1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 20:51:53.71
ID:BwQGAXzto
イチゴ「そうなの! とにかく、早く来て!」
ガシッ!
ヒロ「おっ、落ち着いてイチゴ!」
ゴロー「そうだ、簡単で良いから説明してくれ」
フトシ「とりあえず、ゴハン食べてからでも良いんじゃない?」
ゾロメ「おっ、デブもたまには良い事言うじゃねーか」
イチゴ「良いから、早く!」
男子達「は……はい」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 20:57:09.45
ID:BwQGAXzto
・ ・ ・
イチゴ「このドアの向こうに……ゼロツーが居るの」
イチゴ「……うん、多分だけど、ゼロツーが」
ヒロ「多分って、どうしてそんなに曖昧なの」
ココロ「あっ、あのね! 肌が赤いんだけど、角が生えてて、それで……!」
フトシ「おっ、俺はココロちゃんを信じるよ!」
ミツル「僕は、この目で確かめない限り信じられませんね」
ココロ「ミツルくん……!」
ミツル「ま、まあ……ココロさんがそこまで言うのなら、本当なのでしょうが」
ココロ「ミツルくんっ♪」
フトシ「……」
ゾロメ「元気出せよ、デブ」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:00:44.61
ID:BwQGAXzto
ゴロー「しかし、ちっちゃくなったって……なあ?」
イクノ「信じられないだろうけど、本当よ」
ミク「怯えてるのかわからないけど、手がつけられないの!」
ゾロメ「ほー! それじゃ、いつものミクと一緒って事か!」
ミク「はぁ!? ちょっと、それどういう意味よ!?」
ゾロメ「そのまんまの意味ですぅー!」
ミク「むっきぃー! アンタにも言えた事じゃないのよ、それ!」
ゾロメ「あぁ!? んだとコノォ!」
イチゴ「いい加減にして! そんな事してる場合じゃないでしょ!」
一同「……はい、すみませんでした」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:05:10.98
ID:BwQGAXzto
ゴロー「とっ、とにかく、見てみない事には始まらない!」
ゴロー「なっ? だからこのへんにしとこうぜ?」
ミツル「……そうですね、彼の言う通りだ」
イチゴ「――ヒロ」
ヒロ「なっ、何?」
イチゴ「アンタは、ゼロツーの……ダーリンなんでしょ?」
ヒロ「う、うん」
イチゴ「何があっても、あの子の傍に居てやんなさいよね」
ヒロ「!」
ヒロ「ああ! 当たり前だろ、そんな事!」
女子達「……」
男子達「……?」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:09:54.69
ID:BwQGAXzto
イチゴ「それじゃあ……男子、あとは任せたわよ!」
ゴロー「えっ?」
ココロ「頑張ってね……ミツルくん」
ミツル「えっ?」
ミク「一応、忠告しといてあげる……やっぱやめた!」
ゾロメ「はっ?」
イクノ「イチゴ、遅れちゃったけど、私達も食事にしましょう」
フトシ「待ってよ!? 僕には何も無いわけ!?」
女子達「……ファイト」
男子達「……?」
ヒロ「ファイトって……ゼロツー、どうしちゃったっていうんだ……?」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:14:44.58
ID:BwQGAXzto
・ ・ ・
ゾロメ「女子達め! 本当にメシ食いに行きやがった!」
フトシ「食べかけだったから、僕も行って良いかなぁ、なんて」
ゾロメ「良いはずあるか!」
ミツル「とにかく、ドアを開けてみましょう」
ゴロー「女子の話によると、気が立ってるみたいだからな……ヒロ」
ヒロ「うん、わかってる」
ヒロ「まずは、俺一人で中に入ってみるから」
ヒロ「何かあった時のために、皆は外で待っててくれ」キリッ
ゴロー・ゾロメ・フトシ「おう!」
ミツル「ヒロ……!///」キュンッ!
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:18:42.47
ID:BwQGAXzto
ヒロ「……開けるよ」
男子達「……!」コクリ
ヒロ「……」
ガチャッ!
