13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:09:08.78 ID:
xqoUI7/DO
おさな「おとこー」
男「……幼?」
おさな「そうだよー」ニパッ
男「え……あれ?」
おさな「どーしたの?」
男「いや……うん。俺疲れてるのかな」
おさな「わっ、たいへんだよ! ちゃんとやすまなきゃ!」
男「あぁ、そうだよな……まさか幼がちっちゃかったころの姿に見えるとかな」
おさな「えー?」
男「そもそも最近はまともに口も聞いてないのに……欲求不満かな」
おさな「それならだいじょーぶ!」
男「なにが?」
おさな「わたし、ちっちゃくなっちゃったの!」
男「……はぁ?」
みたいな方向でよろしいか
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる5 「別冊パチレモン付き」限定版 (GA文庫)
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:18:09.60 ID:
xqoUI7/DO
男「……いやいや、本格的に疲れてるんだな俺」
おさな「だいじょーぶ?」
男「うん……現在進行形でだいじょばないかな」
おさな「たいへんだ!」
男「うん、大変だ」
おさな「あたまいたいの?」
男「いや……うん。結構ストレスとかたまってるのかなって」
おさな「じゃあマッサージをしてあげましょー!」
男「あぁ、うん……ありがとう」
おさな「どいたまんして!」
男「それをいうならどういたしまして、だろ?」
おさな「そうだった、たいへん!」
男「……そうだなぁ」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:22:43.02 ID:
xqoUI7/DO
男「しかし、幻覚みるほど疲れてたのか俺」
おさな「わたしげんかくじゃないよ?」
男「幻覚はみんなそういうんだ」
おさな「そうなの?」
男「いや、知らないけど」
おさな「もー、うそつきはダメなんだよ?」
男「あぁ、ごめんごめん」ポンポン
おさな「えへへー、ゆるしたげる!」
男「うん、ありがとう……しかし」
おさな「?」
男「最近の幻覚すごいな。手触りまであるのか」ナデナデ
おさな「もー、ほんものだってばー」
男「はいはい」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:27:13.42 ID:
xqoUI7/DO
男「……昔の幼か。このころは仲良かったのにな」
おさな「どーしたの?」
男「いや、なんでもない……結婚の約束とかしちゃってさ」
おさな「あっ、それならわた、し……」
男「ん? どうした」
おさな「うっ……ああああっ! なんでもない! 忘れなさいよ!」
男「!?」
おさな「何よ、文句あるの? 男のくせに生意気よ!」
男「えっ……あれ? 幼?」
おさな「なによ」
男「……え?」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:32:45.15 ID:
xqoUI7/DO
おさな「叔父さんのこと覚えてる?」
男「えっ、ああ。あの妙なものばっか作ってた?」
おさな「昨日ふらっと来たと思ったらよくわかんない薬とか飲まされたのよ」
男「おいおい……あの人まだそんなこと」
おさな「まぁ、それで気づいたらこのざまよ」
男「……つまり、幼に間違いないんだな?」
おさな「ほんっと、最悪ね。私が私じゃないみたい」
男「まぁ、ちっちゃくてかわいらしいしな」
おさな「からかってるんじゃないわよ」
男「失礼しましたお嬢様」
おさな「あー、とにかく! 私は私に間違いないんだけど」
男「ん?」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:38:44.44 ID:
xqoUI7/DO
おさな「よくわかんないことを勝手に口走るのよ、この身体」
男「あぁ……昔みたいでかわいかったけどな」
おさな「か、からかわないでよバカ……だからね」
男「このままじゃいろいろ大変だから面倒みろって?」
おさな「……アンタに頼むのは気が乗らないんだけどね」
男「昔は一緒に風呂だって入ったんだしロリコンじゃないからだいじょう、ブッ!?」バキッ
おさな「……私が私らしくない時の言動は気にしなくていいから」
男「あ、あぁ……子供のいうことだからな。大丈夫だわきまえてる」
おさな「うん、ありがとう……ごめん限界」ガクッ
男「ちょっと待て、戻る方法とか……」
おさな「どーしたの?」ケロッ
男「……次にでてきた時に聞くか」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:43:54.45 ID:
xqoUI7/DO
おさな「ねーねーおとこ!」
男「はいはいなんですか?」
おさな「むぅ……はいはいっかいなんだよ!」
男「はい、失礼しました」
おさな「よろしい!」
男「お褒めに与り光悦至極にございます」
おさな「こーえ……?」
男「とっても嬉しいってこと」
おさな「なんだぁ、それほどでもないよ! だってわたしおとこのことだいすきだもん!」
男「あはは、ありがとう」ナデナデ
おさな「えへへ」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:46:12.00 ID:13HzsSNg0
なんだよ!
