1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:31:25.14 ID:
hr92bco60
QB「宇宙の維持に君たちのエネルギーなんて必要ないんだ」
まどか「え、それってどういうこと?」
QB「こういうことさ」
QB「カァッッッ!!!」
まどか「!?」ビクッ
宇宙の寿命が1億年延びた!
QB「ほらね」
魔法少女まどか☆マギカ ウエハース3 叶えたい願い事 20個入 BOX (食玩)
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:36:43.26 ID:
hr92bco60
まどか「ふうん……だったら私もキュゥべえに負けてられないな」
QB「無理をしない方がいい」
QB「ボクならともかく、君みたいな少女にはとても無理──」
まどか「ケェッッッ!!!」
QB「!?」ビクッ
宇宙の寿命が2億年延びた!
まどか「ね?」
QB「…………」ビキッ
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:38:40.96 ID:jox3W24v0
どういうことだwwwwww
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:40:27.32 ID:OzLRwO8f0
奇声を発すると伸びる仕組みか
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:42:07.15 ID:dmnIsHpm0
ワロス
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:42:12.78 ID:eIw1j4L30
エンッ!
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:42:29.96 ID:
hr92bco60
QB「なるほどね」
QB「地球の少女というのも、案外あなどれないものらしい」
QB「感情のないボクが、なんらかの感情に芽生えるところだったよ」
QB「だけど、やっぱりボクには及ばないね」
QB「ショアッッッ!!!」
まどか「!?」ビクッ
宇宙の寿命が10億年延びた!
QB「ボクがちょっと本気を出せば、こんなものさ」
まどか「ふぅ~ん、あくまで張り合うつもりなのね……」
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:45:57.23 ID:RRK8mA1I0
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:48:33.03 ID:
hr92bco60
まどか「すぅ~……」
まどか「はぁ~~~……」
QB「深呼吸なんかしたって無駄だよ」
まどか「ヌォアッッッ!!!」
QB「!?」ビクッ
宇宙の寿命が20億年延びた!
まどか「どう?」
QB「なるほど……とことんボクに刃向かうというわけかい」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:55:25.51 ID:
hr92bco60
QB「ザリャッ!!!」
宇宙の寿命が30億年延びた!
まどか「シャアッッッ!!!」
宇宙の寿命が50億年延びた!
QB「グワァッッッ!!!」
宇宙の寿命が100億年延びた!
まどか「キェバッッッ!!!」
宇宙の寿命が200億年延びた!
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:59:33.75 ID:
hr92bco60
QB「ドゥアッッッ!!!」
宇宙の寿命が500億年延びた!
まどか「アゥオッッッ!!!」
宇宙の寿命が700億年延びた!
QB「ドリュオゥッッッ!!!」
宇宙の寿命が1000億年延びた!
まどか「フゥアィッッッ!!!」
宇宙の寿命が1500億年延びた!
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:04:08.42 ID:mIJJNhRN0
永久機関が完成しとるやないか
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 21:52:42.73 ID:mIJJNhRN0
このしょうもなさ…俺が求めていたノリだ
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:06:40.19 ID:
hr92bco60
─
──
───
さやか「……アンタたち、何やってんの?」
まどか「あ、さやかちゃん!」
QB「ボクとまどかで宇宙の寿命延ばし競争をしてたんだよ」
さやか「ふ、ふぅ~ん……(どんな競争よ)」
まどか「もう10兆年くらい延びたかな」
まどか「そうだ、さやかちゃんも一緒にどう?」
さやか「いや……あたしはいいや。これから決闘だからさ」
まどか「あ、そっか……今日だったね。頑張ってね!」
さやか「うん、すぐにアイツの首を持ってきてやるから!」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:12:32.46 ID:
hr92bco60
QB「決闘というのはなんのことだい?」
まどか「さやかちゃんには因縁のライバルがいるの」
QB「ライバル?」
まどか「上条恭介君っていうクラスメイト」
まどか「今日……二人は決闘して、どちらか一人がこの世から消えちゃうの」
まどか「こんなのってないよ……」グスッ
まどか(あの二人は、いつか二人とも私が葬るって決めてたのに……)
QB「ふぅん」
QB(これは面白そうだ)
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:16:03.96 ID:oUkpzR710
なんなんだww
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:21:01.71 ID:mIJJNhRN0
カオスカオス
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:21:16.59 ID:
hr92bco60
<病院>
さやか「──えぇっ!? ウ、ウソでしょ……!」
恭介「本当だよ。事故で、もうボクの両腕は動かないんだ」
恭介「魔法か奇跡でもない限り、ね」ニヤッ
さやか「そんな……!」
恭介「さあ、決闘を始めようか」
恭介「ボクは事故に感謝してるよ」
恭介「両腕を使えないというハンデを背負いながら、さやかを倒したという──」
恭介「最上級の名誉を得ることができるからね」ニコッ
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:25:24.08 ID:
hr92bco60
さやか(こんなことって……!)