????「――っ!?」
ヒロ「ゼロツー? ちっちゃくなったって聞いたけど……」
ヒロ「ゼロ――」
ぜろつー「――!」
ヒロ「――ツー? えっ!? ちょっと待って!?」
ヒロ「本当に小さく、それに肌も赤くて……」
ヒロ「昔の――あの時、最初に会った時の――」
ぜろつー「だーりんっ!」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:22:51.20
ID:BwQGAXzto
ぜろつー「だーりんっ! だーりんっ! だーりんっ!」
ガバッ!
ヒロ「う――わあっ!?」
…ドタッ!
ぜろつー「だーりん♪ だーりん♪ だーりん♪ だーりんっ♪」
ぎゅううっ!
ヒロ「ちょっ、ちょっと! そんなに頭をグリグリされると、つ、ツノが痛いよ!」
ぜろつー「だーりん♪ だーりん♪ だーりん♪ だーりんっ♪」
ぎゅっ!
ヒロ「ゼロツー……本当に、ちっちゃくなってる」
ぜろつー「うー♪」
すりすりっ
男子達「……マジでか」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:28:09.87
ID:BwQGAXzto
ゴロー「おい、これ……夢じゃないよな?」
ぎゅむうっ!
フトシ「ひああっ!? どうして僕の乳首をつねるのさぁっ!?」ビクンッ!
ゾロメ「まさか……こんな事ってあるのか?」
ぎゅむうっ!
フトシ「ひぎいっ!? 痛い! 痛いってばあっ!」ビクンッ!
ミツル「これは……説明がつきませんね」
スパーンッ!
フトシ「痛っ!? どうしてお尻を叩いたの!? ねぇ!? 痛いよ!」ビクビクンッ!
ゴロー・ゾロメ・ミツル「……痛くない、夢か」
フトシ「ココロちゃ――んっ!!」ビクーンッ!
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:33:23.15
ID:BwQGAXzto
・ ・ ・
博士「――ほうっ! これはまた、面白い事になっとるな!」
ハチ「しかし、博士。速やかに解決すべき事態では?」
博士「何を言っておるか。こんなケース、見たことがない」
ハチ「ですが……」
博士「何か問題でも?」
ハチ「大有りです!」
ナナ「ええ……可愛すぎる……大問題ね」ブツブツ
ハチ「……」
ハチ「ナナ?」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:37:52.19
ID:BwQGAXzto
ハチ「……とにかく、即刻介入すべきです」
ナナ「ハチの言う通りです! 私にも、ぎゅっとする許可を!」
ハチ「ナナ?」
ナナ「? 何、どうしたの?」
ハチ「あ、いや……」
博士「――ならん」
ハチ・ナナ「そんなっ!?」
博士「我々が介入する事で、観察の機会を失うかも知れん」
博士「その責任は誰が取る?」
ナナ「ですがっ! 私もだっこしたいです!」
ハチ「ナナ?」
ナナ「? 何、どうしたの? さっきから変よ、アナタ」
ハチ「……」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:43:43.91
ID:BwQGAXzto
博士「良いか? くれぐれも、子供たちに手を出すなよ?」
ハチ「……わかりました」
ナナ「せっ、せめて! 可愛いお洋服を送る許可を!」
ハチ「ナナ?」
ナナ「もうっ! さっきからどうしたのよ、ハチ!?」
博士「――そのくらいなら、まあ、良いじゃろ」
ナナ「! ありがとうございます!」
ハチ「……お前、ゼロツーの事を嫌っているとばかり思っていたが」
ナナ「? ちっちゃいから、可愛いじゃない」
ハチ「……」
博士「ま、くれぐれも上に報告などつまらん真似はするなよ?」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:49:35.54
ID:BwQGAXzto
・ ・ ・
ぜろつー「だーりんっ♪ うーっ♪」
ぎゅっ!
