1:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:41:45.23
ID:EgLUYznMO
志保「はじめは、頼りなさそうな人だと思っていました。なんだか覇気が感じられなくて、本当にこの人と一緒にいて大丈夫なのかって」
志保「でも、時間が経つにつれて、あなたの優しさを知って……一緒にいると、安心できるようになって」
志保「そして、気づいたんです。私の気持ちに」
志保「あなたを……愛しています」
P「………」
P「残念ながら、俺は君の気持ちに応えることができない」
志保「……どうしてですか」
P「なぜ俺が、君の想いを受け入れることができないのか。その答えはただひとつ」
P「俺が……世界で一番のロリコンだからだァ! ヴェァーハハハハッ!!」
志保「あなたが……ロリコン……? 嘘よ……私を騙そうとしている……」
P「ッヘーイ」
志保「うわああああああ!!」
志保「ありがとうございます。演技の練習に付き合っていただいて」
P「それはいいんだけど、なかなかエキサイトな台本だな。これ」
志保「愛する人がロリコンだった女性の物語……男女の想いのすれ違いがテーマですね」
P「悲劇だなあ」
志保「悲劇を悲劇らしく表現できるよう、演技を磨いていかないと……」
2:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:42:42.82
ID:EgLUYznMO
志保「………」
P「どうしたんだ志保、急に黙り込んで」
志保「あ、いえ。ちょっと想像していたんです。今のはただの演技でしたけど……もし本当に、ロリコンだったらどうしようかと」
P「志保の想い人である俺が?」
志保「中途半端に台本と現実を混ぜないでください。想い人ではないプロデューサーさん」
P「ごめんごめん。しかし、俺がロリコン……そう思われる要因がないわけではないか」
P「確かに俺は、シアターの大人組のセクシーアピールや無防備な姿にも動じない精神を持っているからな」
志保「私、ツッコミは得意じゃないです」
P「別にボケたつもりはないんだが」
志保「………?」
P「理解不能って顔をしないでほしい」
志保「いつも大人の女性を見て鼻の下を伸ばしているのに……」
P「俺、鼻の下伸ばしてるか?」
志保「はい」
P「きっぱり言われてしまった」
3:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:45:58.45
ID:EgLUYznMO
P「けどまあ、逆にロリコンじゃない証明にはなるか」
志保「そうですね。普通の変態ということで異論は出ないと思います」
P「それは異論出るだろ。というか俺が異論を出す」
志保「まあ、さすがに今のは冗談です」
P「安心した」
志保「これでも、プロデューサーさんのことは信用していますから。伝わりにくいかもしれませんけど」
P「いや、なんとなくは感じられるよ。最初の頃と比べれば態度も軟らかくなったし」
志保「そうですか。なら、よかったです」
P「ああ。……あ、そうだ。ちょうどいいタイミングだから、さっきとってきた新しい仕事のこと、話してもいいか?」
志保「仕事……はい、お願いします。今回は、どんな内容ですか」
P「赤いランドセルを背負ってご主人様にご奉仕する小 学生メイド」
志保「………」
P「………」
志保「プロデューサーさんが、ロリコン……?」
P「待て待て。どうしてそうなるんだ」
志保「正直に答えてください。プロデューサーさんがどんな人でも、私はちゃんと受け流しますから」
P「そこは受け止める流れじゃないのか?」
志保「受け止めると犯罪のほう助になる気がしたので……」
P「なるわけないだろう。そもそも、俺はロリコンじゃないから正直に答えるも何もないぞ」
志保「なら、いいんですけど……小 学生メイド……」ブツブツ
P「めちゃくちゃ疑われてるな……」
志保「桃子達に何かあってからだと遅いので」
4:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:46:32.39
ID:EgLUYznMO
撮影当日
P「お疲れ、志保。いい感じだったぞ」
志保「ありがとうございます」
P「カメラマンさんも褒めてたよ。いい表情をしてくれるって」
志保「そうですか。評価してもらえるのはうれしいですね」
P「予定より早くに撮影終わったけど、どうする? 事務所に戻るか?」
志保「ん……そうですね。少し、ダンスの練習をしておきたいので」
P「わかった。ところでひとつ聞いてもいいか」
志保「なんですか」
P「………さっきから、俺の半径2メートル以内に頑なに入ってこないのはなぜだ?」
志保「だいたいいつもこんな感じじゃないですか」
P「だとしたら俺達の仲めっちゃ悪いだろ。距離感を感じすぎてるだろ」
志保「……この小 学生メイドの衣装のまま近づくと危険だと本能が告げていたので」
P「その本能は間違いだ」
志保「つま先の野生を信じています」
P「そんな野生の本能は信じなくてもいい」
5:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:47:16.32
ID:EgLUYznMO
別の日
志保「プロデューサーさん。今、いいですか」
P「どうした、改まって」
志保「最近、弟と仲良くしてくれていますよね」
P「ああ、この前は公園でキャッチボールをしたな。あの子、コントロールがよくてさ。才能を感じたよ」
志保「あの子も、よくプロデューサーさんのお話をするようになっているんです。『プロデューサーのおじさん、優しいんだ』って」
P「そうか。気に入られてるなら何よりだ」
志保「それで……プロデューサーさんさえよければ、これからもあの子と遊んでくれればと」
志保「私の家、あの子以外には私と母しかいなくて……保育園も、保母さんだけなので。男の人と過ごす時間は、大切だと思うんです」
志保「だから……よろしくお願いします」
P「志保………わかった。俺も弟くんのことは好きだし、これからも喜んで遊ばせてもらうよ」
志保「……ありがとうございます。わがままを聞いてもらって」
P「普段わがまま言わないんだから、これくらいどうってことないさ」
志保「プロデューサーさん……」
P「それに、俺は子供好きだからな。俺が遊びたいから遊ぶんだ」
