男「君・・・何?」幼女「捨て猫でしゅ!」

2010-11-03 (水) 13:21  オリジナルSS 幼女   6コメント  
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迷い猫オーバーラン! 1 (ジャンプコミックス)

1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/22(水) 11:15:48.26 ID:oQ1ECv60
女「わたし・・・そんなつもりで来たんじゃありません・・・」

男「あ、そうなの?・・・じゃ、送ろうか?」

女「あなたがそんな人だとは思いませんでした!帰ります!」

男「何を怒ってんだか解からないけど、帰るんなら送るよ?」

女「結構です!ひとりで帰れますから!」

男「ああ、そう・・・じゃ、せめてタクシーでも呼ぼうか?」

女「いいえ!タクシーなら自分で拾います!それと頂いたこのバッグはお返しします!」

男「返されても俺、使い道ないよww持ってきなよ?」

女「結構です!さよなら!」

      バタン!




3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:18:08.26 ID:oQ1ECv60
男「何を怒ってたんだ?さっぱりわからん・・・・」

男「しらけたな・・・つか、俺なんか怒らせるような事したか?」

男「え~・・・」




4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:19:29.90 ID:oQ1ECv60
      回想・・・昼間、会社にて

女「男さん!頼まれてた資料出来ました!」

男「あ!ああ、ありがとう・・・明日まででよかったのに」

女「ええ、でも早い方がいいと思って」

男「おお!こいつは助かる・・・なんかお礼しよっか?」

女「い、いえ!仕事ですから」アセアセ!

男「いやいや、こいつはよく出来てるし・・・よかったら晩飯でもどう?」

女「え!?いいんですか?・・・じゃ、お言葉に甘えて・・・」

女同僚1「あ~いいなぁ女・・・男さんって、どっかの財閥の息子って噂よ・・・」

女同僚2「狙うは将来の財閥夫人?」

女「やだあ!そんなんじゃないってばぁ!」

男(ここまでは問題無いよな?・・・じゃ、その先か)




6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:21:27.81 ID:oQ1ECv60
       回想・・・終業後

女「あ!・・・お待たせしました」

男「おお!・・・いや、あまり待ってない」

女「ふふっ、で、どこに連れてってくれるんですか?」

男「ん?キミが食べたいものでいいよ・・・お礼なんだから」

女「いや、そうゆうのは男さんが決めて下さいよ・・・こちらはご馳走される側なんですから♪」

男「ああ、そうゆうもんなの?いつも決めて貰ってたからよくわからないや・・・」




7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:22:17.12 ID:oQ1ECv60
女「そうなんですか?いつもって事は、よく女の人と食事されるんですか?」

男「うん、まあ女だったり男だったりいろいろ・・・あっ!」

女「どうしました?」

男「ここにしよう!こないだ来たから味はまあまあ保障できる」

女「こ、ここ高級フレンチの店ですよ!予約なしで大丈夫ですか?いやいやそんな事より高すぎますよ!」

男「大丈夫でしょ?予約は聞いてみるよ」




8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:23:19.44 ID:oQ1ECv60
       回想・・・食後

女「ご、ご馳走さまでした・・・」(2人で7万いくらだかって何!?)

男「満足できたかな?」

女「は、はい!・・いえ、実は値段に緊張して、あまり味が判らなくて・・・」

男「ははは!面白いところに緊張するんだねww」

女「す、すみません・・・せっかくご馳走して戴いたのに・・・あ!」

男「ん?」

女「素敵なバッグ・・・げ!22万!!」




9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:24:02.60 ID:oQ1ECv60
男「欲しいのかい?」

女「い、いえ!欲しいですけど、こんな高いものはわたしには不釣り合いで・・・」

男「じゃあさっきの食事は不評だったようだから、これをプレゼントしてお礼としよう」

女「い!いえいえとんでもない!付き合ってる訳でもないのにそんな!」

男「いいからいいからwお礼なんだからね!・・・あ、このバッグを・・・・・・・」

女「・・・・・・」ポーッ




10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:24:42.93 ID:oQ1ECv60
       回想・・・買い物後

男「じゃあタクシーで送ろう」

女「なにから何まですみません・・・」

      回想・・・タクシー内

男「あ、そうだ・・・」

女「え?」

男「よかったらちょっとウチに寄ってく?飲み足りないし・・・」

女「あ、じゃあちょっとだけなら・・・」

男「じゃ運転手さん、A町まで・・・」




11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:25:23.89 ID:oQ1ECv60
      回想・・・男のマンション

男「さあ、入って・・・」

女「おじゃまします・・・男さんって結構庶民的なマンションに住んでるんですね?」

男「住むとことか、あんまり興味ないんだw」

女「うわ、でもテレビとかはスゴイですね!」

男「そうなのかな?よくわかんないやwww」

女「すごいすごい!」




12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:26:23.55 ID:oQ1ECv60
男「で、先にシャワー使う?」

女「へ?」

男「俺が先の方がいいのかな?」

女「いやいやいやwww」

男「一緒に入れるほどデカくはないんだw」

女「いやいや、軽く飲むだけって・・・」

男「ああ、飲むよ!終わったら・・・」

女「わたし・・・そんなつもりで来たんじゃありません・・・」

       回想終了




13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:27:00.05 ID:oQ1ECv60
男「彼女に早めに資料を貰った、ここで俺にマイナス1P」

男「食事をご馳走して、プラマイゼロ・・・と思ったら」

男「ところが、食事は大して美味しくなかった・・・ここで又マイナス1P・・・」

男「だからバッグを買ってあげてプラマイゼロ・・・」

男「そうか、わかった!」




14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:28:05.58 ID:oQ1ECv60
男「彼女に施されたのは1回、だが俺は2回支払をしたから・・・」

男「自分に1Pのアドバンテージがあると思い、いつものように肉体関係を持とうとしてしまった!」

男「その上、バッグは今ここにあるから・・・」

男「なんてこった!俺はまだ彼女にマイナス1Pのままじゃないか!」

男「しかも彼女に不愉快な思いをさせたから、マイナス2Pか?」

男「いかんいかん、この借りは早めに返さないと・・・・」




15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:29:06.25 ID:oQ1ECv60
男「とりあえずこのバッグだけでも明日受け取って貰わないと・・・」

男「・・・・しかし、嫌々受け取って貰ってもマイナスは変わらないかも?・・・」

男「うわあぁ!やっかいな女に引っかかったなああああ!」

男「とりあえず今日は酒のんで寝よう・・・」

男「と、思ったら酒がない!」

男「・・・はあ~、今から買いに行くのかよ~面倒だなあ・・・」




16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:30:12.57 ID:oQ1ECv60
      少し前

女「なんなのよ、あの人!」カツンカツン

女「ちょっとお金もってるからって人の事ビッチみたいに!」カツンカツン

女「そりゃあ、付いてきたのはわたしだけどさ!」ピッ!

女「まったく口説かずに、いきなりシャワー入れなんてバカにしてるわ!」ウィーン

女「いやいや、それじゃ口説かれたらOKみたいじゃない!?」ピッピッ!

女「だれがいきなりそんな関係になるもんですか!」ブゥーン

女「いやいやいやいや、だからそれじゃいきなりでなけりゃそんな関係になりたいみたいだっての!」チーン!ウィーン




17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:31:24.64 ID:oQ1ECv60
女「あああ!むしゃくしゃするなあ!もう!」カツンカツン!

女「とにかくタクシー拾わなきゃ・・・」ガチャ

女「大通りどっちだろ?・・・」キョロキョロ

女「確かこっちから来たのよね?じゃ、こっちへ・・・」テクテク

女「あら、あれ何かしら?」




18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:31:56.05 ID:oQ1ECv60
男「コンビニ結構遠いんだよなあ・・・」テクテク

男「ん?反対側の歩道にしゃがみこんでる人がいるな?酔っぱらいか?」テクテク

男「女の人みたいだし帰り道で様子見てみるか・・・」

男「さて、この信号を渡ればコンビニだ・・・」




19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:33:57.44 ID:oQ1ECv60
       ウィーン

男「買うものは買ったし・・・さっきの酔っぱらいの様子でも・・・」テクテク

男「ん?・・・あれは・・・」テクテク

女「だからね?おうちはどこ?」

男「げ!酔っぱらいの正体はさっきの女か!・・・」ピタ!

女「おうちの人が心配してるわよ、送ってあげるから一緒に帰ろ?」

男「う~ん・・・気まずいが、さっきの件を早めに謝らないといけないし・・・」

男「仕方ない、声をかけるか・・・」スタスタ




20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:34:43.06 ID:oQ1ECv60
俺は意を決して女に近づいていった・・・。
女はしゃがみこんだまま、しきりに何かに話しかけている
俺は女の視線の先を見てみた・・・次の瞬間、俺は自分の目を疑った・・・。

女がしきりに話しかけていたもの・・・それが・・・

コレだぁ・・・・1・2・3!




21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:36:01.78 ID:oQ1ECv60
そこには、段ボール箱に入った7~8歳の幼女がいた!
しかも何故だか、猫の耳のような飾りをつけている!

女「あのね、こんな事してたら悪いおじさんに連れていかれちゃうかもよ?」

幼女「にゃー・・・」

男「え~・・・とね・・・」

女「え?・・・あぁあああああああっ!!」

男「え!?」ビクッ!




22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:37:20.96 ID:oQ1ECv60
女「ほらっ!ホラホラ!話してた悪いおじさんが来たよお!」アセアセ!

幼女「?・・・」

男「ちょw誰がおじさんじゃい?www」

女「ダメよ!ダメダメ!こんな人に付いてったら、あんなことや・・・」

男「・・・おい?」

女「あぁんなことや、こんな事までされて・・・」

男「ちょ、待て!ヲイ!」

女「ボロボロにされたあげく、どっかに売り飛ばされるのよおおおおお!」

男「・・・・・・・」

幼女「・・・・・・」




23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:42:16.17 ID:oQ1ECv60
女「ダメよ!ダメダメ!!この娘はわたしが守るんだから!」ダキッ!

幼女「あ!?・・・」ドキッ!

男「・・・・・」

女「はあ、はあ、はあ・・・」ギューッ!

男「わかった・・・君がこの娘を守るのはわかった・・・」

女「じゃあ、ここからいなくなって!」

男「わかった!いなくなろう・・・」(こりゃ謝るのも無理か?)

女「じゃ、早k・・・」

男「その前にィ!!」ビシッ!




24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/22(水) 11:47:34.21 ID:oQ1ECv60
男「その前に、ひとつだけ聞きたい・・・」

女「な・・・何よ!?」

男「いや、君じゃなくて・・・・・君!」ピタッ!

幼女「!」ビクッ!

男「君・・・・・何?」

幼女「す・・・・」

男・女「す?」

幼女「捨て猫でしゅ~!」

男・女「・・・・・・・・しゅ~う・・・?」




25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/22(水) 11:49:05.67 ID:oQ1ECv60
幼女「あ!・・・」

男・女「・・・・・・」

幼女「す、捨て猫だにゃ~・・・・」

男・女「・・・・・・・・・・・・・プッ!」

幼女「・・・あは!」

三人「あはははははははははは・・・・・」



それが俺を変えてくれた娘との出会いだったんだ・・・。




35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/23(木) 17:05:59.40 ID:L8sAICE0
俺「ん~?・・・しかし、いつまでもこんな所にはいられないよなあ・・・」

幼女「にゃ~・・・」

男「とりあえず、捨て猫ってことは誰に拾われても文句ないの?」

幼女「やさしいお金持ちの人きぼんぬだにゃ~」

男「お金持ち?お金持ちってどのくらいの?」

幼女「そうだにゃ~?・・・・ちくわぶを5個くらい食べさせてくれるくらいにゃ!」




36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/23(木) 17:07:02.20 ID:L8sAICE0
女「ち、ちくわぶ?・・・おでんの?」

幼女「そうにゃ~・・・お味噌たっぷりかけて食べると、幸せになれるにゃ~♪」

男「・・・・・よし!この辺りのコンビニでちくわぶを買い占めよう!」

幼女「にゃ!?・・・」

男「で、もってウチでちくわぶパーティしよう!」

幼女「にゃにゃ~♪」




37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/23(木) 17:08:26.11 ID:L8sAICE0
女「ダメッ!」

幼女「ふにゃ!??」

女「さっきも言ったでしょ?このおじさんは危ないの」

幼女「にゃ~・・・・・」シュン

女「わたしのウチに行きましょう、ちくわぶならウチで食べましょ?」

幼女「にゃ♪」ニコッ

男「まあそれでもいいけど・・・君のウチって近いの?」




38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/23(木) 17:09:36.61 ID:L8sAICE0
女「え?・・・か」

男「か?」

女「・・・春日部ですけど」

男「ちょwここ、23区内www」

女「か・・・春日部で悪いかああああああ!?」

男「いやw悪くはないけど・・・こっからどの位時間かかる?」

女「な、何よ!ここだって23区内かもしれないけど、そこの川こえたら千葉県じゃない!」

男「いやいや、そうゆう話しじゃなくてね・・・」




39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/23(木) 17:10:22.01 ID:L8sAICE0
女「ち、千葉がロッテとジェフとレイソルなら、埼玉は西武とレッズとアルディージャなんだから!」

男「いやいや何の話だよwww」

女「今日から俺は!より、クレヨンしんちゃんの方がメジャーなんだからああああ!」

男「訳わからんわwww」

幼女「巨人、ヤクルト、FC東京、ヴェルディ・・・あれ?1個多いにゃ?」




43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 02:54:09.78 ID:Ph7rx1Q0
男「・・・プ!」

女「・・・・・・川崎」

男「は?」

女「ヴェルディは川崎なの!異論は認めん!」

男「いやいやいや・・・w」

女「ベイスターズ、マリノス、フロンターレ、横浜FC,、ベルマーレ、ヴェルディ、フリューゲルス・・・・ほほほ、一番は神奈川ね!」

男「どうしちゃったのこの人wしかもフリューゲルスってアンタwww」




44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 02:54:48.99 ID:Ph7rx1Q0
女「と、ゆうわけでぇ・・・春日部は都会なの!」ビシッ!