ヒロ「ほ……本当に、ゼロツーなんだよね?」
ぜろつー「うー! ぼく……ぜろ、つー!」
ヒロ「は、ははは……本当に、あの頃のまんまだ」
ナデナデ…
ぜろつー「う~っ……むゅぅふふふっ♪ だーりんっ♪ だーりんっ♪」
ぐりぐりっ!
ヒロ「アイテテ、ツノが……あ、あははは」
ぜろつー「だーりんっ♪ だーりんっ♪ だーりんっ♪」
男子達「……」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 21:59:33.89
ID:BwQGAXzto
ぜろつー「うゅ~っ♪ だ~り~んっ♪」
ぎゅっ!
ヒロ「よーしよし、俺が来たから、もう大丈夫だよ、ゼロツー」
ナデナデ…
ゴロー「は、ははっ……驚いたけど、可愛いもんじゃないか」
フトシ「う、うん……だけど、ゼロツーにもあんな時期があったんだね」
ミツル「まあ、ヒロのあの頃の方が、数段可愛いですがね」
ゾロメ「おい、ヒロ! 俺にもちょっと撫でさせてくれよ!」
ぜろつー「っ!? うううう~~っ!」
ヒロ「どっ、どうしたのゼロツー……!?」
ゾロメ「なっ、何だよ……!? まだ、何もしてねえだろ!?」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 22:07:20.91
ID:BwQGAXzto
ゴロー「あれは……警戒、してるのか?」
ミツル「ええ……どうやら、そのようですね」
フトシ「……相手がゾロメだから、嫌がってるとか?」
ゾロメ「はぁっ!? なんでそんな事がわかんだよ!」
ぜろつー「ううう~~っ!」
ぎゅううっ!
ヒロ「あ、あんまり大きな声を出すと、ゼロツーが驚いちゃうから……しー、しー!」
ぜろつー「? しー、しー?」
ヒロ「あ、意味がわからないの、かな? えっとね、これは――」
ぜろつー「しー、しー♪ しーっ♪」
ヒロ「……あっ」
男子達「……?」
ヒロ「……」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 22:14:40.85
ID:BwQGAXzto
ヒロ「……」
ゴロー「おい、どうかしたのか?」
ミツル「ええ、なんだか表情が強張っているように見えますが」
ヒロ「――皆。ゼロツーは、俺の大事なパートナーだ」
ヒロ「どうしてこんな事になったのかは、わからない」
…じわあぁぁ
フトシ「……ねえ、なんか水たまりが出来てない?」
ゾロメ「おい、まさか――!?」
ヒロ「――違う」
ヒロ「いや、実際は思ってる通りだけど……違う事にしてよ、ね?」
ヒロ「あっ! そう、俺が! 俺がしちゃったんだよ、あはは!」
…じわあぁぁ
男子達「……ヒロ」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 22:20:34.26
ID:BwQGAXzto
ゴロー「――ヒロ、お前ってやつはしょうがないな」
ヒロ「……ゴロー」
ミツル「――やれやれ、僕達は退散した方が良さそうですね」
ヒロ「……ミツル」
ゾロメ「――あー、そういえば、まだメシの途中だったな」
ヒロ「……ゾロメ」
フトシ「――あっ、そういうのは僕の台詞なんだから、取らないでよね!」
ヒロ「……フトシ」
ヒロ「皆……ありがとう」
男子達「へへっ!」
ぜろつー「……うーっ」ブルッ!
ヒロ「……あったかくて……あったかいや」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 22:30:02.44
ID:BwQGAXzto
ぜろつー「だーりん?」
ヒロ「ほら、皆はもう行くから、バイバーイ、って」
ぜろつー「ばいぁーい?」
ヒロ「そう。こうやって、手を振るんだよ、ゼロツー」フリフリ
ぜろつー「……」フリフリ
ぜろつー「――けぇーわい、ばいぁーい」フリフリ
ゾロメ「えっ? あれ、俺に手を振って……えっ?」ズキンッ!
ぜろつー「――やんほも、ばいぁーい」フリフリ
ミツル「言葉の意味はわかりませんが……何故、胸が痛く!?」ズキンッ!
