1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:38:25.51 ID:
svi1mdXq0
千枝(もうあれから一カ月かー…。)
千枝(鳴上くん…。)
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:39:06.32 ID:
svi1mdXq0
陽介「な、な。言ったろ、おかしいって。」
完二「確かにおかしいっすね、里中先輩が昼休みに何も食べずに窓の外ばっか見てるなんて。」
陽介「だろ、だろ!新学期に入ってからなんか様子がおかしいんだよ。」
完二「でももう随分経ちませんか?」
陽介「いや、ほら俺と天城は別のクラスになっちまったからさ、放課後は普通だったし。」
完二「あーそういや、クラス変わっちまったんでしたっけ。」
陽介「そういうことだ。」
完二「天城先輩はなんて言ってんっすか?」
陽介「わかんねーよ、まだ相談もしてないし。」
ペルソナ4 PlayStation 2 the Best
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:39:41.25 ID:
svi1mdXq0
完二「花村先輩はなんで気付いたんっすか?」
陽介「いや、休み時間とかに覗いてたらここ最近どうも様子がおかしいからよ。」
完二「…頻繁に覗いてたんっすか?」
陽介「ば、バカ野郎!変な言い方すんな!」
完二(そのまま言った気が…。)
陽介「で、どう思う?」
完二「わかんねーっすよ、ってかどうして俺に聞くんすか?」
陽介「いや、天城には聞きづらいし、なんとなく一番女子の心がわかるのはお前かな、と。」
完二「…帰ります。」
陽介「だー!!嘘嘘!いや、嘘じゃないけど!待てって!」
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:40:30.58 ID:
svi1mdXq0
完二「ったく…。まああれじゃないっすか?恋の悩みってやつなんじゃ。」
陽介「こいのなやみいいい?里中がか?」
完二「はぁ、先輩モテないっしょ。」
陽介「それとこれとは関係ねーだろ!!」
完二「まあいいっすけど。鳴上先輩向こうに帰っちゃって元気がない、これで決まりっしょ。」
陽介「?なんであいつが出てくるんだ?」
完二「先輩マジっすか。」
陽介「な、なんだよ、はっきり言えよ。」
完二「里中先輩と付き合ってたんだから当たり前だろ、ってことっすよ。」
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:42:01.40 ID:
svi1mdXq0
陽介「は?付き合ってた?だれと。」
完二「だから鳴上先輩と里中先輩っすよ。」
陽介「いやいやいや、ないだろ!俺しらねーし。」
完二「知らないのは多分花村先輩だけな気がするっす。」
陽介「あんだとー!じゃあ聞いてみようじゃねーか!」
完二「聞くったって、って何してんすか!」
陽介「本人に直接だな。」
完二「アホかてめーは!ったく、とりあえず放課後教室で待っててください。」
陽介「お、おう…。」
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:42:45.06 ID:q2gqigVQ0
やっぱりペルソナ4はみんな仲良くないとな(震え声)
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:44:00.19 ID:
svi1mdXq0
放課後
直斗「それで、なんで僕が…。」
完二「いやほら、女子の意見を先輩にだな。」
直斗「…いったい、なんなんですか、それで。」
陽介「直斗か、単刀直入に聞くぞ。里中と悠のやつは付き合ってたのか?」
直斗「何かと思えば、そうですよ、それで、それがどうしましたか?」
陽介「ま、マジなのか…。」
直斗「え、花村先輩…まさか…。」
完二「あぁ、そのまさかだ。」
直斗「嫌だ、信じらんない。」
陽介「誰だ、お前。」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:45:13.04 ID:
svi1mdXq0
陽介「しょ、証拠は!何か証拠はあるのかよ!」
直斗「証拠ですか、…2月14日の話ですか。」
完二「バレンタインデーって言えよ。」
直斗「黙っててください。」
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:45:45.57 ID:
svi1mdXq0
直斗(先輩はこの時間に昇降口に来るはず…。来た…!)
直斗「せn」
千枝「鳴上くーん!」
悠「どうした。」
千枝「えっと、その、これ。」
直斗(あれはまさか…!!)
