1 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 23:32:01.13 ID:G+cW11v50
「澪ちゃんほど片思いの似合う女子、他にいないね!」
唯がそんなことを言い出したのは、皆に新しく出来た歌詞を見せた時だった。
「ど、どういう意味だ!」
ムギがクスクスと笑う。
「だってさ~澪ちゃん、美人だし人気者なのに、
あなたが好き!…でも言えない、言わない。
みたいな乙女の心を、わたしは感じるのだよ~。」
「ああ、何かわかりますね。それ。」
「でしょ~?さすがあずにゃん。」
「澪ちゃんが書く片思いの歌詞、ステキよ~。
思いを胸にとどめる、乙女の歌詞。」
梓に、ムギまで。
片思いが似合うって…ちょっと失礼じゃないか?
まあわたしの恋は、きっと叶わない、伝えてはいけないものだからな…。3 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 23:37:19.76 ID:G+cW11v50
片思いの澪か。
唯がそんなことを言うもんだから、ちょっと考えてしまった。
いつも澪は、誰より先にわたしに歌詞を見せてくれる。
その歌詞はメルヘンちっくでいて、乙女。
見てるこっちが痒くなるような…そんな詞だ。
でも、澪は嘘がつけない。昔から。
本当に好きな人が居なきゃ、こんな歌詞は書けないと思うんだ。
誰を思って書いてるんだろう。
ああ…演奏中にこんなこと考えてると、力んで余計走ってしまう。
リズムキープ、リズムキープ。