1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:47:35.10
ID:kk6jit6So
P「ああ……うん」
十早「仕事は増えてますし、歌も歌えて、アイドルとしては充実しているはずなんです。
それなのになぜか最近、違和感があるというか……」
P「……」
十早「何かが足りないんです。というより、何かが欠けてしまったというか」
P「欠けてる、ね。うん、欠けてるか……確かに」
十早「このままではまるで、自分が自分でなくなってしまうような……」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:48:33.37
ID:kk6jit6So
P「うん。ていうか既にそうなってる気がするけど」
十早「えっ? そうなってる、って……どういう意味ですか?」
P「いや、だってそりゃお前……」
十早「プロデューサー、私は真剣に悩んでるんです……!
冗談や悪ふざけは言わないでください!」
P「い、言ってないよ冗談も悪ふざけも。
取り敢えずお前、鏡見てこい……そしてもう一度自分を見つめ直すんだ」
十早「鏡、ですか? 今更そんなことをしても意味があるとは思えませんけど……。
一応はわかりました。それでは、失礼します」
ガチャッバタン
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:50:27.55 ID:9SfItffGo
ずいぶんかっこいい名前になったな
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:48:35.57 ID:KIKE4IFvo
おpp
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:49:08.30
ID:kk6jit6So
P「……」
P(何あれ意味わかんねぇんだけど!
一本なくなってんじゃん! 何があったらあんなことになんだよ!?)
P「くそっ、こういう時どうすりゃいいんだ……!
病院か!? 何科だ!? いや、それとも俺が眼科か精神科に行った方が……」
ガチャッ!
日海奏香「ププププロデューサーさぁーーーーーん!」
P「!?」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:50:04.54
ID:kk6jit6So
奏香「た、助けてください! 見てくださいこれ!
うわぁーんどうしたらいいんですかー!」
P「え、ちょっ……誰!? 誰だお前!?」
奏香「私です! 春香です! 天海春香ですよぉ!」
P「春香だと!? 馬鹿な……い、いや確かによく見ればそのリボンは春香!
一体なぜそんな姿に!?」
奏香「わ、わからないんです! ここに来る途中でいつもどおりにコケて、
そしたらこんなことになってて……!」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:50:40.61
ID:kk6jit6So
P「こ、コケたらって……」
奏香「本当なんです信じてください! 私……」
ガチャッ!
十早「プ、プロデューサー大変です! 画数が、画数が……!」
奏香「あっ、千早ちゃ……え!?」
十早「え、あの、どちら様……あっ! も、もしかして春香!? 春香なの!?」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:51:32.07
ID:kk6jit6So
奏香「ち、千早ちゃんだよね!? どうしたのそれ! なんで百分の一になってるの!?」
十早「春香こそどうしてそんなぐちゃぐちゃに混ざって……!
どういうことですかプロデューサー!?」
P「俺が知りたいわ! い、いいか取り敢えず落ち着け二人とも! まずは冷静に……!」
ガチャッ!
律仔「あーもう! だから知らないって言ってるでしょうが!」
尹織「そんなはずないでしょ!? 早く返しなさいよ!」
P「!?」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:57:27.80
ID:kk6jit6So
P「り……律子と伊織、だよな!? どうしたんだ二人とも!?」
尹織「あっ、ちょっとあんた! あんたからもこのドロボーに何か言ってやりなさいよ!」
律仔「泥棒って、人聞きの悪いこと言わないで!」
尹織「何よ本当のことでしょ!? このドロボー! ぬすっと! ひったくり!」
律仔「あぁもうあったま来た……! 私にだって我慢の限界はあるんだからね!?
表に出なさい尹織! あんたのその高飛車な態度を強制してやるわ!」
尹織「やってみなさいよ律仔!」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:58:19.87
ID:kk6jit6So
奏香「お、落ち着いてください二人とも! 今は喧嘩してる場合じゃ……」
律仔&尹織「「奏香は黙ってて!」」
奏香「ええっ!? わ、私は奏香じゃなくて春香ですよ、春香!」
P「い、いかん。認識までもが侵されはじめている……!」
十早「律子、水瀬さん、落ち着いて!
今は解決策を探すことが先決でしょう!?」
律仔「十早……じゃなかった。千早……」
尹織「そ、そうね、悪かったわ十早……じゃなかった。千早」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:59:06.19
ID:kk6jit6So
P「よ、よし、千早の声量のおかげで取り敢えず落ち着いてくれたな。
それじゃあ、まず何がどうなってこうなったのか説明してくれ」
律仔「いや、それが私にも何がなんだか……。
事務所の前で出会い頭に尹……伊織とぶつかっただけなんです」
尹織「そしたらこんなことになっちゃって……。あーもう!