千枝「渡しそびれちゃってさ、その多分食べれるとは思うんだけど…。」
悠「作ったのか?」
千枝「まあ一応、だいぶ失敗してお母さんに途中で手伝ってもらったんだけどね。はは…。」
直斗(里中先輩の手が絆創膏だらけだ…、何をどうしたらチョコでああなるんだろうか…)
悠「ありがとう、嬉しいよ。」
千枝「好きな人のためだからこれくらい…あ、えっと、じゃ、じゃあまた明日!!」
直斗(…どうしようかな、これ。)
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:46:05.61 ID:
svi1mdXq0
直斗「なんてことがありました。」
陽介「な、なるほど…。」
完二「…ん、待てよ、直斗、あのときくれたあれはまさか…。」
直斗「忘れてください。」
完二「いや、そういえばあのときないt」
直斗「忘れろ!!」
完二「は、はい…。」
陽介「だけどよ、それだけじゃまだ付き合ってるとは言えないんじゃないか?」
直斗「だって、素直に受け取ったんですよ!そうじゃなきゃなんで僕が諦めたか…。」
完二「orz」
陽介「しゃあない、あいつも呼ぶか…。」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:46:22.86 ID:
svi1mdXq0
ジュネスフードコート
完二「先輩もうやめましょうよ、俺もう帰りたいっす…。」
陽介「まあ待てって、せっかく直斗もいるんだから。」
直斗「ここまで来たら気になりますからね。」
陽介「さて、と、お、来た来た。」
クマ「ヨースケー、いったい何の用クマ?」
陽介「まあ座れって。」
完二「なんでクマなんっすか…。」
クマ「こう見えてクマは忙しいクマー、あっちの世界で建設工事とかいろいろと…。」
直斗「この前アイス食べに来てたじゃないですか。」
陽介「まあまあ、単刀直入に言うぞ、里中と悠なんだが付き合ってたらしいんだ。」
クマ「知ってるクマよ?見てればクマでもわかるクマー、あんまりからかわないでほしいクマ。これ何のアソビー?」
陽介「俺はクマ以下…。」
直斗「もうそのくだりはいいですよ。」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:46:44.32 ID:
svi1mdXq0
完二「まあつーわけだ。」
クマ「チエちゃんが元気ないクマ?そりゃあセンセーが原因で間違いないクマよ。」
陽介「…なんでクマは知ってんだよ、付き合ってること。」
クマ「ナナちゃんが、よくチエちゃんが家に遊び来てるって言ってたクマ、あとは見てればわかるクマ。」
陽介「もう嫌だ、テレビの中入りたい…。」
直斗「花村先輩、もうこの話はいいんじゃないですか?それよりこれからどうするかですよ。」
クマ「チエちゃんが元気ないなら元気づけるクマー!」
完二「でもどうやって。」
直斗「僕もこの手の話はちょっと…。天城先輩に相談してみては?」
陽介「いや、それは最終手段だ。」
完二「めんどくせーな…じゃあちょっと待っててください。」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:47:42.90 ID:
svi1mdXq0
15分後
りせ「やっほー、久々だね、皆でここ集まるなんて!あ、クマー!」
クマ「りせちゃーん!」
陽介「まあ再会を懐かしむ前にだ、ってかまだ懐かしいわけじゃないけどよ。完二、説明。」
完二「なんで俺が…えっとだなー…。」
完二「つーわけだ。」
りせ「なるほどねー、千枝先輩がねー、まあ仕方ないよ。」
直斗「と、言うと?」
りせ「悠先輩のこと大好きだったんだもん、落ち込むのわかるなー。」
陽介「そ、そんなにか?」
りせ「うん、結構前なんだけどね。」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:48:51.97 ID:KEuyRCh40
この完二は性能がいいな
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:49:09.07 ID:
svi1mdXq0
りせ「え?勝負服?」
千枝「ちょ!声大きい!」
りせ「ふふーん、千枝先輩カワイイーw」
千枝「うっさいなー!で、そういう服ってどういうのがいいかな…?」
りせ「相手によるけど、悠先輩だったらそうだなー。」
千枝「ちょ、なんで鳴上くんが出てくるの!」
りせ「え、違うの?」
千枝「…イヤソウジャナイケド。なんでわかったの…?」
りせ「先輩バレバレだから…。」
千枝「う…そ、それでどういうのがいいかな…?そのデートとか…。」
りせ「うーん…千枝先輩それいつもの私服だよね?」
千枝「そ、そうですよ。」
りせ「じゃあこれをこうしてー…。」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:49:25.86 ID:
svi1mdXq0
千枝「えっとーこれだけ?」
