371:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 19:48:43.36 ID:
7bNepf6z0
ハーマイオニー「グスッ、あぁ、ハニー。あなたもごめんなさい……私のお節介で、あなたの箒……」
ハニー「戻ってきたのだから、いいのよ。あら?私そのこと、あなたに言わなかったかしら……」
ハーマイオニー「えっ?あ、そういえばその話しをしているときに、そうよ、あの時ロンが……ロナルド?」
ロン「ハニーの豚ハニーのbぐぇっ!?っちょ、僕の首輪ひっぱって、な、あ、あぁそういえばなんだかあの時君達いい雰囲気……マーリンの髭!何も殴ることないじゃないか!」
ハーマイオニー「なんだか泣いて損したわ!もう!あー、顔がビチャビチャ……」
ハニー「拭いて上げるわ、ハーマイオニー。あら、そのハンカチっていつかの」
ハーマイオニー「えぇ、あなた印の……きゃぁ!?は、ハニー、なんだか懐かしいけど、な、なに、どうして押し倒して……」
ハニー「そうね。ハンカチだけじゃなくて……あなたの全部にわたし印をつけなくっちゃ。そうでしょ?」
ハーマイオニー「あっ、あぁ、そんな、喧嘩の後にはなんてそんなベタなこと、あぁ、もうベタつくから片付けてしまった首筋を隠す冬物、またひっぱりださなきゃ……」
バタンッ
ロン「ゆっくりつづけて、どうぞ」
377:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:00:03.03 ID:
7bNepf6z0
次の日
ネビル「ねぇハーマイオニー、『占い学』の教室はお香も焚かれてるしただでさえ今日はあついのに、なんで長袖だしストッキングだしマフラー巻いてるの?」
ハーマイオニー「か、風邪ひいたの!ゴホゴホッ!」
トレローニー「あぁ、あなたがそうなることは――この水晶玉で見越していましたわ。ですから、イースター休暇の前はみなさんに体調管理はしっかり――と言いましたのに」
オォォオオオ!
ロン「まったくすごい予言者様だよな。水晶玉占いは来学期だと思ってたのに」
トレローニー「あぁ――私昨夜夢にみましたの。此度のあなたがたの試験は――この水晶玉をつかう、と。ですから急ぎ、運命の知らせの通りに――ね」
おぉおおお!
ハーマイオニー「あーら、運命の知らせ。へぇー。どなたさまが試験をお出しになるのかしら。なんて驚くべき予言でしょ!」
トレローニー「――――」
ロン「いい斬り返しだぜ、ハーマイオニー。でもさ、キャラじゃないよ。どうしたんだい」
ハーマイオニー「こんな無駄な授業を受けてる暇があれば『数占い』の予習にあてられるのにもう……」
ハニー「詰め込みすぎよ、ハーマイオニー。それに予習も何も『数占い』は今まさに授業中のはずだし……落ち着いて」ツツーッ
ハーマイオニー「んっ!や、やめて、ハニー!暗がりだからって、む、虫さされの痕が!」
ロン「あぁ、それはもうとびっきり可愛い虫だったんだろうね、わかるよ」
380:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:09:14.50 ID:
7bNepf6z0
トレローニー「内なる目を解放するのです――そうすれば、あなたがたに霧の中に渦巻く未来が――!」
ハニー「どうかしら、今日のお天気は。霧は晴れそう?」
ロン「ロンドン市街地とおんなじさ。灰色一色だね」
ハーマイオニー「この間受け損ねた『元気が出る呪文』の復習だってしないといけないのに、こんな球体と向き合ってなんになるというの?霧?杖でもふってはらいなさいよ魔法使いでしょ」
ロン「荒れてるなぁ」
トレローニー「あぁ――あなたがたはこの教室の――未来を見通す神秘の震えを乱していますわ!」
ロン「へぇ、そりゃあんたのジャラジャラぶら下げてる腕輪より震えてるのかい……おいおい、またかよ」
トレローニー「あら、あぁ――あなた、赤き流れを身に纏う災厄を招きし最悪の、あなた――?」
ロン「それでハニーを呼ぶのやめてくれませんか。怒るより先に笑いそうになるから」
386:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:15:46.04 ID:
7bNepf6z0
トレローニー「おぉ――おぉぉう!これは、なんてことでしょう!」
ハニー「……えぇ、お聞かせ願える?この授業で何度目か分からない反応だけれど」
ロン「いい加減君も一瞬ビクッってならなくなったよな。ヒンヒン」
トレローニー「あぁあなた!あなた!あなたの未来に――死神犬の」
ハーマイオニー「いい加減にして!!!!」
トレローニー「ひぇ!?」
ロン「うわっ!?」
ハニー「きゃぁ!?」
ハーマイオニー「また『死神犬のグリム』ですわ!とでも言うつもり!?嘘にしてもバリエーションが無さすぎて参考にさえならないわよ!」
ハーマイオニー「大体ねぇ!私のハニーに憑く犬なんて、そんなのハニーを見て尻尾をブンブン振って飛び上がるに決まってるじゃないの!ばかばかしい!」
トレローニー「」
ロン「……大丈夫、ハニー。ハーマイオニーが水晶玉を床にたたきつけただけだから、うん。おったまげたけどね」
387:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:18:25.27 ID:kiJYNvGt0
カリカリしてるハーマイオニーすげぇかわいい
389:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:20:53.50 ID:IO1CIo2LP
ハーマイオニーとかいう予言者
391:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:21:13.28 ID:kL+0FyrI0
おいたんがアップを始めました
392:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:21:25.58 ID:tUUnWR/bO
ワンワン!
394:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:21:46.22 ID:
7bNepf6z0
トレローニー「あぁ、えっと、コホン。あなた――混沌に乱されし劣悪たるあなた」
ハーマイオニー「巻き毛で成績が悪いと言いたいの!?自分で言いたくないけど、私、学年首席……」
トレローニー「お黙りなさいこの頭でっかち。あなたを一目見た瞬間から分かっていましたわ。あなた、これっぽっちも才能がありませんの。『占い学』という高貴な学問を学ぶにはね。言うなれば、『下衆』、『俗』、ここまで歪みきった方にはお会いしたことありませんわ」
ハーマイオニー「~~~~っ!!」
ロン「おいトレローニー、抑揚つけた神秘的な話し方はどうした」
ハニー「やっぱり作っておいでなのね、性格」
ハーマイオニー「結構よ!ハニー、ごめんね!私、この授業やーめた!せいせいするわ!!」
403:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:31:16.93 ID:
7bNepf6z0
ハーマイオニー「誰が下衆よ!ふん!ふんだ!」
ロン「あのまま終業になっちまったね、ハニー。トレローニーがヒスっちまったもんね、あぁ、君の美しさに嫉妬したのかな」
ハニー「そんな感想を抱くまでもないでしょ……あら」
ドラコ「おや?ポッター一味じゃないか。おいおい、聞いたかい?僕の腕をこんなにしてくれたあの怪物処刑だそうだ!そりゃそうだよな、あんな情けない奴にまともな証言なんて――」
ハーマイオニー「マグルの医療だってもうとっくに治せるわよいい加減にしなさい歯ぁくいしばりなさいよ!!!」
ドラコ「フォォオオオオオイ!?!?」
ロン「……漢だね、ハーマイオニー」
ハーマイオニー「やめなさい!ふん!すっきりしたわ!控訴では目にものみせてやるんだから、お父上にフォイフォイ言ってなさいマルフィ!」
ドラコ「だ、だぇが、うっ、引くぞ!クラップ、フォイル!戦略的撤退だ!」
ハニー「全面降伏だと思うわ」
409:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:36:26.92 ID:xcyy4JbY0
おマルフォイはホントにへたれだな
411:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:37:20.38 ID:FSC2mPP1I
マールかいてフォイ!
413:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:39:26.14 ID:5QRb4peR0
面倒見はいいんだけどなマルフォイ
415:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:39:58.94 ID:
7bNepf6z0
イースター休暇
ロン「宿題で死んじゃう!何が休暇だ!こんなもん拷問だ!マーリンの髭!」
ハーマイオニー「あらこの教科書の表記間違っているわね『マグル学』はこれだからそうそう『数占い』の課題はってここの数値間違ってるわハニーの誕生日は7月なのにえーっと『魔法薬』学ぶの方はこれでよし目を隠す薬だなんて変なものを……え?ロン、何か言った?」
ロン「……なんでもないよ。バックビークの控訴の準備は僕に任せなよ」
ハーマイオニー「えぇ、とっても助かるわ……ハニーはあっちで、ほとんど毎日ミーティングだものね」
ウッド「いいかい、ハニー!五十点差だ!我々が五十点リードしてからスニッチを獲らないと、優勝にはならない!いいか、五十点だ!」
ハニー「何度も指図しないの、ウッド!分かっているったら」
ウッド「そうか。それでだなフレッド、ジョージ。ここの五十点でだね」
フレッド「あー、オリバー?五十点なんてエリア、長くビーターやってても僕ぁ聞いたことないねぇ」
ジョージ「少し五十点から離れろよ、オリバー。いや、ハニーから離れろとは言ってないよ落ち着け」
422:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:48:03.96 ID:
7bNepf6z0
ロン「誰もかれも、ソワソワしてるなぁ。そりゃそうか。優勝がかかってるんだもんな」
ハーマイオニー「悲願の、ね。ハニーなら大丈夫に決まってるけど……」
ロン「あぁ、『ハグリッドと観客席越しにドラゴンについての議論を大声でしながら優勝をもぎ取った伝説のシーカー』ことうちの次男のチャーリーがいた時代から、何年も勝ってないんだものな」
ハーマイオニー「何者なのあなたのお兄さん」
ロン「伝説のシーカーって言うからにはそりゃ色々あるんだよ……ハニーは色々どころか天文学的数字で魅力が存在するけどさ」
ハーマイオニー「ハニー学なんてやりがいがありそうね」
ロン「『ハニー史』提供するよ……おかえり、ハニー。さぁ」
ハニー「えぇ、背中ありがとう。もう、ウッドったらしつこいんだから。よほどもう豚にしようかと思ったわ」
ハーマイオニー「チームメイトまでヒンヒン言ってしまうチームって嫌よ」
433:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 20:56:55.38 ID:
7bNepf6z0
ロン「後で僕もちょっと豚定例会議をしなくちゃいけないからまた騒がしくなるけど許してくれよハニー、ごめんよハニー、ヒンヒン」
ハニー「えぇ、しっかり務めなさい」
ハーマイオニー「存在してしまったのねその悪夢のような組織……何を話しあうの?ハニーのいいところ?口出しするわよ存分に」
ロン「いいや、明日からの授業の合間、ハニーをスリザリンのクズどもから守るためのローテーションを組むのさ」
ハニー「脚をかけてきた彼は元気にヒンヒン鳴いているかしら」
ハーマイオニー「あぁ……初のスリザリン豚になった彼ね」
ロン「マルフィが僕らに怒ってるせいで、スリザリンはピリピリしてるからね。ヒンヒンすればいいのにな、あぁ」
ハーマイオニー「苦手な人にはまだそこまで踏み込めないわよ、ハニーは」
ハニー「ハーマイオニー」
ハーマイオニー「言っておくけど、私、見えるとこまでつけたことをまだ許してないわ!もう!マフラーが外せないんだから!」
ロン「あぁ、それはひょっとしてハニーからのプレゼントだからってのもあるのかな。あぁ、僕も光る鼻つけてたいのになぁ、マクゴナガルマジ切れだしなぁ、不公平だよ。マーリンの髭」
437:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:04:17.53 ID:
7bNepf6z0
クィディッチ最終戦前夜
ハニー「……眠れないわ。目が冴えちゃってる……せっかくハーマイオニーの柔らかいものを枕にしているのに……」
ハニー「……水でも、飲みましょう。水差し……あら?」
ハニー「あの木立のあたり……今何かが動いたわ。動物……グリム?」
ハニー「……あ。クルックシャンクス……なんだ。あの子、あんなところをうろついて……!?」
ハニー「大きな犬が、森の方から……あれよ!私が見たのって……あら?でも、クルックシャンクスと並んで、あの子に見えるなら私に憑いてるって言える……?」
ハニー「ハーマイオニー、ねぇ!起きて!ねぇ!見て欲しいものが……あぁ、森の中にいってしまったわ」
ハーマイオニー「うぅん、なぁに、ハニー、ねぇ、明日は大事な試合でしょう……休んだほうがいいって、言ったじゃない……なのに、あっ、ちょっ、聞いてるの?そんな、あぁ、それは、私のスニッチはとうの昔にあなたの手の内だけど……!」
442:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:09:44.82 ID:
7bNepf6z0
クィディッチ競技場
リー「さぁさぁさぁさぁ大一番!クィディッチ最終戦!グリフィンドール対スリザリン戦の開幕です!」
リー「実況は私リー・ジョーダン!解説は今日もマクゴナガル先生をお呼びしましょう!さぁ観客のみなさんご一緒に!マクゴニャガルせんせー!」
ニャンコーーー!!