男「・・・・え~と」

女「はあ、はあ、はあ・・・」

幼女「・・・・にゃ?」

男「君んチ着いたら何時になるの?」

女「へ?」




45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 02:55:49.70 ID:Ph7rx1Q0
男「ここは君の言うとおり、ほぼ千葉県・・・そっからタクシー飛ばして春日部まで?」

女「・・・・・」

男「しかももう日付変わろうか・・・って時間だ」

女「・・・・・」

男「真っ先に食べ物の話題が出るんだから、きっとこの娘は空腹だ・・・」

女「・・・・・」

男「タクシーの中で、おでんは食えんわな・・・」

女「・・・・・」

男「君は明け方までこの娘に食べさせないつもりなの?」

女「・・・・・ちょ、明け方までってw春日部はそんなに遠くないわwww」




46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 02:59:41.46 ID:Ph7rx1Q0
男「まあ、明日は休日だから心配なら君もウチに泊まればいい・・・」

女「ちょ、あなたさっきの事忘れたんですか!?」

男「貞操の心配なら必要ない・・・どうやら俺は、君に2Pの借りがあるから手を出せない・・・」

女「は?・・・何の話??」

男「そのへんの話しもしたいから、2人ともウチおいで・・・何よりギャラリーの視線が痛い」

女「え?」




47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 03:02:08.19 ID:Ph7rx1Q0
ギャラリーA「結局、一番は神奈川って事ですか?」

ギャラリーB「いや、でもフリューゲルスはないっしょ?ww」

ギャラリーC「でも神奈川の全チームの全員の年俸合わせても巨人だけで賄えるんじゃ?・・・」

ギャラリーA「いやあぁ金の話しはなぁwww」

ギャラリーD「春日部を都会に決めてファイヤー・・・春日部を都会に決めてファイヤー・・・春日部を都会に決めてファイヤー・・・」ブツブツ

女「・・・・・」カァー!




48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 03:03:32.52 ID:Ph7rx1Q0
男「はい!じゃあ、俺が君を拾った!」

幼女「にゃん、にゃん♪」

男「よ~し!ここいらのちくわぶ買い占めじゃああああああ!」

幼女「にゃ~あああああ!!」

女「・・・・・はぁ」

男「ちょっと・・・」ヒソッ

女「え?」




49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 03:05:02.30 ID:Ph7rx1Q0
男「悪いけど、明日警察とか行くの付き合ってくれるかな?」ヒソヒソ

女「は、はい!」

男「すまない・・・着替えとかは、今ちくわぶと一緒に買ってくれ・・・」

女「は、はい・・・」

男「こいつはポイントに換算しないから安心して!」ニコッ

女「そのポイントって何よ!?」




52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/24(金) 12:18:25.24 ID:n2QMVQU0
話の流れが秀越



53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 12:39:40.98 ID:9mt2AUAO
いい男に見えるダメ男が面白いな



55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:06:46.91 ID:Ph7rx1Q0
女「で、あれからコンビニ5件回って22個のちくわぶがここに・・・」

男「冷めそうだから鍋に移して火にかけとこう」

幼女「味噌がないにゃー・・・」

男「田楽味噌売ってなかったもんね・・・」

幼女「ふにゃー・・・」シュン

女「適当に作ってみましょうか?」

男「ん、お願いしようかな・・・」




56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:07:33.90 ID:Ph7rx1Q0
~キッチン~

女「え~と多分、酒と醤油を鍋にぶちこんで、砂糖入れて味噌いれれば・・・」

女「あ、みりんとかも入れるのかしら?」ドボドボ

女「なんか甘みが足りないかも・・・砂糖砂糖」ドバドバ

女「うわ!水あめみたいにドロドロになっちゃった・・・酒とみりんを足して」ドボドボ

女「・・・味薄っ!」

女「味噌!・・・砂糖!・・・醤油!・・・酒とみりん!」ドボドボドボドボ

女「はあ、はあ、はあ・・・・やっとそれっぽいものが出来たわ」




57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:08:15.10 ID:Ph7rx1Q0
男「・・・・・・」

女「で・・・できました」

幼女「すごいにゃ~!」

男「2リットルくらいあるね・・・」

女「あ、味はまあまあよ・・・」

幼女「おなかすいた~!食べるにゃ~」

男「うん、食べよう・・・味噌をかけるんじゃなくて、味噌に漬して食べよう・・・」

女「わ、わたしはカラシで・・・」

男「ちょw君、ふざけてる?」




58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:09:17.42 ID:Ph7rx1Q0
男・女・幼女「いただきます!」

幼女「だにゃ~あ!」

女「でもちくわぶ以外のおでんも買ってあってよかったわ~」モゴモグ

男「ま、さすがにちくわぶだけじゃ飽きるだろうし・・・あ、ビールは冷蔵庫、日本酒もあるから」モグモグ

幼女「ちくわぶだけでいいにゃ~」パクパク

男「ところで捨て猫さん?」」

幼女「もう拾われたから捨て猫じゃないにゃ~」パクパク

男「そうかwじゃあ、拾われた猫さん・・・名前を教えてくれないか?」

幼女「まだないにゃ~」




59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:10:02.89 ID:Ph7rx1Q0
男「え?」

幼女「名前はご主人さまがつけるもんだにゃ~」パクパク

男「ご、ご主人さまぁ~!?」ドキッ!

幼女「そうにゃ、早く名前決めて下さいな!ご主人さま~♪」パクパク

男(な、何?この感覚・・・この娘に『ご主人さま』と呼ばれると、ドキドキするぞ!?)

男「も、もう1回呼んでもらっていいかな?」ドキドキ

幼女「ん?ご主人さま~、かわいい名前にしてくださいにゃ~♪」

男「はうぅぅっ!!!」キュン!




60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:10:55.43 ID:Ph7rx1Q0
女「ちょ、ちょっと、ダメよ!」アセッ!

男「あ、ああ・・・ヤバかった、思わず違う世界へトリップしかけた・・・」アセアセ

幼女「にゃ?」

女「・・・あなた筋金入りの変態なんじゃないですか?」ギロッ!

男「い、いやいやいや違う!違う・・・と思う・・・」

女「あやしいなぁ・・・・」ジーッ

幼女「ご主人さまは変態じゃないにゃ~♪」パクパク

男・幼女「にゃ~♪」ニコッ

女「わ・・・わたし、ついていけるかしら?」




61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:11:47.83 ID:Ph7rx1Q0
幼女「ふ~、お腹いっぱいにゃ~♪」

女「・・・見事に無くなりましたね・・・ちくわぶ」

男「じゃあもう、お風呂入って寝ようね・・・君、この娘をお風呂に入れてあげてくれるか?」

女「は、はい!・・・でも、覗くなよ!」

男「そんな事しない wwまだ2P借りてるからwww」

女「?・・・さっきも言ってたけど、そのポイントってなに?」

男「ああ、風呂終わってからにしよう・・・じゃ猫さんは、このお姉ちゃんとお風呂ね」

幼女「ご主人さまと一緒がいいにゃ~♪」




62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 14:12:48.02 ID:Ph7rx1Q0
男「え!?」ドキッ!

女「ダメ!ダメダメ!絶対ダメ!」

幼女「ふぇ~・・・奥様は意地悪だにゃ~・・・」

女「ちょ、奥様ちゃうから!」

男「ま、今日のところはお姉ちゃんと入りなさい・・・で、子供はさっさと寝ること!」

幼女「はいだにゃ~・・・」

女「いや、明日からも一緒はダメよ・・・」




67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:39:02.14 ID:Ph7rx1Q0
~お風呂にて~

幼女「ふえ~・・・気持ちいいにゃ♪」

女「ちゃんと肩までつからなきゃダメよ」

幼女「はいだにゃ~・・・でも奥様、おっぱい大きいにゃ」

女「え?やだあ!・・・で、奥様じゃないから!」

幼女「まいはまだぺちゃんこだにゃ~・・・」




68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:40:09.24 ID:Ph7rx1Q0
女「え?まい?・・・あなた『まい』って名前なの?」

幼女「え、ち・・・ちがうにゃ!英語のmyだにゃ!」アセアセ!

女「そう・・・でも、あなたも大人になれば大きくなるわよ」

幼女「そうかにゃ~・・?」

女「ふふっ、中学生くらいになればね・・・」

幼女「・・・・・・・・」




69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:41:04.57 ID:Ph7rx1Q0
女「・・・あの娘、寝ました・・・かなり疲れてたみたい」

男「あ、ありがとう・・・君は俺の書斎のベッド使ってくれ・・・おれはソファーで寝るから・・・」

女「はい・・・で、ポイントって何なの?」

男「ああ・・・それが残ってたか・・・」

女「説明してくれる?」

男「まあ、早い話が恩の貸し借りかなあ?・・・」

女「・・・?」




70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:42:01.37 ID:Ph7rx1Q0
男「つまり、君が資料を早く作ってくれたから俺は君に借りが出来た・・・」

女「・・・」

男「だから食事でそれを返そうとおもったんだが・・・」

女「・・・」

男「あまり美味しくなかったみたいだから、返し切れてないと思ってバッグを買った・・・」

女「・・・」

男「ところが2回も支払をしたもんだから・・・」

男「逆に君に貸しを作ったと勘違いしたんだ・・・」

女「・・・」




71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:42:52.95 ID:Ph7rx1Q0
男「だから君の身体で貸しをかえして貰おうと思った・・・」

女「・・・」

男「すまなかった・・・君には貸しなんか無かったのに・・・」

女「・・・変!」

男「え?」

女「それ変です!」

男「何が?」




72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:43:52.65 ID:Ph7rx1Q0
女「だって!たかだか資料のお礼に30万近くのお金使うのも・・・」

女「貸し作ったからって身体の関係もとうとするのも変です!」

男「ん?・・・そうかい?俺の周りはそうゆう感じで動いてたよ・・・」

女「と、特に身体の関係なんて貸し借りでするもんじゃないでしょう!?」

男「あー・・・それわからん・・・つか、今までそれ以外でした事ないから・・・」




73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:45:57.46 ID:Ph7rx1Q0
女「はぁ~・・・・」

男「何?」

女「やっぱり財閥のお坊っちゃまは一般人とは違うのかしら?」

男「ああ、それデマだからwww」

女「え?」

男「俺の父親は俺が大学2年の時に事業に失敗して、母親と心中した・・・」

女「そ、そんな・・・」




74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:47:06.67 ID:Ph7rx1Q0
男「俺は相続を放棄して、親の借金からは逃れた・・・」

女「・・・・」

男「ところがどうしたwww親が死んだ後、たまたま買った宝くじが当たった」

女「・・・・」

男「その5千万を元手に株をやったら不思議に増えたよ・・・」




75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:47:52.83 ID:Ph7rx1Q0
男「今も会社の給料より、株で食ってるわけだ・・・」

男「親父は人に借りを作って死んだ、だから俺は借りが嫌いだ!」

女「・・・・」

男「しかし、親父に金を貸した方はどうだ?俺が放棄したから回収出来てないじゃないか!」

男「だから貸しを作るのも嫌なんだ!」

女「・・・・」




76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:50:43.12 ID:Ph7rx1Q0
女「じゃあ・・・」

男「ん?」

女「じゃあ、あなたが今日あの娘にしてあげたのはなんなの!?」

男「あ・・・」

女「あの娘に貸しを作ったの?それを後日回収するの?」

男「それが・・・・よくわからない・・・」

女「え?」




77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:53:02.44 ID:Ph7rx1Q0
男「なんだろう?・・・あの娘からは回収する意欲がない・・・」

女「・・・・」

男「それどころか、あの娘に笑ってもらう為にもっと何かしたくなる・・・」

女「・・・・」

男「なんなんだろうね?これwww」

女「やれやれ・・・」

男「え?」

女「いえ、あなたにも優しい気持ちがあるみたいで安心しました・・」




78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:53:48.09 ID:Ph7rx1Q0
男「いや、俺、優しいだろ?」

女「見返りを求めているうちは優しくありません!」

男「はあ、そうですか・・・」

女「でもわかりました・・・さっきのバッグですが・・・」

男「あ、ああ」

女「ありがたく頂戴いたします・・・それと!」

男「は、はい!?」

女「おでん、ごちそうさまでした・・・美味しかったです」

男「は、はぁ・・・」

女「これで2Pですよね!」ニコッ!




