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セイバー「第四次半額弁当戦争・・・・?」
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 04:24:22.76 ID:o8s1sSY90
アーチャー「セイバーにバーサーカーか……」
バーサーカー「……」
セイバー「すまないが、弁当は譲ってもらおう」
ランサー「断ったら?」
バーサーカー「……」オロオロ
セイバー「切り捨てる」
キャスター「全く漁夫の利とは、英霊としての誇りはないのですか?」
セイバー「……すいません」
バーサーカー「……」ペコペコ
ライダー「貴様が言うか?」
キャスター「あら、失敬」
セイバー「……ですが、これも聖杯のため。行きましょう、バーサーカー」
バーサーカー「……」コクコク
ライダー「魔力、返してくれ」
キャスター「それはできません。ご愁傷様です」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 04:31:07.28 ID:o8s1sSY90
切嗣「よし」
バゼット「そこまでだ。衛宮切嗣」
凛「動かないで」
切嗣「……」
ウェイバー「その手にある拳銃は捨ててもらおうか」
切嗣「何の真似だ?」
バゼット「弁当に一番近い貴方をこうして取り囲んだだけです。他意はありません」
切嗣「……」
凛「雇われ魔術師みたいだけど……拳銃を使うなんて面白いわね」
ウェイバー「聞いたことがないぞ」
切嗣「……っ」バァァン
バゼット「せい!!!」パァン
凛「―――な!?」
切嗣「銃弾を拳で……!?」
バゼット「私にそのような玩具は効きません。諦めなさい」
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 04:34:26.22 ID:MJdaJtkU0
バゼットさんこんなすごかったのか…
フラガラック(だっけ?)以外なんも記憶に残ってない
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 04:43:13.75 ID:QGga8Fot0
バゼットはルーンでブーストできたっけか
フラガラックもかなり強いが
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 04:45:58.42 ID:9hJSE7Qw0
ダメットさん能力は全然ダメットさんじゃないよね
ちょっと遠坂家と通じる所がある
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 09:42:43.74 ID:o8s1sSY90
セイバー「切嗣!?」
バーサーカー「―――」!!
アーチャー「騎士王、簡単に通れると思っているのか?」
キャスター「これだけのサーヴァントを相手にマスターのところに行こうだなんて、随分と虫が良すぎませんか?」
セイバー「……確かに」
バーサーカー「……」コクコク
ライダー「任せたぞ弓兵、女狐……余は寝る」
セイバー「征服王……!!」
ライダー「疲れた」
ウェイバー「はたらけよ!!!」
バーサーカー「……」コク
ランサー「―――悪いな、弓兵。片方は見逃してくれねえか?」
アーチャー「な……?!」
ランサー「一夜だけとはいえ、杯を交わした仲なんでなぁ。あのバーサーカーとは」
バーサーカー「……」コクコク
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 09:47:02.21 ID:o8s1sSY90
ランサー「早く行きな」
セイバー「すまない、ランサー」
アーチャー「貴様……」
ランサー「どっちも死に体だ。無理すんなって」
キャスター「まあ、確かに……あの狂人と戦えるだけの余力は……」
バーサーカー「……」ズンズン
キャスター「な、なんでしょう……!?」
バーサーカー「……」アゲル
キャスター「え……あ、油揚げ?」
バーサーカー「……」コクコク
キャスター「ど、どうも……」モソモソ
バーサーカー「……」コクコク
アーチャー「まったく……餌付けされる奴があるか」
ランサー「あっはっはっは!!まあ、いいじゃねーか。キツネらしくてよ!!」
キャスター「いえ、別に油揚げとか好物じゃないんですが」
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 09:52:24.76 ID:o8s1sSY90
セイバー「切嗣!!」
バゼット「―――はっ!!」ブン
セイバー「な!?」ギィン
バゼット「セイバー……」
セイバー「メイガス、そこをどいてください」
バゼット「それはできない」
セイバー「なんだと……?」
切嗣「……」
凛「……」
バゼット「……そこにいるな。英雄王」
セイバー「……」
ギルガメッシュ「―――雑種共、我を見上げて良いと誰が許可した?」
凛「悪趣味金ぴかめ……」
ギルガメッシュ「さて、いい余興だったぞ?そこの弁当を我に献上し、寝屋に戻るがよい」
切嗣「……断る、と言ったら?」