マクゴナガル「おかしなコールで私を呼ぶのはやめなさい、リー!」
リー「このコールを考えてくれたハッフルパフの『ここまでハッフルパフが出番なかったのはどういうことにゃの』さんには、リー・ジョーダン特製ステッカーを……」
マクゴナガル「真面目に実況をやりなさい!」
リー「合点です先生!さぁ!まずはグリフィンドールの登場です!最終戦ですからね!しっかりやりますよ!」
453:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:21:32.35 ID:
7bNepf6z0
リー「まずはキャプテンでキーパーのウッド!硬い守りと優勝に飢えるクィディッチバカさに定評があります!」
リー「チームで唯一、伝説のシーカー『チャーリー・ウィーズリー』時代にスタメンだった男!彼の意思は彼に宿るや!期待がかかります!」
リー「さぁ!ウィーズリーといえばこの二人!フレッド・アーンド・ジョージ・ウィーズリー!」
リー「人間ビーターの二人の前にはビーターも裸足で逃げ出すともっぱら噂です!さぁ、今日もクラブさばきがうなります!」
リー「グリフィンドールの三人娘!チェイサーのケイティ・ベル!アリシア・スピネット!アンジェリーナ・ジョンソンの登場だ!
リー「男を転がすみたいに三人にかかりゃクァッフルなんざお手のもの!さぁさぁ今日はどんなショーを見せてくれるのか!」
リー「そして我らが女王様!ハニーーーーーーーー・ポッターーーーーー!!!ヒンヒーーン!」
ヒンヒーーーーーン!!
リー「言わずもがな、最高級の彼女には最高級の道具が相応しい!彼女の異名になりつつある『炎の雷』に跨って悠々と登場です!」
リー「さぁ!今世紀最高チームと呼び声が高い、グリフィンドールチーム!ライオンに優勝杯を!!」
リー「あ、スリザリンは、マルフィと愉快な筋肉たちです」
457:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:29:31.43 ID:
7bNepf6z0
リー「さぁ!選手がそれぞれのポジションに散っていきます!グリフィンドールはスピネットをセンターサークルに置きました」
リー「対するスリザリンの、えー、筋肉Aは……」
マクゴナガル「きちんと解説なさい!」
リー「冗談、冗談ですよ先生。ジョーダンだけに!」
マクゴナガル「……」
リー「……えー、先生の、臭いものを目の前に出された猫のような顔は置いておくとして。スリザリンのワリントン君です。よろしくね」
リー「さぁ!今ホイッスルが鳴り響きました!獲ったのはスピネット!やったねアリシア!そのままゴールに一直線だ!」
リー「あー……ダメか!ワリントンがクァッフルを弾きました!ボールは、スリザリンに……」
マクゴナガル「……」
リー「……飛んでます、すごく」
マクゴナガル「公正に解説をしなさい!!!!!!!」
461:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:36:10.98 ID:
7bNepf6z0
リー「やったぜ!フレッドだかジョージだかこっちからは分かりませんがウィーズリーの放ったビーターがワリントンを直撃!」
リー「え?あぁ、ジョージか!おいおいジョージ、勘弁しろよ!賭けてたのはモンタギューに当たったら1シックルだろ!?」
マクゴナガル「試合で賭博をしない!!!ちゃんと解説しなさい!!!」
リー「すいません先生、冗談ですって。ほんと。拾ったのはジョンソン選手!なんと魅力のある女性でしょう!ハニーの次にですが!」
リー「ごらんくださいこの健康的な体のライン!特に腰から踝にかけてなんてたまりませんそうでしょう男性諸君!」
マクゴナガル「試 合 に つ い て の 解 説 を し な さ い !!」
リー「っひゅー!しびれるぜアンジェリーナ!グリフィンドール先取点!!」
ハーマイオニー「……マクゴナガル先生って、解説というよりツッコミよね」
ロン「今更かい?あの人、試合の前にのど飴を大量に食べてるよ。レモン味の」
469:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:42:20.75 ID:nT9b8NZp0
ここのミネルバ女史もなんかねじが1本くらい脱落してるよね。
すてきや。
470:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:42:50.35 ID:
7bNepf6z0
ハニー「これで十点……ウッドに何度も言われたけれど、五十点をとらなきゃ私はスニッチを取れないわ」
ハニー「でも、その前にマルフォイの奴がスニッチを見つけたら事だわ……その時は……」
ハニー「あっ!」
リー「おいフリント!お前!アンジェリーナはクァッフルもってないのにわざと当たったな!!」
リー「よしっ、やってやれフレッド!はっはー!ビーターのグラブが当たって、フリントは鼻血ブーだ!いい気味だ!」
ピピーーッ!
フーチ「それまで!スリザリン、相手チェイサーに故意にダメージを与えたペナルティ!グリフィンドール、相手チェイサーに時間外に攻撃したペナルティ!」
リー「そりゃないぜ先生!あぁちくしょ、でも、シュートが得意なアリシアがスコアラインに向かいます。観客席、固唾をのんで見守りましょう。スリザリン、ブーイングやめろ殺すぞ」
リー「いけ!アリシア!」
カーン!
リー「やったぜ!グリフィンドール追加点!二十対0だ!!」
476:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:49:01.32 ID:
7bNepf6z0
ハーマイオニー「ペナルティって、一回スコアラインからのシュートが認められるのよね?」
ロン「あぁ、他のチェイサー・ビーターは付かずにキーパーと一対一でね。今度は、ウッドが守る番だ」
リー「なにせ、我らがウッドは頼りになります。すんばらしいキーパーです」
リー「間違いなくすばらしい。ウッドより素晴らしいのなんて、ハニーくらいのもんで……やった!しんじらんねぇ!スーパーセーブだ!!」
ウッド「ゴールは……俺に任せろぉおおお!!お前達は前をむけええええ!うおおおおおおお!!」
ワァアアアアアアアアア!!
いいぞいいぞおおおお!!!クィディッチバカーーー!
リー「調子に乗っております!!調子に乗っております!!この男、人生で最高潮に乗りに乗っております!」
リー「さて、調子乗り夫の後押しをうけて!ボールはグリフィン……おっと、スリザリンもくらいつく!せいぜいあがけ!ハッハ、ッハだ!!」
486:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 21:55:00.38 ID:
7bNepf6z0
リー「えー、試合は泥試合の展開をみせております!おいモンタギュー!テメェは人のあたまとクァッフルの区別もつかねぇのか!」
リー「我らが可愛いケイティことケイティ・ベル選手がスコアラインにつきます。二年生からスタメン入りして可愛がられた鍛え上げの選手です!」
リー「可愛がるがいかがわしい意味やどすこいな意味に聞こえちゃった奴はどうぞ聖マンゴ疾患病院をお勧めします……よっしゃあ!ケイティ決めたキャラは立っていないが腕はたつ!やったぜ!」
ハーマイオニー「さっきからちょくちょくリーは何を言ってるのかしら……」
ロン「うちの双子と同じくら自由人だからね……好きにさせればいいんじゃないかな、クィディッチくらいは」
501:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:05:07.69 ID:
7bNepf6z0
ハニー「これで三十点。あと、二十点稼いでくれれば……!……スニッチ……ウッドの真下、ゴールポストの足元に!」
ハニー「……獲るわけにいかないわ。だけど、ドラコにあげる道理もない」
ハニー「だから……打ち合わせ通り!」
リー「さぁさぁさぁ、試合はグリフィンドールのワンサイドゲームとなってしまうのか……おや!?」
リー「ハニー・ポッターが動きました!我らがハニー僕らのハニー!ヒンヒン!もしや、スニッチを見つけたのでしょうか!」
リー「スリザリンチームのポストに向けて!降下していきます!!」
ワァアアアアアア!!ハニーーーー!!ヒンヒーーーン!
リー「ドラコ・マルフォイ追いかける!しかしニンバス2001如きじゃもう追いつかないさ、ざまぁみろ……あぁっと!」
ハニー「!ブラッジャー……っ」
リー「あっぶねぇ!おいテメェハニーの顔に当てたら豚定例会議でギルティもんだぞ!スリザリンのビーター二人は先回りをしていました!あぁ、ハニー!」
リー「目の前のデリックは、近くにブラッジャーは見当たらないのにグラブを振り上げております……おいおいおい!直接ぶんなぐる気じゃないだろうな!テメェ!ヒンヒン!」
ハニー「あらっ、野蛮な作戦ね。作戦って呼べるものでもないけれ、どっ!」
リー「ハニー、急上昇!!ハッハー!!デリックの振り上げたグラブは、後ろについていたもう一人のビーター、ボールの顔面へ!ざまぁみろ!」
509:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:14:02.72 ID:
7bNepf6z0
リー「えー、ハニーがすばらしい動きをみせていた裏でスリザリンが初得点。すげぇな、うん」
リー「へいウッド、たまにはそんなときもあるぜ。気を取り直して、ゲーム再開です!」
リー「あっ!おい、ボール!てめぇアリシアになんてことすんだ!テメェの顔面へこませっちまうぞ!そうだ!やっちまえジョージ!」
フーチ「両方にペナルティ!」
リー「あっちゃー、そりゃないよ……だけどシューターはアリシア!やっちまえ!よーし!四十点!」
リー「ウッド、今度は頼むぜ!いけ!やった!!ウッド、本日二度目のスーパーセーブ!調子のり夫の名は伊達じゃない!!」
515:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:19:29.70 ID:
7bNepf6z0
リー「続けざまに、ケイティが得点!五十対十!ケイティへの報復を警戒して、ウィーズリーズが可愛いケイティの周りを飛び回ります」
リー「さぁ、ボールは……おっと?おい、おい!!!そこのでかぶつ!スコア・エリアにさえクァッフルはないのに何でウッドを狙ってんだ!」
リー「あいた!いたっ!!ウッド、腹にブラッジャーを二発、これは痛い!!……が!!」
ウッド「うっ、くっ、お、俺は、負けん!!!うぉおおおおおお!!!」
リー「箒にしがみ付いて、雄たけびだぁあああああああ!!漢!!漢であります!!この男、まごうことなく漢であります!!!」
リー「腹にくらって脚は小鹿のように震え!縮こまって涙目であったとしても!!僕が断言しましょう!オリバー!お前イカしてるぜ!!!」
リー「さぁ!当然ペナルティシュート!怒りに震えるアンジェリーナがクァッフルを獲ります……やった!六十対十!グリフィンドール、リードを広げます!」
522:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:27:59.75 ID:
7bNepf6z0
リー「ライオンに優勝杯を!さぁ、さぁ!試合も佳境です!アリシアがまたも得点!七十対十!!」
ワーーーー!ワーーーー!ヒンヒーン!!
