【シャニマス】智代子「ごめんね凛世ちゃん」

2020-09-17 (木) 12:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:38:29.14 ID:/m/aRjWZO

P「……というわけで今回の企画の説明は以上だ。ここまでで質問はあるか?」

智代子「いえ、大丈夫です」

P「そうか。今回の仕事、智代子ならできるって信じてるぞ」

智代子「はい!」

智代子(信じてるぞ、なんて……)

智代子(プロデューサーさん……えへへ)

P「どうした、顔が赤いぞ。熱でもあるんじゃないか?」

智代子「え! そ、そそそそんなことないですよ!?」

P「そんなこと言って、額まで真っ赤だぞ」ピト

智代子「~~~~~~ッ!!」

P「っと、すまん。いきなりでびっくりさせちゃったな」パッ 

智代子「い、いえ! 全然平気です!」

P「そうか、夏風邪は長引くからな。スケジュールに無理が出ないよう気をつけてくれ」

智代子「は、はい!」

P「俺はそろそろ次の営業に行ってくる。今日はゆっくりな」


バタン


智代子「……」

智代子「プロデューサーさん……へへ」

凛世「…………」ジ-...

智代子「…………はっ!」





2: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:41:14.56 ID:/m/aRjWZO


凛世「じーー……」

智代子「り、凛世ちゃん、これはね」

凛世「いえ、語らずとも分かります……」


凛世「智代子さんも、プロデューサーさまを……先ほどの智代子さんの目が、なによりの証左でございましょう……」

智代子「…………っ」

智代子「う……ごめんね凛世ちゃん。凛世ちゃんの気持ち知ってたから、いけないって分かってたんだけど、いつからか……」

凛世「謝る必要はございません……そもそもこの想い自体、凛世の我儘に過ぎないのですから……そこに後先は関係ありません」

智代子「でも……」

凛世「……叶わぬことも、とうに覚悟しております……」

智代子「そ、そんなこと……」

凛世「では、もし叶うのなら……智代子さんはどうなるのでしょうか……」

智代子「………」

凛世「智代子さんが苦しむくらいなら、いっそ身を引くことも……」

智代子「……! それはダメだよ、そんなの凛世ちゃんが辛いだけだよ!」

凛世「……凛世には智代子さんも、プロデューサーさまと同じくらい大切なのです。仮に凛世がプロデューサーさまと結ばれたとして、それで智代子さんが涙を飲むのは本意ではありません……」

智代子「凛世ちゃん……」

凛世「凛世の我儘で智代子さんを苦しめたくありません……であれば」

智代子「だったら! 私たち2人で、プロデューサーさんと付き合っちゃえばいいんだよ!!」

凛世「……っ!」




3: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:43:57.62 ID:/m/aRjWZO

凛世「それは、どういうことでしょうか……?」

智代子「あ、えーと……」

智代子(ど、どうしよう……! 思わず変なこと口にしちゃった……!)

凛世「2人で、プロデューサーさまとお付き合いというのは……?」

智代子(り、凛世ちゃんの目が怖い!)

凛世「一体、どのようなことでしょうか……?」


智代子(え、ええい、ままよ……!)

智代子「それはね、プロデューサーさんと凛世ちゃんが恋人になると同時に、私もプロデューサーさんと……付き合う、ってこと」

凛世「何故、そのようなことを……?」

智代子「私も凛世ちゃんが好きだし……プロデューサーさんも好き。だけど凛世ちゃんの気持ちも知ってたから、私が凛世ちゃんを傷つけるくらいならって思ってた」

凛世「智代子さんも、凛世と同じ……」

智代子「うん。凛世ちゃんと同じ。でも、だったら、どっちかが身を引くより3人一緒で付き合っちゃった方がいいんじゃないかな!って思ったの」

智代子「……凛世ちゃんがよければ、だけど」

凛世「智代子さん……」

智代子「ご、ごめん変なこと言っちゃって、身勝手だよね! 忘れて!」


凛世「……とても、素晴らしい提案でございます……」

智代子「えっ」




4: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:46:03.20 ID:/m/aRjWZO

凛世「プロデューサーさまは以前、仰いました……」

凛世「凛世はもっと欲張りになっていいのだと……」

凛世「大切な友、プロデューサーさまへの想い、どちらも捨て難きものなら……」

凛世「今がその、『欲張り』時でございましょう……」

智代子「り、凛世ちゃん……!」

凛世「改めてよろしくお願いいたします……」

智代子「うん! 二人で頑張ろう、凛世ちゃん!」

智代子(……勢いで言っちゃったけど、これはこれでありかも? 互いにOKなら浮気じゃないよね?)

