ルパン三世「ゴッサムナイトは闇夜の狂気」

2021-01-22 (金) 00:07  その他二次創作SS ルパン三世   0コメント  
1: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:24:37.27 ID:Fi7EjToX0

警報<BEEEEEEEEEEEEE!


 フィアット500<ブオオオン!

ルパン「ウヒャヒャヒャヒャ!うまくいったな~次元!」

次元「へっへへ、こんだけありゃこの街での仕事にゃ困らねぇぜ!」

ルパン「腹が減っては戦は出来ぬ、金が無くては盗みは出来ぬってな。銀行を3軒もハシゴしたんだ。今日はこの辺にしとくかぁ~」

次元「ところでよぉ、ルパン。この『ゴッサムシティ』にゃどんなお宝があるんってんだ?」

ルパン「むっふふ~、聞きてぇか次元。この街にはよ、とんでもねぇお宝があるんだぜ」ニヤリ


 タイヤ<パァン!

 フィアット500<ブロロロ・・・ガタッガタッ・・・

ルパン「ゲッ!?パンクか!?」

次元「キショゥ!昼間に変えたばっかだぞ」

 \バサァッ/

ルパン「!・・・・・・どうやらただのパンクじゃないようだぜ」

次元「・・・!」


バットマン「ルパンⅢ世だな」





3: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:30:19.63 ID:Fi7EjToX0

ルパン「出やがったな」ニヤ

次元「な、なんだぁこいつは!コウモリのバケモンか!」

ルパン「お前さんがバットマンか」

バットマン「・・・」

次元「ば、バットマンっていやぁゴッサムシティの怪鳥人間か!ただの作り話だと思ってたぜ」

バットマン「ルパンⅢ世、次元大介、ゴッサムに何の用だ」

ルパン「ひゅ~っ、俺達をご存じか。こいつは光栄だね」

バットマン「お前達が襲った3つの銀行はそれぞれカーマイン・ファルコーネ、サルバトーレ・マローニ、そしてオズワルド・コプルポットお抱えの銀行だ。すぐに報復されるぞ」

ルパン「マフィアが怖くて泥棒ができるかっての。それとも、その前にお前さんが俺達をとっ捕まえるってのかい?」

バットマン「そうだ」

ルパン「冗談じゃねえや。行くぜ次元」

次元「おう」ガコン

 フィアット500<バキン! キュラキュラキュラ!

バットマン「!・・・タイヤの代わりにキャタピラが」

 フィアット500<ギャラギャラギャラ!

ルパン「あばよ~コウモリ野郎~」バイバ~イ




4: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:31:05.42 ID:Fi7EjToX0

バットマン「・・・」POF!

 <カチッ THWIP!

ルパン「あら?やっこさんどこ行った?」キョロ

次元「!・・・上だ!ワイヤーをビルに引っかけてやがる!」

 THWIIIIIIP!

ルパン「やろうっ、ターザンかよ」

バットマン「逃がさん」

 <バッ!

 \バサアァッ!/
 【フィアット500】

バットマン「む・・・」

ルパン「(のヮの)」

バットマン「ダミーか」


ルパン「うしししっ!バッカで~」タタタタ

次元「早いとこズラかろうぜ」タタタタ

 \バサァッ!/

ルパン「ゲッ!」

バットマン「簡単に私から逃げられると思うな」




5: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:32:12.02 ID:Fi7EjToX0

ルパン「ンもうしつこいんだから。女のケツでもおっかけてろっての」

 <ドタドタドタドタ

 マフィア<ヤロ~、ドコイキヤガッタ!

次元「まずいぜルパン。追っ手がすぐそこまで来てるぞ」

バットマン「観念しろ。目的は知らんが刑務所送りにしてやる」

ルパン「そうはいくかっての。おォ~~~いっ!銀行ドロボーはこっちだよォ~~~ぃ!」

バットマン「!」

 マフィア<アッチダ!イクゾ!

 マフィア<ハヤク!イソゲ!

 <ドタドタドタドタドタ!

