1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 21:33:20.57
ID:MAdsAyVAo
イチゴ「そうよ。いつまでも一人部屋ってのもね」
ゼロツー「んー、ボクは気にしないよ?」
ミク「えー? 誰かと一緒の方が、楽しいよー?」
ゼロツー「そうかなぁ」
ココロ「夜、眠くなるまでお喋りしたりとか!」
ゼロツー「あっ! それはかなり魅力的かも!」
イクノ「……」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 21:35:25.99
ID:MAdsAyVAo
イチゴ「それに、誰かと相部屋だったらアンタも悪さしないでしょ」
ゼロツー「悪さって?」
ミク「ゼロツー……アンタ、自覚なかったの?」
ゼロツー「何が?」
ココロ「へっ、部屋にヒロくんを……男子を入れたり、とか」
ゼロツー「それの何が問題なの?」
イクノ「大問題よ」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 21:39:18.68
ID:MAdsAyVAo
ゼロツー「んー、どうして?」
イクノ「ねえ、どうして男子と女子で部屋が別れてると思う?」
ゼロツー「それは……決まりだから、かな」
イクノ「ねえ、決まりは守るべきだって、言ったわよね?」
ゼロツー「……うん、そうだね」
ゼロツー「まあ、そういう事なら、仕方ないかな」
ゼロツー「良いよ、部屋替えしよう!」
イチゴ・ミク・ココロ「うんっ!」
イクノ「……」ニヤリ
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 21:43:49.16
ID:MAdsAyVAo
ゼロツー「ねえねえ! それじゃ、誰と誰が一緒になる?」
ミク「アンタ、そうと決めたら急に乗り気になったわね」
ゼロツー「だってさ、何だって楽しんだほうが得でしょ?」ニコッ
ココロ「ふふっ、確かにそうだね」
ゼロツー「でしょー♪ それでそれで、どうしよっか?」
イチゴ「ゼロツーが悪さしないよう見張るんだから……わt」
イクノ「待って。この組み合わせは、慎重に決めましょう」
イチゴ「……イクノ?」
イクノ「何?」
イチゴ「う……ううん、何でも無い」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 21:47:15.17
ID:MAdsAyVAo
イクノ「まず、ゼロツーに相部屋の楽しさを知ってもらう必要があると思うの」
ゼロツー「相部屋の楽しさ、かぁ」
イクノ「だから、最初にゼロツーの意見を聞いてみるべきじゃない?」
ゼロツー「ボクの意見……?」
イクノ「そう。ねえ、ゼロツーは、誰と相部屋なら楽しめると思う?」
ゼロツー「そうだなぁ……」
ゼロツー「……ミク! ミクなら、楽しめると思う!」
ミク「えっ? み、ミク?」
ゼロツー「うんっ!」
イクノ「……」ニヤリ
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 21:51:41.81
ID:MAdsAyVAo
ゼロツー「ボク、女子で一番仲良いのはミクだと思ってるんだよね」
ミク「そ、そうなの? へ……へぇ、そう思ってたんだ」
ゼロツー「うん! だって、ミクって可愛いし」
ミク「ちょっ、ちょっとゼロツー!?///」
ゼロツー「こういう所とか」ニンマリ
ミク「んもー!/// ゼロツー、ミクをからかって楽しい!?///」
ゼロツー「へへへ、凄く楽しい♪」
イチゴ「……確かに、二人って仲良いよね」
ココロ「うん! 相性バッチリって感じだよね!」
イクノ「……」ニヤリ
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 21:56:40.02
ID:MAdsAyVAo
イチゴ「それじゃあ……二人と三人になったし、これd」
イクノ「待って。ゼロツーとミクだけじゃ、ちょっと不安」
ゼロツー「ボク達だけじゃ……」
ミク「……不安?」
イクノ「二人だけだと、ずっとお喋りしてそう」
ゼロツー・ミク「……あー」
イクノ「だから……ゼロツーとミク」
イクノ「そして、もう一人注意出来る人が居たほうが、バランスが良いと思う」
イクノ「……違う?」
女子達「……なるほど」
イクノ「フフ……」ニヤリ
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:01:51.07
ID:MAdsAyVAo
イチゴ「注意出来る人、か」
ゼロツー「えー? でもボク、えらそうにされるの嫌なんだけどなぁー」
イチゴ「あのね、私の方を見ながら言わないでくれる?」
イクノ「つまり……注意されるのは嫌、ってことね」ニヤァ
ゼロツー「そうだね」
イクノ「なら、優しく言われるのは?」
ゼロツー「あっ! それならちゃんと言うこと聞くと思うよ! 多分!」
ミク「それでも多分なのね……」
イクノ「フフフ……」ニタァッ
