女「ねぇ、天秤座今日何位??」男「12位」

2011-09-01 (木) 20:31  オリジナルSS   3コメント  
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:23:13.75 ID:ZG5aEthf0
女「…あたし今日家で寝てるわ」

男「いやたかが占いだろ??気にするなよ」

女「知らないの??この占い相当当たるのよ」

男「こんなネットの占いが??」

女「うん。今ちょっと話題なんだから」

男「へぇ…」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:27:35.27 ID:ZG5aEthf0
男「天秤座で女の方…。恋愛運→『不運な日。意中の人から相手にされないかも』…よくある話だな」

女「そんなことないって。当たるんだから」

男「はいはい。こんな占いなんて気にしてたら、毎日色々起きすぎるだろ」

女「むぅ…」

男「しかし占いねぇ…。女は昔から好きだよなこういうの」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:31:08.69 ID:ZG5aEthf0
女「…今のところ当たってる」ボソッ

男「え??」

女「他は!?他はどうなってるの!!」

男「えぇと…。金運→『微妙!!売るのはいいけど買っちゃダメ!!』微妙てなんだよ微妙て」

女「ふむふむ…」

男「…。ラッキーアイテムは…占い??占いの結果ラッキーアイテムが占いて何よ。つかアイテムじゃなくね」

女「なるほどね…」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:32:56.34 ID:ZG5aEthf0
女「じゃあ男のこと占ってみよう」

男「まて、なぜそうなる」

女「流れだね。あたしだけ占っても面白くないし」

男「いや興味ないんだが」

女「いいからやる」

男「はぁ…」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:36:18.19 ID:ZG5aEthf0
男「魚座の男性…。このページ??」

女「うーん、その前にこっちやってみない??」カチカチ

男「『詳細占い☆』??」

女「うん。あんたにいくつか質問受けてもらって、その回答から占うやつ」

男「似たようなやつmixiあたりにあったような…」

女「ほら、はやく!!」

男「ったく…。名前『男』、誕生日は三月…」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:39:49.22 ID:ZG5aEthf0
男「つか、詳細占い☆の☆って何だよ…。そもそも詳細占いてなんだよ…」ブツブツ

女「第一問。あなたは人見知りですか?だって」

男「まぁそうだな。割と」

女「第二問。どちらかと言うと尽くす方??尽くされる方??」

男「この辺は完成に女性向きに作られてるんだな…。尽くす方だ」

女「へぇ…」

男「…なんだよ」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:43:29.30 ID:ZG5aEthf0
女「次で第八問だよ」

男「面倒になってきたな…」

女「『あなたは男性ですね』」

男「まぁそうだな。イエス」

女「第九問。『大学生で、経済学部ですね』」

男「…??何か急に質問の形が変わったような…。イエス」

女「本当だね…。第十問『今あなたの隣には幼なじみがいますね』…??」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:47:29.86 ID:ZG5aEthf0
男「…。妙だな。八問目あたりから、文体が変わったし、ずいぶん的を得た質問ばっかりだ」

女「うん…。こんなの始めてみたよ…??」

男「偶然ってのは怖いな…。なんか不気味だわ」

女「…。第十一問。『その幼なじみは女性で、隣の家に住んでいます』…」

男「…」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:47:42.40 ID:56ySkf250
これは期待



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:48:56.78 ID:kLf9e5eeO
女可愛い



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:50:48.58 ID:ZG5aEthf0
男「最近の占いは…進んでるんだな」

女「」

男「ん?ビビってる?」

女「だ、だって…。まるで見てるみたいじゃない…」

男「まさか。考えすぎだろ。たかが占いじゃねぇか」

女「…」

男「さて…。第十二問だ」

パソコン画面『まだ信じないんですね』

男「!?」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:53:23.34 ID:ZG5aEthf0
女「ねぇ…どうなってるの…??」

男「いや俺に分かるわけが…」

女「だって…おかしくない??おかしいよね!?」

男「落ち着けって。普通に考えたら、ありえないだろ」

女「でも…」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 00:56:12.37 ID:ZG5aEthf0
男「まぁ…確かに気味悪いな。この占いはやめよう」カチカチ

女「そうだね…」ホッ

男「でも…少し興味出たな、この占いページ」

女「へっ?」

男「他の占いやってみようぜ」

女「ぇ、まだやるの?」

男「いやお前が薦めたんだろうに」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:02:07.23 ID:ZG5aEthf0
女「ならオーソドックスにこれ。『一日占う☆Web占い』」

男「また☆か…。システムは??」

女「クリックすると、占いが書かれた別のページに飛ばされるの。けどそのページいっぱいあるみたいで、あたしは同じページに当たったことないよ」

男「ずいぶん手が込んでるな。どれ…」カチ



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :201108/31(水) 01:06:58.39 ID:ZG5aEthf0
画面『今日のあなたの運勢!!不思議なことに巻き込まれるかも!!隣人には気をつけて!!でもあなたの人生が大きく変わります!!ラッキーカラーは「白」!!』


男「」

女「」

男「…前半は当たってるな」

女「…やっぱりそうなんだ」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:09:23.89 ID:ZG5aEthf0
男「しかし人生変わるとは大きく出たな」

女「そうだね…。一応、ラッキーカラーは白みたいだけど…」

男「まぁ…少し期待」

女「さっきまでとはずいぶん違うね」

男「ちょっと面白いからな」

女「ふうん…。あ、あたし一回帰るね」

男「ん?なんでまた」

女「携帯わすれたの」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:14:49.20 ID:ZG5aEthf0
男「…しかしその屋根歩いていくのはどうなんだ。大学生にもなって」

女「いいじゃん。昔からなんだし」

男「苺ましまろじゃねぇんだから…」

女「よいしょ、っと…」スッ

男「…」

男(そう、こいつの部屋は俺の真っ正面にある。そこでこいつは生活してるわけだ。朝寝ぼけて下着で彷徨くんだが、今日の朝は上も下も下着で歩いてた。年取ってから年々見える機会は減ってたんだが…。今日は見ちゃった。白だったな)



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:19:57.96 ID:YW2wsjaX0
苺ましまろってwww



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:16:11.42 ID:PKydia2l0
白はいいよな



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:18:01.44 ID:ZG5aEthf0
男「さって、と…」

男「…今のうちに確認しないとな」カチカチ

パソコン画面『詳細占い☆第十三問』

男「こういう時、戻るボタンは便利だな」

パソコン画面『幼なじみは席を外しました。』

男「もはや断言か…。イエスもノーもないな」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:23:46.28 ID:ZG5aEthf0
パソコン画面『第十:問。あなたは一人です』

男「ご明察だ」カチ

パソコン画面『第十:も└。あなたは幸せです』

男「…かもな」カチ

パソコン画面『第§:も└。』

男「…終わりか?しかし文字が化けてないか…??」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:28:23.57 ID:ZG5aEthf0
パソコン画面『第§:_└人生を変えたくはないですか』

男「…??」

パソコン画面『第§:_└いいえ、人生は変わりました。あなたの人生は変わりました』

男「…」

パソコン画面『〆:_§└ザマアミロ』

男「なんのこっちゃ…」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:31:20.88 ID:ZG5aEthf0
??「キャアアアア!?」

ビクッ!!

男「なん、だよ。女の声…??ゴキブリでも出たか?」

ガタガタン!!

女「お、男ぉ!!」

男「なんだなんだよなんですか」

女「で、ででで…っ!!」

男「…大王??」

女「!?」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:34:27.23 ID:ZG5aEthf0
女「違う!!あ、あたしの部屋に…!!何か気持ち悪いのが…っ」

男「まてまて要領を得てない。順番に話せ」

女「分かんないの!!分かんないけど、何か気持ち悪いのがいるの!!」

男「いやますます分からん。とにかく、お前の部屋行こう」

女「嫌っ!!行きたくない!!」

男「いやそうは言ってもなぁ…」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:33:28.53 ID:cNeUdp1c0
怖い



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:36:41.88 ID:ZG5aEthf0
男「一緒に行くから、な?二人なら怖くないだろ」(多分…)

女「うぅっ…ぐすっ…」

男「な、泣くなよ。どんだけデカイゴキブリだったんだよ…」

女「ゴキブリじゃない!!」

男「あー分かった分かった。ほら行くぞ」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:39:45.31 ID:ZG5aEthf0
男「く、くっつきすぎだ。お化け屋敷に行くんじゃないんだぞ」

女「だって…ぐすっ」ギュゥゥ

男「痛たたっ!!手!!強く握りすぎ!!」

女「怖い…怖いんだよ…」

男「あー!!分かった分かった!!屋根から落ちるなよ!!狭いんだから!!」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:44:34.37 ID:ZG5aEthf0
男「着いた…けど…」
男(なんだ…??何か嫌な感じだな…)

女「ぅぅう…」

男「確かに嫌な感じだけど…何にもいないじゃん」

女「ぃゃ…。いるよぅ…。見えないけど、何かいる…」

男「いやそれはさすがに」

…カタン

女「!?ほ、ほら!!今の音!!」

男「温度変化による膨張で生じる音がラップ音の正体だ…って、昔大槻教授が言ってたが…」
男(例の占いが引っ掛かるな…。断言できん)



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:48:21.03 ID:ZG5aEthf0
女「男には…分かんないの…??聞こえないの…??」

男「いや今の音は聞こえたけど…。確かに嫌な雰囲気だ」

女「ふぇえ…」

男「…まさか、本物の心霊現象…??いやまさか…」

…パチン。チカチカっ

男「!?電気が点いた…??」

女「イヤっ!!もうやめて!!出ていってよ!!」

男「俺…じゃなさそうだな。痛いし」ギュゥゥ!!



