ヒロ「そういえば、イチゴとも乗れた」

2018-06-22 (金) 12:01  その他二次創作SS ダーリン・イン・ザ・フランキス   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:09:45.06 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「へ?」

ヒロ「いや、グランクレバスの時にさ」

ゼロツー「うん」

ヒロ「イチゴと、デルフィニウムに乗って駆けつけただろ?」

ゼロツー「ダーリン、待って」

ヒロ「うん?」


ゼロツー「浮気?」


ヒロ「……」

ヒロ「えっ?」





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:11:47.79 ID:qelP7VnGo

ヒロ「浮気って……えっ?」

ゼロツー「ボクね、すっごく感動したんだよ」

ヒロ「あ、うん」

ゼロツー「ダーリンが駆けつけてくれたー! ってさ」

ヒロ「……うん」


ゼロツー「なのに、浮気してたんだ?」


ヒロ「……」

ヒロ「ま、待って待ってゼロツー! どうしてそうなるんだ!?」




3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:15:18.59 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ボクはね、ダーリン」

ヒロ「……」

ゼロツー「イチゴとゴローの二人が、ダーリンを連れてきたと思ってた」

ヒロ「う、うん」

ゼロツー「こう、手に乗せるとかしてね?」

ヒロ「あ、あの……ゼロツー?」


ゼロツー「でも本当は、浮気してたんだ?」


ヒロ「だから! 浮気じゃないって!?」




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:17:24.96 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「落ち着いて考えてみてよ、ダーリン」

ヒロ「落ち着くのはそっちだろ、ゼロツー!」


ゼロツー「いいから落ち着けっつってんだろ」


ヒロ「っ!? は、はいっ!」

ゼロツー「……ゴホンッ!」

ヒロ「……」


ゼロツー「ねえ、デルフィニウムの乗り心地はどうだった?」


ヒロ「っ……!?」




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:20:34.36 ID:qelP7VnGo

ヒロ「乗り心地って……急に言われても……」

ゼロツー「ダーリン、答えて」

ヒロ「え、えっと……」

ゼロツー「正直に言わないと、怒るよ」

ヒロ「もう既に怒ってるだろ!?」


ゼロツー「ねえ、ボクをもっと怒らせたいの?」

…ググッ!


ヒロ「ゼロツー! ツノが! ツノが伸びてるから!」




6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:24:12.21 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「……あーあ、またお手入れしなきゃ」

ヒロ「お、俺は部屋に戻るからさ! ツノの手入れしなよ、うん!」

ゼロツー「ううん、明日やるよ」

ヒロ「い、いやでも、ホラ! 長いと寝にくくない!?」

ゼロツー「そうだね、だから早く答えてってば」

ヒロ「だから! 早く手入れしなきゃ――」


ゼロツー「……あのさぁ、ボクを寝かさない気?」

…ググッ!


ヒロ「……!?」




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:28:14.29 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ダーリン、デルフィニウムの乗り心地はどうだったのさ?」

ヒロ「そ、それは……えっと……」

ゼロツー「イチゴと乗って、どうだったのさ?」

ヒロ「だから……その……」

ゼロツー「ウソついたらどうなるか……ダーリンならわかるよね♪」

ヒロ「……正直……えっと、中々快適だった」

ゼロツー「……ふーん」


ゼロツー「そうなんだ♪」

ニョキニョキッ!


ヒロ「伸びてる伸びてる! ゼロツー、ツノめっちゃ伸びてるから!」




8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:31:56.60 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「そっかぁ、イチゴと乗るの、良かったんだ♪」

ヒロ「ぜ、ゼロツー……? その、頭……重くないの?」

ゼロツー「何がー?」ニコッ

ヒロ「ひっ!? な、何がって……何でもないです」

ゼロツー「本当に? 思ってる事は全部言うって、約束したよね?」

ヒロ「それは……した、けど」

ゼロツー「……ねえ、ダーリン」


ゼロツー「他に、イチゴと何かあったりした?」


ヒロ「……」

ヒロ「えっ?」




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:35:48.83 ID:qelP7VnGo

ヒロ「何かって……その、何で?」

ゼロツー「なんとなく」

ヒロ「な、なんとなく?」

ゼロツー「勘ってやつだね!――そう、ボクの勘が言ってるんだ!」

ヒロ「……何て?」


ゼロツー「ダーリンが、浮気したって」


ヒロ「し、してないって! そんな事、するはずないだろ!?」

ヒロ「イチゴと他に何かなんて――……あっ」


ゼロツー「……あっ?」

…ググッ!