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:47:22.28 ID:ZlQ7IFzgP
幼児化してる時の言動とかを幼馴染が覚えているかどうかは非常に問題だと思います
勿論覚えてるんですよね
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:47:43.68 ID:
xqoUI7/DO
おさな「ねぇねぇおとこ、おなかへったー」
男「ん……飯作ろうか。なにがいい?」
おさな「オムライス!」
男「了解。まかせなさーい」
おさな「あっ、あとね」
男「仕上げのケチャップは任せるからな」
おさな「うん! さすがおとこはわかってるねー!」
男「まぁ、つきあいも長いからなぁ」
おさな「さぁ、がんばれおとこー!」
男「あいあいさー」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:52:22.37 ID:
xqoUI7/DO
おさな「ふんふんふー♪」
男「もうちょいだな……後は卵でライスを包むだけ!」
おさな「ごーごーおとこー♪」
男「お姫様にもいいところ見せたいから……なっ」ヒョイッ
おさな「おー」
男「一丁あがり!」
おさな「かっこいいー!」ギュッ
男「はっはっは、軽い軽い」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 15:56:20.62 ID:
xqoUI7/DO
男「じゃあ次は俺の分を……」
おさな「……」ジー
男「……作ってみるか?」
おさな「えっ、でも……」
男「大丈夫、危なくないように手伝うからさ」
おさな「そうなの……? いいの?」
男「あぁ、なんだか幼の料理が食べたくて仕方ないんだ!」
おさな「えへへ……そこまでいうなら、わたしがつくってあげましょー!」
男「よっ、日本一!」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 16:00:58.76 ID:
xqoUI7/DO
おさな「むー」
男「力入りすぎ、もっとゆったり持って」
おさな「バッ! ってやりたい、バッ!って」
男「その体じゃちょっと無理じゃないかな」
おさな「できるもん! だいじょうぶだもん!」
男「あのな……」
おさな「やだやだ、わたしやるの!」
男「……はぁ。そういえば一度いいだすと聞かなかったよな」
おさな「わたしひとりだってできるんだから! もうおとこなんて」
男「はいはい、どうかお手伝いするのを許してくださいませ」
おさな「……むぅ、はいはいっかいだよ」
男「はい、お姫様」
おさな「そこまでいうなら、しかたないなぁ」
男「ありがたきお言葉」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 16:38:44.24 ID:xywmsG/T0
おさな「……うぅ」
男「泣くな、漢だろ!」
おさな「おんなのこだもんっ!」
男「そうだった」
おさな「……ごめんね、おとこ」
男「ん?」
おさな「だって、わたし……しっぱいしちゃったもん」
男「どこがだ?」
おさな「ぐ、ぐちゃぐちゃで……おいしそうじゃないもん……」
男「なにをおっしゃるうさぎさん。こんなにうまそうなオムライスは初めてだぞ?」
おさな「で、でも」
男「俺の分はこっちだからな! わけてやんなーい! はっはー、ざまぁ!」
おさな「……おとこぉ」ウルッ
男「ちょ、なんで泣くの!?」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 16:42:39.12 ID:xywmsG/T0
おさな「おとこぉ……」ギュゥ
男「あー……大丈夫だから。おいしそうだから」
おさな「ほん、とに? いいの……?」
男「うん。あんまり泣いてると……ケチャップを俺がかけちゃおうかなー?」
おさな「あっ、それはだめぇ!」
男「じゃあ、任せた」
おさな「うん……こんどこそ、しっぱいしないんだからね!」
男「うん。大丈夫だぞ」
おさな「ケチャップケチャップらんらんらー♪」
男「……珍妙な歌だな」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 16:44:31.30 ID:xywmsG/T0
おさな「うーん、かんせい!」
男「いえい!」
おさな「どうぞ、めしあがれ」
男「おう、ありがとう……ん?」
おさな「どーしたの?」
男「これ、文字が書いてあるよな」
おさな「そうだよー」
男「見間違えじゃなければ『男LOVE』って読めるんだけど」
おさな「じょうずでしょー」
男「……あぁ、うん。ありがとう」ナデナデ
おさな「えへへ」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 16:48:25.82 ID:xywmsG/T0
おさな「ねぇねぇ」
男「どうした?」
おさな「おなかいっぱいになったから、おふろはいりたい」
男「あぁ、うん……沸かすか」
おさな「まかせたぞー、おとこたいいん!」
男「かしこまりました、隊長殿!」
おさな「さー、をつけなさい!」
男「サー、イエスサー!」
おさな「よろしい!」
男「……で、意味はわかってる?」
おさな「わかんない!」
男「だろうね」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 16:53:51.70 ID:xywmsG/T0
男「……LOVEねぇ。俺のこと大好きだった時期に精神が戻ってるってことか」
男「あの頃はよかったなぁ……」
おさな「ねーおとこー」
男「んあっ!?
おさな「おふろわいたよー?」
男「あ、あぁ。先にはいれよ」
おさな「えー?」
男「……ん? 俺が先の方がいいのか?」
おさな「いっしょがいいのにー」
男「いっ……」
おさな「いやなの……?」
男「いや、別に俺は……構わないけど」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:00:22.03 ID:xywmsG/T0
男(落ちつけ……相手は幼女だぞ? 子供のころは一緒に風呂入った仲だし)
男(そもそも俺ロリコンじゃねぇし。ノーマルだし。ボンキュッボンのおねぇさん大好きだし)
おさな「ねぇ、おとこー。まだー?」
男「あっ、うん。脱ぐから、わかってるから!」
おさな「んー?」
男「ほら、幼も服脱いで」
おさな「ぬげなーい」
男「えっ?」
おさな「ねぇねぇ、ぬがせてー」
男「あのなぁ……」
おさな「ぬがせてぬがせてー!」
男「あー、わかったから。あんまり大きな声出すなよ」
おさな「きゃー、けだものー♪」
男「意味わかっていってるのかそれ」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:01:32.54 ID:MF8bZP0T0
なぜか男「幼馴染が巨大化した」に見えた
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:03:32.06 ID:xywmsG/T0
>>49
男「幼……!」
幼「おーとーこー」
男「待て、どういうことなんだこれは……」
幼「わーかーんーなーいー」ぐおおおぉ
男「ちょっ、あぶねぇ!」
幼「ごーめーんーねー」
男「いや、いいから! 心当たりは!?」
幼「わーかーんーなーいー」ぐおおおぉぉぉ
男「だからあぶねぇっつってんだろうが!」
幼「ふーえーぇーぇー」
男「音波攻撃だと!?」
こういう路線?
