2:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:33:23.62
ID:BCTYtmWU0
このみ「紬ちゃん、忘年会のお金払ってもらっても大丈夫かしら?」
紬「ええ、お支払い致します。おいくらでした?」
このみ「4000円よ」
紬「……分かりました」
備忘録その1 参加費が高い
3:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:35:28.72
ID:BCTYtmWU0
紬「……」ガサゴソ
紬(って箱崎さんと最上さんのガチャにエミリーさんが映りこんでいたから、回しまくったんだった!)
備忘録その2 後ろに担当が映りこんでいて被害を食らう
紬(そもそも早坂さんは写真を撮るのが仕事なのに、今年最初の運試し♪ さて結果は!とか言い出すの本当になんなん)
4:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:36:25.86
ID:BCTYtmWU0
紬「申し訳ないのですが、大きいのしかなくて」
このみ「大丈夫よ、お釣りは用意してるわ」
備忘録その3 1万円札しかない。
やよい「おはようございまーっす」
このみ「実は今、忘年会のお金を集めてるの」
やよい「分かりました! はわっ! こ、このみさん〜。私、一万円札しか持ってません〜」
備忘録その4 ASの立場的にもはや、やよいは貧乏ではない
5:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:37:14.50
ID:BCTYtmWU0
紬(行くまでに場所を調べとかんと……。ええっと、ここどこ?)
備忘録その4 微妙にロケーションが悪い
当日
このみ「紬ちゃん! こっちこっち!」
紬「申し訳ございません。遅れてしまいました」
このみ「何かあったの?」
紬「別の店と間違えてしまって」
備忘録その6 なんか近くに2号店があって分かりにくい
6:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:37:57.24
ID:BCTYtmWU0
店の中
みんな「紬ちゃん、待ってたよ」
紬「申し訳ございません。遅れてしまって」
歌織「席順はくじ引きで決めてるの。ほら、ここから引いて」
紬「……はい」
備忘録その7 席順がくじ引き
P「」ぐー
紬「彼は寝ているのですが、どうされたのですか?」
歌織「くじ引きの用意が疲れたみたいよ」
備忘録その8 くじを用意するのは意外と手間
7:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:39:17.35
ID:BCTYtmWU0
このみ「ほら、この袋の中にある紙をひいて。そこに書いてある番号が席順ね」
紬「分かりました」
紬(エミリーさんの隣来い! エミリーさんの隣来い! これぞリアルガチャ!)ガソゴソ
紬「13番です」
このみ「13ならあの奥の席ね。上座を引き当てるなんてすごいじゃない」
紬「エミリーさんは!?」ガバッ
エミリー(すげえ楽しそうに談笑中)
紬(めっちゃ遠いやいね……)
備忘録9 仲いい人とは基本遠くの席になる
8:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:40:08.36
ID:BCTYtmWU0
紬(いえいえ、私にはエミリーさん以外にも仲がいい人がいます。←見栄 さすがに社長の隣だとかは少し気後れしますが、それ以外なら)
歌織「あら、紬ちゃんが隣なのね。ふふっよろしくね」
紬(おおう、桜守さんですか……)
紬(毎度のことながら勘違いしてほしくないのですが、桜守さんと仲良くはないことはありません。でも貴方もいらっしゃるでしょう? 学校や職場の外の場で2人で話すのはちょっと……という方。もちろん桜守さんは良い人というのは分かってるのですが……)
紬(しかも桜守さんの周囲は彼女と仲の良い馬場さんや百瀬さん豊川さんと大人組ばかり……ひょっとしてあのクジは出来レースだったのでは?)
備忘録10 無駄に疑心暗鬼になる
9:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:41:05.73
ID:BCTYtmWU0
このみ「~~~~~~~~」
歌織「……ふふっそうね。…………あーありましたね」
紬(やっぱり話題に入っていけませんね……)
歌織「ふふっ。ねえ紬ちゃんはどう思う?」
紬「わ、私ですか!? いや、それはもう素敵なことだと思います」
歌織「そうよね。そういえば~~~~」
紬「……」
備忘録その11 気を遣われて話題を振られているのが分かってつらい
10:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:42:10.43
ID:BCTYtmWU0
高木「ウォッホン! 飲み物は全員に行きわたったかね? それじゃあ乾杯の挨拶といこうか。乾杯の音頭はもちろんプロデューサー君に頼むよ」
紬(無事にウーロン茶は来ましたが、あのジンジャエールはどなたのモノでしょう)
備忘録その12 持ち主不明な飲み物がある
歌織「乾杯。うーん」ゴクゴクゴク
このみ「歌織ちゃん。いい飲みっぷりね」
歌織「お恥ずかしい……えっと喉がかわいてて」
11:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:43:10.24
ID:BCTYtmWU0
紬(ここはウチの出番や! 呉服屋の娘として、周囲の方々とお酌をしてきた経験を生かす!)
