1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 01:01:01.04
ID:YVSBg4Kp0
チェイス「これか」
ハート「すまんな」
メディック「ハート様、少し醤油をつけすぎなのでは?」
ハート「かもしれんな、注意しよう」
ブレン「ハート、イクラが流れてきましたよ。取りますか?」
ハート「頼む。…そう言えば巷では人工イクラというものを出している回転寿司があると聞くが…」
チェイス「安心しろ。この店のイクラは本物だ」
ハート「それを聞いて安心した。ブレン、2皿取ってくれ」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 01:13:09.77
ID:YVSBg4Kp0
ブレン「はいハート。…それにしても運がよかったですねえ。平日とは言え昼時にテーブル席が空いていて」
ハート「別にカウンター席でも構わなかったが、確かにこうして4人顔を合わせて食事が出来るのは嬉しいものだな」
ハート「おっと、チェイス。今流れてきた光り物を取ってくれないか?」
チェイス「アジか、中々渋いなハート」
メディック「光り物は生姜が乗っているせいか食欲が掻き立てられますわね」
ブレン「ネギもたっぷり乗ってますから栄養面においても抜かりなしですね」
ブレン「ああ、この時期の光り物の脂の乗りときたら、何と魅力的で蠱惑的で官能的で…」
チェイス「冬が近づいてくると魚も脂を蓄えるからな。自然と旨くなる」
ハート「チェイス、お前今アジに何をかけたんだ?」
チェイス「これか、これはポン酢だ。醤油の横においてるだろう」
ハート「これはポン酢だったのか…アジにポン酢、成る程。そう云う攻め方もあったか」
チェイス「醤油でいくのも当然良いが、たまにこうして変化球を入れるのも悪くない」
チェイス「ただし、付けすぎには注意することだ。折角の魚の馨り脂が台無しになってしまう」
ブレン「中々難しいものですね」
メディック「では私は、ブレンの分の薬味を使ってネギと生姜マシマシで頂きますわ」
ブレン「ちょっ」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 01:41:16.89
ID:YVSBg4Kp0
チェイス「すまんが、トロたくとアナゴ、あと真鯛を頼む」
ハイヨロコンデー
ハート「チェイス。トロたく、というのは何だ?」
チェイス「巻物だ。中落ちのトロと刻んだ沢庵を巻いたものだ。店によっては沢庵は大降りに刻む店もあるがここは細切りにして出すようだな」
ブレン「トロの中墜ちに千切り沢庵ですか…聞いているだけでそそられる組み合わせですね」
メディック「すみません、トロたくもう1皿追加でお願い致しますわ」
ハイヨロコンデー
ブレン「メディック、攻めますね」
ハート「アナゴに真鯛か。随分対極的な2皿を頼んだなチェイス」
チェイス「よく寿司では味の薄いものから頼むべき、などという講釈がされているが、食事の順番など結局当人の好みにすればいいと俺は思っている」
メディック「その通りですわ。あ、すみません。ヤリイカととろサーモンも追加で」
ハイヨロコンデェー
ハート「たかが食事、されど食事か。深いな…。アナゴ1つ貰えないか?チェイス」
チェイス「構わん。俺もさっきお前のホタテを貰ったしな」
ハート「すまないな。…おっと、早速来たようだ」
チェイス「すまん、真鯛は塩で頂こうか」
ハート「何っ!?そんな手も使えるのか!」
ブレン「しかも岩塩をその場で摩り下ろして…これは、何という…」
メディック(サーモンの脂が口の中で広がりますわぁ…♪)
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 03:50:41.97
ID:YVSBg4Kp0
ブレン「素晴らしいですね、この真鯛ときたら。コリコリとした歯ごたえに皮目の触感。そして何より岩塩によって引き出される白身魚特有の繊細な甘味…」
ハート「気のせいか、この塩自体に甘味を感じるな」
チェイス「唯の塩と岩塩の違いだな。この店はシベリア岩塩を使っているのが自慢らしい。鯛に限らず白身魚なら一度塩を試すのも一興だ」
メディック「なら1貫ずつ塩と醤油で味わってみる手もありますわね」