バン!!

夏葉「話は聞かせてもらったわ!」

智代子「夏葉ちゃん!?」




5: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:47:58.22 ID:/m/aRjWZO

夏葉「智代子、凛世、本気なの? プロデューサーと3人で恋人になるっていうのは」

智代子「う、そ、それは」

凛世「はい……智代子さんと互いに話し合い……決めました」

智代子「……うん」

夏葉「口にするのは容易いわ。でもそれを現実にするには沢山の大きい壁がある、当然知ってるわよね?」

夏葉「そしてそれが決して全員に認められる方法じゃないことも」

智代子「う……」

智代子(……そうだよね。軽々しく言うべきじゃなかったのかな)


凛世「……全て、覚悟の上でございます」

智代子「凛世ちゃん……!」

凛世「意志を通すこと、意志を持ち続ける事がいかに難しいか……アイドルになってから、この目で何度も見てまいりました」

凛世「そしてこれから進む道が茨の道であることも、勿論……」

夏葉「……知っていて、進むのね」

凛世「はい……欲張り、ゆえ……」

智代子(凛世ちゃん……)




6: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:50:13.99 ID:/m/aRjWZO

智代子(だったら私も、弱気なんか見せられない!)

智代子「……私も、凛世ちゃんと一緒! 凛世ちゃんもプロデューサーさんも、どっちも大事だもん」

夏葉「そう、2人とも決めたのね」

夏葉「……なら、私から言うことは何もないわ」

智代子「……! 夏葉ちゃん!」

夏葉「ふふ、まさに青春って感じね。応援するわ」

智代子「夏葉ちゃん……ありがとう!」

凛世「……」

凛世「夏葉さん……」

夏葉「どうしたの? 早く行きなさい」

凛世「夏葉さんも、お供いたしませんか……?」

夏葉「……!」




7: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:52:32.30 ID:/m/aRjWZO

夏葉「どうしてかしら? 勇気が出ない? ダメよ、それは自分で伝えないと」

凛世「それなら尚更……行くべきではないでしょうか」

智代子「え、ど、どうして!?」

凛世「凛世たちがプロデューサーさまに思いを伝えると話した時……夏葉さんの目が、微かに潤んだのです……」

凛世「……寂しげに」

智代子「ということは、もしかして……」

凛世「夏葉さんも、プロデューサーさまのことを……」

夏葉「!!」


夏葉「……それは勘違いよ凛世。確かにプロデューサーのことは信頼しているわ。でもそれはあくまでビジネスパートナーとして。凛世や智代子の抱いているそれとは別物なの」

智代子「……それが夏葉ちゃんの本当の気持ちなの?」

夏葉「ええ、もちろん。プロデューサーは私たちと一緒にトップアイドルへの道を走ってくれる大切な仲間。それ以上を望むことなんてあってはならないの」

凛世「……あっては、ならない?」

智代子「あってはならないなら、どうありたいの?」

夏葉「言葉尻を取らないで。私はプロデューサーに恋愛感情なんて抱いたことないわ」

智代子「本当に、そうならいいんだけど……」

夏葉「当然、本当の本当よ」

凛世「夏葉さん……」

夏葉「はい、私の話はおしまい。二人は早くプロデューサーに──」

智代子「……ううん! ダメだよ!」




8: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:55:01.06 ID:/m/aRjWZO