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:51:44.18 ID:ZG5aEthf0
男「そう言えば…」

女『男には…分かんないの…??聞こえないの…??』

男「まさか…。女、お前何が聞こえてる?何が聞こえてるんだ!?」

女「嘘でしょ…??聞こえないの!?」

男「だから何が!?」

女「…」

女「いきづかい」

男「」

女「それに…この忍び笑いも…」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:56:00.40 ID:ZG5aEthf0
男の部屋

男「ヤバイと思って引き返したわけだが…」

女「ぅぅう…」

男「参ったな…。どうなってるんだか」

パソコン(待機音)

男(…もし本物の心霊現象だとしたら…。考えられる原因は一つだな…)

パソコン画面『〆:_§』

男(…占いに惑わされてたまるか)



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 01:59:25.46 ID:ZG5aEthf0
男「…」カチカチ

パソコン画面『〆:_§』

男(空白をクリックしても次の問題は現れない…。となると、『はい』『いいえ』のどっちかを押すしかないんだな
しかし…)チラッ

女「…」カタカタ

男(…くそっ。『〆:_§』…。もはや日本語になってねぇ)



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:01:47.14 ID:ZG5aEthf0
男(とりあえず…『いいえ』が妥当か)カチ

クロロー…

パソコン画面『〆:_♀』

男「…一文字変わったな。しかし意味は分からないままだ。選択肢は…『はい』『いいえ』…」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:04:45.56 ID:ZG5aEthf0
男「…分からない。正解が分からない」

女「スゥ…」

男「泣きつかれて寝たか…。もう夕暮れか…。」

男携帯(バイブ音)

男「…メール??このタイミングで誰だ…??」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:07:08.84 ID:ZG5aEthf0
from 超絶占い☆
件名なし
本文
ご登録ありがとうございました
登録名 男さま
登録コース 一週間
紹介者 女さま

男「…なんだこれ」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:09:21.61 ID:GcKbbLePO
しめ
ころん
あんだーばー




57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:12:53.09 ID:ZG5aEthf0
男「少し状況をまとめよう。女から占いを薦められた俺は、『詳細占い☆』とやらをやった。すると途中から質問がおかしくなりはじめた」

男「他の占いをやったところ、実際この『超絶占い☆』とかいうサイトの占いは当たるらしいことが分かった」

男「詳細占い☆を続けると、突如質問文がバグ??り始め、女が何かを目撃、いや感じるようになった」

男「でヒントは『〆:_♀』、はいかいいえか。でそこにわけわからんメールが着た」

男「最初はギャグSSのつもりだったのに、どうしてこうなった」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:19:04.41 ID:ZG5aEthf0
男「さて…。ミステリのお約束に従おう。『見方を変えるんだ』と推理小説の探偵は言うな」

女妹「一つの見方に捕らわれると、本質を見失うからだな」

男「…ずいぶんいきなり出てきたね妹ちゃん。どうしてここに」

女妹「こんばんは男。それは簡単だ、姉さんがあんな大きな声で悲鳴上げれば、いかに集中して勉強していても気がつく」

男「まぁ…そうかもね」

女妹「しかしまったく状況が分からんな。姉さんに何をしたんだ」

男「濡れ衣。>>57を見てくれれば大まかに状況分かるかと」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:22:36.89 ID:ZG5aEthf0
妹「なるほどな…。まったく分からんがとりあえず理解はした」

男「そりゃよかった」

妹「信じられんがな…。だがこのパソコン画面を見るに、嘘ではないだろう。嘘をつく理由もない」

男「事実だよ」

妹「わかってる。ともかく姉さんがあれほどの悲鳴を上げる理由にはなる。姉さんはホラーが苦手だからな」

男「今回の件で占いも嫌いになりそうだけどな…」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:28:21.70 ID:ZG5aEthf0
妹「さて件の『〆:_♀』だが…」

男「たて読みすれば『メロン』だな。買ってくるか?」

妹「確かに興味深いがそれを試すのは後だ。気になるのは…『_』だな」

男「アンダーバーか??」

妹「アンダーバーだな。だがこれをアンダーバーと読むのは違う気がする」

男「??」

妹「まぁ物は試しだ。ポチっとな」カチ

男「『いいえ』を押したのか…??」

妹「うむ。私は幽霊など信じないからな、躊躇はない」

男「でも女に何かあったら…」

妹「私の姉さんだ。あり得ない」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:30:47.07 ID:7qaYU+M/0
しめ
ころん
めす

しめころす?




68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:36:54.12 ID:ZG5aEthf0
男「変わった…??」

パソコン画面『〆: ♀』

妹「ああ。前に表示されたのは確か『〆:_§』だったな。で男は『いいえ』を選んだ…」

男「そうか、『いいえ』を押すたび違うヒントが…」

パソコン画面『〆: ♀』 『はい』 『7』

男「…いいえが消えたな」

妹「だが意味ははっきりしたな」

男「??」

妹「しめ、ころん、スペース、おんな。ああ、>>66が正解だ」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:42:52.07 ID:ZG5aEthf0
男「なっ…」

妹「素敵に狂った選択肢だったわけだ。つまりさっきまでの『はい』と『いいえ』の意味はこうだ。
『はい』はそのままゲームオーバー。質問『しめころす』にたいする肯定。
一方『いいえ』は、『問題文分かる?』に対する否定。そして問題文のヒントはここまで。選択肢は『はい』か『7』だ」

男「ヒントは終わり…」

妹「ああ。イカれたゲームでも始まるってとこだな」

『はい』
『7』←
カチッ



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:48:30.29 ID:ZG5aEthf0
妹「『はい』は即ち、
『しめ』、『ころ』ん、『す』ペース、♀の肯定だ。選択肢は『7』しかない」

男「でも7ってなんだよ。セブン…しち…」

妹「さぁ、な…。そもそも私は幽霊の件は信じてないんだ。ただ謎を解いただけ。7の意味は分からん。思い付くのはラッキー7か、Windows7、ウルトラセブンくらいか」

男「くっ…」

男携帯(バイブ音)

男「またメール…」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:45:11.45 ID:7qaYU+M/0
当たっちゃった…ゴメン>>1



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:51:00.55 ID:ZG5aEthf0
>>70
むしろ当ててほしい
問題出しても誰にもわからなかったら意味ないしね
こうなんじゃないか、て予想でも書いてくれればできるだけ拾います



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:54:31.61 ID:7qaYU+M/0
>>74
よし
がんばっちゃう
>>1もがんばってくれ




77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:54:44.94 ID:VO7TQp2Z0
7か。
ドイツ読みもフランス読みもそれっぽくないし、わからん。




78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:54:51.48 ID:F55RWLwQ0
登録コース:一週間
一週間は7日…関係ないかもしれんが




80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:56:58.18 ID:ZG5aEthf0
from
件名なし
本文
7

妹「興味深いな。どこから送られて来たのか分からないとは」

男「7…。一体どういう意味が…」

女「ぅうん…??あれ?あたし…」

男「起きたか」

妹「ダメですよ姉さま、こんなところで寝てしまっては」

女「あれ、妹ちゃん??」

妹「忘れたのですか?今日は父さまも母さまも帰らないから、二人で料理作ろうって昨日姉さまが言ったんですが」

女「え…。今もう8時!?」

男(相変わらず…妹ちゃん猫被りすげぇ)

妹「何か?」ニコッ

男(ヒィィ!!)



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 02:56:44.09 ID:3CyoEJ9i0
結局_は何だったの



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:02:24.02 ID:ZG5aEthf0
男(メール、以下略)「結局アンダーバーはなんだったんだ??」

妹(メール)「恐らく『いいえ』を押すたび問題文がヒントになっていく過程で出たものだろう。『〆:_§』が『〆:_♀』になり最終的に『〆: ♀』に落ち着いた、てことだと思う」

男「つまり別に『〆:@♀』でも良かったのか…」

妹「あるいは、アンダーバーじたいがスペースのヒントだった、とかな。アンダーバー自体に意味はなく、空白に意味があったのかもな」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:04:25.83 ID:3CyoEJ9i0
ここにスペースがありますよってことかなるほど



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:02:56.79 ID:VO7TQp2Z0
§はなんだったの?