79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:54:33.71 ID:Ph7rx1Q0
男「あ、ああ・・君がいいなら・・・・」

女「じゃあ、今からは貸し借り無しですよ!」

男「・・・・作りすぎた田楽味噌は君のマイナスポイントじゃ?」

女「なんか言いました!?」

男「いえ!イーブンから始めましょう!」

女「はい!」




80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/24(金) 19:57:45.59 ID:Ph7rx1Q0
女「そういえばお風呂であの娘、自分の事『まい』って呼んでた・・・」

男「身元を調べる情報になるね・・・」

女「明日警察に行くんですか?」

男「なんたって今は俺、誘拐犯だからwww」

女「え!?なんで?」

男「なんかそうゆう法律らしいよ、だから専門家を呼んで法的に認めさせる」

女「でも明日休日ですよ!?」

男「多分、大丈夫だと思う・・・ま、明日のお楽しみだね!」

女「はぁ・・・なんだか色々あって疲れた・・・」




87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 04:53:28.62 ID:sohiECI0
~翌朝~

女「おはようございます」

男「おはよ~!朝食は外で食べる予定だから・・・」

女「あ、はい!・・・え~それでですね・・・」

男「歯ブラシだろ?」

女「え?はいはい、そうなんですう~」

男「洗面台の引き出しに新品があると思うから・・・で、あの娘は?」

女「あ、まだ寝てますね・・・」

男「男「もう少ししたら出かけるから、そろそろ起こしたほうがいいかな?」

女「はい・・・」




88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 04:54:32.89 ID:sohiECI0
~警察署の近くのファミレス~

男「ここで友人と待ち合わせ・・・俺は目玉焼きモーニングと・・・」

女「お友達ですか?・・・わたしはスクランブルエッグで・・・」

幼女「ちくわぶ~!・・・が、いいにゃ♪」

男「ここにちくわぶはないなぁww他ので我慢してよ」

幼女「ふにゅ~・・・じゃあ、ご主人さまと一緒のにするにゃ♪」

男「じゃあ子猫ちゃん、あっちのドリンクバーからみんなの飲み物とスープを持ってきてくれるかな?」

幼女「はいにゃ~!」スタスタ

男友「お・・・、よっ!お待たせ」




89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 04:55:06.61 ID:sohiECI0
男「悪いな、休日に・・・」

男友「いやいや仕事だしなwあと、お前の依頼にはキャバクラ付くからwww」

男「とりあえず説明するわ、飯食うなら頼んで・・・・」

男「ああ、こいつは男友・・・弁護士なんだ・・・」

女「は、はじめまして・・・」

男友「ああこちらこそ・・・なんだ、お前が連れ歩くにしちゃ、えらく普通のお嬢さんだなww」

女「む!」

男「普通ってのは失礼だろ?何かこう、清楚とか可憐とかもっと言葉選べよww」




90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 04:55:42.93 ID:sohiECI0
男友「ああ!こりゃ失敬!・・・で、なんだ?今回はこの子との別れ話が揉めてんのか?」

女「ちょ!わたしたちそんな関係じゃないですから!」

男友「ああ!こりゃまた失敬!・・・あ、俺ステーキセットね~!」

幼女「お待たせにゃ~・・・って、どちらさまかにゃ?」

男友「?」

男「ああ、依頼ってのは、この娘の事なんだ・・・」

男友「?」




91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 04:56:20.37 ID:sohiECI0
男友「・・・なるほどね・・・・で、この娘をしばらく引き取りたい訳だね?」

男「ああ・・・とりあえず、この娘の親が見つかるまで・・・あるいは受け入れ先が決まるまでかな・・・」

男友「ん~・・・難しいな・・・」

男「そこを何とかしてくれよ・・・キミんところの偉いセンセイ使ってでもさwww」

男友「ん~・・ウチのセンセイに3本、警察関係に1本、あと福祉関係に1本くらいかかるかもよ?」

男「あと、お前のキャバクラに1本なwww」

女・幼女「?」

男友「よし!とりあえず乗り込んで、あとは出たとこ勝負だ!」

男「まかせたww」




92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 04:57:00.32 ID:sohiECI0
~警察署~

男友「・・・・・と、いうわけで男氏が昨夜、幼女を保護しました」

警官「はあ・・・」

男友「本来ならすぐに警察に連絡すべき処ですが、時間や幼女が空腹を訴えたため男氏の自宅にて食事をとらせました」

警官「はあ・・・」

男友「その後幼女が眠気を訴えたため、そのまま睡眠をとらし、身の安全の保護の為に女氏に付き添いを依頼しました」

警官「はあ・・・」

男友「男氏に誘拐や連れ去りの意図がない事は今日このように出頭した事で理解いただけると思いますが?」

警官「はあ・・・」




93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/26(日) 04:57:37.86 ID:sohiECI0
男友「では次ですが、我々としては引き続き男氏に少女の保護を続けさせる事を希望します」

警官「いや、それはちょっと・・・」

男友「当然ながら女氏も幼女保護のため男氏と同居を予定しております」

女「ふえっ!?」

男友「問題があるのでしたら、 VIP法律事務所の偉いセンセイの方までどうぞw」

警官「いや、その名前を出されると・・・」

男友「とりあえず幼女の身元その他は警察で調べて戴かないといけないので、その点については全面的に協力いたします」

警官「わかりました・・・では、幼女さんにいくつか聞きたい事があるのですが・・・」

男友「構いません、ですが我々も立ち会わせて戴きますよ」




101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:03:03.41 ID:aqRhHJo0
女警官「じゃあまず、お嬢ちゃんのお名前を教えてくれるかな?」

幼女「拾われたばっかりだから名前はないにゃ~」

女警官「ん~ん・・そうじゃなくて、本当のお名前は何かしら?」ニコッ

幼女「まだご主人さまがつけてくれないんだにゃ~・・・ね!ご主人さま?」チラッ

男「あ、ああ・・・」

男・幼女「にゃ~♪」ニコッ!

一同「・・・・・・・」




102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:04:01.61 ID:aqRhHJo0
女警官「え・・・と、じゃあ住所はわかるかしら?住んでた所?」

幼女「今はご主人さまのおうちにいるにゃ・・・」チラッ

男(げ!またか!?)

男・幼女「にゃ、にゃ~♪」ニコッ!

男(ちょ、ヤバ!女警官から笑みが消えかけてる・・・)

女警官「い、いや・・・あのですね・・・」ニ、ニコッ




103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:04:41.48 ID:aqRhHJo0
女警官「じゃ、じゃあ、お嬢ちゃんの通ってた学校の名前を教えて欲しいんだけど・・・」

幼女「猫は学校行かないにゃ・・・」チラッ

男(ま、またかよ!勘弁してくれ!)

男・幼女「にゃ~♪」ニコッ!

      ドン!!!

女警官「お前ら警察なめとんのかい!?あ?」

男・幼女「ふにゃ~・・・」




104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:05:34.58 ID:aqRhHJo0
~警察署近くのファミレス・昼~

男「け、結局黙秘だったね・・・」

女「・・・」

男友「誰のせいかね・・・」

男「あ、ああ!ああ、子猫ちゃん・・・」アセアセ!

幼女「!?」

男「また、みんなの飲み物たのむよ」ニコッ

幼女「は、はいだにゃ~」




105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:06:54.61 ID:aqRhHJo0
女「そういえば、なんかわたしが同居って・・・?」

男友「ああ・・・なんだ、性的目的でない事の証明っての?無理なら保護司とか民生とかたのむけど・・・」

女「私の身は安全なんでしょうか?」アセアセ

男「ああ、イーブンだから大丈夫だよwww」

女「それをどこまで信じていいやら・・・」

男「ま、信じられるなら戻ってきてよ・・・今から帰れば夜中には戻れるでしょ?」

女「だからお前は春日部をバカにしとんのかい!?」




106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:08:03.59 ID:aqRhHJo0
男友「とりあえずこっちは警察と連携して、この娘の身元を洗うわ・・・」

男「頼む・・・ヒントはこの娘が自分を『まい』って呼んだ事だけだ・・・」

男友「家と連絡がとれないまま欠席してる児童がいないか一校一校虱潰しに当たる・・・」

男「最悪は親公認の家出・・・単に捨てられただけ、ってパターンもあるがな・・・」

男友「単純な家出の線もあるし・・・前途多難だなヲイwww」

男「その先にはキャバクラが待ってるよwww」




107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:54:39.46 ID:aqRhHJo0
男友「じゃ、また後日!」

男「ああ、すまんな・・・」

女「わたしは夕方には戻りますから・・・」

男「うん、俺たちも買い物して、夕方までに戻ってる」

女「じゃあ、また後で・・・」

幼女「ばいにゃ~」


男「・・・・・さて!」

幼女「ふにゃ?」

男「秋葉原行くか?」

幼女「にゃ?」




108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:55:34.32 ID:aqRhHJo0
~夕方~

女「ふう、ふう・・・こんなバカみたいに荷物持ってこなきゃよかった・・・」

      ぴんぽーん!

幼女「はいだにゃ~!」

     ガチャ

女「はぁ~つかれた・・・・って、何!?」

幼女「お帰りなさいませだにゃ、奥様」

女「何!?何、何?・・・なんでそんな格好してるの!?」

幼女「猫耳メイドだにゃ♪ご主人さまが買ってくれたんだにゃ♪」

男「よお!早かったね!・・・どお、似合ってるでしょ?」

女「お前、何を考えとるんじゃいいいいいい!」




109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:56:16.28 ID:aqRhHJo0
男「ん?いや、この娘もここに住む以上は多少の労働をしてもらおうかな・・・と」

女「だからって、メイド服まで買わなくてもいいでしょ!?」

男「いやあ、昨日、ご主人さまって呼ばれた瞬間に、こうしようと思った訳で・・・」

女「やっぱ変態・・・あんた変態・・・」

幼女「ご、ご主人さまは変態じゃないですにゃ!」

女「あなたは騙されてるわ・・・やっぱりわたしのウチに行きましょう」

幼女「い、いやですにゃ・・・」

男「はいはいはい!」




110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:57:05.54 ID:aqRhHJo0
男「まあまあまあ、ここで発表があります!」

女・幼女「!}

男「え~、子猫ちゃんの名前ですが・・・」

男「猫耳メイドの『メイちゃん』とします」

女「メイちゃん・・・?」

男「そう・・・まいに似てるでしょ?」ヒソッ

女「!」

メイ「ふにゃ~・・・メイかにゃ~」




111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/27(月) 22:57:50.02 ID:aqRhHJo0
男「嫌っ?」

メイ「うにゃ!・・・ご主人さまが決めたんだからいいにゃ!」

男「よし!じゃあ、メイ!・・・」

メイ「はいにゃ!」

男「奥様のために、お風呂の準備!」

メイ「かしこまりましたにゃ!ご主人さま!」

女「いや、奥様じゃねぇから!」




117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:32:14.49 ID:aEtqhe60
男「あ、女くんは飯食ったか?」

女「いえ、実はまだなんです・・・」

男「よし、じゃあ今日は先に全員風呂入ってから食べるか・・・」

メイ「メイが作るにゃ~♪」

男「ん?メイは料理できるのか?」

メイ「メイの作るちくわぶは最高だにゃ~♪」

男・女「・・・・・・」




118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:32:55.32 ID:aEtqhe60
男「よし、じゃあメイにはちくわぶを煮てもらって、あとはピザでもとるか?」

メイ「はいにゃ!ピザは久しぶりだにゃ♪」

女「じゃ、メイちゃん一緒に入りましょう」

メイ「はいにゃ!お背中お流ししますにゃ~♪」

女「そんな事しなくていいの」

メイ「ご主人さまのお背中もお流ししますにゃ~♪」

女「そんな事はさせません!」

メイ「ふにゃ~・・・」




119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:33:57.54 ID:aEtqhe60
女「おまたせしましたぁ」

