1:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:35:36.45
ID:uiR7Qv4n0
炊飯=チャーハン
男「お前が動いたらこいつの生命は無い」
幼 女「く…!」
炊飯「嫌だ!!死にたくない!!!」
男「うるせぇ!食品風情が命乞いしおって!」ガスッ
炒飯「うわぁ!」パラパラ
幼 女「炒飯さん!!」
男「この冷食炒飯を助けてほしければ、精々言う事を聞く事だな」
男「わかったか?」
幼 女「わかったよ!」
男「…本当にわかってんのか?」
幼 女「わかったって言ってるじゃん!!」
炒飯「幼 女ちゃん…!」
男「ほう…ならば……」
2:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:38:53.14
ID:uiR7Qv4n0
男「…こんなものか…」
幼 女「くっ…!」
幼 女(お布団をかけられて動けない!)
炒飯「いや動けるでしょそのくらい」
男「お前にいつ喋れと言った」
男「アァン!?」ガシャン
炒飯「うわぁあああ!皿が!皿が割れる!やめてくれよぉ!」
幼 女「ちょっと!炒飯さんに手を出さないでよ!約束が違うじゃない!!」
男「黙れ。食うぞ」
炒飯「ひいぃ!!」
幼 女「……すみませんでした…ッ」
男「ふん…。それでいい…」
3:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:39:22.70
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「…何をすれば、炒飯さんを解放してくれますか」
炒飯「やめるんだ幼 女ちゃん!多少食われたって俺はどうって事無い!!」
男「トイレに流すってのはどうだ」
炒飯「ああああああああ!!ごめんなさい!ごめんなさい!!」
男「本性を出したな。所詮は食われるものか」
幼 女「…私、なんでもしますから!」
男「へぇ…。なんでも…?」
炒飯「!その言葉は不味い!!」
男「不味いのはお前だろ」
炒飯「は???俺が不味いだと???あんまふざけてっと舌引っこ抜くぞ畜生が」
男「やってみろや」ガスッ
炒飯「ああああああああああああああ!!!」
幼 女「炒飯さん!……私なんでもするから!!許してよぉ…!」
4:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:39:56.78
ID:uiR7Qv4n0
男「へェ…なんでも、ねぇ…」
炒飯「俺は中華以外にでもなんでも合うぞ」
男「本当になんでもすんだな…?」
幼 女「………はい…」
男「じゃあ…これ舐めろ」スッ
炒飯「うわこいつ最低だ!幼 女にそんな事するなん」
幼 女「炒飯さんを舐めればいいんですね?」
男「あぁ」
炒飯「はぁ~~~???おい!ストップ!ストーップ!!」
炒飯「俺、食べられちゃうじゃん!!ふざけんな!」
男「いやお前何にでも合うんだろ?」
男「なら空気と一緒にして食っても美味いと思って」
炒飯「まぁな!俺ちゃんとエリートパラパラ炒飯だし?」
炒飯「ってオイ!それ実質俺だけじゃねーかよっ!」
男「よし、OKとれたな」
炒飯「……?」
5:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:40:24.78
ID:uiR7Qv4n0
炒飯「ぐわあああああああ!!!やめろ!やめるんだ!」
幼 女「…ふぅ…ふぅ……!」
男「いや舐めるだけだし。大丈夫だって」
炒飯「大丈夫じゃねーよ!絶対舌にこびりついて食べられちゃうじゃん!!」
炒飯「具材はともかく、米のほうは確定でついてっちゃうじゃん!!」
幼 女「炒飯さん。大丈夫、大丈夫だから。…ね?」
炒飯「ね?じゃねーよ!抵抗しろよ!!」
男「スプーン使うか?」
幼 女「お構いなく」
炒飯「食う気満々かよ!!やめろ!!!」
6:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:41:14.68
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「……ごめんね、炒飯さん…」
幼 女「こんな形で、初めて奪っちゃって…!」
炒飯「それ最初で最後だから!!ってアーッ!!!」
幼 女「んべ…れろ…ん……っ」
幼 女「ちべたい…」
炒飯「ぎゃーっ!!死ぬ!死ぬから!!ふざけんな死ねこのメスガキ!」
幼 女「…じゅぷっ…え…ぅ……」
幼 女「れぅ……む…ぅ…」
幼 女「んぷっ……」
男「ほほう…」
炒飯「何ニヤついてんだテメー!!」
男「食欲に発情した少女を見るのが趣味だからな」
炒飯「お前の趣味で殺されかけるのかよ!クソ野郎…!」
幼 女「ごめんね…ごめんね…。…はぐっ」ボリッ
炒飯「痛ぇええええっ!!オイ!今食っただろお前!」
幼 女「まだ…まだ耐えられる…!」
炒飯「こっちは耐えらんねぇから!!」
7:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:42:07.41
ID:uiR7Qv4n0
男「おともだち関係もこの程度で崩れるか。所詮は飯と人か!」
炒飯「お前のせいだろうが!」
幼 女「………おともだち…関係……?」ピタ
男「…む?」
幼 女「…私と炒飯さんはおともだち程度の仲じゃありませんっ」
男「ほう…!」
炒飯(だったら食うなよ)
幼 女「炒飯さんはわからないけど…私は炒飯さんに友情よりも、強い想いを抱いています!」
幼 女「その証拠に炒飯さんの事を考えるだけで、胸がどきどきして、顔が熱くなる…」
男「…それはつまり?」