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:04:59.13 ID:7qaYU+M/0
>>83
モザイクだろ

絞め殺すまで出てて
誰を
のところだったから
ここには何かはいるよって事かな




86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:05:18.96 ID:ZG5aEthf0
男「女はどうしてる??」

妹「今は落ち着いてるが…。キミの話が本当なら、一人では寝れないだろう」

男「無理もないな…。あの部屋では俺も寝たくない」

妹「そこでだ、提案がある。私と姉さんはキミの部屋に寝るよ」

男「」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:11:00.19 ID:ZG5aEthf0
男の部屋 22:00
男「どうしてこうなった…」

妹「仕方ないだろう。これがベターだ」

男「ベターねぇ…」

妹「さて、姉さんが風呂に行ってる間に少し話そうか」

男「キャラの問題か…」

妹「ふん。さて件の7だが…」

男「ああ、俺も考えたんだが…。カウントダウン、じゃないかな」

妹「同感だ。メールに確か『一週間コース』とあったな」

男「ああ。つまりそれって、一週間あのサイトを使い放題になるって意味と、」

妹「…7日以内に何とかしないと『しめころす』、か。まったく趣味がいいな」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:13:50.27 ID:ZG5aEthf0
男「とりあえず今のところ出てるヒントはこれだけか…??具体的に何をすればいいんだか…」

妹「ふむ…。情報不足だな。仮に呪いなんてものが存在するにせよ、どこかに要因があるはずだ」

男「要因か…」

女「…」ガチャリ

妹「おや姉さま、早かったのですね」

女「…」

男「女…??」



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:17:42.41 ID:ZG5aEthf0
女「二人のどっちかさ…。あたしが風呂入ってる間に洗面所きた??」

妹「??いいえ、洗面所どころか二階、いえこの部屋からも出ていません」

女「…」

男「どうした、女」

女「…あたしが風呂入ってる間、誰かがずーっと洗面所にいたような気がして」

男「」

女「多分気のせいだよね。洗面所、鍵かけてたんだから。昼間からあたし変だね」

男(女…)



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:14:55.08 ID:7qaYU+M/0
やだ怖い



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:22:21.01 ID:ZG5aEthf0
男の部屋 22:20
妹「案の定寝てしまったな」

男「とんでもないストレスだったんだろうよ」

女「スゥ…」

妹「しかしヒントがないと打つ手がないな。男、何か無いのか」

男「うーん、何かか…」

妹「もう一度最初から思い出してみろ。何かヒントはないのか。あるいはキーワードは」

男「…」



102:1 ◆.zeSrWjK2c :2011/08/31(水) 03:30:55.41 ID:Y/Noj9RZ0
パソコンに切り替えた
ギャグSSのつもりでスマホで始めちゃったのがいけなかった
参考までに「ナナシノゲエム」に影響を受けていることを告白

もうしばらくお付き合いください



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:33:49.98 ID:Y/Noj9RZ0
男(そう言って妹は風呂に行った)
男(最初は・・・女が占いを薦めてきて・・・)

女「ん・・・」モゾ・・・

男「・・・」

男「くそっ、なんだってこいつがこんな目にあうんだよ・・・」

男「つーか、無防備すぎる。腹出てるしパンツも見えてる」

男「・・・」

男「白か・・・」



104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:35:43.15 ID:Y/Noj9RZ0
男「そういえば、ラッキーカラーは白だったな・・・」

男(ラッキーカラー・・・か。他の運がからきしなのにラッキーもくそも・・・)

男「・・・」

男「他の、運・・・?」



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:41:03.66 ID:Y/Noj9RZ0
男の回想

女『他は!?他はどうなってるの!?』

男『えぇと・・・。金運→「微妙!!売るのはいいけど買っちゃダメ!!」なんだよ~』

男「これか・・・?こんなのがヒントなのか・・・?」

男(いや、見方を変えろ・・・。そもそもこの占い結果が本当に「金運の占い結果」という保証はない・・・)

妹「・・・ふむ、何か思い出したようだな。真剣な顔つきになってるぞ」



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:46:24.51 ID:Y/Noj9RZ0
妹「なるほど。確かにあり得ない話ではないな。占いなど、所詮は占いだ。そういう意味で、その可能性はあり得る」

男「でもこれが何のヒントに・・・?」

妹「・・・出来すぎた話になるが、しかし心霊云々ならうってつけの所がある」

男「・・・?どういうことだ」

妹「数ヶ月前まで、バイパスの脇に立っていた店を覚えてるか?なんでも買い取ります、なんでも売りますの大きな雑貨屋だ」

男「ああ、万条書店か?確か半年くらい前に潰れたよな」

妹「今は廃墟になっていると聞く。だが三階建ての大きな建物だ、いまだに取り壊しにかかれないでいるらしい」

男「・・・大震災の影響で、解体業者が出払ってるのか」



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:49:47.75 ID:Y/Noj9RZ0
男「でもそこがどうしたんだ?」

妹「あの店のキャッチコピーは『何でも買い取ります、何でも売ります』だ。どこかで聞いたことはないか」

男「あ」

妹「可能性としては十分あり得る。むしろこの近辺に売り買いが出来る店はブックオフくらいしかない。だが万条書店は廃墟だ」

男「・・・。おあつらえ向き、ってことかよ・・・」



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:52:50.43 ID:Y/Noj9RZ0
妹「そうと決まれば、準備をしないとだ」

男「まさか、俺一人で行くのか」

妹「着いていきたいのは山々なんだが、姉さんを一人に出来ん。さっきの風呂の件もある」

男「・・・」

妹「ここから携帯でバックアップする。大丈夫だ、幽霊なんてない。懐中電灯と軍手を忘れるなよ」

男「なぜ・・・こうなるんだ・・・」

妹「・・・それから、これ」

男「?これ・・・。お守り・・・?ずいぶん古いけど・・・」

妹「念のためだ、持って行け」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 03:57:34.60 ID:Y/Noj9RZ0
万条書店跡 23:00
男「これは・・・予想以上に迫力があるな」

男「入り口は・・・自動ドアが叩き割られてる。地元のヤンキーの仕業か」

男「・・・行くしかない。何か手がかりを見つけないと」

万条書店跡 一階

男「一階は主に服とかがあったんだな・・・。マネキンが散乱してる。ひどい状態だ」

男「悪趣味だな、入り口をふさぐようにマネキンが打ち捨てられてる」

男「一階の捜索は無理か・・・。階段がある。二階に行こう」



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:03:05.67 ID:Y/Noj9RZ0
万条書店跡 二階
男(二階は楽器類だったな・・・。案の定、楽器は一つもない)

男(散乱してるのは・・・楽譜か。これは・・・。モーツァルトらしい。Requiemか・・・)

男(・・・二階にも何もナイ)



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:06:06.33 ID:Y/Noj9RZ0
万条書店跡 三階
男(ここは知ってる・・・。玩具やカード、ゲームソフトがあるところだ。俺も数年前まではよく来てた)

男(この階はあんまり荒らされてないな・・・。筐体とかそのまま置かれてる)

男(ひょっとして電源入れればまだ動くんじゃないのか・・・?で夜な夜なヤンキーが遊んでるとか)

男(・・・次は四階か。四階は電化製品だったな)



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:08:14.95 ID:Y/Noj9RZ0
万条書店跡 四階
男(・・・。何もないな。やっぱり電化製品は回収されてるか。窓は・・・軒並み割れてるな)

男(・・・そういえば、ここなんで潰れたんだろうな。人も入ってたし、人気の店だったのに)

男携帯(バイブ音)

男「妹ちゃんからだ」



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:12:00.61 ID:Y/Noj9RZ0
From 妹ちゃん
件名 無事か?
本文
こっちは特に問題ない。姉さんは眠ったままだ。そっちはどうだろうか
あの占いの一文がヒントだったという確証はない。だがそこには必ずヒントがあると私は思う。勘だがな
何かあったらすぐに連絡しろ

男「女は寝たまま、変化なしか・・・」

男「・・・」

メール作成
宛 男友
件名なし
本文
万条書店てなんで潰れたんだ?



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:14:08.99 ID:Y/Noj9RZ0
男「ともかく、これで探してないのは一階だけか・・・」

男(マネキンをどかせば入れるかな・・・)

ブツッ

男「・・・え?」

男「今・・・一瞬電気付かなかったか?」

男(ヤンキーか?だとしたら面倒だぞ・・・)



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:16:22.55 ID:Y/Noj9RZ0
男「メインの階段使ってヤンキーに鉢合わせたら面倒だ・・・。仕方ない、奥の階段使おう・・・」

万条書店 第二階段

男「・・・まぁ普通はこうだよな。封鎖線みたいなのが張られてる」

男「でも、ここ行くしかないよなぁ」

男「仕方ない、跨ぐか」すっ・・・



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:19:25.37 ID:Y/Noj9RZ0
第二階段 四階→三階

男携帯(バイブ音)
男(メールか・・・)

From 男友
件名 Re:
本文
知らないのかよ。そこで事故あったんだ。

男「」

男「えっ」

本文 続き
ほら、奥に第二階段あるだろ?そこの三階と四階の踊り場の窓から、人落ちてさ。亡くなってるんだわ

男「」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:26:41.59 ID:UTMXA2yvO
三階建て……なんだよな?



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:21:48.56 ID:Y/Noj9RZ0
男(三階と四階の・・・踊り場?)

