1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/29(金) 22:18:45.97
ID:mzeH5qo90
※結城友奈は勇者であるSSです。
※地の文アリ
※独自解釈アリ
※勇者の章開始前のお話です。
※次レスよりお役目スタート
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/29(金) 22:20:47.75
ID:mzeH5qo90
東郷さんの隣を、並んで歩く。そんな喜びも自然な日常になってきたなあ、なんて思う。少し前までは、彼女の後ろが私の定位置だったのに。
こうして歩いていると、色んなことに気がつく。たとえば、東郷さんは私より背が高い。勿論知ってはいたのだけれど、それを実感することはあまりなかった。隣を見ると、少し上に東郷さんの綺麗な横顔が見える。なんだか頬がカッと熱くなる気がした。
東郷「どうしたの、友奈ちゃん?」
不思議そうな顔をする。その表情がどこかあどけなくて、彼女の美しさとのアンバランスにくらくらする。
友奈「東郷さんと二人でこうやって歩けるなんて、幸せだなあって」
東郷さんも私の顔を見ていて、私も東郷さんの顔を見つめている。自然と手が伸びて、彼女のそれを握っていた。冷たくて、もちもちしていて気持ち良い。
東郷「もう、友奈ちゃんったら。またそれなの?」
台詞こそ困っているようだけれど、東郷さんは満面の笑みだ。これが脚以外で最大の変化だと思う。