メイ「にゃあ~、のぼせそうだにゃあ・・・」

男「ピザ頼んどいたから・・・俺も風呂行くから、来たらコレで払っといてね」

メイ「はいだにゃ!お任せ下さいご主人さま」

男「来たら先食べてていいから・・・ワインはワインセラー、シャンパンとビールとコーラは冷蔵庫ね」

メイ「いれたりついたりだにゃあ・・・」

女「ひょっとして、至れり尽くせりの事?」

メイ「はにゃ!?まちがえたにゃ!///」




120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:34:40.41 ID:aEtqhe60
男「さて、じゃあ食べながら相談なんだが・・・」

女はい?」モグモグ

メイ「ふにゃ?」パクパク

男「知っての通り、我が家にはベッドが2つしかない・・・」

男「客間にキングサイズと書斎にシングルだ・・・」

男「ま、昨日のようにリビングのソファーに俺が寝る手もあるんだが・・・」

女「あ、それいいですね!そうしましょ!」




121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:35:20.09 ID:aEtqhe60
男「問題は書斎のパソコンとデイトレの資料なんだ・・・」

女「はあ・・・」

男「デイトレやる時はどうしても書斎使いたいから、書斎に振り分けられた人のプライバシーを侵害しかねない」

男「それでもいいんなら君たちで一部屋づつ使えばいいが・・・」

メイ「大丈夫ですにゃご主人さま!」

男「ん?じゃあメイが書斎で寝るか?」

メイ「んにゃ、メイとご主人さまで一緒に寝るにゃ!」

女「ダ、ダメ!それは絶対ダメッ!!」




122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:39:37.44 ID:aEtqhe60
メイ「やきもち焼きの奥様だにゃあ・・・」

女「ち、違う違う、そおじゃ・・・そおじゃなあい!」

男「古っ!」

女「うっさい!・・・ん~、じゃあメイちゃん、お姉ちゃんと寝る?」

メイ「メイは女同士で寝る趣味ないにゃ・・・」

女「うう・・・」

男「よしわかった!とりあえず今日は昨日の通りに寝て、旅行中に決めよう!」

女「旅行?」

男「ああ・・・明日仕事終わったら別荘に行って、週末はそこで過ごしましょう!」




123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:40:39.50 ID:aEtqhe60
女「ど、どこまで行くの?」

男「ん~、芦ノ湖から山一個隔てたとこまで」

女「あなた別荘まで持ってるの?」

男「別荘ってか、リゾートマンションだけどな・・・あっちなら3部屋あるから大丈夫でしょ?」

女「なるほど、財閥の息子に思われてもしょうがないわ・・」

男「じゃあっメイは早く寝ること!女くんは明日定時あがりでよろしく」

メイ「はいにゃ~!」




124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:41:17.73 ID:aEtqhe60
~深夜~
?『・・・・お姉ちゃん」

メイ『うにゃ~・・・」ZZZ

?『お姉ちゃん・・・』

メイ「誰?」

?『ちくわぶ・・・」

メイ「え?・・・」

?『お姉ちゃん・・・・僕にもちくわぶ分けてよ・・・」

メイ「弟!?」




125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/29(水) 14:42:50.33 ID:aEtqhe60
弟『お姉ちゃん、お姉ちゃん・・・お腹すいたよ・・・』

メイ「弟・・・弟・・・・ごめんなさい・・・」

弟『ずるいよ・・・お姉ちゃんだけずるいよ・・・』

メイ「ごめんなさい・・・ごめんなさいいいいいいいい!!」


メイ「はっ!!」ガバッ!

メイ「夢?・・・・・」

メイ「弟・・・・・」

メイ「ごめんなさい・・・お姉ちゃんを許して・・・」




131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/30(木) 12:13:16.50 ID:gxvu0PI0
~翌朝~

女「きゃー!寝過したー!」

女「今、何時よ?6時45分?7時10分にはバス停にいないといけないのに!」アセアセ!

女「バス停までは5分として、あと20分もないじゃない!」アセアセ!

女「とにかく洗顔、洗顔!化粧はなしいいいいい!」チョーアセ!

男「おお、おはよう・・・」

女「ああ!男さん、おはようございます!早くしないと7時半の特急乗り遅れますよ!」アセアセ

男「ん?特急?」

女「・・・・・・あ!」




132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/30(木) 12:13:47.60 ID:gxvu0PI0
女「そっか・・・自宅じゃなかったんだ・・・」

男「はは、8時少し前に出れば遅刻しないですむよ」

女「じゃあ・・・顔作ってきます・・・」

男「あいよ、朝飯はホットドッグな!」

女「ふにゃあ・・・ご飯と味噌汁がいいにゃ~」

男「まねすんなwwさて、メイも起こすか・・・」




133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/30(木) 12:14:13.75 ID:gxvu0PI0
メイ「おはよーだにゃ・・・」

男「ん、メイどうした?なんか元気ないな・・・」

メイ「そ、そんな事ないにゃ・・・」

男「そっか?まあいいや、お姉ちゃんは今変身中だから先に食べちゃおう!」

メイ「はいにゃ、いただきますだにゃ・・・」

男(やっぱり元気がないな・・・)




134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/30(木) 12:14:45.95 ID:gxvu0PI0
メイ モグモグ

男「メイ、今日は二人とも仕事行くけど、その間我慢して待っててな」

メイ「はいだにゃあ・・・」モグモグ

男「5時きっかりに仕事終わらせて、すぐ戻るから・・・それから旅行な?」

メイ「はいだにゃあ・・・」

女「おっ待たっせ~!・・・変身完了!」

男「よし、じゃあ食って仕事行くか・・・」




135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/30(木) 12:15:29.97 ID:gxvu0PI0
メイ「いってらっしゃいませ、ご主人さま・・・」

男「うん、パソコン以外ならなに触ってもいいし、あるものは全部食べていいから・・・」

メイ「はいだにゃあ・・・」

男「困ったら俺かお姉ちゃんの携帯、それと昨日の男友の携帯に連絡して・・・」

メイ「はいだにゃあ・・・」

男「・・・・じゃ、いい子でな」ナデナデわしゃわしゃ

メイ「いってらっしゃいませ・・・」

       バタン




136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/30(木) 12:16:08.12 ID:gxvu0PI0
メイ「・・・・・・・・」

メイ「ひとり・・・だにゃ・・・」ぺたん

メイ「弟・・・やっと夢に来てくれた・・・」

メイ「・・・・お腹すいたよね・・・お姉ちゃんだけズルいよね・・・」グスッ!

メイ「やっぱり行かなくっちゃ・・・」

メイ「男友さんの電話番号・・・」ギュ!

メイ「ごめんなさい、ご主人さま・・・奥様」

メイ「まいは行きます・・・2日間ありがとう・・・」

       バタン!




142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:17:44.52 ID:qsmweFI0
~昼休み~

トゥルルルルル・・・トゥルルルルル・・・

男「おかしいなあ?メイのやつ出かけたのかなあ?」

女「あ、男さん!今からお昼ですか?」

男「よお、そうだけど・・・君、メイに電話したりとかした?」




143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:18:27.99 ID:qsmweFI0
女「それが・・・何度か電話したんですけど、留守みたいで・・・・」

男「やっぱりそうか・・・おれ、早退すっかなあ?」

女「わたしも・・・・」

男「いや、とりあえずメシにしよう・・・昼休み中に連絡がとれなかったら、また考えよう」

女「はい・・・じゃ、一緒に行きます?割り勘で」

男「割り勘ねwwいいよ」




144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:19:23.01 ID:qsmweFI0
女「混んでますね・・・」

男「ま、昼だからね・・・お、あそこ空いた」

店員「はい、辛味噌炒めW定食ですね、ライスを大盛か特盛に変更できますが?」

女「と、特盛りで・・・」

店員「辛味噌W一丁ライス特盛りと、小盛り豚めし一丁!」(と、特盛り女www)




145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:20:00.38 ID:qsmweFI0
女「・・・・・何ですか?」

男「いや、何も言ってないが?」

女「どうせ女のくせによく食うな、とか、メイちゃんが心配な時によく食えるな?とか思ってるんでしょ?」

男「だから何も言ってないってばww」

女「お生憎さま!わたしは心配事があればあるほど食べるんです!」

男「失恋した時に男は飲み、女は喰う・・・ってやつかなwww」

店員「小盛り豚めしお待ちどうさまです」




146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:20:35.67 ID:qsmweFI0
男「じゃ、先に外出てるからゆっくり食べてきて」

女「ふがッ!ハグゥ!・・・ぐいまぜん、お水下さい!」

男「さて、電話電話と・・・」

 ピリリ! ピリリ! ピリリ!

男「うわ!かけようと思ったら掛かってきた・・・男友?」

男「はい・・・」

男友「おい!どうなってるんだ!?」




147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:21:09.07 ID:qsmweFI0
男「ん?何がだ?」

男友「あの娘だよ!あの娘!」

男「ああ、それが今連絡取れなくて・・・こっちでも探してるんだ」

男友「あの娘、警察に保護されてるぞ!」

男「何!?」

男友「正確には、警察に保護されに行ったみたいだ!」

男「なんですと!?」

女「はぁ~、食った食った・・・ん?どしたの?」




148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:22:22.73 ID:qsmweFI0
男友「未成年者の事情聴取には付き添いが必要だから、俺が呼ばれた・・・今から行ってくる」

男「すまん・・・俺もすぐ行くわ」

男友「いや、どうせ夕方までは面会も出来ないだろうから、仕事終わってから来てくれ」

男「わかった・・・・そうする」

男友「警察から電話きちゃったから、この件はウチの事務所への正式依頼ってカタチになっちゃうけど大丈夫か?」

男「ああ、お前と偉いセンセイに任せるよww」

男友「すまんな・・・なるべく安くあげられるようにするわ」

男「裏でコソコソやるより安いだろ?・・・じゃ、夕方」




149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:23:06.77 ID:qsmweFI0
女「どうしたんですか?」

男「男友から連絡があった・・・メイは今、警察らしい」

女「え~!?」

男「自分から保護されに行った・・・って言ってた」

女「ど、どうしたんでしょう?」ハラハラ

男「わからない・・・とにかく旅行は中止!定時になったら警察行ってくる」

女「わ、わたしも行きます!」

男「うん、じゃあ定時に会社前でね」




150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:23:50.71 ID:qsmweFI0
~夕方、警察署~

男「来てみたけど、男友はどこだ?」

女「携帯鳴らすしかないですかね?」

    カツン、カツン、カツン・・・

男友「・・・おお!早かったな」

男「男友!メイは?」

男友「彼女には今、ウチの女性スタッフが付き添ってる・・・これから入院だ」

女「入院!?あの子病気なの!?」

男友「いや、そうゆう訳じゃない、ただの検査ってか・・・ん~・・・」




151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:43:09.35 ID:qsmweFI0
男友「ちょっと場所変えるか?」

男「メイには会えないのか?」

男友「う~ん・・・今はちょっと難しいかな・・・」

女「そんな!・・・なんとかならないの?」

男友「ちょっとね・・・・まあ、いろいろ解った事あるから、場所変えて話そう・・・かなり重い話だ」

男「そうか・・・でも、なんとかメイに会えるように手配してくれないか?」

男友「それについては努力しよう・・・じゃ、昨日のファミレスで・・・」

男「わかった・・・」




152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:44:09.00 ID:qsmweFI0
~ファミレス~

男友「何から話せばいいかな・・・」

男「順番に頼む・・・あ、ドリンクバー3つと山盛りポテトで・・・」

男友「うん、まず彼女の本名は『まい』だ・・・それは彼女の学校の担任に来てもらい本人確認してもらった」

男友「順番は違うが、ついさっきの話だ・・・」

男「学校がわかったのか・・・じゃあ親とも連絡が?」

男友「それは出来なかった・・・彼女は戸籍上、母親と二人暮らしだが、母親は7月初旬から行方不明だ」

女「7月って・・・もう9月も終わりなのに・・・」

男「なあ?・・・戸籍上って?実際は違うのか?」

男友「出生届の出されてない弟がいたらしい・・・いや、いたんだ」

女「いた?・・・」




153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:45:23.20 ID:qsmweFI0
男友「彼女の証言によると、8月の終わりに死亡したらしい・・・死因は餓死とのことだ・・・」

男・女「!!!!」

男友「真っ先に彼女が証言したのがそれだ・・・・」

男・女「・・・・」

男友「すぐに家宅捜索の令状がとられ、2時間後には彼女の自宅にて推定3歳の男児の腐乱死体が発見された・・・」

女「そ、そんな・・・」

男友「彼女の証言によると彼女と弟は、彼女の学校給食で栄養補給をしてたらしい・・・」

男友「夏休みとかの長期休暇は母親が唯一あたえた『ちくわぶ』で生きていたようだ・・・」

男「・・・ちくわぶ」




154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:46:43.47 ID:qsmweFI0
男友「はぁ~・・・・気が重い」

