1:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:20:20.03
ID:8MH4KKXO0
トレーナー 「よし、10分休憩!」
春香 「ぜぇ、はぁ……」ハァハァ
千早 「春香、大丈夫……?」
春香 「だ、だいじょ……ぅ」ガックリ
千早 「ゆっくり座って……ね?」
千早 「はい、これお水」スッ
春香 「あ、ありがと千早ちゃん……」ゴクゴク
春香 「……っぷはぁ!生き返ったー!」ニッコリ
千早 「もう、おじさんくさいわよ?」クスリ
春香 「ま、まだ花の女子高生だよぉ!」ワタワタ
千早 「はいはい、分かってるわよ」
2:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:21:49.11
ID:8MH4KKXO0
響 「春香ってば、だらしないぞー!」
真 「そうだよ、まだ大して踊ってないじゃないか」
春香 「真と響ちゃんが体力ありすぎなんだよぉ……」ハァハァ
千早 「最近は暑いものね……春香、口開けてもらえるかしら?」
春香 「?」アーン
千早 「はい、食べちゃって」ヒョイ
春香 「んむ……しょっぱぃ」ポリポリ
千早 「塩タブレットよ、水だけだと疲れやすくなってしまうから」
春香 「そっかぁ……えへへ、ありがと千早ちゃん」ポリポリ
3:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:24:11.92
ID:8MH4KKXO0
伊織 「千早、私にも貰えるかしら?」
千早 「ええ、どうぞ水瀬さん」スッ
伊織 「ありがと……もぐ」
千早 「我那覇さんと真は要る?」
響 「自分、ちゃーんとスポーツドリンクにしてきたから大丈夫だぞ!」
真 「僕も!ゴメンね千早、わざわざ気を遣ってもらったのに」
千早 「いえ、気にしないで」
千早 「……誰も倒れてほしくないもの」ボソリ
4:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:25:16.42
ID:8MH4KKXO0
真 「確かに……最近、熱中症とか多いもんなぁ」
伊織 「暑すぎるのよ……地球にクーラー付けて欲しいわ」グッタリ
春香 「皆の為にありがとう、千早ちゃん!」
千早 「べ、別に大した事じゃないわ」プイッ
響 「……春香が一番倒れそうだったんだけどなー」ジーッ
春香 「あ、あははー……」アセアセ
5:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:26:07.37
ID:8MH4KKXO0
春香 「はぁ……私も運動して体力付けた方が良いのかなぁ」
伊織 「何よ、いつもはやってなかったの?」
春香 「お仕事も増えたし、最近はあんまり……」
真 「そうか、春香の家は結構遠くにあるもんね」
春香 「うん……帰った後も走ったりする余裕がなくて」
響 「でも、今は夏休みだろー?折角だし、特訓して体力つけちゃうさー!」
6:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:26:40.84
ID:8MH4KKXO0
春香 「と、特訓かぁ……何すれば良いかな?」
伊織 「ジム通いでもする?水瀬家自慢のトレーニングルームでも良いけど」ニッコリ
真 「良いね!そうしようよ春香!」キラキラ
春香 「私じゃ無茶だよぉ……」ガックリ
伊織 「なっさけないわねぇ……」
響 「それじゃ、ペットの散歩とかどうだ!?」
春香 「私、ペット買ってないよぅ……」ガックリ
伊織 「中々難しいわね……」
7:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:28:07.57
ID:8MH4KKXO0
真 「そうだね……千早、何かないかな?」
千早 「……それなら、朝のジョギング程度から始めてみるのはどうかしら?」
春香 「ジョギング?」
千早 「ええ、朝なら比較的涼しいから運動しやすいし」
千早 「早朝ロケでもない限り、一定の時間が取れるでしょう?」
春香 「そ、それはそうなんだけど……」
伊織 「……どーせ、朝起きれないとか言い出すんでしょ?」
春香 「…………」のワの
真 「ああ……まぁ、休みだもんね」
響 「休みの日って、ついつい一杯寝ちゃうんだよなー……気持ちは分かるさー」
春香 「うん……だから、そんな一杯走れないと思うんだ」
8:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:29:08.07
ID:8MH4KKXO0
千早 「……それじゃあ、私の家に泊まらない?」
真 「……ん?」
伊織 「千早?」
千早 「そ、その……今は夏休みな訳だし」ワタワタ
