美海「あ、光お帰り」 光「………」

2014-02-19 (水) 07:01  その他二次創作SS 凪のあすから   0コメント  
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 20:44:40.27 ID:kfUD/xks0

光「………」プイッ

美海「あ……」

美海「………」

光「おー晃。今帰ったぞ」

晃「おむ」

美海「………」


eval.gif三つ葉の結びめ(初回限定盤 CD+DVD)TVアニメ(凪のあすから)新エンディングテーマ





2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 20:45:16.25 ID:Dlg7vYlq0

美海めっちゃ可愛いんだが?



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 20:49:12.94 ID:kfUD/xks0

「「「いただきます」」」

光「………」

美海「………」

あかり「……?」

至「これ美味いなあ」

晃「おむ」

光「美…」

美海「!」

光「……あー…」

光「あかり、醤油取ってくれ」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 20:52:36.97 ID:kfUD/xks0

美海「……!」

あかり「ちょっと待ってー」

シュッ

美海「はい!醤油!」

あかり「美海早っ!」

光「………」

美海「…っ!」

美海「…ここ。置いておくから」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 20:58:46.54 ID:kfUD/xks0

あかり「なぁにあんた達。喧嘩でもしたの?」

光「……別に。そんなんじゃねえよ」

美海「………」

あかり「よく分かん無いけど程々にしときなさいよー」

美海「う、うん」



至「うん。この煮物も美味いなあ」

晃「おむぅ……」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:02:49.71 ID:kfUD/xks0

翌日

光「行ってくる」

ガラッ

美海「あ…光!待って!」




光「………」テクテク

美海「………」テクテク

ピタッ

光「…………おい」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:08:47.23 ID:kfUD/xks0

美海「!」

美海(光が…話し掛けてくれた…!)

美海「な、何!?」

光「………後ろ。着いて来んなよ」

美海「え……」

美海「で、でも!行き先同じ…!」

光「………じゃあもっと離れて歩けよ」

美海「………うん。…ごめんなさい」

光「………」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:12:27.95 ID:kfUD/xks0

さゆ「ねぇ美海」

美海「なに?さゆ」

さゆ「最近、光と何かあった?」

美海「………っ!」

美海「べ…別に何もないよ」

さゆ「嘘。最近光と話してる所全然見てないし」

美海「………」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:16:42.16 ID:kfUD/xks0

美海「……本当はちょっと、ね…」

さゆ「ちょっとって…全然そうは見えないよ?」

美海「良いの。…私は大丈夫だから」

さゆ「美海……」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:21:37.98 ID:kfUD/xks0

さゆ「…よし」

さゆ「私が一肌脱いであげる!」

美海「さゆ…?」

さゆ「何があったかは知らないけど、どうせあいつが悪いんでしょ?」

さゆ「だったら私があのタコ助にガツンと…」

美海「やめて!」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:26:58.00 ID:kfUD/xks0

さゆ「!?」ビクッ

美海「…光は何も悪くない……!」

美海「全部、私が悪いんだ……!」

さゆ「……その…ごめん」

美海「………ううん…ありがとう。さゆ」

さゆ(……やっぱり、全然ちょっとじゃないじゃん……)

さゆ(…どうして…相談してくれないの?……美海)

光「………」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:33:08.35 ID:kfUD/xks0

放課後

「きをつけー」

「礼」

「「「さよーならー」」」

美海(光…!)クルッ

光「………」ダッ

美海「……!」

美海「待って!」ダッ



廊下「…シーン」

美海「………」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:33:23.47 ID:MjKGHKxW0

さゆじゃない

そんなの、さゆじゃない



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:35:43.42 ID:kfUD/xks0

光「………」

光「…どうしろってんだ……」

光「糞ッ!!」ユキグシャ





「光」

光「!?」ビクッ



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:40:43.08 ID:kfUD/xks0

紡「悪い。驚かせたか?」

光「…なんだ紡か……」

紡「?」

紡「何かあったのか」

光「なんもねえよ。で?何の用だよ」

紡「少し付き合ってくれないか」

光「はぁ?」

紡「とにかく家に来てくれ」

紡「詳しいことは道中話す」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:47:12.05 ID:kfUD/xks0

木原家

ガンガンガン!