ルパン「そいじゃあ、後はまかせたぜ~」タタタ

バットマン「待て!」

マフィアA「おい!こっちだ!バットの野郎がいるぜ!」

バットマン「くっ・・・」

マフィアB「ヤツを仕留めりゃボスから褒美がたんと出る!やっちまえ!」

 <BPPPRAAATTTTTTTTTTTTTTTT!

  <BLAM! BLAM! BLAM!

   <BANG! BANG! BANG!




6: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:33:14.50 ID:Fi7EjToX0

 ――とある安宿

ルパン「よぅし、こいつで準備完了」カチン

次元「ずいぶんめかしこんでるじゃねぇか。今度の獲物はよっぽど難物らしいな」

ルパン「そりゃあ犯罪都市と言われるゴッサムシティでの盗みだ。気合いも入るってもんよ」

次元「そいで、一体何を盗もうってんだ?」

ルパン「ムッフフ~、そいつはオタノシミさ」

次元「チェッ、ケチくせェ野郎だぜ」

 <KNOCK KNOCK

ルパン「お?こんな安宿にルームサービスか?」

次元「・・・どうやら違うらしいぜ」


 <BPRAAATTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT!

  <BDAM! BDAM! BDAM!

   <BRAAAKKKAKAKAKAKAKAKAKAKAKAKA!


 <シュ~~~ッ・・・・・・

ギャングA「へっへっへ、こんだけ撃ちゃさしものルパンもミンチだろうぜ」

ギャングB「どれ、天下の大泥棒の死に様を拝見するか」


ルパン「あ、あ、あぶぬェじゃねェかコンニャロ~!」

次元「し、死ぬかと思ったぜ・・・」フー

ギャングA「なっ・・・ドア越しにあれだけ撃ったのに!?」

ギャングB「なんであの二人の居る場所だけ弾が当たってないんだ!?」




7: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:33:49.47 ID:Fi7EjToX0

ルパン「おめーらなにもんだい!銀行の警備員にしちゃガラ悪すぎじゃねえか!」

次元「さっきのマフィアどもとは別の連中だな。なんだって俺達を狙いやがる」

ギャングA「へっ、ファルコーネとマローニとペンギン(オズワルドのこと)がお前らルパン一味の首に賞金をかけたのさ!」

ギャングB「3つの巨大犯罪組織が金を出すんだ。とんでもない額になるぜ!」

次元「・・・どうやら、ちょいと盗みすぎたらしいな」

ルパン「アワワワ・・・」

ギャングA「おい!あれ持ってこい!」

ギャングC「よっこいせ」ガション

ルパン「ゲッ!ロケットランチャアァ~~~ッ!?」

ギャングA「賞金は生死を問わねぇ!覚悟しやがれ!」

次元「まずい!」

ルパン「にげろ~次元~!」

 <POFッ


 \KA-BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMM!/




8: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:34:57.31 ID:Fi7EjToX0

 ガラガラガラ・・・

ルパン「あちちちち!ヤロー、むちゃくちゃしやがる」

次元「また面倒なことになっちまったぜ」

ルパン「行くぞ次元。車を用意しておいて正解だったな」カチチッ

 アルファロメオ<ブオオォォォン!


 ――ゴッサム警察署屋上

 バサァ

ゴードン本部長「来てくれたか」

バットマン「・・・」

ゴードン「既に知ってるだろうがルパン3世の一味がゴッサム入りした。マフィアが賞金をかけて、街中の悪党どもが探し回っている」

バットマン「ああ」

ゴードン「我々もなんとか奴らを抑えようとしているが、このままじゃ二次被害で街が半壊しかねん。バットマン、なんとかしてくれるか?」

バットマン「そのつもりだ」

ゴードン「話が早くて助かる。が、さしもの君も天下のルパン一味を相手にするのは骨が折れるだろう。この人が手を貸してくれるそうだ」

バットマン「?・・・」

 ザッ

銭形「ICPOよりゴッサムシティに派遣された銭形警部だ。ゴードン本部長の要請を受け、君と共同捜査をさせてもらう」




9: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:36:08.38 ID:Fi7EjToX0

 ――・・・

 アルファロメオ<ブロロオオオォォォ!