男「・・・・・・・」

女「あんな小さい子がかわいそうに・・・」

男友「証言によると、そんな生活が5年ほど続いたそうだ・・・」

男「5年?弟は3歳じゃないのか?まさか弟が生まれる前から??」

男友「・・・信じられんが、彼女は14歳の中学2年・・・弟は6歳だったらしい」

女「じゅ、14歳!?」




155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:48:24.13 ID:qsmweFI0
男友「俺も混乱してるから順番に話すのは難しいが・・・」

男友「彼女の母親は17歳で彼女を産んだ・・・私生児だ・・・」

男友「その後は水商売をしながら普通に生活してたらしいが・・・」

男友「彼女が7歳の時に母親が妊娠したらしい・・」

男友「相手はよく彼女の家に泊まりにきてた、母親の愛人だが・・・」

男友「母親のお腹が大きくなるにつれて、その男の性対象は母親から彼女に移ったらしい・・・」

女「そんな・・・7歳の子供に・・・」

男友「母親の目を盗んでのその行為は弟の出産後も続けられ、やがて母親の知ることとなった・・・」




156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:49:20.26 ID:qsmweFI0
男友「母親は激怒した・・・しかし怒りの対象は彼女に向けられた・・・」

男「女性特有の感覚だな・・・」

男友「ああ・・・男は浮気した女に怒りをぶつけるが、女は寝とった女に怒りをぶつけるってわけだ・・・」

女「・・・・・・・」

男友「そして愛人と別れた母親は、子供の養育を放棄した・・・」

男「バジリスクってやつか・・・」

男友「あ?」




157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:50:11.53 ID:qsmweFI0
男「ん?・・・あ、ベルセルクだったか?」

男友「・・・・・・・」

女「ひょっとして・・・・ネグレクト?」

男「あ、それそれ」

男友「カタカナ5文字ってだけで、一文字も合ってないぞ!ちょっと真面目に聞いてくれ!」

男「いや、スマン・・・素で間違えたんだ・・・」




158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 04:51:15.61 ID:qsmweFI0
男友「とにかく彼女は警察病院に入院して、健康診断と精神鑑定が行われる」

男「期間はどの位になりそうだ?」

男友「早くて一週間、長くても二週間ってとこか・・・」

女「そ、そのあとはどうなるの?」

男友「濃厚な線は適当な施設で保護・・・って感じだろう」

男「ウチでは引き取れないか?」

男友「まず無理だが・・・引き取りたいんだよな?」

男「ああ・・・」

男友「努力してみるよ・・・・」




159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 07:47:10.74 ID:zxA/DE2o
ちっ 中古か



161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 09:51:29.36 ID:ONQ0qIDO
なんだメイ中古かよ



162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 11:44:31.42 ID:qsmweFI0
>>159
>>161
手と口と土踏まずについては中古、肝心なトコは未定




175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 14:38:47.24 ID:7kHSY2AO
土踏まずが中古て



176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 15:46:36.50 ID:qsmweFI0
>>175
足 ○○ってやつ?体験した事は無いww




163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 11:45:40.26 ID:qsmweFI0
女「母親の居所はつかめそうなんですか?」

男友「そっちは警察まかせになるかな・・・今は生死不明だよ」

女「そうですか・・・」

男友「とにかく今日はこれ以上の進展はないだろう・・・何かあったら連絡するから、二人とも帰ったほうがいい」

男「メイに会いたい!一目でもいいから会って元気付けたい・・」

女「わたしも・・・」

男友「ん~・・・会話するのは無理だと思うが・・・」

   ピリリ!ピリリ!ピリリ!




164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 11:46:36.17 ID:qsmweFI0
男友「お!ちょっと失礼」

男友「もしもし・・・」

女スタッフ「あ、男友さん!今から彼女が病院に搬送されます!」

男友「わかった、すぐもどるよ」

男「どうしたんだ?」

男友「こらから彼女が病院に搬送されるらしい・・・話しをするのは無理だが、見るだけなら・・・」

男「よし!行こう!」

女「はい!」




165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 11:48:47.81 ID:qsmweFI0
~警察署~

女スタッフ「あ!男友さん、こっちです!」

男友「おう!・・・じゃあ俺は彼女と一緒に病院行ってくる」

     スタスタスタ

男「あ!・・・メイ!」

メイ「!」(ご主人さまと奥様!)




166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 11:49:29.96 ID:qsmweFI0
女「・・・・・」

メイ(ごめんなさい・・・)ぺこり

     スタスタスタ

男「メイ!」

メイ「!」ピクッ

男「待ってるからな・・・」

メイ「・・・・・」スタスタスタ

      バタン!   ブォー!




167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 12:30:47.44 ID:qsmweFI0
男「君は、今日は自宅に帰ったほうがいいね・・・」

女「いえ・・・一緒にいちゃダメですか?」

男「・・・悪いが、今日の俺は何するかわからん」

女「構いません・・・」

男「君の身の安全が保障出来ないって事だよ?」

女「大丈夫です・・・一緒に待ちたいんです・・・メイちゃんを」

男「・・・・・・」

女「それに・・・」




168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 12:31:30.44 ID:qsmweFI0
女「それに・・・こんな時にひとりでいるのは嫌・・・」

男「女くん・・・」

女「あなたは・・・あんたはひとりで平気なの?」

男「・・・平気じゃないよ、平気じゃないから君を帰した方がいいと思った」

女「待ちます・・・」

男「わかった・・・男友から連絡あるかもしれないからウチ行こう」

女「はい」




169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 12:32:13.11 ID:qsmweFI0
~男宅~

女「何か食べますか?」

男「食欲が・・・いや、ちくわぶが食べたいな・・・」

女「ちくわぶ・・・」

男「君の作った味噌が、まだいっぱいあるし・・・」

女「もう!それは言わないでください!」

男「ははは・・・・」

女「・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・」

      プルルル!  プルルル!




170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 12:32:52.92 ID:qsmweFI0
男「もしもし!」

男友「ああ、俺だ・・・今、入院が完了したから俺もひとまず帰る」

男「うん」

男友「検査はどうやら来週からになりそうだ・・・面会の申請も来週からになる」

男「うん、頼む・・・」

男友「土日はゆっくりしろw キャバクラ行くなら付き合うぞwww」

男「ああ・・・だがそんな気分じゃないな・・・」

男友「だろうな・・・じゃ、また連絡する!」

男「ああ、宜しく・・・」

      ガチャ




171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 12:33:38.31 ID:qsmweFI0
女「どうですか?」

男「すべては来週からだそうだ・・・」

女「そうですか・・・あ、ちくわぶ煮ますね・・・」

男「うん・・・お願いするよ・・・」

女「長い週末になりそうですね・・・」

男「うん・・・この2日間はあっという間だったのにな・・・」




177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 15:47:09.36 ID:qsmweFI0
女「出来ました・・・」

男「ああ、食べようか・・・」

女「いただきます・・・」

男「・・・だにゃあ」

女「・・・・・・・」モグモグ

男「・・・・・」モグモグ

女「・・・・・ウッ!」グスッ!

男「く、食いながら泣くなよ・・・」

女「お、男さんだって涙ぐんでる・・・」

男「・・・・・・・・」




178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 15:48:07.12 ID:qsmweFI0
女「・・・ごちそうさまでした」

男「心配事があると食欲出るわりには食べないねw」

女「すみません・・・」

男「まあいいよ・・・残りは酒のつまみにするし・・・」

女「じゃあお皿に移して、わたしは洗い物してきますね・・・」

男「悪いね・・・俺はソファーに移るわ」




179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 15:49:37.24 ID:qsmweFI0
男「・・・・・」

女「洗い物、終わりました・・・・隣、座っていいですか?」

男「あ、ああ・・・」スッ

女「一気に寂しくなっちゃいましたね・・・」

男「たった二晩一緒に過ごしただけなのにな・・・」

女「わたしだって今日で3 日目ですよww」

男「そういえばそうだなwww」

女「・・・」

男「・・・」




180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 15:52:23.16 ID:qsmweFI0
その晩俺たちは狂ったようにお互いを求め合った

何度も、何度も・・・

耐えがたい寂しさと悲しみを紛らわすには、それしかなかったのかもしれない・・・




182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/02(土) 21:59:26.66 ID:jyAbKqso
どうしてこうなった…



190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 11:44:12.07 ID:xFnWZzY0
翌日・・・メイの事がニュースで流れた
母親に捨てられた姉弟は懸命に生きていたが、弟の餓死後に
姉は町を放浪の末、警察に保護を求めた・・・というものだった

しかし週明けのワイドショーの扱いは違った・・・
姉は何故もっと早く警察に保護を訴えなかったのか?
しかも保護前日に第三者と警察を訪問したのはなぜか?
そしてその第三者とはどこの誰?本当に第三者なのか!?




191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 11:44:53.26 ID:xFnWZzY0
とゆう訳で、自宅は勿論、会社や女の実家まで報道陣がやってくる始末www
この1週間で俺は『メイの実の父親』のレッテルを貼られたwww
奴らの描いたストーリーはこうだ
当時12歳の俺と16歳のメイの母親との乱れた関係(笑)の末、母親は妊娠
家を勘当された母親はひとりでメイを産み育てた
一方の俺は妊娠させた過去を忘れ遊びまわってたらしいwww
さらには弟の実父も俺にしたいらしく、現在メイと弟のDNA鑑定中らしい・・・




192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 11:45:31.71 ID:xFnWZzY0
俺も女も会社から、自宅待機とマスコミとの接触をしないように言われている。
まあいい、会社は来週早々自主退社の予定だ・・・
ただ、女だけは会社に戻してやりたい
とゆう訳で、今からDNAを提供しに行ってくる
俺とメイのDNAが一致しなければ、この話題は興ざめだろう
世の中にはもっともっとスキャンダルの種は転がっているだろうし

しかしこの騒ぎのおかげでメイのいない寂しさから逃げられたのは事実だ




193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 11:46:12.73 ID:xFnWZzY0
~さらに5日後~

男「・・・ほーかのー・・・誰かに恋がーでーきーるーまでー・・・」

男「うーまくー・・・・わーらえーるよおーにーなーるまでえー・・・・」

男「・・・・・」

      プルルル!  プルルル!

男「男友か!」ガチャ!

男友「おお~い!ひさしぶり」

男「よお、何か進展でもあったか?」

男友「ああ、まず DNA鑑定の結果はシロだよWWW」

男「あたりまえだwwしかし結果出るの早かったな・・・それだけか?」

男友「彼女が転院になるよ・・・」




194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 11:46:58.58 ID:xFnWZzY0
男「ほんとか!?」

男友「ああ、一応『死体放置』のほうも送検すらされないから前科も付かん」

男「そうか・・・なんか裏からやってくれた?」

男友「ん?言わないwww」

男「請求書が怖いなwww」

男友「ただ彼女の事なんだが・・・」

男「メイがなにか?」

男友「食わないんだ・・・何も」




198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 13:43:20.51 ID:xFnWZzY0
男「食わない・・っていつから?」

男友「警察病院に入院してから1度も食事をしていない・・・」

男「じゃあもう10日以上じゃないか!」

男友「ああ、一応栄養点滴を打ってあるから命には別状ないが・・・」

男「なんでまた・・・」

男友「弟が食べられずに死んだからかな・・・良心の呵責ってやつか?」




199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 13:43:59.91 ID:xFnWZzY0
男「わかった、彼女に食わせる方法は考える・・・で、転院はいつどこだ?」

男友「明日の昼ごろ、転院先はお前んちの近所だ」

男「面会はできるかな?」

男友「大丈夫だとは思うが、マスコミがうろついてる可能性も否定できない」

男「DNA鑑定の結果が公表されてないしな・・・しかしメイに食わせないと」

男友「会社辞めちゃったんだし堂々とテレビ出れば?」

男「それじゃ女くんが会社にもどれないじゃんwww」

男友「あ~・・・じゃ女さんを嫁にもらっちゃえよwww」




200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 13:44:32.89 ID:xFnWZzY0
男「それはあまりにも失礼だろwww」

男友「確かにな・・・・」

男「よし、ちょっと気分が軽くなった・・・今日行くか?」

男友「お!いいですねえ・・・じゃいつものところで!」

男「21時くらいね・・・女くんに明日の事連絡したら行くわ」

男友「待ってるよん!」




201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 13:45:08.98 ID:xFnWZzY0
      プルルル! プルルル!