ハニー「五十点差はついた……もう、スニッチを獲っても大丈夫」
ハニー「集中、集中……あぁ、練習用のスニッチならこの私に慣れ親しんでいるから、呼べばすぐにくるのに」
ハニー「でも、この勝利は……っ!」
ハニー「私が、自分で!迎えにいってあげる!!!」
リー「! ハニー・ポッター、急上昇!!あれは……スニッチだ!スニッチが現れました!!!」
リー「すんばらしい加速です!!マルフォイの方が近くにいましたが、すり抜けて追いかけ……おいっ!!!」
ハニー「っ!?なんで、急に減速……あ、あなた、何してるの!?」
ドラコ「はっは、ははっ!負けなければ、負けないのさ!ポッター!」
リー「箒の、尾を掴むだって!?テンメェマルフォイ!!!このとんちき!クズ!!!下衆野郎!!」
マクゴナガル「リー!」
リー「なんですか!!!」
マクゴナガル「もっと言いなさい!!!」
リー「合点承知です!!!このフォイフォイテメェえええええ!!ヒンヒン、ヒーーン(怒)」
523:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:28:49.05 ID:UlVVQUoV0
フォイフォイ地味にすげえことしてんな
526:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:29:13.43 ID:qSy9V65e0
これにはマクゴニャガルも大激怒
528:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:31:38.47 ID:Ka1GsmDz0
マクゴナガル先生かわいい
529:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:32:55.44 ID:qIoSgDia0
マクゴナガル先生クソワロタ
530:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:33:51.66 ID:
7bNepf6z0
ハニー「……っ、スニッチが……行ってしまう!」
ハニー「あと、ちょっと……ほんの……」
ドラコ「っ!!つっ!!」
ハニー「……へぇ。そうよね、高速で飛ぶこの子を掴むなんて。それに、両手を離して」
ハニー「あなた、そこそこの腕はあるみたいじゃない。まぁ、この私には遠く及ばないけれど」
ハニー「……歪んでるけど、勝利にかける想いくらいはあるのね」
ハニー「だけど……それじゃ度胸の方は、どうかしら!」
リー「おいこの童貞フォイフォイ野郎!はな……と、飛んだぁああああ!?!?は、ハニー・ポッター、箒の柄の上に立って、スニッチに向かって、飛び出したぁああああ!?!?」
ロンハー「「ハニーーーーーーーーー!?!?!?」」
539:
ちょい訂正:2012/12/11(火) 22:39:15.86 ID:
7bNepf6z0
ハニー「っ、っと。あー、死ぬかと思った」
ハニー「箒に乗ってなかったらへたり込んで動けないわよ、えぇ。帰ったらロンに大役ね」
ドラコ「」
ハニー「離すと思ったわ、マルフォイ。それで」
ハニー「この私の豚たる箒はね。乗り手たる私が離れても……私を信じて、まっすぐ飛んでくれるのよ」
ハニー「だって、私の豚だもの。そうでしょ……さて」
ハニー「ハァイ、スニッチ。光栄に思いなさい、この私に、捕獲されたのだから」
リー「ハニー・ポッターが、スニッチを獲った!!やった、やった!!!グリフィンドール、優勝です!!!」
ワァアアアアアアアアアアアア!!
ワアアアアアアアアアヒンヒンヒーーーン!
ハニーーーーーーーー!
540:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:39:17.51 ID:PTRlEX2+0
ヒンヒンヒーーーーーーーーーーン!!
541:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:39:40.20 ID:xJD9pdAw0
ヒンヒヒンヒーーン!!
543:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:39:53.47 ID:wiV7gQZ80
ヒーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
546:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:41:16.18 ID:S+6te8tc0
フォイフォーイ!
547:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:41:21.01 ID:lZ39rLZ40
ヒンヒンヒーーーーーーン!!!
553:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:42:04.52 ID:tUUnWR/bO
ワオーン!ワンワン!
554:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:42:18.88 ID:SsFKdpht0
ヒンヒンヒーーーーン!!
557:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:43:16.41 ID:qIoSgDia0
今おいたんいたぞ
559:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:44:20.95 ID:
7bNepf6z0
ウッド「ハニーィいいいい!うおおおおおお!!」
フレッド「流石がだぜ!ハニー!」
ジョージ「しびれるね!ハニー!」
アンジェリーナ「やったわ、私達!さぁ、ハニー!」
アリシア「あなたのお手柄だもの!ハニー!」
ケイティ「優勝杯、あなたが受け取って!」
ハニー「えぇ、そうしてあげるわ……晴れの舞台に、あなたなのね」
ダンブルドア「ほっほ、そう渋い顔をせんでくれ。これでも彼奴らが入ってこんよう、目を光らせておったのじゃぞ?」
ハニー「ご苦労様。でも、余計な気遣いだったわね」
ワアアアアアアアア!!!ハニー!ハニーーーーー!!
ハニー「私、今なら作れるもの。……世界一幸せな、パトローナスを!」
ヒンヒン!ヒーーーーーン!
561:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:45:14.71 ID:
7bNepf6z0
アォーーーーーーーーーーゥ!!
ルーピン「……!?ば、バカか彼は!!」
564:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:46:08.59 ID:utipTe7i0
>>561
ちょ、おいたんホントにやりやがったwwwwwwwwwwww
563:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:46:01.54 ID:Ka1GsmDz0
おいたんは安定してんな
568:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:47:50.13 ID:qIoSgDia0
おいたんなにしてんだwwwwwwwwww
572:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:49:50.13 ID:
7bNepf6z0
六月
ロン「あぁハニー、優勝した時の君の高貴で可憐で儚げで至高で究極さったらなかったねハニー!ヒンヒン!いつもだけど!」
ハーマイオニー「……ねぇロン」
ロン「あぁその後の君の僕らへのサービスったらなかったよね。どこにいくにも僕に恐れおおくもお姫様だっこをさせてくれたしねヒンヒン!」
ハニー「……ロン」
ロン「あぁそういえばその夜途中で君たちどこに行ってたんだい?なんだか今度はハーマイオニーの方が腰砕けだったみたいだけど、まぁ、つづけて、どう……」
ハーマイオニー「いつまであの時のことを振り返るつもりなの。黙って。黙らせるわよ」
ハニー「試験勉強モードに入ったハーマイオニーは、私でもちょっかいだしかねるから。やめなさい」
ロン「……もちのロンさ」
577:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 22:56:08.98 ID:
7bNepf6z0
ロン「あー、ハーマイオニー。ちょっとお聞きするけど、この試験用時間割って。写し間違いじゃないんだよね?」
ハーマイオニー「えっ!?うそ!うそでしょう!?……心配させないで頂戴よ、もう」
ハーマイオニー「ばっちりこの通り、よ。『9時・数占い 9時・変身術 ランチ 1時・呪文学 1時・古代ルーン語よ」
ハニー「ロン、やめましょうってば。噛み付かれても、私は助けてあげないわよ。そのあとじっくりハーマイオニーをなだめるだけで」
ロン「あぁ、そうだね。ったく、いい加減からくりを教えてくれたっていいのにさぁ」
ハーマイオニー「か、からくり?なんのことかしら?ところで、私の『数秘学と文法学』の本、みなかった?」
ロン「あぁ、寝る前のちょっとした読書のためにお借りしましたよ、だ。おかげでぐっすりだね、あぁ」
578:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:03:56.48 ID:
7bNepf6z0
白豚「フィピィーヒン」
ハニー「あら、白豚……ハグリッドからの手紙だわ!」
ハーマイオニー「控訴裁判の日程が決まったのね……六日、あぁ、試験の最終日」
ロン「裁判って言っても、今度は魔法省までいくわけじゃないみたいだ。ここにファッジが来るんだってさ。それに……死刑執行人!?」
ハーマイオニー「そんなバカな話がある!?まるで、もう判決が決まっているみたいじゃない!そうして、その場でバックビークの首を……」
ハニー「……」
ロン「あー、首にリボンでも巻いてやるのかい?」
ハーマイオニー「そ、そうね、えっと、楽しいお茶会に……」
ハニー「ちょっと、そこまで柔じゃないわ……なんとしてでも、バックビークを助けなきゃ」
ロン「あぁ、そうでないと僕ぁ執行人の首を先に羊皮紙で絞めてやるよ。僕がどれだけ長いこと奴さんのために資料を探したか……」
ロン「と、ところで、今年もその。バックビークの先に、僕のことも救ってくれるよね?頼むよ、留年してハニーをヒンヒン先輩なんて言いたくないんだ。マーリンの髭!」
ハニー「呼ばれたいとも思わないけれどね」
ハーマイオニー「あなた、今年でそれなら去年はどうなってたのよ……」
583:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:12:00.73 ID:
7bNepf6z0
試験
ロン「亀って、口から湯気を出すものだったっけ……?」
ハニー「私の豚ならば、可能でなくても可能にさせるわね」
ハーマイオニー「あぁ、終わった試験を振り返るのはやめましょ?私、今年はそんな余裕ないわ。一杯一杯で」
ロン「君が一杯一杯なのは割といつものことだけどね」
ルーピン「次は、ハーマイオニー。さぁ、教室の中にいるのは、ボガートだからね。しっかり心の準備をするんだよ」
ハーマイオニー「は、はい!ハニー、私、あなたの足手まといじゃないって証明してみせるわ!」
ハニー「えぇ、いつだって力になってるけれどね。いってらっしゃい……先生?私は守護霊で跪かせるのか、それとも呪文で跪かせるのか、どちらがいいのかしら」
ルーピン「『リディクラス』の方で頼むよ。跪かせるのはどちらにせよ確定なのだね」
ロン「ハニーですからね……うわっ!?」
ハーマイオニー「あぁハニー、どう、どうし、どうしましょう!わ、私、わ、全教科落第って、マクゴナガル先生に……きゃぁ!?えっ、そんな、先輩とお呼びだなんて、私、そんな趣味ない、です、あぁ、ハニー先輩……」
ロン「つづけて」
ルーピン「いや、ハニーの番だからその辺にしてほしいけどね」
593:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:18:13.55 ID:kL+0FyrI0
新しいプレイを開発するなよなww
594:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:20:34.83 ID:Zc4O6FlU0
留年シチュそういうのもあるのか・・・
592:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:18:05.68 ID:
7bNepf6z0
ロン「お昼休みだ!あぁ、これで後は僕らは午後に『占い学』っきり!」
ハーマイオニー「私は『マグル学』だわ……あぁ、最後の最後で眠くならないように、頑張らないと」
ハニー「最近夜は試験のためにと早く寝ているのにそんな心配?ふふっ、ハーマイオニーったら……あら」
ファッジ「やぁ、やぁハニー。試験を受けてきたのかい?」
ハニー「ハァイ、ファッジ大臣。えぇ、あとは午後に一つっきりよ」
ロン「パパのボスだ、失礼のないようにしないとな。無能って有名だけどさ、ハニーと違って」
ハーマイオニー「失礼の塊よね、あなた」
596:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:23:27.00 ID:
7bNepf6z0
ファッジ「君に会えたのは光栄だが、今日はあまり浮かれてもいられない用事でね。あー、君はハグリッドとは?」
ハニー「懇意にしているわ。彼のペットの、裁判なのよね?」
