1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:40:14.18
ID:l/17A9dC0
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:40:48.71
ID:l/17A9dC0
貴音「がりがりですよ」
響「いやいや」
貴音「ぺらぺらで」
響「どうせだから先に言っておこうかなって」
貴音「なるほど」
貴音「どうせですからわたくしも先に」ムギュ
響「いひゃいいひゃい!!」ジタバタ
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:41:20.28
ID:l/17A9dC0
貴音「ありえません」
響「はい」
貴音「節度と節制の心で正月は楽しみますゆえ」
響「おせちに負けずに?」
貴音「お雑煮にも負けずに」
響「そっか」
貴音「えぇ」
響「なんだっけ」
貴音「んふふ」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:42:07.43
ID:l/17A9dC0
響「なんの話しようとしてたんだっけ」
貴音「しょうもないことを言っているからですよ」
響「お姉ちゃんが言いますか」
貴音「お姉さまだから言うのです」
響「けっ」
貴音「さぁ妹者」
響「妹者て」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:42:45.77
ID:l/17A9dC0
貴音「なんの話でしょうか」
響「武道」
貴音「美味ですね」
響「そうそう、武道の話」
貴音「そのままでも、加工してでも」
響「貴音ってさ」
貴音「」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:43:19.15
ID:l/17A9dC0
響「武道やってるんだよね」
貴音「まぁ」
響「いや、武道というよりその」
貴音「護身術」
響「それそれ」
貴音「幼いころから一応は」
響「じゃあ」
貴音「それはもう」シュシュ
響「んふっ」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:43:53.95
ID:l/17A9dC0
響「いやいや」
貴音「はい」
響「まだなにも」
貴音「言わずもがなです」
響「ホントに?」
貴音「『四条貴音は強い』という話でしょう?」
響「うん」
貴音「ふふっ」
響「んふふ」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:47:05.44
ID:l/17A9dC0
貴音「その通りでしたか」
響「すごいね」
貴音「わたくしですから」
響「じゃあもし」
貴音「もし」
響「強盗が来たとしても」
貴音「ぽい、です」
響「ぽい?」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:47:32.84
ID:l/17A9dC0
貴音「片手でぽい、です」
響「すごい」
貴音「えぇ」
響「じゃあもっと悪い強盗でも」
貴音「くるくるのぽい、です」
響「さすが」
貴音「でしょうね」
響「んばぁ」
貴音「きゃああああ」ドンガラ
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:48:21.81
ID:l/17A9dC0
響「うん」
貴音「違うのです」
響「びっくりした」
貴音「これは違うのですよ」
響「いやまさかね」
貴音「心の準備が」
響「いやいや」
貴音「……あれはわたくしが幼い頃」
響「はい」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:48:40.02
ID:l/17A9dC0
ヴォルド『シュー シュー』
たかね『はい』
ヴォルド『シュー シュー』
たかね『はい』
ヴォルド『シュー シュー』
たかね『し、しゅー』
ヴォルド『シュー シュー』スクッ
たかね『ひっ』
ヴォルド『シュー シュー』カクカク
たかね『いやああああ』ドタドタ
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:49:10.25
ID:l/17A9dC0
貴音「今でも思い出すだけで」ガクガク
響「どうしてそんな人に」
貴音「じいやの知人で」
響「すごい」
貴音「しかもじいやは一緒にいたのです」
響「道場に」
貴音「それなのに」
響「うん」
貴音「逃げ回るわたくしを見て大笑いを」ギリギリ
響「んふっ」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:49:44.29
ID:l/17A9dC0
貴音「その後へとへとになったわたくしの横で」
響「一応やりきったんだ」
貴音「じいやとヴぉるど先生のお茶会が」
響「なんと」
貴音「真、奇妙な空間でして」
響「だと思う」
貴音「『すぺいん野郎には負けられない』云々と」
響「スペイン?」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:50:40.14
ID:l/17A9dC0
貴音「じいやには困ったものです」
響「そりゃあ貴音みたいになっちゃっても」
貴音「はい?」
響「いえ」
貴音「他にも」
響「えぇ」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:51:08.98
ID:l/17A9dC0
タキ『キェェェェイ!!』ダダダ
たかね『きぇぇ』タタタ
タキ『違う、キェェェェイ!!』ダダダ
たかね『き、きぇぇぇぇい』タタタ
タキ『……仕方がない』つトェェェェイ
たかね『ひっ』
タキ『キェェェェイ!!』ダダダ
たかね『いやああああ』ドタドタ
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:51:36.52
ID:l/17A9dC0
貴音「ますくです」
響「マスク?」
貴音「『トェェェェイ』なますくです」
響「ひっ」
貴音「そんなものを着けて追いかけてくるのです」
響「じいやは」
貴音「泣いていました」
貴音「笑いすぎて」ギリギリ
響「ふふふ」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:52:04.11
ID:l/17A9dC0
貴音「その後へとへとになったわたくしの横で」
響「お茶会だ」
貴音「多喜先生はお茶に詳しく」
響「なんと」