女「はい?」

男「あ、オレオレ・・・」

女「ああ!男さん・・・ひさしぶりですね!」

男「ああ・・・あの日以来か?」

女「え?・・・そ、その話しは・・・///」

男「ごめんごめん・・・」




202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 13:45:41.57 ID:xFnWZzY0
女「今日は何か?」

男「ああ、明日メイがウチの近所の病院に転院してくる」

女「ホント!?」

男「ああ、ホントだ・・・多分面会もできそうだし、警察関係のイザコザも終わりみたい」

女「よかった・・・じゃ、明日そっちへ行きます」

男「うん、メイに会えるかどうかは判らないけどね」

女「はい・・・」




203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 13:47:34.66 ID:xFnWZzY0
男「会社の事とかマスコミの事は明日会った時に話そうか・・・男友も来るから」

女「はい・・・」

男「じゃ、昼ごろ近くから電話おくれ・・・迎えに行ってあげたいけどまだマスコミがうろついてるし・・・」

女「こっちはもういませんよwww」

男「こっちはまだいるwwでもそっちにいなくなったのはよかった!・・・じゃ、明日!」

女「はい!」




210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:10:47.62 ID:xyD/w3.0
~翌日~

男「う~・・・・頭痛い・・・・何時だ?」

男「11時か・・・おきろ~男友~」

男友「あ゛~・・・飲みすぎたなぁ・・・うぇ!」

男「ボチボチ、メイが搬送される時間か?・・・」

男友「あ゛あ・・・そうかぼ・・・シャワー浴びて移動すっかね?」

男「ん・・・・そうしよう・・・」




211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:11:14.06 ID:xyD/w3.0
 ピリリリ!ピリリリ!

男「あ、女くんだ!・・・もしもし!」

女「あ、今駅に着きました!こらから何処へ行けばいいですか?」

男「とりあえずメシ食おうよ!いつものファミレスで待ってて」

女「はい、わかりました」

男友「う~・・・メシなんて食えねえよぉ~」

男「お前が食うんじゃないよw女くんが食うんだよww」

男友「いけず~・・・」




212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:11:45.97 ID:xyD/w3.0
~ファミレス~

男「やあ、ひさしぶり!」

女「ど、どうも///」

男友「はぁ~ん・・・」

女「な、なんですか?///」

男友「君ら、やっぱりそうなったか・・・」

女「な、な、な、何の話でしょう!?///」

男友「ま、いいからいいから・・・大人なんだから・・・」




213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:14:29.79 ID:xyD/w3.0
男友「さっき見てきた感じではマスコミはいなかったよね?」

男「うん、もうすぐDNA鑑定の警察発表があるからかな?」

女「じゃ、今がチャンスですね!」

男友「そううゆうこと!食い終ったら即行きましょ!一応、俺は担当弁護士ってことで面会できるから」

男「じゃ、俺助手!」

女「わ、わたし秘書!」

男友「・・・た、多分、それでいける・・・かな?」




214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:15:05.21 ID:xyD/w3.0
~病院~

事務員「はい、その患者さんでしたら先ほど搬送されました」

男友「私は彼女の担当弁護士なんですが面会できますか?」

事務員「はい、弁護士の方でしたら可能ですが、そちらのお二人は?」

男「じょ、助手でしゅ!」

女「ひ、秘所でしゅ!」

事務員「・・・・・・・・」




215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:15:40.52 ID:xyD/w3.0
男友「だ、だめなら私ひとりで行きますが・・・」

事務員「ま、いいでしょう・・・小児病棟の315号室です・・・」

男友「よ、よし、行くぞ!じょ、助手と秘所・・・いや秘書!」

男。女「は、はいでしゅ!」

事務員「・・・・・・・・」




216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:16:11.96 ID:xyD/w3.0
      コンコン!

男友「メイちゃん?僕だけど入るよ?」

メイ「男友さんですか?・・・どうぞ・・・」

男友「よ!調子はどうだい?相変わらず食べてないのかな?」

メイ「・・・・弟が、許してくれないから・・・」

男友「弟さん?」

メイ「あれから毎晩夢に出てきて・・・・ずるいって・・・」




217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:19:33.35 ID:xyD/w3.0
メイ「ううん、弟に会えるのは嬉しいの・・・でも弟は・・・」

メイ「自分だけ食べられないから、寂しいんだと思うの・・・だから私も食べないでいてあげるの・・・」

男「なるほどね・・・」

メイ「!・・・ご主人さま!?奥様も!」

男「やあ・・・弟くんも寂しいだろうけど、俺も寂しかったぞメイ・・・」

女「こんなに痩せちゃって・・・」

メイ「ごめんなさい・・・勝手なことしちゃって・・・」




218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:20:00.75 ID:xyD/w3.0
男「こうやってまた会えたんだから、それはナシ」

男「そんなことよりメイ、弟くんのお葬式やらないか?」

メイ「え?」

男「人が死んだら仏になるって話があるだろ?思うに弟くんはまだ仏になれてないんじゃないかな?」

男「仏さまってやさしいイメージがあるだろ?」

メイ「うん・・・」

男「ずるいとか言い出すってことは、まだ仏に成ってない・・・成仏してないってことじゃない?」

メイ「・・・・・」




219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:20:57.80 ID:xyD/w3.0
男「だからさ、お葬式やって成仏してもらって優しい弟くんにもどってもらうんだよ」

メイ「やさしい弟?・・・」

男「弟くんは我儘だったりした?」

メイ「ううん・・・いい子、すごくいい子だった・・・」

男「だろ?だからお葬式やろうよ・・・な?」

メイ「まいは・・・まいはご主人さまに甘えてばっかりで・・・」

男「いいのいいのwwで、どうする?弟くんのお葬式・・・」

メイ「やってあげたい・・・」




220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:21:30.11 ID:xyD/w3.0
男「よし!じゃあ決まり!・・・とりあえず外出の許可とろう!」

女「そんな身体じゃまだ退院は出来ないだろうから・・・少しでも食べてね」

男「そうだな・・・健康にならないと弟くんのお葬式に出れないぞ・・・」

メイ「・・・・・・はい」

男「じゃあ弟くんへの連絡はたのんだぞ、夢の中でな・・・」

メイ「・・・・はい」

男「よし、いい子だ・・・・元気になったらまた『はいだにゃあ』って頼むぞ」

メイ「////」

男友「とても昨日キャバクラで豪遊した奴と同一人物に見えんwww」




221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:22:02.56 ID:xyD/w3.0
弟『お姉ちゃん…』

メイ『弟くん?聞いて、あのね・・・』

弟『お姉ちゃん、今までごめんね・・・』

メイ『え?』

弟『僕ね、今日すごい事教えてもらったんだ・・・』

メイ『すごい事?』

弟『うん、もうすぐ僕たちまた一緒に暮らせるって・・・』

メイ『一緒に?ホント?』

弟『うん、だから僕は先に行って待ってるよお姉ちゃん・・・じゃあね』




222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:22:34.66 ID:xyD/w3.0
メイ『待って、弟くん・・・ご主人さまが弟くんのお葬式やってくれるって・・・』

弟『うん、知ってる・・・ありがとうって伝えといて・・・』

メイ『弟くん、待って・・・・弟くん!』





メイ「はっ!?・・・夢?」

メイ「弟くん・・・一緒に暮らせるって?」




223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:26:23.96 ID:xyD/w3.0
俺の口から出まかせの成仏論に納得したのか、
メイの夢に弟が出てくる事はなくなったらしい

そして2週間後・・・体力の回復したメイには外出許可がおり、弟くんの葬儀が行われた
ひっそりしめやかに執り行う予定ではあったが、男友により各マスコミに脅しがかけられ
(ま、そりゃそうだわな・・・でっち上げやねつ造にもほどがあるし・・・)
当日はマスコミ関係の弔問客でごった返した・・・
まあ奴らの目的は俺との和解念書だったのだがwww

しかし丁度その頃からだろうか?
メイが時折、原因不明の頭痛を訴えるようになったのは・・・




224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:27:16.03 ID:xyD/w3.0
医師「え~、まいさんの保護者代理の方でよろしいですね?」

男「はあ、正式にはまだ認められていませんが・・・一応保護者です」

医師「実はまいさんが時折訴える頭痛の原因についてなんですが・・・」

男「何か解ったんですか?」

医師「ええ、まず警察病院から送られてきた頭部のMRIですが・・・」

医師「ここの米粒の半分くらいのものが見えますか?」

男「このちっこいやつですか?」

医師「はい・・・で、これが昨日撮ったMRIです・・・」

男「!・・・ナニコレ?」

医師「悪性の腫瘍と思われます・・・現在ゴルフボール大にまで進行しています」




225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:27:45.15 ID:xyD/w3.0
男「悪・・・・腫瘍・・・・?」パクパク

医師「摘出は不可能だと思われます・・・」

男「え・・・と?・・・メイはどうなるんですか?・・・・」

医師「・・・・・もって2カ月かと・・・」

男「そ・・・そんな・・・・やっとアイツに生きる希望が湧いたとこなんですよ?」

医師「・・・残念です」

男「親に捨てられ、弟までなくしたアイツになんで・・・・」

医師「・・・・お察しいたします」




226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:30:29.92 ID:xyD/w3.0
男「おれは・・・どうすれば?・・・」

医師「奇跡を信じて投薬の副作用と痛みに耐える治療を行うか、痛みを取り除き安らかな死をむかえるかの選択を・・・」

男「考えさせてもらっていいですか?」

医師「はい・・・ただ時間が経てば経つほど彼女の病気は進行することを忘れないで下さい」

男「失礼します・・・」




227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:30:55.83 ID:xyD/w3.0
男「メイに会って行こう・・・」

     コンコン

メイ「はいにゃ!」

男「お!元気そうだな・・・あれ?女くん」

女「こんにちは・・・」

男「君・・・会社は?」

女「ああ・・・・辞めちゃいましたあwww」

男「なんでまた?」

女「ん~?・・・結局なんでしょう?好奇の目に耐えられないというか・・・」

男「そうか・・・そいつはすまなかった」

女「い、いえ!男さんには関係ない・・・ま、ちょっとはあるかwww」




228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:31:35.97 ID:xyD/w3.0
男「まあ、丁度君に話があったとこだ・・・後でつきあってもらえるかな?」

女「はい!よろこんで・・・」

メイ「メイも行きたいにゃ!」

女「ダメよ、ご主人さまはわたしとデートなのww行きたかったら早く退院するのね」

メイ「ブーッ!女の戦い勃発なのにゃ!こうなったら早く退院するにゃ!」

男「あ、ああ・・・その意気だぞメイ・・・プリンの美味しいとこは女くんには内緒にしておこう」

メイ「プリンかにゃ!?・・・・ウッ!」ズキッ!




229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:32:10.97 ID:xyD/w3.0
男「メイ!!」

メイ「ん~~~~~~~~・・・・・」ズキズキズキズキ!

男「大丈夫かメイ!?そうだ、ナースコールを!!」

女(・・・・どうしたのかしら?いつもより慌ててるみたい・・・まさか!?)

メイ「だ、大丈夫にゃご主人さま・・・いつもの頭痛だにゃ・・・だいぶ治まったし・・・」

男「そうか・・・今日はとにかく寝なさい、また明日くるから・・・」

メイ「はいにゃ・・・あ、ご主人さま」




230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:32:56.17 ID:xyD/w3.0
男「ん?」

メイ「デートはいいけど、えっちはダメにゃ!」

男「おいおいwww」

女「あらあ~♪そんなことわからないわよお~♪}

メイ「むううううう!憎たらしい奥様だにゃ!」

女「ふふふ、冗談よ・・・また明日ね」

メイ「はいにゃ・・・」




231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:33:29.82 ID:xyD/w3.0
男「君、腹すいてるか?」

女「少しは・・・どうしたんですか?何か変ですよ?」

男「・・・・とても素面じゃいられないんだ」

女「メイちゃんの事ですね?・・・じゃあ居酒屋かなんかで・・・」

男「ああ・・・すまない」




232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:34:03.16 ID:xyD/w3.0
男「・・・・・という訳なんだ」

女「そんな・・・・」

男「俺はどうすればいいんだろう・・・」

男「なぜあの子にはこうも不幸が重なるんだ!?」

男「おれはあの子に何をしてやれば・・・」

女「・・・・・・」




233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 13:36:14.39 ID:xyD/w3.0
男「すまない・・・ただ愚痴りたいだけの為に君を誘ったのかもしれん」

男「はぁ~・・・俺って、こんなに弱い奴だったんんだなwww」

女「大丈夫です・・・あなたの辛さはわたしが受け止めます・・・」

男「!・・・」

女「だからあなたはあの子の辛さを受け止めてあげて下さい・・・」

男「女くん・・・」

女「今晩・・・・・泊めて下さいね・・・」




234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/07(木) 14:42:56.94 ID:L5SCz.SO
ちょっと見てないうちに超展開
なんてこった……




236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/07(木) 21:24:36.68 ID:8V4PR3go
ちょっと待ってろよ
おれがブラックジャックよんでくるからな



240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 06:31:02.31 ID:PUOPl5Qo
それでも>>1なら…
>>1なら何とかしてくれる…
してくれるよな…?