りせ「うん、千枝先輩はこの服が一番千枝先輩っぽくて可愛いもん。」
千枝「か、かわいいって…」
りせ「悠先輩もきっとそう思ってるって!」
千枝「う、うぅ…、あ、ありがと…。」
りせ「そうだ!アクセとか少しつけてみたりするといいかも!」
千枝「よ、よし!じゃあちょっと探してくるよ!ありがとね!」
りせ(いいなー、千枝先輩…)
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:50:03.03 ID:
svi1mdXq0
りせ「ってな感じかな。」
完二(はー青春っすねー)
直斗(いいなー…里中先輩…)
陽介(りせもあいつのこと好きだったのか…)
クマ「純愛クマねー。」
りせ「そ、だから立ち直るのも時間かかると思うよ?」
完二「しゃーねーな、それじゃあ。」
陽介「でもよー…。」
直斗「時間が解決しますよ。」
陽介「…だいたい、別れたのか?あいつら?」
1年トリオ「「「え?」」」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:50:35.62 ID:
svi1mdXq0
完二「何言ってんっすか、だって帰っちまったんですよ?先輩は。」
陽介「いや、だってよ!今は携帯もあるし、ネットだってあるんだぜ?」
直斗「確かに長期の休みには遊びに来るとも言ってましたしね。」
クマ(その前に来月あたりにはまたいろいろあるから帰ってくるクマー)
りせ「でも長距離とかつらくなーい?私は嫌だなー。」
陽介「この中であの二人が別れたってこと知ってる奴いるか?」
完二「しらねっす。」
直斗「残念ながら。」
りせ「わかんないなー。」
クマ「クマ。」
陽介「なんだよ、つかえねーな…。」
完二「さっきまで付き合ってることすら知らなかった人には言われたくねー…。」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:51:22.83 ID:
svi1mdXq0
りせ「んー、これはもう…。」
直斗「ですね…。」
クマ「クマ…。」
陽介「あんだよ。」
完二「天城先輩呼ぶしかねーっすよ。」
陽介「う…やっぱそうなるのか…。」
りせ「じゃあ早速呼んでみよー。」
陽介「…しゃーねーなー…。誰か頼む。」
直斗「え?」
陽介「しらねーんだよ、あいつの番号。」
完二(まだ教えてもらってなかったんっすか…。)
りせ「あ、雪子せんぱーい?」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:51:52.28 ID:
svi1mdXq0
与助「で、どうだった?」
りせ「今日は忙しいらしいから明日のお昼休みに屋上でって感じで。」
完二「じゃあ今日は解散っすね。」
クマ「明日のお昼ね、りょーかいクマ」
陽介「おめーもくんのかよ!?」
クマ「乗りかかったクマクマ。」
直斗「では明日。」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:52:15.59 ID:
svi1mdXq0
夜 陽介の部屋
陽介「はー。」
陽介(付き合ってたのか、あいつら…。)
陽介(…はぁ。)
陽介「あーもう寝よ寝よ!」
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:52:38.14 ID:
svi1mdXq0
次の日 昼休み 屋上
雪子「昨日はごめんねー、あれ、クマさん?」
クマ「ユキちゃーん!」
陽介「だあああ!時間は限られてるから逆ナンのくだりはカット!」
雪子「…まだ逆ナンのネタ引っ張るの…?」
りせ「ほら完二、説明。」
完二「また俺かよ!?ったく…。」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:53:56.25 ID:
svi1mdXq0
完二「ってな感じです。」
直斗「そこで天城先輩なら知ってるんじゃないかと思いお呼びしたということです。」
陽介「いいか、急に言うなよ、そっとだぞ、そっと。」
雪子「んー…。」
りせ「まさか雪子先輩もしらない…?」
雪子「というか…。」
陽介「いうか…?」
雪子「付き合ってないよ?あの二人。」
一同「「「「え?」」」」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:54:13.59 ID:
svi1mdXq0
陽介「あんじゃそりゃああああああああああああ」
りせ「ど、どういうこと、だって!」
直斗「あんなことや!」
りせ「そんなことが!」
直斗&りせ「「あったん「ですよ!?」「だよ!?」」」
雪子「んー確かにそうだけどね、それって付き合ってるって話にはならないよね?」
直斗「まあ…」
りせ「確かに…。」
陽介「ほら見ろ!だから言っただろー、お前らはまだ子供ってk」
雪子「千枝が鳴上君のこと好きなのはホントだよ。」
陽介「」