ファッジ「あぁ、うん。そして処刑に立ち会えということだ。まぁ、ブラックの件でダンブルドアに会う予定のついでなのだが……」
ロン「処刑?ちょっと待った、大臣!もう判決は決まってしまったってことですか!?」
ファッジ「いや、それはまだ……君は?」
ロン「ドラコ・マルフォイです!このくそtt」
ハーマイオニー「なんでいらないところで頭が回るの!ちょ、黙ってなさい!あの、ハニーとお話をつづけてください、大臣」
ファッジ「あ、あぁ、そうかね。えーっと、どこまで話したかな?」
ハニー「裁判が終わるまでは、あなたの職務がどうなるか分からない、という話よ。でもね、大臣。私、今から『占い学』の試験なのだけれど。練習がてらにみてあげましょうか」
ファッジ「うん?はっはっは、お願いできるかい?」
ハニー「あなたの仕事、今日はもっともっと楽に終わるわ。この私が、約束してあげる」
600:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:27:40.46 ID:
7bNepf6z0
『占い学』の教室
ロン「……あぁハニー、さっきの君みたいにきっぱり予言できればいいのにハニー。僕、あの球の中に霧以外のものが見えたためしなんてないよ。君を幻視したくらいだよハニー、ヒンヒン」
ハニー「私は誰の夢の中でも文字通り夢中にさせるからね、えぇ。さっきのは予言なんてあやふやなものじゃなくて、確定した事実よ」
ネビル「僕も自身ないなぁ……あの変なのと一対一で向かい合ったままなんて、いやだなぁ」
ロン「君も以外に言うよな、ネビル」
ネビル「だってあれだけ言ったのに、ばあちゃんまだ元気だもん。むしろ心配したら余計なことを考えずブラックでも探してこいって……あー、なんでもないや。はは」
601:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:30:10.50 ID:IX90CLEa0
ハニーの発する言葉が全て現実になるなんて冬に雪が降るくらい当たり前のことだよな
604:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:33:50.33 ID:JvKCWnzi0
>>601おまえ、俺の地元じゃ冬でも雪が降るなんて
ハニーに会えるくらいの奇跡なんだぞ…
607:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:34:51.49 ID:qSy9V65e0
>>604
ハニーは奇跡的な美しさだからね
606:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:34:21.27 ID:
7bNepf6z0
トレローニー「――どうぞ、おかけなさい。赤き流れを纏い災厄を引き起こす最悪の子。あなたの素質、見極めて――さしあげましょう」
ハニー「どんな分野だって能力値が振り切れてるタイプのオールマイティーよ、私は。最後なんて、待たされて嫌だったわ」
トレローニー「あなたには――特別な何かがあると思いましたの――それは黒く、鋭く、そうまるで、あぁ――」
ハニー「はいはい、猫とならんで歩くような怖い怖いグリムね。始めていいかしら」
トレローニー「――えぇ、さぁ、内なる自分をお開きなさい――」
ハニー「そのワードは胸にくるけれど、絶対やよ。あなたには」
ハニー「(さて、悔しいけれど何も見えないし……何をでまかせ言おうかしら)」
ハニー「(ロンは、ハニーの下でヒンヒン言いながら幸せにくらしてた、と言ったそうね。不機嫌そうだったから点数は悪いだろうなんて、大当たりなのに何を言ってるのかしらねこの教師は)」
ハニー「(……世界人類が皆豚になったことでも、話そうかしら)」
609:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:40:34.44 ID:
7bNepf6z0
トレローニー「――――」
ハニー「(あら、それだと本当のことよね。それじゃ、えっと)」
トレローニー「――――」
ハニー「(それじゃぁ、えぇ。パパみたいな素敵な男の人と出会う、とか……いないでしょうけれど)」
トレローニー「――――」
ハニー「(うーん、それじゃぁ。将来……大きな犬小屋のある白い屋根のお家で、ふふっ。絵本を……)」
トレローニー『ことは今夜、起こるぞ』
ハニー「……えっ?なぁに、今の声……荒々しい、野太い……先生?」
620:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:48:26.26 ID:
7bNepf6z0
トレローニー『今夜、今夜だ……鎖に繋がれし闇の帝王の下僕は、今夜その身に自由を取り戻す……』
ハニー「先生、先生?様子がいつもと……闇の帝王……それに、その下僕って」
トレローニー『闇の帝王は馳せ参じた下僕の手を……手を……借りて、再び立ち上がるであろう』
ハニー「それって……」
トレローニー『以前よりさらに偉大に……強大に……今夜、真夜中だ……闇の帝王が、再び……」
トレローニー「――ふぁ!?お、おほん。ごめんあそばせ、少しウトウトと。この暑さでございましょう?ほほ――それで、あなた。何かお見えになった?」
ハニー「っ!あ、あの!ハグリッドのところのバックビークがじ、自由の身になるみたい!あ、失礼、失礼してあげる!それじゃ!!」
バンッ!
ロン「あっ!ハニー、終わったかい……北塔の天井裏にあるその教室からはしごを使わずに飛び降りるなんてハニー君はなんて躍動的なんだろうヒンヒン!あーあと中身ちょっといや見てないよ大丈夫僕君の豚ほんとでおぅふ!ありがとうございます!」
トレローニー「あら――残念。首が落とされた、ならば満点をあげましたのに」
626:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/11(火) 23:57:07.19 ID:
7bNepf6z0
談話室
ハニー「……って、こと、が。あって」
ハーマイオニー「ハニー……そんな、あんな人の占いなんかでそんな」
ハーマイオニー「……ロンの膝の上で縮こまる事ないじゃない!!」
ハニー「落ちたときに少し捻ったのよ!それだけよ!」
ロン「キャノンズが一万とんで二十八失点キャノンズが……え?なんだいハーマイオニー、そうだね、ハニーって意外と乙女なところあるよな、意外でもなんでもないけど」
ハニー「あなたは実際のあの人をみてないから……きっと今夜、ブラックが何かするんだわ!わ、私、あの人が掴まる前に、なんとしても会わなくちゃ!」
ハーマイオニー「小鹿のように震えてる手足を止めてからでかい口たたきなさい!」
632:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:04:57.60 ID:
eS/7pxOt0
ハーマイオニー「あぁ、もう、今日はなんなのかしら……試験ではなんだかミスした気はするし……」
ロン「そのミスした気とやらは、僕の最も自信のあるベスト回答に相当するよ、きっと」
ハーマイオニー「あなたとロンはなんだか服が乱れた状態で談話室に転がり込んでくるかと思ったから何事かと思ったし……」
ロン「あぁ、だから僕君から出会いがしらに裏拳くらったのかい。なんだ。何事かと思った」
ハーマイオニー「それに、やっと試験も終わったからお祝いしようと思って、お、思い切って頭にリボンを巻いていたら、白豚がつっこんできておじゃんになってしまうし……そうよ!白豚よ!」
ロン「あぁ、なるほどね。僕はお邪魔のようで。二人でつづけて、どうぞ」
ハーマイオニー「それどころじゃないの!ハニー、あぁ、ハニー!震えてるところ、酷なのだけど……」
ハニー「なぁに?回りくどいのは……まって、その手紙……まさか、あぁ」
ハーマイオニー「ハグリッドが、負けたの……バックビークは日没に、処刑されるわ……」
642:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:16:02.05 ID:
eS/7pxOt0
ハグリッドの小屋
ハグリッド「来ちゃなんねぇ、来ちゃねんねぇってのに、おめぇさんら、おめぇさんらはなんて良い子なんだ!ハニーは天使だ!ヒンヒーン!」
ハニー「私は私のしたいようにするの。ハグリッド」
ハニー「あなたっていう、私の……わたしのお友達が悲しんでるのに、一人になんかさせられないわ。そうでしょ?」
ハグリッド「グスッ、ハニー、おめぇさんは……女神だ」
ハニー「知ってるったら」
ハグリッド「でも、それはいけねぇ。ハニー、俺ぁお前さんに、この、この可愛いビーキーのそんなことをされるとこ、見せたくねぇ」
ロン「野暮なこと言うなよ、ハグリッド。ハニーは、君の腕にすがりついてでもここにいるぜ、きっと」
ハーマイオニー「すがりつくのはハグリッドのほうになりそうだけれど……一旦落ち着いて、なんとかならないか考えましょう?今、お湯を……きゃぁ!?」
ロン「なんだい?ちっちゃいマクゴナガルが『落第ですグレンジャー!』とでも言ってるかい?」
ハーマイオニー「そ、それどころじゃ、後でとっちめるけど、ロン!信じられない!スキャバーズよ!」
スキャバーズ「チーーーチーーッ!チチーーーーーッ!!!!」
645:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:24:13.69 ID:
eS/7pxOt0
ロン「スキャバーズ!?なんでお前、こんなところに!マーリンの髭!」
ハニー「生きてたのね……あー、ハーマイオニー?」
ハーマイオニー「止めないで、ハニー!あなたと喋られなかった恨みも込めるんだから!へぇ!ロン!なんて感動的な再会かしら!」
ロン「どこいってたのさ、お前。まったく、もう一生ポケットから出さないぞ……な、なんだよ。分かった、こんどクルックシャンクスに謝っとくよ、お世話様」
ハーマイオニー「わ、た、し、に、は!?」
ロン「散々謝ったろなに言ってんの君」
646:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:25:18.02 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「ロン、そこじゃないわよもう、どうしてたまに気の利かない……ハグリッド?窓の外を見て、どうしたの……あ」
ハグリッド「きなすった……校長先生様に、ファッジ、それに執行人のマクネア……あぁおめぇさんたち、帰ってくれ。帰れ、頼む……俺はあんまり、泣くとこは見られたくねぇ」
ロン「今更すぎるよ、ハグリッド……同胞じゃないか」
ハーマイオニー「そうよ、私達もあなたと、ちゃんとバックビークに向き合う!」
ハニー「いさせなさい、ハグリッド……お願い」
ハグリッド「……そう、そうか。それj」
ダンブルドア「なーーーらーーーーんーーーぞーー、ハーーーグリーーーッド」
ハグリッド「!?」
ファッジ「だ、ダンブルドア!?急にどうした、大きな声をだして」
ダンブルドア「うむ?わしが組分け帽子と一緒に作った新曲『ならんぞハグリッド』じゃ。どうかの、マクネア」
マクネア「――独創的だな」
652:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:28:19.64 ID:GN/L0RGe0
>>646
相変わらずの腹黒豚w
647:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:26:57.43 ID:2W9ubyEA0
もはや奇抜
649:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:27:27.32 ID:rLyAIa+C0
変人通り越してただのキチガ・・・
650:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:27:47.28 ID:E3i/nVwr0
つまり他にも曲はあるんだな、聞いてみたいもんだ
657:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:31:23.89 ID:
eS/7pxOt0
ハグリッド「ダメだ、ダメだ!ダンブルドアはお分かりみてぇだ……さぁ、帰って、帰っとくれ!ロン、ペットは大事にしろよ!」
ロン「あ、う、うん。ハニー、引き上げよう。あれが相手じゃ分が悪いよ」
ハニー「腹黒豚……っ!ハグリッド!かがんで!」
ハグリッド「なんだい、ハn――――」
ハーマイオニー「……頬。えぇ、頬なら許す、ゆる、許しましょう、ロン」
ロン「君がどの口で言ってんのさ。僕はもう噛み切る下唇がないくらい我慢ギリギリだよマーリンの髭!」
ハニー「一人じゃ、ないんだから!忘れないで……行きましょう。ロン、ハーマイオニー」
ハグリッド「……ヒンヒン!ヒンヒーーーン!」
鳥豚「ヒンヒーン!」
ファッジ「!?な、なんだろうね、ハグリッドの小屋からも、なにか」
ダンブルドア「合いの手というやつじゃ。どうじゃ、マクネア?」
マクネア「――――知るか」
663:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:35:46.65 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「……」
ロン「……ハニー、早くここから離れよう。あいてっ、スキャバーズ、噛むな!」
ハーマイオニー「えぇ……行きましょう、ハニー。帰ったら一緒に……」
ザシュッ!! ボトッ!