  バイク<VVVRROOOOOMMM!

ギャングA「待ちやがれー!」BLAM! BLAM!

ギャングB「覚悟しろコラー!」BRAKAKAKAKAKA!

ルパン「あいつら周りにお構いなしにバカスカ撃ちまくりやがって。なんとかしてくれよ相棒ォ」

次元「へいへい」バキューン!

ギャングA「なっ!た、タイヤが・・・! うわー!」ブブブゥン!ドグシャー!

次元「もいっちょ」ズキューン!

ギャングB「わっ!」ブブブゥン!ドゴシャー!

次元「へっ、チョロいもんよ」

ルパン「さっすが次元。これで追っ手は――」

 ピキ・・・ピキピキ・・・

ルパン「アラ?アラ?アララ?」

 ピキピキ・・・

 アルファロメオ<カッキ~~~ン

ルパン「にゃ、にゃんだぁ~!?車が凍っちまった!」


Mr,フリーズ「捕まえたぞ、ルパン3世、次元大介」FOOooo・・・

 【Mr,フリーズ:冷凍光線銃を扱う凍結人間】




10: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:37:02.26 ID:Fi7EjToX0

ルパン「ヒエ~ッ、まーた妙な野郎が出てきたぜ」

次元「ヤツの持ってるドデカい銃、見るからにヤバそうだ」

フリーズ「観念しろ。私の凍結銃の前にはさしものお前達も一瞬で凍りづけだ」

ルパン「次元、カイロもってっか?」

次元「いいや」

ルパン「そいつぁまずいな」

フリーズ「マフィアから賞金を得るのもいいが、ルパン3世と次元大介を氷の彫刻にして保存するというのも趣があるな」キュィ~ン

ルパン「氷漬けになっても愛すてくれる?なんちって」ドワハハハ

フリーズ「笑ったままで凍るがいい」ジャキ

 次元<バキューン!

フリーズ「!」

次元「抜き打ちじゃ俺には勝てんぜ」

 凍結銃<バチ・・・バチッ

フリーズ「わ、私の凍結銃が――」

 >BOOOM!<

フリーズ「――・・・ッ――」カッキ~~~ン・・・

ルパン「あらら、光線銃が暴発しちゃった」

次元「へ、手前がマヌケ面で冷凍保存たあ世話ないな」




11: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:37:38.63 ID:Fi7EjToX0

 <ドタドタドタドタ

ギャングD「いたぞ!ルパンだ!」

ギャングE「撃て撃てー!」

 <BPRATTATATATATATATATATATATATATA!

ルパン「どわー!逃げろ~!」

次元「チクショウ!これじゃキリがねえぜ!」

ルパン「急げ次元!こっちだ!」バッ

クレイフェイス「GGAAAAAAAAAAAHHHHHHHH!」

ルパン「どしえ~~~!」

 【クレイフェイス:泥の巨体を持つ怪人】

クレイフェイス「ルパン!次元!ここは通さんぞ~!」グワアー!

次元「こりゃモノホンのバケモンだ!」

クレイフェイス「GGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」

 ッ――――――!

