1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:44:44.95
ID:dadvwNDS0
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:45:13.65
ID:dadvwNDS0
妹「うう、負けちゃいました…」
兄「妹はゲーム下手だなぁ…」
妹「そ、そんなことないですよ!多分…」
兄「いや、さっき自分で言ってたじゃん」
妹「うう…」シクシク
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:45:48.32
ID:dadvwNDS0
兄(俺の妹は、とある病を患っている)
兄(『アヘ顔ダブルピース症候群』…通称『アヘピー』という病だ)
兄(簡単に言うと、さっきみたいにんほってアヘる病気)
兄(原因は不明で、治療法も見つかっていない謎の病気だ)
兄(病気になってから一年…周りはだいぶ慣れてきたが、妹はやはり治りたいらしい)
兄(兄として、どうにかしてやりたいが…)
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:46:22.14
ID:dadvwNDS0
翌日 学校
キーンコーンカーンコーン
妹「兄さん、帰りましょう」
兄「あー、ごめん。今日、先に帰ってくれないか?」
妹「えっ…」
兄「?どうした?」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:47:06.78
ID:dadvwNDS0
妹「いえ、その…」
兄「…?」
兄(ああ…この間あんなことがあったから、一人で帰るのが怖いのか)
兄(うーん…用事があったんだが…まあ、また今度にするか)
兄「わかった。じゃあ一緒に帰ろう」
妹「!!は、はい!」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:47:46.30
ID:dadvwNDS0
帰り道
妹「それでですね、お猿さんが…」
兄「ああ…」キョロキョロ
妹「…?兄さん、どうしたんですか?」
兄「いや…」
兄「…誰かに、つけられてる気がして…」
妹「え!?」
妹「そ、それってもしかしてこの間の…」
兄「いや、同一人物ではないと思うが…捕まったし」
兄「妹。念のため、俺から離れるなよ」
妹「はい…」ギュッ
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:48:13.80
ID:dadvwNDS0
兄「…」
兄(…何も起こらないな)
兄(…やっぱり、気のせいかな?)
兄「あー、妹。多分大丈夫だか
女「こんばんは」ヌッ
兄「うわあああ!?」ビクッ
妹「うひゃああ!?」ビクビクッ
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:48:49.37
ID:dadvwNDS0
女「クスクス…そんなに驚かなくてもいいじゃない」
兄「だ、誰かと思ったら…女さんか」
兄「どうして急に…」
女「いや別に…クセになのよ。音殺して歩くの」
女「驚かせるつもりじゃなかったの。ごめんなさいね」
兄「い、いや…」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:50:37.49
ID:dadvwNDS0
妹「…兄さん、この人は…?」
兄「ああ。この人は、俺の隣のクラスの女さんだ」
女「妹さんね。よろしく」ペコッ
妹「よ、よろしくお願いしますっ」ペコッ
兄「…で、何の用?」
女「いや、その…妹さんの病気、治ったかなって…」
兄「…実はそのことで話があるんだけど」
女「…そうなの?」
兄「ああ。明日にしようと思ってたんだが…」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:51:05.43
ID:dadvwNDS0
兄「ちょっと、聞きたいことがある」
女「…わかったわ」
女「立ち話もなんだし、座れるところに行きましょうか」
兄「そうだな…」
妹「あの…お話しするなら、私は帰りましょうか?」
兄「…いや、せっかくだ。妹も来てくれ」
妹「え?」
兄「家の方に、少し遅くなるって連絡してくれ」
妹「は、はい…」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:51:40.48
ID:dadvwNDS0
喫茶店
女「あら、こんなところに喫茶店なんてあったのね」
兄「ああ。俺たちはよく来るんだ」
女「…それで、何かしら?」
兄「うん。妹の病気について…」
妹「え!?」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:52:14.75
ID:dadvwNDS0
兄「この間、聖水塗ったろ?」
妹「は、はい…」
兄「あれ、この人に教えてもらったんだよ」
妹「え、そうだったんですか!?」
女「…」
女「えっと…どういうことかしら?」
女「聖水塗ったって…」
兄「いや、聖水プレイって何か知らないから、とりあえず聖水を…」
女「…」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:52:42.47
ID:dadvwNDS0
女「…ちゃんと教えてあげればよかったかしら」
兄「まったくだよ!俺そのあと自分で調べて、軽くショック受けたんだからな!」
妹「え?あれ、違うんですか?」
兄「妹、お前は知らなくていい…」
妹「?」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:55:26.11
ID:dadvwNDS0
女「そうねぇ…まあ、信憑性薄かったし…結果オーライかしら」
兄「は?どういうこと?」
女「…実は、少し試してもらいたかったの」
女「本当にアヘピーが治るかどうか」
兄「…え?」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:55:58.07
ID:dadvwNDS0
女「私は、わけあってアヘピーの治療法を探しているの」
女「それで色々調べて、様々な方法を調べてるんだけど…」
兄「その方法の一つが…聖水プレイ?」
女「そういうことよ」
妹「…あの、それってつまり…」
妹「私たちを…利用したってことですか…?」