智代子「今の夏葉ちゃんは何かを我慢してるように見えるよ! さっきの言葉だってまるで自分に言い聞かせてるみたい」

夏葉「……っ、智代子。くどいわよ」

凛世「凛世も、智代子さんと同じでございます……」

夏葉「凛世まで……!」

智代子「夏葉ちゃん、本当にいいの? 本当にプロデューサーさんのこと、好きなんじゃないの?」

夏葉「……」

智代子「ねえ、夏葉ちゃん」

夏葉「……仮にそうだとして、どうなるっていうの?」

智代子「……!」

夏葉「私は2人のように恋にひたむきだったわけじゃない、むしろこうやって言い訳ばかりしてずっと目を背けてきた」

夏葉「今だってそう、私はプロデューサーとの、放クラのみんなとの関係が壊れるのが怖いの」

夏葉「そんな私が2人と一緒にだなんて、おこがましいわ……」

智代子「夏葉ちゃん……」




9: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 19:57:54.88 ID:/m/aRjWZO

夏葉「だから私のことなんて気にしないで、二人は──」

凛世「……ジムは櫛を贈るために時計を、デラは鎖を贈るために髪を売った」

夏葉「……!」

凛世「誰かを思う自己犠牲は、たとえ賢明であっても放クラの皆さんの中ではあってほしくありません……凛世は、皆が自分の想いに正直であってほしいと願います……」

凛世「もし、夏葉さんが凛世たちを思い、気持ちを押し殺しているのなら……その思いこそが、凛世たちの心残りなのです……」

夏葉「……ふふ、完敗だわ」

夏葉「そうね。私たちの優しさが賢者の贈り物になってはいけないわ」

凛世「では……!」

夏葉「2人がよければ、私も混ぜてもらっていいかしら」

智代子「……! もちろんだよ!」

凛世「3人で、共に……」

夏葉「ええ、共に頑張りましょう!」




10: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:01:34.40 ID:/m/aRjWZO

夏葉「ところで二人とも、プロデューサーを攻略するために何か作戦は練っているのかしら?」

智代子「作戦?」

夏葉「あら、無策のまま当たって砕けるつもりだったの? それじゃ二人とも玉砕よ」

凛世「それは、盲点でございました……」

夏葉「直球なだけではダメ、特にプロデューサーのような真っ直ぐな人には変化球も絡めるのが大切よ」

智代子「お、おお……! なんだか夏葉ちゃんオトナっぽい!」

凛世「……して、変化球とは如何様なものでございましょうか……?」


夏葉「既成事実を作るのよ!」

凛世・智代子「「既成事実……!」」


凛世「とは、なんでしょうか……?」

智代子「ええ!? 凛世ちゃん知らないの!? えっとそれは……」ゴニョゴニョ

凛世「……っ、それは……些か早計に思います……」

夏葉「むしろ遅すぎるくらいだわ。今こうしている間にも誰かがプロデューサーを取ろうとしてるかもしれない。私たちに二の足を踏んでいる暇はないの」

智代子「たしかに……!」

夏葉「善は急げ、よ。まずはみんなでプロデューサーの所へ行く準備を揃えなきゃ。手っ取り早く住所が分かればいいのだけれど……」


果穂「プロデューサーさんの所ですか?」

夏葉・智代子「!!!」




11: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:07:50.81 ID:/m/aRjWZO

智代子(よ、よりによって一番聞かせちゃダメな子が来ちゃった!)