なんでこの尹織ちゃんがこんな目に遭わなくちゃいけないのよ!」
奏香「伊織、名前名前!」
尹織「はっ……! そ、そうよ、私は伊織。私は伊織……」
十早「いけないわ……。このままでは本当に、名前に意識を支配されてしまう。
それまでになんとかしないと……」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:59:55.58
ID:kk6jit6So
P「ぶつかってこうなったってことは、もう一度ぶつかれば元に戻る……。
ってことはないか? さ、流石に単純過ぎるか?」
律仔「いえ……その可能性はあると思いますけど、
逆にもっと大変なことになってしまう恐れも……」
尹織「慎重にやり方を考えなきゃ。確実に元に戻せる方法が見つかるまでは……」
ガチャッ
あずき「なんでもな~い~なんでもな~い~♪」
P「!?」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:00:37.30
ID:kk6jit6So
あずき「君の笑顔を~……♪ あ、おはようございます~」
律仔「あ、あずきさ……じゃない、あずささん!」
尹織「なんてこと、あずさまで……!」
あずき「? みなさん、どうかしたんですか?」
P「ふ……増えてる……」
あずき「ええっ? ふ、増えてるって、何がですか?
た、体重は変わってないはずですけど~……」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:01:54.03
ID:kk6jit6So
P「あ、あぁ、いえ体重じゃありません。
体重じゃないんですけど……」
あずき「ほっ……びっくりしちゃいました。
でも体重じゃなかったなら安心です~。
ふんふ~ん♪ 世界中で~僕だけが知ってる~……♪」
奏香「あ、あずきさん。大丈夫なんですか?」
あずき「え? 大丈夫って、なんのこと?」
十早「その、体に違和感があったりだとか、そういったことは……?」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:02:53.68
ID:kk6jit6So
あずき「? 特にはないけど……。
なんだか妙に歌を歌いたくなっちゃう気分になるくらいかしら~?
ほら素敵な君さ~♪ うふふっ」
十早「……」
あずき「あら? 十早ちゃん、どうかしたの? そんなにじっと見て……」
十早「い、いえ、なんでもありません。
……あずきさんのアレを、私に移植できれば……くっ」
奏香「プ、プロデューサーさん。もしかしてと思ったんですけど、
あずきさんがさっきから歌を歌ってるのって……」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:03:32.99
ID:kk6jit6So
P「あ、あぁ。この異変の影響かも知れない……」
尹織「や、やっぱり外だけじゃなくて中身にまで影響があるっていうの!?
ますますマズイじゃない!」
律仔「これはいよいよ、早急になんとかしないと……」
ガチャッ!
亞美「うあうあー! 大変だよー!」
P「!?」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:04:30.32
ID:kk6jit6So
奏香「あ……亞美!? どうしたのそれ! 中のとこ何か変じゃない!?」
亞美「落としちゃったっぽいよー! いつの間にかなくなってたんだよー!」
律仔「落としたって、落とすようなものじゃないでしょ!?」
尹織「それを言ったら私たちだって全員そうじゃない!」
律仔「うっ……た、確かに」
十早「でも落としたということは、
もしかしたら誰かが拾ってくれてるかもしれないわ」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:05:20.91
ID:kk6jit6So
P「そ、そうだな。亞美、どのへんで落としたんだ?」
亞美「それがわかんないんだよー!
ちょっと前に撮影スタジオで真美と別れた時まではあったから、
そこから事務所に来るまでに落としちゃったのかも……」
あずき「あらあら~。それなら、今からみんなで探しに……」
ガチャッ
響「はいさーい!」
貴音「おはようございます。今日も良き日和ですね」
P「! 響、貴音!」
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:06:44.30
ID:kk6jit6So
P「良かった、お前たちは無事だったか!」
響「おはようプロデューサー! それからみんな、も……」
貴音「……? あの、あなたがたは……?」
亞美「うあうあー! 亞美は亞美だよお姫ちーん!」
響「え、えぇぇ!? ど、どうしたんだみんな!? なんでそんなことに!?」
律仔「実はかくかくしかじかで……」
響「そ……そうなんだ。そんなことが……」
貴音「面妖な……」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:07:35.80