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 09:58:05.73 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「ふん……王に対しての言葉か?聞き逃してやってもよいぞ?」
ライダー「民の言葉は常に非礼に満ちている。一々聞いていたら器が知れるぞ?」
ギルガメッシュ「それもそうだな。――では、殺すか」パチンッ
凛「マジ!?」
アーチャー「――凛、退くぞ」
ウェイバー「ライダー、僕たちも逃げるぞ!!!」
ライダー「ふむ。この状態ではまともに戦えんな。よし、一先ず退却と行こうか」
ランサー「マスター、いくぜ?」
バゼット「ええ。この場は撤退したほうがいいでしょう」
雁夜「バーサーカー、戻れ」
バーサーカー「……」コク
キャスター「ささ、逃げないと」
セイバー「切嗣、逃げる準備を」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「切嗣!!置いていかないでください!!」
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:04:42.59 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「あはははははは!!!逃げろ逃げろ!!王の前では全てが無力だ!!!」
ギルガメッシュ「――さてと、2つ目の弁当を手にするとするか」
ギルガメッシュ「これか……」
ギルガメッシュ「あはははははは!!!!!これで2つ目!!容易い!!!」
ギルガメッシュ「――戻るぞ、雑兵」
アサシン「……はい」
ギルガメッシュ「ふん……どいつもこいつも、我に敵わぬことを自覚しているのはいいことだが、拍子抜けだな」
アサシン「……」
ギルガメッシュ「なんとか言ったらどうだ?」
アサシン「……」
ギルガメッシュ「……つまらん、虫けらめ」
アサシン「……」チッ
ギルガメッシュ「ん?何か聞こえたぞ?気の所為か?」
アサシン「……」
ギルガメッシュ「気の所為か。まぁよい。早く戻り、聖杯弁当を並べてみようか。その景色を肴に酒でも嗜むのもいいだろう」
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:09:41.30 ID:o8s1sSY90
―教会―
ギルガメッシュ「戻ったぞ、言峰」
言峰「そうか」
ギルガメッシュ「これだ」
言峰「む……これは?」
ギルガメッシュ「何を言う。聖杯弁当だ」
言峰「ギルガメッシュよ。何を急いた?」
ギルガメッシュ「なに?」
言峰「良くできているが、これは贋作だ」
ギルガメッシュ「……」
アサシン「……」プッ
言峰「慢心したな、王よ。まさかこのような形で謀られるとはな」
ギルガメッシュ「……おのれ……!!ゆるさん……我をコケにして……明日の空を仰げると思わぬことだ……!!!」
言峰「どこにいく?」
ギルガメッシュ「―――殺す。あの場にいた全ての者をな!!!」
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:10:55.22 ID:9hJSE7Qw0
わろたwwwwwwwwww
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:17:27.94 ID:o8s1sSY90
―遠坂邸―
凛「よくやったわ、アーチャー」
アーチャー「いやいや。切嗣氏の作戦勝ちと言ったところだろう」
切嗣「君の投影魔術は一戦目から気になっていた。こうも早く利用できるとは僕自身予想外だったが」
セイバー「しかし、ランサーとバーサーカーが手を組んでいたのは知りませんでした」
ランサー「まぁ、こいつがもしものときは手助けしてやってくれっていうからよ」
バーサーカー「……」コクコク
キャスター「にしても、うまいこと騙せましたね。あの人、バカなんですか?」
バゼット「確かに、わざと引っ掛かってくれたのではと疑いたくなるほどでしたね」
アーチャー「あのような手合いは油断したがるものだ。数刻の隙をつけばなんとでもなる」
ウェイバー「ところでこの弁当は誰が?」
ライダー「勿論……余だろうな」
セイバー「ふざけるな。これは保留だ。ここにいる全員の力がなくてはこれを手にすることはできなかった」
バゼット「セイバーの言う通りでしょう。これは最後の弁当を手にしたものが口にできる、というふうにしたほうがいい」
キャスター「まぁ、私は最終的に龍之介さまと桜さんの手に渡れば気にしませんが」
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:22:58.93 ID:o8s1sSY90
切嗣「それでは」
セイバー「お邪魔しました」
ライダー「行くぞ、坊主!!」
ウェイバー「わかってるって!!」
ランサー「次は全員で殺し合い、だな」
バゼット「ええ。共闘は今夜限りでしょう」
キャスター「それでは中々楽しかったですよ?さようなら」
雁夜「凛ちゃん、弁当は君に任せるよ」
バーサーカー「……」コクコク
凛「大丈夫よ。みんなの使い魔が四六時中私を監視してちゃあ、つまみ食いなんてできっこないから」
アーチャー「ああ、その通りだ」
雁夜「では」
凛「ええ」
バーサーカー「……」バイバイ
アーチャー「……それでは、襲撃に備えなければな。近いうち、奴は必ず動く」