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:04:38.55 ID:MF8bZP0T0
>>50
まさにそんなのイメージして開いたら寧ろ逆でワロタ
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:04:56.23 ID:bn+oYv9L0
>>50
そんなことをしている場合じゃないだろ
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:11:44.89 ID:xywmsG/T0
おさな「おとこもぬぎぬぎしましょうねー」
男「すっぽんぽんで異性のズボンを脱がせようとするんじゃありません、はしたない」
おさな「えー? でもわたしのことはぬがせたくせにー」
男「なんか誤解を招く言い方だな」
おさな「いやーん」
男「はいはい色っぽい色っぽい」
おさな「むぅ、つれないぞー」
男「まったく……幼女に反応するほど変態じゃねぇよ」
おさな「むー」
男(……なんだ、昔の幼そのものじゃないか)
男(これで反応なんてするわけないよなぁ……純粋な子供なんだから)
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:15:38.37 ID:xywmsG/T0
男「さて、幼……髪洗えるか?」
幼「できなーい」
男「……まぁ、予想はついてた。洗えって?」
幼「うん! おねがいしまーす」
男「ん。はいはい」
幼「はいはいっかーい」
男「はい。じゃあ泡だてて……と」
幼「まだー?」
男「先に泡だてたほうが髪にはいいらしいぞ? 女の子なんだからそういうのにも気をつけろよ」
幼「はーい」
男「わかればよろしい。それじゃ……」ワシャッ
幼「んっ」
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:20:54.66 ID:xywmsG/T0
男「……おぉ、すごいな」ワシャワシャ
幼「んー?」
男「いや、髪に指を通してるだけで気持ちいい」ワシャワシャ
幼「えへへー、じまんのかみなんだよー」
男「……昔は伸ばしてたのにな」スゥ…
幼「えー?」
男「いや、なんでもない。かゆいところはございませんかー?」スルッ
幼「んー、くるしゅうないぞー」
男「それはそれはよろしいことで」ワシャワシャ
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:23:47.78 ID:xywmsG/T0
幼「んー、きもちーよー」
男「そうか……じゃ、流すかな」
幼「はーい」
男「目はちゃんとつむれよー」
幼「んー!」
男「じゃあ、ジャバジャバーっとね」ザバーッ
幼「んー」
男「ちゃんと流さなきゃ髪が傷んじゃうか」ジャーッ
幼「んんー」
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:30:48.19 ID:xywmsG/T0
おさな「ねーおとこー」
男「ん?」
おさな「わたしねー、おとこのことだいすきだよ」
男「あぁ、俺も好きだぞ?」
おさな「ほんと?」
男「あぁ。もちろん」
おさな「わぁい! やったぁ!」
男(……あぁ、かわいいなぁ)
男(子供とかできたらこんな気分になるのかな……悪くないな)
おさな「じゃあおとこー」
男「ん?」
おさな「わたしがおせなかながしてあげる!」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:34:44.23 ID:xywmsG/T0
男「ん、あぁ。じゃあお願いしようかな」
おさな「うん、よいしょ」
男「……大丈夫か?」
おさな「だいじょうぶだよー」
男「ならいいけどな……」
おさな「えいっ」ゴシゴシ
男「ん……うん」
おさな「おかゆーいとこーろはごーざいませーんかー♪」
男「快適ですよー」
おさな「それーはーすてきーですねー♪」
男「……ふふっ」
おさな「どうしたのー?」
男「いや、いい創作ソングだと思ってね」
おさな「そっかー」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:44:35.48 ID:xywmsG/T0
おさな「じゃあこんどはまえをあらってあげましょー」
男「ちょ、それは流石にいいから!」
おさな「えんりょしなくていいのよー」
男「いやいや、待てって……」
おさな「ほー……ら……って」
男「おい、だか、ら……?」
おさな「きゃ、きゃああああああ!? ちょっと、なに見せてるのよ、隠しなさいよ!」バキッ
男「へぶっ!?」
おさな「し、信じられない! 最低よ!」
男「いや、ちょっとまて……いつもの幼か?」
おさな「そ、そうよ……なによ、こっち見ないでよ!」
男「お、おう。すまん」
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:49:32.17 ID:YaOfrVj50
よいぞよいぞ
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:50:22.75 ID:9Dep9yXY0
寸胴体型見せられてもな・・・
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:55:04.62 ID:xywmsG/T0
男「いや、でも一緒に風呂入ろうっていったのはお前だしな」
おさな「う、それでも乙女の髪に勝手に触れたりするのはセクハラなのよ?」
男「あー、ごめんごめん」
おさな「適当すぎる! なによ、本気にしないでよね!?」
男「本気にって……なにを?」
おさな「わ、わからないならいいから! アンタはさっさと……うっ」
男「ちょ、ちょっと待て。だからなんのことか……そもそもお前、戻る方法とか」