果穂「ただいまお仕事からもどってきました!」

凛世「果穂さん、お疲れ様です……」

果穂「はい、おつかれさまです! みなさんもプロデューサーさんの所へ行くんですか?」

凛世「いえ、本日プロデューサーさまは営業に出かけ……そのまま直帰されるそうです……」

果穂「あれ? そうなんですか?」

智代子「うん、さっきまで私と仕事の打ち合わせをしてたんだけどね」

果穂「じゃあプロデューサーさんの所に行くっていうのは何ですか?」

智代子「そ、それはね……」


凛世「プロデューサーさまと閨を共にし……恋人の契りを交わすのです」

智代子「凛世ちゃん!?」

果穂「凛世さんとプロデューサーさんって付き合ってたんですか!?」

智代子「違うの果穂。えっと、」

凛世「凛世が、ではなく……凛世と、智代子さんと、夏葉さんの3人で、でございます……」

果穂「3人で……?」

夏葉「私たちみんな、プロデューサーの恋人になるってことよ」

智代子「どうして2人ともためらいなくズバズバ言っちゃうかな!」


果穂「みんなでプロデューサーさんの恋人に……! すごいです!」

果穂「みんなプロデューサーさんのことが大好きで、プロデューサーさんも大好きで。好き同士ってステキです!」

夏葉「素敵だなんて、照れるわ」

智代子「そんな純粋な目で見られると罪悪感が薄れそうで怖いよ……」


果穂「……あたしも、一緒に行っていいですか?」

智代子「!?」




12: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:10:20.37 ID:/m/aRjWZO

果穂「あたしもプロデューサーさんのことが大好きです! だから一緒にプロデューサーさんの所へ行きたいです」

智代子「そ、それは……」

夏葉「……それはできないわ」

果穂「えっ……」

夏葉「これから私たちのやろうとしてるのはとてもずるい事なの。果穂にまで片棒を担がせるのは悪いわ」

智代子「うん、果穂にはまだ早い話かなー……って思う」

果穂「そう、ですか……」

夏葉「いつか果穂が理解できる日が来たら、その時に教えてあげるわ」

果穂「……はい、わかりました」

凛世「……」

果穂「やっぱりみなさんってオトナなんですね、すごいです」

果穂「大好きだけど、あたしにはまだできないことなんですね。好きなだけじゃ……」

夏葉「果穂……」

果穂「大丈夫です! 行きたいなんてワガママは言いません」

果穂「でもこういう時、もう少し早く生まれてたらなって思うと、ちょっとさびしいです……」

智代子「……」

果穂「ごめんなさい、泣き言はおしまいです! みなさんがんばってください!」

智代子「……やっぱり、一緒に行かない?」

果穂「え……?」




13: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:13:18.78 ID:/m/aRjWZO

夏葉「智代子それは……!」

智代子「だってこんなのって不公平だよ。私たちも果穂もおんなじ気持ちなのに、果穂だけ置いてっちゃうのは」

夏葉「でも、」

智代子「凛世ちゃん言ってたよね? 想いに後先は関係ないって。生まれた年の後先だって果穂を邪魔していいはずがないよ」

智代子「それにここで果穂に隠したら、私は果穂にとって一生ズルイオトナになっちゃう」

智代子「私はそんなの、嫌だよ……」

凛世「智代子さん……」

夏葉「……」

夏葉「……果穂、保健の授業はどこまで習っているの?」

智代子「夏葉ちゃん!」

夏葉「まずは私たちのすることを全て果穂に伝えるわ。その上でどうするか、果穂に決めてもらいましょう」

果穂「いいんですか……!?」

夏葉「ただし、少しでも怖いとかやりたくないと感じたら乗らないこと。無理して私たちに付き合うのは絶対ダメよ、いい?」

果穂「わーい! ありがとうございます!」

智代子「果穂、改めてよろしくね!」

凛世「ふふ、これで4人……もはや知恵は文殊顔負けでございます……」




14: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:16:17.93 ID:/m/aRjWZO

樹里「待て待て待て待て! お前ら何考えてんだ!」

智代子「樹里ちゃん、いたんだ」

樹里「3人でどーのこーの言ってたから隠れて聞いてたら、どんどん話がヤバイ方向に進んでんじゃねーか!」

夏葉「あら、盗み聞きなんてよくないわよ」

樹里「もっと良くない事しようとしてるだろ!」

果穂「樹里ちゃんも一緒に行きませんか?」

樹里「行くわけねーだろ!?」

果穂「だって樹里ちゃんもプロデューサーさんのこと好きですよね?」


樹里「……っ、それは……」

夏葉「あら」

智代子「この反応、もしや樹里ちゃん!」

凛世「樹里さんも、凛世たちと同じ……」

樹里「……ち、ちげーよ。プロデューサーはそんなんじゃねーよ」

夏葉「へぇ、逃げるのね」

樹里「っ、誰が!」

夏葉「私も同じだったもの」

樹里「っ……」




15: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:18:14.28 ID:/m/aRjWZO

夏葉「アイドルだから、関係を壊したくないから、誰かが想っているから……私は踏み出さない。今のままで十分って思ってた」

夏葉「だけどそれじゃダメって、凛世と智代子に諭されたわ。その我慢が、身を引くことが凛世たちの心残りになってしまうって」