さやか(ようやく恭介と決着をつけるチャンスが来たのに……)
さやか(両腕を使えない恭介を倒したところで、あたしの名が上がるワケじゃない)
さやか(むしろ、あたしの人生の汚点になっちゃう!)
さやか(かといって、決闘拒否はあたしの辞書にはない)
さやか(ああ、どうしたらいいの!?)
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:30:21.20 ID:
hr92bco60
QB「やぁ」ヒョコッ
さやか「あ、キュゥべえ!」
恭介(キュゥべえ……? さやかにはなにかが見えてるのか……?)
恭介(凝視!)ギロッ
恭介(──見えた!)
恭介「さやか、なんなんだいこの小動物は?」
QB(へえ、魔法少女の素質もないのにボクを目視できるとはね)
さやか「えぇ~と、なんか宇宙のために少女を魔法ゾンビにしてるんだって」
恭介「えっ、いいなぁ! ぜひボクをゾンビにしてくれないか!?」
QB「君には素質がないから無理だよ。そもそも少女ですらないし」
QB「ところでさやか、ボクが前にいったことを覚えているかい?」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:33:32.00 ID:
hr92bco60
さやか「アンタと契約してゾンビになったら、願いを叶えてくれるんだっけ?」
QB「うん」
QB「今こそ契約する時じゃないかい?」
さやか「…………」
さやか「──あ、そっかぁ!」
恭介「?」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:35:02.33 ID:mIJJNhRN0
さやかちゃん安定しすぎ
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:35:05.47 ID:WeFdYl0+0
なんだこれ
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:40:23.55 ID:
hr92bco60
さやか「じゃあキュゥべえ、あたしの願いを叶えて!」
QB「さあ君は魂を代価にして、なにを願う?」
さやか「あたしの両腕も動かないようにして!」
恭介「!?」
恭介(今さやかの腕まで動かなくなったら──)
恭介(ボクが両腕を使わずに、さやかを倒すという最高の名誉を得るチャンスが)
恭介(永久に失われてしまう!)
恭介(じょ、冗談じゃない!)
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:42:25.68 ID:mIJJNhRN0
なんつう発想だよwww
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:43:31.17 ID:wnwuUA/i0
マジキチ
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:47:23.04 ID:
hr92bco60
恭介「ふざけないでくれっ!」
恭介「キュゥべえ、だったね。そんなバカげた願いを叶えちゃダメだ!」
さやか「なによ、恭介は関係ないでしょ」
さやか「これはあたしとキュゥべえの契約なんだから」
恭介「…………!」ビキビキッ
QB「悪いけど、さやか」
QB「今の願い、ボクとしても叶えることができないな」
さやか「え、なんで!?」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:51:12.04 ID:
hr92bco60
QB「だって、もし君の両腕が使えなくなったら」
QB「ボクが君を倒した時、名誉に傷がついてしまうじゃないか」
QB「“インキュベーターは両腕を使えない美樹さやかを倒しました”」
QB「──なんて、なんの自慢にもならないからね」
QB「だから今の願いを叶えることはできない」
さやか「なんですってぇ!?」
恭介「さすがはキュゥべえ!」
QB「だからさ、ここは上条恭介の腕を治すのがいいんじゃないかな?」
さやか「あ、なるほどね!」ニヤッ
恭介「!?」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:55:25.15 ID:mIJJNhRN0
まとものようでやっぱりおかしかった
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:56:26.94 ID:
hr92bco60
恭介「や、やめろ……」
さやか「キュゥべえ、恭介の腕を治して!」
QB「うん」
恭介「やめろぉぉぉぉぉ!!!」
パアァァァ……
さやかは魔法少女になり、恭介の両腕は完治してしまった。
さやか「これでハンデ無しだね、恭介」ニヤッ
恭介「ち、ちくしょう……!」ギリッ…
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 22:59:26.61 ID:
hr92bco60