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:55:12.51 ID:
svi1mdXq0
直斗「つまり、里中先輩の片思い、と。」
雪子「うん、私からこんなこと言うべきじゃないんだろうけど…。」
りせ「その…言いにくければ無理しなくても…。」
雪子「ううん、千枝のことは気になってたし、皆が心配してくれるのも嬉しいから。」
陽介「よ、よし、じゃあ話してくれ、どういうことだ。」
雪子「うん、千枝が鳴上くんのこと好きってのいうのは皆わかってるからいいと思うんだけど…。」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:55:28.90 ID:
svi1mdXq0
1月
雪子「鳴上くんのことが好きー!?」
千枝「ば、バカ!声が大きい!」
雪子「ご、ごめん…。」
千枝「いや、その前から気にはなってたんだけど。事件も落ち着いたし、それで…。」
雪子「そっか…千枝!私応援するよ!」
千枝「へへ…ありがと、雪子。」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:56:01.28 ID:
svi1mdXq0
2月
雪子「チョコレート?」
千枝「そ、ただのチョコじゃないよ!チョコケーキ!」
雪子「千枝が作るの…?大丈夫…?」
千枝「雪子にまで心配されるか…。」
雪子「ご、ごめん。」
千枝「それで気持ち伝えられればな…って。」
雪子「そっかそっか、でも料理は私に聞かないほうがいいかも…。」
千枝「あ、ごめん…。」
雪子「ううん…あ、でもラッピングとか手伝うよ!」
千枝「うん!ありがと!」
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:56:34.33 ID:
svi1mdXq0
2月15日
雪子「逃げた!?」
千枝「はい…。」
雪子「答え聞かずに逃げたの!?」
千枝「はい、その、しかも告白も出来てるのかどうか…。」
雪子「千枝…、女の子しすぎだよ…。」
千枝「うぅ…だってだって!」
雪子「渡すのも帰り際って…。」
千枝「こ、今度二人でデート!そこで必ず言う!」
雪子「ホントにー?」
千枝「ホントだって!そうだ!りせちゃんに服とか相談しよう!!」ダッ
雪子「あ、千枝、もう…大丈夫かな…。」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:56:51.32 ID:
svi1mdXq0
雪子「皆が言ってたのはここまで、いいかな?」
完二「おうっす…。」
直斗「あのときはまだ付き合ってなかったのか…。」
りせ「てっきり勝負を決めるデートかと…。」
クマ「勝負って何クマ?」
陽介「うっせー!それで、どうなんだ。」
雪子「うん、あれは3月の始めくらいかな。」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:57:23.88 ID:
svi1mdXq0
3月
雪子「え、断られた?」
千枝「うん…。」
雪子「…そっか。」
千枝「しょうがないよ、私ほら、可愛くないしさ!」
雪子「そんなことない!」
千枝「雪子…。」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:58:27.10 ID:
svi1mdXq0
雪子「鳴上くん!」
悠「天城?お、おいどこへ…。」
雪子「いいから来て!」
悠「…。」
雪子「鳴上くん、話聞かせて。」
悠「里中のことか。」
雪子「うん、わかってるよ、私がこんなこと言うべきじゃないって…。でも…!」
悠「俺は、あと3週間後にはここにいない。」
雪子「そんなの理由に!」
悠「電話も出来るかもしれない、でも辛い…。」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:59:19.56 ID:
svi1mdXq0
雪子「でも!でも…。」
悠「俺はそんな辛そうな千枝になってほしくない。」
雪子「勝手よ!断るほうがかえって…。」
悠「…俺もつらい。」
雪子「え?」
悠「もし付き合うことになって、会えないのは俺も辛い。」
雪子「鳴上くん…。」
悠「俺のわがままだってことはわかってる、ごめん…。」
雪子「…。」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 21:59:44.17 ID:
svi1mdXq0
現在
りせ「そんなことがあったんだ…。」
雪子「うん、あの時は私も頭にきたんだけどね。」
直斗「今は違うと?」
雪子「ほら、あの後、またいろいろあったでしょ?」
完二「あぁ、あれっすね。」
雪子「鳴上くんはああいうことが起きるって知ってたんじゃないかな。」
クマ「知ってたらどうなるクマ?」
雪子「もしかしたら自分を犠牲にしないといけない、そんな運命をどこかで…。」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:00:04.31 ID:
svi1mdXq0
直斗「結果的には助かりましたけど、確かに危なかったですからね…。」
雪子「鳴上くんの覚悟だったんじゃないかなって、彼なら世界を救うために自分を犠牲にしたかもしれない。」
クマ「センセー…。」
雪子「だからね、鳴上くんの気持ちもわかるの。多分千枝も…。ううん、千枝にはもっとちゃんと話してたかも。」
りせ「でもそれじゃ千枝先輩かわいそう…。」
雪子「うん、でもね、私は千枝が前を向くのを待つしか…。」
陽介「…。」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:00:29.85 ID:
svi1mdXq0
放課後
千枝「はぁ…。」
陽介「…里中。」
千枝「…ん?なんだー花村じゃん、どしたのー?」
陽介「ちょっと付き合えよ。」
千枝「な、なによ突然。」
陽介「いいから、肉おごるから来いって!」
千枝「ちょ、ちょっとー!…。」
ジュネスオウジダロアレ アノフタリソウナノ? サトナカサーン…。
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:00:54.12 ID:
svi1mdXq0
ジュネス
千枝「もう!何なのよ!」
陽介「話聞いた。」
千枝「え?」
陽介「悠とお前のこと。」
千枝「あー…雪子か…あの子はまったく…。」
陽介「いいのかよ、お前は。」
千枝「いいって何がさ。」
陽介「諦めていいのかってことだよ!」
千枝「は、はぁ!?なんであんたにそんなこと…だいたい私はもう…。」
陽介「元気ねーじゃねーか!もう1ヶ月も経つのに!」
千枝「かんけーないでしょ!花村には!」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:01:22.57 ID:
svi1mdXq0
陽介「うるせー!!いいのかよ!!」
千枝「だって!だって…しょうがないじゃん、鳴上くんの気持ちわかっちゃうんだもん…。」
陽介「でもよ!好きなんだろ!あいつのこと!」
千枝「好きだよ!!鳴上くんがいないと私なんて臆病で…弱くて…私なんて…。」
陽介「なんだよそれ!そんなのお前らしくねーよ!」
千枝「私らしいって何よ!花村に私のなにがわかるのよ!…帰る!!」
陽介「お、おい!…あちゃー…何やってんだ俺は…。」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:01:44.69 ID:
svi1mdXq0
堂島「なんだか騒がしいと思ったらお前らか。」
陽介「ど、堂島さん!?なんで…」
堂島「あぁ、たまたま仕事でな。」
陽介「お騒がせしました…。」
堂島「ったく、男がそんな泣きそうな顔するな。」
陽介「仕方ないじゃないですか、俺なんて…何やってもダメだし、あいつが、悠がいないと俺なんて…。」
堂島「本当にそうか?」
陽介「え?」
堂島「あいつは、そうは思ってないんじゃないのか?相棒、なんだろ?相棒ってのはそうじゃないんじゃないか?」
陽介「堂島さん…俺!すみません!行ってきます!」
堂島「…あいつも女泣かせなやつだ、誰に似たんだか。」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:02:18.62 ID:
svi1mdXq0
河川敷
陽介「さ、里中ーーー!!」
千枝「…花村…?」
陽介「はぁ、…はぁ…待てよ、里中…。」
千枝「なによ…、まだ何か…。」
陽介「俺は…、わかんねーんだよ…」
千枝「…え?」
陽介「俺はあいつじゃないから!お前のこと全然しらねーよ!」
千枝「は、はぁ?」
陽介「教えてくれよ!里中のこと!俺はもっとちゃんと知りてーんだよ!!」
千枝「な、なに、それ…。」
陽介「そんでお前の力になりてーんだよ!」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:02:46.90 ID:
svi1mdXq0
千枝「仲間だから…?」
陽介「…後悔したくないから言うぞ…好きだからだよ!お前のことが!!」
千枝「は、はいいいいいいい!?」
陽介「俺だけだぞ!お前があいつのこと好きなの知らなかったの!」
千枝「い、いやあの、声が大きい…。」
陽介「すげー落ち込んで!で、ホントは付き合ってないって知ってちょっとまいあがって!事情聞いて頭きて!」
千枝「お、落ち着け!」
陽介「落ち着けるか!そうだ…。」
千枝「え、なになに、電話…?」
陽介「…悠か、言っとくぞ、里中は俺がもらうぞ!振ったこと後悔しやがれってんだ!じゃーな!!」
千枝「え、鳴上くん!?って何言ってんのあんた!?」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:03:16.87 ID:
svi1mdXq0