ぜろつー「――やせろ、でぶ」フリフリ
フトシ「悪口だ! これ、悪口言われてるんだよ!」ズキンッ!
ぜろつー「――いーひと」フリフリ
ゴロー「いや、待て! そんな事はないぞ! 俺の事は褒めてるじゃないか!」
ぜろつー「――いーひとどまり、ばいぁーい」フリフリ
ゴロー「……あったわ」ズキンッ!
男子達「……」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 22:39:51.97
ID:BwQGAXzto
・ ・ ・
男子達「……」
イクノ「その様子だと、こっぴどく言われたみたいね」
ココロ「だ、大丈夫……? ほら、だから教えておいた方が良かったんだよ!」
ミク「甘い! 男子も、同じ気持ちを味合わないと連携に支障が出るかもでしょ!?」
イチゴ「私達も随分な言われようだったし……あ、何を言われたかは絶対教えないから」
ゴロー「おい、どうして最初から言ってくれなかったんだ!?」
ミツル「ひどいですよ! いや、意味はわからないんですが!」
ゾロメ「ゴローはともかく、俺とミツルは何を言われたかサッパリなんだぞ!?」
フトシ「ねえ、僕は!? 僕に関しては何も言ってくれないの!?」
女子達「……」
男子達「……」
一同「……」
一同「……とりあえず、ゴハンにしようか」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 22:53:46.85
ID:BwQGAXzto
・ ・ ・
ヒロ「……小さい時は、思ってる事をそのまま言っちゃうって言うけど」
ぜろつー「うー?」
ヒロ「……元に戻ったら、一緒に謝ろうね、ゼロツー」
ぜろつー「ぁーまう?」
ヒロ「うん……はいっ、これで綺麗になった! 完璧!」
ナデナデ…
ぜろつー「うゅ~ふふっ♪ だーりんっ♪」
ぎゅうっ!
ヒロ「それにしても……本当に、元に戻るのかな」
ぜろつー「だーりん♪ だーりん♪ だーりんっ♪」
ぐりぐりっ!
ヒロ「……あはは、ツノが当たって痛くないようにしてくれてるの?」
ぜろつー「むふひー♪」ニンマリ
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 22:59:17.81
ID:BwQGAXzto
・ ・ ・
ヒロ「――っ! いけない……俺も寝ちゃってたのか」
ヒロ「ゼロツーを寝かしつけて、それで、そのまま――」
ゼロツー「おはよ、ダーリン」
ヒロ「っ!? ゼロツー!?」
ゼロツー「? どうしてそんなに驚いてるのさ?」
ヒロ「どうしてって、そんなの……!」
ゼロツー「驚いたのは、ボクの方なんだけどなぁ~?」
ゼロツー「目が覚めたら、ダーリンがボクのベッドで一緒に寝てるんだもん」
ヒロ「……」
ヒロ「いや! それは誤解なんだ、ゼロツー!?」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 23:09:19.78
ID:BwQGAXzto
ゼロツー「誤解? 誤解って……」
むにゅんっ
ヒロ「あっ、柔らか……っ!?/// は、裸!?///」
ゼロツー「……なぁに、ダーリン?」ニンマリ
ヒロ「どうして裸なんだよ!?///」
ゼロツー「? ダーリンが脱がせたんでしょ、エッチ」
ヒロ「それは違……いや、違わないけど! 違うんだ!」
ゼロツー「えー? ボク、よくわかんないなぁ」ニンマリ
ぎゅうっ!
ヒロ「ぜ、ゼロツーが、ちっちゃくなって……や、やめ、ああっ!?」
ヒロ「……わかりあえたのに! わかりあえたと思ったのに!」
ヒロ「……あっ」
ゼロツー「……んふふ」ニマー
ゼロツー「ダーリンがおっきくなっちゃった?」
おわり
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/17(木) 23:11:35.57
ID:BwQGAXzto
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
HTML化依頼出しときます
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