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:28:42.31 ID:o8s1sSY90
―アインツベルン城―
アイリ「おかえりなさい」
切嗣「ただいま。イリヤは?」
アイリ「もう寝ているわ」
切嗣「そうか」
アイリ「セイバーもお疲れ様」
セイバー「いえ」
切嗣「早速、調べないとな」
セイバー「切嗣、寝た方が」
アイリ「そうよ?」
切嗣「いや、休んでいる暇はない。次が最後だからな」
アイリ「……」
セイバー「切嗣、無理は良くない」
切嗣「次に弁当が来そうな場所は……」
セイバー「……」
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:33:41.12 ID:o8s1sSY90
―ウェイバー邸―
ウェイバー「大丈夫か?」
ウェイバー「……」
ウェイバー(全力の演技なんてするからだ、この筋肉バカ)
ウェイバー「―――全く、お前がいないとなにもできないじゃないか」
ウェイバー「本当に役立たずだな」
ライダー「(――反論できんな。しばらくは実体化できん)」
ウェイバー「……」
ウェイバー「……早く、回復させろ」
ライダー「……」
ウェイバー「ったく」
ウェイバー「……次の場所でも探っとくか」
ライダー「(ふふ……)」
ウェイバー「なんだよ?」
ライダー「(いやなに、マスターから流れ込む魔力が心地よく感じただけだ)」
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:38:26.06 ID:o8s1sSY90
―間桐邸―
キャスター「面目ありません」
龍之介「いいっていいって、一気に手に入った方が気持ちいいし。それにまだ次回作の構想は完成してないから」
キャスター「龍之介様……」
桜「キャスターさん、勝つ見込みはあるんですか?」
キャスター「そうですねぇ。真っ向から挑んでもまず負けます。私、かなり弱いんで」
龍之介「だいじょうぶ?」
キャスター「まあ、頭を使えばなんとか」
桜「頑張ってくださいね」
キャスター「はい!ご主人さまと龍之介さまに必ずや聖杯弁当をお持ちします」
龍之介「たのしみにしてるぜ!!」
桜「はい!」
キャスター「期待しててくださいまし」
キャスター(とはいったものの……正直、勝算が全くないのですが……)
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:42:24.41 ID:o8s1sSY90
―間桐邸 前―
雁夜「……」
バーサーカー「……」
雁夜「行くか」
バーサーカー「……」コク
雁夜「今回で聖杯戦争を終わらせる……もう誰も……血を流すことはない」
バーサーカー「……」ゴソゴソ
雁夜「何だ?」
バーサーカー「……」アゲル
雁夜「使い捨てカイロ……?」
バーサーカー「……」ブルブル
雁夜「今日は寒いと?」
バーサーカー「……」コクコク
雁夜「そうか……もらっておこう」
バーサーカー「……」コクコク
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:48:07.61 ID:QZ2Ijn48O
このバーサーカーは百万回生きた猫や飛べないホタルを朗読してあげたら泣く
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:47:12.37 ID:o8s1sSY90
―バゼット邸―
ランサー「ふぅ……」
バゼット「……」
ランサー「……どうした?」
バゼット「い、いえ……少し、不思議な気分に苛まれているだけです」
ランサー「可愛いとこあるじゃねえか」
バゼット「や、やめてください……」
ランサー「……最後になるかもしれないからって誘ってきたのはマスターだろ?」
バゼット「……」
ランサー「ふはは、初めてじゃないんだろ?何をそんなに照れてんだよ?」
バゼット「ランサー……勝てますか?」
ランサー「勿論だ。誰にも負けやしねえよ」
バゼット「期待していますよ?」
ランサー「マスターから飛びきりの魔力も貰ったしな。ま、やらせてもらうわ」
バゼット「もう……」
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:52:29.69 ID:o8s1sSY90
―遠坂邸―
アーチャー「凛、勝算は?」
凛「アーチャーはあのギルガメッシュに勝てると思ってる?」
アーチャー「無論だ」
凛「その論拠は?」
アーチャー「奴が無限の宝物を貯蔵しているように、私は無限の贋作を作り出せる」
凛「ふーん」
アーチャー「奴に対抗できるのは征服王か私ぐらいなものだろう」
凛「そういえば、あなたの真名、聞いてなかったわね」
アーチャー「すまない。記憶が混乱していてね。思い出せないんだ」
凛「……そう」
アーチャー「信頼していないわけじゃないぞ?」
凛「別になにもいってないでしょ?」
アーチャー「そうか……凛はそうでなくてはな」
凛「……?」
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 10:58:38.40 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「ここか」
アサシン「そうです」
ギルガメッシュ「ふ……」