恭介「よくもボクの腕を治してくれたね……!」
恭介「これでもう、両腕無しでさやかを倒すという名誉を得ることはできない……!」
恭介「しかも、さやかはゾンビになれるというおまけつき……!」
恭介「君たちはボクをいじめているのかい?」
QB&さやか「うん」
恭介「…………」ブチッ
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:02:50.52 ID:mIJJNhRN0
恭介君ざまぁです
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:03:21.97 ID:2PH0AtPD0
恭介に勝ち目あるのか
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:05:34.02 ID:
hr92bco60
恭介「よぉ~し、分かった……」
恭介「さやかとキュゥべえ、せめてこの場で君たちを葬らなきゃ気が済まない」ビキビキッ
さやか「だれがだれを葬るって?」
さやか「ま、ここらでだれが最強かを決めるのも悪くないか」ニイッ
QB「美樹さやか、上条恭介……」
QB「君らのようなビッグネームを狩れば、ボクの名もさらに上がるよ!」キュップイ
恭介、さやか、キュゥべえが、同時に拳を繰り出す。
──ズドォンッ!
見滝原が、揺れた。
3匹の怪物による闘いが幕を開けた。
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:05:52.99 ID:yeTSm0an0
どういうノリなんだよwwww
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:08:30.96 ID:mIJJNhRN0
緊急速報だよマミさん
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:12:28.06 ID:
hr92bco60
まどか「…………」ピクッ
まどか(大きな闘気が三つ、激しくぶつかり合ってる……)
まどか(さやかちゃんと上条君と……残りはキュゥべえか。決闘に混ざったのね)
まどか(いいなぁ、私も混ざればよかった)
まどか(でもまあ……あの三人の勝者を私が斃せばいいだけだしね)ウェヒヒッ
マミ「あら、鹿目さん」
まどか「あ、マミさん! 今日も魔女退治ですか?」
まどか「歯に魔女の食べカスがついてますよ」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:15:29.82 ID:
hr92bco60
マミ「あらやだ」ポッ
マミ「首を噛みつかれたから、ついついお返しに噛み砕いちゃったの」
まどか「もう、マミさんったら」フフッ
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ズドォン!
マミは自分の口の中にティロ・フィナーレを放ち、歯を掃除した。
マミ「──ふうっ」プスプス…
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:20:28.16 ID:
hr92bco60
まどか「前から聞きたかったんですけど……」
まどか「マミさんはいったいなにを願って魔法少女──」
まどか「じゃなかった、ゾンビになったんですか?」
マミ「……私ね、昔交通事故にあったの」
マミ「そしたら、瀕死になった私にキュゥべえが近づいてきたのよ」
まどか(マミさんにそんな過去が──)
マミ「ここまでいえば、あなたなら私がなにを願ったか分かるでしょう?」
まどか「え……ちょっと分からないです」
マミ「私の立場になったつもりで考えればカンタンよ」
まどか「──あ、そうか!」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:26:41.59 ID:
hr92bco60
まどか「マミさんは──」
まどか「“自力で助かってみせるから、絶対手を貸すな”って願ったんですね!」
マミ「そのとおり!」
マミ「キュゥべえの力を借りずに危機を脱した私は、契約に従いゾンビになったの」
マミ「いずれ魔女になるっていうのも、面白そうだったしね」ウフッ
まどか「魔女になれるといいですね!」
マミ「ええ」
マミ「だけどほら、このソウルジェムを見て」
まどか「うわぁ、真っ黒!」
マミ「でしょう? なのに全然魔女になる気配がなくて困ってるのよ」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:30:36.37 ID:
hr92bco60
マミ「他にやることもないし、魔女をひたすら倒してたんだけど……」
マミ「それもいささか飽きてきたわ」
マミ「そろそろもっと手応えのある人と戦いたいわね」チラッ
まどか「ダ、ダメですよマミさん……」
まどか「そんな素敵な殺気を向けられたら私、自分を抑えられなくなっちゃう……!」
ゴゴゴゴゴ……
マミの闘気に触れ、まどかの理性が急速に失われていく。
一触即発!