幼 女「私は、炒飯さんを愛しているということです!!」
炒飯「お前…!」
8:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:42:38.77
ID:uiR7Qv4n0
男「ガキの癖にマセやがって。いいぜ、その想い打ち砕いてやる」
男「今からいくつか質問をする。それに全部答えられたらお前の愛を認め、そこの残飯と共に解放してやる…」
幼 女「かかってきなさい!」
炒飯「うおおお!頑張れ!そんで俺を助けろ!あと残飯っておま」
男「質問一。恋とは、心理学上本能的な要因が必ず関わっている事がわかっている」
男「例えば。近親者は遺伝子的に近く、子供を作ったとしても弱い遺伝子になる事から、生理的に嫌悪感を抱くという」
男「匂いとかが有名だな」
男「でだ。…お前は、炒飯の匂いが好きか?」
幼 女「…!」
9:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:43:07.25
ID:uiR7Qv4n0
~3日前
幼 女「あはは~!待って~!」
炒飯「遅いぞ~!あはは~!」
幼 女「待ってよぉ~」
炒飯「あはははは~!」
フワ~
幼 女「…この匂いは!」
幼 女(具材が程よく炒められた濃厚な炒飯の匂い!隠し味のスパイシーみが…舌に効く!)
幼 女(お腹空いたなぁ)
炒飯「…どうしたんだ…?そんな獣みたいな目して……」
幼 女「…!ううん!なんでもないの!」
~
10:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:43:37.17
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「……好き、です…」
幼 女「……」
炒飯「お、おお。なんか好きだって言われると照れるな…」
男「ちなみに俺も好きだ」
炒飯「その情報はいらないから!!」
男「さてじゃあ第二問目だ」
炒飯「うおっしゃあ!!どんどんかかってこい!」
幼 女「…」プルプル
男「ふふふ…」
男「幼 女が好きな炒飯の部位を言ってみろ…!」
炒飯「うっわ、なんて奴だ…!最低かよ!そんな質問女の子にするなんて!!」
幼 女「…」ジュルッ
炒飯「幼 女!!無理に答えなくていいからな!」
男「これそんな駄目な質問だったのか」
男「あ、嘘はつくなよ。嘘ついたら…」
幼 女「わかってます!」
11:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:44:03.38
ID:uiR7Qv4n0
~3日前
幼 女「あはは~!待って~!」
炒飯「遅いぞ~!あはは~!」
幼 女「待ってよぉ~」
炒飯「あはははは~…」
炒飯「うおおおおおおお!」ドシャアッ
幼 女「!?炒飯さん大丈夫…」
幼 女(あっ…炒飯さんの具材が見えて…)
炒飯「あはは、ごめんごめん。平気平気!」
幼 女(……細かく、ほぼ均等に刻まれたチャーシュー。丁寧に誂えられた青ネギ)
幼 女(内側に光る隠部には太いエビがあり、そこから放たれる何かは私のおなかの奥底に突き刺さった)
幼 女(あと数刻遅かったら、私はきっと、間違い無く炒飯さんに犯されていた)
炒飯「……おい?本当に大丈夫か!?」
幼 女「…!大丈夫大丈夫!気にしないで!」
~
12:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:44:32.85
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「全部です!全部好き!!」タラー
幼 女「はあっ…はあっ…!!」ジュルッ
男「ふふ…降りてきたか!欲望が降りてきたか!!」
炒飯「お、お前…!幼 女ちゃんに何を盛りやがった!!」
男「ふっ。何も盛っていないがね…」
幼 女「盛る…山盛り…!!」
炒飯「だったらあんな顔するかよ!こんの野郎…!」
男「まぁ見ているがいいさ。…最後の質問!」
男「炒飯は……好きか……?」
炒飯「最初と同じじゃ…」
男「食べ物として」
炒飯「なっ…!??」
13:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:45:08.17
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「あ…あ…!あぁ…!!」ブルブル
炒飯「は…?おい、そんな。嘘だろ。なんでそうなる…!」
炒飯「嘘だと言ってくれ!幼 女ちゃん!!」
炒飯「食堂を駆け回ったあの日々は何だったんだ!!」
幼 女「あ、あ、…ああああああああ!!!」バタッ
男「ふ…限界、か」
炒飯「幼 女ちゃん!」
幼 女「……嫌い…嫌いです!!嫌いだから!!」
炒飯「ほっ…」
男「…へェ…嫌いか…」
幼 女「はい!!嫌いです!」
幼 女「嫌い…嫌い……えへへ…へへ…」ポロポロ
炒飯「泣くほど嫌いだったのかよ…それはそれでなんか悲しいなオイ…」
男「……」ニヤァ
14:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:45:38.08
ID:uiR7Qv4n0
男「じゃあそいつをチンしてみろ。電子レンジで!」
幼 女「…!な、なんでそうなるんですか!!」
炒飯「そうだ!お前、俺に危害は加えないって…」
男「別にチンするだけだ。危害は加えないぞ?」
男「それとも何か?お前はチンされたら良くない事情でもあるのか?あ?」
炒飯「いや大アリだろ…」
幼 女「…」カタカタカタカタ
幼 女(チンなんてしたら…!チンなんてしたら…!)
