1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 20:55:07.40
ID:qqiJyHSDO
ある日のこと
夕美「へぇ、そういうことがあったんだ」
未央「今となっては恥ずかしいけど、いい経験になったと思ってるからね」
「それに、あれでプロデューサーとの結び付きも……えへへっ」
夕美(ふーん……)
「あっ、そーだ!」
未央「何々?何か思いついたの!?」
夕美「実は……」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 20:59:53.16
ID:qqiJyHSDO
未央「えぇ……ゆーみん、それは止めた方がいい気がするよ……」
夕美「大丈夫だって!雨降って地下足袋っていうでしょ」
『それは雨降って地固まるですよ』
未央「あーちゃん!?」
夕美「藍子ちゃん?」
藍子「少し、よろしかったですか?」
夕美「あ、はい……」
未央(うわぁ…あーちゃんのモノ言わぬ圧力でゆーみんが……)
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:06:26.86
ID:qqiJyHSDO
藍子「……まず、未央ちゃんの件ですが」
夕美「うんうん」
藍子「あれはシンデレラプロジェクトのプロデューサーさんだから、あのような結末になったのだと思います」
夕美「えっと……?」
藍子「あの時、プロデューサーさんがかけた言葉は本人がそういったつもりで話した内容とは違うのがきっかけで起こったこと」
「さらに、言うと未央ちゃんもその前に体験した美嘉さんのライブのつもりで挑んだこと……その二つが偶然巡り会った結果なのはわかりますか?」
夕美「う、うん……」
未央(あーちゃん、もしかして怒ってる?)
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:14:57.50
ID:qqiJyHSDO
藍子「だからこそ、あのプロデューサーさんは自分の手で再び未央ちゃんに笑顔でいてもらおうとして動いた」
「それこそ、他のメンバーが心配になっていたぐらいに……」
未央「え?ちょっと!それ、初耳だよ!」
藍子「……美波さんが言ってました。まるで、未央ちゃんと凛ちゃんの笑顔が無くなってしまったら……二人がいなくなったら全員から笑顔が消えてしまうのではないのか」
「プロデューサーさんならきっとそう思っていた……と確信するぐらいだったって聞いてます」
未央「そうだったんだ……私……」
藍子「大丈夫です。みんな、だからこそプロデューサーを最後まで信じていたのですから」
「クローネの時もそう。信じたからみんなちゃんと最後まで……」
未央「もしかしてしまむーも……」
藍子「わかりません。こればかりは……」
「でもあのプロデューサーさんだから……きっと……いえ、間違いなく成功すると思っていたんですよ」
夕美「えっと……?」
藍子「あ……ごめんなさい。私も聞いた話がほとんどですから……」
夕美「うん……すごいね」
未央「うん。私の……私達のプロデューサーだから……」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:24:24.03
ID:qqiJyHSDO
藍子「天才肌とかそういう方ではありません。むしろ、不器用な所が目立つぐらいですから……」
未央「でも……あのプロデューサーじゃなかったら」
藍子「はい……不器用同士なんですよ。きっと」
未央「えへへ……」
夕美「で……あの……」
藍子「あ、すみません。未央ちゃんの時も、凛ちゃんを含めて一時的な憤慨がこじれてしまったこともあるのですが」
未央「その節はどうも……スミマセン」
藍子「だからこそ、自分の……言葉足らずの気持ちを伝えたい未央ちゃんを先に言ったんですよ」
未央「えへへ……」
藍子「でも……」
夕美「え、ええと……」シドロモドロ
藍子「今の夕美さんの『辞めたい』という言葉は、別の思惑があるって丸解りです」
夕美「えとえと……も、もう少し、演技力が必要かな?」アセアセ
未央(ゆーみん…押されま食ってるよ……)
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:26:47.51
ID:qqiJyHSDO
藍子「おそらく、無残に……それこそ、りあむさんや杏ちゃんに乃々ちゃんに対しての」
夕美「い……いい!言わなくていいからっ!!」
未央(あーあ……)
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:29:17.88
ID:qqiJyHSDO
―二人は帰りました
夕美「……」
「あーあ……」
「あんなこと言わなければよかったな……」
「はぁ……そんなに軽い女に見られたのかなぁ……」
「私だって悩みがないわけじゃないんだから……」
『当然の結果でしてー』
夕美「うわぁ!!」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:35:45.10
ID:qqiJyHSDO
夕美「い、今のは……?」
芳乃「申し訳ありませんー、何やら負の感情が芽生え障気になる所でしたのでー」
夕美(『しょうき』……?陸軍の戦闘機かな?)