陽介「俺はあいつのようにいかないかもしれないけど、俺はいなくならねーから!!」
千枝「花村…。」
陽介「はぁはぁ…。」
千枝「ったく…ホントバカなんだから…。」
陽介「わ、わりぃ…。」
千枝「言っとくけど、私はまだ鳴上くんのこと引きずってる…弱いよね、ホント。」
陽介「そんなこと…。」
千枝「でも、これからもっと皆のこと頼る、もちろん花村のことも。」
陽介「お、おう!任せろ!」
千枝「ふーなんか疲れちゃった、あ、そうだ愛家行こうよ愛家。」
陽介「また食うのかよ…。」
千枝「いいでしょー、ほら行くよ、陽介!」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:04:55.56 ID:
svi1mdXq0
後日談
クマ「好きだからだよ!お前のことが!!」
陽介「もうやめろおおおおおおおおおお」
りせ「いやーホント面白かったよねー。」
雪子「かっこよかったよ、ね。」
直斗「まあありがちでしたね。」
完二「先輩現実は過酷なもんっすよ!」
陽介「はぁ…。」
りせ「それで二人はむすばr」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:05:16.82 ID:
svi1mdXq0
千枝「てないわよ。」
完二「結局なんなんすか。」
千枝「鳴上くんと比べたら陽介はまだまだよ。」
陽介「過酷な道だ…。」
完二(でも下の名前で呼んでるしな。)
りせ(可能性はゼロじゃないよね、…よね?)
直斗(しかし、先輩がこっちに遊びに来た時どうなるか…)
雪子(まあ二人はしばらくこのままかな。)
クマ「俺はお前のことがー!」
陽介「もうやめろおおおおおおおおお」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:06:19.73 ID:
svi1mdXq0
数か月後 ジュネス
千枝「ねー。」
陽介「あんだよー。」
千枝「進路どうすんのー。」
陽介「わかんねー。」
千枝「やる気ないなー。」
陽介「お前はー。」
千枝「さあー。」
陽介「あのなー…。」
千枝「とりあえず進学かな、まだ働く気ないし。」
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:06:46.14 ID:
svi1mdXq0
陽介「だよなー。」
千枝「陽介はー?ジュネス継ぐの?」
陽介「いや、だから雇われ店長だっての、俺も進学しないと親がうるせーからなー。」
千枝「鳴上くんはどうすんだろー。」
陽介「なんであいつが出てくんだよー。」
千枝「別にー。」
悠「俺も進学だな。」
陽介「まあお前は頭いいしなー。」
千枝「だよねー。」
悠「そうでもない。」
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:07:04.29 ID:
svi1mdXq0
千枝「またまた…って!鳴上くんっ!?」
陽介「な、なに突然現れてんだよ!?」
悠「夏休みだからな。」
陽介「お前やっぱよくわかんねー…。」
千枝「あ、あ…。」
悠「里中。」
千枝「お、おっす…。」
陽介「…。」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:07:39.35 ID:
svi1mdXq0
少し離れたこと
りせ「ねぇねぇ、これって修羅場じゃない?」
完二「なんで楽しそうなんだよ。」
クマ「昼ドラクマ?」
完二「でもよー、里中先輩は吹っ切ったんじゃねぇのか?最近は花村先輩としょっちゅう一緒だし。」
直斗「甘いですね、そんなに簡単に諦めれるような人じゃありませんよ、鳴上先輩という存在は。」
りせ「私の調査じゃ、あの二人仲良さそうだけど未だに手も繋いでないよ。」
完二「なんの調査だよ。」
クマ「それにしても喋らないクマねー。」
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:08:00.04 ID:
svi1mdXq0
雪子(帰っちゃダメかな…、私…。)
陽介「よ、よう、久々だな、相棒…はは…。」
千枝「ホ、ホントホント!急に来るからびっくりーなんちゃって…。」
悠「ああ。」
雪子「受験とかで忙しいのに大丈夫なの?」
悠「問題ない。」
悠「そういえばお祝い忘れた。」
雪子「お祝い?」
悠「そう、付き合ってるんだろ、二人。」
里中「」
陽介「」
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:08:19.64 ID:
svi1mdXq0
クマ「ぶっこんだあああクマああああ」
直斗「先輩らしいというか…。」
完二「なんか固まっちまったぞ、あの二人。」
りせ「さすが先輩、一撃ぃ」
直斗「とりあえず天城先輩がかわいそうですね…。」
クマ「リアル三角関係って初めてみたクマ」
りせ「ドラマとかじゃ逆にベタすぎてやらないけどねー。」
完二「お前ら面白がってるだろ…。」