ランサー「―――眩しくて寝れやしねえ」
ギルガメッシュ「ほぉ……駄犬の分際で我を見下すか」
ランサー「悪いな、英雄王。俺は屋根の上から見る、てめえが大好きなんだよ」
ギルガメッシュ「……貴様、我が聖母にでもみえているか?吐き出された唾を破顔で看過するわけにはいかぬぞ?」
ランサー「何の用だ?」
ギルガメッシュ「殺しにきたのだ」
ランサー「そりゃあ都合がいい。俺もてめえを殺そうと思ってたところだ」
ギルガメッシュ「ほざけ。雑兵が」
バゼット「――ランサー、あなたはギルガメッシュを」
ランサー「はいよ」
ギルガメッシュ「……雑種が前線に立つとは、世も末だな」
バゼット「アサシンぐらいなら、倒して見せましょう」
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:03:39.17 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「……消えろ」パチンッ
ランサー「はっ!!!」シュ
ギルガメッシュ「おそいわ!!!」ドンドンドンドン
ランサー「おらおらおらおら!!!」カンカンカン
バゼット「来なさい」
アサシン「……」ブゥン
バゼット「ふっ!!」ドゴォ
アサシン「……ぎぃ!?」
バゼット「はっ!!せい!!」ドゴォバギィ
アサシン「がっは!?」
バゼット「得意の武器もこの距離では容易く扱えないでしょう?」
アサシン「シャッ!!」ブン
バゼット「はっ!!!」ドゴォ
アサシン「ぐふっ!?」
バゼット「―――こんなものか。サーヴァントも大したことはないな」
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:14:44.77 ID:o8s1sSY90
アサシン「……」ブチィ
バゼット「……!?」
アサシン「ならば……これを受けてみろ」
バゼット「宝具か……!!」
アサシン「妄想―――」ゴォォォォ
バゼット「後より出て(アンサラー)―――」
アサシン「―――心音(ザバーニーヤ)!」ゴォォォォ
バゼット「―――先に断つ者(フラガラック)!!!」シュン
アサシン「……な」
バゼット「……残念でしたね」
アサシン「ば、ばかな……」
ランサー「やるじゃねえか」
ギルガメッシュ「雑種の分際でぇぇ!!!」
ランサー「よそ見してんじゃねえ!!!」ザン
ギルガメッシュ「くどい!!」ギィィン
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:21:23.24 ID:o8s1sSY90
バゼット「どうやら、これで二対一。貴方の負けだ」
ギルガメッシュ「……」
ランサー「さっさと帰んな」
ギルガメッシュ「ふはははははははは!!!!!」
バゼット「……!?」
ランサー「可哀想についに気でも触れたか?」
ザッ!
バゼット「―――ごっ!?」
言峰「油断はいかんな。バゼット」
バゼット「あ……は……」
ランサー「てめえ!!!刺し穿つ―――」
言峰「ぬ!?」
ギルガメッシュ「……よそ見はいかんなぁ、雑兵?」
ランサー「っ!」
ギルガメッシュ「死して王に詫びよ」ザン
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:26:23.10 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「……次だ」
言峰「……」
ランサー「」
バゼット「」
ギルガメッシュ「必ず皆殺しにしてくれる……!!」
言峰「次はどこにいく?」
ギルガメッシュ「あの王と嘯く厚顔な虫けらを始末する」
言峰「ライダーか」
ギルガメッシュ「どこにいるか分かっておろうな、言峰?」
言峰「ああ」
ギルガメッシュ「案内しろ」
言峰「御意」
言峰「……」
アサシン「」
言峰「……ふん」
208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:30:40.96 ID:o8s1sSY90
ウェイバー「―――うわぁぁぁ!!!!!」
ライダー「ぬ!!」
ギルガメッシュ「―――おわりだぁぁぁ!!!!」ドンドンドン
ライダー「がぁぁぁぁ……!!!」
ウェイバー「ライダー!!!」
言峰「半人前め」
ウェイバー「ぎゃ―――」
ギルガメッシュ「……下らん」
言峰「弱っていたのだ。仕方あるまい」
ギルガメッシュ「次だ」
言峰「もうよせ、ギルガメッシュ。連戦は今後に差し支える」
ギルガメッシュ「……意見するか、言峰?」
言峰「流石に他のマスターも気付き始めている。また結託されては分が悪かろう?」
ギルガメッシュ「……ふん。まぁよい。地を這う者たちなどいつでも始末できるからな」
言峰「それがいい」
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:35:19.28 ID:o8s1sSY90
バーサーカー「……」
ギルガメッシュ「なんだ?」
言峰「バーサーカー……」
バーサーカー「……」ギロリ
ギルガメッシュ「貴様、王を睥睨するとは身の程をしれ」パチンッ
言峰「いかん。こやつと戦うべきではない」
ギルガメッシュ「……ちっ。命拾いしたな、雑種」
バーサーカー「……」
言峰「さらばだ、バーサーカー」
バーサーカー「……」ハッ!!
