT0
さすが本妻イリヤは余裕だな
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:00:30.56 ID:28QyXSmC0
イリヤマジいい子…なのか?
157:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:03:47.60 ID:
/e85iW720
キャスターの自室
キャスター「はぁ……」
トントン
士郎「キャスター、ご飯どうする?」
キャスター「あとで食べます。台所に置いてて」
士郎「……わかった」
キャスター「……」
キャスター「……」チクチク
キャスター「できたわ。セイバー用、ナース服!!」
キャスター「……ふっ」
キャスター「空しいだけね……」
キャスター「……」
キャスター「みんなが食べ終わるのは……30分後ぐらいかしらね?」
キャスター「もう一着、作りましょうか」
キャスター「……」チクチク
159:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:04:43.26 ID:X4JTxWAt0
30分で一着とかそれで商売しろよwwww
160:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:06:36.20 ID:HC+X80R20
魔女の恩返し
161:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:10:01.95 ID:
/e85iW720
キャスター「……」チクチク
キャスター「できた!!セイバー用、ウェディングドレス!!」
キャスター「あ。もうこんな時間」
キャスター「折角、坊やが作ってくれたんですもの……食べないのは失礼よね」
キャスター「……」トテトテ
キャスター「今日のおかずはなんでしょね~♪」
キャスター「そーれはとんか~つ―――」
士郎「あ、キャスター、きたきた」
イリヤ「おそいわよ」
キャスター「え?」
イリヤ「私たち、もうお腹ペコペコなんだから」
キャスター「あの……」
士郎「遠坂と桜、セイバーとライダーには先に食べてもらった」
イリヤ「あの4人がいるから食べづらいんでしょ。桜とかとくに酷いからね」
士郎「さ、食べよう、キャスター?みんなで食べたほうが美味しいって」
163:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:10:52.21 ID:xdTSGfRA0
ええ子や
166:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:11:54.13 ID:ysD25HkT0
イリヤアアアアアアアアア
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:12:11.73 ID:Ujc+i++Y0
アインツベルンは天使を作ったんや……
181:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:15:00.40 ID:
/e85iW720
キャスター「……」
イリヤ「どうしたの?はやくしてよね」
士郎「いま、ごはん持ってくるな」
キャスター「……」ポロポロ
イリヤ「ちょっと!!キャスター!?」
士郎「うわ!!どうしたんだ!?」
イリヤ「あの……泣くほどいやだった?」オロオロ
士郎「わ、わるい!それなら今すぐ部屋に……!!」オロオロ
キャスター「ちがうんです……そうじゃないんです……」ポロポロ
キャスター「私・・・うれしくて……なんだか……とっても……なけてきて……」
士郎「キャスター……」
イリヤ「も、もう。そういうのはやめてよね!びっくりするじゃない!!」
キャスター「ごめんなさい……でも……」
士郎「よかった。喜んでくれて。待った甲斐があったな、イリヤ?」
イリヤ「そうね。歓迎会もまだだったんでしょ?今からしましょう」
182:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:16:04.78 ID:wEttKwKo0
バゼットさんもいじめられてるのに空気とか
187:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:18:17.41 ID:HueBph+v0
>>182
そういえば居たな
238:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:39:46.48 ID:NCbnx3B+O
バゼットなら毎晩ランサーに魔力供給してるよ
192:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:20:39.55 ID:
/e85iW720
士郎「いっぱい食べていいからな」
キャスター「はい……」
イリヤ「ねえねえ、本屋さんってどんなことするの?」
キャスター「えーと……」
イリヤ「傍からみてるだけじゃ、暇そうよね」
キャスター「そんなことないわ。結構力仕事なんだから」
士郎「へえ、そうなのか」
キャスター「は、い……」
イリヤ「本屋かぁ……ライダーと仲良くなれそうなのにね」
士郎「そうだな。ライダー、本が好きだからな」
キャスター「そうなんですか?」
士郎「うん」
キャスター「……でも、私は嫌われているようですし……」
