1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:33:30.63
ID:b2BjbvAWo
ヒロ「だ、駄目だよゼロツー!」
ゼロツー「えー? どうしてー?」
ヒロ「どうしてって……とにかく、駄目だってば!」
ゼロツー「むう……」ムスッ
ヒロ「お願いだから、言うことを聞いてくれよ、なっ?」
ゼロツー「……せっかく、二人っきりの夜なのに」
ゴロー「違うぞ」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:36:24.74
ID:b2BjbvAWo
ヒロ「そうだよ! ここは男子の部屋だよ!?」
ゼロツー「ボクはそんなの気にしないもんねー」
ヒロ「ちょっとは気にしてくれよ!」
ゼロツー「ダーリンと一緒に寝たいなぁー」
すりすりっ
ヒロ「ちょ、ちょっと! は、離れてゼロツー!」
ゴロー「そうだ、その通りだ」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:38:57.50
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「ダーリン、ボクにこうされるの嫌なの?」
ヒロ「い、嫌とかそういう問題じゃ……!」
ゼロツー「だったら良いんじゃない?」
ヒロ「良くないって言ってるの!」
ゼロツー「何が? 理由をハッキリ言ってよ、ダーリン」
ヒロ「そ、それは……!?」
ゴロー「俺に気を遣ってくれ」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:41:36.19
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「ねえ、どうしてなのダーリン?」
ヒロ「そ、それは……ゴローだって居るし……!」
ゼロツー「だから、ボクは気にしないって」
ゴロー「俺は気にする」
ヒロ「ほら! ゴローが嫌がってるじゃないか!」
ゼロツー「だから?」
ヒロ「だ、だから……!?」
ゴロー「ゼロツー、部屋に戻ってくれ」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:45:45.20
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「……さっきからうるさいなぁ」
ヒロ「ご、ゴメンよゴロー! 悪気は無いんだ!」
ゴロー「ああ」
ゼロツー「ボクは気にしないんだから、キミも気にしないでよ」
ヒロ「ゼロツー、言ってる事が無茶苦茶だ!」
ゼロツー「良いでしょ? お互い、一切気にしない事にしてさ」
ゼロツー「それとも、ボクとやろうっての?」
ゴロー「……」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:48:50.46
ID:b2BjbvAWo
ヒロ「本当にゴメンよ、ゴロー!」
ゼロツー「ねえ、答えを良いなよ」
ヒロ「ゼロツー! いい加減に――」
ゴロー「ああ、その条件なら飲もうじゃないか」
ヒロ・ゼロツー「えっ?」
ゴロー「お互い、何を言おうが、何を聞こうが気にしない」
ゴロー「……これが守れるなら、良いぞ」
ゼロツー「勿論オッケーさ!」
ヒロ「……ご、ゴロー……?」
ゴロー「……」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:49:31.25
ID:b2BjbvAWo
誤)>ゼロツー「ねえ、答えを良いなよ」
正)>ゼロツー「ねえ、答えを言いなよ」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:52:50.63
ID:b2BjbvAWo
ヒロ「ゴロー……もしかして、怒ってる?」
ゼロツー「ダーリンっ!」
ぎゅっ!
ヒロ「うわっ!? ぜ、ゼロツー!?」
ゼロツー「これで、朝まで一緒に居られるね!」ニコニコ
ヒロ「う……うん」
ゼロツー「あっ、チラッと見る位なら、ボクは気にしないよ?」ニンマリ
ヒロ「こら、ゼロツー! 変に煽るなって!」
ゼロツー「はーい」
ゴロー「……」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 19:57:50.09
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「……んふふ」ニンマリ
ゼロツー「ダーァリンッ♪」
ぎゅっ!