ハッテアッタ フウサセン

男(それって、)

ヒトケノナイ ハイキョ

男(今俺がいる、)

ミチビカレタ オドリバ

男「ここじゃねぇかぁぁぁっ!!!」

バリバリバリッ!!!!



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:23:59.72 ID:Y/Noj9RZ0
男は走った

ナニかが猛烈な勢いで壁を登る音から走った。
不思議と引き返すことはせず、気がつくと一階の、入り口の前にいた

男「ハァ・・・ハァ・・・。何が起きたんだ・・・くそ」

男「帰ろう、ここはまずい。絶対にまずい」

男「・・・ん?」

男「マネキンが・・・一体無くなってる・・・?」



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:28:36.59 ID:Y/Noj9RZ0
男「・・・」

男(くそ、帰りたいけど・・・。女のために、俺はまだ何も見つけてやれてない・・・っ)

男「くそ、いくしかねぇか・・・」

万条書店 一階 23:50

男「マネキンだらけだ・・・。この中の一体でも動き出しても不思議じゃねぇな・・・」

男(いや・・・ここに入れるってことは、もう動いたのか?・・・やめよう、考えるのやめよう)

男携帯(バイブ音)

男「・・・少しびびった」



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:31:02.29 ID:fU/clMxT0
駆っちゃだめとか
音読みすると、はいるのはいい、はいっちゃだめとか
読みが微妙にぶれるのは色々想像できるな




134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:32:32.90 ID:Y/Noj9RZ0
From男友
件名なし
本文
http:~~~~

男「リンク・・・?何のリンクだ・・・?」

ネット
『S市万条書店で事故
 ×月○日、S市●●にある万条書店ないで女性が窓から誤って転落するという事故が起きた。女性は一階まで転落し死亡。警察は~~』

男「記事か・・・。よく見つけたな男友・・・」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:36:17.09 ID:Y/Noj9RZ0
男(一階・・・か。さっきのわけわからん現象は踊り場で起きた。事故が起きた場所だ)

男(そして女性が死んだ一階で、マネキンが消えた)

男(偶然なわけがないって、妹ちゃんなら言うな。RPGで言えばここが鍵を開けたダンジョンだ)

男(お宝はここにある・・・。奥に、進もう)



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:39:56.44 ID:Y/Noj9RZ0
男「・・・そううまくはいかないか」

男「マネキンしかない。事故現場がどこかも分からない。お手上げだ」

男「・・・23:58。もう明日だ。妹ちゃんと俺の予想が正しければ、女はあと六日で・・・」

男「・・・。待て。ちょっと待て。後二分しかないが、今はまだ今日だ」

男「明日じゃない、今日だ。今日の占いは有効のはずだ」

男「ラッキーカラーは・・・白だ」

男「白いマネキンだ・・・!汚れてないきれいなマネキン、この階のどこかで見たぞ・・・!」



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:44:45.10 ID:Y/Noj9RZ0
男「くそ、どこだ!あと一分だ!」

男(落ち着け、落ち着いて考えろ俺。ヒントは白いマネキンと、例の事故。どこを探せばいい、どこを・・・!)

男「・・・普通に考えれば、あの階段の真下、正確には、窓をぶち破ったところだよな!!」

万条書店 一階 裏庭 廃棄スペース

男「っ・・・!悪趣味だ、まだ人の形の線が残ってる・・・」

男「でも・・・くそ、マネキンはないのかよ・・・」

男「あと三十秒・・・。畜生、ここまでなのか・・・!?」

男「全部外れてたのか・・・?妹ちゃんの予想も、俺の勘も・・・」

男「・・・。ん・・・?あれは・・・?」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:48:58.53 ID:Y/Noj9RZ0
男「花束・・・。まだ新しい・・・。手向けられたのか・・・」

男「・・・白い、花・・・?」タタッ

男「花と一緒に置いてあるのは・・・。本だ。一冊の、本」

男「『占い入門』・・・また占いか・・・」

男『ラッキーアイテムは・・・占い??占いの結果ラッキーアイテムが占いって何よ。~~~』


男「これか、これだな!!」ばっ!!

0:00



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:51:50.73 ID:Y/Noj9RZ0
男「元々はここに置かれてた品物か・・・。暗くてよく見えないが、値札が張ってある」

男「多分これが一つ目の正解だ。ここに次のヒントがあるに違いない。というか、そう信じる」

男「よ、し。これを持って早く・・・帰、ら・・・ないと・・・」

男(力が抜ける・・・。さすがに・・・疲れた・・・か・・・)



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:55:16.32 ID:Y/Noj9RZ0
?「おーい、兄ちゃん、しっかりせい」

男「う・・・ん?」

おじいさん「おお、起きたかね。ダメだろうこんなところで寝ていたら。酔っていたのかい?」

男「寝ていた・・・?あれ、朝になってる!?」

お爺さん「今は六時前じゃよ。わしは毎日この時間に犬の散歩をしているが、ここに人が寝てるのは始めてみるわい」

男(そうか・・・。気絶して・・・)


お爺さん「まったく、ようやくあの不良の溜り場が無くなったと思っておったのに、予想外じゃのう」

男「」

男「えっ?」



148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:57:58.46 ID:7U+KUQdz0
えっ



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 04:58:56.81 ID:Y/Noj9RZ0
お爺さん「ほれ、あそこについこの前まで廃墟があったんじゃよ」

男「」

男(まさか・・・)バッ!!

男「あ・・・?」

お爺さん「こんな更地にしてしまって、この後何が建つのかのう・・・。まぁあんな事故があった建物じゃ。無くなった方がいいかもしれんが」

男(・・・。どういう・・・ことだ?)

男(全部・・・夢?)

男(あれも・・・これも?)

お爺さん「っと、ほれ、これはキミのものじゃろう?大事そうに抱えておったが、そんなに大事かね?」

男「『占い、入門』・・・」



150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:04:00.54 ID:Y/Noj9RZ0
男携帯
メール三
1:31 妹ちゃん
0:48 妹ちゃん
0:01 男友

From男友 0:01
本文 でもそんなこと聞いてどうすんだ?一ヶ月くらい前に取り壊されたろ、あの建物

From妹ちゃん 0:48
本文 パソコンの画面に変化があった。例の画面がまた表示され、今度は『Yes』と『6』になった

From妹ちゃん 1:31
本文 どうした?ずいぶん帰りが遅いが、何かあったのか?



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:09:41.73 ID:Y/Noj9RZ0
フツカメ
男の部屋 7:02

妹「・・・。事実か?」

男「ああ・・・。俺が侵入した建物はそれ自体が存在しなくて、経験すべてが夢だった・・・らしい」

妹「だが、キミが見つけたという本はここにある。しかも『占い入門』だ。偶然にしては出来すぎだ」

男「・・・」

妹「・・・もう認めるしかないようだな。今キミ達の周りでは科学では解明できない何かが起きている。それは間違いない」

男「・・・」

妹「無論科学的に考えればいくらでも答えがあるが、もはやそんな次元の話じゃない。あと六日で、姉さんは死ぬ。そういう前提を立てよう」

男「っ・・・」



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:12:18.32 ID:/GkbsullO
ふぇぇ…怖いよぅ…



156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:13:39.89 ID:Y/Noj9RZ0
妹「だが、それをキミはさせない・・・そうだろう?」

男「当たり前だ。俺は女を守る。占いなんかに負けてたまるか」

妹「・・・すまないな。知らなかったとはいえ、キミを危険な目にあわせた」

男「いやいい。ヒントも手に入った」

妹「・・・それなんだが。また興味深いことが書いてあった」

男「もう読んだのか」

妹「いや、さすがに全部じゃない。一ページだけだ。値札のところに、『66』と書いてある。これは値段ではなくページだ」



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:18:59.31 ID:Y/Noj9RZ0
男「66ページ・・・」

妹「また悪趣味だな。まぁいい。この本の66ページには、こんなことが書いてある」

占い入門 66ページ
 占いにはたくさんの種類があります。それらすべてを網羅するのは難しいでしょう。
 占いを極めれば、人の不幸も幸運も分かります。ですがそれをどう捉えるかは人次第なのです。~~

男「・・・それだけか?」

妹「分からないのか?この一文の意味が」

男「・・・さっぱり」

妹「ふぅ・・・。つまりこういうことだ。人を不幸にする占いがあれば、幸運にする占いもある、ということだ」



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:24:44.43 ID:Y/Noj9RZ0
男「・・・できれば、わかりやすく」

妹「姉さんやキミはこのサイトの占いで不幸になった。だがこのサイトの占いは一つじゃないんだ」

男「ふむ?」

妹「私たちが利用できる占いもある、そういうことだろう。最大の敵と最大の武器は、奇しくも同じ場所にあるということだな」

妹(無論、それだけではないだろうが、な・・・)

男「つまり、他の占いでこの占いを覆していける・・・。そういうことか?」

妹「・・・ああ。その可能性がある、ということだ」

妹(もっとも、完全に当たる占いはもはや占いではない・・・。それは運命、預言と呼ばれるものだ)

妹(死を預言する呪いを、生を預言する呪いで覆せるのか)