「させないわ」ザッ
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:35:42.65 ID:
hr92bco60
ほむら「まどかは──」
ほむら「私の獲物よ」
まどか「ほむらちゃん!?」
マミ「暁美さん……」
マミ「たしかあなたは、あらゆる時間軸の中で最強の鹿目さんと戦うことを」
マミ「キュゥべえに願ったんだったわね?」
ほむら「そうよ。そして何度も時間をやり直し、ようやくたどり着いた」
ほむら「そのまどかはまちがいなく、全ての時間軸の中で最強よ」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:41:28.73 ID:
hr92bco60
ほむら「ようやく私の手で葬るに値するまどかを見つけたの」
ほむら「ジャマはさせないわ」
マミ「あなたの努力は認めるけど、物事にはルールがあるの」
マミ「先に鹿目さんと出会ったのは私なんだから、鹿目さんは私の獲物よ」
ゴゴゴゴゴ……
睨み合うマミとほむら。
見滝原の法則が乱れるほどの、闘気のぶつかり合い。
まどか「ちょ、ちょっと待って二人とも!」
まどか「獲物とかどうとか、そんなの絶対おかしいよ!」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:44:50.34 ID:
hr92bco60
まどか「だって……獲物はあなたたちの方なんだから」
マミ&ほむら「!」ゾクッ
ドギャアッ!
まどかは二人の顔面に、同時に拳を叩き込んだ。
二人に獲物扱いされたことが、よほどプライドにさわったようだ。
マミ「くっ!」ズザァッ
ほむら「ううっ!」ザザッ
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:44:52.59 ID:82vSi/ak0
みたきはら の ほうそく が みだれる!!
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:47:29.64 ID:
hr92bco60
マミ「…………」ペッ コロン
マミ(金剛石を豆腐のように噛み砕く、私の歯が欠けた……)
マミ(すばらしい、すばらしいわ、鹿目さん……!)
ほむら「…………」ヨロッ
ほむら(タンクローリーの爆発でもビクともしない私をよろめかせるなんて……)
ほむら(まどか、ますますこの手で倒したくなったわ!)
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:48:33.45 ID:6WPnsP2g0
化け物め……
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:52:26.37 ID:
hr92bco60
その頃──
<病院>
恭介「ストラディバリウスッッッ!!!」
バギャアッ!
恭介の正拳突きが、さやかのソウルジェムを粉砕した。
恭介「ん? さやかが死なない?」
恭介「キュゥべえ、君の話ではあの石は、ゾンビの弱点だったはずだけど」
QB「ボクにもわけがわからないよ」
さやか「ふっふーん、なんで平気か教えてあげよっか?」
さやか「根性があれば、ソウルジェムなんか砕けてもどうってことないのよ」
恭介「なるほど」
QB「根性なら仕方ないね」
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:55:16.41 ID:mIJJNhRN0
QBあっさり言ったなぁ
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/17(月) 23:59:25.09 ID:
hr92bco60
さやか「スキありィィィッッッ!!!」
ズドォッ!
さやかの蹴りがキュゥべえを壁まで吹き飛ばした。
さやか「あれ、あまり効いてない……?」
QB「さやか、なんでボクがキュゥべえと呼ばれるのか教えよう」コキッ
QB「究極だからさッッッ!!!」
ボゴォッ!
QBの体当たりが、恭介のミゾ落ちに炸裂した。
QB「おかしいな、内臓ごと腹を貫通するつもりだったのに」
恭介「この程度じゃ、バイオリンで鍛えたボクの肉体は貫けないよ」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:01:49.27 ID:2g5ndMRj0
バイオリンやれば腹筋つくのか
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:05:35.97 ID:PIcUsQC60
こいつら……絶望を知らないッッ!!?
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:08:47.54 ID:
+7BOMkve0
外の三つ巴バトルも激化していた。
マミ「ティロ・フィナーレ(背負い投げ)ッッッ!!!」ブオンッ
ズドンッ!