おさな「もど、るのは……」
男「わかるのか? 方法が分かればなにか」
おさな「……だめ、やっぱり。わた……し……」ガクッ
男「おい、幼……」
おさな「……んー?」
男「……またか。早すぎるんだよ」
おさな「だいじょうぶ?」
男「あぁ……」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 17:58:43.42 ID:xywmsG/T0
男(幼が元に戻るにはどうすればいいんだろうか……)
男(意識だけなら時々戻るみたいだが、そもそも身体が……)
おさな「どうしたのー?」ペターン
男「いや、なんでもない」
男(……見事に子供ボディだもんなぁ。どうしたもんか)
おさな「へんなのー」
男「変で悪かったなぁ」
おさな「でもそんなとこもすきー」
男「はは、光栄だなぁ」
おさな「もー、ほんとうだよ?」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 18:08:12.50 ID:xywmsG/T0
おさな「もうあがるー?」
男「いや、どうせだから肩まで浸かって10まで数えようか」
おさな「うん、わかったー!」
男「よし、いーち、にーぃ」
おさな「さーん、しーぃ」
男「ごーぉ、ろーく」
おさな「しーち、はーち」
男「きゅーう、じゅー!」
おさな「もーいいかーい?」
男「もーいーよー、ってそれはかくれんぼだろ」
おさな「あれれー?」
男「……はぁ」
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 18:11:08.74 ID:xywmsG/T0
おさな「んー、いいおゆでしたー」
男「それはよろしゅうございました」
おさな「ほめてつかわす」
男「ははーっ、ありがたきお言葉」
おさな「うん、じゃあジュースのみたい!」
男「待て」
おさな「なぁに?」
男「身体、拭かないとベッタベタだろ?」
おさな「だいじょうぶ、きにしないよ?」
男「俺が気にするんだよ、俺が!」
おさな「もー、わがままだなー」
男「……本当に子供に戻ってるなぁ、まったく」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 18:17:34.34 ID:xywmsG/T0
男「ほーれほれー」
おさな「きゃー」
男「ほれほれほれー」
おさな「きゃーきゃー」
男「ほれほれほれほれー」
おさな「やー、そろそろやめてー」
男「ほれほれほれほれほれー」
おさな「やめてー!」
男「ほれほれほれほれほれほれほれ」
おさな「いたいっ! もう!」
男「あっ、ごめん」
おさな「もっとおとめのはだをだいじにしなきゃモテないよ!」
男「本当にごめん」
おさな「そんなおとこのことはわたしがだいじにしてあげましょー」
男「……え?」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 18:31:57.02 ID:xywmsG/T0
おさな「おとこはレディーのあつかいがなってないんだよ?」
男「そうかなぁ……」
おさな「うん、だからわたしをだいじーにしてくれなきゃダメ」
男「うん……?」
おさな「あしたはデートしよ?」
男「明日って……お前、学校」
おさな「だいじょーぶ!」
男「いやいや、でも……」
おさな「だって……わたし、いまのままだとがっこうにいけないもん」
男「あっ……」
おさな「……ねぇ、おねがい」
男「……わかった」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 18:39:11.26 ID:xywmsG/T0
おさな「やくそくだよ? いっしょにゆうえんち!」
男「遊園地?」
おさな「うん!」
男「……あそこか。わかった」
おさな「えへへー、たのしみだなぁ……」
男「……幼?」
おさな「んむ……なぁに?」
男「お前、眠いだろ」
おさな「そんなこと……ふわぁ、ないよ?」
男「思いっきりあくびしてるじゃねぇか」
おさな「これは、その……めにゴミがはいったの」
男「それは涙が出た時のいいわけだ」
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 18:48:05.21 ID:xywmsG/T0
おさな「ねぇ、おとこ」
男「……なんだ?」
おさな「なんで、いっしょのおふとんじゃないの?」
男「一人はさびしいだろうと思ってわざわざベッドのそばに布団敷いたんだ。いいだろ?」
おさな「えー、やだぁ」
男「じゃあこっちの布団にするか? 俺がベッドで」
おさな「そうじゃないのー」
男「じゃあどうなんだよ」
おさな「いっしょのおふとんがいいの……」
男「あのなぁ……もし朝起きて幼がいつもの状態になってたりしたら」
おさな「だいじょうぶだよ、わたしはおとこがだいすきだもん!」
男「いや……だから」
おさな「?」
男「はぁ……どうせゆずらないんだろ?わかった」
おさな「わぁい!」
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 20:02:06.91 ID:xywmsG/T0
おさな「ねぇねぇおとこー」
男「……どうした?」
おさな「えへへー、よんだだけー」
男「あのなぁ……」
おさな「おとこ、だぁいすきだよ?」
男「ん、ありがとよ」
おさな「ん……」
男「ん?」
おさな「ぎゅーってして?」
男「……あいよ」ギュッ
おさな「んんっ……あったかぁい」
男「……」
おさな「おやすみ、おとこ」
男「……あぁ、おやすみ」
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 20:06:34.31 ID:xywmsG/T0
男「……ん」
男(……まだ、朝じゃないよな)
おさな「……この、身体」
男(幼……? 起きてるのか?)