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:08:24.80 ID:l0Hqa8320
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:08:36.64 ID:
svi1mdXq0
千枝「…は!ない!ないから!」
陽介「orz」
悠「あれ?そうなのか?でも前に電話で…。」
雪子「こんなに空気読めない人だっけ…。」
千枝「もう…。」
陽介「…。」
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:14:26.28 ID:
svi1mdXq0
帰り道
千枝「…。」
悠「じゃあ、俺はこっちだから。」
千枝「…待って、ちょっと…いいかな。」
悠「? ああ。」
河川敷
千枝「…。」
悠「話さないのか?」
千枝(思わず呼び止めたけど、どうしよう…。)
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:14:55.74 ID:
svi1mdXq0
悠「ここ懐かしいな。」
千枝「え、あぁ、うん、特訓したりいろいろあったからね…。」
悠「あのときもここだったな。」
千枝「あ…うん。そだね。はは、懐かしいな…。」
悠「ごめん。」
千枝「ちょ、ちょっと、謝らないでよ!私は…。」
悠「陽介とのことさっき皆からだいたい聞いたよ。」
千枝「あ、あぁ…そっか…。」
千枝「ホント、バカだよね!あいつ!あんな告白してさ…。」
悠「…。」
千枝「花村のこと好きになればキミとのことも忘れられるかなって思って…名前で呼んだりしてみたり、一緒に遊んだり…。」
千枝「ひどい女だよね…私。あいつの気持ち踏みにじってる…。」
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:21:53.91 ID:
svi1mdXq0
悠「忘れられたか?」
千枝「ううん…。やっぱり私は…。」
悠「里中…。」
千枝「私は…こんなうじうじ悩んで頭の中でだけで考えてちゃダメ…。だから…。」
悠「…里中?」
千枝「ふぅううう。こんのバカああああああ!!!」ドーン
悠「がはっ!!!」
千枝「なにさ!なにが…。」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:22:19.94 ID:
svi1mdXq0
回想
悠「俺はこの先まだやることがある。」
千枝「…やること?」
悠「恐らく今まで一番大きな敵だ…、俺も無事ではすまないかもしれない…。」
千枝「そんな!」
悠「でもやらないと…。…だから付き合うことはできない、本当にすまない。」
千枝「…鳴上くん…。」
悠「でも仲間として、これからも頼む。」
千枝「…。」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:22:38.13 ID:
svi1mdXq0
現在
千枝「ってな感じだったのに!生きてんじゃん!!」
悠「お、落ち着け…!!」
千枝「あの後はなんかバタバタしてたから何も言えなかったけど…!!」
千枝「普通に帰んなし!!」
悠「す、すまん…。」
千枝「おかげでなんかモヤモヤしっぱなしだし…私の霧も晴らして帰りなさいよ!!」
悠「う、うまいな。」
千枝「もう好きなんて言ってやんない!こ、後悔してもしらないんだからぁ…。」
悠(急に赤くなった。)
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:29:37.00 ID:
svi1mdXq0
千枝「はぁ・・・はぁ・・・。」
悠「落ち着いたか?」
千枝「うん…ごめん…。でもすっきりしたぁ。」
悠「そうか。」
千枝「やっぱ私は頭の中で納得なんて出来ないや、こうやって直接言わないと。」
悠「…すまない。」
千枝「いいよ、もう。あの時はしょうがなかったよ、うん。」
千枝「あのまま何も言えずいたから今までずっとキミの影を追いかけてた。」
千枝「でも、もう大丈夫だから…。」
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:39:39.01 ID:
svi1mdXq0
悠「陽介のことなんだけど。」
千枝「あぁ、うん…。」
悠「あいつはいいやつだ。」
千枝「わかってるよ、そんなこと。あれから私の気を紛らわすようにいろいろ頑張ってくれたし…。」
悠「陽介は誰よりも皆のことを思ってるやつだ。」
悠「人を笑顔にさせてくれる、それに人のために泣いてくれるやつだ。」
千枝「泣いて…?」
悠「悲しみをわかってくれる、不器用だけどあいつは誰よりも優しくて強いやつだ。」
千枝「そっか…、さっすが相棒、よくわかってるね。」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:44:22.76 ID:
svi1mdXq0