ヒロ「……ふぅ、ゼロツーは、しょうがない奴だな」
ゼロツー「へへへ♪」
ゴロー「ゴーロウッ♪」
ヒロ・ゼロツー「!?」
ゴロー「……ふぅ、俺は、しょうがない奴だな」
ヒロ・ゼロツー「!!?」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:02:40.28
ID:b2BjbvAWo
ヒロ「ご、ゴロー!? どうしたの、急に!?」
ゼロツー「……ねえ、今のってさ、ボク達の真似?」
ヒロ「……多分」
ゴロー「……」
ヒロ「ゴロー……ねえ、やっぱり怒ってるよね?」
ゼロツー「ダーリン、待って」
ヒロ「ゼロツー?」
ゼロツー「質問するのは、約束を破ることになっちゃう」
ヒロ「いや……だけど……!?」
ゴロー「……」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:06:24.69
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「面白いじゃん……そう思わない?」
ヒロ「えっ、何が?」
ゼロツー「ボク達の絆を見せつけてやるんだよ、ダーリン!」
ヒロ「だけど……」
ゴロー「……」
ヒロ「……やっぱり、一緒に寝るのはやめよう」
ゼロツー「あ゙?」
ヒロ「俺達だったら、きっと出来るさ! な、ゼロツー!」
ゼロツー「うんっ! ダーリン!」
ゴロー「……」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:11:11.95
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「……ダーリン」
ヒロ「……ゼロツー」
ゴロー「……ゴロー」
ヒロ・ゼロツー「……」
ヒロ「と、とりあえず……どうしようか」
ゼロツー「……キスしよっか」
ゴロー「俺はメガネをかけたぞ」
ヒロ・ゼロツー「……」
ヒロ「……っくく……寝る前なのに、なんで……」
ゼロツー「笑っちゃ駄目、ダーリン。耐えて」
ヒロ「う……うん」
ゴロー「……」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:17:59.14
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「アイツの言葉に耳を傾けないで」
ゼロツー「ダーリンは、ボクの言葉だけ聞いてれば良い」
ヒロ「わ……わかった」
ゼロツー「……んー! 素直が一番だよ、ダーr」
ゴロー「ダァリィィィン」
ヒロ・ゼロツー「!?」
ゴロー「イィィィン……ザッ!」
ヒロ「……どうして、『ザ』を元気よく」
ゼロツー「ダーリン、聞いちゃ駄目だ!」
ヒロ「あ……ああ」
ゴロー「……フランキィィィス」ボソボソ
ヒロ「っぶふうっ!? 小声!?」
ゼロツー「ダーリン!!」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:24:07.57
ID:b2BjbvAWo
ヒロ「ごっ、ごめん! だけど……ぷふっ、小声って!」
ゼロツー「……っ!」
ゼロツー「タイム! おい、ちょっとこっち向け!」
ゴロー「……良いぞ」
ゴロー「ただし、タイム中はベタベタするのは無しだからな」
ゼロツー「どうしてダーリンはそっちの言葉ばっかり聞くんだ!」
ゼロツー「おかしいじゃないか、ボクのダーリンなのに!」
ゴロー「ゼロツー、確かにお前とヒロの仲は相当なものだ」
ゴロー「でもな、俺だって伊達に付き合いが長いわけじゃない」
ゴロー「ヒロが何を言えば笑うかなんて、知り尽くしてるのさ」
ゼロツー「……そうなの、ダーリン?」
ヒロ「……うん、そうみたい」
ゼロツー「……」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:30:15.89
ID:b2BjbvAWo
ゴロー「もう良いか?」
ゼロツー「……良いよ。タイム終了で」
ヒロ「……ごめん、ゼロツー」
ゼロツー「ダーリンがあやまる事ないよ」
ゼロツー「全部、アイツが――」
ゴロー「俺は、コード056! ゴローって呼んでくれ! よろしくな!」
ヒロ「っは! こっ、このタイミングで元気に自己紹介!? は、はははっ!」
ゼロツー「ダーリン? ボク、そういうの好きじゃないよ?」
ガシッ!