ハート「それは良いアイディアだ。すまない、エンガワとアオリイカを頼む」
ヘイヨロコンデェー
ブレン「イカと岩塩、相性よさそうですねぇ」
チェイス「ハート、メニューだけでなく後ろのボードに「今日のお勧め」というものが書かれている。あっちから選ぶ手もあるぞ?」
ハート「何っ?くっ…!金目鯛、だと…。どうしてもっと早く気が付かなかったんだ…!」
メディック「すいません、金目鯛3皿。あとサンマを2皿お願いしますわ」
ブレン「あ、私は茶碗蒸しを」
チェイス「では俺は旬サバとブリとろを頼もう」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 07:33:16.86 ID:+fLbShRjo
非道い飯テロを発見してしまった…
期待
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 09:20:25.65
ID:YVSBg4Kp0
ブレン「チェイス、ガリを取ってもらえますか?」
チェイス「ああ」
メディック「茶碗蒸しといい、ブレンはつくづくチョイスが独特ですわねぇ」
ブレン「ガツガツしている貴女と一緒にしないでください!好きなものを食べて何が悪いんです!」
チェイス「なぁ、今」
ハート「チェイス。チョイスだ」
チェイス「そうか」ガタッ
メディック「あら、どこに行きますのチェイス?」
ブレン「蛮野撃ちにいくのですか?」
ハート「ぶっ」
チェイス「あら汁を取りにいく。…お前達もいるか?」
ブレン「いただきます」
メディック「私も。頼めます?」
ハート「ゴホッ…、俺の分も頼む。チェイス」
チェイス「わかった」
ブレン「あら汁と言えば、サイドメニューにあら炊きもありましたね」
メディック「てんぷらやさつま揚げもありますわ。ハート様、何か頼みます?」
ハート「ほう、悪くないな…。ならこのてんぷらの盛り合わせを注文して、みんなでつつくとしよう」
ブレン「海老天は一皿に2本ですか…なら、2皿頼むとしましょう」スミマセーン
チョットマッテロメガネ
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 10:12:41.19
ID:YVSBg4Kp0
チェイス「取ってきたぞ」
ハート「ああ、すまない」
メディック「ブレン、七味をかけて差し上げてよ?」
ブレン「お断りします!」
ハート「チェイス、てんぷら盛り合わせを頼んでおいたぞ。食べるだろう?」
チェイス「いいな。一度てんぷらにも岩塩を試してみたいと思っていたところだ」
ハート「そうか、そういう組み合わせ方もあるのか、流石だなチェイス」
ブレン「おや、赤身が流れてきましたよ。取りますか?」
ハート「ああ、頼む」
メディック「では私も」
チェイス「俺はヅケのほうをいくか」
メディック「まぁ、そちらも美味しそうですわね」
チェイス「ピリ辛のタレに漬けられたマグロだ。この上にかけられたゴマが何とも言えん」
メディック「チェイス、1貫頂けます?私のカニ味噌軍艦を1つ差し上げますわ」
チェイス「ああ、構わん」
ハート「そろそろ赤身で攻めるとしようか…すまない、中トロと天然マグロを2皿ずつ。あとビンチョウと中落ち軍艦を頼む」
ハイヨロコンデェェー
ブレン「マグロ尽くしですね、ハート」
チェイス「着ているコートもマグロ色だしな」
ハート「ぶっ」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 12:29:08.13 ID:RD+e5BD+O
仲の良いロイミュードを見ると和むやら泣けてくるやら…
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 12:36:45.25 ID:ZE7c/cpHO
大食い美男美女グループ
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 13:48:05.06
ID:YVSBg4Kp0
ブレン「おっ、確かにこのトロたくというもの、イケますね」
チェイス「そうだろう?」
ハート「中落ちのネットリとした旨みに千切り沢庵が良い塩梅だ。沢庵の塩気があるので醤油をつけなくても十分美味いな」
メディック「私そろそろ貝類わ攻めたくなりましたわ。すいません、赤貝をお願い致します」