ハニー「……!」
ロン「!……後ろの、ハグリッドの小屋の方から……あぁ、ハニー。おぶさろうか」
ハニー「……やよ。そんな資格、ないわ」
ハーマイオニー「ハニー、あなたのせいじゃないの。だから」
ハニー「……わたし、みんなみんな救うって……約束、したのに」
ロン「……あいたっ!空気読めよ、スキャバーズ!こんにゃろ、マーリンの髭!」
スキャバーズ「チチィイイイ!!チィイイイイ!チチィイイイ!」
668:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:43:44.14 ID:
eS/7pxOt0
ハーマイオニー「ちょっと、ロン。黙らせて頂戴。離れているし透明マントもあるけど、もしも誰かが私達に気づいたら……」
ロン「そんなこと言ったって、こいつほんとに、くそ!なんで今日に限ってこんなに暴れるんだよ、スキャバーズ!」
ハニー「バックビークの……その音に驚いたのかしら。ロン、あまり怒らないであげなさい」
ロン「いや、これはなんていうか、何かを怖がるような、よし、ポケットに入れたぞ!」
ハーマイオニー「暴れないで、ったら!あぁ、透明マントが、もう!」
ロン「ごめん、ごめんったら。ったく、スキャバーズ。お前一体……」
犬「――――」
ジャリッ!!
ロン「ハニー、のけ!!!っっぐ」
ハニー「えっ――――ロン!!!ロン!!!」
ロン「はっ!腕の一本がなんだ!この犬公!僕はハニーの豚だぞ!僕ごと連れてかれたって、お前なんかにハニーを……」
犬「――――」
ザザザザザッ
ロン「えっおいだからってなんで本当に連れて行くなんておいちが、このダメ犬やめろ!離せちくしょうマーリンの髭!ハニー、ハーマイオニー!君達は逃げろ、速く!!」
670:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:45:03.29 ID:oszcl/yU0
漢度が上がりまくってる
672:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:45:29.77 ID:iJy9LGCa0
やだ、この豚かっこいい
675:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:49:00.19 ID:xVWV4WJ20
漢だ
677:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:50:49.98 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「あぁ、ロン!待って、まちなさいこの犬!!おすわり!!!」
犬「っ!……!」ブンブンッ!
ロン「迷うくらいなら止まれこんちくしょう!あぁ、なんだよこの穴、いてっ!いたっ!マーリンの――――」
ハニー「ロン!ハーマイオニー、追いかけましょう!!」
ハーマイオニー「え、えぇ!助けを呼ぼうにも、あの犬今にもロンを食べてしまいそうなくらい大きい……ま、待ってハニー!あの犬が通っていったところの真上……!」
暴れ柳 ザワァァァァ
ハーマイオニー「あぁ!」
クルックシャンクス「――!」サッ
ハーマイオニー「あなたの豚だわ!」
ハニー「その通りよ!なによこの豚!私がそこを通るのに何か文句がおあり!?黙りなさい!!」
暴れ柳 ……
クルックシャンクス「」
ハーマイオニー「やったわ、ハニー!これで……あら、クルックシャンクス?どうしたの、えーっと、ドヤ顔で固まって」
ハニー「その猫は、あの犬と仲良しみたいよ。連れて行きましょう……さぁ」
686:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 00:57:48.65 ID:
eS/7pxOt0
トンネル
クルックシャンクス「――――」
ハニー「クルックシャンクスが先を歩いているおかげで、灯りが少なくてもなんとか進めるわね」
ハーマイオニー「なんといってもあなたの髪そっくりだものね……いつの間にあんな犬と仲良くなったのかしら」
ハニー「さぁ、クィディッチ最終戦のときには既に……猫語が分かればいいのだけれど。ネコの扱いはわかるのに……」
ハーマイオニー「っちょ、ど、どこを触るの!もう!あと、あとでよ!ロンが無事かって不安なのは分かるわ!あとで!!」
ハニー「そ、楽しみに……トンネルが、終わったわ。出口みたい」
ハーマイオニー「狭いのね……ん、っと。ここって……」
ハニー「……どこかの、お屋敷……?随分と古いみたいだし、所々……穴や引っかき傷があるけれど」
ハーマイオニー「……この景色……あ、あぁ!ここ、ここって!ホグズミートの英国一呪われた、『叫びの屋敷』だわ!」
691:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:04:00.48 ID:
eS/7pxOt0
叫びの屋敷 2F
ハーマイオニー「どうしてあの犬がこんなところに……あぁ、ハニー。手は離さないでね」
ハニー「そうしてあげるわ……あら、今回は……あなた、も。震えてるのね」
ハーマイオニー「……私にも、あなたの勇気。くれる?ハニー」
ハニー「――――」
クルックシャンクス「ナーーーーゴ!」
ハーマイオニー「はっ!あ、そ、それどころじゃないんだったら!もう、さぁ、ホコリについた跡から察するに、ロンはこの部屋よね!」
ハニー「……」
ハーマイオニー「しょ、しょんぼりしないの!あとで、よ!あとで!あぁ、私ってどうしてこうやって墓穴を掘ってしまうのかしら」
ハニー「一杯一杯でステキよ、ハーマイオニー」
ハーマイオニー「褒められた気がしないわ」
695:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:10:28.35 ID:
eS/7pxOt0
ロン「うっ、うぅ……ハニー、来ちまったのかい、逃げろって言ったのに」
ハニー「ロン!……この私を見くびらないで。あなたは私の豚、そうでしょう?どこへいったって……」
ロン「ちがう、違うんだ、ハニー。罠だ、あぁ、ハーマイオニー、君が着いてたのになんてこった、マーリンの髭!」
ハーマイオニー「ロン、その包帯やらの手当ては誰が……罠?」
ロン「あいつだ。あいつは、動物もどき<アニメーガス>だったんだ――」
ブラック「そう、おかげで色々と、上手くいった」
ハニー「!っ」
ブラック「『エクスペリアームス、武器よ去れ』」
ハーマイオニー「私達の、杖が……ブラックがもってるのは、ロンの杖ね」
ロン「あぁ、何してんだよ僕の杖!僕の持ち物ののくせに!前の奴は身を粉にしてハニーを守ったんだぞ見習えよ!」
702:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:18:35.34 ID:
eS/7pxOt0
ブラック「君なら、友を助けにくると思っていた」
ハニー「……どういう意味」
ブラック「あぁ、君の父親も。笑いながら、私をバカにしながら、喜んでそうしたに違いない。彼はそういう奴だ……そして思ったとおりに」
ブラック「君も勇敢だな。おかげで……事が、上手く運ぶ」
ハニー「っ!私のパパを、バカにするつもりなら……!離して、ハーマイオニー!離して!!!杖なんて、なくったって!こいつ、こいつは!!」
ハーマイオニー「ダメ、だめよ、ハニー!」
ハニー「こいつが――私の、パパとママを殺したのよ!?!?」
ブラック「……」
ブラック「――否定は、しない。だが、君が全てを知ったとしたら……」
ハニー「全て!?あなたがしたことなら、全部全部知ってるわ!この……この」
ブラック「……」
ハニー「……友達殺し!!!」
ブラック「……重ねて言おう。否定は、しないさ」
703:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:20:35.25 ID:xAqtqsI80
悪態にしては言葉選びが可愛くてちょっと和んだ
704:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:21:05.13 ID:D41NcZTR0
今おいたんのハートズッタズタだろうな
705:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:21:19.72 ID:pfBs7Uu00
おいたんせつねぇ…
706:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:22:01.70 ID:sR174Ito0
この瞬間ショック死してもおかしくないな
707:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:22:11.02 ID:pZLTD8rG0
すでに涙出てきてるんだが…
710:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:24:28.04 ID:
eS/7pxOt0
ロン「ハニー、落ち着いてくれ。何故だか奴さん、まだ君を殺すつもりじゃないらしい。急がないで、体勢を……」
ブラック「殺す……あぁ、そうだ。今日は、ただ一人だけを殺す。そのためにここまで来たんだ」
ハーマイオニー「一人?……ハニーを殺すつもりなら、私達も殺すことになるわ!」
ブラック「……? 話が見えないが……あぁ、そうか。世間ではそう見えてしかたのないことを、していたのか」
ハニー「……」
ブラック「……私が憎いかい」
ハニー「当たり前でしょ!」
ブラック「……そうか」
ブラック「…………そうかぁ」
クルックシャンクス「ナーン」
ハーマイオニー「く、クルックシャンクス!その人に近寄ってはダメ!何を脚にすりついているの!やめなさい!」
712:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:24:35.29 ID:xVWV4WJ20
つらい
715:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:25:39.37 ID:oszcl/yU0
> ブラック「……そうか」
>
>
> ブラック「…………そうかぁ」
万感の思いが込められてるなぁ
717:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:25:53.75 ID:o5oURtsj0
露骨にヘコんでるwwwwwwww
723:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:30:34.53 ID:
eS/7pxOt0
バタンッ!!