ID:kk6jit6So
あずき「それで、亞美ちゃんの落し物を
みんなで探しに行こうって言ってたところだったの~。
あいつじゃない~こいつじゃない~僕が見つける~♪」
亞美「ひびきん、お姫ちん、事務所に来るまでに見なかった!?」
貴音「響? 亞美の落し物というのはもしや……」
P「! 心当たりがあるのか!」
響「ああ、えっと……。さっき事務所の前で拾ったんだけど。これのこと?」ウネウネ
亞美「それだ!!」
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:08:25.00
ID:kk6jit6So
奏香「ひいっ!? なにそれ!?」
尹織「キモッ!!」
亞美「うおおお! ありがとうひびきん!」
響「ドアの前で寂しそうにしてたから、拾ってきたんだぞ。
もしかしたら事務所で飼えないかなって思ってさ」ウネウネ
P「お前それを事務所で飼うつもりだったのか……」
十早「さすがね、我那覇さん……」
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:10:07.58
ID:kk6jit6So
律仔「そ、それじゃあ早くそれを亞美に戻してあげましょう!」
尹織「そうよ響、さっさと戻しなさい! なんか寄生虫みたいで気持ち悪いわ!」
響「えー? そうかなぁ。可愛いと思うけど」ウネウネ
奏香「と、とにかく、ね? ほら、もともとは亞美のものだから……」
響「うん、わかったぞ。それじゃあウネ丸、ウネ衛門、
亞美のところに戻るんだぞ。……って、あっ!?」ピョンピョン
奏香「ひいいいいいっ!? に、逃げ、逃げたぁぁぁぁ!」
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:11:02.23
ID:kk6jit6So
P「出口の方へ向かっていくぞ!」
亞美「こ、こらー! 待てー!」
尹織「ひ、響! 捕まえて! 早く!」
響「わ、わかった! 待つんだ、ウネ丸、ウネ衛門! 大人しく……」
ガチャッ
やよい「おはようございまーす!」
P「やよい!?」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:11:44.47
ID:kk6jit6So
十早「た、高槻さん、逃げて!」
やよい「えっ? 何が……はわっ!?」ピトッピトッ
尹織「嫌ああああっ!」
律仔「ま、まずいわ! あの変なのがやよいに!」
やよい「な、なんですかこれ! 虫ですかー!?」ウネウネ
響「だ、大丈夫! やよい、そのまま捕まえてて!」
P「……!? ま、待て! 何か様子がおかしい!」
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:12:31.73
ID:kk6jit6So
貴音「あ、あれはもしや……!」
やよい「あっ……! な、なんですか、これ、あっ、あっ……!」ウネウネズブブ…
十早「た……高槻さんの中に入ろうとしてる!?」
響「な、なんだって!?」
奏香「ひいいいいっ!? や、やよい早く捨てて! 早く!」
やよ’い「あっ、あっ……だ、だめです、体が、動かな……あっ、あっ……」ズブブ…
亞美「や、やよいっちーーーー!!」
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:13:12.81
ID:kk6jit6So
やおい「うっうー! ばねたけ最高ですー!」
尹織「あ、あぁあ……」
やおい「でもP冬も捨てがたいかなーって!」
十早「た、高槻さん……嘘よ、そんな……」
律仔「なんてことなの……! 完全に人格まで侵食されてるわ!」
響「うぎゃーーーー! なんだよこれーーー!」
P「ど、どうすりゃいいんだ!? 病院か!? 手術とかで取り出せるのか!?」
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:14:32.32
ID:kk6jit6So
貴音「わかりませんが、放っておくわけにもいきません!
今すぐ病院へと向かいましょう!」
響「じ、自分も一緒に行くぞ! 自分があれを拾ってきたせいだし!」
P「他のみんなは事態の悪化を防ぐために待っててくれ!
やおいは俺たちで病院へ連れて行く!」
奏香「は、はい! お願いします!」
P「よし、じゃあ行……」
ガチャッ!
小鳥「ああっ、ダメ! ダメよ小鳥ぃ~!」
P「!?」
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:17:27.58
ID:kk6jit6So
響「わあっ!?」ドンッ
貴音「あうっ!?」ドサッ
小鳥「いたっ!?」ゴチンッ
P「お、音無さん!? どうしたんですか急に駆け込んできて!」
小鳥「いたたた……はっ! ご、ごめんなさい!
ドアを開けようとしたら魅惑的なワードが聞こえてきたものでつい妄想しちゃってて……!