紬「桜守さん、次も同じものでよろしいですか?」
歌織「ごめんなさい。お願いしてもいいかしら?」
紬「分かりました」
紬(ってあの店員さんは忙しそうやし、別の人は違うグループにご飯を持って行ってる途中。……なかなか話しかけられませんね)
備忘録13 店員が捕まらない。
歌織「ふーっ」ダバダバダバ
紬(おまけに手酌までさせてしもたやいね!)
12:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:43:57.48
ID:BCTYtmWU0
紬「す、すみませーん」
店員「はい、なんでしょう」
紬「こちらとこちら、お願いできるでしょうか」
店員「はい、喜んで」サッサー
紬(あ、カラになったウチのウーロン茶のコップも下げてもらった方がよかった……)
備忘録14 下げてもらい忘れる
13:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:44:38.46
ID:BCTYtmWU0
店員「お待たせしましたー」
紬(この中盤でがっつりとした揚げ物ですか……もはや、最初のお通しのきんぴらが一番おいしかったですね。すこし味は濃かったですが……)
備忘録15 お通しが一番うまい
14:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:45:56.19
ID:BCTYtmWU0
歌織「ねえ、紬ちゃん。今年の目標はあるかしら?」
紬「ええっと……そうですね。皆さまにご迷惑をかけないように、そして少しずつでも自分らしくやれたらな、と」
歌織「本当にそれでいいのかしら?」
紬「!?」
歌織「私ももう若いとはいってられない、アイドル事務所だって乱立している。このアイドル戦国時代で生きていくためには生半可な覚悟ではいけないの。私の場合は~~~」クドクドクド
紬「はぁ」
紬(この人、お酒が入ったらそういうタイプなんですか?)
備忘録16 意外な意識高いマンに説教される
15:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:46:48.40
ID:BCTYtmWU0
紬(めっちゃ、語られてつらい……。ってちょうどいいところにプロデューサーが!)
P「よお紬! 楽しくやってるか?」
紬「桜守さんが、その、ものすごく意気込んでいるのでよかったら一緒に聞きませんか?」
P「いき込んでいる、か。俺もそろそろやらねーとな」
紬「……え?」
P「転職だよ、転職。この会社はダメだ。残業もロクにつかねーし、休みだって数えるほど。俺も将来も考えたらこんなところにはずっと居られない」
紬(え、辞めるん?)
備忘録17 転職するマン(なおしない)も現れる
16:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:47:57.55
ID:BCTYtmWU0
紬(お腹がすきましたね……皆さんに取り分けてばかりで自分は食べられなかったですし、あ。これは、クシから外された焼き鳥……、クシについたままがおいしいのに……しかも残ってるんはレバー、苦手な方もいらっしゃるんでしょう。そもそも会費は4000円でしたが、私はその分、食べたりできたでしょうか。4000円あったら、あれもできたし、これもできた)
備忘録18 それは考えちゃいけない
このみ「で、そのとき歌織ちゃんがなんと下に水着きてきたの!」
歌織「うぅ……それは言わないでください。そういえば紬ちゃんは楽しんでる?」
17:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:48:47.04
ID:BCTYtmWU0
紬(ここはちょっとヤケで冗談とばしましょう)
紬「ええ、楽しんでますよ。姉さん」
このみ「あ! それってジェネシスの」
歌織「ええ、そうよ。私に妹ができたの」
紬「姉さん、あの頃の姉さんにもどってください」
このみ「それは無理よ。だって歌織ちゃんはこーんなに飲んでるんだから!」
ドッ! ワハハハハハハハ!
紬(やった! ウケました!)
18:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:49:33.26
ID:BCTYtmWU0
その流れで私はプロデューサーに締めの挨拶をするようにと無茶ぶりをされましたが、無難にこなし、あとは帰宅するだけになりました。
店から出る前に似た靴を履いてこられた人がいたから、一瞬、自分の靴が分からなくなったこと、一本締めと一丁締めを混同しているプロデューサーに呆れるなどハプニングなどもありましたが、無事に店をあとにしました。……不慣れでしたが、年に数回のことですし、「飲み会」というのも案外悪いものではないかもしれません
19:
◆X0TyCi.5oo 2020/01/05(日) 14:51:22.45
ID:BCTYtmWU0
数十分後
P「あれこんな時間に紬から電話だ。なんだろう?」プルルルル
P「って電車を間違えてしかも終電になったから帰れなくなった!? タクシー代もない!? ああ、銀行は年末だしやってないわな。分かったよ、車を出してやる、今どこだ? いやいや、よくあるって! 俺も若い頃よくやった!」
P「ったく紬の顔が手に取るように浮かぶよ。まぁあんまりイジりすぎるとスネるからな。調子に乗らないようにしようっと。さて、迎えに行ってやるか」
おわり
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1578202225/
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