ちさき「お願い要!部屋から出て来て!」

教授「頼むよ伊佐木君!」

教授「君が出て来てくれないと中にあるパソコンが使えない!」

教授「それに、僕が寝る場所が無くなるんだ!」

ちさき「そうよ要!教授はここ数日、毎晩外で野宿してるのよ!」

光「………」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:47:59.61 ID:Dlg7vYlq0

教授可哀想wwwwwww



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 21:53:51.55 ID:kfUD/xks0

ちさき「光…?」

紡「俺が連れて来た」

紡「一番仲の良かった光になら、要も心を開くんじゃないかと思って」

ちさき「…そうね。光、お願い出来る?」

教授「光君頼むよぉぉぉぉぉぉぉぉ」

教授「この子、絶対に他の部屋に止まるのを許してくれないんだよぉぉぉぉぉぉ」

光「分かりましたから…!臭いから近寄るな」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:01:17.19 ID:kfUD/xks0

光「………」

光「おい要」

『……光か』

光「お前最近姿見せねえと思ったら…」

光「こんな所で何やってんだ?」

『…君の知った事か』

光「………」

光「なぁ。俺だけでも中に入れてくれないか」

『断る。どうせ周りに他のみんなも居るんだろう』

光「………」ギクッ



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:05:48.80 ID:kfUD/xks0

『…光』

光「どうした」

『今日はもう…帰ってくれないか』

光「はぁ?おい要!」

『………』

光「要!返事しろ!」ガンガンガン

『………』

光「………!」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:11:06.78 ID:kfUD/xks0

紡「…駄目か」

光「悪い…力になれなかったな……」

ちさき「良いのよ。光は何も悪くない」

光「…また明日来るわ」

紡「良いのか?」

光「あぁ、要が心配だしな」

光「…それに」

光「……今、ちょっと家に居づらいんだ」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:16:12.97 ID:kfUD/xks0

…その後、俺は毎日要の家に通い詰めた。

光「でよぉ、峰岸って奴がピエロみたいで笑えるんだ」

『………』





光「さゆも心配してんぞー?たまには顔見せて……」

光「っと悪ぃ……」

『………』





光「また狭山が台パンしてよー、店追い出されてやんの」

『………』



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:20:21.90 ID:kfUD/xks0

光「…じゃあ、今日はもう帰るわ」

『………』

光「………」

紡「光、もう……」

光「じゃあな紡、また明日邪魔するから」

紡「おい…!」

ちさき「光……」



教授「かまくらの中は暖かいなあ」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:25:00.53 ID:kfUD/xks0

潮留家前

光「!」


美海「………」

光(あいつ…家の前に…)

光「………ふん」

光(やめろよ…もう8時だぞ…)

美海「………っ」

ガラッ

光「ただいま」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:30:02.31 ID:kfUD/xks0

あかり「遅ーい!」

晃「おむ!」

光「…悪ぃ」

あかり「早く座んなさい!今日は美海が……」

光「…いや、紡の家で食べて来たんだ」

美海「………っ!!」

あかり「また!?ここんところ毎日じゃない!」

あかり「お爺さんが入院してて大変だってのにあんた……!」

光「良いんだよ。教授が自給自足出来るようになったから」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:35:24.44 ID:kfUD/xks0

あかり「…じゃあ、せめて一口だけでも食べてあげて」

あかり「美海が、あんたに食べて欲しいって気合い入れて…」

美海「お母さん。もう良いから」

あかり「え?でも…」

美海「私、もう部屋に戻るね」ダッ



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:40:42.43 ID:kfUD/xks0

あかり「あっ!美海!」

光「………」

あかり「……ねぇ光、いい加減に仲直りしなさいよ」

あかり「長引いた分、修復するのが難しくなるよ」

光「…分かってんよ」

光「………」

光「…いただきます」モグモグ

至「やあ光君。これ美味いよ」

晃「おむ」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:46:33.30 ID:kfUD/xks0

美海「………」

美海「私…なんであんな事を…」





光の部屋

美海『旗、どこに……!』ガサゴソ

晃『パンツー』

美海『邪魔しないで!』

晃『おむ…』シュン

美海『えっ!?パンツ!?』

美海『晃、貸して!』

晃『おむ』

美海『これが光のパンツ…』



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:50:09.36 ID:kfUD/xks0

美海『………』ゴクリ

美海『…駄目!旗を探すの!』

美海(とりあえずポケットに……)コソコソ

美海『!』

美海『あった…!』

美海『こんなに奥にしまって……』





美海「そしてあの後……」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:54:13.09 ID:BJ6sDIXj0

変態かよ



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 22:54:51.45 ID:kfUD/xks0

光「………美海…」





光『ふわ~ぁ…そろそろ寝るか』

ギシッ ギシッ

光『ん?何の音だ…?』

光『…美海の部屋からだな』

光『おいこんな時間に何やって……!』



美海『光…光…!』クンクン

ギシッ ギシッ

光「……!?」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:00:37.23 ID:kfUD/xks0

光(あいつ…俺のパンツで何やって……)

光(とにかく…バレないように戻っ)

ガタッ

光(やべっ!)