響ちゃん、貴音ちゃん、怪我はない!?」
郷「……あぁ、うん……」
貴「怪我は、ありませんが……。何か違和感が……」
33:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:18:15.04
ID:kk6jit6So
小鳥「え……? な、え? 郷ちゃんと、貴ちゃん……?」
律仔「……音が……」
尹織「無くなってる……」
奏香「そ、そんな、まさか……!」
P「お……音無さん、あんたなんてことを……!」
小鳥「ええっ!? わ、私!? 私が何か!?」
P「音が無いんですよ!! わかりますか!? 音が! 無いんですよッ!!」
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:21:37.11
ID:kk6jit6So
貴「こ、これは一体? 何か、言いようのない喪失感が……」
奏香「あ、でも良かった! 貴さんはあんまり中身は変わってなさそうです!」
律仔「ね、ねぇ。あなたは大丈夫なの? 郷……」
郷「郷(ふるさと)……」
律仔「え?」
郷「郷(ふるさと)に、郷(ふるさと)に帰らなきゃ……」
小鳥「え、郷ちゃん!? どこに行くの!?」
36:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:22:25.71
ID:kk6jit6So
郷「離して! 自分は帰るんだ! 郷(ふるさと)に……! あんまーに会いに帰るんだ!」
あずき「あらあら~……」
尹織「きーっ! やっぱりおかしくなってるじゃないのよ!」
十早「が、我那覇さん落ち着いて!」
律仔「ちょっ、暴れるんじゃないの郷! 大人しくしなさい!」
ガチャッ
真「おはようございまーっす……って、な、なんですかこの騒ぎ?」
律仔「真! ちょうど良かったわ、郷を抑えるのを手伝って!」
真「え!? だ、誰!?」
37:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:23:08.09
ID:kk6jit6So
P「説明はあとでする! 今は取り敢えず、律仔の言うとおりにしてくれ!」
真「プロデューサー! え、えっと、よく分からないけど分かりました!」
十早「真は足を抑えて! 私は手を抑えてるから……」
郷「うがーーーーー! 離せーーーーーー!」グイッ
P「!? ばっ、やめ……!」
律仔「わあっ!?」ドンッ
十早「きゃっ……!」ゴチッ
真「うわっ!?」ドサッ
39:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:24:34.76
ID:kk6jit6So
葎仔「いたたた……」
干冒「こ、これは……」
八「……」
P「な、なんじゃこりゃああ!?」
小鳥「ひえええっ!」
尹織「何よこれ!? また知らない奴が増えたんだけど!?」
奏香「八!? 八って誰ですか!?」
八「ボ……ボクは、一体……いや、わ、私は……?」
40:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:26:05.54
ID:kk6jit6So
P「ま……真だ! 八じゃない! こいつは真だ!」
八「まこ、と……?」
P「まずい! 原型が残ってなさすぎて自我を失いかけている!」
貴「なんと……! 早急に手を打たなければ手遅れになってしまいかねません!」
亞美「うあうあー! こんな時真美が居てくれたら、真美の真をわけてあげられたのにー!」
P「と、取り敢えずあずきさんは郷をお願いします!
あずきさんの母性ならきっと郷を落ち着かせられるはず!」
あずき「あ、はい分かりました~。よしよし、郷ちゃん。
君がいいね~抱きしめたいよ~♪」
郷「あっ、すごい……落ち着く……あんまー……」
P「よし! 次は八だな!」
41:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:27:38.86
ID:kk6jit6So
P「八にはとにかく十と目と一だ! 干冒から引っこ抜いてぶっかけろ!」
尹織「引っこ抜くって、簡単に言うんじゃないわよ!」
奏香「それにプロデューサーさん!
引っこ抜いちゃうと干冒ちゃんが日ちゃんになっちゃいますよ!?」
亞美「そしたら今度は干冒お姉ちゃんが危なくなるんじゃないの!?」
P「ぐっ……そ、そうか。しかし他に十はどこにも……!」
葎仔「何言ってるんですかプロデューサー! 私に二つくっついてるじゃないですか!」
P「え……あぁ! ほ、本当だ!」
葎仔「こうなったらイチかバチか、私たち三人でもう一度ぶつかってみるしかありません!」
42:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:28:17.82
ID:kk6jit6So
貴「そうですね、事態は一刻を争います。迷っている暇はありません……!」
亞美「もうやるしかないっしょー!」
P「わ、わかった! なら葎仔、やってくれ!」
葎仔「はい! それじゃあ行くわよ干冒、八! 準備はいい?」
干冒「え、えぇ!」
八「……?」
葎仔&干冒「せーの、えーい!」ゴツン!
43:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:29:33.52
ID:kk6jit6So
具「いたっ……!」
十日「くっ……!」
小鳥「ああっ、惜しい!」
尹織「ちょっと葎仔! あんただけ勢いが足りなかったんじゃないの!?」
葎仔「そ、そんなことないわよ!」
具「あ、あれ? ボクは何を……」
奏香「! 具、思い出したの?」
具「は、はい、なんとか……。あれ、でもボクって具で良かったんだっけ……」
45:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:30:25.91
ID:kk6jit6So
P「よ、良かった。完璧ではないにしろ、
取り敢えず自我を保てる程度には回復したようだ」
具「すみません……なんだか迷惑かけちゃったみたいで」
亞美「いやー、安心したよー。
でも真美の出番は必要なかったみたいだね。一応呼んではおいたんだけど」
葎仔「できればあの子が来るまでには解決しておきたいわね。
なんかまた混乱が起きそうだし……」
奏香「ところで、十日ちゃんは大丈夫なの……?
なんか、だいぶ具に持って行かれちゃったみたいだけど」
十日「だ、大丈夫……だと思うわ。でも、少しギリギリな気も……」
46:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:31:39.72
ID:kk6jit6So
小鳥「じゃあもう一回チャレンジしてみた方がいいんじゃ……?
