【ミリマス】島原エレナ「同い年なのに!」

2021-05-10 (月) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
2: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:01:53.21 ID:BVcnqv2b0

真壁瑞希「おはようございます」

高山紗代子「あ、瑞希ちゃんおはよう!」

瑞希「おはようございます高山さん。それは……漫画、ですか?」

紗代子「うん。この前、昔流行った漫画の話で美也ちゃんと盛り上がったの。それで懐かしくなって、劇場に持ってくるって約束したんだ。瑞希ちゃんはこの漫画読んだことある?」

瑞希「はい。何を隠そう、小学1年生の頃の愛読書でした」

紗代子「やっぱりそうだよね! 私の周りもみんな読んでたな〜」





3: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:04:13.62 ID:BVcnqv2b0

瑞希「私も読んでいいでしょうか」

紗代子「もちろん!」

瑞希「ありがとうございます。……懐かしいですね。私は主人公の妹が好きでした」

紗代子「わかる、可愛いよね!」

瑞希「それにしても、表紙を見るのも久しぶりです。家にあったものはもう捨ててしまったかもしれません」

紗代子「私の家は弟がいるから残したんだと思うな。私も弟も何回も読んだから、もうすっかりボロボロだけど……」




4: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:05:05.60 ID:BVcnqv2b0

宮尾美也「おはようございます〜。紗代子さん、私も持ってきましたよ〜」

紗代子「ありがとう美也ちゃん。わ、全然ボロボロじゃないね」

美也「しばらく本棚に仕舞ったままでしたからね〜。キレイなのはいいんですが、ずっと読まれずにいるのも可哀想です〜」

瑞希「それなら、このまま劇場に置いておくというのはどうでしょう」

美也「おお、名案ですな〜。Pさんに相談してみましょう〜」




5: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:06:09.95 ID:BVcnqv2b0

島原エレナ「おはようございまーす!」

横山奈緒「おはよう──って、なんやなんや。みんなそろって懐かしいもん読んでんな」

美也「おはようございます〜。今読書会をしていたんですよ〜」

紗代子「この漫画、大阪でも流行ってた?」

奈緒「流行ってたで。みんなでごっこ遊びとかしとったわ。懐かしいな〜、私も読んでええ?」

美也「どうぞどうぞ〜」




6: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:06:53.29 ID:BVcnqv2b0

美也「瑞希さんはどのお話が好きですか〜?」

瑞希「私は、みんなで遊園地に行く回が好きです」

紗代子「あ、クールなお兄さんが実は高所恐怖症だったってわかる話だよね? 秘密を知られて落ち込むお兄さんに主人公が言ったセリフ、すごくジーンとくるよね」

美也「『はずかしくないよ。わらわないよ。にがてなものがあるなんてあたりまえだもん』ですね〜」

奈緒「うーん、今読んでもおもろいなあ。やっぱり流行るだけのことはあるわ」




7: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:07:57.27 ID:BVcnqv2b0

紗代子「こういう話ができるの、なんだかすっごく嬉しいね!」

美也「やっぱり私たちは同い年なんですね〜」

奈緒「同じ思い出があるってええなあ。私らはまだまだピチピチやけど、オカンが昔話で盛り上がるのもわかるわ」

瑞希「今日はとことん語り尽くしましょう。……わくわく」

エレナ「…………」




8: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:08:40.43 ID:BVcnqv2b0

エレナ「みんなズルいヨ!」

紗代子「わっ。エレナちゃん、どうしたの?」

エレナ「ワタシも混ぜてヨ! みんなと同い年トークしたいヨ!」

瑞希「すみません、置いてけぼりにしてしまいましたね。島原さんはどのお話が好きですか?」

エレナ「……読んでないヨ〜。ワタシが日本に来たときには流行ってなかったモン……」

紗代子「エレナちゃん、6歳までブラジルにいたんだっけ?」

美也「この漫画のブームは一瞬でしたから、ちょうど流行りが落ち着いたあとに日本に来たということですね〜」




9: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:09:36.69 ID:BVcnqv2b0