妹(まさに矛盾。二律背反の帰結は、恐ろしい結論だけだ・・・)



165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:29:49.37 ID:Y/Noj9RZ0
妹(・・・プラスとマイナスがぶつかれば残るのはゼロ。生きてもいないし死んでもいない)

妹(残り六日。時間はない)

妹(しかし・・・)

男「じゃあ、風呂入ってくるよ。上着脱いでくね」ゴソゴソ、タッタッタ・・・

妹「ああ」

妹「・・・」

ゴソゴソ

妹「・・・お守りが焼き切れてる。やはり男は『どこか』に迷い込んで本を持ち出したんだ」

妹「くそ・・・。私にはどうすることもできないのか・・・?」



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:31:57.40 ID:Y/Noj9RZ0
とりあえず第一部完、ですね。キリがいいので
何か質問があれば答えます、ネタバレしない範疇で



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:31:42.03 ID:QbXK68ni0
妹さん……中二病…ですか…



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:32:48.25 ID:wH7COcTY0
明るくなってきたのにこええよ助けて



174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 05:35:44.79 ID:Y/Noj9RZ0
これ見ると妹中二くさいなw
まぁ妹には妹の苦悩があるんです多分

あと例の「〆:_§」の「§」はモザイクです
根本的には「_」と同じです。分かりにくくてスマヌ



243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:11:09.11 ID:Y/Noj9RZ0
第二部 妹、その血統

男「上がったぞ」

妹「早かったな」

男「男性はこんなもんだろ。・・・さて、それじゃあ」

妹「ああ。例のサイトを使って、占ってみよう」

男「この画面は最小化しておくぞ」カチ

パソコン画面『〆: ♀ 6』
パソコン画面 デスクトップ

妹「・・・よし、どの占いでいく?」

男「問題はそこだよな・・・」



245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:14:29.83 ID:Y/Noj9RZ0
男「しらみつぶしに全部やっても、日が暮れるだけだ」

妹「ああ。なら、できるだけ詳しいものを選ぶべきだ」

男「詳しいもの?」

妹「ああ。今さら抽象的なことを占われても困る。なら、詳細占いほどでないにせよ、より詳細を選択できる占いがいいだろう」

男「えーっと、詳細占いほどでないけど、一応性別と星座で検索するやつならあるな」

妹「例の一日占いか」



246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:18:56.27 ID:Y/Noj9RZ0
妹「確かに昨日のことで信憑性もあるな。ふむ、ではそれでいこう」

男「ああ。えーっと、俺の性別は男、誕生日は三月・・・」

パソコン画面『うお座で男性のあなたの、今日の運勢!!』

妹「む、出たな」

パソコン画面『わけのわからないメールが来てない?そのメールに注意しよう!!探し物は近くにあるよ!』

男「・・・なんだろう、すごく、ヒントのような文章だな」

妹「・・・」

パソコン画面『ラッキーアイテムは将棋盤!』

男「将棋盤・・・?」



247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:22:56.34 ID:Y/Noj9RZ0
男「将棋盤がラッキーアイテム・・・。昨日の夢の中の話だと、これはガチだな」

妹「ん・・・。むしろ気になるのは最初の一文だ。メールに注意、探し物は近く・・・」

男「でも、うちに将棋盤なんてあったかな」

妹「一口に将棋盤といっても、木のものプラスチックのもの、持ち運べるもの折りたためるもの多種多様だ。どれが正解だ?」

男「将棋盤なら何でも正解・・・なんて甘くはないよな」

妹「メールに注意、か。これが一番調べやすいな。将棋盤はともかく、何を探せばいいのかも分からないし」

男「わけの分からないメール・・・。この事件関連で来たメールのことか?」



248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:28:59.22 ID:Y/Noj9RZ0
男携帯 受信履歴

from 超絶占い☆
件名なし
本文
ご登録ありがとうございました
登録名 男さま
登録コース 一週間
紹介者 女さま

from
件名なし
本文
7

男「この二通だな」

妹「だろうな。この二通がわけが分からん」



249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:31:20.82 ID:Y/Noj9RZ0
男「二通ともこの事件に関わってるって意味じゃ共通だな」

妹「気になるのは、むしろこの二通の相違点だ」

男「相違点?」

妹「一通目にはあっ二通目にはないものがあるだろう」

男「日本語か?」

妹「面白い解答だが外れだ。確かにアラビア数字しか書かれていないが、問題はそこじゃない」



252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:38:00.73 ID:Y/Noj9RZ0
妹「一通目にはわざわざ『超絶占い☆』の文字がある。登録していない人にもわかるような仕様だな」

男「そうか、どこから送られてきたのか、二通目はいまいち分からない・・・」

妹「まさか『From』がないわけじゃないだろう?単に登録していないアドレスから送られているはずだ」

男「そう、だな。一通目は『tyouzetu-uranai@』だったから分かるが・・・。二通目は、意味を成さないアドレスだぞ」

妹「どれどれ・・・。ふむ、確かに初期設定のようなアドレスだな」



253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:46:03.58 ID:Y/Noj9RZ0
男「アドレス自体に意味はないのか」

妹「・・・あるのかも知れんが、分からないな。これは後回しにしよう。問題は宛先不明のこの二通目が、どこから送られてきたか、だ」

男「俺としては一通目も気になるが・・・」

妹「その一通目の宛先はどうやら公式のものらしい。本来このサイトを使ってこんな風になるわけないのだから、多くの人が似たようなメールを本来の意味で受け取っているようだ」

男「そうなのか・・・。問題は登録した覚えがない、ってことだけど・・・」

妹「うん、そこは問題だな。一体どこからキミのメールアドレスが漏れたのか」



256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:53:49.08 ID:Y/Noj9RZ0
男「4ni7entx1hte5a8odro3si6ohsue2nawsre@・・・。覚えはないし、意味も分からん」

妹「一応超絶占いの公式質問フォームもあるが・・・。こんなこと実際に目の当たりにしないと信じないだろうな」

男「やっぱり自力で調べるしかないか・・・。当面の問題は、俺のメールアドレスがどこから漏れたのか、だな」



267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:12:02.41 ID:8HF7WAfmO
>>256
暗号っぽいね

今アナグラムしまくってる




258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 13:57:39.95 ID:Y/Noj9RZ0
女「ん・・・?あれ、二人ともおはよ・・・」ネボケ

妹「姉さま・・・。よく眠れましたか?」

女「うぅん・・・。なんだか変な夢を見ていた気がするよ・・・。それもすごく嫌で痛い夢・・・」

妹「姉さま、寝言言ってましたね」

女「ふぇっ!?な、なんて!?」

妹「てお、だかてぃおだか・・・。あとフィナーレがどう、とか」

女「うーん・・・。覚えてない・・・」

男(あれ?どこかで聞いたような・・・。気のせいか?)



259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:00:45.38 ID:Y/Noj9RZ0
妹「ともかく、私と姉さまは一度家に戻って朝ごはんを食べてきます。それが終わったら、戻りますので」

男「そうか。わかった、あとは少し一人で・・・」

女「ひとりで?」

男「・・・。少し考え事したい。俺も朝飯まだだし」

妹「・・・。分かりました。一時間ほどで戻ります」

女「じゃあ、後でね男」

男「・・・さて、と」

男「考えることは山積みだな・・・」



261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:03:51.77 ID:Y/Noj9RZ0
男(俺のメールアドレスが漏れたとして、俺のメールアドレスを知ってる誰かから流失した、って考える方が正しい)

男(偶然なはずないし。となると、誰から漏れたんだ・・・?)

男携帯 受信履歴
from 超絶占い☆
件名なし
本文
ご登録ありがとうございました
登録名 男さま
登録コース 一週間
紹介者 女さま

男(ヒントはこのメール、だろうな。二通目は情報が7しかない)



264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:07:15.01 ID:Y/Noj9RZ0
男(引っかかるのは・・・やっぱりこの一文か)

『紹介者 女さま』

男(意味どおりに捉えれば・・・。女がこのサイトに俺を紹介したってことになる)

男(だがいつだ?)

男(あの時女は確か、携帯を忘れて家に帰ったんだ。つまり携帯を持っていなかった)

男(俺の部屋にあった情報端末は俺の携帯とパソコン。両方俺が管理していた)

男(・・・つまり女にはこのサイトに俺を紹介してる隙なんてなかった)



266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:11:09.42 ID:Y/Noj9RZ0
男(それはつまり・・・。誰かが女の名前で俺を登録した、てことか)

男(いや、名前を語るだけで誰がどんな得をするんだ?その誰かが女に成りすますメリットは?)

男(・・・)

男「あーっ、もう分からん!!俺は妹ちゃんじゃないんだ、こんなのわからん!!」

男「」

男(ま、てよ・・・?)

男(あの時、女に登録している暇なんてなかった)

男(女の携帯は女の部屋にあったんだろう)

男(そして女の家には、あの時・・・)

男(あの時、妹ちゃんしかいなかった・・・?)



