1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:30:58.29 ID:
iTSAedae0
茂木「ずいぶん山奥まで来ました」ザッザッ
茂木「すっかり迷ってしまいましたねぇ」ザッザッ
茂木「…」ザッザッ
茂木「おや、こんなところに神社が」
茂木「立派な神社ですねぇ」
茂木「せっかくですし道中の安全祈願をしましょう」オカネポイッ
撫子「撫子だYO~~~~!!!!!」
茂木「ドーパミン!!!!!」
撫子「?!」
アニメ<物語>シリーズヒロイン本 其ノ肆 千石撫子 (講談社BOXピース)
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:38:50.33 ID:
iTSAedae0
茂木「いやぁー驚きました!こんな事があろうとは!」
撫子「ど、どー??」
茂木「ドーパミンです」
茂木「人は心地よい驚きを感じると、脳内にドーパミンという物質が出るんですよ」
撫子「そうなんだ!おじさんは物知りなんだね!」
茂木「僕は脳科学者ですからね!」
撫子「おじさん、名前は?」
茂木「僕は茂木と言います」
撫子「私は撫子、この神社の神様なのです!」
茂木「ドーパミン!!!!!」
撫子「?!」
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:44:45.21 ID:
iTSAedae0
茂木「いやぁー、驚きました!まさか本物の神様に会えるとは!」
茂木「いま僕の脳内にはドーパミンがたくさん出てます!」
撫子「えへへーすごいでしょ!」
撫子「せっかく来たんだし、おじさん撫子と遊んでよ!」
茂木「そうですか、いいですよ。ちょうど面白いものがあります」
茂木「このモニターを見てください」アイパッド
撫子「写真?」
茂木「これからこの写真の一部が変化します」
茂木「どこがかわったか探してください」
撫子「うん!やってみる!」
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:47:30.32 ID:
iTSAedae0
茂木「いきますよー」
撫子「むむむ…」
………
茂木「はい、終了です」
撫子「全然わからないよー!」
茂木「これを見て考えるだけでも脳にいいんです。もう一度やってみましょう!」
撫子「今度こそ!」
………
撫子「分かった!」
茂木「ドーパミン!!!!!」
撫子「?!」
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:50:36.28 ID:
iTSAedae0
茂木「撫子ちゃん、分かった瞬間どう感じましたか?」
撫子「すっごく嬉しかった!」
茂木「ドーパミン!それがドーパミンの働きです!!!」
茂木「なにか課題を達成できたとき、脳内にドーパミンが出て快感を覚えるのです!」
撫子「おじさん、もっとやらせて!」
茂木「ドーパミン!!!!!」
撫子「?!」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:52:50.73 ID:X7KzZjwp0
ただのキチガイじゃねえか
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:54:17.51 ID:
iTSAedae0
茂木「一度この快感を覚えてしまうと、また快感を得ようとさらなる意欲が湧くんです!」
茂木「そしてまた課題を達成するとドーパミンがさらに分泌されてより大きな快感を得るのです!」
茂木「これが強化学習の仕組みです!」
撫子「撫子には難しいことはわかんないけど…これはいいことなんだよね?」
茂木「もちろんです!」
茂木「さあ、続いてやってみましょう!」
撫子「よーし!」
………
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 19:57:56.96 ID:
iTSAedae0
ワカッタ!!
ドーパミン!!!
……
ワカッタ!!
ドーパミン!!!
……
ワカッタ!!!
ドーパミン!!!!