242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:41:55.22 ID:mChCppk0
~深夜~

男「・・・・・・」

女「まだ、寝ないんですか?」

男「ん?ああ・・・」

女「隣、失礼しますね・・・」

男「・・・・メイに治療させてみようと思う」

女「・・・はい」

男「やっぱり生きていて欲しいから・・・」

女「はい・・・」




243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:42:51.97 ID:mChCppk0
男「エゴかな?・・・」

女「エゴでも・・・わたしも生きていてほしいと思う・・・」ぎゅう~!

男「こうして君に抱かれたまま、泣きたい気分だ・・・」

女「泣いていいんですよ・・・我慢しないで・・・」

男「・・・・・・・」




244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:43:27.13 ID:mChCppk0
~翌日、病院~

男「先生・・・治療をお願いします・・・」

医師「わかりました・・・ただ、苦しみますよ?」

男「・・・・はい」

医師「薬を投与することで、腫瘍の増殖は止められ腫瘍自体は小さくなるかもしれません・・」

男「はい」

医師「問題は副作用です、髪の毛やまゆ毛が抜け落ちるのは勿論・・・」

医師「最大の問題は薬による肝機能の低下です・・・」

男「・・・・」




245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:44:02.28 ID:mChCppk0
医師「四六時中、風邪をひいたようにだるさと発熱に悩まされます・・・」

医師「食事をとる事は勿論、しゃべる事すら辛くなるかもしれません・・・」

男「・・・・・」

医師「最悪、肝機能障害で生命が絶たれることもありますが、それでも構いませんね?」

男「はい、お願いします・・・」

医師「わかりました・・・では準備が出来次第投薬を開始します」




246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:44:36.09 ID:mChCppk0
~病室~

コンコン!

男「メイ!調子はどうだ?」

メイ「あ、ご主人さま!今日も元気だにゃ!」

男「そうか、はは・・・ところでメイ?」

メイ「んにゃ?」

男「明日から頭痛の治療に入るって・・・それが終わったら退院だぞ!」

メイ「ほんとかにゃ!」

男「ああ、ちょっと辛い治療かもしれないけど我慢してな・・・」

メイ「はいにゃ!」




247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:45:02.08 ID:mChCppk0
男「退院したら行きたいとこあるか?」

メイ「にゃ~?遊園地かにゃ?・・・裏東京ネズミーランドがいいにゃ!」

男「よし、わかった・・・退院したら行こう!」

メイ「二人っきりがいいにゃ♪」

男「ははは、よし!二人で行くか?」

メイ「はいにゃ!」




248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:46:20.48 ID:mChCppk0
翌日から薬の投与が始められた
最初の2週間は順調に進み、奇跡の予感すら芽生えてきた
ひょっとしたら、このまま順調に回復するのでは?
1 か月が過ぎ、俺と女がそれを確信しようとした、その時

メイの小さい身体が悲鳴をあげた・・・・
体中の毛という毛はすべて抜け落ち
発熱、黄疸・・・意識を失うこともしばしばあった・・・


ここにきて投薬治療は断念せざるをえなかった・・・




249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:46:50.34 ID:mChCppk0
医師「残念ですが、これ以上の投薬は彼女の身体の負担を増すだけです・・・」

医師「一時投薬を停止し、彼女の身体機能の回復を待ち、それからまた投薬ということになります・・・」

男「・・・・・・・」

医師「ただ、投薬を止めた途端に頭部の腫瘍が暴れ出す事は容易に想像できます・・・」

男「・・・・・・・」

医師「苦痛を取り除く緩和治療に切り替えますか?」

男「・・・少し、時間を下さい」




250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:47:31.79 ID:mChCppk0
~病室~
     ガチャ
男「・・・・・・・」

メイ「あ・・・ご・・主人・・・さま・・」

男「ごめん、起しちゃったか?」

メイ「ううん・・・・さっ・・き、久し・・・ぶり・・に、おと・・・う・・とくんの・・・夢を見たの・・・」

男「!」




251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/08(金) 15:48:45.19 ID:mChCppk0
メイ「も・・・・う、少し・・・し・・たら、一緒に・・・暮らせるって・・・」

メイ「く・・るしい・・・のは、今・・・だけだから・・・ガマン・・してって」

男「あんまり喋ると、身体にひびくぞ・・・ゆっくり寝てような」

メイ「は・・・いにゃ・・・ご・・主人・・さま?」

男「ん?」

メイ「ゆう・・・えん・・ち・・・わすれ・・・ない・・・で・・ね」

男「ああ!ぜったい行こうな!」




260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:39:39.66 ID:Soc1ToQ0
悩んだ末、俺は緩和治療を選択した
いや、正確には選択せざるをえなかった・・・
しかしモルヒネの大量投下により痛みを無くしたメイは
明らかに一時より回復しているように見えた・・・

見えただけだが・・・・




261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:40:08.68 ID:Soc1ToQ0
男「先生・・・メイはあとどれくらい・・・?」

医師「・・・早ければ年は越せません・・・」

男「・・・10日くらいですか・・・」

医師「・・・残念です」

男「外出・・・遊園地に連れてってやりたいのですが・・・」

医師「無理をすれば死期が早まるだけですが、どうしてもというなら外出許可は出します」

男「・・・・お願いできますか?」

医師「但し、何がおきてもこちらでは責任は持ちませんよ?」

男「・・・・はい」




262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:41:03.45 ID:Soc1ToQ0
~病室~

男「メイ、どうだ~?」

メイ「あ、ご主人さま・・大分よくなったにゃ・・・」

男「ホントだ、じゃあ先生に許可もらって外行くか?」

メイ「え?」

男「アトラクションとかは無理だけど、車いす乗ってネズミーランド行くか?」

メイ「ホントかにゃ?」

男「ああ・・・そうだな、大晦日の朝からなんてどうだ?」

メイ「行く!・・・行きたいにゃ!」

男「よし!じゃあ決まりな!だからそれまでにもっと元気になろうな!」

メイ「にゃ~!」




263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:42:11.91 ID:Soc1ToQ0
~大晦日~
早ければ年内・・・と言われたメイだが、やはり遊園地の威力は偉大だったか?
今日は元気に此処にいる・・・
ただし、車いすで園内を回るだけ・・・
キャラクターを見つけては一緒に写真を撮るだけだ
出入り口付近では男友と女が車で待機していてくれている
万一の急変の時のためだ
しかし、そろそろ昼だから2人とも空腹なのではないか?




264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:42:58.33 ID:Soc1ToQ0
      ピリリリ!ピリリリ!
男友「はい!」

男「ご苦労様、俺だ・・・」

男友「んなこた着信みりゃわかるよ!急変か!?」

男「いや、結構落ち着いてる・・・そろそろ昼だし、食事行ってきたらと思って・・・」

男友「なんだよ、びっくりさせるな!・・・わかった、じゃ、行ってくるわ」

男「悪い、戻ったら連絡くれ・・・あと女くんにもよろしく!」

男友「ああ・・・直接話さなくていいのか?」

男「・・・・今はいいや、ゴメン!こっちも食事にするから」

男友「ああ、じゃ後で・・・」

      ピッ!




265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:43:25.27 ID:Soc1ToQ0
男友「あいつが飯食ってこいってww」

女「メイちゃん大丈夫ですか?」

男友「うん、落ち着いてるらしい」

女「そう、よかった・・・・あの!?」

男友「ん?」

女「ご、ご飯たべながら、ちょっと相談が・・・」

男友「ああ、いいよ・・・とりあえず移動しよ」




266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:44:04.09 ID:Soc1ToQ0
男友「で、どうした?女ちゃん?」

女「すいません、誰にも相談できなくて・・・」

男友「まあ法律関係は得意だよw恋愛相談はちと困るけどwww」

女「恋愛というか、ちょっと違うかもしれないんですが・・・」

男友「ああ、やっぱりそっち系統なんだ・・・ってことは男絡みだね?」

女「はい・・・実は・・・」

女「わたし、妊娠してるんです・・・」




267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:44:35.66 ID:Soc1ToQ0
男友「・・・・あいつの子か」

女「はい・・・」

男友「あいつにはまだ言ってないね・・・」

女「はい・・・今はメイちゃんが大変な時期だから・・・」

男友「でもタイミングのがしたら取り返しつかなくなるよ?」

女「はいそうなんです・・・でも拒絶されるのが怖くって・・・」




268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:48:14.06 ID:Soc1ToQ0
男友「ん~・・・君は産みたい?」

女「はい・・・」

男友「あいつに拒絶されても?」

女「はい・・・でも・・・できれば受け入れてほしいと・・・」

男友「・・・そっか」

女「はい・・・ただ言いだすタイミングがなくて・・・」




269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:49:14.28 ID:Soc1ToQ0
男友「だよなあ・・・」

女「あ、すみません!誰かに愚痴りたかっただけなんです!・・・気にしないでください・・・」

男友「ん・・・・ま、機会見つけてそれとなくあいつには言ってみるよ・・・」

女「ごめんなさい・・」

男友「ま、いざとなったら・・・いや、それはいいや!早く食って戻ろうか?」

女「はい」




270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:50:28.23 ID:Soc1ToQ0
男「メイ、疲れてないか?」

メイ「だ、大丈夫にゃ、楽しいにゃ・・・」

男「たいしたアトラクションに乗れなくてごめんな・・・」

メイ「ご主人さまとのデートだから楽しいにゃ」

男「そっか・・・あ、食べ終わったらプリンセスのコスプレで写真撮るか?」

メイ「撮りたいけど・・・立てるかにゃ?・・・」

男「お姫様はナイトに抱っこされるものですぞ」

メイ「ん!よきにはからうにゃ~」




271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:50:56.07 ID:Soc1ToQ0
~夕方~

男「そろそろ帰るか、メイ?」

メイ「うん・・・」

男「疲れたか?」

メイ「うん・・・ちょっと・・・」

男「じゃあ、今日は帰ろう」

メイ「ご主人さま?」

男「ん?なんだい?」

メイ「また・・・これるかな・・・」

男「・・・げ、元気なら何回でも連れてきてあげるよ!」

メイ「・・・今度は弟くんと一緒にいろいろのりたいな・・・」




272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:51:33.71 ID:Soc1ToQ0
男「・・・メイ?」

メイ「あのね・・・ご主人さま・・・さっきから弟くんが迎えに来てるの・・・」

男「!」

メイ「今もメイの膝に座ってるよ・・・」

男「メ、メイ!・・・ちょっと待って!すぐ病院戻るから!」パカっ!ピピピ!

メイ「弟くんもね・・・少しだけど楽しかったって・・・」




273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:52:11.48 ID:Soc1ToQ0
      ピリリ!
男友「はい!」

男「急変だ!すぐ出口に向かう!」

男友「わかった!」

女「どうしたんですか!?」

男友「メイちゃんが急変したらしい!」

女「そんな!」

男友「俺はゲートまで行ってくるから、君はここにいて」

女「はい」




274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:52:46.03 ID:Soc1ToQ0
メイ「・・・うん、そうだね弟くん・・・でもね・・・」

男「メイ!体力使うからしゃべるな!」

メイ「お姉ちゃんは・・・ご主人さまの子供じゃなくて、お嫁さんになりたいんだよ・・・」

男「メイ!たのむから!」

メイ「そしたら、弟くんはまいの息子になっちゃうよ・・・」

男「メイ!しっかり」

メイ「え?・・・決まってるって?・・・」

男「いた!男友!!」




275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:53:41.62 ID:Soc1ToQ0
男友「こっちだ!」

男「すまん!」

男友「とにかく急いで戻ろう!」

女「メイちゃん!メイちゃん!聞こえる?」

メイ「え?・・・違うよ・・・この人は奥様だよ・・・お母さんじゃないよ・・・」

男「メイ!メイ!こんなトコに連れてきてゴメン!」

男「弟くん!頼む!メイを、お姉ちゃんを俺から奪わないでくれ!!」

メイ「ご主人さま・・・少し・・・お別れです・・・」

男「メイ!メイ!しっかりしてくれ!もうすぐ病院だ!」




276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:54:29.94 ID:Soc1ToQ0
メイ「弟くんが・・・全部・・・おしえてくれ・・ました・・・」

女「メイちゃん!?」

メイ「だ・・から・・・・まいは行き・・・ます・・・」

男友「くそっ!!」

メイ「ご・・・主人さま・・・ま・・・たね・・・」

男「メイ!待てよ!メイいいいいいいいいっ!!」

女「いやあああああああああああああっ!!」

男友「・・・くっ!」




277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:55:03.93 ID:Soc1ToQ0



病院到着後、メイの死亡が確認された




278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 15:55:34.47 ID:Soc1ToQ0
二日後、メイの葬儀も終わり、メイの遺骨は
俺が弟くんのために用意した墓地へと納骨された

しかし・・・メイの遺骨が墓地の中へ消えた瞬間・・・
俺のすべてが壊れたらしい・・・

      ドタッ!