美海『!!』ビクッ

光『………』

美海『………!///』

美海『ち、違うのこれは…!』

光「ッ!!」

バタン!!





光「………」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:04:46.37 ID:kfUD/xks0

光「…分かんねぇよ……」

光「…どんな顔して話せば良いか……全然分かんねぇ」

光「………けど」

光「…要の所に通い詰める内に…分かっちまったんだよな……」



光「無視される…辛さ……」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:09:47.40 ID:kfUD/xks0

翌日

光「…行って来る」

ガラッ

美海「…行って来ます」

ピシャ



光「………」

美海「………」

光(…美海は今日も俺に言われた通り少し離れて歩いている)

光(やめろ…そんな辛そうな顔して着いて来んなよ……)



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:16:01.39 ID:kfUD/xks0

光(…言おう。昨日の夕飯美味かったって)

光(…忘れよう。…元通りに戻るんだ)

光「………」ピタッ

美海「っ!」ピタッ

光「美海」

光(…そうだ。言え)

光(言ってしまえ…!)

光(美味かったって!それだけだ!)




美海「ひっ!?」ビクッ!



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:24:41.95 ID:kfUD/xks0

光「……!」

光(今…俺を怖がった……?)

美海「な…何?」

光(すぐに美海は俺に笑顔を見せた)

光(…けど…その笑顔は明らかに無理をしていて……)

光(…その前に見せた顔は…明らかに俺を恐れていた)

光「…なんでもねぇ」


光(なぁあかり…)



光「…もう…手遅れかもな……」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:31:54.80 ID:kfUD/xks0

木原家

光「…来たぞ。要」

『………』

光「今日は…どんな話をするかな……」

『………』

光「…そうだ、こないだ皆で飯食いに行った時の話でもするか」

『………』

光「晃がオムライスを食べようと瞬間にな、変なおっさんが来て言ったんだ」

『………』

光「『このオムライスは出来損ないだ。食べられないよ』って」

『………』

光「それでそのままオムライスを捨てて行きやがって、晃がビービー泣いて…」

『………光』



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:38:03.78 ID:kfUD/xks0

光「珍しいな。お前が喋るなんて……」

『……何かあった?』

光「はぁ!?何もねぇよ」

光「大体ニートのお前に何が分かるんだよ」

『嘘だね』

『光の事なら大体分かるよ』

ガラッ

要「伊達に長い付き合いじゃないからね」

光「要!!」

要「やぁ。おはよう」

要「そして液晶の向こうの皆さん」

要「…すみません。今日って……」




要「…いつですか?」サワヤカスマイル



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:43:53.04 ID:kfUD/xks0

光「…お前にはかなわねぇな」

要「とりあえず、入って」

光「良いのか」

要「うん。光だけ特別だよ」

光「…じゃあ、遠慮なく……」

ぷ~ん

光「うっ…ひでえ臭い……」

要「そうかな?普通だと思うけど」

光「お前ずっとここにいるから麻痺してんだよ」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:49:20.16 ID:kfUD/xks0

光「すげぇ量のペットボトル…」

要「エナが乾いた時用に塩水を入れているんだ」

要「ほら、五年前に美海ちゃんもやっていたろ?」

光「……!」

光(…やめろ。思い出させるな……!)ズキッ

要「それに、使いきった後はトイレ代わりにも出来るしね」

光「へ、へぇ…考えたな」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:50:23.46 ID:Syov/uA60

要の扱い…



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:51:16.31 ID:Dlg7vYlq0

要さんwwwwww



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 23:55:21.19 ID:kfUD/xks0

光「この部屋で普段何をやってんだ?」

要「これだよ」

光「パソコン?あぁ教授のか」

要「最早僕のパソコンと言っても差し支えないけどね」

要「パソコンは良いよ」

要「なんてったって人類が生み出した文化の極みだからね」

光「お、おう。そうだな」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:02:08.00 ID:Taj5RmZu0