ハート「いいな。俺はつぶ貝を頼む」
ブレン「では私はほっき貝を」
チェイス「車海老を頼む」
ハート「ぶっ」
メディック「ハート様!?お茶をこぼしていますわっ!?」
ブレン「チェイス!なたワザとじゃないですよねぇ!?」
チェイス「すまん、お前達も食べたかったか。車海老、4皿頼む」
ハイヨロコンデー
紘汰「あっちのテーブル盛り上がってるなぁ」
戒斗「油断している場合か?中トロを見逃すところだったぞ」
紘汰「おっ、サンキュ戒斗俺の分まで」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 14:00:17.89
ID:YVSBg4Kp0
ハート「てんぷらも実にクオリティが高いな。サクサクの衣の下からプリプリとした海老の何とも芳醇なことか」
ブレン「確かに、つゆでも良いですが岩塩で頂くのも素晴らしですね」
メディック「まぁ、このイカの柔らかいこと。簡単に噛み切れてしまいますわ」
チェイス「店で下拵えをして、店で揚げているからこそ、この出来なのだろう。下手な店にいくと出来合いの品を出される場合があるからな」
ハート「ふふ、そういう当たり外れをあえて楽しむのも、外食の興というものなのだがな」
ブレン「興は文句なしの当たりですね、ハート」
メディック「はふっ、獅子唐も香ばしいですわぁ」
チェイス「すまん、季節の5貫盛りを頼む」
ハイヨロコンデー
ハート「チェイス、今度は盛り合わせか?」
チェイス「ああ、気になるネタがあればつまむといい。すまんが、盛り合わせをもう1皿追加だ」
ハイハイヨロコンデー
メディック「5貫盛り…、これですわね。メニューに書いてありますわ」
ブレン「どれどれ…おぉ、ぼたん海老にさんまの押し寿司ですか、そそりますねぇ…すいませんが、もう1皿追加でお願いします」
ルッセェマッテロメガネ
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 14:10:53.18
ID:YVSBg4Kp0
メディック「ぼたん海老がプリップリですわぁ♪」
ハート「ここまで甘味を感じるとは…驚きだな」
チェイス「塩をほんの少しつけると、甘味が更に引き立つぞ」
ブレン「何と瑞々しく爽やかで新鮮で…これは、鮮度の違いでしょうか?」
チェイス「かもしれんな。海が近いのも理由なのだろうか」
ハート「さんまも押し寿司でも握りでも美味いぞ。流石は旬の食材の代表格、というべき芳醇な味と香りだ」
メディック「金目鯛は今度は醤油で頂いてみましょう」
ブレン「私はさっき醤油だったので、今度は岩塩で…」
チェイス「サバも良い脂の乗りだ。…む、お茶が無くなってしまったな」
ブレン「貸しなさいチェイス。淹れてあげますよ」
チェイス「すまん、濃い目でな」
メディック「ブレン、私のも」
ブレン「ご自分でおやりなさい」
ハート「意地悪をするなブレン。ほらメディック」
チェイス(茶を淹れてもらっている間に空き皿にガリを補充しておこう)イソイソ
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 14:03:31.18 ID:iK0P1aZWO
今更ながらロイミュードはご飯食べれるの?
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 14:13:06.21
ID:YVSBg4Kp0
>>15
普通に食べるよー。ハートとメディックもお茶してたしフレンチの常連ロイミュード達もいたし。チェイスも飲み物飲んでたし
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 14:22:43.63
ID:YVSBg4Kp0
カランカランッ アツヤキタマゴ、ヤキアガリマシター
ハート「っ!?チェイス、ああいうのもあるのかっ!?」
チェイス「ああ。出来立ての品をアピールする手法だな。…頼んでみるか?」
メディック「出来立ての厚焼き卵…いいですわね」
ハート「折角だ、4皿頼もう」
ハイッ、4サライタダキマシター
チェイス「他にもサザエの壷焼きや唐翌揚げ、フライドポテトなども出来上がるとこうやって知らせてくれるぞ。他にも…」
マグロ、サバキタテ、アカミイカガデショウカー?