イリヤ「時間をかけていけばいいんじゃない?」
キャスター「そうね……そうするわ」
199:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:24:55.22 ID:
/e85iW720
キャスター「ご馳走様でした」
イリヤ「おなかいっぱーい」
士郎「よし、じゃあ―――」
キャスター「あ、私がします、洗い物!!」
士郎「え、いいよ」
キャスター「い、いえ!!やらせてください!!」
士郎「そ、そこまでいうなら」
イリヤ「ふふ、ふぁいと」
キャスター「な、なにがよ!?」
イリヤ「べつにー」
士郎「じゃあ、イリヤ。お風呂にでも入るか」
イリヤ「そうね。そうしようかしら」
士郎「それじゃあ、悪いけど……」
キャスター「ま、まかせてください!」
士郎「うん。またあとで」
211:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:28:43.59 ID:
/e85iW720
キャスター「はぁ……」キュッキュッ
キャスター「衛宮士郎……様……」
キャスター「はぁ……」
桜「……」
キャスター「!?」
桜「なに……やってるんですか?」
キャスター「あ……これは……あの……」
桜「いいましたよね?家事はしなくてもいいって……」
キャスター「あ、あらいものぐらい……」
桜「どこに何を置くか……貴女は知っているんですか?」
キャスター「そ、それは……」
桜「それを教えるのが手間だから……やらなくていいって言ったんですよ?」
キャスター「あの……」
桜「どいてください」
キャスター「はい……ごめんなさい……」
225:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:34:52.06 ID:
/e85iW720
キャスター「はぁ……」トボトボ
凛「……士郎に優しくされて舞い上がったの?」
キャスター「な……!?」
凛「……どうなの?」
キャスター「な、なにをいっているか……」
凛「士郎は優しいから一人が輪を乱すと余計な気遣いをしちゃうの」
キャスター「……」
凛「バゼットやランサーの帰りを深夜まで待っているだけでも相当な負担なのに……これ以上、士郎を苛めないで」
キャスター「……」
凛「言いたかったのはそれだけ。じゃあね」
キャスター「……」
キャスター「そうか……」
キャスター「すこし自惚れていたわ……」
キャスター「自分だけが特別だって……思ってしまったのね……私……」
キャスター「そうよね……私にだけ優しいわけじゃ……ないもの……」
212:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:29:15.38 ID:3avVomSu0
ビッチとニートと守銭奴とビッチの手下がウザい
232:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:37:18.07 ID:6zqPnoy/O
凛さん優雅さ欠片もないです凛さん
233:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:37:49.34 ID:NhlhRX9m0
凛は警戒してもいいけど桜は本編で何もされてないだろ
242:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:41:39.79 ID:uwEalOL40
>>233
元々黒いですし
239:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:40:02.45 ID:
/e85iW720
キャスターの部屋
キャスター「……はぁ」
キャスター「セイバー用のメイド服……できちゃった……」
トントン
キャスター「はい?」
バゼット「よろしいですか?」
キャスター「あ、どうぞ」
バゼット「おつかれさまです」
キャスター「貴女のほうこそ」
バゼット「晩酌でもどうですか?」
キャスター「じゃあ、すこしだけ」
ランサー「おいおい、おれもまぜろよ」
バゼット「ラララ!!ランサー!!!」
ランサー「何驚いてんだよ。あの性悪シスターから解放された仲だろう?」
バゼット「そ、そんなただれた関係ではないはずです!!!」
251:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:46:32.86 ID:
/e85iW720
ランサー「ふぅ……いい酒だな。わるくねえ」
バゼット「当たり前です、人に薦めるものですから手は抜きません」
ランサー「うへぇ……お前、いつ肩の力を抜いてんだ?」
キャスター「二人は殆どここにいないのね」
ランサー「まぁな。坊主が余計な気を回す所為で俺もバゼットもここには居場所がなくてよ」
バゼット「衛宮士郎には散々、そのことで苦言を呈してきたのですがね」
ランサー「まぁ、おかえりって出迎えてくれるのは確かに悪くないけどな?」
バゼット「ええ。それだけで心についた錆が落ちるようです」
キャスター「そうね……」
ランサー「お、なんだ?惚れたか?」
キャスター「そそ、そんなんじゃないわよ!!」
バゼット「ですが、狙うなら覚悟をしておいたほうがいいですよ?」
ランサー「なんつってもあの姉妹に王様……あとはライダーか」
キャスター「……」
バゼット「ですが、キャスターなら衛宮士郎ぐらい篭絡させるのはわけないでしょう。惚れ薬でもなんでも精製すればいい」
260:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:51:52.31 ID:
/e85iW720
キャスター「あのねえ……」
バゼット「え?何か変ですか?」
ランサー「気にするな。こいつは効率の良し悪ししか考えないから」
バゼット「人を機械みたいにいうのは如何なものですか」
ランサー「実際そうだろ」
バゼット「失礼な!!これでも人の気持ちを理解しようと努力ぐらいはします!!」
ランサー「その努力が実らないんじゃ意味ねえよな」
バゼット「なんですって!!」
キャスター「はいはい……痴話喧嘩は外でお願い」
バゼット「なんですか!!キャスターまで!!」
ランサー「んじゃ、ベッドの中で存分にやるか」
バゼット「うわぁぁぁぁ!!!」ダダダダッ
ランサー「あっはっはっは!!」
キャスター「からかうのもいいけど、過ぎるのはだめよ
261:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:52:49.08 ID:81v2Xuqj0
イチャイチャ……
265:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:53:39.81 ID:VxNHGTLC0
何だこの夫婦…
271:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:57:54.18 ID:
/e85iW720
ランサー「それじゃあ、部屋に戻るわ」
キャスター「ええ」
ランサー「……前向け」
キャスター「え?」
ランサー「ずっと下を向いてたら、色んなもんを見逃すぜ?」
キャスター「……」
ランサー「それじゃあな。仕事でお前に構ってやれる暇はねえけど、草葉の陰から応援ぐらいはしてやる」
キャスター「随分と気にかけてくれるのね」
ランサー「いい女が不幸な目に逢うのは見たくねえだけだ」
キャスター「そう」
ランサー「ゆっくりやすめよ」
キャスター「あなたもね」
ランサー「おう」
キャスター「……」
キャスター「私も寝ましょう……」
354:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:38:19.96 ID:iRTOp6Ih0
>>271
草葉の陰ってあの世じゃ…
問題ないっちゃないな
272:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:58:56.19 ID:HhfEy9Ug0
ランサーは既に死を覚悟している
274:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 16:58:59.79 ID:La29m2Qu0
ランサーいい男だな
283:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:03:54.15 ID:
/e85iW720
翌朝 居間
キャスター「……」フラフラ
士郎「キャスター、おはよう。今日は早いな」
キャスター「ええ……」ヨロヨロ
士郎「大丈夫か?」
キャスター「朝はこんなものよ……」
士郎「そうか」
大河「しろうー!!ごはんまだー!!」チンチン
士郎「藤ねえ、はしたないぞ」
大河「いいじゃないのー!!ごはんー」チンチン
セイバー「……」チンチン
士郎「セイバー!!」
セイバー「あ、すいません。楽しそうだったので」
凛「……団欒に加わる気になったんだ?」
キャスター「主の心労を増やしたくないもの……」
295:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:08:40.17 ID:
/e85iW720
士郎「じゃあ、行ってきます」
凛「留守番よろしく」
桜「行ってきます」
ライダー「お気をつけて」
セイバー「いってらっしゃい」
キャスター「……」
ライダー「さてと……私も出かける準備をしましょう」
セイバー「……キャスター?」
キャスター「え?なに?」
セイバー「あなたは出かけないのですか?」
キャスター「今日は仕事、お休みだから」
セイバー「そうですか」
キャスター「それが……なに?」
セイバー「いえ」
キャスター「……」
300:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:12:40.72 ID:
/e85iW720
正午
キャスター「あら、もうこんな時間」
キャスター「何もすることがないと……趣味に没頭しちゃうのよね」
キャスター「ボトルシップ……三時間で二つも完成させちゃったわ」
キャスター「これからどうしましょうか……?」
トントン
キャスター「はい?」
セイバー「キャスター」
キャスター「せせ、せいばー!?」
セイバー「あの……食事はどうされますか?」
キャスター「え?えーと……別にいらないけど」
セイバー「……」グゥ~
キャスター「……」
セイバー「わかりました」
キャスター「ちょっと待ちなさい」
302:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:13:34.81 ID:VxNHGTLC0
おい
この騎士王本格的に駄目な匂いがするぞ
304:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:14:05.46 ID:stKWnw5b0
警備頑張ってるからな
しょうがない
305:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:14:24.59 ID:aBPrXmP30
セイバーはニートかわいいな
307:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:14:47.88 ID:Rd2Biwg20
キャスターの趣味が家で一番稼げる
314:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:17:03.58 ID:
/e85iW720
セイバー「なんですか?」
キャスター「貴女、居間までお昼はどうしてたの?」
セイバー「シロウの作り置きを食べています」
キャスター「今日は?」
セイバー「今日は何故か……シロウが作ってくれていなくて……」
キャスター「そうなの?」
セイバー「はい」
キャスター「……」
セイバー「……」グゥ~
キャスター「あの……私が作ってもいいの?」
セイバー「構いません」
キャスター「そ、そう……なら、作るわ。なにがいいかしら?」
セイバー「は、はんばーぐ……」
キャスター「え?」
セイバー「キャスターの言ってた……ハンバーグがいいです」
320:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:19:59.77 ID:y2QuNepPO
タイトル複線回収か
321:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:20:33.95 ID:52qdV5XJ0
計ったな士郎
ってか昼からハンバーグってヘビーだな
325:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:22:46.98 ID:
/e85iW720
居間
キャスター「はい、できたわ」
セイバー「いただきます」
キャスター「……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「どう?」
セイバー「……悔しいですが美味です」
キャスター「ふふ……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「セイバー……やっぱり、私のこと……恨んでいるのよね?」
セイバー「はい」
キャスター「そう……そうよね……」
セイバー「ですが……私も貴女に対してとった態度は恥ずべきものでした」
キャスター「え?」
セイバー「その……少しばかり貴女のことを邪険にしすぎていました。それが気になっていて……」
327:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:24:10.03 ID:uwEalOL40
よかった、これで姉妹とその連れを追い出せば解決だな
328:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:24:59.89 ID:x5Iq6TIe0
ライダーはかわいいから許してやれよ
333:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:28:45.24 ID:
/e85iW720
キャスター「セイバー……!!」
セイバー「も、申し訳ありませんでした」
キャスター「……」
セイバー「これで過去のことと痛み分け……にしてもらえませんか?」
キャスター「それって……私のことを許してくれるってこと……?」
セイバー「考えてみればあの戦いを生き抜いた者同士。多くの者が傷つき……倒れていった……」
セイバー「それでもこうして貴女と話せるのも何かの縁かもしれませんね」
キャスター「せいばぁ……」
セイバー「今更ですが……これからよろしくお願いします」
キャスター「うれしい……」
セイバー「……では、あの……」
キャスター「なにかしら?」
セイバー「お、おかわり……くださぃ……」
キャスター「いいわよ!!ドンドン食べて!!」
セイバー「ど、どうも……」
349:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/01/08(日) 17:35:48.71 ID:qWNBus920
騎士王は胃袋握られたら一瞬だな
336:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:30:14.23 ID:NhlhRX9m0
食い終わったらまた感じ悪くなるんだろ
340:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:31:43.75 ID:HhfEy9Ug0
騎士王はちゃんと次の食事のことも考えてるから大丈夫だよ
342:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 17:32:44.43 ID:pDsUJuSP0
食欲しかないのか騎士王
だがそんなところも俺好みよ
次→
キャスター「今日のおかずはハンバーグ~♪」セイバー「真ですか?」【後編】
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事