ルーピン「何を凹んでいる暇があるんだ。全く、君のメンタルの弱さは筋金入りかい、人と犬の境が分からなくなったのではないか?」
ハニー「!……先生!?」
ブラック「おぉ……我が友ムーニー、来てくれたか、開口一番それか、君は」
ルーピン「うるさい。私だってこの長い間待たされたんだ、早く終わらせてしまおう」
ロン「ど、どういうことだよ!なんで先生が、そいつと!ブラックと、まるで友達みたいに!」
ハーマイオニー「あぁ、あぁ、やっぱり、やっぱりそうなのね……先生が、ブラックを手引きしていたんだわ!」
ハニー「……昔の友人の、ブラックを」
ルーピン「……誤解だ、ハニー。話しを聞いてくれ。その目はやめて。心に刺さる、すごく」
ブラック「な」
ハーマイオニー「騙されてはダメよ、ハニー!その人は、ルーピン先生は……ずっと黙ってたけど、狼人間なんだから!!」
728:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:33:06.04 ID:T4rZxU7p0
可愛いなおじさん達
729:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:33:28.92 ID:oszcl/yU0
うろたえるおっさんたち
730:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:33:42.56 ID:Lp3WK6/aO
真面目なシーンなのにいちいち笑いどころがあって噴く
732:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:34:11.61 ID:KtFkgq6M0
な
じゃねーよwwwww
737:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:38:37.45 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「……あぁ、その通りだ。ハーマイオニー、流石は学年最優秀だね。どこで気づいたんだい?私が休むタイミングか?それともセブルスが出した宿題か?」
ハーマイオニー「それと、ボガートが……月に変身したとき、だわ」
ルーピン「あぁ、真面目な生徒を受け持って私もありがたい。あー……どこから説明しようか」
ハニー「……先生が、その人の手引きをしていないというのは?」
ルーピン「あぁ、そもそも顔を合わせるのも十二年ほどぶりになる」
ハニー「……二人で、パパとママを殺したのではないのね」
ルーピン「そんなことをするのなら、死を選ぶ。こっちのも、そう言うだろう。愚直なだけがとりえなのだから」
ブラック「こっちと言うな誰が愚かだ。あぁ、絶対に」
ハニー「……最後に、一つ」
ハニー「ムーニー、パッドフット。この名に誓って、パパとママを裏切っていない。そう言える?」
744:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:45:48.39 ID:
eS/7pxOt0
ロン「……?誰だい、それ」
ハーマイオニー「……あ。『忍びの地図』を作った……」
ルーピン「……驚いた、いや、君くらい聡明な子なら、あぁ。気づいても仕方ない」
ブラック「君がどこかでボロを出したのだろう……あぁ、誓おう。我々はあの二人を裏切っていない……私が殺したには、違いないが」
ロン「??どういうことだよ、それってつまり……」
ハニー「先生。先生がここに、こんなタイミングで現れたのは、きっと地図を見張っていたから。そうよね?」
ルーピン「あぁ。バックビークの処刑が近いと聞いてね。そして、驚いたよ。ハグリッドの小屋から出てきた君達の中に、絶対にありえない名前をみつけたんだ……」
ハニー「……ピーター・ぺティグリュー?」
ハーマイオニー「? ハニー、何を言っているの……だって、その人は、ブラックが」
ブラック「殺しちゃいない。今夜、そうさせてもらうがね」
ロン「おい、ハニーと故人を一緒にするなよ」
ルーピン「そうじゃないんだ……ロン、君はペットにネズミを飼っているね?見せてくれるかい……お懐かしい、ワームテールの姿を」
750:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 01:54:31.86 ID:
eS/7pxOt0
ハーマイオニー「あぁ、また、あの地図にあった名前の人……?」
ロン「ワームテールだとか、ピーターだとか、さっきからなんのことだよ!スキャバーズは、僕のネズミだ!ずっと前からうちで飼われてて……」
ブラック「十二年前から、そうだろう。奴が狡猾にも死んだ事になったのも、その年だ。もっともその記録は、今年に更新されるがね」
ルーピン「落ち着け、あの言葉を言われたくなければ。いいか、みんなが知る権利があるんだ……」
ハニー「そこの人も、ピーター・ぺティグリューも。動物もどき<アニメーガス>の登録は、されていないはずだけれど」
ルーピン「あぁ、そうだね。君のお父さんたち……この犬と、ピーター、それにジェームズは。私のために、その危険を犯してくれたんだ」
ルーピン「この屋敷が、『叫びの屋敷』と言われる理由を知っているかい?夜毎、何かにとりつかれた獣が暴れだし、おたけびをあげ、村の人々を震えあがらせたんだ」
ルーピン「実際には満月の夜だけだったのだが、あの方が煽ったようでね……そう、満月の夜。私はここで、一人で、荒れ狂う狼人間になっていたんだ」
761:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:04:22.99 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「私がホグワーツで過ごすための特別な措置でね……ダンブルドアが校長でなければ、絶対にムリだっただろう」
ルーピン「『暴れ柳』をみたかい?あれは、ここの入り口を隠すために私が入学した年に植えられた。まぁ、ハニー。君には意味がなかったようだが」
ハニー「私の前にはどんなものもひれ伏すのよ、そうでしょ?」
ブラック「なにこの子顔リリーなのに中身あいつだ」
ルーピン「ちょっと黙っててくれるかい。それで、万全の対策や隠蔽の上で学校生活を送っていた私だけど……友人が目ざとくてね。鼻もきいた」
ルーピン「君のお父さんに暴かれ、私の正体はこの三人に知られてしまった……だがね、見捨てなかったのさ。見捨ててくれなかった」
ルーピン「動物もどきになって、私の、狼人間の姿さえ。友人になってしまったんだ。学生が、動物もどきだよ。信じられないことだ。それだけ優秀だったのだ、このドヤ顔が腹の立つ友人も」
ルーピン「そう……変身してしまった後も、力のある動物になれたこの犬や君のお父さんのおかげで、私はすこしずつ大人しくなれた。狼にはなるが、こころはずっと人間にちかくあれた」
ルーピン「あれだけ恐れた満月が、嘆いた孤独が……一人きりでは、なくなった。私は、君のお父さんに救われたんだよ、ハニー」
763:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:06:00.89 ID:oCTrw8A/0
おいたんワロタ
767:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:06:59.28 ID:JFSz8awc0
>ブラック「なにこの子顔リリーなのに中身あいつだ」
毎度思うけどジェムはこんな性格で人間関係大丈夫だったのか
771:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:11:36.55 ID:97fZ1Yqb0
>>767
親父殿はイケメンなので許されました
774:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:12:07.82 ID:avP50EO7T
しかも成績いいしな
776:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:15:19.76 ID:
eS/7pxOt0
ハーマイオニー「狼人間は、人しか噛まない習性はあるけど……危険だわ!もしも……」
ルーピン「あぁ、あわや、ということが何度かあった。何回もね。それを思い出して笑っていたものだ。今思えば、図に乗っていたのさ……自分達の才能によっていた、そういえるだろう」
ブラック「……なんだその目は。早くしてくれ。私は今すぐにでもあいつを引き裂きたいんだ」
ルーピン「なんのことだか。そう、若い頃の過ちをさせてしったことの罪悪感を、私はずっと抱えていた」
ルーピン「今年は特に、だ。ダンブルドアに、シリウスが犬になれると説明するべきかどうか……あぁ、だがね、ハニー」
ルーピン「私は怖かったんだ。私のためにあれだけしてくれたあの人の信頼を裏切るのが」
ルーピン「少年の私に、あの学校へ入るチャンスをくれた。そして、私の生涯の友に出会わせてくれた」
ルーピン「狼人間であるということが枷となって、働けない私を招いて。そして、君と出会わせてくれた」
ルーピン「私は、そうだね。ある意味で裏切っているのと同じ気持ちでこの一年を過ごしていた。そうだな、セブルスの言う事も、あながち間違っていない」
ブラック「あの泣きみそに何の関係がある?」
ルーピン「シリウス、彼もいまここにいるんだ」
ガタッ!
ルーピン「私の同期で働いていて……うん?今何か聞こえたかい?」
777:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:15:34.21 ID:sR174Ito0
学生時代のスネイプ先生は完全に俺らだよなと思ったら俺らにあれ程人を愛する根性なかったわ
778:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:16:53.01 ID:jbgc92OW0
>>777
才能もリリーと打ち解けるコミュ力もないだろうに
779:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:17:04.03 ID:6jF47qc/0
この狭い部屋に何人おっさんが居るんだよwwww
781:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:17:50.51 ID:wCbdvTdn0
我輩落ち着いてwww
786:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:22:57.74 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「先生。あの人は、私を……もっと言うと、パパのことを随分と嫌っていたみたいだけれど」
ルーピン「あぁ、それはね。この犬と君のお父さんが仕掛けた悪戯で、あわや死に掛けたことがあるからさ……まぁ、うん。それが一番の理由だろう」
ブラック「当然の報いさ。こそこそかぎまわり、私達を陥れようとしたんだ」
ルーピン「だからと言って、ここへのトンネルにいざなう事はない……君のお父さんはね、ハニー。あんなクズでも、そのことを聞いて急いで救いに向かったんだ」
ルーピン「だがその時、私が変身するところを目撃してしまった……あぁ、スネイプ先生は、私が狼人間だということを知っている。だから、あの薬を作ってもらったんだ」
「あぁ、そして、その中に何度も毒を入れてしまいたいという衝動を何故実行しなかったか、今後悔しているところだ。ルーピン」
ハニー「!この、ねちっこい声!」
ブラック「!人を不快にさせるドブ水のような声は!」
バサッ
スネイプ「随分と元気な物言いですな、ブラック。あとポッター、五点減点」
794:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:31:42.30 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「やぁ、セブルス……杖をむけて、穏やかじゃないね。どこから聞いていた?」
スネイプ「君の悲劇的な『叫びの屋敷』でのポエムあたりからでしょうな」
ルーピン「あぁ、よりによってピーターの話が出ていない。君は、そうだな。昔からタイミングが悪いよ、うん」
スネイプ「黙れ。この内通者め。ブラックともども、アズカバンに送ってくれる」
ブラック「愚かなスニベリー。昔の恨みで、また無実の者をアズカバン送りにするというのか?」
ブラック「自分がダンブルドアに寝返るまでにどれだけのことをしてきたと思っているんだ、この腐れ外道は。頭までドブ水か」
スネイプ「黙れ!」
ブラック「あぁ、黙ろう。そこの、おそらくアーサーの子だろう?その子がもっているネズミを、城に持ち帰りダンブルドアに見せるならば、いくらでも」
スネイプ「城まで?あぁ、そこまで我慢する必要は無い。いますぐ、ここに。吸魂鬼を呼ぶとしよう。そして……嬉しさのあまり、貴様にキスをするかもしれんな」
ブラック「君が一生縁のない行為をか」
スネイプ「黙れ!!!!!!」
795:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:33:32.81 ID:JFSz8awc0
落ち着きなさい童貞
796:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:33:34.18 ID:QL12bSr00
セブルスが可哀想になってきた
彼に救いは訪れるのか
804:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:39:08.56 ID:
eS/7pxOt0
ハーマイオニー「えっと、先生。あの、この人たちの話は、聞いてあげてもいいと思うのですが……」
スネイプ「うるさいですぞグレンジャー。君も一生に一度くらいは静かに黙っていたまえ!」
ハニー「私のハーマイオニーになんて言い草かしら。先生、聞きなさい。この人たちの言う事は……」
スネイプ「君も黙りたまえポッター!わからんのか!今君は我輩に命を救われたのだぞ!ひれ伏して感謝してしかるべきだろう!目をつむって!」
ハニー「……」ニコッ
スネイプ「あっ……リr」
スパァーーーーーーーン!!