マミの背負い投げで、まどかが地面に埋まる勢いで叩きつけられる。
まどか「効いたよ、マミさん」ガシッ
まどかは一瞬でマミの右足にアキレス腱固めを極めた。
ブチンッ!
マミ「やるわね、鹿目さん」
マミはちぎれたアキレス腱を、蝶結びで治した。
そこへほむらが飛び込み、マミとまどかに蹴りをお見舞いする。
ドゴォッ!
まどか&マミ「うごっ!」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:13:28.20 ID:
+7BOMkve0
まどか「いい一撃だったよ、ほむらちゃん……セイッッッ!!!」
メキャアッ!
まどかのハイキックが、ほむらの顔面にめり込んだ。
ほむら「くうっ!」ザザッ
ほむら「……さすがね」
ほむら「まどかはもちろんだけど……巴マミもね」
ほむら「予定変更、まどかだけじゃなく二人とも今この場で仕留めるわ」
マミ「私こそ、こんなに楽しい戦いは初めて……!」ニタァ…
まどか(二人とも、ものすごく強いなぁ)
まどか(もしこんなものすごい二人を私の手で葬り去れたら)
まどか(それはとっても嬉しいなって)ゴゴゴゴゴ…
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:14:45.34 ID:zg1+OehN0
大気揺れすぎィィ!!
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:20:15.20 ID:
+7BOMkve0
彼女らの死闘を眺める、一人の魔法少女。
杏子「まったく、どいつもこいつもドンパチ始めやがって……」
ギュウウウウ……!
杏子の右手にあるリンゴが、握力で汁を出す。
杏子「あ~ん」
ボジョボジョボジョ……
ゴクッ ゴクッ ゴクッ
杏子「やっぱり果汁は100%に限るね」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:23:38.71 ID:
+7BOMkve0
杏子「しかしまぁ、このバトルで生き残ったヤツをアタシが狩れば」
杏子「アタシの最強が証明できるってわけだ」
杏子「こっちはリンゴでも飲みながら、高みの見物と洒落こませてもらうよ」
ギュウウウウ……!
ボジョボジョボジョ……
ゴクッ ゴクッ ゴクッ
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:29:55.64 ID:
+7BOMkve0
しかし──
仁美「すごい闘気を感じたかと思ったら、あなたは誰ですの?」ザッ
杏子「ん?」
仁美「今日こそさやかさんと上条君を仕留めようと、はりきっていたのですけど」
仁美「まあ、あなたでもいいですわ」ゴキッ ゴキッ
首を鳴らす仁美。
杏子「ふぅん、ようするにアタシで準備体操でもしようってこと?」
杏子「ナメられたもんだねぇ」ギロッ
両者のローキックが、ぶつかり合う。
ズガァッ!!!
衝撃で大気が弾け飛び、見滝原全域が一時的に真空状態となった。
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:38:30.41 ID:
+7BOMkve0
巨大な闘気は新たな死闘を生み、それはさらに巨大な闘気を生む。
ここでもまた、新たな戦いが始まろうとしていた。
<鹿目家>
知久「さてと、ボクらも始めようか!」パキポキ
詢子「これだけの闘気を見せつけられちゃ、戦わずにはいられないねえ」メキメキ…
タツヤ「たたかう~!」
タツヤはフォークを床に突き刺した。
ズンッ!!!
鹿目家を中心に、猛烈な闘気の奔流が生み出される。
ズオアッッッ!!!!!
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:42:45.27 ID:
+7BOMkve0
桜前線ならぬ死闘前線は、瞬く間に見滝原中に広がった。
至るところで人智を超えた超絶バトルが展開される。
もはや見滝原は、常人では生存すらかなわない異次元の魔境と化していた。
だが、それゆえに──
嗚呼、それゆえに──
人々は迫りくる『絶望』に気付きもしなかった!