女「…ごめんなさい」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:56:31.46
ID:dadvwNDS0
兄「なんだよそれ…!」
女「…」
兄「…だましてたってことか?」
女「…」
兄「…俺は土下座までして頼んだんだぞ」
女「…あなたの、妹さんを思う気持ちがここまでだと思わなかったの」
女「正直、後悔しているわ。軽い気持ちで言うんじゃなかった…」
女「許してくれとは言わないわ。ただ…」
女「…本当に、ごめんなさい」スッ
兄「…」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:57:00.27
ID:dadvwNDS0
妹「に、兄さん…あの…」
兄「…わかってる」
兄「別に、そこまで怒っているわけじゃない。顔を上げてくれ」
女「…」スッ
兄「女さん、わけあって治療法を探してるって言ったな?」
女「ええ」
兄「どういうわけだ?」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:57:58.69
ID:dadvwNDS0
女「…それは…」
女「ちょっと…言えないことなの…」
兄「…」
兄「人のことをだましておいて、隠し事か…」
妹「兄さん…!」
女「…」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:58:56.07
ID:dadvwNDS0
女「あなたが私のことをどう思おうと構わないわ」
女「でも…本当に、言えないの。ごめんなさい」
兄「…」
兄「…わかったよ」
兄「事情があるんだろ?聞かないでおくよ」
女「…ありがとう」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/21(月) 23:59:29.15
ID:dadvwNDS0
兄「とにかく、あんたはわけあって治療法を探してるわけだ」
女「ええ」
兄「でも結局見つかってないんだろ?」
女「そうなのよ。一人じゃ限界があって」
女「それで今回こんなことをしてしまったわけだけど…」
兄「…ふむ」
兄(そりゃあ誰も聖水プレイなんてしないよなぁ…)
兄(…そもそもどうやって試してるんだ?)
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:00:10.59
ID:LctBCRqO0
妹「あの…」
女「なにかしら?」
妹「…私に、そのお手伝いをさせていただくことはできますか?」
兄「!?」
兄「い、妹!?何を…」
妹「兄さん。知っているでしょう?」
妹「私は、この病気を治したいんです」
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:01:15.52
ID:LctBCRqO0
妹「でも、今のまま…何もしなかったら、変わらないんだと思います」
妹「ずっと、この病気を抱えたまま、生きていくんだと思います」
妹「そんなの…そんなの嫌です!」
妹「ずっと、このままなんて…」
兄「妹…」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:01:53.29
ID:LctBCRqO0
妹「じっとしていても、何も変わりません!」
妹「だから、治療法を見つけるためにも…」
女「…私と協力したい、と?」
妹「…お願いします」
兄「いや、しかし…」
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:02:28.06
ID:LctBCRqO0
女「…兄君が言いたいことはわかるわ」
女「私が信用できないんでしょう?」
兄「…」
女「当然ね。騙して利用しようとして、隠し事もしてるんだもの…信用できないのは当然よ」
女「…私はどちらでも構わないわ。好きにして頂戴」
兄「…」
妹「兄さん…」
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:02:54.42
ID:LctBCRqO0
兄(…そうだ)
兄(言ったじゃないか…兄としてどうにかしてやりたいって)
兄(だから…)
兄「…妹が、そうしたいなら…」
妹「!!」
兄「それに、俺も協力させてもらおう。人数は多いほうが良い」
妹「っ!そんな、兄さんは別に…」
女「ええ、いいわ」
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:04:22.40
ID:LctBCRqO0
兄「だが、約束してくれ」
女「ん?」
兄「今回のように、もう俺たちを騙し、利用しようとしないこと」
兄「それと、できるだけ隠し事もしないでくれ」
女「…わかったわ」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:05:02.61
ID:LctBCRqO0
女「それじゃあ、詳しいことはまた今度に。今日はもう帰りましょう」
兄「そうだな。妹、行くぞ」
妹「はい…あっ」
バシャッ
兄「あ…」
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:05:58.01
ID:LctBCRqO0
女「あら…お水、こぼしちゃったの?」
兄「しょうがねぇなあ…ほら、ハンカチだ」
妹「…」
兄「…妹?」
妹「んほおおおおおおおおおおおおおお!!!」
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:06:27.93
ID:LctBCRqO0
妹「おみじゅこぼしちゃったのおおおおおおおおおおお!!!」
妹「スカートにこぼしちゃったからああああああああああああ!!!おもしらみたいにゃにょおおおおおおおおおおお!!!!」
妹「でもおおおおおおおおおおおお!!!コーヒーじゃないからシミにならなくてラッキいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」アヘガオダブルピース
シーン
妹「…はっ」
兄「…とりあえず拭けよ」
妹「…はい」ゴシゴシ
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:06:55.05
ID:LctBCRqO0
マスター「はっはっは。またやってしまいましたな」
兄「マスター…すみません」
マスター「いえいえいいんですよ。もうみんな慣れてしまいましたから」
客1「相変わらずだなー、妹ちゃん」
客2「元気なのはいいことだぜ?」