チェイス「曜日によっては解体ショーがあってな。こうして捌いたばかりのネタを提供してくれる」
ハート「赤身4皿頼むっ!」
ブレン「攻めますねぇハート」
メディック「話を聞いていたら壷焼きも惹かれてしまいますわね…」
ハート「人間達はつくづくずるいな。こんな喜びがあちこちに満ち溢れている。…欲を言えば解体ショーというものを見てみたかったな」
チェイス「曜日は決まっている。今度はもう少し早い時間に来ればいい」
チェイス「ただ、そうなると捌いたネタが提供されるまでに時間がかかってしまうが」
ハート「くっ…!ままならないものだな」
ブレン「解体ショーを見たいのなら、今度築地にいきましょう、ハート」
メディック「あっ、厚焼き卵が来ましたわハート様」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 14:40:56.16
ID:YVSBg4Kp0
ハート「ダシが効いていているな、この卵焼き。醤油がいらないじゃないか」
メディック「正直、卵焼きということで侮っていましたが、この味は感服ですわ」
ブレン「焼き加減もさることながら、やはりこのダシの味が素晴らしい…秀逸で適切で的確で…」
チェイス「大根おろしをたっぷり載せて、醤油を少量たらすのもお勧めだ。特にこうして焼き立てで熱い場合はな」
ハート「はい、ほふっ…んっ、成る程…!口の中で熱々の卵と冷たい大根おろしが合わさって…大根おろしの辛味によって卵の甘味やダシの味が引き出されるわけだ」
ブレン「ワサビ醤油で、というのもいけますよハート」
メディック「これは、1人1皿で大正解ですわね」
ハート「確かにな。…お、捌き立ての赤身が来たぞ」
ブレン「ハート、嬉しそうですね」
ハート「ああ、超進化してしまいそうだよ」
チェイス「こんなところで神々しく光られたら他の客に迷惑になる」
紘汰「向こうの団体さん本っ当仲良いよなぁ」
戒斗「無駄口を叩いている暇は無いぞ、壷焼きだ。せいぜい火傷しないようにすることだな」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 15:54:22.94
ID:YVSBg4Kp0
ブレン「やはり捌き立ては味が違いますねぇ!」
ハート「ああ、中落ちも中トロも全くレベルが違うな…マグロの旨みには限界というものが無いのか…?」
メディック「ハート様、出来立てのネギトロ軍艦が来ましたわ」
チェイス「マグロを一通り卸し終えたのだろうな。これからレーンにマグロが多く流れてくるはずだ」
ハート「ふふ、望むところじゃあないか。…チェイス、醤油を補充したい。取ってくれ」
チェイス「迎え撃つ気だなハート。空になった下駄はこちらにくれ。一箇所にまとめておこう」
ブレン「店への気遣いですね」
メディック「細やかな気配りですが大事なことですわね」
ブレン「そう言いつつ余ったワサビを私の醤油皿に投下しないでください!」
チェイス「マグロが流れてくるまで口寂しいな。…すまない、炙りエンガワとタコをもらえるか」
ハイヨロコンデェー
ハート「歯ごたえ重視か」
チェイス「エンガワはハマるとクセになって抜け出せなくなるな」
ブレン「わかります」
メディック「わかりますわぁ」
ハート「脂ず生のままのコリコリとした歯ごたえも良いが、炙って香ばしさが加わるのも応えられんな…すまない、こっちにも炙りエンガワを」
ヘイヨロコンデー
ブレン「ハート、レーンにマグロが流れてきましたよ」
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 23:29:54.62
ID:YVSBg4Kp0
ハート「さっきチェイスが食べていた漬けマグロを試してみよう」
ブレン「あ、実は私も気になってたんですよ」
メディック「あら、この鉄火巻き暖かいですわ」
チェイス「巻きたてなのだろう。海苔もパリッとしているな」
ハート「さっき食べたマグロも美味かったが、やはり新鮮だと更に美味いな。これからこの店には解体ショーのある曜日にしか来られなくなってしまうじゃないか」
チェイス「当然、そういう算段で来る客は他にもいるぞ。今日は偶然空いているが普段はもっと混雑している筈だ」
メディック「厄介ですわねえ…ブレン、アナタ今度から開店から場所取りしていなさいな」
ブレン「花見じゃあるまいし店の迷惑でしょう!」
ハート「なに。何事も思い通りにいかないのは当然だ。今日みたいにたまたま席が空いている日もあれば込んでいる日もある。その一喜一憂もまた一興というものだ」