………
茂木「いまので最後です!お疲れ様でした!」
撫子「楽しかったー!」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:03:57.35 ID:
iTSAedae0
茂木「ドーパミンによる強化学習の仕組みを応用すれば、身の周りの様々なことに対してよい結果を得やすくなりますよ!」
茂木「撫子ちゃんもぜひ継続して脳を活性化させてくださいね!」
撫子「遊んでくれてありがとう、おじさん!」
撫子「撫子ね、この前すっごく楽しいことがあったんだよ!」
撫子「それが楽しくて、しかも次もまたやりたいって思うのはドーパミンのおかげなんだね!」
茂木「そうですよ!」
茂木「その楽しいことって、何なんです?」
撫子「撫子ね、好きな人をぶっ殺したの!」
茂木「?!」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:09:27.98 ID:
iTSAedae0
撫子「正確には邪魔が入って殺せなかったから、3月になったらその人のことまたぶっ殺すの!」
茂木「?!」
撫子「あれは楽しかったなぁー!」
茂木「いや、そういう嘘を言うのは脳にとって良くないですよ!」
撫子「ほんとだよ?」
茂木「だいたい、なんで好きなのに殺しちゃうんです?」
撫子「だってね、好きな人を殺しちゃえば、撫子は永遠の片想い。そういうのって素敵だと思わない?」
茂木「」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:14:36.37 ID:60IyBov10
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:25:57.90 ID:
iTSAedae0
茂木(ここは下手に刺激すると危険ですね)
茂木(あの手を使うしかありません)
茂木「撫子ちゃん、さっきの遊びは写真でしたが、こんどは動画の一部が変化するのを当てる遊びはいかがでしょう?」
撫子「それはもう疲れたからいいや」
茂木(失敗です!だれか助けにきてくれないでしょうか….)
ケータイ「ホニャララ!!ランランラランラー…」
茂木(ちょうどよく着信です!)
茂木「もしもし?!」
???「茂木先生いまどこにいるんです?」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:30:19.71 ID:
iTSAedae0
???「こちらも迷ってしまいましてね」
茂木「近くに神社がみえませんか?」
???「あっ、あれですね!すぐいきますよ」
撫子「だれー?」
茂木「お友達です、もうすぐここに来ます」
???「茂木先生こんなところにいたんですかー」
茂木「でんじろう先生!武田先生!」
でんじろう「どうも!」
武田双雲「こんにちはー」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:35:50.28 ID:
iTSAedae0
武田「むっ?!その子は…?!」
でんじろう「茂木先生!離れてください!」
茂木「どういうことです?」
武田「おそらくそれは、怪異と呼ばれるものです」
茂木「?!」
武田「私も山にこもって書道の修行をしていた際、取り憑かれたことがあります」
でんじろう「茂木先生、早くこちらへ!」
撫子「うるさいなー、あんまり騒がしくすると、撫子怒るよ?」
茂木「どうすれば?!」
武田「茂木先生は下がっていてください、私どもが退治します」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:41:40.16 ID:
iTSAedae0
茂木「でも、まだ子供ですよ!」
でんじろう「おそらく怪異がその女の子の身体を乗っ取っているのでしょう」
武田「大丈夫、怪異を退治すればその子は元に戻ります」
茂木「ドーパミン!!!!!」
茂木「そんな方法があるなんて!」
撫子「おじさんたち、撫子の邪魔しないで!殺しちゃうよ!」
茂木「なんと、あの子が恐ろしい姿に!」
でんじろう「茂木先生、逃げて!」
茂木「はいっ!」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:51:33.67 ID:
iTSAedae0
でんじろう「あれはたぶん、怪異を封じ込めたお札を飲み込んでいます」
でんじろう「退治するには、お線香の煙でお札を誘いだして、墨汁で上書きすれば大丈夫です」
武田「わかりました!」
武田「僕が援護します、でんじろう先生は煙を当ててください!」
でんじろう「ダンボール砲!」ベコッ!
茂木「ドーパミン!!!!!」
茂木「煙が輪っかになって飛んでいきます!」
撫子「撫子は神様なんだよ、こんなの当たるわけないでしょ」
武田「それ!」ピュッ!
撫子「!」ツルッ
茂木「ドーパミン!!!!!」
茂木「撫子ちゃんが飛ばされた墨汁で滑って転びました!」
茂木「これでいけます!」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 20:57:04.73 ID:
iTSAedae0
でんじろう「もういっちょ!」ベコッ
撫子「!!」モワッ
茂木「やりました!」
撫子「……」
茂木「あれ?効いてません!」
でんじろう「煙の量が足りませんでしたか…」
でんじろう「仕方ない、アレを使います!」
でんじろう「巨大ダンボール砲!」
茂木「ドーパミン!!!!!」
茂木「鳥居ほどの大きさがある巨大なダンボール砲です!」
でんじろう「いきますよー!」ベコッ
撫子「!!!」モワッ!