よく分からないんですけど、葎仔さんは何も変わってないですよね?」
亞美「葎っちゃんのを十日お姉ちゃんにちょっと分けてあげたら、
だいぶゴールに近づくっぽいよ!」
葎仔「そ、そうね……。私の方は多分、これ以上増えそうにはないし、
少なくとも悪化することはない……はず。
よし、やってみましょう、十日!」
十日「え、えぇ、わかったわ。お願い、葎仔」
葎仔「行くわよ! せーのっ……えいっ!」ゴツン!
P「やったか!?」
早「くっ……!」
P「違うそうじゃない!」
47:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:31:43.62 ID:V/5G6uiPo
律子のオプション多いな
49:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:32:27.41
ID:kk6jit6So
尹織「きーーーーーっ! なんなのよもう!」
奏香「あっ、でもさっきよりちょっと近付いた気がしません!?
ねぇ早ちゃん、気分はどう!?」
早「気分ですって……? そんなことより、早く解決する方が先でしょう!?」
奏香「えっ?」
早「急ぎましょうプロデューサー! 私には時間がないんです!」
P「お、おいどうした早! そんなに慌てて……」
早「早くしてください! ほら早く早く!」
50:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:33:12.16
ID:kk6jit6So
早「あぁもうじっとしてられない! 早くしないと!」シュババババ
P「は、早くったってお前……ってなんだその動き!?」
葎仔「あ、あまりのスピードに風が舞い上がってる……!」
尹織「ちょっと、誰か早を止めなさいよ!」
ガチャッ
雪歩「おはようございますぅ」
P「雪歩!」
51:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:34:10.08
ID:kk6jit6So
雪歩「……」
早「あっ、萩原さん!」シュバババババ
雪歩「……す、すみません。私、事務所を間違えちゃったみたいですぅ。
お邪魔しました。失礼しますぅ……」
奏香「ああっ、待って雪歩! 合ってるから! ここ765プロの事務所だから!」
雪歩「え、だ、だってプロデューサー以外は知らない人ばっかりだし……」
P「実はかくかくしかじかなんだよ!」
54:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:35:04.09
ID:kk6jit6So
雪歩「あ……なんだそういうことだったんですね。
……ってい゛えええええええ!?」
葎仔「驚くのも無理はないわ。でも落ち着いてちょうだい!」
雪歩「お、落ち着いてなんかいられませんよぉ! 大事件じゃないですか!
私、こんな物足りない感じの具ちゃんや四条さんは嫌ですぅ!」
具「そりゃボクだって嫌だよ……」
貴「しかし、いいですか雪歩?
こういう時こそ冷静に解決策を練らなけれ」
早「冷静になんてなってる場合じゃありません!」シュバババババ
55:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:36:30.59
ID:kk6jit6So
早「さぁみんな急ぎましょう早く! 早く早く!」シュババババババ
P「ちょっ、だからおまっ、止ま、おい早、ストッ……あ゛あ゛ッ!!」
尹織「ああああもう鬱陶しいわね!!」
奏香「っ! そ、そうだ、もしかしたら雪歩なら早ちゃんを止められるかも!」
葎仔「あ……わかったわ、そういうことね! ちょっと雪歩、こっちに来なさい!」
雪歩「えっ!? な、なんですか!? 怖いですぅ!」
奏香「ごめん雪歩! イチかバチか……えーい!」
雪歩&早「あうっ!?」ゴチンッ!
56:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:38:22.71
ID:kk6jit6So
奏香「ど、どう!? 上手くいってれば多分……!」
雪少「ひぃ~~~ん! 痛いよぉ、いきなり何するの奏香ちゃん!」
止早「」
葎仔「やった! 成功よ!」
P「よ、ようやく止まってくれたか……! でかしたぞ奏香!」
奏香「えへへ……」
雪少「くすん……たんこぶとか出来てないかな。鏡、鏡……。
……い゛えええええええええ!!!!????」
58:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:39:31.86
ID:kk6jit6So
雪少「あ、あんまりですぅ! 奏香ちゃん、これどうやったら治るの!?」
奏香「えっ? あ、えっと……」
雪少「も、もしかして一生このままなんじゃ……。
ぐすっ……ひんそーでちんちくりんなばっかりか雪少になった私なんて、
もう、もう……穴掘って埋まってますぅ~~~~~!」
やおい「ええええっ!? 穴掘っちゃうんですか!? やおい穴ですかーーー!?」
尹織「やめなさいやおい! 目を覚まして!」
小鳥「やおい穴……はっ! だ、だめよ小鳥! 今はそんなこと考えてる場合じゃ……!」
59:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:40:28.12
ID:kk6jit6So
奏香「お、落ち着いて雪少! きっと大丈夫! 大丈夫だから!」
P「い、いいか、聞くんだみんな!