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:08:04.44
ID:MAdsAyVAo
イチゴ「優しく言えるのは……」
ココロ「えっ? 私?」
ゼロツー「うん! ココロの言うことなら、聞かなきゃって気になるかも!」
ココロ「そ、そう? 自分じゃ、よくわからないんだけど……」
ミク「困らせるのが悪いなー、って気になるのよね」
ココロ「私……別に、そんなに困った事無いけどなぁ」
ゼロツー・ミク「ほら、優しい」
ココロ「もっ、もう!/// 二人共、からかわないで~!///」
イチゴ「……確かに、女子の中で一番優しいのって、ココロだよね」
イクノ「待って。それは違うよ、イチゴ」
女子達「……えっ?」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:16:26.94
ID:MAdsAyVAo
イクノ「一番優しいのは、イチゴだよ」
イチゴ「ちょっ、ちょっとイクノ? 何言って……」
イクノ「優しさっていうのは、常に甘やかす事じゃないの」
イクノ「時に、厳しく言うのが、本当の優しさ」
イクノ「だから、一番優しいのはイチゴだから」
イチゴ「あ……ありがと」
ゼロツー「なるほど……確かに、言われてみればそう思えてきた」
ミク「ま、まあ……リーダーだし、厳しい事も言うわよね」
ココロ「私……改めて、イチゴちゃんの事尊敬しちゃった」
イクノ「……と、その話は置いておいて」
イクノ「ココロが適任だと、私は思うな」
女子達「置いておくの!?」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:25:14.98
ID:MAdsAyVAo
ゼロツー「今の話の流れだと、ボク、ミク、イチゴの三人じゃないの!?」
ミク「ミクも、完全にそういう流れだと思ったよ! ココロは!?」
ココロ「わ、私もそう思った……イチゴちゃんは?」
イチゴ「私だって同じだよ! ねえ、イクノ……何を考えてるの?」
イクノ「…………」
イクノ「……ふへっ」ニヘラッ
女子達「その笑い方、何!?」
イクノ「……何も考えてないよ?」
イクノ「強いて挙げるなら、今後の事くらい」
女子達「……!?」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:30:53.68
ID:MAdsAyVAo
イクノ「とりあえず、話を戻そう?」
イクノ「えっと……イチゴの魅力についてだったよね?」
イチゴ「違うから!」
イクノ「待って。イチゴ、話を聞いて」
イチゴ「イクノ? ねえ、イクノ?」
イクノ「……えっ? 何?」
女子達「……」ジッ
イクノ「……」
イクノ「だから、部屋割りはゼロツー、ミク、ココロが良いと思う」
イクノ「ココロは優しいし……その、優しいし、優しいから」
女子達「雑!」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:37:26.06
ID:MAdsAyVAo
ココロ「イクノちゃん!?」
イクノ「何?」
ココロ「あのね、その褒められ方は、なんか……なんかなんかだよ!?」
イクノ「そう……だね。確かに、その通りだった、ごめん」
ココロ「私って……優しい以外に、何も無いのかな!?」
イクノ「そんな事無い……よ?」
イクノ「その……あれ」
イクノ「いつもつけてる、その髪のが……うん、優しい感じがする」
ココロ「せめて! せめて、装飾品以外で!」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:43:56.96
ID:MAdsAyVAo
ゼロツー「なんか……問題が発覚してない?」
ミク「うん……ミク、ちょっとまずい気がしてきた」
イチゴ「あの二人って、仲悪かったっけ……?」
ココロ「イクノちゃんは、私のことどう思ってるの!?」
イクノ「気持ちわ」
ココロ「……」
イクノ「……えっと……髪がモジャモジャしてる」
ココロ「それだけ!? しかも、何か言いかけたよね!?」
イクノ「……チッ」
ココロ「舌打ち!?」
ゼロツー・ミク・イチゴ「……」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:48:49.49
ID:MAdsAyVAo
・ ・ ・
イチゴ「……とりあえず、ココロには部屋に戻って貰ったけど」
ゼロツー・ミク「……」
女子達「……」ジッ
イクノ「……ごめん、つい」
女子達「……つい」
イクノ「とりあえず、部屋替えの話に戻りましょう」
イクノ「後ろを向いてちゃ、明日は来ないから」
女子達「……」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 22:55:38.58
ID:MAdsAyVAo
イチゴ「さっきの流れで……うん、なんとなくわかった」
ゼロツー「ココロとイクノは……別の部屋が良いかもね」
ミク「うん……それが、一番平和な気がする」
イクノ「!」
イクノ「そうそう! つまり!?」フンス!