貴音「茶道も教わりましたゆえ」
響「面妖な」
貴音「『肩に狸を乗せるなんて』云々と」
響「タヌキ?」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:52:40.06
ID:l/17A9dC0
貴音「しかしわたくし気付きました」
響「はい」
貴音「爪術に短刀術」
響「そ、そうじゅつ」
貴音「爪に短い刀です」
響「」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:53:22.31
ID:l/17A9dC0
貴音「使う機会はあるのかと」
響「そんなの持って稽古してたのか」
貴音「いえ」
響「うん?」
貴音「危ないので持たずに稽古を」
響「えっ」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:53:58.73
ID:l/17A9dC0
貴音「じいやが」
響「じゃあ持ってるつもりで」
貴音「はい」
響「どんな感じに?」
貴音「はっ」シュシュ
響「んふっ」
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:54:53.17
ID:l/17A9dC0
貴音「滑稽でしょう」
響「笑っちゃった」
貴音「構いません」
響「だって」
貴音「わたくしも五つにして自覚しておりましたゆえ」
響「かわいそうなたかね」
貴音「はたしてこれで良いのかと」
響「なるほど」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:55:34.08
ID:l/17A9dC0
貴音「いけません」
響「強盗が来たとしても」
貴音「きゃああああ」
響「いやいや」
貴音「わたくしは自ら道場の門を叩きました」
響「はい」
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:56:09.12
ID:l/17A9dC0
タマネギ先生『よく来たな、わがフルーツ道場へ!!』
貴音『はい』
タマネギ先生『お前は自分を鍛え、技を習得するために云々』
貴音『わたくしは自分を鍛え、技を習得するために云々』
タマネギ先生『覚悟はいいか、若いの』
貴音『よろしくおねがいします』
タマネギ先生『キック、パンチ、すべてはココロじゃ』
貴音『ぱんち、きっく!!』
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:56:39.79
ID:l/17A9dC0
貴音「響」
響「なに?」
貴音「なにゆえ震えているのですか」
響「もうすぐお正月だから」
貴音「では、どうして脇腹をつねっているのですか?」
響「自分の癖さー」
貴音「たまねぎ先生」
響「んふっ」
貴音「師匠を笑うとはなにごと」ムギュ
響「いひゃひゃひゃ!!」ジタバタ
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:57:11.51
ID:l/17A9dC0
貴音「すべてはこころです」ドヤァ
響「パンチ!!」シュッ
貴音「ぶろっく」パシ
響「なんと」
貴音「たぁらんぽぉ」クルクル
響「」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:57:45.83
ID:l/17A9dC0
貴音「ですから強盗が来ようと」
響「大悪党が来ようと」
貴音「くるくるのぽい、です」
響「ふーん」
貴音「安心してわたくしの後ろに隠由」
響「んばぁ」
貴音「きゃああああ」ドンガラ
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:58:11.34
ID:l/17A9dC0
響「はい」
貴音「もう許しません」ガシッ
響「えっ」
貴音「根性から叩き直す必要云々」
響「ど、どこへ」ズルズル
貴音「ふるーつ道場に」ドヤァ
響「やめろォ!!」
終
29:
おまけ 2014/12/31(水) 02:58:47.43
ID:l/17A9dC0
真「……ケーキだよね、これ?」
春香「うん」
真「なんでクリームにエビとかアサリが」
春香「バカうまを目指したらしいよ」
真「バカうま?」
春香「料理番組通りに作ったって」
真「春香が?」
春香「律子さんが」
真「えっ」
30:
おまけ 2014/12/31(水) 02:59:20.36
ID:l/17A9dC0
律子「うっ」ポロポロ
あずさ「次がありますから」ギュッ
伊織「見た目だけなら世界よ、世界!!」
亜美「まだお腹イッパイだから食べられないけどハラペコなら云々」
律子「でも」ポロポロ
あずさ「律子さんは強い子です、だから」
やよい「悪くないと思う」パクパク
あずさ「トーーーーイ」ヒシッ
亜美「トーーーーイ」ヒシッ
伊織「トーーーーイ」ヒシッ
やよい「トーーーーイ」ヒシッ
律子「トーーーーイ」ポロポロ
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 02:59:56.08
ID:l/17A9dC0
やよい「とまらない」パクパク
あずさ「あら、本当ね」パク
伊織「満腹とかなんとかって」パク
亜美「いおりんの聞き間違いっしょ」パクパク
律子「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ
雪歩「よしよし」ナデナデ
春香「え、えっと」
真「いいんじゃないかな、うん」
今度こそ終
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 03:01:23.97
ID:l/17A9dC0
ありがとう、タマネギ先生
そしてごめんなさい、じいや
33:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 03:04:20.12
ID:l/17A9dC0
ごめんなさい
今更ですがクロスもの?注意です
40:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 22:47:49.88 ID:fdWpj4Dzo
ふなっしーではありませんに見えた
乙
34:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/31(水) 04:22:13.56 ID:JNCWbBdco
良かったよ
乙
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