千早 「別に、嫌なら良いのだけれど」プイッ
春香 「えっ、良いの?やったー!」
響 「むぅ……それなら自分の家にお泊まりでも良かったじゃないか―!」ウガー
春香 「ふっふーん、春香さんは先着順なのです!」ドヤッ
伊織 「何言ってるのよまったく……」
千早 「…………」グッ
9:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:29:53.54
ID:8MH4KKXO0
―――――
千早 「…………」ドキドキ
春香 「おっじゃましまーっす!」
千早 「……それじゃ、ご飯も食べてきた事だし」
春香 「ちーはーやーちゃん!」
千早 「?」キョトン
春香 「お風呂にする?ご飯にする?そ・れ・と・も……」
千早 「シャワーよ、早く浴びましょう」
春香 「もう、折角なんだからノってよー!」
10:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:30:33.81
ID:8MH4KKXO0
―――――
千早 「…………」ジーッ
春香 「千早ちゃん、どうかした?」
千早 「い、いえ……なんでもないわ」
千早 「…………」チラリ
千早 「……くっ」
11:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:31:04.43
ID:8MH4KKXO0
―――――
千早 「それじゃ、おやすみなさ――」
春香 「えーっ!?」
千早 「……明日、朝起きて走るんでしょう?」
春香 「でも、折角のお泊まりなのに……」プクー
春香 「ね、千早ちゃん!もうちょっとお話しようよ!」ニコニコ
千早 「…………」
12:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:31:44.83
ID:8MH4KKXO0
春香 「……ダメ、かな?」ウルッ
千早 「っ……だ、ダメじゃないわ」プイッ
春香 「やった!それじゃあね……」
千早 (……甘やかし過ぎかしら)
春香 「……千早ちゃん?」
千早 「ううん、何でもないわ」ニッコリ
13:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:32:12.63
ID:8MH4KKXO0
―――――
千早 「……ん」パチリ
チュンチュン
千早 「……朝ね、少し寝過ごしてしまったかしら」
千早 「春香は……」キョロキョロ
春香 「…………♪」ダキッ
千早 「……もう、これじゃ動けないじゃないの」クスリ
14:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:33:12.72
ID:8MH4KKXO0
千早 「ほら、春香」ユサユサ
春香 「んむ……お母さん、あと五分」ムニャムニャ
千早 「いつまで寝ぼけてるのよ」
春香 「はれ……ちはやちゃん?おはよう……」ショボショボ
千早 「おはよう、春香」
千早 「……涎、垂れてるわよ」
春香 「えっ、ホント!?」ワタワタ
15:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:33:54.41
ID:8MH4KKXO0
春香 「ちょ、ちょっと顔洗ってくるね!」ダッ
千早 「あっ……」シュン
千早 (もう少しだけ、このままでも良かったのに……)
千早 「……!」ハッ
千早 「……な、何を馬鹿な事を考えているのかしら」
千早 「……私も用意しましょう」スッ
16:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:34:32.38
ID:8MH4KKXO0
―――――
春香 「ほっほっほっ……」
千早 「春香、大丈夫?」
春香 「うん、大丈夫だよ!朝だから結構涼しいし!」
千早 「そう……それなら良かったわ」ホッ
春香 「でも、こんなゆっくりで大丈夫なの?」
千早 「大丈夫よ、ジョギングは喋れるくらいの速度で走るものだもの」
春香 「へぇ……そうなんだ」
17:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:35:07.66
ID:8MH4KKXO0
千早 「それに……」
春香 「それに?」
千早 「……春香と話しながら走るの、私も楽しいから」
春香 「……えへへ♪」ニヤニヤ
千早 「もう、春香!ちゃんと前見ないと……」カァアア
春香 「へ?っとと、わぁ!?」
千早 「もう……だから言ったのに」
18:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:35:40.08
ID:8MH4KKXO0
―――――
千早 「……ふぅ、到着よ。お疲れ様、春香」ニッコリ