268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:14:20.79 ID:Y/Noj9RZ0
同時刻 女宅

女「私は困ってるんだよ妹ちゃん」

妹「と、いいますと」

女「昨日からの変な感じもそうなんだけど・・・。携帯が見つからないんだ」

妹「携帯が?昨日持ってらしたのでは?」

女「それが男の家で携帯ないことに気がついて、部屋に戻ったんだけど・・・。いつもの場所になくて」

妹「・・・?」

女「で、少し探してるうちに、なんか変な感じになって・・・」

妹「・・・」

妹(携帯が消えた・・・。これもヒントになりそうだな)



271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:18:27.13 ID:Y/Noj9RZ0
妹 部屋
妹「・・・」

妹(消えた携帯もそうだが・・・。それよりこのメールアドレス・・・)

妹(何か意味があるな)

妹(まずは・・・。数字順に並べよう)

妹(時間はまだある)



272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:19:01.87 ID:Q5AmVNCg0
ほう



270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:16:55.41 ID:gvxn6n3K0
the answer is



274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:20:21.37 ID:Y/Noj9RZ0
4ni7entx1hte5a8odro3si6ohsue2nawsre
妹(・・・)

1hte2nawsre3si4ni5a6ohsue7entx8odro

妹(これだけでは意味を成さないか・・・)



278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:22:55.06 ID:Y/Noj9RZ0
妹(・・・。3、4、5は文が短い。ここから攻めよう)

3si4ni5a

妹(!これ・・・それぞれの文の構成を逆にすると・・・)

3is4in5a

妹「is in a・・・。まさか、このパターンで全文を解読すると、意味のある文になるんじゃないか・・・?)



280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:25:17.20 ID:Y/Noj9RZ0
妹(そうか、つまりこういうことだ・・・)

妹(文字を二字のペアにするんだ。「1hte」なら、hとtがペアだ)

妹(そのペアの位置を、入れ替える)

1the

妹(この法則に従えば・・・)



283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:28:03.77 ID:Y/Noj9RZ0
The answer is in a house next door.

妹(答えは・・・隣の家にある)

妹(なんの答えだ・・・?いや、これで解決するほど簡単ではないはずだ)

妹(・・・そうか、漏洩したメルアド、消えた携帯電話、宛先不明のメール・・・)

妹「繋がったぞ。消えた携帯はこの家のどこかにある。そしてそこに、メルアドの答えがある」



286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:31:14.36 ID:9md8QXrU0
隣人か




285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:31:13.26 ID:Y/Noj9RZ0
同じ頃 男宅

男「落ち着け・・・。妹ちゃんがそんなことして何の得がある。これはそういう常識に捉われちゃダメな事件だ・・・」

男(でももし妹ちゃんがやってたとしたら・・・?)

男(いやあり得ない。そんなことして彼女に何の得が・・・)

男(・・・。そういえば・・・。あの廃墟に行くよう指示したのは・・・妹ちゃんだ)

男(そこで俺は・・・死にかけなかったか?)

男「違う、あれは夢だ。現実じゃない」

男(・・・でもそうなら、何で俺は占い入門を持っていたんだ?)

男「・・・。くそ」



287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:34:11.88 ID:Y/Noj9RZ0
男(雛見沢症候群にでもかかった気分だ・・・。何もかも疑わしく思える)

男(でも・・・。妹ちゃん自身が言ったんだ。幽霊なんてあり得ない、って)

男(もしそうなら、一番怪しいのはあの家にいた妹ちゃんだ)

男(というか、彼女にしか出来ない)

男(・・・妹ちゃんが唐突に俺の部屋に来たのにも納得がいく。彼女が黒幕なら、あのタイミングがベストだ)

男(・・・)



288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:38:43.79 ID:ZG5aEthf0
定時 男宅
妹「待たせたな」

男「…いや」

女「ごめんね…。でもやっぱり怖いんだ…」

男「いや、お前のせいじゃない」

妹「そうですよ。誰のせいでもありません」

男(…)

妹「さて、男さん。例のメルアドの件ですが」

男「ああ…。どうした」

妹「意味がわかりました」



290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:43:02.20 ID:Y/Noj9RZ0
男「答えは隣の家にある・・・、か」

女「え?何の話?」

妹「ああ、姉さまの携帯電話の話です。多分家にあるのでしょう?」

女「多分ね・・・。でも昨日から見てないよ」

妹「それでは探さないといけませんね。無いといろいろ不便ですし」

女「それは、そうなんだけど・・・」

妹「大丈夫ですよ。私がいますし、男さんもいます。きっと見つかりますよ」

女「でも・・・。あたしの携帯、マナーモードだよ?」

妹「なんとかなりますよ」

男「・・・」



291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:48:28.70 ID:Y/Noj9RZ0
女宅
妹「確認しますが、携帯がどこにあるか、心当たりはないんですね」

女「うん・・・。いつもは机の上にあるんだけど・・・」

妹「ふむ・・・。ではやはり三人で手分けして探すほかありませんね。この家のどこかにはあるはずです」

男「どうやって捜す?」

妹「私が姉さまの携帯に電話をかけ続けます。そうすれば、この家のどこかで携帯がバイブするはずです」

女「それを頼りに探すんだね」

妹「はい。三人で手分けすれば、見つかるはずです」

男「でもいいのか女。ここ一応お前の家だろ。俺なんかが物色して・・・」

女「何を今さら。昔散々遊んだでしょ。勝手知ったる隣人の家、でしょ」



292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:52:57.84 ID:Y/Noj9RZ0
妹「では始めます。男さんはこの家のどこに入ってもかまいません。では・・・」カチカチ

妹「コールを始めました。何かあったら大声で他の二人を呼びましょう」

女「うん。あたしは少し怖いけどもう少しこの部屋探してみる」

男「平気か?」

女「まだ午前中だしね。大丈夫だよ」

妹「私は一階を中心に探します。では」テクテク・・・

男(・・・俺は・・・)

男が捜索する場所>>295



293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:53:30.10 ID:mRHMYCnV0
下着の入ってるタンスの中



294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:54:22.23 ID:qb8+gMdO0
あの娘のスカートの中



295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:54:44.75 ID:5Y9syoX70
和室



299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 14:58:00.96 ID:Y/Noj9RZ0
男(和室からだな・・・。一階の客間なら、女もよく行くだろうし)

女宅 一階 客間 和室

男(あるのは簡単なちゃぶ台、古いテレビ、ゲーム機など・・・。昔はよくここで三人でゲームしたな)

男(・・・バイブ音はしないな)

男(ん?あれは・・・神棚?懐かしいな、昔から変わってない。でも・・・なんだろう、少し黒ずんでる)

男(焼けた後みたいになってるが・・・。ここからじゃよく見えないな)



300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:01:33.69 ID:Y/Noj9RZ0
妹「・・・ん」

男「お、っと」

妹「なんだ、キミもここを探しているのか」

男「あ、ああ。でもバイブ音はしないな」

妹「そうか・・・。他に何か変わったところは?」

男「無いと思う。あ、神棚が少し汚れてるくらいかな」

妹(・・・?妙だな、神棚は正月に磨いたばかりだが)

男「ともかく、俺は別の場所探すよ。じゃ」

妹「あ?ああ・・・。」

妹(なんだあいつ・・・。急によそよそしくなった。いや、それより・・・)

妹「脚立は確か物置にあったな。神棚を少し調べよう」



303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:03:38.21 ID:Y/Noj9RZ0
男(一階には妹ちゃんがいるんだったな・・・)

男(妹ちゃん、か・・・。もし妹ちゃんが黒幕なら、携帯をどこに隠すだろうか)

男(・・・まずは、部屋・・・だよな。どこに入ってもオッケーなんだよな)

男(妹ちゃんの部屋、探してみよう)



304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:06:16.96 ID:Y/Noj9RZ0
妹「これは・・・」

妹「まさかこうも早く神棚にまで影響が出るとは・・・」

妹「あと六日・・・。時間がないな・・・」

女宅 二階 妹の部屋

男(・・・女の部屋とはまた違う匂いがする)

男(小奇麗にまとめられてるんだな)

男(・・・悪いけど、物色させてもらうよ)



305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:10:05.36 ID:Y/Noj9RZ0
男「・・・バイブ音はしないな」

男(まぁ妹ちゃんならこんなところに隠すわけない、か)

カサッ

男「・・・ん?スクラップ帳・・・?」ピラリ

男「新聞の切抜きだ・・・。三ヶ月前の日付になってる。『女子高校生、変死』・・・。」

男「ああ、あの女子高校生が原因不明で死んだ事件か・・・。いや、事故、になるのかな・・・」

男「・・・ん?この高校、妹ちゃんの学校じゃん」



306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:12:53.39 ID:Y/Noj9RZ0
男「でもなんでそんなことをスクラップ帳に」ピラリ

妹のスクラップ帳 『神道における神や霊の捉え方』

男「これはまた・・・。妹ちゃんらしくないことが書かれてるな・・・。他のページも、神道のことばかり・・・」

男「・・・」

男「自由研究か何か、かな」

男「もう出よう・・・。他の場所探さないと」



308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:15:21.19 ID:Y/Noj9RZ0
二階 廊下
女「わっ!?お、男かぁ・・・。びっくりした・・・」