奈緒「せやったら同い年トークできひんやん」

瑞希「いえ、何も共通の思い出は漫画だけではありません。他の話題を探しましょう」

美也「エレナさんは小学1年生の途中から日本に来たわけですから……」

紗代子「小学校、小学校……。あ、九九とかどうかな?」

エレナ「九九! ちゃんと覚えてるヨー! でも、4の段が難しかったヨ……」

紗代子「わかるなあ。4の段と7の段はつまづくよね〜」

全員「…………」

紗代子「ね〜、九九が、ね〜……」

奈緒「そんな話題で盛り上がれるわけないやろ!」




10: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:10:35.83 ID:BVcnqv2b0

瑞希「ですが学校というのは素晴らしい着眼点です」

美也「算数ではだめですから……国語はどうですか〜?」

奈緒「お、国語ならええんちゃう? 『くじらぐも』とか結構好きやったなあ」

エレナ「くじらぐも……?」

奈緒「あれ、知らん? 教科書がちゃうかったんかな……」




11: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:11:38.70 ID:BVcnqv2b0

紗代子「私は『ちいちゃんのかげおくり』が印象に残ってるなあ」

エレナ「ウ〜ン……」

美也「少し悲しいお話ですが、私は『ごんぎつね』が好きですな〜」

瑞希「私のイチオシは『スーホの白い馬』です」

エレナ「……エヘヘ、実は国語の授業、あんまり聞いてなくて……」

奈緒「ズコーッ!」

瑞希「図工ではなく国語ですが」




12: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:12:19.00 ID:BVcnqv2b0

紗代子「じゃあエレナちゃん、小さい頃の一番の思い出はなに?」

エレナ「やっぱり、カーニバルだネ! みんなが踊って、キラキラ輝いてて、とっても楽しいんだヨ!」

奈緒「でも私らはカーニバルのこと話せへんしなあ」

エレナ「ガーン! うう……ワタシも思い出話に花を咲かせたいヨ……同い年なのに……」

瑞希「島原さん……」




13: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:13:17.74 ID:BVcnqv2b0

白石紬「おはようございます。……あ、あの、みなさんどうかされたのですか? 何やら雰囲気が重いような……」

美也「実は、かくかくしかじかなんです〜」

紬「なるほど、島原さんが……」

瑞希「どうにか島原さんを元気付けたいのですが、全員共通の思い出が中々見付からず……」

紬「島原さんの気持ち、少しわかるような気がします。国内ではありますが、私も違う土地から来ましたから。時折、私はみなさんと違う場所で、違う時間を過ごしてきたのだと強く感じます」

奈緒「確かに、東京と大阪も全然ちゃうしなあ」

紗代子「茨城だって関東だけど、東京とは全然違うもんね」




14: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:14:08.03 ID:BVcnqv2b0

紬「……ですが、私たちは今、同じ場所にいて、同じアイドルです。これから、同じ時間を過ごせるはずです」

紗代子「た、確かに……! 昔は違ったかもしれないけど、今は一緒だもんね!」

美也「思い出はこれからたくさん作っていきましょう〜。10年後や20年後にはきっと楽しく振り返れますよ〜」

奈緒「そうと決まれば早速思い出作りや! みんな、遊びに行くで!」

瑞希「はい、行きましょう。……さあ、エレナさんも」

エレナ「みんな……」




15: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:14:49.28 ID:BVcnqv2b0


エレナ「ウン! エヘヘ……ワタシ、みんなが同い年でよかったヨ!」




16: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:15:22.29 ID:BVcnqv2b0

おしまい
たまには茶化さずに




17: ◆ncieeeEKk6 2021/03/17(水) 00:16:37.16 ID:BVcnqv2b0

そういえば、この前追加されたオファーで紗代子が美也のことを「美也さん」と呼んでることがわかりました。


見なかったことにします。




元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1615906881/

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