ゼロツー「今は、ココロのフォローが必要だよね」
ミク「そうだね。何人かで、なぐさめてあげなきゃ」
イチゴ「私もそう思う。一人じゃ、ちょっと厳しいだろうから」
イクノ「!!」
イクノ「うんうん! つまり!?」フンスー!
イクノ「部屋割りは、どうなる!?」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 23:00:34.06
ID:MAdsAyVAo
・ ・ ・
ココロ「ねえ……私って、優しいだけしか取り柄がないかな?」
ゼロツー「そんな事無いよ、ココロ」
ミク「うん! ココロは、い~っぱい良い所あるから!」
ココロ「……本当に、そう思う?」
ゼロツー・ミク「うんっ!」
ココロ「……えへへ、ありがとう、二人共」ニコッ
ゼロツー「――と、言うことでぇ……味も見てみようかなぁ」ニンマリ
ココロ「ふえっ!?」
ミク「あのねぇ……ま、スキンシップだと思って諦めたら?」
ゼロツー「んっふっふ! そういう事♪」ニンマリ
ココロ「そっ、そんなぁ~!?」
イチゴ「こーらっ! ココロが困ってるでしょ!」
イチゴ「それに、夜はあんまり騒がない!」
女子達「……はーい」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 23:06:14.02
ID:MAdsAyVAo
・ ・ ・
イクノ「……」
イクノ「……何故?」
イクノ「……」
イクノ「……私とゼロツーが、交代しただけ?」
イクノ「……」
イクノ「……でも、ゼロツーのベッド……」スンスン
イクノ「……」
イクノ「……」スンスンクンカクンカスーッハーッスーッハーッ!
ごろごろごろごろっ……!
ヒロ「……――い、イクノ……!?」
イクノ「!?」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 23:13:05.60
ID:MAdsAyVAo
ヒロ「な、何してるんだ……?」
イクノ「待って。誤解しないで」
ヒロ「ここはゼロツーの部屋……だよ、ね?」
イクノ「ちょっと、部屋替えをしたの」
ヒロ「そ……そうなんだ」
ヒロ「ノックをしても返事が無いから……その……なんか、ごめん」
イクノ「ねえ、勘違いはやめて」
ヒロ「う、うん……えっと……」
ヒロ「おっ、俺! 自分の部屋に戻るね!?」
イクノ「聞いて」
ヒロ「……はい」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 23:24:47.20
ID:MAdsAyVAo
ヒロ「でも……聞くって……何を?」
イクノ「ゼロツーは、良い匂いがするでしょ?」
イクノ「それに、綺麗だし……オデコ当てられた時、ドキッとした」
ヒロ「あ、はい」
イクノ「だから、ちょっと黄血球がアレしただけ」
イクノ「スタンピード・モードしちゃっただけなの」
イクノ「ゼロツーのパートナーなら、わかるでしょ?」
ヒロ「……お、俺! 部屋に戻るから! 全部忘れるから!」
イクノ「だから、今のは私のせいじゃないのよ」
イクノ「部屋替えはしたけど――」
イクノ「鞍替えはしてない」
おわり
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 23:27:56.65
ID:MAdsAyVAo
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
HTML化依頼出しときます
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/24(木) 23:36:37.89 ID:GJnLQcG/o
乙
イクノさんはもうダメだ……
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/25(金) 01:04:22.37 ID:rcS6X2cso
乙
これはさん付けしたくなるイクノ
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/26(土) 11:20:10.46 ID:1Aux/w9Do
なんか……なんかなんだこれ!?
やはりレズ
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