おさな「やっぱり……でも、だからって……」
男「幼……?」
おさな「あっ……な、なぁに、おとこ?」
男「いや……どうした、眠れないのか?」
おさな「え、えっと……だいじょうぶ、だよ?」
男「そうか……トイレとかじゃないよな?」
おさな「れ、レディにそんなこというのはデリカシーがないんだよ?」
男「おっと、すまん」
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 20:46:58.82 ID:xywmsG/T0
男「……幼、本当に大丈夫か?」
おさな「な、なんでもないってばー、へいきだよ?」
男「……? そうか、ちゃんと寝なきゃだめだぞ?」
おさな「……うん」
男「それじゃあ、おやすみ」
おさな「……おやすみ。男」
―――――
おさな「おっきろー!」ドスン!
男「げふっ!?」
116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 20:52:49.93 ID:xywmsG/T0
男「いてててて……寝起きは勘弁してくれよ」
おさな「おとこのこだろ、しゃんとしなさーい!」
男「はいはい……元気だなぁ」
おさな「だって、おとことおでかけだもん!」
男「それで寝不足になってもしらないぞ?」
おさな「えーっ、ちゃんとねてたもん!」
男「いやいや……ん、ていうか」
おさな「うんうん」
男「そろそろ……どいてくれない?」
おさな「や!」
男「そしたらお出かけできないんだけどなぁ」
おさな「あっ……じゃあどいたげる!」
男「はい、ありがとう」
118:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 20:56:28.64 ID:xywmsG/T0
男「そうだ、朝ごはんは何がいい?」
おさな「えーっとね……うーん」
男「……目玉焼きのせトースト?」
おさな「それ!」
男「あいよ、ベーコンつきな」
おさな「うんうん!」
男「ちょっと待ってろよー」
おさな「はーい!」
男(……ま、たまには学校休んだってバチはあたらないだろ)
男(幼がこんなんじゃいってもしかたないだろうしな)
119:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:00:07.38 ID:xywmsG/T0
男「はい、お待ちどうさま」
おさな「わぁい! ありがとー」
男「どういたしまして。じゃあ……いただきます」
おさな「いっただっきまーす! あむっ」モグモグ
男「あんまりがっつくなよ?」
おさな「ん、んぐっ、……おいしいよ!」
男「だから……」
おさな「あーん、あむっ」
男「……幸せならいいんだけどさ」」
おさな「……♪」モグモグ
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:06:31.61 ID:xywmsG/T0
男「じゃあ、出ようか」
おさな「うん!」
男「……えーっと、バスを乗り継いでいく感じだから」
おさな「ねぇねぇはやくー!」
男「あぁ、最後の確認してたんだってば。いくか!」
おさな「うん! いこー!」
ガチャッ
おさな「だーっしゅ!」
男「おい、遊園地は逃げないぞー」
おさな「じかんはゆうげんなのだよ、わとそんくん!」
男「はいはい、わかりましたよホームズ先生」
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:11:42.52 ID:xywmsG/T0
おさな「るんるんるー♪」
男「ほらほら、焦るなって……」
おさな「えー……じゃあ」
男「ん?」
おさな「て、つないで?」スッ
男「はいはい」ギュ
おさな「はいはいっかいでしょー」
男「はい、失礼しました」
おさな「わかればよろしーのです」
男「……くくっ」
おさな「もー、なんでわらうの?」
男「いや、幼はかわいいなぁってね」
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:18:48.04 ID:xywmsG/T0
おさな「んもー、てれちゃうぞー」
男「いやいや、本当に……ん、あれって」
タッタッタッタッタ……
女「ちっこくちこくー! ……え、あれ?」
男「よ、女じゃん」
女「あっれー、男くんじゃん! ……そちらは、妹さん?」
男「いや、こいつは」
おさな「……うー、がるるるる」
男「……こいつは、うん。親戚にあずかってる子なんだ」
女「へー、かわいい子だね。 お名前は?」
おさな「きさまになのるななどないっ!」
女「Oh……勇ましいのね……」
男「おいおい、お……さみ。そこらへんにしとけよ」
女「おさみちゃん?」
男「そ、そうそう。そういう名前」
126:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:23:47.69 ID:xywmsG/T0
おさな「ちょっと、おとこ!」
男「いや、ここはあわせてくれよ。頼むから」
おさな「むぅ……」
女「お、おさみちゃん? あの」
おさな「……なんですか」
女「いやぁ、今日って一応は平日じゃない? 男くんつれてるなんてどうしてかなーって」
おさな「わたしはいいのです。とくべつなので」
女「そっかー、特別かぁ……すごいね」
おさな「ふっふーん、そんけーしてもいいよ?」
女「うん、とっても尊敬しちゃうかも!」
おさな「えへへー」
男(チョロいな)
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:30:00.33 ID:xywmsG/T0
女「それで、男くんはどうして私服なのかな?」
男「ん……いや、ちょっと体調がね」
女「へぇー、つまりサボりなんだぁ」
男「そういうわけでも……」
女「あるよね?」
男「あるけどさ」
女「ほーらやっぱり。まったくもう」
男「……はぁ」
女「男くんをそんな悪い子に育てた覚えはありませんよ!」
男「育てられた覚えもないけどな」
女「それはどうかな?」
男「なんでちょっとドヤ顔してるの?」
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:37:37.20 ID:xywmsG/T0
女「ふーん、でもまじめな男くんがサボりねぇ」
男「別に、たまにはいいだろ? 遅刻しそうなんじゃなかったのかよ」
女「ん、まぁいいかなーって」
男「おいおい……」
おさな「かえれ!」
女「ひどいっ!?」
男「おいおい、我慢してやってくれよ。女もヒマなんだよ」