ウェイバー「」
ライダー「」
バーサーカー「……」オロオロ
雁夜「どうした?」
バーサーカー「……」アセアセ
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:39:12.85 ID:o8s1sSY90
―数日後 遠坂邸―
凛「見つけた、最後の弁当」
アーチャー「行くか」
凛「当然でしょ」
アーチャー「これで最後になるな」
凛「ええ」
アーチャー「よし、凛」
凛「はい。お弁当。食べちゃ駄目だからね?」
アーチャー「君は正々堂々としているな」
凛「みんなから一斉攻撃を食らいたくないだけ」
アーチャー「ふっ……では行こうか」
凛「ええ」
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:43:02.32 ID:o8s1sSY90
―アインツベルン城―
切嗣「では、行ってくる」
アイリ「はい。セイバーをよろしく」
切嗣「……」
セイバー「……切嗣?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「ま、まってください!!」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「切嗣!!どうしておかずを差し出す時以外は無視をするのですか!!?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「切嗣!!!!!」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「もう知りません!!切嗣なんて一人で死地に赴き、孤独に朽ち果てればいいのです!!」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「―――まってください!!!切嗣!!」
213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:46:39.77 ID:o8s1sSY90
切嗣「……」スタスタ
セイバー「切嗣?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「きりつぐー!!」
バーサーカー「……」ズンズン
切嗣「……来たか」
雁夜「ああ」
切嗣「では、行こう」
雁夜「まさか協力してくれるとは思わなかった」
切嗣「利害が一致しただけだ」
雁夜「頼もしい」
セイバー「むー……」
バーサーカー「……」アゲル
セイバー「うまい棒……頂きます」サクサク
バーサーカー「……」コクコク
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:52:58.73 ID:o8s1sSY90
―公園―
アーチャー「ここに最後の弁当が……」
凛「ええ」
ネロ・カオス「最後の弁当が今から半額だ。欲しければ奪い合え」
アーチャー「行くぞ!!」
ギルガメッシュ「―――フェイカー、貴様が手にできるほど聖杯は安くないぞ?」
アーチャー「ギルガメッシュ……」
ギルガメッシュ「大きな借りを作ったな」
アーチャー「はて、なんのことかな?」
ギルガメッシュ「贋作を掴ませた罪は死をもってしても、贖罪には尚足りん!!!」
アーチャー「……」
ギルガメッシュ「跡形もなく、消してくれるぞ」
アーチャー「……ふん。来るならこい」
ギルガメッシュ「絶望して死ね!!!――王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)!!!」
言峰(さて……)
220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 11:58:09.62 ID:o8s1sSY90
凛「―――何をする気?」
言峰「凛か……いや、弁当を今のうちに回収しようと思ってね」
切嗣「……」カチャ
言峰「衛宮切嗣……」
雁夜「そこまでだ……」
桜「言峰神父……」
龍之介「あんたは全然クールじゃないなぁ。話を聞いた限りだと」
言峰「なんだね、君たちは?」
キャスター「管理する側のくせに、何をしくさってるんですかねえ」
言峰「なんのこと―――」
バゼット「ギルガメッシュと何故一緒にいた?」
ウェイバー「答えろ」
言峰「ぬ……!?」
アサシン「……流石に愛想が尽きた。死ね」
言峰「き、貴様ら……!?」
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:06:57.45 ID:o8s1sSY90
言峰「馬鹿な……確かに殺したはず……!!」
キャスター「雁夜さんが連れてきたんですよ。で、私の宝具でテクマクマヤコンって感じで復活させてあげました」
バゼット「この弁当戦争、すべて茶番だったというわけですか?」
言峰「茶番だと……何を言っているのかね?」
凛「全員の居場所を調べて、ギルガメッシュで皆殺しにしようとしてたんでしょ?」