ヒロ「……ふみまへん」
ゼロツー「……!」
ゴロー「……」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:35:25.21
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「……良いよ、今日の所は大人しく帰ってあげる」
ヒロ「ぜ、ゼロツー?」
ゼロツー「このままだと、ずっと邪魔され続けそうだからさ」
ゴロー「フ……フラ……フ……フ……」
ヒロ・ゼロツー「……」
ゴロー「……」
ヒロ「……なんで何も言わn」
ゴロー「フランキィィィス」ボソボソ
ヒロ「っ!? ゴホッ! あっ、あはははは! あっはははっ!」
ゼロツー「……こんな風に」
ゴロー「……」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:41:58.40
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「……だけど、覚えておくんだね」
ゼロツー「明日は、邪魔したら許さないから」
ゴロー「……」
ヒロ「……はぁ……! はぁ……! ツボに入って……く、苦しい……!」
ゼロツー「……というわけで、今日は自分の部屋で寝るよ」
ヒロ「ぜ、ゼロツー? 本当に……?」
ゼロツー「うん。だから、おやすみのキs」
ゴロー「フランキィィィス?」ボソボソ
ヒロ「っ、あははははっ! あっははははっ!」
ゼロツー「……――クソがっ!」
ガチャッ! バタンッ!
ゴロー「……」
ゴロー「よし、寝るか」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:55:36.50
ID:b2BjbvAWo
・ ・ ・
翌晩
フトシ「――ゴローに、寝る時だけ部屋を変わってくれって言われたんだ!」
ヒロ「ご、ゴロー……そんなに怒ってたの!?」
ゼロツー「へぇー? アイツ、逃げたんだ」
フトシ「怒ってたというか……うーん、なんて言えば良いんだろ」
フトシ「目の前で二人がくっついてるの見るとさ、なんか胸がムカムカするんだよね」
フトシ「それに、男子の部屋に女子が、ってのも問題だし……」
ゼロツー「……じゃあ、今日はキミがボク達の邪魔をするのかな?」ギロッ!
ヒロ「こっ、こらゼロツー! フトシを睨むなよ!」
フトシ「安心して! 君達の邪魔をするつもりは無いよ!」
ヒロ・ゼロツー「……」
ヒロ・ゼロツー「えっ?」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 20:59:52.21
ID:b2BjbvAWo
フトシ「……確かに、見てると嫌な気分にもなるけどさ」
フトシ「二人を見てると、応援もしたくなっちゃうんだよね、へへっ!」
ヒロ「……フトシ」
ゼロツー「……丸いの」
フトシ「おっと、応援する気が少し減ったぞ」
フトシ「ま、まあ! 寝ちゃえば関係ないからさ!」
フトシ「だから、寝るまでは何もせずに我慢しててよね!」
ゼロツー「――うんっ! キミ、良いやつだね!」
フトシ「……ゴローには、やめさせてくれ、って言われたんだけどさ」
フトシ「絶対、そんな事はしないから!」グッ!
ヒロ・ゼロツー「……!」グッ!
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 21:03:18.31
ID:b2BjbvAWo
・ ・ ・
フトシ「ぐがああああっ! ぐおがああああっ!」
ゼロツー「イビキ……うるさっ……!?」
ヒロ「で、でも……フトシは寝てるから……!」
フトシ「ごがっ!……ココロちゃ~~ん……ココロちゃ~~ん……」
フトシ「約束したのに~~……ココロちゃ~~ん……」
ゼロツー「……物凄く、気分が盛り下がるんだけど」
ヒロ「……うん」
フトシ「ミツル~~……コノヤロ~~……」
ブッ!
ヒロ・ゼロツー「……」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 21:07:36.04
ID:b2BjbvAWo
ゼロツー「……ダーリン、ボク……部屋に戻るね」
ヒロ「ああ……うん」
フトシ「待って~~……待ってよ~~……」
ヒロ「……やっぱりさ、一緒に寝るのはやめよう」
ゼロツー「……そうだね」
フトシ「……ぐごおおおおっ! ごがああああっ!」
ヒロ・ゼロツー「……」
ヒロ「……ねえ、俺もゼロツーの部屋で寝てもいいかな」
ゼロツー「……ごめん、なんかそんな気分じゃないや」
ヒロ「……だよね……そう、だよね」
ゼロツー「ダーリンには悪いんだけど、さ」
ゼロツー「ボク、一人で寝るよ」
おわり
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/18(金) 21:08:15.58
ID:b2BjbvAWo
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
HTML化依頼出しときます
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