要「これで弾幕を張ったり、艦隊を集めたりしてるんだ」

光「……訳分かんねえ」

要「後は…そうだ!」

光「どうした?」

要「今ハマっているアニメがあるんだ。ちょっと見てよ!」

光「アニメ…?別に良いけどお前、この横に流れてる文字は何なんだ?」

要「コメントだよ。面白いでしょ?」

光「こんなんじゃ鬱陶しくて集中出来ねえよ」

要「ちぇっ…仕方ないな……」

パッ



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:10:01.35 ID:Taj5RmZu0

光「…こんなどうしようもねぇ物に熱中しやがって……」

要「…でも女の子と仲良くなれるし……」

要「あっ、このアニメだよ」カチッ

〈フリツ-モルコナユキガマウー〉

光「ふぅん…絵は結構綺麗だな」

要「でしょ?おっと」カチッ

要「ほら、この青髪の娘が可愛いんだ」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:15:19.73 ID:Taj5RmZu0

光「青髪……?」

要「そう」

光「うーん…俺はイマイチだな……」

要「じゃあどの娘が好きなの?」

光「…別に好きとかじゃねえけど、なんかこの黒髪の奴が引っかかるな」

要「良いセンスしてるね。その娘は一番人気なんだ」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:19:04.86 ID:Taj5RmZu0

光「…ていうかそんなアニメはどうでも良いんだよ」

光「お前、そろそろ部屋から出ろよ」

要「…嫌だ」

光「教授も可哀想だし…」

光「知ってるか?あの人今朝の狩りで体に大量のウロコが生えた男捕まえたらしいぜ」

要「…へぇ」



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:26:44.33 ID:W3SHL7GE0

そのアニメ凪のあすからじゃね?
http://www.amazon.co.jp/dp/B00GUFMGHO/




79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:22:52.94 ID:Taj5RmZu0

光「ちさきと紡にもずっと心配掛けてんだろ?」

要「それは…!」

要「…悪いと思ってる」

光「………はぁ」

光「なぁ要、知ってるか?」

光「現実には青髪の女なんて……」

要「!」

要「やめろ!言うな!!」





光「…いないんだ」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:27:49.61 ID:Taj5RmZu0

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

光「な、何だ!?」

光「地震か!?」

要「光……!」

要「君はなんて事を……!」

シーン

光「収まった……?」

要「………」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:31:02.47 ID:Taj5RmZu0

要「…また揺れるといけない」

要「…今日はもう帰った方が良いよ」

光「……?」

光「あ、ああ……」

ガラッ

光「ありがとな要、底辺に堕ちたお前を見てたら自信湧いてきた」

要「うん。どういたしまして」



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:36:39.82 ID:Taj5RmZu0

紡「帰るのか」

光「ああ。今日は飯は家で食べる」

光「じゃあな紡。また来る」

紡「いつも悪いな」





トントン

紡「要、飯出来たぞ」

『…うるさいな。そこに置いといてよ』

紡「…ああ」

紡「でも要、たまには一緒に……」

『うるさい!うるさいうるさいうるさい!!』

紡「…ごめん」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:44:41.63 ID:Taj5RmZu0

教授「やあ光君じゃないか」

光「あ、ども」

光「またかまくらデカくしたんすね」

教授「うん。明日には紡の家を越す見込みだよ」

光「へぇ~流石は教授だな」

教授「そうだ!これが今朝穫れたウロコの生えた男だよ」

ウロコ男「」

光「俺よりもでけぇ!」

教授「良かったら一緒にどうだい?」

光「あ~すみません。今日はちょっと」

教授「そうかい?残念だなぁ」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:47:28.41 ID:Taj5RmZu0

潮留家

ガラッ

光「…ただいま」

晃「おむ」

光「…晃だけ、か」

晃「おむぅ……」

美海「………」

光「!」

光「よ、よう……」

美海「………うん」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:52:09.34 ID:Taj5RmZu0