女「男さん!?」

男友「おい、男!しっかりしろ!」

男「・・・・・・・・・・」

男友「救急車!すいません、救急車をお願いします!」




279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:01:16.47 ID:Soc1ToQ0
俺は感情をなくした
ただ息をしているだけだ
その方が楽だ
自分は苦しまなくていい、悲しまなくていい
もう・・・悲しいのはたくさんだ




280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:01:45.62 ID:Soc1ToQ0
~二年後~

女「あ、男友さん!こっちです!」

男友「ああ、女ちゃん!久しぶり、元気だった?」

女「はい、私たちは二人とも順調ですよ!」

男友「おっ、めいちゃん!おっきくなったなぁ・・・今、1歳と・・・?」

女「1歳3ヵ月です!もう、かなり歩くんですよ!」

めい「おーとーしゃー・・・こんちゃ!」

男友「お、こんにちはめいちゃん」




281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:02:25.49 ID:Soc1ToQ0
男友「じゃ、あいつの病院行く前に飯でも食おうか?」

女「はい、そうですね・・・じゃ、あのファミレス行きましょうか?」

男友「メイちゃんの時に多用したとこだねwww懐かしいな・・・」

めい「はーみれ!はーみれ!」

男友「ん?めいちゃんはファミレス解るのか?賢いなww」

女「なんか覚えは早いみたいです・・・あの人に似たのかな・・・」

男友「・・・・・じゃ、行きましょ!」

女「はい」




282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:03:22.05 ID:Soc1ToQ0
~ファミレス~

女「ありがとうございます、私たちがあの人のマンションに住めるのも男友さんのご尽力で・・・」

男友「ああ、その話しはナシ!・・・え~、ステーキセットで・・・」

女「わたしはタンドリーチキン&メキシカンピラフで・・・・」

めい「ふりー!ふりー!」

女「クスッ・・・この子にはプリンを・・・」

男友「言葉早いなあ・・・知能高いんじゃないか?」

女「よく言われるんですけどね・・・わたしも初めての子なんで・・・」

男友「だなww・・・で、あいつは相変わらずか?」




283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:03:55.25 ID:Soc1ToQ0
女「はい・・・あれ以来ずっと殻に閉じこもったままで・・・」

男友「俺もここ1年くらい、事務所からの独立で忙しくて何もできなかったが・・・」

女「そう言えば、お仕事の方どうですか?」

男友「はは、やっぱ独立するとキツいねぇwww」

女「そうなんですか・・・じゃあ今日呼びだしたりして迷惑でした?」

男友「いやいや、前の事務所から付いてきてくれた女スタッフくんが頑張ってくれてるからなんとかね・・・」

男友「それに、あの一件以来久しぶりだから・・・」




284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:04:29.56 ID:Soc1ToQ0
女「あのときは・・・せっかくプロポーズして戴いたのに・・・」

男友「いや、それはもうナシ!ね?」

女「でも・・・」

男友「ん~・・・あいつはあのまんまだし、僕は献身的にあいつに尽くす君に魅力を感じてたし、君の子は僕の大切な親友の子・・・」

男友「自分の子同様に愛せる自信もあった・・・だからプロポーズしたんだが・・・・」

女「・・・・・」

男友「一番大事な君の気持ちを忘れてたよwww」

女「・・・・・・」

男友「今も変わらないんだろう?」

女「はい・・・」




285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:05:00.70 ID:Soc1ToQ0
男友「やれやれだねwww」

めい「おーしゃわー、ふりー!ふりー!」

女「あら?もう食べちゃったの?」

男友「つか、もうひとりで食べれるんだ!?」

女「・・・食べちらかしますけどね・・・」

男友「確かに・・・・ククク」




286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:05:42.48 ID:Soc1ToQ0
男友「さて、じゃあ病院行きますか?」

女「はい」

めい「びょーい、おしゅーしゃー!おしゅーしゃー!」

男友「ん?めいちゃんはお注射嫌いか?」

女「あ、お注射ってのは、あの人の事みたいです・・・」

男友「ん~?そうなの?」

女「なんかこの子、あだ名みたいの付けちゃうんですよね・・・わたしの事もママって呼ばないし・・・」




287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:06:44.42 ID:Soc1ToQ0
男友「へ~、そうなんだ・・・」

めい「おーとーしゃー、びょーい!びょーい!」

男友「うん?おれはお父さんに成り損ねたんだぞ!」

めい「おーとーしゃー、びょーい!びょーい!」

男友「やれやれ・・・」

女「すみません・・・」




288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:07:13.33 ID:Soc1ToQ0
~男の病院~

男友「おーい、元気かー?」

男「・・・・・・・」

女「相変わらず上半身だけ起こして外を見ているみたいです・・・」

男友「2年前と変わらずか・・・」

めい「おーしゃわー、べー!べー!」

女「はいはい・・・」

男友「ん?どうしたの?」

女「最近なんですけど、ここに来るとベッドの上に乗りたがるんです」

男友「ふうん・・・父親だってわかるのかなあ?」




289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:07:58.42 ID:Soc1ToQ0
女「・・・わかってるのかもしれないですね・・・」

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男友「あれは?」

女「いつもああやって、あの人の足を叩きながら呪文みたいな事を・・・」

男友「ふうん・・・なんか意味があんのかなあ・・・?」

女「さあ・・・子供のやることですから・・・」

男友「あ、じゃ、おれ少し席はずすわ・・・舐めたり吸ったりしたいでしょ?ww」

女「そ、そんな事はしませんけど、、清拭したいので・・・」

男友「じゃ、30分くらい看護婦くどいてくるよww」

女「いいんですか?女スタッフさんにいいつけますよ?」

男友「い?なんで知ってんの?」

女「ふふっ」




290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:08:38.98 ID:Soc1ToQ0
めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男「・・・・・・・・」

女「・・・男さん、この子はあなたの知ってるメイちゃんじゃないけど・・・」

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

女「この子もメイちゃんと同じくらいあなたを必要としているの・・・」

男「・・・・・・・・・」

女「一度でいい!一度でいいから、この子を抱いてあげて!」

男「・・・・・・・・・」




291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:14:45.48 ID:Soc1ToQ0
男友「しかし、いい子だね・・・」

男友「全然泣かないし・・・」

男友「俺の事、お父さんだってよwww」

男友「でも、なんでママって呼ばないんだろ?」

男友「たしか、おーしゃわー?・・・・・おーしゃわー!?」

男友「女ちゃんがおーしゃわで、俺がおとーさん?」

男友「おーしゃわーおーしゃわー・・・奥様?」

男友「おとーしゃーおとーしゃー・・・おとこともさん?」

男友「・・・・・え!まさか!?」




292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:15:14.59 ID:Soc1ToQ0
男(なんか、足叩かれてんのかなあ・・・?)

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男(あ・・・子供がいるわ・・・)

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男(ここは・・・どこだ?・・・・俺は・・・?)

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男(そうか・・・メイが死んで・・・)




293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:16:09.02 ID:Soc1ToQ0
めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男(それにしても、どこの子だろう?)

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男(おいおいwおしゅーしゃってなんだよ・・・おれはご主人さまだよ・・・)

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」
   (ご主人さま!ただいま!・・・ご主人さま!ただいま!)

男(え?・・・・えええええええええええええええええええ!?)




294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:16:37.89 ID:Soc1ToQ0
男「・・・き・・・・君・・・」

女「え!?」

めい「おしゅーしゃ!たーま!・・・おしゅーしゃ!たーま!」

男「・・・・メイ?」

女「男さん!!」

       バタバタバタ、バタン!

男友「なあ!おーしゃわーって・・・え、男!?」




295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:17:19.12 ID:Soc1ToQ0
男「君・・・メイなのか?」

めい「は~にゃ!」
   (はいにゃ!)

男友「ど、ど、どうなったんだ?」

女「わからないんです!急に・・・急に・・・」

男友「とりあえず先生呼んでくるよ!」バタバタ!

女「はい!」




296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:17:54.93 ID:Soc1ToQ0
めい「おーとーうんしゃーし・・・いっだーし、うっだーし」
   (弟くんが教えてくれたんだにゃ、一回死んで生まれ変わるって)

男「生まれ・・・変わった・・・?」

めい「はーにゃ!いーば、おしゅーしゃしゃむーだ」
   (はいにゃ!今はご主人さまの娘だにゃ!」

男「・・・俺の?・・・じゃあ君のお母さんは・・・」

めい「もーらん、おーしゃわーにゃ!」
   (勿論、奥様だにゃ!)

男「え?女くん?・・・・あ!?」

女「・・・・・・男さん」ウルウル

男「え・・・・・と・・?」

女「おかえりなさい・・・・ウッ」(泣)

男「ただいま・・・ありがとう・・・待っててくれて・・・」

男「そしてメイ・・・おかえり・・・」

めい「た~にゃ!」
   (ただいまだにゃ~!)




297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:18:23.45 ID:Soc1ToQ0
~三年後~

女「よっこいしょ・・・」

男「おいおい、いくら臨月でもヲヤジにならないでくれよwww」

女「しょうがないじゃない!この子重いんだもん・・・」

めい「奥様~、また弟くんとお話してもいいかにゃ~?」

女「ふふっ、いいわよ・・・でも、弟とは限らないわよ?」

めい「弟くんなんだにゃ・・・やっと一緒にくらせるんだにゃ♪」




298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:18:52.96 ID:Soc1ToQ0
弟『お姉ちゃん、明日だよ!やっと一緒に暮らせるね!」

めい「にゃ~!楽しみだにゃ~!」

弟『ねえ、お姉ちゃん・・・僕、今度はちゃんと名前もらえるかしら?」

めい「大丈夫だにゃ!ご主人さまがいい名前つけてくれるにゃ!」

弟『そっか~、楽しみだなあ~!」




299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:19:23.82 ID:Soc1ToQ0
めい「ご主人さま~・・弟くんが名前の心配してたにゃ・・・」

男「ああ、そっか・・・名前考えないとな・・・」

女「ジャ~ン!実はもう考えてあります!」

めい「ど、どんなのかにゃあ~?」ワクワク

女「宇宙の宙に、飛翔の翔で宙翔(かける)・・・・どう?かっこいいでしょう?」

男・めい「・・・・DQNか?おまいわ?・・・」

女「じゃ、じゃあどんなのがいいのよ!?」

めい「ここはご主人さまにお任せだにゃ♪」

男「そうだな・・・・メイの弟だから・・・・」





~おしまい~




300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:19:51.26 ID:Soc1ToQ0
エピローグ

    オギャー!オギャー!オギャー!

看護婦「3800グラムの男の子ですよ!」

男「うわ、デカ!」

めい「やっぱり弟くんだにゃ~!」

看護婦「綺麗にしたらお母さんのところへ連れてきますから・・・」




301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 16:20:59.66 ID:Soc1ToQ0
看護婦「はい、赤ちゃんですよ♪」

男・めい「うわあ!かわいいなあ~!」

女「うふ、こんにちは宙翔(かける)くん、わたしがママよ♪」

男・めい「宙翔(かける)は却下じゃあああああああああ!!」

女「なんでよおおおおおおおおおおおお!?」







~ほんとにおしまい~




302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/12(火) 17:27:17.32 ID:sPc8yUSO


ベタだけどそれがいい

実に乙




303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 17:37:42.61 ID:soRkwVY0
良かった…うん、良かった…
久しぶりにSSで泣いた(´;ω;`)ブワッ




309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 10:01:36.08 ID:IpRifzU0
>>302
ありがとう

ベタにしかできなかった

読んでくれて、レスまでつけてくれて・・・

本当にありがとう



>>303
ありがとう…うん、ありがとう…
俺も書きながら泣いた(´;ω;`)ブワッ

レスくれた皆さんのおかげで完結できました

ありがとう




319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[age]:2010/10/28(木) 06:07:13.60 ID:xLSf.6AO
今後の四人の生活って物凄く気になる
>>1は早急に制作に入ってくらはい




306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/12(火) 21:01:12.50 ID:yS19agAO
乙超乙
世に神はいたね









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オリジナルSS 幼女   コメント:6   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
9620. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/07/21(木) 02:32 ▼このコメントに返信する
とても良かった

が、すまん>>180で爆笑した
9921. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/07/29(金) 00:11 ▼このコメントに返信する
すごく好い!!
19109. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/10(土) 19:37 ▼このコメントに返信する
記憶持ち越しでの転生だと・・・まさに奇跡だな(泣)

28228. 名前 : 語りのSS好き◆- 投稿日 : 2012/10/30(火) 19:03 ▼このコメントに返信する
まるでシュタゲみたいだけど面白かったよ
ラストは感動しました!!
40849. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2014/01/10(金) 02:32 ▼このコメントに返信する
きもちわるっ!!!
45231. 名前 : 名無し◆- 投稿日 : 2015/02/22(日) 22:46 ▼このコメントに返信する
いい話だった!
いい話だったけど…うん…
ラストちょっと怖いかなぁ〜って…
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