1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:35:06.85
ID:RQ3Apn3m0
P「んー、こんなもんかな」ノビー
ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん」
P「少し休憩したら、外回り行ってきますかね」
ちひろ「もうすぐ2時ですか。拓海ちゃんを現場に送ってあげたらどうですか?」
P「そうですね」
拓海「別にアタシはバイクで行けるぜ?」
P「今日の収録は終了が遅くなりそうだから、帰りを心配したほうがいいと思ってな」
拓海「そっか。だったら頼むぜ」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:36:41.91
ID:RQ3Apn3m0
P「拓海、背広取ってくれるか?」
拓海「はいよ。ほら、せび…」コケッ
拓海(ヤベッ、コードに足をとられたッ…!)
P「危ない!」バッ
ちひろ「プロデューサーさん!」
バターン!
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:37:38.47
ID:RQ3Apn3m0
ちひろ「大丈夫ですか!?」
P「な、なんとか…」
拓海「……」
P「拓海、どこか痛めたか?」
拓海「あ……あ……」プルプル
ちひろ「拓海ちゃん?」
拓海「き……き……」
ちひろ「き?」
P「……」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:39:34.45
ID:RQ3Apn3m0
拓海「うォォォォォ!!!」ダッ
ちひろ「拓海ちゃーん!?」
拓海(き、き、キスしちまったァァァァァ!!!)
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:40:52.07
ID:RQ3Apn3m0
…翌日…
P(あの後、すぐに拓海を連れ戻して収録は無事終了した)
拓海『悪ィ…助けてくれたのに、礼も言わずに出ていっちまって』
P『うん、まああれは…仕方ないよ』
拓海『あ、あう…』
P『まあ、アレをなかったことにするのはちょっと無理があるけど…ごめんな?』
P「事故とはいえ…唇を奪ってしまった」
P(奪ったというか…奪ったという表現も正しくないのかな?)
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:41:21.85
ID:RQ3Apn3m0
<ガチャ
拓海「うーっす」
P「おはよう、拓海」
拓海「オウ」
P(もう、大丈夫かな?)ジー
拓海「ん? ああ、心配すんなって。引きずってねえからよ」
P「そっか。ならよかった」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:43:07.04
ID:RQ3Apn3m0
・
・
・
P「……」カタカタカタ
拓海「P。コーヒー淹れたけど飲むか?」
P「ありがとう。いただくよ」
拓海「……」ジー
P「んくっ、んくっ…」
拓海「……」ポヘー
P「? どうした?」
拓海「へえッ?! い、いや、初めて淹れたからよ、味は大丈夫かなって思ってたんだよ」
P「ああ。おいしいよ」ニコッ
拓海「そ、そうか。ならよかったぜ」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:45:01.50
ID:RQ3Apn3m0
ジャー
拓海「洗いモンはこんだけか」
拓海(Pのコップ、か)ゴシゴシ
コップ「……」
拓海「……」ポケー
コップ「……」
拓海「……」スッ
拓海「……!?」バッ
拓海(あ、アタシは今何しようとした!?)
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:47:39.76
ID:RQ3Apn3m0
・
・
・
拓海「……」ポケー
美世(ねぇ。拓海ちゃん、最近おかしくない?)ヒソヒソ
比奈(最近ずっとこんな調子でス。なんかあったんでスかね)ヒソヒソ
美世(もしかしたら…恋とか!)ヒソヒソ
比奈(こ、恋でスか!?)ヒソヒソッ
美世(拓海ちゃんだって乙女だもん。恋の1つや2つくらいあるよ!)ヒッソヒソ
比奈(ま、マジスか…)ヒソォ
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:48:24.66
ID:RQ3Apn3m0
美世「拓海ちゃん」
拓海「……」ポヘー
美世「拓海ちゃん!」
拓海「ハッ! み、美世か。どうした、何か用か?」
美世「最近ボケーっとしてることが多いよね。何かあったの?」
拓海「…………な、何もねえよ」
美世(嘘ついた)
比奈(絶対嘘でス)
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:50:37.89
ID:RQ3Apn3m0
美世「むー、こうなったら。比奈ちゃん!」
比奈「合点承知、っス!」
美世「そりゃ!」ガシッ
比奈「えいっ!」ガシッ
拓海「お、お前ら!?」
美世「ホントのことを話すまで放さないよ♪」ギュー
比奈「あ、今うまいこと言いましたね」
拓海「感心してんじゃねェェェ! 放せェェェェェ!!!」ジタバタ
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:53:21.45
ID:RQ3Apn3m0
…全部話しました…
美世「はえー、Pさんと」
比奈「キス、でスか」
拓海「ううっ…」カァァ
美世「舌は? 舌は入れたの?」ワクワク
拓海「入れるワケねえだろォ?!」
美世「ぶー、残念だなー」
比奈「美世さん、キスはあくまで事故でスから」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:55:49.19
ID:RQ3Apn3m0
美世「で。その事件の後からずっとモヤモヤしてる、と」
拓海「……」コクン
比奈「プロデューサーに、その気持ちは言ったんでスか?」
拓海「アイツにこんなこと言ったら、アタシ相手に必要以上に気ィ遣うだろ?」
