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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/16(月) 01:32:38.92
ID:w7wIwWN50
相棒×万引き家族のssです。
クロス元は去年カンヌ国際映画祭で出展された作品になります。
よければ見てやってください。
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/16(月) 01:34:49.27
ID:w7wIwWN50
2018年6月末日―――
時刻は昼の12時過ぎ、都内某所にある商店街を背広姿で歩く二人の男たちがいた。
警視庁捜査一課に所属する伊丹と芹沢の両刑事。
いつも通り眉間にシワを寄せて顔を強ばらせる伊丹に駆け寄りながら付いていく芹沢。
二人が目指すのはこの商店街の裏通りにある小さなスーパーだ。
「オイ、さっさとついてこい。時間ねえんだぞ。」
「わかってますよ。けど昼飯くらいちゃんとした場所で取りましょうよ。」
「バカ言え。そんな余裕があってたまるか。」
警視庁捜査一課の刑事となれば多忙なのは当然。
だが食事をする余裕もないほど時間に追われていた。
ちなみにこのスーパーだが既に築30年は経過している悪く言えばボロ屋な建物。
店内は簡素な作りで表通りにあるチェーン店のスーパーとは比較にもならないボロさが悪目立ちしていた。
いくら時間がないとはいえもう少し場所を選んでも罰は当たらないだろと芹沢も内心愚痴を吐く始末。
そんなスーパーに伊丹と芹沢は揃って入店した。