夏葉「だから私は進むわ。きっと難しい道のりになるけどね」


樹里「……これ、プロデューサーの住所」

凛世「……!」

智代子「どうしてこれを樹里ちゃんが!?」

樹里「オフの日に偶然会ってさ、ついでに忘れ物を預かってるからって家の近くまで寄ったんだよ」

夏葉「樹里……」

樹里「アタシは夏葉たちのやろうとしてることが良いのか悪いのか、正直まだ分かんない」

樹里「だからアタシも一緒に行って、自分の目で確かめてみたい……」

果穂「樹里ちゃん……!」

樹里「ただし! ダメだと思ったらすぐ止めるからな!」

夏葉「もちろんよ、その時はよろしくね」




16: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:21:33.26 ID:/m/aRjWZO

凛世「これで、放クラの皆さんが揃い踏み……」

智代子「あれよあれよという間に全員になっちゃったね」

夏葉「いいじゃない、私たちっぽくて」

樹里「それで、いつ実行に移すんだよ」

果穂「プロデューサーさん、今度の土曜日がお休みって言ってました。家でゆっくり過ごすみたいです」

夏葉「……決まりね」

樹里「いきなり家に押しかけるのか? 誰かに見られたらまずくねーか?」

夏葉「問題ないわ」

樹里「なにか策でもあるのかよ?」

凛世「木を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中……1人で向かえば逢引なれど、5人で向かえば……」

夏葉「5人で押し掛ければユニットでの活動と思われて怪しまれなくなるわ」

智代子「なるほど!」

果穂「夏葉さん、さすがです!」



夏葉「というわけでプロデューサーの家に来たわ!」

P「そうか、全員頭を冷やせ」




17: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:23:39.28 ID:/m/aRjWZO

果穂「大丈夫です。熱中しょうにならないように水分もちゃんと取ってきました」

P「そうだな、この時期はこまめに水分を取るんだぞ。ついでに右腕を離してくれ」

智代子「プロデューサーさんこそ、熱中症には気をつけてくださいね」

P「ああ、気をつけるよ。それに左脚を押さえるのをやめてくれると助かる」

凛世「のちほどお茶を淹れますので、プロデューサーさまもいかがでしょうか……」

P「いや、いまお茶を取ってくるよ。だから俺の腰からどいてくれ」

夏葉「頭を冷やすって、これは5人で話し合って決めたことよ。いたって冷静だわ」

P「それがどうして5人がかりで俺を押し倒すことになるんだ。夏葉は右脚を早く離せ」

樹里「アタシは反対したんだけど夏葉たちが聞かなくって……」

P「その割には左腕のホールドが一向に解けないんだが?」




18: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:26:53.77 ID:/m/aRjWZO

夏葉「観念しなさいプロデューサー、あなたは放クラみんなのものになるの。これは五人全員了承済みだわ」

P「俺の了承が抜けてるぞ」

智代子「それをこれから頂くんですよ」

P「こんな状態で了承すると思うか。だいいち俺たちはアイドルとプロデューサーだ、冗談でもこんな事やっちゃダメだ」

凛世「……冗談と、お思いなのですか」

果穂「あたし達は本気です。本気でプロデューサーさんが大好きです」

P「それにしたってもっとやり方とか……」

樹里「あるなら言ってくれよ。そのやり方ってやつをさ」

P「……まz」

夏葉「話が長いわ、時間切れよ」

P「2文字も言ってねえ!」

果穂「じゃあこれから"きせーじじつ"を作りますね!」

夏葉「夜は長いわ。5人全員済むまでノンストップよ」

智代子「えへへ、なんだかお泊まり会を思い出すね! ……ではまずは凛世ちゃんから、どうぞ!」

凛世「お覚悟を……」

P「ま、まてみんな──」

アッー!!




19: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:30:47.51 ID:/m/aRjWZO

──チュンチュンチュン

凛世「……」ツヤツヤ
智代子「……」ツヤツヤ

智代子「ごめんね凛世ちゃん」

凛世「……?」

智代子「元々は凛世ちゃんを応援するつもりだったのにこんな事になっちゃって。独り占め、できなくしちゃったよね」

凛世「いえ、構いません……むしろ凛世は嬉しいのです……」

智代子「嬉しい?」

凛世「このようなこと、凛世一人では決して成すことはできませんでした……五人であればこそ、本懐を遂げたのです……」

智代子「凛世ちゃん……!」

凛世「それに……」

凛世「皆さまに『一番乗り』を譲っていただいたご恩は、決して忘れません……」


めでたしめでたし




20: ◆qtcDIIgo6k 2020/08/29(土) 20:33:42.95 ID:/m/aRjWZO

今日のことわざ

【船頭多くして船山に上る】
 指図する人が多くて物事がまとまらず、とんでもない方向に進んでゆくことのたとえ。

対義語:【三人寄れば文殊の知恵】


おしまいです
昔凛世の安眠音声ssも書いてたので是非そちらもご覧ください




元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1598697509/

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