男「悪いな。携帯見つかったか?」

女「ううん。やっぱり部屋にはないみたい。妹ちゃんの部屋にもなかった?」

男「ああ。バイブ音はしなかった」

女「どこ行ったんだろ・・・」

男「やっぱり一階じゃないか?お前その辺にポンと置いたままとかさ」

女「そうかも知れない・・・。一階、探してみようよ」



309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:18:51.71 ID:Y/Noj9RZ0
一階 廊下
妹「おや・・・。二人とも、二階の捜索は終わったのですか?」

女「うん。やっぱりないから一回だと思う」

妹「リビングと和室は調べましたが・・・。残るは両親の部屋と風呂場くらいでしょうか・・・」

女「うーん、じゃああたしお父さんの部屋調べてみるよ」

妹「では、私は母さまの部屋を」

男「まぁ、当然俺が風呂場だよな。叔父さん叔母さんの部屋、勝手に入るわけにいかないし」

妹「では、そのように」



311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:22:35.09 ID:Y/Noj9RZ0
女宅 脱衣場
男「・・・でも風呂場なんかに携帯ないよな普通」

ヴヴヴヴヴヴ。ヴヴヴヴヴヴ。

男「・・・。マジかよ。音は・・・風呂場からか」

同 風呂場
男「音が止まった・・・?」

男「ああ、留守番センターに繋がっちまったのか。てことは少し待てば、また」

・・・
ヴヴヴヴヴ。ヴヴヴヴヴ。

男「ほらな。さて、音はどこから・・・」

ヴヴヴヴゥゥゥ。ゥゥゥゥゥ。

男「・・・?」

男(なんだ?音が少し、遠ざかってないか?)



313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:24:26.93 ID:Y/Noj9RZ0
男「いやいやまさか。携帯に手足が生えたわけじゃないし・・・」

ゥゥ・・・ゥ。ゥ・・・ゥ。

男「・・・でもマジっぽいな」

男「くそ、待てよっ!!」

同時刻 男宅 男部屋

パソコン画面『』

パソコン画面『』(明暗)



315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:27:48.31 ID:Y/Noj9RZ0
女宅 リビング
男(音はこっちからだ・・・。でもここはリビングだ。妹ちゃんが探したはずの・・・)キョロキョロ

男(考えても仕方ない。携帯が移動してるんだぞ。探すも糞もあるか)

男「くそ、どっちから音がする・・・?」

・・・ゥゥ・・・。

男「こっち・・・?」



316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 15:28:36.01 ID:7qaYU+M/0
呼ばれてないか?



332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:02:08.69 ID:Y/Noj9RZ0
男「ここは・・・」

廊下 和室前

男「この部屋の中から・・・?」

男(いや、そんなはずはない。俺自身、さっきここを調べたはずだ・・・)

和室

男「・・・嘘だ。だって、さっきまで、このちゃぶ台の上には、何もなかったじゃねぇか・・・」

女携帯(バイブ音)



333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:05:26.48 ID:Y/Noj9RZ0
妹「さて・・・。確かに私はここに携帯がないことを確認していました。男さんと二人で」

男「・・・」

妹「でも携帯はここにあります。まるで最初からここにあった、とでも言わんばかりに」

女「どうなってるの・・・?」

妹「・・・妖精が運んだ、というわけではなさそうですし、手足が生えた、という線も却下です」

男「最初は間違いなく風呂場にあったんだ。俺はそこでバイブ音を聞いた」

妹「となると・・・。携帯がナニかに運ばれて、ここに来た、と・・・」



336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:11:20.55 ID:Y/Noj9RZ0
男「・・・それの検証は後にするとして、まずはこの携帯、だな・・・」

妹「そうですね。色々調べる必要がありますね。姉さま、少し携帯をお借りします。おかしなことには使いません。姉さまも監視していてください」

女「監視だなんて・・・。大丈夫、妹ちゃんを信じてるから」

男(・・・信じる、か)

妹「・・・」カチカチ

妹「これは・・・。見てください男さん。送信履歴の一番上です」

女携帯 送信履歴
To男
件名なし
本文 7

男「これは・・・。じゃああのメールはそもそも、この携帯から・・・?」

女「何の、話?」

妹「・・・今姉さまの身の回りで起きてる不思議なことについての話です」



338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:15:25.71 ID:Y/Noj9RZ0
妹「メールアドレスが変わっていますね・・・。やはり、例の暗号文のものにアドレスが変わっています」

男「つまり・・・。ナニかがアドレスを変えて、俺の携帯にメールを・・・?いくらなんでもそれは・・・」

妹「着信アリ、という映画を覚えていませんか。あちらはメールよりもっと直接的に被害者に連絡していましたよ」

男「あれはフィクションだろ」

妹「この状況でまだそれを言うんですか?もう現実とか科学的とか、そんな事言ってる場合じゃないんですよ」

男「・・・」

杏奈「妹ちゃん・・・」

妹「姉さまの感じているものは、もうそういう次元のものではないでしょう。だからこそ時間がないんです」



339:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:16:48.78 ID:45CgT2nR0
杏奈ちゃん!ハァハァ



340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:18:25.53 ID:Y/Noj9RZ0
ミスった
杏奈→女です


妹「・・・で、問題はここからです。変更したメルアド宛に、メールが来ています」

女「メール?」

男「誰から?」

妹「さぁ。未送信ボックスに一通、昨日の深夜に作成されたメールが残っていました。誰かからのメッセージでしょう」

男「・・・内容は」

妹「例によって暗号のようですね。クイズ好きなんでしょうかね」



342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:24:55.20 ID:Y/Noj9RZ0
女携帯 未送信ボックス
To 未記入
件名 未記入
本文
34 12 24 12 24゛ 11 105 93 83 31 51 12



343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:27:12.98 ID:Y/Noj9RZ0
男「こんどは数字だけ・・・」

妹「24のこれは・・・濁音・・・?」

女「??」

男「これが次のヒントなのか・・・?」ボソッ

妹「他に手がかりないだろう」ボソッ

男「・・・さっぱりわからんけど」

妹「・・・」


344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:29:53.15 ID:/Ep4wBjd0
携帯?



345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:33:41.29 ID:/4eFFEHZ0
せいけいげあんろゆさない



346:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:34:25.50 ID:Y/Noj9RZ0
妹「さすがにノーヒントでアラビア数字とにらめっこは疲れますね」

男「ああ・・・。さっぱり分からない・・・」

女「あ、あたしお茶淹れてくるよ」タッ

男「・・・」

男「で?」

妹「分からんよ。本当にな。こんな数字の羅列見たところで何か浮かび上がるわけでもない」

男「・・・だよな」

妹「だが何らかの意味があるのは間違いないだろう。そうでなければ、24にだけ濁音をつけたりしない」

男「でも読み方分からないと意味なくないか」

妹「だから困ってるんだろう。まったく読めん」



347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:35:29.23 ID:/Ep4wBjd0
>>345
せいけいげあんるゆさない
じゃね?




349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:36:34.14 ID:/4eFFEHZ0
>>347
そうそう
まちがえてたよ




348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:36:16.70 ID:Y/Noj9RZ0
男「ヒント、か・・・」

妹「何か思い出したか?」

男「・・・いや。昨日ならラッキーカラーがあったが、今日は将棋盤だ。まったく分からん」

妹「将棋・・・?」

妹(将棋・・・。将棋か)



351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:39:22.13 ID:Y/Noj9RZ0
妹(確か将棋盤は9×9・・・だったな)

妹(だがその理屈では105が解けん)

妹(恐らく五十音表・・・。>>345の考え方だ)

妹(だが何かが違う。いや、ずれている・・・)



353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:41:38.49 ID:Y/Noj9RZ0
なんか変だと思ったらミスってたよ恥ずかしい

34 12 24 12 24゛ 「21」 105 93 83 31 51 12

だスマン



352:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:41:35.26 ID:/4eFFEHZ0
整形外科を許さない



357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:46:37.97 ID:ct8y1Tgz0
>>352だな



358:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:47:59.96 ID:Y/Noj9RZ0
妹「五十音表の横列を十の位、縦列を一の位にする。そして将棋の駒を読み上げるように数字にする・・・」

妹「あいうえお、は『11 12 13 14 15』って具合だ」

男「105は?」

妹「『あ』から数えて十番目、つまり『わ』だ。わの五番目の五十音、つまり『を』だな」

男「てことは・・・」

妹「ああ。『せいけいげかをゆるさない』・・・。これが正解だな」

男「・・・混乱させて申し訳ない」

妹「え?」

男「いやなんでも。とにかく・・・。『整形外科』か」

妹「らしい。次のヒントだ」



360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:50:41.39 ID:7qaYU+M/0
わかる奴すげぇ
なんでわかんだよ…




361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:50:52.85 ID:fU4WCyAa0
おまえら解くの早すぎバロス



363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:52:56.71 ID:xeC8kpdDO
解るには解るが思い付いたら時にはすでに誰かが解いている



362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 16:51:43.26 ID:Y/Noj9RZ0
男宅 男部屋
男「さぁ、検索を始めよう」カタカタ