せっかく止早が大人しくなったんだから、今のうちに解決策を練ろう!」
貴「あの……プロデューサー。そのことなのですが……」
P「貴! 何かいい案があるのか!?」
貴「い、いえそうではなくて……止早の様子が、何かおかしいような……」
P「え?」
止 早「……」プルプルプル
60:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:41:29.62
ID:kk6jit6So
葎仔「なっ……!? ぶ、分離しようとしてる!?」
具「そ、そんな! せっかく止まったのに!」
P「くそっ、やはり無理 矢理過ぎて繋がりが弱かったのか!」
止 早「あ、あ……」ブルブルブル
貴「このままではもちません! 『止』が弾き飛ばされてしまいます!」
雪少「ひぃぃぃぃ!」
P「み、みんな! 今すぐ伏せ……」
バァン!
葎仔「ぐはっ!?」ガツンッ!
61:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:42:02.46
ID:kk6jit6So
尹織「葎仔ーーーーっ! ……って、あら!?」
律仔「いたたたたた……な、なんで私の方に……」
具「り、律仔! ちょっと元に戻ってるよ! 余計な部分がなくなってる!」
律仔「え……? ほ、本当だ! 今の衝撃で吹き飛んだんだわ!」
P「待てよ、それじゃあその吹き飛んだ部分はどこへ……」
草「wwwwwwwwwww」
P「お前かよ!!!!!」
63:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:43:01.95
ID:kk6jit6So
奏香「草ちゃん!? なんで!?」
P「なんでお前ばっかこんな変わるんだオイ!」
草「私に言われても困りますwwwwwwww
どうして私ばかりこんな目にwwwwwwwww」
雪少「な、何がおかしいの草ちゃん……。全然笑えないよぉ!」
草「えwww笑ってるって誰がwwww」
貴「あ、あなたですよ、如月草……」
草「なっwwwwそ、そんなwwwwwww」
65:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:44:21.37
ID:kk6jit6So
尹織「自覚がないなら黙っててちょうだい!
なんだか分からないけど、ものすっごく腹が立つわ!」
律仔「そ、そうね。半分は私のせいみたいなものだから申し訳ないけど、
せめてもうちょっと静かに喋ることはできないかしら……?」
草「静かにって、こう?w」
尹織「……」
草「どうかしらw これなら大丈夫でしょう?w」
律仔「……ごめんなさい。やっぱり黙ってて」
草「えw」
67:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:45:28.83
ID:kk6jit6So
P「くそっ、どうすればいいんだ……!
結局『止』はどこかへ飛んでいってしまったし、
これ以上何かやっても悪化する気しかしない!」
小鳥「そ、そうですね。もう下手に動かない方が……」
ガチャッ
真美「おっまたせーい!
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん! 双海真美、参上だよーん!」
亞美「! 真美!」
真美「えっ? あれ……? なんか亞美、変じゃない? そんなんだっけ……?」
68:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:47:07.81
ID:kk6jit6So
具「あはは……まぁ色々あってね」
真美「んんっ!? まこち……んんっ!?」
P「混乱するのもわかるが落ち着け真美、一旦落ち着け」
真美「兄ちゃん……そっか、亞美がまこちんを助けてって言ってたのは
こういうことだったんだね!
タックルすればまこちんは元通りなんだよね!?」
P「え? いやもう別にいいというか山は超えたというか……」
69:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:47:41.32
ID:kk6jit6So
真美「待っててまこちん! 真美が今助けてあげるよ!」
具「え!? ま、待って真美! ボクはもうそんなに……」
真美「とぉりゃああああああああ!」
具「真美ストップ! ストッ……うわぁああ!」ドンガラガッシャーン!
奏香「だ、大丈夫二人とも!?」
真「いたたた……」
律仔「! も、元に戻ってる!?」
70:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:48:36.83
ID:kk6jit6So
P「そ、そうか! 良かったな! 取り敢えず真は元通りだ!」
真「えっ、本当! いやー、わざわざ助けに来た甲斐があったよ~」
P「え?」
真「んっふっふ~。ねぇ兄ちゃん、真えらい?
えらいっしょー? 褒めて褒めて!」
貴「こ、これはもしや……」
具美「いてて……。こら真、危ないじゃないか! いくらなんでも無理 矢理すぎるよ!」
72:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:50:29.21
ID:kk6jit6So
具美「……って、あれ? ボ、ボクが二人……いや違う、そんなはずは……」
律仔「も……戻ってないわ二人とも!
それどころか余計に訳のわからないことになってる!」
真「へっ? なに葎っちゃん、どういうこと?」
P「美が移ったんだ! まずい、今までの感じからするとこのままでは……!」
具美「うっ……な、なに? この感覚……なんか……」
真「兄ちゃ……い、いや、プロデューサー……?