言峰「そんなことしてはない」
切嗣「そもそも、あの弁当。誰が用意している?配膳係を捕まえてみれば、ただのアルバイトだ」
言峰「……」
ウェイバー「そして必ずそこにいたギルガメッシュ。そのギルガメッシュと手を組んでいた貴方」
雁夜「不正を疑わずにはいられない」
言峰「不正とは語弊がある。不正を働くなら何故わざわざ君たちの前に聖杯弁当を差し出す必要がある?」
切嗣「僕たちを信じさせるため、だろう?いつまでも出てこないままにするよりは、ギルガメッシュに有利な状況下で奪わせるほうが信用を得やすいからな」
バゼット「言峰神父、覚悟はいいですか?」
切嗣「今回の聖杯戦争、勝者は無しでいいと全会一致で決まった。終わりだ」カチャ
言峰「ぬぅぅ……!!」
224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:13:21.47 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「はぁぁぁ!!!」ドンドンドン
アーチャー「ちぃ!!」
セイバー「―――はぁぁぁ!!!!」ギィィィン
バーサーカー「――――」ギィン
アーチャー「お前達……!!」
ギルガメッシュ「セイバー……バーサーカー……!!」
セイバー「まずは貴殿からだ、ギルガメッシュ!!」
バーサーカー「……」コクコク
ギルガメッシュ「なんだと……?」
セイバー「数度に渡る非礼、とても許容できるものではない!!」
バーサーカー「……」ソウダソウダ
ギルガメッシュ「ふん。雑兵が雁首そろえたところで―――」
ランサー「いい加減にしろよ、こら」
ライダー「英雄王よ、今回は運がなかったな。卑賤なマスターを持ったことを呪うがいい」
ギルガメッシュ「な、なんだと……!?」
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:20:53.10 ID:o8s1sSY90
セイバー「ランサー……ライダー……!!」
ライダー「余のマスターにした仕打ち、それは同士を殺されたも同然。今宵は怒りに身をゆだねようと思う」
ランサー「俺もだ。くそ忌々しいその鎧。血で染め上げてやらぁ」
ギルガメッシュ「ほざけぇ!!!」
アーチャー「ふふ……」
セイバー「英雄王。これでもまだ虚勢を張るか」
バーサーカー「……」ププッ
ギルガメッシュ「黙って聞いておれば、よくもそう口から汚物を吐けるものだ!!」
アーチャー「英雄王。流石の貴様でもこの兵力には勝てはしない」
ライダー「うむ。天上天下の王とて自ら創り上げし世界には敵うまい」
セイバー「貴方が眼前に据えているのは、全世界の力だ!!」
バーサーカー「……」コクコク
ギルガメッシュ「ぬかせぇぇ!!!」ドンドンドン
バーサーカー「――――」カンカンカン
ギルガメッシュ「くっ……狂犬ごときに……!!」
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:25:30.17 ID:o8s1sSY90
言峰「―――でぁぁ!!!」ドゴォ
雁夜「ぐはぁ!?!?」
桜「雁夜おじさん!!」
龍之介「てめぇぇ!!」
言峰「ふん!!」バキィ
龍之介「ぐっ!?」
キャスター「龍之介さまぁぁ!!!」
凛「調子にのんなぁ!!」
バゼット「せい!!!」
切嗣「……」バァン
言峰「―――滅せよ!!」ストトト
バゼット「がぁ!?」
切嗣「……黒剣か」
言峰「勝てはせんよ。残念だった―――」
アサシン「……妄想心音(ザバーニーヤ)」ゴォォォォ
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:34:04.36 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「―――我に刃向う愚者共め!!!」
アーチャー「む……!?」
セイバー「あれは……!?」
ギルガメッシュ「光栄に思うが良い!!!この乖離剣で屠ってやろう!!!」
ライダー「あれが創世に携わったという、剣か」
ランサー「へっ!これだけの戦力差を覆るかよ!!」
ギルガメッシュ「今のうちに言葉を発しておけ。すぐに何も言えんようにしてやる」
バーサーカー「……」オロオロ
セイバー「あれは一度放たれれば終わりだ」
アーチャー「セイバー……」
ギルガメッシュ「常夜に散れ!!――――天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!!!!」
ゴォォォォォォォ!!!!!
セイバー「しまっ!!!」
ライダー「これはいかん!!!」
バーサーカー「……!!」
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:39:38.49 ID:o8s1sSY90
セイバー「ん……はっ!!!」
バーサーカー「……」プスプス
セイバー「バーサーカー!!!バーサーカー!!!しっかりしてください!!!」
バーサーカー「……」ダイジョウブ?