悠「だから…。」
雪子「その先はもう言わなくても大丈夫だよ。」
千枝「ゆ、雪子っ!?」
悠「いつから…。」
雪子「ドーン、のあたりから?」
千枝「もう…恥ずかしいな…。」
雪子「鳴上くん、その先は千枝が考えて決めることだよ。」
悠「そうだな。」
千枝「私が…か。」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:54:19.08 ID:
svi1mdXq0
翌日 学校の屋上
陽介「なんだよー、この暑い中わざわざ忍び込んでこんなとこ来なくてもよー…。」
千枝「ごめんごめん、やっぱこういう話は屋上かなって。」
陽介「こういうってなんだよ?」
千枝「花村、私、花村の気持ちに甘えてた。」
陽介「どういう…。」
千枝「鳴上くんのこと忘れるために花村の気持ちを踏みにじってた、ホントにごめん!!」
陽介「あー、そっか。やっぱ俺じゃ…。」
千枝「だからもっかいやり直し!友達から!ううん、仲間から!」
陽介「や、やり直し?」
千枝「そ、私はまだ花村のことバカでお調子者で…。」
陽介「お、おい…。」
千枝「すっごいいいやつ、ってことしか知らないからさ。もっと教えてよ!花村のこと。」
陽介「お、おう!あたぼうよ!お前も教えろよな!あいつも知らない里中のこと!」
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 22:57:01.12 ID:
svi1mdXq0
千枝「そんなのあるかなー、なんせふかーい仲だから。」
陽介「あんだよ、それ!!」
千枝「あはは、怒んない、怒んないー。」
クマ「結局どういうことクマ?」
直斗「…現状維持、ですかね…。」
完二「なんかしまらねぇなぁ。」
りせ「まああの二人だからしょうがないんじゃない?」
雪子「千枝のあんな笑顔久しぶりに見た…。よかったね、千枝。」
悠「暑い…。」
93:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 23:03:38.81 ID:
svi1mdXq0
2学期、ジュネスフードコート
陽介「おい、ここの英文どう訳せばいいんだ?」
千枝「あー…知らないよ!私は今日本史やってんの!!」
陽介「なんだよー教えろよー。」
千枝「うっさい!言っとくけど、私は花村に合わせて学校選んだりしないからね!」
陽介「そりゃこっちのセリフだ!違う大学になったからって泣くなよなー」
千枝「泣くか!」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 23:04:25.83 ID:
svi1mdXq0
直斗「あの二人って成績に差があるんですか?」
雪子「ほとんど一緒のはずだよ。」
りせ「じゃあ嫌でも同じ学校になるんじゃ…。」
完二「まあ楽しそうだからいいんじゃねーか。」
直斗「ちなみに僕も合わせる気はないですからね。」
完二「…勉強します。」
りせ「完二と直斗の場合はやばいかもねー。」
完二「うっせぇ!俺はやるときはやるんだ!」
クマ「愛に障害はつきものクマー。」
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 23:11:22.45 ID:
svi1mdXq0
3月卒業式
千枝「あっという間だったねー。」
雪子「そだね、千枝、目真っ赤だよ、あははは。」
千枝「いいでしょ!私だってそりゃいろいろあった学校だから泣きもするよ…。」
雪子「ホントにいろいろあってね。」
千枝「雪子も結局進学なんだっけ?」
雪子「うん、大学の観光学部で勉強して旅館を継ぐことにしたから、向こうでもたまに会えるよ。」
千枝「じゃあまだしばらく一緒だね!」
雪子「そうだね、千枝もよかったね、花村くんと一緒の大学行けて。」
千枝「ま、まああいつにしては頑張ったんじゃン!」
雪子「ふふ…、あ…じゃあ千枝、私はここまで行ってらっしゃい。」
千枝「え?…うん、またあとでね。」
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 23:12:49.90 ID:
svi1mdXq0
千枝「おっす。」
陽介「よ、なあ里中、少し話聞いてくれるか?」
千枝「うん、いいよ、聞いたげる。どこにもいかないから、ゆっくり…ね!」
END
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 23:13:57.23 ID:
svi1mdXq0
これで終わりです、保守ありがとうございました。
当初は後日談前で終わりの予定でしたが、ここまで書けてよかったです。
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 23:13:58.44 ID:BdXysCnQ0
おつ
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