「「「いただきます」」」

晃「おむおむおむ」

光「………な、なあ美海」

美海「」ビクッ

光「昨日………あ、いや……」

光「………そういや…地震、大丈夫だったか?」

光「結構揺れたよな」




美海「……えっ?」



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 00:55:07.51 ID:Taj5RmZu0

光「えっ?って…何だよその反応」

美海「だ…だって……」

あかり「なーに言ってんのよ。今日は地震なんて無かったでしょうが」

あかり「ねー?」

晃「おむ」

光「………!?」

光「…どうなってんだ……!?」



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:02:19.92 ID:Taj5RmZu0

翌日

光「今日は休みか……」

光「…要の所に行こう」






光「ん?あれは……」

光「おーい紡!」

紡「光か。おはよう」

光「おう。朝から漁か?大変だな」

紡「慣れればそうでもない」

紡「要に会いに来たなら、鍵開いてるから勝手に入ってくれ」

光「おう。じゃあまたな」



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:08:21.01 ID:Taj5RmZu0

光「……でよ。みんな地震なんて無かったって言うんだ」

光「…意味分かんねえよ」

要「へぇ…不思議な事もあるものだね」

光「そういや、教授は少し揺れたって言ってたな」

光「あと紡には聞き忘れたし……」

要「ふふふ、もしかしたら、この家だけが揺れたのかもね」

光「まさか、そんな訳ねぇだろ」

要「冗談だよ。冗談」



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:15:30.75 ID:Taj5RmZu0

翌日

光「なんだ?校門の前に人だかりが出来てるぞ」

美海「…メガホンで何か言って……あれ、教授だよ!」

光「うわっ!マジだ!」



教授『鴛大師の皆さん!』

教授『我々はアニメオタクの存在を許してはなりません!』

教授『アニメオタクは!存在する事が罪なのです!』

おばはん「おや、そうなのかい?」

おっさん「よく分からないけど偉い学者先生が言うならそうなんだろ」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:22:28.84 ID:Taj5RmZu0

教授『皆さん良いですか!?』

教授『凶悪犯罪の陰には必ず!!アニメオタクが潜んでいるのです!!』

峰岸「ちょっと待った!」

教授『何だね?』

峰岸「アニメオタクが総じて悪というのは偏見では無いでしょうか!?」

峰岸「たまたま犯罪者がアニメを見ていただけで、アニメオタクと犯罪者は関係無いと思います!」



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:28:47.23 ID:Taj5RmZu0

教授『いーや関係ある!』

教授『事実!私はアニメオタクと化した伊佐木要君に家を追い出されたのだ!』

「マジか…アニメオタク最低だな」ヒソヒソ

「同じ地球に存在しないで欲しいわ」ヒソヒソ

峰岸「そ、そんな!たった一つの例だけで……!」

女子A「ね~ちょっと峰岸必死過ぎじゃない?」

女子B「もしかしたらあいつアニメオタクじゃね!?」

峰岸「え…違…」

女子A「えーマジキモーイ!」

女子B「アニメが許されるのは小学生までだよねー」

峰岸「そ…そんな…潮留が見てるのに…」


美海「…気持ち悪い」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:34:39.43 ID:Taj5RmZu0

教授『皆さん力を貸して下さい!』

教授『全てのアニメオタクを!!血祭りに!!』

若者「それはちょっとやりすぎじゃないか?」

教授『そこのあなた!』

教授『犯罪が起こってからでは遅いのです!』

教授『私はあなたにこの言葉を贈りましょう…!』


教授『何故ベストを尽くさないのか』


若者「!」

若者「全てのアニメオタクを血祭りに!!」



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:36:27.00 ID:Taj5RmZu0

教授「ふぅ…」

光「お疲れ様です教授」

教授「やあ、光か」

光「俺、教授の演説感動しました」

光「だから俺、戦います」

光「アニメオタクと…」

光「……伊佐木要と…!」



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:40:09.16 ID:Taj5RmZu0

光「要!」

要「光!?学校はどうしたんだ!」

光「学校なんてどうでも良いんだよ!」

光「それより聞け要!!」

光「アニメオタクは…犯罪なんだ!」

要「光…?」

要「誰に…何を吹き込まれたんだ…!?」



104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:43:05.70 ID:Taj5RmZu0

光「教授に聞いたんだよ」

要「……!」

要「光は…本当にそう思っているのか……?」

光「俺は…正直よく分からねえけど」

光「…でも偉い学者先生が言ってんだから間違いないだろ」

要「なんて事だ……」



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:47:43.92 ID:Taj5RmZu0

光「良いか?要」

光「アニメはな、犯罪者を生むんだ」

要「……!」

要(まずい…!)