撫子「あぁぁっ!」ズズズッ!
26:
真白騎士 ◆eqdePlIAONfI :2014/01/27(月) 20:57:23.75 ID:6z9iL1qW0
支援
そんなにドーパミン言わないだろwwwwww
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:03:01.70 ID:
iTSAedae0
………
でんじろう「ハァ、ハァ、」
茂木「ドーパミン!!!!!」
茂木「撫子ちゃんが普通の女の子の姿に戻りました!」
撫子「ここは…?」
茂木「もう大丈夫ですよ!」
でんじろう「あとは武田先生の仕事です!」
武田「何を言いますかでんじろう先生、一人で書道しても面白くないでしょう?」
武田「ひとり一筆、書道リレーで怪異を封じ込めましょう!」
でんじろう「あれやってみたかったんですよー!」
武田「4人いるので、ちょうど4画の『化』を課題にします!」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:08:27.86 ID:
iTSAedae0
武田「では私から!一画目!」イヨォーーーーーー!ポンッ!!
でんじろう「さすが、うまいですね!」
武田「でんじろう先生、2画目どうぞ」
でんじろう「緊張するなぁ」イヨォーーーーーー!ポンッ!!
茂木「ドーパミン!!!!!うまい!」
撫子「おじさん上手ー!」
武田「つぎ、撫子ちゃんどうぞ!」
撫子「えーい!」イヨォーーーーーー!ポンッ!!
撫子「ちょっと変になっちゃった!」
武田「大丈夫、まだ最後に修正できます」
でんじろう「茂木先生頑張って!」
茂木「その前に、ひとついいですか」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:14:04.63 ID:
iTSAedae0
茂木「撫子ちゃん、転んでから巨大ダンボール砲が撃たれるまで時間はあった」
茂木「その間に逃げることはできたろうに、どうしてそうしなかったのですか?」
撫子「それはね、たぶん、ドーパミン!!!!!」
茂木「?!」
撫子「あんな煙の輪っか初めて見て、楽しくなっちゃったの!」
撫子「それをまた見たいと思ってたら、避けるの忘れちゃった」
撫子「楽しい刺激は、何度でも受けたくなるもんね!」
茂木「ドーパミン!!!!!」
茂木「僕の授業をちゃんと聞いていてくれたんですね!」
茂木「僕は嬉しいです!脳内がドーパミンでいっぱいです!」
茂木「最後の一筆、いきます!」イヨォーーーーーー!ポンッ!!
グチャ
武田「あ」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:16:44.29 ID:
iTSAedae0
武田「これはまずいです、最後の一筆で台無しに…!」
武田「これでは怪異が…!」
でんじろう「まずい!」
撫子「きゃあぁぁぁ!」
茂木「」
ドドドドド……………
……………
………
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:32:11.39 ID:
iTSAedae0
…………
……
…
有田「っていう夢を見てさー」
上田「ブハハハwwwwww茂木先生はそんな頻繁にドーパミンって言わねえよwwwwwwwww」
脳物語
もぎドーパ
おわり
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:49:34.89 ID:
iTSAedae0
みてくださったかた、ありがとうございました。
SS書くのは2回目でしたが我ながらひどいSSになってしまったと反省しております。
また何か書くようなことがあったらよろしくお願いします。
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:56:14.81 ID:16Xzry6Y0
ドーパミンでた
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 22:05:30.22 ID:Gb6v6tlf0
ドーパミン!!
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 21:40:24.31 ID:X7KzZjwp0
感動した
39:
真白騎士 ◆eqdePlIAONfI :2014/01/27(月) 21:58:33.36 ID:6z9iL1qW0
乙
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