ブラック「……あー。ありゃ痛いな、あぁ。ジェームズが何億回も受けていたが……」
ルーピン「リリー仕込の、ノーモーションビンタ……あぁ、しかも目を瞑って微笑んだから完璧に油断していたろうね」
ハニー「ちゃんと聞きなさいこの童貞。この人たちの話は、筋が通ってるわ。それに、私が調べ……ちょっと?聞いてるの?」
ロン「あー、ダメだよハニー。こいつ完全にノビちまってら」
ルーピン「叩かれたことよりも主に精神的なものからくるショックだろうけどね」
813:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:47:56.87 ID:
eS/7pxOt0
ロン「ほんとのほんとに、このネズミがそのなんたらぺティグリューだって言うの?正気?ハニーの美しさにあてられたんじゃないか?」
ルーピン「あぁ、本気も本気だ。やぁピーター?分かっているね、僕だ。そう。誰になにをしてしまったか、自覚はあるかい」
ハーマイオニー「な、なんだか先生からどす黒いオーラが……でも、でもそうだとして、どうやってロンのネズミがそうだ、って?」
ブラック「これだ。去年の夏の、新聞……ここに君が載っていて、肩にピーターがいた。見出しにはこうあった、<ウィーズリー一家集合の図 下の五人の子は、休暇の後ホグワーツに戻るのこと>とね」
ハニー「あぁ……あなたが夜毎叫んでいた『ホグワーツにつれていけ!』っていうのは……」
ブラック「あぁ、いや、多分それは君のせいだ」
ハニー「?」
ルーピン「ロン、このネズミは親指がないね。ぺティグリューの遺体で、どこが残ったか聞いた事はあるかい?小ざかしい、こいつは自分で切ったんだ」
ロン「でも、だけど、こいつ、こいつは……」
スキャバーズ「チチィ……」
ハニー「ロン……この人たちのこと、信じてみましょう」
ロン「うん!はい、先生!どっからどこからでも調べちゃってよ!」
スキャバーズ「チーーーチチーーーーーィッ!!!」
819:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 02:57:30.62 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「……やぁ、ピーター。ワームテール」
ブラック「懐かしい姿だな、え?少し痩せたか?それに禿げ散らかってしまったな」
ぺティグリュー「あ、あぁ、やぁ。二人とも……あぁ、なんて懐かしい。その、っ!」
ルーピン「おぉっと逃がさない」
ブラック「たっぷりお話を聞こうじゃないか。仕置きはそのあとだ」
ぺティグリュー「ひぃいいいい!!!ちがう!私はただ、この殺人鬼に追い詰められて!命からがら、逃げ出して!!」
ブラック「ふざけたことを言うな!!我々の陣営でスパイをしていたのも!!『秘密の守人』になったのも、君だっただろう!!」
ハニー「……ハグリッドやマクゴナガルは、あなたと思っていたようだけれど」
ブラック「あぁ、みんながみんなそう思うと踏んだ!私は良い手だ、と思ったんだ!ジェームズとリリー、そしてこいつ以外には言わなかった……」
ブラック「私は誓ったな、ピーター!君を守ってやると!私が囮になり、絶対に君に危害を与えないと!!」
ブラック「なんて愚かだったんだ、私は!君は、そうだ、いつだって強いものの味方!自分に都合のいい者について回る!それを忘れていた!」
ブラック「ジェームズはそれを、君の利点だと褒めていたのだがな!なんとまぁ、あいつと私二人の裏をかけて得意になったことだろう、え!?」
ぺティグリュー「な、なにが、なにがなんだか……」
823:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:06:57.87 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「……ピーター。君が堕ちてしまったことは、おそらく我々にも原因がある」
ぺティグリュー「り、リーマス。あぁ、優しい君ならわかってくれると……」
ルーピン「スネイプが生徒にかけて回っていた呪いを探るために、ネズミの君を何度もスリザリン寮に送ったのは、私達だ」
ルーピン「……君は、私達の役に立てて嬉しいんだろうと思っていたのだがね。段々と不満をつのらせていたのだろう」
ルーピン「そして……目の前に広がる、闇の力に。興味をそそられてしまった。そういったところかい?」
ぺティグリュー「あ……あぁ」
ハーマイオニー「あー……あの。少し疑問なのだけど。いいですか?えぇっと、その人が本当に例のあの人の支持者なら……どうしてこの三年間、ハニーに手出ししなかったの?」
ぺティグリュー「ありがとうお嬢さん!そう、そうだ!私は、私はあの子に髪の毛一本傷つけていない!」
ロン「……そういや君、ネズミのときにハニーのふともも……」
ブラック「……ほぉーーー」
ぺティグリュー「あ……あぁ……だって私も雄だもの、分かってよ」
826:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:08:29.57 ID:QL12bSr00
これはギルティですわ
827:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:09:07.95 ID:oCTrw8A/0
もし豚だったら処刑ものだな
ネズミだけど
829:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:09:58.45 ID:hDrZjXOIO
全豚に聞かれたらアズカバン送り以上の恐ろしい目にあうな
830:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:16:38.92 ID:
eS/7pxOt0
ブラック「君は……いいや。おまえがどうしてハニーに傷つけなかったか、教えてやろう」
ルーピン「おっと、彼が本気で怒ったようだ……私は少し黙っておこうかな」
ブラック「お前がどうしてハニーに手を出さなかったか?おまえは、自分が得すること以外は絶対にしないやつだからだ!」
ブラック「今や生きているのかどうかも分からないヴォルデモートのために、わざわざあのダンブルドアのお膝元で殺人などできるか?おまえが!?」
ブラック「おまえを恨んでいる者は随分といるようだからな!その者達からも逃れるために――そう、おまえは私から逃げていたのですらない!元々のお仲間からの報復が怖かったのだろう!自分の情報で打ち倒されたご主人様のおとしまえをつけさせられるのが怖いからだ!」
ブラック「そんな、こいつが。君のところにいると知って……あぁ、あのヴォルデモートがいつか力を、取り戻した時」
ブラック「こいつはすぐに行動を始める気だ、そう気づいた。抜け目の無いこいつのこと、ご主人様が一番喜びそうなものはよく知っている。ジェームズにはよくとびっきりの菓子をあげていたな?え?それと同じ気持ちで、ハニーの首をみていたのか?」
ブラック「私はいてもたってもいられず、犬になってアズカバンを抜け出た……獣の感情は、連中捕らえ辛いらしい」
ブラック「……信じてほしい。私は、君のお父さんやお母さんを裏切るくらいならば死を選ぶ」
ハニー「……」
ブラック「あぁ、君は……とてもお母さんに似ているな。だが目と、飛ぶ姿はお父さんにそっくりだ。は……ハニー」
842:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:29:29.91 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「……信じるわ」
ぺティグリュー「そんな!!そんな、あぁ、あぁあシリウス、助けてくれ、お願いだ。私はいい友人だったろう?お願い……」
ブラック「触るな。わたしのローブはもう十分に汚れてしまった。これ以上おまえのために、汚すつもりはない。返り血以外はな」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ、リーマス、分かってくれ。あの方の恐ろしさは、君にも分からないんだ。私、は、私は、仕方なく」
リーマス「あぁ、悪いがよく知っている。ジェームズだって、シリウスだって知っている。わたし達は何度も奴に詰め寄られた。ジェームズなんて、杖を交えて真っ向から、だ。それでも彼は闇に飲まれなかった」
リーマス「そんな彼を見て、何も思わず、裏切るなんて。私には理解しかねる」
ぺティグリュー「あぁ、お嬢さん、あなた、は。賢い人だ、そうでしょう?こんな惨めな弱いものいじめなんて、許されないでしょう?」
ハーマイオニー「……ハニー、こっちに」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー……君は、両親の生き写しだ。リリーに、それにジェームズn」
ブラック「黙れ!!!!!!ハニーに話しかけるとは、どういう神経だ!?」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー。ハニー。君はきっと、ご両親に似て優しいのだろう?」
ぺティグリュー「ねぇ、ハニー、助けておくれよ。私はまだ死にたくない、お願いだ、ハニー、ねぇ」
ぺティグリュー「なんでもしよう、約束する。何でもするんだ。あぁ、ハニー、君は両親によく似ているねぇ」
ぺティグリュー「ジェームズは、最期に私を許してくれたよ。あぁ、私を愛してくれたんだ。ハニー」
ぺティグリュー「君はご両親にそっくりだ……君も私を、愛してくれるだろう?優しい優しい、ハニー」
849:
なんかしらんがミス:2012/12/12(水) 03:35:00.38 ID:
eS/7pxOt0
ブラック「黙 れ ! ! おまえの口から、ジェームズの名前を出すな!!どの面をさげて、この子の前であいつの名前を……!」
ハニー「……待って、ブラック」
ブラック「うん」
ハーマイオニー「……素直だわ」
ロン「……なんなんだろう、僕、あの人がよくわからない」
ハニー「いいわ、ぺティグリュー。話しを聞いてあげる」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ!ハニー!君ならそう言うと思っていた!ハニー!あぁ!」
ハニー「いいから話なさい。さぁ」
ハニー「私の両親の、最期について。私の知っていることと一瞬でも違っていたら。あなたを許さない」
854:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:42:03.03 ID:
eS/7pxOt0
ぺティグリュー「……え?き、君の両親の、最期……?」
ハニー「……」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ、ハニー。君には辛いことだろう、優しい優しいハニー。私は、そんな酷い事は……」
ハニー「それを引き起こしておいてなにを……辛くなんかないわ。もう、乗り越えた」
ルーピン「……」
ハニー「言いなさい。あの夜、何があったの?」
ぺティグリュー「私、私は……ご主人様につれられ、案内したんだ、ポッター家に」
855:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:42:39.72 ID:nOC5T2M70
この展開は新しいな
857:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:43:47.22 ID:
eS/7pxOt0
ぺティグリュー「ご主人様は、ジェームズと二人になり……私をポケットから、出して。私の裏切りを、ジェームズに暴露なさって」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー!ジェームズは、私を『憎まない』と言ってくれた!逃げろ!と言ってくれた!」
ぺティグリュー「私はジェームズに、愛されていたんだよ、ハニー!」
ハニー「うそつき」
ぺティグリュー「……え!?」
ハニー「うそつき。全部全部、大嘘つきだわ、あなた。言ったでしょう、私」
ハニー「二人の最期は、乗り越えた。全部知ってるのよ……私を誰だと思っているの」
ハニー「あなたの友人の、ジェームズと、リリーの。子供なのよ?あなたはまだ、二人に嘘をつきつづけるの?」
862:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:49:24.66 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「あなたは言ったわね。パパはあなたを許した、って」
ハニー「えぇ、そうなんでしょうね。パパは、こう言ったわ」
ハニー「『憎んだりしない』って」
ぺティグリュー「い、言った?どうしてまるで聞いたように……あぁ、でも、そうだ!そうだった!彼は私を……」
ハニー「えぇ。そして。あなたに。『逃げろ』と言った」
ぺティグリュー「そう!そうなんだ!私から、あの方を、解放しようと……」
ハニー「『絶対にみつかるな! シリウスと リーマスに』」
ぺティグリュー「!?!?」
ハニー「……どうして、パパはこんなことを言ったのかしら」
864:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 03:53:30.43 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「……分かっていないの?いいえ、分かろうとしなかったのよね。あなたは、気づいていたのよね。だから、無理やり忘れようとしていたのよね」
ハニー「パパがあなたを許したのは。二人を殺人鬼にしないため」
ハニー「あなたに絶対に逃げてほしかったのは、二人があなたなんかのために手を染めてほしくないから」
ハニー「えぇ、あなたがパパにしたことは、『許された』かもしれない」