女「もっとひどい!?」
おさな「そうか、かわいそうなこだったのかー」
女「ちょ、ちょっとぉ!?」
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:42:32.62 ID:xywmsG/T0
女「で、学校サボってちっちゃい子とデート?」
男「別にそういうんじゃないけどさ」
おさな「デートだよ!」
男「ちょ、おいっ!?」
女「スミにおけないねぇ……ヒューヒュー」
男「ちょ、女……これには深いわけが」
女「おっと、言い訳はご無用さ。……幼ちゃんに黙っておいてほしいんでしょ?」
男「あ……うん、まぁ」
おさな「わたし?」
女「いや、おさみちゃんじゃなくてね……そう、お兄ちゃんは……」
男「おいばかやめろ」
女「ちぇー、ケチ」
134:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:47:18.87 ID:xywmsG/T0
おさな「なぁに、おしえて?」
女「あのね、おさみちゃん。お兄ちゃんには実は好きな人がいるんだよ?」
おさな「えっ……」
男「おい、だから」
女「……もー、別にこの子に話したからってどうこうなるわけじゃないし結構有名だよ?」
男「そうかもしれないけど、でもな」
おさな「おとこ……すきな、ひと……いるんだ」
男「いやいや、確かにいるっちゃいるけど」
女「振り向いてもらえないって嘆いてるもんねぇ。私は応援してるけど」
男「……あのな」
おさな「……そっかぁ」
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:51:28.27 ID:xywmsG/T0
おさな「ねぇ、おとこ……はやくゆうえんちいこ?」
男「あ、あぁ」
女「まぁ、適当にごまかしといてあげる。私は遅刻確定だけど!」
男「俺が車に轢かれたのを見て病院に連れてったとか言えば?」
女「その手があったか!」
男「たぶんすっげぇめんどうなことになるけどな」
女「ちくしょう! なかった!」
男「じゃ、また今度な?」
女「うん、またねー! おさみちゃんも!」
おさな「うん、ばいばーい」
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 21:55:46.51 ID:xywmsG/T0
おさな「……ねぇ、おとこ」
男「ん、あぁ」
おさな「すきなひと、いるの?」
男「……一応な」
おさな「へぇ……じゃあ」
男「ん?」
おさな「よこーれんしゅーしよ!」
男「はぁ?」
おさな「おんなのこに、はずかしいところはみせちゃだめなんだよ?」
男「あー……はいはい」
おさな「はいはいっかい!」
男「はいよ」
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:00:19.84 ID:xywmsG/T0
おさな「ゆうえんちだー!」
男「ん、遊園地だなぁ」
おさな「あんまりひとがいないよ! のりほーだいだよ!」
男「そうだな」
おさな「もー、そんなんじゃすきなこといっしょにきたときもたのしんでもらえないんだよ?」
男「……そうかな」
おさな「そうだよー。きょうはわたしがかわりをしてあげる!」
男「それはそれは」
おさな「エスコートしなさい、おとこ!」
男「おまかせあれ、お嬢様……」
142:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:05:14.63 ID:xywmsG/T0
男「まずは……んー、メリーゴーランドとか」
おさな「えー?」
男「嫌だったか?」
おさな「わたしはいいけど、だっておんなのこだよ? たいくつしちゃわないかなぁ」
男「そういうものなのか?」
おさな「もっと、ジェットコースターとかできゃーきゃーいうのがすきなひとがおおいよ?」
男「ふぅん……でも幼は苦手だろ?」
おさな「う……そんなことないもん! だいじょうぶだもん!」
男「まぁどっちにしろ身長的に乗れないけどな」
おさな「あっ」
男「気付いてなかったのかよ……」
おさな「わ、わたしこどもじゃないもん……」
男「はいはい」ポンポン
144:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:10:21.45 ID:xywmsG/T0
おさな「じゃあ、メリーゴーランドでいい……でもね?」
男「よし、じゃあ……って、なんだ?」
おさな「あのね、おとこ……」
男「お、おう」
おさな「わたし、おうまさんにのりたいけど……でもね」
男「馬か……今の幼の身体だとちょっと乗りづらそうだな」
おさな「うん、だから……だからね?」
男「ん?」
おさな「わ、わたしを……ぎゅーってしながら……のってほしいなって」
男「……はい?」
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:15:02.12 ID:xywmsG/T0
おさな「だめ?」
男「いや、2人でとか……大丈夫なのか?」チラッ
係員「あぁ、お兄さんが支えてあげながら乗ってあげるんですか? 問題ありませんよ」
おさな「……だって?」
男「そうか……まぁ、それなら」
おさな「えへへ……」
男「ん、しょ。大丈夫か?」
おさな「う、うん」
男「別にふり落とされたりはしないだろうけどしっかりつかまって」
おさな「し、しっかりつかまえててくれる?」
男「……あぁ、もちろん」
147:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:19:24.95 ID:xywmsG/T0
男(……幼の身体は、子供のころに戻ってる)
男(心も、多分あの頃のまま。俺と一緒にいてくれたころのまま)
男(いつからだろうなぁ……話さなくなったの)
男(いつだっけなぁ……幼が、ショートカットにしたの)
おさな「わわわっ、おちちゃうかも! ねぇおとこ」
男「……あ、うん?」
おさな「……?」
男「ど、どうしたんだよ幼」
おさな「……なんで、ないてるの?」
男「えっ……」
149:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:28:26.60 ID:xywmsG/T0
男「な、なんでもないよ」
おさな「……うそ」
男「いや、本当に」
おさな「たいくつだったの?」
男「違うって。ちょっとした思い出し泣きだよ」
おさな「なにをおもいだしたの?」
男「あー、ほら……子供のころ飼ってたピーちゃん」