光「だからな、アニメに存在価値なんて」

要「やめろ!言うな!!」

光「はぁ!?何キレてんだ!?」

光「これもアニメの影響か……」

光「聞け要!!」

要「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」




光「アニメに存在価値なんて…無いんだよ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:50:04.36 ID:Taj5RmZu0

光「地震……?」

光「この前よりデカいぞ…!」

要「終わった……」

光「終わったって…何がだよ……」

要「…この世界だ」

光「………世界?」

要「光…君がこの世界を壊したんだ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:53:44.51 ID:Taj5RmZu0

光「何言ってんだ…!?」

光「とにかく外に出るぞ!」

要「…そう、だね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

光「何だよこれ……」

要「大地は裂け…海が割れ…」

要「…この世界は終焉を迎える」

要「…全て君の意志だ」



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 01:58:27.08 ID:Taj5RmZu0

美海「光ぃぃぃぃぃ!!」

光「美海!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

光「くっ…地割れが……」

光「美海!掴まれ!」

グイ

美海「駄目…!届かない……!」

要「無駄な努力を……」

光「もう少しで……!」

ガシッ

美海「ひか パッ

光「美海!?」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:01:34.81 ID:Taj5RmZu0

光「何だ!?美海が消えたぞ!?」

要「…世界が終わるんだ。当然その住民も全て消えて無くなる」

要「それは僕達も例外じゃないよ」

要「…そろそろかな」

パッ

光「要!?」

パッ



112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:07:40.67 ID:Taj5RmZu0

…ここは?

要「…なんて言えば良いのかな?」

要「……そうだね。これは“海”だ」

要「僕達は“海”の中に還っているんだ」

…“海”……

要「あれをご覧」

なんだあれ……

要「あれは僕達の世界だよ」

俺達の…世界……?

汐鹿生と鴛大師と…みんなで行った街しか無いアレが…俺達の世界……?

要「そう、だって必要無いからね」



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:14:13.94 ID:Taj5RmZu0

…教えてくれ。要

俺が世界を壊したって言ったよな?

あれは…どういう意味だ?

要「教える必要は無いと思うけど……」

要「まあいいや。教えてあげる」

要「まず光、この世界は君を中心に廻っているんだ」

俺を…中心に…?

要「いわゆる主人公って奴だね」

…馬鹿みてぇな話だな

要「…でも真実だ」



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:19:15.95 ID:Taj5RmZu0

要「この世界の主である君が存在を否定した物は…」

要「…誰の記憶にも残らず消えてしまうんだ」

要「これまでに君は二人の女の子の存在を否定してしまった」

要「そして、二人共消えた」

要「…僕の記憶からは何故か消えないみたいだけどね」

……!



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:27:47.66 ID:Taj5RmZu0

じゃあ、俺達ももうじき消えるんだな?

要「実体は既に消えてるんだけど……」

要「まあ…じきに魂も無くなって完全な無になるだろうね」

そうか……

……?

要。嬉しそうだな

要「…僕は好きな女の子を光に消されていたからね」

要「どうやら心のどこかではこの世界の崩壊を望んでいたみたいだ」



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:34:15.38 ID:Taj5RmZu0

要「光は…少し寂しそうだね」

そうだな…

あの時、あいつと仲直り出来なかったのが心残りでな……

ん?あいつ…?

誰の事だ…?

……駄目だ。思い出せねぇ

思い出せるのは……そいつの事が…本当はすげぇ大切だったって事だけだ……

要「……無理もないよ」



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:39:14.98 ID:Taj5RmZu0

要「………そろそろ時間だ」

分かるのか?

要「何となく、だけどね」

…俺にはさっぱりだ

要「…ははは」

要「…さあ、お別れだ」

今までありがとな、楽しかったぜ

要「うん。僕もさ」

要「バイバイ」




要「また会おう」

END



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:45:37.52 ID:Taj5RmZu0

光「………!」

美海「光?どうしたの?」

光「いや、なんでも……」

光「………」

光「…美海……!」

ガバッ

美海「ひ、光!?///」

光「…しばらく抱きしめさせてくれ」

美海「ど…どうして……?」

光「分かんねえ。けど…こうしなきゃいけねぇ気がするんだ」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:47:35.96 ID:Taj5RmZu0

ちさき「紡、おはよう」

紡「あ、ああ」

ちさき「どうしたの?変な顔して」

紡「なんか…久しぶりにちさきに会ったような気がしたんだ……」

ちさき「?」

ちさき「…変な紡」



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:51:23.26 ID:Taj5RmZu0

要「………」

要(世界は終わった)

要(崩壊した世界は創作の“海”に還り…)

要(ちっぽけな心残りからまた新たな世界が作り出された)



要「光。君が全てを導くこの世界の“光”なら…」

要「僕は…その世界を支える“要”だ」

終わり



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:56:09.67 ID:Taj5RmZu0

これで終わり
今までに書いた二作がラブコメテイストだったから今回はミステリー・SF風の終始シリアスな展開にしてみた



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 02:59:48.35 ID:XzOsq7nO0





128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/17(月) 03:05:53.83 ID:mRmhth1y0


今度はちさきメインでよろしく



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