妹「うう…すみません、みなさん…」
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:07:34.29
ID:LctBCRqO0
女「…知り合いなの?」
兄「よく来るって言ったろ」
兄「お客さんも常連ばっかりだから、みんな妹の病気のことは知ってるんだ」
マスター「今では軽く名物のようになってますな」
妹「勘弁してください…」シクシク
女「…そう」
兄「…?」
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:08:08.66
ID:LctBCRqO0
自宅
妹「…あの、兄さん」
兄「ん?」
妹「すみません。私のわがままに付き合わせてしまって…」
兄「…ああ、あのことか」
兄「別にいいよ。正直まだ女さんのことは信用できないけど、多分大丈夫だろうし」
兄「それに、やるって言ったのは俺だ。お前は悪くない」
妹「でも…」
兄「気にするなって」
妹「…はい」
33:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:08:42.77
ID:LctBCRqO0
兄「俺は別に治らなくていいぞ?面白いし」
妹「ええ!?ひどいです!」
兄「ははは、冗談だよ」
兄「でも、お前は治したいんだろ?」
妹「ええ…」
兄「だったら、手伝ってやるよ。お前がそう望むんだからな」
妹「…」
妹「…ありがとうございます」
34:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:09:09.25
ID:LctBCRqO0
翌日
兄「いってきまーす」
妹「ふぃっふぇふぃふぁーふ」
兄「パン咥えて登校とか…古いぞ?」
妹「ふぉんなことふぃっふぇもふぉうがないじゃふぁいでふか」
兄「何言ってるかわからねえよ…」
兄「あと、今日はずいぶん大荷物だな。両手ふさがってるし」
兄「授業で使うのか?」
妹「ふぁい」
兄「ふーん…まあいいや。行くぞ」
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:09:44.68
ID:LctBCRqO0
妹「…」
兄(…妹の奴、どうしたんだ?)
兄(様子がおかしい…パンも食べてないし)
兄(両手ふさがってるからか?)
兄「なあ妹。荷物片方持って…」
バクッ
兄「!?」
36:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:10:15.91
ID:LctBCRqO0
バクバクッ モグモグ ゴックン
兄(て、手を使わずに食べた…!?え!?どういうこと!?)
兄(…ん?)
兄(…両手と、口がふさがって…)
兄(まさか!!)
兄「おい、いも
妹「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
37:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:10:53.97
ID:LctBCRqO0
妹「パンを咥えて登校しちゃってるのおおおおおおおおお!!!!」
妹「古いって言われちゃったあああああああああああああああ!!!恥ずかしいにょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
妹「でも古き良き物って大事にすべきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
兄「ま、まずい!!これは…暴走している!!」
38:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:11:21.32
ID:LctBCRqO0
妹「荷物とパンでええええええええええええええええええええ!!!んほることもアヘることもできなかったからあああああああああああああああああああ!!!!」
ドサドサッ
妹「ここで渾身のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
妹「アヘ顔ダブルッッッッピイイイイイイイイイイイイイイイイイシュウウウウウウウウウウウウ!!!!!!」
アヘェェェェェェェェェェェェェェェェェェ
兄「ん、んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」アヘガオダブルピース
ズガーン
39:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:12:11.43
ID:LctBCRqO0
妹「…」
妹「…はっ、しまった、また…」
兄「アヘェ…」ビクンビクン
妹「ああ!!に、兄さん!!大丈夫ですか!?」
兄「アヘェ…」ビクンビクン
妹「うわああああああああああ!!!兄さああああああああああん!!」
妹「うわーん!やっぱり早く治りたいですー!!」
んほおおおおおおおおおおおおおおお
完
40:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:13:28.68
ID:LctBCRqO0
以上です。見てくださった方、ありがとうございました
どうして今更続きを書こうと思ったのか?それは誰にも分らない
あ、今後は最初ほどのマジキチさはないと思うので、それを期待している方は注意です
42:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:28:57.53 ID:aGnPOagHO
おつ
このスレで続きをかくわけにはいかないのかしら
衝撃波の設定がいかされるとは思わなかった
46:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 16:09:54.45 ID:FQ7LQiTPO
前二作よんでオチの意味がわかった
いつでもいいからつづけてくれ
41:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 00:28:39.13 ID:CvXLQz8vO
マリカーで傾くのに反応して読んだが、おもしろかったよ。乙
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458571484/
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