ヒロ「……」




10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:40:56.48 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ダーリン?」

ヒロ「……ゼロツー、キミに聞いて欲しい事があるんだ」

ゼロツー「うん、聞くよ」


ヒロ「ゼロツー……好きだ!」

ヒロ「小さい時に約束したからじゃない!」

ヒロ「俺は、今のキミが好きなんだ!」


ゼロツー「……ダーリン、ボクも好きだよ」ニコッ

ヒロ「ゼロツー……!」


ゼロツー「で? 何があったの?」

ニョキニョキッ!


ヒロ「いい感じだと思ったのに! いい感じだと思ったのに!」




11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:47:21.78 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ダーリーン? ねえ、ダーリーン?」

ヒロ「その……ちょっと、ね……うん、ちょっと」

ゼロツー「ちょっと、何?」

ヒロ「ちょっと……ちょっとチュッと」

ゼロツー「チュッとって……キスしたの?」

ヒロ「その……」

ヒロ「っ!」ギュッ!


ヒロ「ゴメン!」

ゼロツー「……」

ニョキニョキッ!


ヒロ「に、二回した!」

ゼロツー「……」

ニョキニョキニョキ…ドスッ!


ヒロ「? 何の音、って……ゼロツー、ツノが!」

ヒロ「伸びたツノが天井に突き刺さってるよ、ゼロツー!」




12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:53:37.23 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ねえ、ダーリン。怒髪天を衝く、って言葉知ってる?」

ヒロ「怒ってるって事だよね!?」

ゼロツー「やだなぁ、もう! ダーリンってば!」ケラケラ!

ヒロ「えっ? お、怒ってないの?」


ゼロツー「――ふんぬ!」クイッ!

バキィンッ!


ヒロ「首の動きだけで、強引にツノを折った……!?」


ゼロツー「怒ってるんじゃなくて、ブチキレてるんだよ♪」ニコッ


ヒロ「……!?」




13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 16:58:16.70 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「正直に言わないと、もっとキレるよ」

ヒロ「もっと!?」

ゼロツー「最初にイチゴとキスしたのは、いつ?」

ヒロ「そ、それは……その」

ゼロツー「うん」


ヒロ「ゼロツー以外のパートナーでも動かせるか、その」

ヒロ「実験で、デルフィニウムに乗った時に……だよ」


ゼロツー「へー? あの時、キスしてたんだ?」

…ググッ!


ヒロ「正直に言ったのに! 隠さず言ったのに!」




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:02:11.75 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ボク、知らなかったなー」

ヒロ「い、言ってなかったっけ? はは」

ゼロツー「ダーリン? 何かおかしいことでもあった?」

ヒロ「……無いです」

ゼロツー「それで? イチゴとのキスの感想は?」


ヒロ「あっ、あの時は何も感じなかった!」

ヒロ「本当だよ!? 信じてくれ、ゼロツー!」


ゼロツー「あの時は?」

…ググッ!


ヒロ「誰か助けて!」




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:07:31.47 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ねえねえダーリン、それで二回目は?」ニコニコ

ヒロ「なっ、なんで笑ってるのさ、ゼロツー……!?」

ゼロツー「んー?」ニコニコ

ヒロ「と、とりあえずさ! もう良くないか!?」

ゼロツー「何が?」ニコニコ

ヒロ「もう終わったことだし! なっ、そうだろ!?」

ゼロツー「まさかとは思うけどさ?」ニコニコ


ゼロツー「ボクが出てってる間にキスしたのかな?」ニコニコ


ヒロ「……」

ヒロ「…………シテナイヨ」


ゼロツー「……」ニコニコ

ニョキニョキニョキニョキッ!