セイバー「ああ、私は無傷だ。貴方のお陰です」
バーサーカー「……」ニコ
セイバー「……はっ!!あ、貴方は……!!!」
バーサーカー「…………」ガクリ
セイバー「―――」
アーチャー「くっ……ランサー!!ライダー!!無事かぁ!!」
ギルガメッシュ「何たる様だ。まだ息のある者がいようとは……。まぁよい。これも王の務めだ」
セイバー「また……!?」
アーチャー「セイバー……鞘は?」
セイバー「それが……どこにも……」
アーチャー「そうか……ならば―――」
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:44:05.24 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「ふはははははは!!!これで弁当戦争は終結させてやろう!!!」
アーチャー「トレース・オン」
セイバー「え……」
アーチャー「しっかり握っていろ」
セイバー「アーチャー……貴方は……!?」
アーチャー「さてね。記憶がはっきりしない。ただ――」
セイバー「ただ?」
アーチャー「恐らく、セイバーのことを愛していたと思う」
セイバー「な……」
アーチャー「ふっ……忘れてくれ」
セイバー「い、意味が……私と縁が……?!」
ギルガメッシュ「これで終わりだぁぁ!!!―――――――天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!!!」
ゴォォォォォォ!!!!
アーチャー「使え!!!」
セイバー「―――全て遠き理想郷(アヴァロン)」
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:49:36.84 ID:o8s1sSY90
ギルガメッシュ「あはははははは!!!!ついに滅したか!!!」
セイバー「英雄王ぉぉぉぉ!!!!!!」
ギルガメッシュ「なに!?」
セイバー「約束された―――」
ギルガメッシュ「セイバァァァァァ!!!!!」
セイバー「勝利の剣(エクスカリバァァァァァァ)!!!!!」
ギィィィィィィィィン!!!!
ギルガメッシュ「ぐほぉ!?!?」
セイバー「………」
ギルガメッシュ「く、くくく……セイバー……」
セイバー「英雄王、貴方の負けです」
ギルガメッシュ「こ、これを……」
セイバー「聖杯弁当……」
ギルガメッシュ「くれてやろう……そんなものに……もはや、興味など……な、い……」
セイバー「では、頂きます」モグモグ
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:51:36.08 ID:TS3xL5JaO
普通にくうなし
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:54:34.52 ID:o8s1sSY90
セイバー「ごちそうさまでした」
セイバー「む……」
アーチャー「」
セイバー「アーチャーが持っていたのですね……では、頂きます」モグモグ
凛「アーチャー!!!」
ウェイバー「ライダー!!!」
バゼット「ランサー!!ランサー!!!」
雁夜「バーサーカー!!」
セイバー「……」モグモグ
切嗣「……」
セイバー「切嗣、私やりましたよ」モグモグ
切嗣「……」スッ
セイバー「おぉ!!聖杯弁当!!―――頂きます」モグモグ
龍之介「あぁぁぁ!!!!そりゃないぜ!!!!」
キャスター「切嗣さん!!!どういうことですかぁ!!聖杯は完成させないと決めたではありませんかぁ!!!」
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:58:23.79 ID:oTw7DAGj0
セイバー…?
騎士道はどうした?
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:03:24.22 ID:o8s1sSY90
セイバー「ふう……ごちそうさまでした」
桜「あぁ……全部食べた……」
龍之介「オレの作品がぁぁぁ!!!!」
切嗣「……」
セイバー「おぉ……体が……熱い……!?」
アサシン「ついに……聖杯が……!!」
セイバー「これで……私の願いが……」
切嗣「自害せよ、セイバー」キィィン
セイバー「え―――」グサァ
キャスター「きゃぁ!?!」
セイバー「がぁ……きり、つ、ぐ……?」
切嗣「……」
雁夜「ありがとう……衛宮切嗣」
切嗣「聖杯はこの世には不要。僕もそう思った。それだけだ。―――あと、食べすぎは体に毒だ、セイバー」
セイバー「き……り……つ……ぐ……」ドサリッ
237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 12:57:50.04 ID:J3Eaq8Qe0
さすがセイバーさんやでぇwwwwwwwwwwwwwww
242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:09:14.76 ID:o8s1sSY90
―数ヵ月後 遠坂邸―
凛「それじゃあ、あとは頼むわね」
桜「姉さん……いつ帰ってこれますか?」
凛「さぁ……お正月とかには帰ってくるから」
桜「分かりました」
龍之介「お姉さん!!ここ、本当に使ってもいいの?!」
凛「私の部屋は汚さないように。あと月に一回ぐらいでいいから掃除してね?」
龍之介「いやっほー!!流石、桜ちゃんのお姉さん!!!最高にcoolだぁぁ!!!」
凛「桜……頑張ってね?」
桜「はい……姉さんも」
ウェイバー「遠坂、早く」
凛「今行くわ!」
ウェイバー「全く、飛行機に乗り遅れるだろ」