比奈「適当にごまかしたんでスね」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 21:57:02.40
ID:RQ3Apn3m0
美世「…拓海ちゃんは、Pさんにキスされて嫌だった?」
拓海「イヤじゃねえけど……あまりに唐突すぎて、何が何だかよくわかんねえ」
美世「混乱しちゃってる、と」
拓海「モヤモヤするし、ズキズキするし、でもイヤじゃなくて……なんだよ、これ」
比奈(ソレは完全に)
美世「恋だね!」
拓海「こっ…!?」
比奈「うわ、モロに言った」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:00:48.60
ID:RQ3Apn3m0
美世「拓海ちゃんは、Pさんに恋してるんだよ!」
拓海「アタシが、Pに…?」
美世「Pさんのために何かしてあげたいと思ったりとか」
拓海「!」
美世「ついつい憎まれ口を叩いちゃったりとか」
拓海「!!」
美世「思ってるコトがそのまま口に出なくなるとか」
拓海「!!!」
美世「ビンゴ」
比奈「でスね」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:04:39.82
ID:RQ3Apn3m0
美世「拓海ちゃん、コクろう!」
拓海「こ、コク!?」
美世「このままモヤモヤしてるのはよくないよ。ハッキリさせよ?」
比奈「確かに。このままだといつかボケーっとしててバイクで事故りそうでスね」
拓海「…わかった。ハラ、括るぜ」
美世「よし! じゃあ、即・突撃♪」
拓海「オウ!」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:05:09.30
ID:RQ3Apn3m0
<バタム
比奈「…で、よかったんでスか」
美世「何が?」
比奈「何がって…美世さんも」
美世「妹分の恋愛成就を祈るのも、お姉ちゃんの役割だよ?」
比奈「…そうでスか」
美世「そ・れ・に! あたしはPさんよりイイヒトみつけるから大丈夫♪」
比奈(…美世さんは強いっスね)
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:11:55.33
ID:RQ3Apn3m0
・
・
・
拓海「P」
P「お、拓海。どうした?」
拓海「話がある」
P「話?」
拓海「できれば、誰にも聞かれない場所がいい」
P「それじゃあ、会議室にでも行くか」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:15:03.70
ID:RQ3Apn3m0
P「で、話ってなんだ?」
拓海「えっと、その…」
拓海(心臓がやかましい…落ち着け、アタシの心臓ッ!)
拓海「あ…あ…」
P「あ?」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:16:45.23
ID:RQ3Apn3m0
拓海「アタシは、Pが好きだ!」
P「!」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:20:23.20
ID:RQ3Apn3m0
拓海「な、何か言えよ!」
P「おおう…面と向かって好きって言われると、なかなかグラッてくるな」
拓海「そ、それじゃ…」
P「立場上、堂々と好きとは言えなかったけど……俺も、拓海のことが好きだよ」
拓海「!」
P「ああいう形で、キスだけ先になっちゃったけどな…」ポリポリ
拓海「…だったらよ」
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:24:05.17
ID:RQ3Apn3m0
「もう一度、やり直してくれよ」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:25:07.32
ID:RQ3Apn3m0
…後日…
美世「告白は成功したみたいだけど」
比奈「これといった変化は見られないでスね」
美世「なんていうか、前に戻った感じかな?」
P「?」
拓海「なーにジロジロ見てんだ?」
美世「いや、Pさんとイチャつかないのかなーって」
P「あはは…」
拓海「事務所の風紀乱してどうすんだよ。アタシらはその辺わきまえてんだよ」
美世「ふーん…そっか」
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:27:17.80
ID:RQ3Apn3m0
P「それよりお前ら。そろそろレッスンの時間じゃないか?」
比奈「あ。もうそんな時間でスか」
拓海「遅刻したらベテトレさんにドヤされんぞ? 早めに行けよ」
美世「そうだね。それじゃ、行ってきまーす♪」
比奈「行ってきまス」
拓海「気をつけてなー」
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:28:32.36
ID:RQ3Apn3m0
<バタン
拓海「さて、と」
P「…また、するのか?」
拓海「…いいだろ?誰も見てねえし」
P「いいけど…拓海って、結構あまえたがりだったんだな」
拓海「あ、アタシだってそういう気分の時があんだよ!」
P「はいはい。それじゃ…んっ」
拓海「ん…」
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/11(土) 22:29:43.59
ID:RQ3Apn3m0
<ンッ、ンフッ…
<タクミ…
乃々(…もりくぼです。ただ今、机の下に居ますけど…)
乃々(…机の外では、ばかっぷるがイチャイチャしてるんですけど…)
輝子(フヒ…あ、あれがリア充ってやつか…す、すげえ)
<P、モット…!
<タクミ…タクミ…!
乃々(この状況で出て行ったら、もりくぼの寿命はマッハで消し飛びます…)
乃々(リア充とか、むーりぃー!)
輝子(す、末永く爆発しろ…)
おわり!
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/12(日) 16:50:48.76 ID:r5OV0ic00
乙々
たくみんのイチャラブもっと流行れ
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