ヒロ「ゴメン! ホントゴメンってば!!」




16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:12:36.52 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「ボクさ、ダーリンに化物って言われて傷ついてたんだ」

ヒロ「ゴメンって、ゼロツー!」

ゼロツー「去り際にさ? 追いかけてきてくれるかな、って」

ヒロ「お、俺だってそうしようとしたよ!?」

ゼロツー「なら、何で?」

ヒロ「……」


ヒロ「ゼロツーの髪の色って、桜と同じ色でとってもキレイだ」


ゼロツー「……へへへ、ありがと」ニコッ

ゼロツー「……うん」

ゼロツー「何で?」


ヒロ「……」




17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:17:24.72 ID:qelP7VnGo

ヒロ「……追いかけようとしたら、さ」

ゼロツー「うん」

ヒロ「イチゴに、こう……顔を挟まれて……」

ゼロツー「うん」

ヒロ「……キス、されて」


ゼロツー「はーい! ここで質問!」

ゼロツー「その時の、正直な感想を3秒以内に、どうぞ!」

ゼロツー「答えられない場合、浮気と判断しまーす!」


ヒロ「えっ!? えっ!?」


ゼロツー「3……2……」


ヒロ「ま、待って!? 急にそんな事言われても!?」


ゼロツー「1……」


ヒロ「っ!? あっ、い、イチゴの唇ってやっぱり柔らかいなー、って!」


ゼロツー「……ゼロ」

ニョキニョキニョキニョキッ!




18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:24:36.37 ID:qelP7VnGo

  ・  ・  ・

ヒロ「……どうして」

ゼロツー「ダーリンの感想は、浮気と判断するべきだと思ったから」

ヒロ「それは……はい、すみませんでした」

ゼロツー「言い訳しないんだ?」

ヒロ「……したら怒るだろ?」

ゼロツー「さっすがダーリン、わかってるじゃないか」

ヒロ「……」


ヒロ「……俺、もうゼロツー以外とは乗らない」


ゼロツー「……」

ゼロツー「ふーん?」




19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:30:08.93 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「どうして?」

ヒロ「ゼロツーが嫌がる事は、したくないからさ」

ゼロツー「嫌だとは、言ってないよ?」

ヒロ「いや、言ってはいないけど、その……ツノが」

ゼロツー「ツノが?」

ヒロ「ツノが伸びて……その……手入れとか、ほら」

ゼロツー「うん、これだけ伸びると大変かも」


ヒロ「……俺、ツノの手入れ、手伝おうか?」


ゼロツー「……」

ゼロツー「ダーリンのエッチ」ニンマリ


ヒロ「……ゼロツー……!」ホッ




20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:40:03.68 ID:qelP7VnGo

ゼロツー「……まあ、今回は許したげる」

ゼロツー「でも、次やったら、本当に怒るからね?」


ヒロ「わ、わかったよ」


ゼロツー「ダーリンは、ボクのダーリンだ」

ゼロツー「だから、ダーリンと乗って良いピスティルはボクだけ」

ゼロツー「ダーリンが乗って良いフランクスは、ストレリチアだけ」

ゼロツー「わかった? 浮気は駄目だからね?」


ヒロ「わかった! わかったから!」


ゼロツー「よろしい!」ムフー!

ゼロツー「……全く、エッチなパートナーを持つと困っちゃうね」




21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/28(月) 17:52:05.78 ID:qelP7VnGo

ヒロ「だけど……色々しょうがなかったんだって」

ゼロツー「あ、浮気の言い訳だ」

ヒロ「……」

ゼロツー「アハハ、拗ねてる!」

ヒロ「……」

ゼロツー「ねえ、ダーリン? キスしよっか」ニンマリ

ヒロ「……このタイミングで?」

ゼロツー「このタイミングだからさ! 仲直りのキス!」

ヒロ「……仲直り、ねぇ。俺が一方的に怒られてただけな気がする」

ゼロツー「気のせいじゃないよ? あと、まだ言うことがあるんじゃない?」

ヒロ「……はぁ」


ヒロ「キスも、ゼロツー以外の女子とはしないって約束するよ」


ゼロツー「うんっ♪ だって、ダーリンは、ボクのダーリンだからね♪」ニコッ

ゼロツー「……」

ゼロツー「ん?」


ゼロツー「女子とは……?」



おわり




元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527491384/

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