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:43:24.97 ID:uPHbaYC20
おいおい・・・これじゃせっかく伸ばした宇宙の寿命が縮んじまうじゃねーか
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:49:27.20 ID:
+7BOMkve0
<気象観測所>
観測員A「雷雲が、とんでもない勢いで分裂と回転を起こしています!」
観測員A「明らかにスーパーセルの前兆です!」
観測員B「…………」ワクワク
観測員B「こんなチャンスを待っていたッッッ!」
観測員B「我が鋼の肉体で、異常気象を食い止めるチャンスをッッッ!」
観測員B「出撃するぞ!」
観測員A「応ッ!」
観測員B「おっとその前に、キサマと決着をつけなければな!」
観測員A「応ッッッ!!!」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:51:35.42 ID:zg1+OehN0
なんてこったグンマーが誕生する瞬間じゃないか
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:52:23.99 ID:rit1yk9h0
ワルさん大丈夫かよ
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:56:00.77 ID:
+7BOMkve0
誇り高き見滝原の戦士たちよ!
我を見失って戦っている場合ではないぞ!
戦闘を中断し、感覚を研ぎ澄ませれば、気付くことができるはずだ!
だが不運にも、誰も気付くことはない。
最凶最悪の魔女、真なる絶望『ワルプルギスの夜』の接近に……!
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:56:14.60 ID:CdkzVFRW0
ワルプルギスに勝ち目がないwwww
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 00:59:23.84 ID:zg1+OehN0
見滝原全市民VSワルプルギスの夜
ワ ン ナ イ ト カ ー ニ バ ル 開 始
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:05:19.76 ID:
+7BOMkve0
“元”魔女ワルプルギスの夜氏は語る──
ワルプルギス「なんで、あっしが魔女をやめたか……だったな?」キャハハッ
ワルプルギス「あっしもさ、これでも魔女としてはベテランを自負しててね……」キャハハッ
ワルプルギス「そりゃあ、あちらこちらでヤンチャをしたもんさ」キャハハッ
ワルプルギス「ま、魔女なんつうモンは、好き勝手やってナンボだからな」キャハハッ
ワルプルギス「んで、少し前だったか……ある町を狙ったのさ」キャハハッ
ワルプルギス「なんつったかな、たしか……“ミタキハラ”だったか……」キャハハッ
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:09:59.80 ID:1Y+ki+8I0
キャオラッ
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:11:08.99 ID:
+7BOMkve0
ワルプルギス「──信じられるかい?」キャハハッ
ワルプルギス「あの町の住民全員……あっしより遥かに強い力を持っていやがった」キャハハッ
ワルプルギス「一人や二人がじゃない、全員がだ」キャハハッ
ワルプルギス「悟ったよ……。あの町にゃあ逆立ちしても……」キャハハッ
ワルプルギス「いや逆立ちしなくても勝てねえってな」キャハハッ
ワルプルギス「あっしは“ミタキハラ”への侵入を諦め……引き返したよ」キャハハッ
ワルプルギス「もちろん、その日のうちに足を洗ったさ」キャハハッ
ワルプルギス「一度心が折れたら、もう魔女はやっていけねェ」キャハハッ
ワルプルギス「今後はこのデカイ体を生かして……マジメに働くつもりさ……」キャハハッ
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:16:05.09 ID:
+7BOMkve0
ワルプルギスの夜との戦いは回避できたが、戦いは続いていた。
まどか「でやぁッッッ!!!」ズドンッ!
ほむら「はぁぁッッッ!!!」ベキィッ!
マミ「ティロ・フィナーレ(アルゼンチン・バックブリーカー)ッッッ!!!」メキィッ!
さやか「えいやァッッッ!!!」バキィッ!
QB「きゅっぷいッッッ!!!」ドゴンッ!
恭介「グァルネリッッッ!!!」ザシュッ!
杏子「とりゃぁッッッ!!!」ガキィッ!
仁美「DEATH輪(死のリング)ッッッ!!!」ドズゥッ!
知久「ココアッッッ!!!」ジャボォッ!
詢子「ハゲッッッ!!!」ドシュッ!
タツヤ「鹿目流奥義、絶命昇天他界拳ッッッ!!!」グシャアッ!
見滝原は、今日も平和です。
おわり
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:23:13.83 ID:LaaoEmjn0
乙乙乙
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:26:31.81 ID:rit1yk9h0
頭がティロティロしてきた
面白かった
乙じゃん
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:42:53.34 ID:Wn9Gq6w60
乙
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 01:46:22.53 ID:1acez26q0
わけがわからないよ
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/18(火) 02:02:45.06 ID:v2BVqI4aO
DEATH輪(死のリング)は天才だと思った。
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