ブレン「ハート、貴方と言う方は…」
メディック「その御心の大きさ、感服致しますわ」
チェイス「まあ、混んでいたら別の店に行けばいいだろう」
ハート「身も蓋も無いなチェイス…至極真っ当な意見だが」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/30(金) 00:58:46.82
ID:aiabZuA70
メディック「はぁ…このお吸い物、染み渡りますわぁ」
ハート「茶碗蒸しもイケるな。具沢山なのがまた嬉しいところだ。俺は特に茶碗蒸しの銀杏が好きなんだ」
チェイス「俺はかまぼこが入っているのが好みだな」
ブレン「どうします?随分食べましたし、そろそろ〆にしますか?」
ハート「そうだな…こうして一息ついてしまったことだし」
チェイス「ハート、このまま店を出てもいいのか?」
ハート「む?どういう意味だチェイス」
チェイス「食事の最後は、甘いもので締めくくるのがルールではないのか」
ハート「っ!!そうだったな…俺としたことが、舌と腹が満たされて失念していたか…」
ブレン(いや、別にデザートを食べる決まりがある訳では…)
ハート「危うく致命的なミスを犯すところだった。例を言うぞ友よ」
チェイス「気にするな」
メディック「はいハート様。メニューですわ」
紘汰「ああやって大勢でワイワイ食べるのいいよなぁ。今度ミッチや貴虎も呼ぼっかぁぁっ!?ワサビっ、ワサビきたっ!」 ツーン
戒斗「フン、余計な事に気を取られているからそんな無様な姿を晒す。茶でも飲んでろ…全く甘い男だっくわぁぁ!?」 ツーン
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 00:22:27.18
ID:yvLQhhc00
ハート「チェイス。デザートのおススメは何かあるのか?」
チェイス「人に聞かず、メニューを見て自分の直感で選ぶべきではないのか?」
ハート「俺はお前という男を信頼しているから、あえて聞くんだよ」
チェイス「良い事を言っている風だが要するにハズレを引きたくないだけだろう」
メディック「ハート様。お口に合わなかったらブレンに押し付ければいいじゃありませんの」
ブレン「処理係ですか、私は!」
チェイス「まあ、いいだろう。俺のおススメはこの黒糖ゼリーだ」
ハート「ほう…?確かに美味そうだが。見た目は若干地味だな」
チェイス「最初に言っておこう。…本当に驚くぞ?」
ブレン「チェイスがここまで言うとは、ちょっと興味を惹かれますね…」
メディック「では黒糖ゼリーを全員分注文致しましょうか。足りなければ追加注文すればいいだけの話ですし」
ハート「そうだな。では、スイーツタイムといこうか」
チェイス「デザートが来る前にお茶で口の中の魚の脂を流しておく事を薦めておく」
ブレン「なるほど。確かに生臭さが残る舌では甘味の味をベストに感じることは出来ませんね」
ハート「流石だチェイス。隙の無い男だ」
メディック「お茶淹れ直しますわね」
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 01:10:47.94
ID:yvLQhhc00
ハート「な、なんだこの弾力は…!」
ブレン「スプーンを淹れると押し返してくる、この強い弾力は確かに驚きますね。普通のゼリーと同じように考えていましたから」
メディック「添えてあるコレ、バニラアイスかと思いましたら冷たくないですわね…ムースかしら」
チェイス「それは和三盆ムースだ。ムースだけ味わってみるといい。そちらにも驚かされるぞ」
ハート「…っ!何なんだ、この上品で繊細な甘味は!これ単品で立派なデザートとして成り立つじゃないか!」
メディック「口の中でふんわりと上品な甘さが広がりますわぁ…これ、ちょっと病み付きになってしまいますわね」
ブレン「ムースだけではありませんよ。その横のこのホイップクリームも実にクオリティが高い…こういったチェーン店のホイップは脂肪分がクドいものが多いですが、これは実に素晴らしい!滑らかでまろやかで芳醇で…」
チェイス「無論、ゼリーも黒糖の風味豊かで素晴らしい出来だ。そこにムースやクリームを組み合わせてみろ」
メディック「ゼリーとムース、ゼリーとクリーム、3つ同時に…何ということですの?それぞれが互いを引き立てあい、組み合わせ次第で無数の味のバリエーションが広がりますわ!」
チェイス「だから言っただろう、驚くぞ、と」