春香 「はぁはぁ……つ、疲れた」ゼェゼェ
千早 「まぁ、ゆっくりでも長い時間走っていたんだもの」
千早 「水分補給、しっかりね?」
春香 「分かりました、如月隊長!なーんちゃって♪」テヘッ
千早 「ふふっ……もう、亜美と真美みたいね」
春香 「一度やってみたかったんだー♪」
19:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:37:01.81
ID:8MH4KKXO0
春香 「でも……なんで神社がゴールなの?」
春香 「もしかして、なにか神様にお願いしたかったりとか……」
千早 「?別に何もないわよ?」
千早 「家からちょうどいい距離にあったから目的地にしただけ」
春香 「そ、それだけだったんだね……」
20:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:37:54.36
ID:8MH4KKXO0
春香 「……よし、千早ちゃん!折角来たんだしお参りしていこうよ!」
千早 「えっ?でも……」
春香 「折角来たんだもん、お参りしていこうよ!」ギュッ
千早 「ちょっと、春香!?」
春香 「ほーら!早く早く!」
21:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:38:22.94
ID:8MH4KKXO0
―――――
春香 「千早ちゃん、お願い事決まった?」
千早 「……ええ、決めたわ」
春香 「よーし、それじゃ……」チャリンチャリン
パンパン
春香 「…………」ムムム
千早 「…………」
春香 「……ふぅ、これで良いかな」
22:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:39:23.56
ID:8MH4KKXO0
千早 「……春香は何をお願いしたの?」
春香 「えっ?私はその……こ、転ばないように、とか」
千早 「…………ふふ」クスクス
春香 「あーっ、笑わないでよ千早ちゃん!」
千早 「だ、だって……神様にお願いするのに、そんなお願いなんて」フフ
千早 「でも春香、トップアイドルになる!とか、そういうお願いじゃなくてもよかったの?」
春香 「うん、大丈夫!なんていうか、その……」
千早 「?」
春香 「……そういうのは、自分で叶えたいもん」
千早 「……そう」
23:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:39:53.56
ID:8MH4KKXO0
春香 「そうだ!千早ちゃんは、どんなお願い事にしたの?」
千早 「私は……その」
春香 「?言いたくない事?」
千早 「……春香と、また二人で歌いたいって」
春香 「え?でも、結構歌ってる様な……?」
千早 「二人で、っていうのは最近なかったでしょう?」
千早 「いつも、みんなで歌うのばかりだったから」
春香 「そう考えたら、確かにそうかも……」
千早 「……ごめんなさい、ちょっとしたワガママよ」
春香 「そっか……」
24:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:40:27.76
ID:8MH4KKXO0
千早 「…………」シュン
春香 「……千早ちゃん!今日はまだ仕事まで時間あったよね!」
千早 「え?た、確かに夕方まで仕事はないけれど……」
春香 「よーし……それなら、特訓ですよ!特訓!」
千早 「特訓?」
春香 「そう!デュエットの練習、カラオケでしようよ!」
春香 「ちゃんと出来るって分かったら、プロデューサーさんだって許可してくれると思うし!」
千早 「……許可、してくれるかしら?」
春香 「モッチロン!だからほら、一緒に歌いに行こ!」
25:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:41:21.25
ID:8MH4KKXO0
千早 「……もう、いつも強引なんだから」
千早 (……少しだけ、ウソをついた)
千早 (本当は、『春香とずっと一緒にいられますように』って、お願い事だったんだけれど……)チラリ
春香 「ほーら、早く!」ニコニコ
千早 「……ええ」クスリ
千早 (……お願いする必要なんて、最初からなかったのかもしれないわね?)
おしまい
26:
◆SESAXlhwuI 2018/08/13(月) 01:44:04.98
ID:8MH4KKXO0
はるちはssです、ここまで読んでくださった方には感謝をば
塩タブレットって結局効果があるのか、これが良く分からない
変なところがあれば、それはちーちゃんの愛と補完してくださいませ
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