 カチンッ

クレイフェイス「――・・・な・・・?」ズル・・・ズルルゥゥ~ッ


五右衛門「またつまらんものを斬ってしまった」




12: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:38:12.85 ID:Fi7EjToX0

ルパン「五右衛門~!」

クレイフェイス「おォォのォォれェェェ・・・」ズルルゥ~・・・

次元「来るのがちょいと遅いんじゃねえのか」

五右衛門「すまぬ。少し迷ってしまった」

ルパン「いいのいいの。ピンチの時に居てくれりゃ」

 「わしもいるぞ」ザッ

ルパン「ゲッ・・・この声わ・・・」チラ

銭形「わっははははは!とうとう見つけたぞルパン!」

ルパン「とっつぁん~!こんなトコまで追っかけてきたのォ~!?」

銭形「ルパンがそこに居る時、銭形もまたそこに居るのだ~!」

ルパン「わけわかんね~」

次元「こりゃマズイ。散らばるぜ」バッ

五右エ門「右に同じ」

ルパン「おめェらこんな時に置いてくなー!薄情者ォ~!」

銭形「ルパ~ン!逮捕だ~!」




13: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:39:30.49 ID:Fi7EjToX0

 \ドタドタドタ!/

銭形「ぅおのれルパンめ!どこに隠れた!往生際が悪いぞ~!」

 \ドタドタドタ!/


ルパン「・・・行ったか。やれやれ、とっつぁんには毎度毎度参るぜ」

 <カツッ・・・

ルパン「誰だ!」チャキ

 「あら、そんな物騒なもの女の子に向けちゃダメでしょ」

ルパン「!」

キャットウーマン「HELLO THERE(やっほー)」

 【キャットウーマン:驚異的な身体能力を誇る怪盗】

ルパン「うっひょォ~!カワイコちゃん!」♡

キャットウーマン「女好きの噂通りね、ルパン3世」

ルパン「――っと、いつもの俺なら骨抜きになっちまうトコだが、今度ばかりはそうも言ってられねえ。怪盗キャットウーマンが相手じゃあな」

キャットウーマン「あら、私をご存じ?」

ルパン「この稼業やってりゃ知らねえヤツはいないぜ。ここまで美人ちゃんだとは思わなかったがな」

キャットウーマン「綺麗なだけじゃないのよ。これな~んだ」スッ

ルパン「アラ?お、俺のサイフ!」

キャットウーマン「盗みの腕でもあなたに負ける気はないわ」




14: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:40:32.97 ID:Fi7EjToX0

ルパン「ナロ~、このルパン様からスるたぁふてぇ野郎だ」

 <ルパ~ン!ドコダ~! ドタバタドタバタ

ルパン「ぁマズイ。とっつぁんが来ちゃう。悪いけど見逃してくんねぇかな?同業者ならわかるだろ情けをかけてちょうだいよ」

キャットウーマン「そうはいかないわ。あなたの首にけっこうな額がかけられてるんだから」

ルパン「ちぇっ、仕方ねぇ。俺は女に追われるより追う方が燃えるタチなんだがな」スッ

 \ボフゥン!/

キャットウーマン「!・・・煙幕。古い手」バッ! タタタタタタ

ルパン「うげ!すぐ見っかっちゃった!」

キャットウーマン「上から見下ろせば煙幕なんて意味ないわ。よっ、ほっ、とっ」JUMP! JUMP! JUMP!

ルパン「ビルの上を飛び回ってやがる。五右衛門も真っ青だぜ」タッタッタ

キャットウーマン「MYA~O」JUMP!