あ、あれ? ボ、ボク、は……」
73:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:52:15.79
ID:kk6jit6So
奏香「あ、あぁ、そんな……!」
真「へへっ、なんかバリバリ元気出てきましたよ!」
具美「ん~……なんか物足りないけど、別にいっか。
さっきより落ち着いたっぽいし。ね、兄ちゃん!」
P「やはりそうだ……! 名前に人格を支配されてしまった!」
亞美「うあうあー! これじゃ亞美たち、もう全然双子じゃないよー!」
尹織「もうわけわかんない! どうすりゃいいのよこんなの!」
ガチャッ
美希「おはようなのー。……あふぅ」
草「美希wwwwwwwwww」
75:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:53:34.34
ID:kk6jit6So
美希「? 誰? 事務所に知らない人がいっぱいいるの」
真「知らない人だなんて酷いなぁ。美希、ボクのこと忘れちゃったの?」
美希「あっ、真くんだ! おはようなのー」
亞美「ち、違うよミキミキ! 真は真だけど、まこちんじゃないんだよー!」
美希「……? あれっ、ほんとだね。よく見たら違うの。
むー……これどういうことなの? 意味わかんないってカンジ!」
P「実はかくかくしかじかでな……」
76:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:54:31.56
ID:kk6jit6So
美希「へー、そっか。大変なんだね」
尹織「そんな他人事みたいに言ってんじゃないわよ!」
美希「でも取り敢えず真くん……じゃなくて、真だけは元に戻せるって思うな。
だって、ミキもおんなじようなの持ってるし」
律仔「それが簡単にできたら苦労してないんだけどね……」
希「はい真、これあげるの☆」ブチッ
一同「!?」
77:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:55:26.41
ID:kk6jit6So
真美「へっ? あ……あれ!? 真美、元に戻ってる!?」
具美「うあうあー! なんで!? どうやったの!?」
亞美「もしかして、自分で取り外しできるの!?」
希「うん、できるよ? みんなはできないの?」
尹織「や……やるじゃない希!
じゃ、じゃあ私にもちょっと貸してちょうだい! その斜めのやつと縦のやつ!」
雪少「そ、それじゃあ私も! 縦二つと、横二つ……!」
79:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:56:34.50
ID:kk6jit6So
希「えーっと、ちょっと待ってね。斜めと、縦と、縦と、横と……」ブチッブチッブチッ
P「ま、待て希! そんなに一気に外したりしたら……!」
伊織「や……やったわ! これでいつもの伊織ちゃんよ!」
雪歩「私もいつもの雪歩ですぅ!」
奏香「す、すごい! 本当に戻ってる!」
乂「あはっ☆ 二人ともよかったね!」
P「誰だお前!?」
81:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:58:33.39
ID:kk6jit6So
乂「誰って、乂は乂だよ? ……あれ? 乂って誰だっけ……?」
具美「うあうあー! これじゃあ具美が八になった時と同じっぽいよー!」
P「と、取り敢えず真美! お前の美はもともと乂のものだろ! それを返すんだ!」
真美「えっ!? で、でも真美、せっかく元に戻れたのに……」
P「美はあとで具美から返してもらいなさい! さぁ早くその美を乂に返すんだ!」
真美「わ、わかったよー! でもできるか分かんないかんね!? えいやっ!」ゴチンッ!
乂「あうっ!?」ゴツンッ!
82:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:00:10.69
ID:kk6jit6So
支「いたたた……いきなり何?」
貝美「ほらやっぱダメじゃん!」
貴「むしろ遠ざかってしまったような……」
P「ちくしょう!!!!!」
小鳥「あっ……! た、大変ですプロデューサーさん!」
P「なんですか!? これ以上に大変なことがあるとでも!?」
小鳥「みんなが出演する生放送の時間がもうすぐなんです!」
P「えええええええええええええええええええ!!!!?????」
83:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:01:25.14
ID:kk6jit6So
P「ぜ、全員出演の生放送!? そんな予定ありましたっけ!?」
小鳥「ありましたよぉ! だからこうしてみんな事務所に集まってるんです!」
P「な、なんてことだ……でもこんな状態じゃ……!」
奏香「プロデューサーさん……! 出ましょう! 出るしかありません!
ファンの皆さんは、きっと楽しみにしてくれてるはずです!
そんな皆さんの期待を裏切るわけにはいきませんよ!」
P「い、いやしかし、このまま出たとしてもそれはそれで期待を裏切るような……」
奏香「確かに、失敗しちゃうかも知れません……。
だけど私、精一杯やりたいんです! ここで諦めて後悔したくないから!
もしかしたら、もっといい方法があるのかもだけど……。
でも……私は、日海奏香だから!」
P「いや誰だよ!!!!!」
84:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:06:21.59
ID:kk6jit6So
・
・
・
P(……結局予定通り全員生出演することになってしまった……)
伊織「テ……テレビの前のみんな、元気~!?