凛「お迎え御苦労さま♪」
ウェイバー「う、うるさい……ほ、ほら、早く行こう!」
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:14:09.00 ID:o8s1sSY90
―教会―
カレン「中々、どうして。面白い」
バゼット「なにがでしょう?」
カレン「この街です……色んな場所が屈折している」
バゼット「……」
カレン「バゼット、きちんと働いてもらいますからね?」
バゼット「遠坂凛が留学している間の土地管理でしょう?わかっています」
カレン「はい……では、掃き掃除からやってもらいましょうか」
バゼット「何故?!」
さつき「さぁさぁ、一緒にやりましょう」
青子「そうだぞー」
ネロ・カオス「お前は新人だ。我々がみっちり教えてやろう」
バゼット「……はい」
カレン「ふふふ、暫くは楽しめそうですね」
カレン「来てよかった……」
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:19:11.76 ID:o8s1sSY90
―港―
雁夜「……」
式「おっさん、釣れてる?」
雁夜「いや」
式「ほれ、弁当」
雁夜「……」
式「半額だったから買っていた。食うか?」
幹也「失礼じゃないか?」
式「そんなことはない、な?」
雁夜「もう半額の弁当は口にしないって決めたんだ。悪いな」
式「そっか」
幹也「ほら、もういこう」
式「んじゃ、今度来るときは大量に釣っててくれよな」
雁夜「ああ……」
雁夜「……仕事、見つからないなぁ」
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:23:50.50 ID:o8s1sSY90
―衛宮邸―
イリヤ「おにいちゃーん!!!」
士郎「うわぁ!?!ちょっと、イリヤ!!今、料理中だから危ない!!」
アイリ「イリヤ、あまり士郎を困らせないの」
イリヤ「はーい」
士郎「親父は?」
アイリ「もう出かけたわ」
士郎「そっか」
アイリ「寂しい?」
イリヤ「さびしくないわよね?だって、私が居るんですもの♪」
士郎「そうだな」ナデナデ
アイリ「あ、そうだ。今日はお弁当が特売なの。士郎、買いに行ってくれる?」
士郎「えぇ?なんでさ?」
アイリ「夜用なの。ほら、仕込みはあとでもいいでしょ!」
士郎「はいはい。御袋にはかなわないな」
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:27:40.38 ID:o8s1sSY90
―スーパー―
イリヤ「士郎、おかしー!!」
士郎「一個だけだぞ?」
イリヤ「わーい♪」
士郎「えーと……弁当は……あった」
凛「よっと」
士郎「む……」
凛「ん?なに?」
士郎「俺が先に見つけたんだが?」
凛「先に手にしたのは私だけど?」
士郎「……」
凛「……」
ウェイバー「凛!!はやく!!」
凛「はいはい!!――じゃあね」
士郎「な……なんだよ、あいつ……美人だけど……」
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:31:28.45 ID:o8s1sSY90
―三年後 スーパー―
士郎「半額弁当戦争か……」
セイバー「はい」
士郎「まぁ、セイバーのためだ……やってやる」
セイバー「士郎……」ウルウル
士郎「ど、どうしたんだ?!」
セイバー「い、いや……切嗣とは大違いだったので……」
士郎(何してたんだ、親父の奴……)
セイバー「では、士郎。予行演習と行きましょう」
士郎「ああ。―――あれだな」
凛「―――遅い!!」
士郎「な……!?」
アーチャー「すまないね」
セイバー「あなたは……アーチャー!!」
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:36:44.46 ID:o8s1sSY90
凛「衛宮くんね?初めまして、かしら?」
士郎「……」
アーチャー「かわらないな、セイバー?」
セイバー「どうも」
凛「急遽開催されることになった半額弁当戦争だけど……衛宮くんは大丈夫なの?」
士郎「問題ない。教会のカレンって人から大まかな事は聞いた」
凛「そう。でも、このお弁当を奪えないようじゃあ、勝ち残るのは到底不可能だからね?」
士郎「―――遠坂はそうでないとな」
凛「え……」
士郎「なんだよ?」
凛「……」チラッ
アーチャー「なにかな?」
凛「……衛宮くん、逃げ出すなら今のうちよ?」
士郎「なんでさ。俺はセイバーのために戦うって決めたんだ。悪いが遠坂、俺は必ず勝つ!!」
凛「よぉし。じゃあ、楽しみにしてるわね。―――未来の英雄さん」
おしまい。
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:37:42.05 ID:J3Eaq8Qe0
完走おつかれ!
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:40:20.15 ID:wKj1ePwp0
乙COOL
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:44:14.47 ID:5n2GEjTF0
乙
ちょっとバーサーカー作ってくる
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/21(月) 13:51:34.18 ID:QZ2Ijn48O
乙!ごちゃ混ぜ具合がすばらしかった
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