おさな「あっ……ねこに、たべられちゃった?」
男「そうそう、あの時は二人してわんわん泣いたよなぁって」
おさな「だってかなしかったもん……でも、デートちゅうにおもいだすことじゃありません! げんてんです」
男「あぁ、ごめんよ」
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:40:01.64 ID:8aWgf0Xt0
なぜ俺には幼馴染みがいないのか
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:43:06.79 ID:AZhqcqpvO
>>151
いるよ
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:47:44.23 ID:8aWgf0Xt0
152:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:42:55.47 ID:xywmsG/T0
男「次は何にいこうかな」
おさな「うーん……」
男「……お化け屋敷」ボソッ
おさな「!?」ビクッ
男「は、苦手だろ?」
おさな「そ、そんなことない!」
男「いやいや、無理はするなよ」
おさな「だ、だいじょうぶだから! ぜったい!」
男「……いいのか?」
おさな「だ、だって……よ、よこーれんしゅーだから……」
男「あのなぁ……」
おさな「き、きになるあのこともスキンシップできちゃうかもしれない、よ?」
男「……そこまでいうならいこうか」
おさな「う、うん」
156:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:55:14.58 ID:xywmsG/T0
おさな「う、うぅ……」ギュウ
男「おいおい、そんなにくっついたらなにも見えないだろ」
おさな「い、いいの! わ、わたしはれんしゅーだから!」
男「あのなぁ……」
ウォァァァ……
おさな「ひぃっ」ビクッ
男「おいおい、だから……」
おさな「だ、だいじょうぶだもん……おとこがいるから……」
男「……はいはい」
157:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:58:01.94 ID:xywmsG/T0
おさな「……うぅ」
男「おい、幼……」
おさな「ひぅっ!?」
男「いや、もうすぐ出口だぞ?」
おさな「でぐ、ち?」
男「ほら……あっちからちょっと明かりが見えるし」
おさな「で、でぐち……おそと……!」ダッ
男「おい待て、走ったりとかしたらラストで」
ガシャーン! ウヴォオオオオオオォォ!
おさな「きゃああああああぁぁぁぁぁっ!?」
男「……いわんこっちゃない、って」
おさな「あ、あっ……ぅぁあ……」ショワァァァ
男「幼……」
おさな「あ、ち、ちがう、のっ……うぅ、やぁ……」ピチョン
男「……あぁ、大丈夫だから、な?」
158:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 22:59:25.13 ID:YaOfrVj50
・・ふぅ
159:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 23:06:54.40 ID:xywmsG/T0
男「うん、子供用の代えの下着とかって売ってるものなんだな」
おさな「……」グスッ
男「大丈夫だって、誰にも言わないし……苦手なのは知ってたのにいこうっていったのは俺だから」
おさな「でも、おとこが……みたもん」
男「それは……仕方ないだろ。それに昨日一緒に風呂に入ったんだしこれぐらい」
おさな「は、はだかよりはずかしかったもん!」
男「大丈夫だって。子供のすることなんだし」
おさな「……うん」
男「ん?」
おさな「そう、だよね……いまのわたしはこどもだもんね……」
161:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 23:18:03.96 ID:xywmsG/T0
男「ん?」
おさな「……ぱんつもかえたし、じかんもけっこうたったよね」
男「もうそんな時間か?」
おさな「ごはんだってたべたし。いろいろのったよ」
男「んー、同じのばかりだったような気もするんだが」
おさな「いっしょにやったシューティング、たのしかった! おとこはへたくそだねー」
男「うるせーやい。幼が先に俺のターゲットを撃っちゃうからだろ?」
おさな「だからね、つぎでさいごだよ」
男「……?」
おさな「……観覧車。乗ろう?」
男「あぁ、そうだな……ラストだからな」
163:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 23:25:43.28 ID:xywmsG/T0
ゴウンゴウンゴウンゴウン……
おさな「……ねぇ、男」
男「どうした?」
おさな「わたし……私ね。好きな人がいるんだ」
男「……そう、なのか」
おさな「あれ? どうしたの?」
男「いや……幼、今お前どっちだ?」
おさな「どっちって、なんのことかな?」
男「子供の幼じゃないよな」
おさな「……ん、わかんない」
男「……?」
164:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 23:30:00.75 ID:xywmsG/T0
おさな「わたしは、おとこのことをだいすきだよ?」
男「……うん、すごくうれしい」
おさな「でも、男がすきなのはわたしじゃない」
男「あぁ、そうだな」
おさな「だから、私はもういいかなって」
男「……」
おさな「デートの練習、楽しかった?」
男「……あのさ」
おさな「なぁに?」
男「俺、好きなやつがいるっていったよな?」
おさな「……うん」
167:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 23:38:28.74 ID:xywmsG/T0
男「それはさ、昔から知ってる相手で」
おさな「……」
男「最近は……話さなくなっちゃったんだけどさ」
おさな「……?」
男「それでも好きだって、思ってたんだ」
おさな「それって……」
男「俺が好きなのは、幼だよ。子供のころのじゃなく、今のお前が一番好きだ」
おさな「……私、で……いいの?」
170:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 23:47:59.76 ID:xywmsG/T0