え、えーっと、今日の司会は伊織ちゃんと……」
雪歩「ゆ、雪歩の二人で、お送りしますぅ!」
伊織「そ、それじゃあ早速、最初のコーナー行ってみよー!
最初はみんなで歌を歌うわよー!」
雪歩「き、聞いてください! 765PRO ALLSTARSで……」
伊織&雪歩「THE IDOLM@STER!」
85:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:07:25.33
ID:kk6jit6So
奏香「もーう伏し目がちな昨日なーんていらない♪」
律仔「今日これから始まる私の伝説♪」
草「きっと男が見ればwwwwww他愛のない過ちwwwwwwwwww」
あずき「なんでもな~い~なんでもな~い~♪」
亞美「あずきお姉ちゃん、それ違う歌!」
郷「でいご~の花が咲き~♪」
貴「郷、それも間違っております……!」
貝美「わっ……! ちょ、ちょっと具美、そこ貝美のポジションだよ!」
具美「えーっ! 違うよ具美のポジションだよ!」
87:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:08:48.84
ID:kk6jit6So
草「機嫌取るにはwwww何よりwwwwプレゼントwwwwwwwwwww」
やおい「男では耐えられない痛みってなんですか!? やおい穴ですかー!?」
支「ここはどこ……私は誰……」
あずき「あっという間に~あっという間に~♪」
郷「はいさいおーじさんっ♪ はいさいおーじさんっ♪」
伊織「きーーーーーっ!! もう滅茶苦茶よ!!」
雪歩「や、やっぱり私なんかが司会しちゃいけなかったんですぅ!
穴掘って埋まってますぅ~~~~~~~!!!」
P「……ゆ、夢だ。これは夢なんだ……!
あははは! 目が覚めたらいつもの事務所なんだ! あははははははは!」
88:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:11:45.32
ID:kk6jit6So
・
・
・
P「うぐぐ、夢だ、夢なんだ……はっ!?」
春香「あ、プロデューサーさん! 大丈夫ですか?
なんだかうなされてましたけど……」
P「は……春香? こ、ここは……事務所……?」
美希「ハニー、大丈夫? ミキ心配だから、添い寝してあげようとしたんだけど……」
千早「ダメに決まってるでしょう? もう……」
P「み、美希、千早……」
響「あっ、プロデューサー起きたみたいだぞ!」
やよい「プロデューサー、おはようございまーす!」
雪歩「わ、私、お茶用意しますね」
89:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:12:11.98
ID:kk6jit6So
真「それにしても事務所で寝ちゃうなんて珍しいですね、プロデューサー」
貴音「お疲れなら、一度休みを取られては……?」
伊織「そうね、倒れられたりなんかしたら迷惑だし。疲れてるなら休んじゃいなさい」
亜美「えーっ、兄ちゃんが居ないとつまんないよー」
真美「そうそう、イタズラもできないしね。んっふっふ~」
あずさ「あらあら、プロデューサーさんを困らせちゃダメよ。亜美ちゃん、真美ちゃん」
律子「まぁ確かに、最近のプロデューサーは働き詰めでしたからね。
一日くらい休みを取っても……」
P「い……いや、大丈夫だ! 全然平気だぞ、ほらこの通り!」
90:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:12:48.35
ID:kk6jit6So
春香「わっ! ほ、本当に平気ですか? 確かに元気そうですけど……」
P「あぁもちろんだ! いつもの765プロでいつも通り働ける!
こんなに嬉しいことはこの世にない!」
律子「……? よく分かりませんけど、無理だけはしないでくださいね?」
P「大丈夫だって! それよりみんな、今日はレッスンだろ? さぁ早く行った行った!」
響「っと、そうだった……。よーし、真! 今日もダンス勝負だぞ!」
真「望むところだ! 昨日はやられちゃったけど、今日は負けないよ!」
やよい「それじゃあプロデューサー、行ってきまーっす!」
P「あぁ、行ってこい!」
91:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:13:59.44
ID:kk6jit6So
P「……ふー……」
P(そうか、全部夢だったのか……。
そりゃそうだよな、あんなのが現実なわけないし。でも良かった……)
小烏「プロデューサーさん? どうかしたんですか……?」
P「! 音無さん……いえ、実はさっき少し恐ろしい夢を見て……」
小烏「まあ、うふふっ。プロデューサーさんってば、可愛いところがあるんですね」
P「あはは……お恥ずかしい限りです。でも安心しましたよ。あれが夢で……」
P「……」
P「……ん?」
おしまい
92:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:14:32.25
ID:kk6jit6So
何これ
付き合ってくれた人ありがとう、お疲れ様でした
94:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 23:15:37.59 ID:V/5G6uiPo
こういうの好き乙乙
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487422054/
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