妹「・・・どうだ」

男「・・・この街にある整形外科は六件だな。独立しているもの、大きな病院の科としてあるもの合わせてだ」

妹「候補が広いな・・・。もっとヒントがあれば・・・」

男「いやまて。数ヶ月前に廃業になってる病院がある」

妹「廃業?」

男「ほら、勝吉病院閉鎖のお知らせ・・・。これ合わせて七つだ」



369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:02:21.70 ID:Y/Noj9RZ0
妹「また7。いや厳密には6・・・?」

男「で・・・。やっぱり調べないとだな」

妹「怪しいのは・・・やはりここ」

男「・・・勝吉病院か」

女「ええっと・・・。二人とも、あたしまったく付いていけないんだけど・・・」

男「悪いな杏奈、ちょっと待ってろ」

女「女です。待つのはいいんだけど・・・。ちゃんと説明してよね」

男「あー、すまん。それは多分誰にも出来ないわ」



371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:05:40.14 ID:Y/Noj9RZ0
男「とにかく、勝吉病院に行かないと話にならないな」

妹「そうですね。次は私も行きます」

女「ええ、妹ちゃんも!?」

妹「大丈夫です、今日は父さまも母さまも帰ってきます。それにそこまで遅くならずに戻りますよ」

女「うぅ・・・」

男「日が暮れないうちに行こう。今度は何が起きるか、分かったもんじゃない」

妹「支度する。待ってろ」ボソッ

男「あ、ああ」

男(あいつのキャラ、慣れないなぁ)



376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:10:41.72 ID:Y/Noj9RZ0
夕方 勝吉病院跡前
男「今度はちゃんと存在している建物・・・だよな」

妹「ああ。私にも見えている」

男「しかしショッピングセンターの次は病院か・・・。ホラーゲームじゃないんだから」

妹「これは現実だ。少なくとも、私たちには」

男「・・・暗くなる前に行こう」

妹「同感だ。長居は御免こうむる」



378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:19:20.45 ID:Y/Noj9RZ0
勝吉病院跡 エントランス
男「これは・・・。ずいぶん散らかってる割に、物は置かれたままだな」

妹「道中携帯で色々調べたのだが・・・。ここは有名なスポットらしいぞ」

男「スポット?」

妹「それも本格的にまずいスポットだ。閉鎖後、院長や医師は軒並み死亡か行方不明になっている」

男「は?」

妹「院長の勝吉は失踪。医者の李、田沢、高見澤、それに看護師の今野、鈴木、六条の六名は死亡した」

男「マジかよ・・・」

妹「本当に死んでいるな。地元の新聞が取り上げたくらいだ」



379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:22:05.66 ID:Y/Noj9RZ0
男「つまりここは・・・」

妹「ああ。心霊スポットとして有名な場所だ。それも触れられないという意味でな」

男「どういうことだ?」

妹「ここに関わったものは例外なく不幸になるんだと。今じゃ肝試しもされないくらいだ」

男(カエリタイ・・・)



381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:25:11.04 ID:Y/Noj9RZ0
妹「ともかく、奥に進むぞ。ここにいても始まらない。念のため懐中電灯はあるが、使わないに越したことはない」ツカツカ

男「あ、ああ。・・・勇ましいんだな」

妹「・・・そうか?」

男「怖いとか思わないのか?こういうの」

妹「・・・いや、少しは思うさ。たとえどんな状況にあっても、人間理解できないものは怖いんだ」

男(・・・?)

妹「まぁ、私と一緒にいればキミは大丈夫だよ。はぐれるな」

男「あ、ああ」

男(妹ちゃん・・・?)



382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:28:13.81 ID:Y/Noj9RZ0
勝吉病院 診察室

妹「ここもほぼそのままか・・・。カルテも乱雑に置かれてるな」

男「とりあえず、何を探すんだ?」

妹「問題はそこだ。ヒント、というあいまいなものではなかなか難しいものがある」

男「まさか、手探り?」

妹「まぁそうとも言うな」

男「・・・」

妹「まぁそう肩を落とすな。この先に行けば何かあるさ」

妹(ああ・・・。何かある。間違いなく)



383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:30:08.78 ID:fU4WCyAa0
さぁ将棋盤を探すんだ



388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:32:40.78 ID:Y/Noj9RZ0
勝吉病院 廊下
男「それなりに大きな病院だったんだな」

妹「ああ。整形外科でこの大きさは珍しいかもしれないな。まぁ整形外科が整形だけをしているわけではなさそうだが」

男「どういう意味だ?」

妹「・・・。これも調べたんだが、どうもこの病院、むかしから黒い噂が絶えなかったらしい」

男「噂?」

妹「違法なことをやっているとか、暴力団と手を組んでいるとか、ホームレスの顔を勝手に作り変えたりとか」

男「まさか」

妹「ああ。それはさすがに噂だ、信じないほうがいい。だが、噂とは何か原因がなければ流れないものだ」

男「・・・」

妹「さて、もうすぐ院長室だな」



391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:38:51.21 ID:Y/Noj9RZ0
勝吉病院 院長室
男「うわ・・・。すごい、壁全面が本だ」

妹「ふむ・・・」

男「医学書ばっかりだ・・・。英語の本もある」

妹「机もそのままか。さすがに私物はないが・・・。ん?これは・・・?」

男「なに、妹ちゃん」

妹「・・・ずいぶん立派な将棋盤だ、と思ってな・・・。しかもこのへばり付いた黒い物は・・・。血液、か?」

男「!?」

妹「いや違うな。これは・・・クレヨン?落書きか?」

男「びびらせんなよ妹ちゃん・・・」



393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:42:04.42 ID:XiLg0G/O0
将棋盤がそんなところにあるとは



394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:42:20.29 ID:Y/Noj9RZ0
カタン・・・

男「!?」

妹「物音・・・か」

男「気のせいじゃない、んだな」

妹「残念ながら。近かったな、この部屋の外、廊下か・・・?」

・・・ぺた、ぺた・・・

男「・・・なぁ。気のせいじゃないなら、足音に聞こえるんだけど」

妹「奇遇だな、私にもそう聞こえる」

男「・・・」

妹「・・・追うぞ」

男「は?」

妹「何らかの手がかりになるなら、追うに越した事はないだろ」



398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:45:42.34 ID:Y/Noj9RZ0
男「ちょ、ちょっとまてよ。その理屈はおかしい。いや、その理屈はおかしい」

妹「何がだ?」

男「何がって、普通に考えろよ。この状況で冷静でいられるのはおかしいぞ妹ちゃん」

妹「そう・・・なのか?」

男「そうだろ!ここは病院の廃墟、曰くつき!外からは明らかにおかしい足音!それを追う!?」

妹「・・・」

男「妹ちゃん、まさかとは思うんだが・・・」


男「キミが、黒幕だったり、しないか」



399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:46:57.58 ID:Y/Noj9RZ0
少し休憩します



401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:47:50.84 ID:7qaYU+M/0
保守は任せろ



395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:42:28.13 ID:K43mwnMf0
登場人物のセリフにヒントはある?



403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:53:14.71 ID:/JbAyJCx0
まったくわからんほ



402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:48:21.62 ID:ZcUDh1gu0
妹と自殺したのは面識が少なからずあるってことしかわかんね



404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:55:05.04 ID:7qaYU+M/0
>>402
スクラップある=同級生
病院に詳しい=仇を取るために調べた

あとは何故か院長室の場所知ってると事か?




405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:55:44.32 ID:ZcUDh1gu0
>>404
うんそう




406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/31(水) 17:56:08.63 ID:Y/Noj9RZ0
保守感謝

セリフにヒントがあったりなかったり
そこをどう予測するかはお任せします



妹「ほぉ・・・。まさか、さっき妙によそよそしかったのはそういうことか?」

男「・・・気がついてたんだな」

妹「キミは昔からすごく分かりやすいからな。しかし・・・く、ふふ・・・」

男「・・・?」

妹「ふふ、はははは。私が黒幕か、面白い推理だな。ふ、ふはは」

男「な、何も笑わなくても・・・。お前の部屋に変なスクラップ帳あったし・・・!」

妹「ぶっ!?お、おい、あれ・・・読んだのか?」

男「あ?ああ」

妹「・・・そうか。確かにどこに入って物色してもいいと言ったが、盲点だったな」

男「?」

妹「ふぅう、隠しても仕方ないか・・・。というか、今をおいてキミにこんな話をするチャンスはないか」

男「なにを・・・?」

妹「なぁ、キミは、」


妹「私には『見えないものが見えてる』って言ったら、信じるか?」



次→女「ねぇ、天秤座今日何位??」男「12位」【後編】

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コメント一覧
11517. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/09/02(金) 01:19 ▼このコメントに返信する
地震の影響で潰れて未だに取り壊されずに残ってるバイパス沿いにある万代の近くに住んでる俺が通りますよ
11518. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/09/02(金) 02:43 ▼このコメントに返信する
特定した
40112. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/12/07(土) 22:15 ▼このコメントに返信する
畜生…読み終わったあとそのままスクロールしてたら
広告にビビっちまった…
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