男「……ダメかな」
おさな「バカだなぁ……なんで?」
男「……なんでだろうな。子供のころからずっとなんだろうけど」
おさな「……私も、なんだけどさ」
男「隣にいてほしいっていうか……隣にいたいっていうか」
おさな「アンタの隣は退屈はしなさそうよね」
男「まぁ、幼みたいにかっこいい毎日じゃないけどな」
おさな「私の?」
男「うん、部活も勉強もキラキラ輝いててさ。俺なんて中途半端で」
おさな「……それで、話かけてこなくなったの?」
男「……そうかもな」
おさな「ホント、バカだね」
174:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/21(木) 23:55:29.68 ID:xywmsG/T0
男「めんぼくない」
おさな「はーぁ、子供のころのかっこよかった男はどこにいっちゃったのかしら」
男「……今はずる賢くなっちゃったんだよ」
おさな「中学生にケンカうってまでかばってくれたのになぁ」
男「あれは……かっこつけたかっただけでさ」
おさな「だったらなんで自分がケガしてるのよ、もう……」
男「子供だったからなぁ」
おさな「今だって子供じゃない」
男「子供の身体になってるやつに言われたくないね」
おさな「むっ……言ってくれるわね。なら」
男「なんだよ」
おさな「……登ってみる? 大人のステップ」
男「……はぁ?」
176:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:01:16.77 ID:xywmsG/T0
おさな「だから……その」
男「……?」
おさな「さ、察しなさいよぉ! キ、キキ……キス、とか……してみない?」
男「あ、あぁ……なるほどな」
おさな「子供相手じゃ、いや?」
男「身体の問題じゃなくて……っていうかさ、いいのか?」
おさな「な、なにがよ?」
男「いや、俺でいいのかなって」
おさな「……あのね、男?」
男「ん?」
おさな「私、身体もしゃべる言葉も子供になっちゃってたけど……でも」
おさな「心は、ずっと私のままだったよ? 好きだって言ったのも本気なの」
178:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:05:56.05 ID:9VERSqQs0
男「……本当に?」
おさな「こんな、恥ずかしいこと……言う気なかったわよ。でも本当に好きなの」
男「俺も、好きだ」
おさな「さっき聞いた」
男「……幼」
おさな「……ん」
男「好きだ」
おさな「私も」
男「……キスしてもいいかな?」
おさな「……そこで聞いちゃうから、アンタはモテないのよ」チュッ
男「んっ……!」
179:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:06:29.19 ID:vlKBM9C90
えんだあああああああああ
182:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:08:19.88 ID:PURSFRbS0
いやあああああああ
185:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:09:02.36 ID:9VERSqQs0
おさな「んん……ぷはっ」グッ
男「お前、いきなり……そんな」
おさな「別に、いい……で、しょっ……うぅっ!?」
男「え、幼!?」
おさな「くる、しっ……い……!」
男「お、おい! しっかりしろよ、どうしたんだよ!?」
おさな「え、えへへ……好きって、言えたのに……」
男「ちょ、ちょっと待てよ……」
おさな「ごめんね、だいすきだ……よ……?」ガクッ
男「幼……幼あああぁぁぁ!」
シュゥウウウウウ…… ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン…・・
187:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:12:38.80 ID:9VERSqQs0
―――――
女「……それで?」
男「うん、俺は……生まれ変わろうって」
女「ふーん、幼ちゃんのため?」
男「それと、俺自身のため。ちゃんとやってけなきゃいけないって思ってさ」
女「……お熱いんだね」
男「からかうなよ」
女「いやぁ、私にも1ミリぐらいはチャンスがないかなぁって思ってたんだけど……付け入る隙すらありゃしない」
男「俺は昔も今も幼一筋だからな」
女「はいはい……ところで」
男「ん?」
女「その愛しの幼ちゃんが呼んでるよ?」
幼「遅いわよ、男! お昼一緒に食べるっていったじゃない!」
男「あっ、ごめん! 今日の弁当だけどさ……」
女「はぁ……妬けちゃうねぇ、まったく」
190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:20:11.03 ID:9VERSqQs0
男(キスして幼が気を失った後。俺は救急車を呼ぼうとした)
男(そしたら、急に観覧車の中が白い煙に包まれて……目を開けたら半裸の、元通りのサイズの幼が)
男(おじさんが開発した薬はキスで効果が切れた……らしい。その時の痛みで気を失ったとか)
男(幼自身も知らなかったそうだ。まったくもってはた迷惑なおじさんだ)
男(でも)
幼「ねぇ、男?」
男「ん?」
幼「好きだよ」
男「知ってる」
幼「……そうじゃなくてさ」
男「……好きだよ」
幼「うん、知ってる」
男「……おいおい」
幼「いいじゃない……私と、男の仲なんだから?」
男(今は割と、幸せだから……もういいかななんて、思ってしまうのだ)
191:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:20:53.70 ID:9VERSqQs0
おわり
ここまで伸ばすつもりはなかった
寝落ちとかぐだぐだ展開とかすまんかったー。改めておやすみ
192:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:21:18.72 ID:K9Pdc9X50
乙
良かったよ
193:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/22(金) 00:21:38.02 ID:wBu/S3Iz0
乙
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