ブレン「確かに…感服です。これが回転寿司チェーン店のデザートとは、ちょっとしたカフェや喫茶店で出されても違和感の無い出来ですね」
ハート「素晴らしい…まさにその一言に尽きる品だ。よもや寿司屋に来てデザートに驚嘆させられるとは…!」
メディック「しかも黒糖、和三盆と和のテイストなのでお寿司の後でも違和感無く口に進みますし、何とも心地の良い口当たりが食べた後でも残りますわぁ…」
34:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 02:03:47.52
ID:yvLQhhc00
ハート「ふぅ…満足だ。腹も舌も存分に満たされた…」
メディック「ハート様、お茶のお代わりですわ」
ブレン「良い店を知りましたね。是非また来ましょうか」
ハート「解体ショーのある曜日にな」
ブレン「それはもう」
チェイス「季節によって扱うネタも変わるからな。頻繁に来るよりは時期を変えて来るほうが色々なネタを楽しめる」
ハート「成る程…人間の食事は旬を重視する、と聞いている。まさに寿司屋はその最たる例という訳だ」
ブレン「これからの時期というと、鮭ですかね」
メディック「あら、それならイクラも美味しくなりそうですわね」
ハート「ふふ、また楽しみが増えたな」
チェイス「そろそろ行くか。すまない、御愛想を頼む」
紘汰「おい戒斗っ。勝手に会計すんなよワリカンでいいっつってんだろ!」
戒斗「スタンプカードも作っていないマヌケは引っ込んでいろ。フン、これでスタンプが溜まった。1000円割引だ」
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 02:58:00.97
ID:yvLQhhc00
アリガトウゴザイマシター ブレンイガイマタノオコシヲー
ハート「しかし食べたな…腹ごなしに少し歩くか」
チェイス「なら一度駅前に戻るか。反対側に有名な商店街がある」
ブレン「また食べ歩きしてしまいそうですね…」
チェイス「少し歩くからな。着いた頃には程よく小腹が空いているかもしれんぞ」
メディック「こういう時だけは、太る心配の無いロイミュードで良かったと思いますわね」
ブレン「とは言えアナタは毎回食べすぎですよ。ハートより食べてるじゃありませんか」
メディック「ウルサイですわね。メガネに指紋つけますわよ」
ブレン「地味に嫌ですよ!」
ハート「やはり、こうして気心の知れた仲間達で賑やかに食事をするのは良いものだな。腹だけでなく、心まで満たされる感じだ」
チェイス「ハートだけに、か?」
ブレン「台無しですね」
メディック「今度はどこにいきます?中華にでもしましょうか」
チェイス「悪くないな。…だが、外食ではなく偶には自炊、という手もあるが」
ハート「自炊?自分で作るというのか?確かに興味はあるが…」
チェイス「なら、今度鍋でもしてみるか?それなら料理など出来なくても何とでもなるだろう」
ブレン「おお、いいですね」
メディック「なら早速計画立てておきますわね。場所は…アジトでよろしくて?」
チェイス「鍋や機材は進之介や霧子から借りてくるとしよう」
ブレン「あとは食材…その前にどんな鍋にするかですね」
ハート「ははっ、楽しみになってきたな。チェイス、詳しい話がしたい。その商店街に喫茶店か何かはあるか?」
チェイス「あるぞ。ホットケーキが有名な店だ」
メディック「あら、いいですわね」
ブレン「まだ食べるんですか、貴女は」
ワイワイ ギャーギャー
剛「…」
剛「やっと出て行ったか、ったくウルセー連中だなホントに」
剛「…」
剛「……」
剛「スンマセン、炙りサーモンひとつ」
剛「…鍋、かぁ…」
剛「…あれ、ワサビ多かったのかな…」
36:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 03:02:20.19
ID:yvLQhhc00
ほのぼのロイミュードご一行第2段、「流れる皿を誰が取ったのか」でした。
チェイスが色々詳しいのは霧子や進之介と一緒にあちこち食べに行ってるからです。剛?チェイスと一緒にメシなんか食えるかと毎回断ってます。
次は鍋パーティー編…書ければいいかな?
オツカーレ
41:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 07:47:02.17 ID:zA5vQ9n20
オツカーレ!
何この優しい世界、いいぞもっとやれ
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