ハニー「でも、あなたは」
ハニー「もう、『愛されてなんかいなかった』。見捨てられたのよ、ぺティグリュー。ほかならぬ、あなたがパパを、裏切ったから」
ぺティグリュー「あぁ……あぁ、うぁ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
868:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:04:21.38 ID:
eS/7pxOt0
ぺティグリュー「……」
ブラック「……随分と大人しくなったな、ピーター」
ルーピン「……それは、そうだろう。こいつはこれまで、ジェームズはあそこまでした自分を愛していた、それだけで正気が保てていたんだ」
ハニー「……形は、違っても。その人は私と同じよ。パパたちの愛で、ここまでこれた。ニセモノだったとしてもね」
ハニー「……殺さないで、いてくれる?」
ブラック「……当たり前だ。あいつの最期の意思を、君から受け取ったのだから」
ハニー「……ありがとう。ふぅ……私、ちょっと座っていい?」
ロン「あぁ、もちのロンさ。ハニー。さぁ。腕なんて平気さ、君の前には痛みなんてふっとぶよ」
ハーマイオニー「ハニー……あっ、えぇ……抱きしめたいなら、好きにして」
869:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:06:37.76 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「……私。あの人を許すことは出来ても……ダメだわ。愛することは、出来ない。どうしても」
ロン「あぁハニー、君のしたことって、とっても気高いことだと思うぜ」
ハーマイオニー「そうよ、ハニー。あなたの選択を、どれだけの人ができるかしら」
ルーピン「……君は、殺し殺されで出来ていた私達のどうしようもない連鎖を。今この場で解放してくれたんだよ、ハニー」
ハニー「……あなたたちを?」
ルーピン「あぁ。君の両親と、おなじようにね」
ブラック「……礼を言うよ、ハニー。あぁ、こいつは……吸魂鬼と仲良くなるのが、ふさわしい。そうだろう?」
ハニー「……ふふっ。えぇ、そうかもね……アズカバンもきっと、悪くないところだもの。私の豚も、いるし」
ブラック「うーむ、それには賛同しかねるがね……いや、一昨年からなんだか騒がしかったか、ヒン、ヒンとか……?」
871:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:08:19.80 ID:QL12bSr00
プロ囚人豚であるクィレルはどうしてるだろう
獄中でハニーの素晴らしさを伝える伝道師となったのかな
872:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:09:34.56 ID:sR174Ito0
タフな囚人達がどんどん増えてゆく…
875:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:15:56.54 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「ピーターは、しっかり縛り上げたね。いいかいハニー、こいつが変身して逃げるそぶりをしたら……やはり殺す。それは分かってくれるね?」
ハニー「……えぇ。でも、それはないと思うわ」
ぺティグリュー「……」
ブラック「あぁ、君が言うならそうだろう。念のため、手錠で両手をつないでおこうか……ほら」
ルーピン「やけに手品が上手いことだよ。左は私が。先頭を行くしね」
ロン「それじゃ、反対は僕、が。いくよ。豚そこないの面倒は、一番豚たる僕がみないとね。いててっ」
ブラック「あぁ、すまないね。私は応急措置の類が下手で……君、支えてあげてくれるかい」
ハーマイオニー「えっ。あ、えぇ。ロン、こっちの手、はい……手ぇ大きいのねあなた」
ハニー「これ、どうするの?放っておいても、いいでしょうけれど」
ブラック「あぁ、スニベ……スネイプか。私が適当に、片足でも掴んで引きずろう」
ルーピン「死ぬよ。まったく……『モビリコーパス、体よ浮け』」
スネイプ「」ユラーッ
879:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:23:09.19 ID:
eS/7pxOt0
トンネル
ブラック「……このトンネルを、誰が一番早く抜けられるか。競いあったものだ」
ハニー「……へぇ。獣って、細い道を通るのが上手なのね。そういえば、クルックシャンクスとは?」
ブラック「あぁ、あの猫か。うん?君と同じ名前で名乗っていたがね。随分と賢いから、色々と手を貸してもらったんだ」
ブラック「それよりだね、あー、君は、これがどういうことになるか、分かっているかい?つまり……」
ハニー「回りくどいのは、嫌いだわ」
ブラック「おっと、そうだな。端的に言おう、ぺティグリューを引き渡すということは、だ。私が……自由の身になるんだ」
ハニー「……そうね」
ブラック「ただ殺すだけでは、もしかすれば上手くいかなかったかもしれない。その点でも、君にお礼を言わねばならないね」
ハニー「私と言う存在に?えぇ、当然のことね」
ブラック「あぁ、そうだな。それで、だ。君は、あー、誰かから聞いたことがあるかもしれないんだが。私が君の、後見人だということは?」
ハニー「……えぇ。知ってるわ」
883:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:26:44.56 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「伝説のジゴロはどこにいったんだまったく、これだからへたれ犬っころは」
ぺティグリュー「変わらないなぁ、私はどうしてこんなに変わってしまったんだ……」
ロン「回りくどいなぁもう、マーリンの髭」
ハーマイオニー「さっさと切り出してしまえばいいのにね……うーん、複雑、複雑だけど、うーん」
ロン「おいおいハーマイオニー、豚の規約を知らないのかい?彼女が誰をどう想おうともそれは彼女の勝手、僕らは紳士にヒンヒンあるのみ、だ」
ハーマイオニー「私は豚じゃないから知りませんわ、よ」
885:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:32:23.96 ID:
eS/7pxOt0
ブラック「そう、ジェームズとリリーは。二人に何かあったら君を私に、と。頼んだんだ」
ハニー「……えぇ。えぇ、っと……それって」
ブラック「あー、うん。君にも今の家があるんだろう、それは、分かる。夏に見た、いい家だな。家より君に目がいったが」
ハニー「あぁ、やっぱりあれってあなただったの……ねぇ」
ブラック「あー、私の汚名が晴れたなら。きっと、ダンブルドアに任せればすぐだろう。そうしたら」
ブラック「あー……よければ、なのだが」
ブラック「私と一緒に、暮らさないか?ハニー」
891:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:40:02.77 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「……」
ブラック「……すまない、忘れてくれ。こんな、誰とも知らない犬っころなんて……」
ハニー「……とんでも、ないわ」
ブラック「……うん?えぇっと、そうだな、いきなりこんなこと……」
ハニー「そうじゃ、なくって!あの、あの!住む家はあるの!?私、いつ引っ越してあげれば、あの!わたし、えぇっと!」
ブラック「……」
ハニー「わたし、家事はできるの!昔散々やっていたから!だから、お邪魔にはならないわ!あの!」
ブラック「っぷ、っは……はっはは、ははははははははははっ!!」
ハニー「!?な、なんで笑って……わ、笑わないで!笑わないで、よ!」
ブラック「いや、いやすまない。そこまでそっくりか、とね。普段は知的で飄々としていて冷静だ。しかし、ふむ。ふとした拍子に素の顔になる……あぁ、まったく君はお父さんの子だ」
ブラック「しかし、あぁ……さっき私は、君がリリーに似ていると言ったね。あれは撤回しよう」
ブラック「君のほうが、ずっとずっと可愛いようだ。二人もきっと、そう言うだろう」
892:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:42:26.38 ID:xVWV4WJ20
胸がキュンってなった
893:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:43:38.22 ID:GQ20eMbGO
何だろう、胸がきゅんきゅんする!
894:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:43:49.97 ID:J8zFLVeP0
つづけて、どうぞ。
899:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:46:40.31 ID:
eS/7pxOt0
ハニー「なっ……っあ、あの……当然!!当然だわ!!この、私……わたし」
ブラック「うんうん、なんだね。っく、戸惑う顔と、目がまったく、っく……」
ハニー「わ、笑わないで!もう、もう!!……え、っと」
ブラック「シリウス、でいい。恥ずかしい名だったが、君の父に褒められてから誇りになった。あぁ、君の家族として、君を照らす一等星になろう」
ハニー「あ……そう、そうさせてあげる!」
ハニー「……一緒に、一緒に暮らしましょう!シリウス!わたしの……大事な、おじさん!」
シリウス「あぁ、ハニー……ハニーぃいいいいいい!?!?!?あ、あぁ!たしかに肩書きはそうなるかもしれない、だけど、そこ、そこにカテゴライズされてしまうのかい私はぁああああああああ!!」
ルーピン「……まぁ、三十路過ぎのおっさんだから」
ロン「いや、でも、ねぇ。あのハニーの顔……あーぁ、なんだか生きる希望が薄れてきた。おいネズミ、一緒に吸魂鬼んとこいってやろうか」
ハーマイオニー「まるっきり、乙女よね……誰を想おうが、なんでしょ。しっかりしなさいよ」
900:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:48:30.33 ID:QL12bSr00
一番豚しっかりしろ
903:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:55:04.29 ID:
eS/7pxOt0
ルーピン「さって、と。地上だ。クルックシャンクス、木の根を押さえつけていてくれてありがとう」
ロン「へー、そうやってあの木って黙らせるのか。知りもしなかった」
ハーマイオニー「必要もなかったものね」
シリウス「どこまでも規格外ってことかい、まったく君らしい。おじさん、おじさんかぁ。そうか、私ってもう三十路過ぎてるのか……」
ハニー「私の前には罠なんてあってないようなものだものね。ねぇ、シリウス。さっきから何をブツブツ……あら?」
ルーピン「おやおやシリウス、パッドフット。やせこけたはずなのに昔の面影が少し戻ってみえるけど、どうしたんだい?まさかその歳で盛っているわけではなかろうね」
シリウス「おやおやルーピン、ムーニーよ。嫉妬は醜いね、私がハニーに下の名で呼ばれるのが悔しいかい?ル、ゥ、ピ、ン、先・生!」
ルーピン「……これだけは言いたくなかったが。シリウス、おすわ……」
ハニー「……ねぇ、先生」
ルーピン「うん?どうしたんだい、ハニー。空なんて見上げて……」
ハニー「今日は満月のようだけれど……先生、お薬は飲んでおいで、なのよね?」
つづく
912:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:58:50.54 ID:j10hWUb40
乙ヒンヒン!
911:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:58:22.61 ID:
eS/7pxOt0
すまん!まさか終わらんとは!!堪忍して!!!
完結編は日曜午前中から!!また間が空いてまうし!あとちょいなのに!重ね重ねすまん!
ラドクリフお大事に!!
じゃあの!
ハリー・ポッターシリーズ
一巻~七巻まで
世界的大ヒット発売中!
2014年後半、USJにて
ハリポタアトラクション建設決定!!
913:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 04:58:55.74 ID:AAPxW9bf0
長時間乙
続きが待ち遠しいぜヒンヒン!
919:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 05:00:15.14 ID:QL12bSr00
乙ヒンヒン
早くピーターに服従の呪文をかけるんだ、間に合わなくなっても知らんぞー!
921:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 05:01:10.09 ID:fapvB9TF0
今回も良かった
乙
926:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 05:04:24.37 ID:8j4Exi260
>>1乙
まあやっぱ区切りはこの辺がいいよな、原作でもここからまたもう一山だし
925:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/12(水) 05:03:39.12 ID:jbgc92OW0
これからどうなるか凄く楽しみだ
原作通りなのか違ってくるのか…
とりあえず乙ヒンヒン!
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事