芳乃(それはキ44こと、二式単戦『鍾馗』ですー)
芳乃(悪い空気みたいなもの……と覚えておいてくださいー)
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:42:48.46
ID:qqiJyHSDO
―事情を話しました
芳乃「おそらく、間が悪かったのでしょうー」
「夕美殿に悪気がなくとも、藍子殿が未央殿を想う心が許さなかっただけかとー」
夕美「うー……」
芳乃「それより……将来の悩みですかー?」
夕美「えっ?」
芳乃「先ほど、中 学生の方々が申していました」
「ある者は実家で女将を継ぐ。ある者は若い集を纏め、ある者はデザイナーを志し、ある者は歌い手。さらに……」
「そのような道を考えている者に対する嫉妬……みたいなものを感じますー」
夕美「え……待って待って?!」
「よ、芳乃ちゃん、私……」
芳乃「……」
「それぐらいわからないようで、拝み屋等できませぬー」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:50:40.33
ID:qqiJyHSDO
芳乃「アイドルは水物……いつまでもこの人気が続くわけではない」
「といって、今の自分が何ができるのかといえば草木や花の知識だけ」
「でもそれで食べていける職業は限られているし……といった所で未央殿の話があった」
「……で、あくまで重く考えていないふりを……というわけですなー」
夕美「……」
「……うん」
「失敗しちゃったな……」
芳乃「なんのー。藍子殿にきちんと話せばいいだけですー」
「真剣に考え、その上で辞めるべきかどうかを悩んでいる者に対し、ただ辞めないで欲しい等と言うわけがありませぬー」
「あの者はどのような形であれ、すべてを理解し受け入れる能力の持ち主ですー。藍子殿ならー、夕美殿の悩みも聞いてくれようぞー」
夕美「芳乃ちゃん……」
「うんっ……ありがとう!」
「決めた!まだ私、アイドルを続けるよ!」
芳乃「ほー」ニコニコ
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 21:59:01.12
ID:qqiJyHSDO
夕美「最近、プロデューサーさんと全然会えなかったから不安に思っていたんだ」
「もしかして、私って笑顔だけかな……って……ね」
「だけど……うん。大丈夫だから!」
芳乃「だそうですよー」
夕美「んっ?!」
ギィ
バタン
モバP(武内Pとは別のプロデューサー。以下P)「よ、よぉ……」
夕美「っ!?」
P「すまん……最近忙しかったから、ロクに会うことすらできなくて……まさかそこまで考えていたなんて」
夕美「※#〒Щ♭∞!?」
P「何か詰まってるなとはわかっていたが、そんなに悩ませているなんてプロデューサー失格と言われても仕方がないな」
夕美「・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:」
芳乃「あー」
P「だが、安心しろ!夕美がそういう悩みを抱えているならずっと隣でみていてやるからな!」
夕美「ブッピガンッ!」
芳乃「あー、こわれましたー」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 22:04:27.88
ID:qqiJyHSDO
夕美「……パフェ」
P「?」
夕美「カップル限定のハートフルパフェ。連れて行ってくれないと許さないから」
P「ちょ、カップルって……」
夕美「問答無用っ!」
ガシッ
P「うわっ、ちょ!力強っ!」ズルズル
夕美「まだ乙女なんだから、好きな人の前なら本当の姿を見せるんだからっ!」
P「やめて!こんな時に本気を出さないで!」
アー
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 22:05:21.69
ID:qqiJyHSDO
芳乃「何無……」
おしまい
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/03/31(水) 22:07:44.39
ID:qqiJyHSDO
ちなみに、元ネタは小○あゆむ(kuma○puro)のオリ本です
では、ありがとうございました
あ、作者はロリコンじゃありませんよ
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1617191707/
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