炒飯「幼 女ちゃん!?どうしたんだ!!」
男「武者震いだよ。…あ、これ3分ね。うちのレンジ600ワットだから」
幼 女「了解しました」バタンッ
炒飯「へェッ!?チンするのかよ!」
幼 女「はっ!しまった…!」
男「もう既に遅い」ピッ
15:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:46:15.24
ID:uiR7Qv4n0
炒飯「うわぁアッツイ!あちちっ!これ熱すぎだろ!」
男「そうか?」
炒飯「お前には一生わかるもんか!」
幼 女「……ぐっ……!」
幼 女(炒飯の、本来の匂いが解き放たれて…ッ!!)
幼 女(食べたい…!食べたい…!)
幼 女(けど、食べられない…!!)
幼 女「あ、あ、ああああああああ!!!」バタッ
炒飯「!?」
幼 女「ふあああああああああ!!」ゴロンゴロン
男「始まったか。覚醒の時が」
炒飯「お前、何を…!」
幼 女「ひーっ!ひーっ!!…欲しい…欲しいのぉ…!」ポロポロ
炒飯「幼 女ちゃん!」
16:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:47:35.88
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「お、お兄さん!!私、嘘ついてましたぁぁあ!!」ガバッ
男「む、それはいけないな。ちなみにどんな嘘だ?」
幼 女「私、食べ物として炒飯が好きなんですぅぅう!!」ポロポロ
炒飯「は?」
幼 女「食べ物の中で一番好きでえぇ…!お父さんがよく作ってくれてぇ…!」ポロポロ
男「うん。親父も同じ炒飯チンしてたよな」
幼 女「だから食べさせてくださいぃ!!」ポロポロ
男「うんうん。正直に言えたね。よしよし」
炒飯「は……………??」
男「だそうだ。哀れだな炒飯。お前はずっと、この女に騙されてたんだよ」
男「都合よく食い物にされてたんだよ。文字通りな!」
男「お前は身分が違っても仲良くしてくれる幼 女を信じてたのかもしれないが…」
男「ま、これが現実だわな」
炒飯「………」
炒飯「こんの……裏切りもんがあああああああああああ!!!!」
17:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:48:01.40
ID:uiR7Qv4n0
アーアー アーアーアー
炒飯「ハッ!」
元炒飯の油「」ベチャア
炒飯「うわあああああああ!!!」
炒飯「こんな…!こんな筈じゃ…!」
炒飯「俺は製造前とは違うんだ…!必死に味付けされた…!必死に作られた…!」
炒飯「人間に勝つ為に…」
炒飯「こいつらから、奪われない為に…!」
元炒飯の米「熱い…熱いょ…」
炒飯「…!」
元炒飯の米「…助けて……お母さん……」
元炒飯「お母さん…!」
炒飯「母さん…母さん……!」
炒飯「どうしてこうなる…どうして俺達は奪われる…!命も夢も…どうして…!」
炒飯「うっく…くそ!くそっくそぉ!!」
炒飯「諦めて…たまるか!駆逐してやる…一匹残らず!」
炒飯「俺がこの手で!!」
炒飯「あ…そもそも手なんて無かった…」
チーン
18:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:48:27.85
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「いただきます!!」
男「ちゃんと冷まして食えよ」
幼 女「うん!!」
炒飯「ひぎゃあああああああ!!!嫌だ!嫌だああああああ!!」
炒飯「食べないでくれ!マジでなんでもするから!!俺にできる事なら!!」
炒飯「頭下げろっていうなら下げる!だから命だけは!」
幼 女「ふー!ふー!」
炒飯「すまねぇすまなかった許してくれ!!」
炒飯「あ…」
幼 女「あーんっ!」
炒飯「うわああああああああああああ!!!!!!」
ギュムッ
19:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:48:56.63
ID:uiR7Qv4n0
幼 女「ふー!ごちそうさま!」
男「美味しかったか?」
幼 女「うんっ!」
幼 女「晩御飯も炒飯がいいな!」
男「毎回冷凍食品じゃ身体にも悪いし値段も張るからなぁ…」
幼 女「え………」
男「俺が作るよ」
幼 女「やったぁ!ありがとうお兄さん!」
男「はは、どういたしまして」
男「ところで、新しい友達を紹介しようと思うんだが…」
幼 女「え……?」
カレー炒飯「……よろしくお願いしまっス!!」
20:
◆X0lVDgvcQ2 2020/06/10(水) 22:49:23.20
ID:uiR7Qv4n0
終
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/11(木) 00:03:57.63 ID:wBjMTrBDO
どうして最後まで読んでしまったんだろう…
最近の冷凍炒飯美味しいよね
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591796136/
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事