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以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/12/20(木) 01:45:36.62
ID:zE4jYGPD0
さくら(……私って本当に持っとらん)
さくら(何をやっても無駄だって分かっとって、諦めるのが正解だって知っとったとに……)
さくら(馬鹿みたいにアイドルになりたいなんて思って期待して、浮かれていつもより早く家を出たら撥ねられて死んだ)
さくら(これが、私の人生……)
剛雄「お嬢さん怪我はなかか? 飛び出したら危なかよ」
さくら「え、あれ? 私、死んどらん……?」
剛雄「封筒落しとーばい、はい」
さくら「あ、ありがとうございます……」
剛雄「オーディション受けると? 頑張りんしゃい」
さくら「は、はい……」
さくら「…………」
剛雄「どがんした? どこか痛むと?」
さくら「いえ、その……私って全然持っとらんくて……何やってもダメで……」
さくら「もう一回だけ頑張ろうて思ったとに、トラックに撥ねられそうになるし……こやんでオーディション大丈夫かなって……」
剛雄「そうか……大変やったね。でも大丈夫、お嬢さんが持っとらん分おじさんが持ったるけん」
剛雄「それにお嬢さんの悪いもんもトラックと一緒に全部おじさんが今受け止めたけん、きっと大丈夫ばい!」
リリィ「パピィが持っとるんはトラックやけん。早う下ろしちゃげんと、運転手さん怖がっとーよ」