志保「……そう言ってもらえると、安心です」
P「あれ」
志保「どうかしましたか」
P「いや。子供好きって言ったから、この前みたいに今度はショタコン疑惑をかけられるかもと思って」
志保「こういう時に、そんなことは言いませんよ」
P「それもそうか」
志保「それとも、言ってほしかったんですか? あるいは本当にショタコン……」
P「違う違う」
志保「ふふっ……ああ、そうだ。わがままついでになるんですけど、ひとつ相談に乗っていただけませんか」
P「相談?」
志保「弟のことなんですけど……最近好きな女の子ができたみたいで」
P「へえ~! ひょっとして初恋?」
志保「たぶんそうです。なので、どんな子なのか気になっていて」
P「俺も気になるなー。あの子、どういうタイプの女の子が好きなんだろう」
志保「……しっかり見定めないと」
P「志保、目が据わってるぞ……」
志保「明日保育園に迎えに行くとき、顔を確認しようと思っています」
P(その女の子、志保に睨まれて泣き出さないといいなぁ)
6:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:47:45.94
ID:EgLUYznMO
また別の日
志保「………」ポチポチ
P「志保、またお母さんとメールか?」
志保「いえ、今はゲームのアプリで遊んでいました」
P「ゲーム? ああ、そういえばたまにやるって言ってたな。どんなのをプレイしてるんだ?」
志保「パズルゲームです。タイトルは『パーフェクトパズル』」
P「心が躍りそうな名前だな」
7:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:48:24.52
ID:EgLUYznMO
P「実は俺もスマホのゲームアプリで遊んでるんだ」
志保「どんなゲームをしているんですか?」
P「パートナーの女の子を選んで戦うゲームだな」
志保「小さい子を選んでいるんですか?」
P「決めつけはよくない」
志保「じゃあどんな子を」
P「しょうがないな。ほら、こういうキャラだよ」
志保「………なんだか、私に似てますね。髪型とか顔つきとか」
P「実は年齢も同じなんだよ。それで気になってパートナーに選んだんだけど、性格まで割と似ててさ」
志保「ふうん……結構、熱心にプレイしているみたいですね」
P「そうだな、割と楽しんでる。このままこの子と一緒にクエストをクリアし続けていきたいなぁ」
志保「………現実でも同じですか?」
P「え?」
志保「………」
志保「私、変なことを言いました。忘れてください」
8:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:49:27.70
ID:EgLUYznMO
その日の夜
志保「すみません。ダンスの練習に夢中になっていたら、いつの間にかこんな時間になってしまって」
P「俺も片づけたい仕事があったからちょうどよかったんだ。無理のない範囲なら、自主練習は歓迎だしな」
志保「……駅までなら、ひとりで行けるから大丈夫ですよ」
P「俺も電車乗るんだから、駅まで歩くのはどのみち同じだ」
志保「……ありがとうございます」
P「志保は、自分で絵本を描いたりはしないのか?」
志保「自作はしないですね。読む専門です」
P「そうか。志保さえよければ、そういう企画に挑戦するのも面白いと思ったんだが」
志保「企画……つまり、私が絵本を描くということですか」
P「そう。なんなら俺を主役にしてもいいぞ」
志保「プロデューサーさんを、主役に? んー……」
志保「……むかしむかし、あるところにP太郎という男が住んでいました」
P「なんかプー太郎みたいな語感だな」
志保「それもそうですね」
9:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:50:21.16
ID:EgLUYznMO
P「星が綺麗だな」
志保「冬も近いですし、空が澄んできたのかもしれませんね」
P「そうかもなー。志保は、星好きか?」
志保「嫌いではないです。満天の星空とか、素直に綺麗だと感じますから」
P「なるほど。そういえば……『しほ』って名前、逆から読むと『ほし』になるな」
志保「なりますね」
P「ちょっと面白いな」
志保「面白い……?」
志保「……逆から……逆立ちすれば星になれる。つまり、『逆立ちしてもスターになれない』なんてことはない。努力すれば夢を叶えられる。そう言いたいんですか?」
P「俺がかっこつけて言おうとしたセリフを先取りしないでくれ」
志保「かっこつけて言うほどうまいセリフではないと思います」
P「厳しいなあ、はは」
志保「……まあ。私は嫌いじゃないですけど」
P「ならいいか」
志保「いいんじゃないですか」
10:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:51:16.77
ID:EgLUYznMO
P「しかし、結構冷えるなあ。手がかじかんできた」
志保「手袋、持ってきてないんですか」
P「ああ。志保を見習ってちゃんと用意しておけばよかった」
志保「そうですか」
志保「………」
ぎゅっ
P「志保?」
志保「これで、片手だけは温まるんじゃないですか」
P「いいのか? 手を握ったまま歩くなんて」
志保「プロデューサーさんに風邪をひかれると、困るので」
P「そうか。ありがとう」
志保「どういたしまして」
P「……ちなみに、ロリコンって14歳も余裕でストライクゾーンらしいぞ」
志保「………」
志保「知ってますよ。そのくらい」クス
おしまい
11:
◆C2VTzcV58A 2017/11/04(土) 12:52:44.12
ID:EgLUYznMO
おまけ
P「けどまあ、志保の豊満な身体つきをロリって言うのは無理があるか」
志保「ヘンタイ」
P「睨まれると怖い」
14:
◆NdBxVzEDf6 2017/11/04(土) 13:09:06.59 ID:tgi5h8Bq0
小 学生メイドはヤバいと思うわ
乙です
北沢志保(14) Vi/Fa 83-56-84
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509766905/
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