ルパン「ちくしょー!追いつかれちまう!」タッタッタ


不二子「ルパ~ン!こっちよー!」

ルパン「不二子ぉ!」

不二子「こっちの路地に抜け道があるの!早く!」

ルパン「たぁすかったぜ~!やっぱり持つべきものはガールフレンド――」

 \ガシャアァン!/

ルパン「――アララ?なんでこんなとこに檻があんの?」

不二子「ごめんねルパン」テヘペロ

キャットウーマン「うまくいったわね不二子」ザッ




15: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:41:31.27 ID:Fi7EjToX0

ルパン「ふ、不二子・・・まさかキャットウーマンと組んだのか?」

不二子「ウフッ、こっちに着く方が得だもの」

キャットウーマン「私達、SNSで相互フォロワーなの♪」

ルパン「そ、そりゃあねぇぜ不二子ぉ~・・・」ガックシ

不二子「さ、セリーナ(キャットウーマンのこと)、報酬をいただきにいきましょ。約束通り山分けね」

キャットウーマン「そのことなんだけど、ちょっと予定が変わったのよね」

不二子「え?」

キャットウーマン「マフィアが賞金をかけたのは“ルパン一味”。あなたもカウントされてるのよ」

不二子「・・・」

キャットウーマン「友達のよしみで情けをかけてあげるわ。この件から手を引きなさい。そうすれば見逃してあげる」

不二子「はぁ~・・・これだから泥棒って信用ならないのよね。いいわ。ヤクザに突き出されるよりずっとマシだもの」バイクマタガリッ

キャットウーマン「悪く思わないでね。さ、行きなさい」

不二子「次は私が騙すんだからね、セリーナ」ブロロロ・・・

キャットウーマン「楽しみにしてるわ」

不二子「じゃあね、ルッパ~ン」ブロロ~ン

ルパン「ま、待てよ不二子~!」ガシャガシャ




16: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:42:20.49 ID:Fi7EjToX0

キャットウーマン「フフ、不二子には悪いことしちゃったわね」キラッ☆

ルパン「あっ!そりゃあ不二子のネックレス!」

キャットウーマン「ついクセでね。あとで謝罪のメッセージ送らなきゃ」

ルパン「・・・そりゃお互い様だろうから必要ねえぜ」

キャットウーマン「え?」

ルパン「さっきお前さんが俺からスった財布はどこにあるんだい?」

キャットウーマン「!?・・・な、ない!」サササッ


 不二子「ごめんね、セリーナ♪」ブロロロロ~


ルパン「まっ、あの女を信用すんなって話さ」

キャットウーマン「・・・それは騙されたあなたもでしょ」

ルパン「女のウソは許すのが男ってもんさ」

キャットウーマン「檻の中でカッコつけても締まらないわ」

ルパン「ところがどっこいそうでもないのよ」カシャン ギィ~

キャットウーマン「!?・・・どうやって鍵を開けたの!?絶対に脱出出来ないように出来てるのに・・・!」

ルパン「人呼んでスーパーエスケープアーティスト。な~んちて!そんじゃ、バァ~イ!」スタコラサッサ~

キャットウーマン「待ちな――」ガシャン

キャットウーマン「な・・・街灯に手錠でつながれてる!いつの間に!?」

ルパン「恩に着るぜ、不二子」ニヤ




17: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:43:09.25 ID:Fi7EjToX0

 ――・・・

次元「ほっほっほっ、どうやら、チンピラどもはまいたみてぇだな」タッタッタ

次元「・・・!」ザッ

 <・・・・・・

次元「・・・なんだ。妙だな」

 <――ッ!

次元「うおっ!?」

 CHOK!

次元「・・・消音銃か。それも長距離からの狙撃・・・」


デッドショット「ほう、俺に気づいたか。さすがは次元大介・・・といったところか」

   【デッドショット:世界最高クラスの狙撃の名手にして、暗殺者】


 <・・・・・・

次元「・・・どこだ。どこから撃ってきやがる」

 <――ッ!

次元「!」CHOK!

次元「ぐっ・・・反射板か。鏡で光を反射するように、銃弾を跳弾させて狙撃してきやがる。大したウデだぜ・・・」




18: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:44:13.94 ID:Fi7EjToX0

デッドショット「次は確実に当てる。貴様の墓標はこのゴッサムシティに建ててやる・・・次元大介」


次元「位置さえわかりゃこっちのもんだ」バッ!

 >ッッッ!<


デッドショット「――ッ!・・・」

デッドショット「ARGHH・・・・・・ま、まさか・・・俺と全く同じ射線を・・・撃ち返してくるとは・・・それも・・・3発も・・・」ガクッ


次元「お前さんが居る位置は、お前さん自身が教えてくれたってわけだ」スッ カチッ

次元「フゥー・・・タバコが染みるぜ」




19: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:46:27.28 ID:Fi7EjToX0

 ――・・・

五右衛門「追っ手は無いか」

 <~~~・・・・・・

五右衛門「・・・?」

 <ヮヮヮ~~~・・・

五右衛門「む!?・・・これは・・・血煙・・・いや、毒霧の類か!」バッ


ポイズンアイビー「あら、惜しい。もう2秒この花粉を吸い続ければ意識を奪えたのに」

 【ポイズンアイビー:あらゆる植物を操るエコロジストの犯罪者】

五右衛門「ぐ・・・敵か・・・」ジリ・・・

ポイズンアイビー「ルパン一味で戦闘力においてもっとも手強いと言われる石川五右衛門も私の前ではこんなものよ。いくら口を塞いでもあと数秒で意識を失うわ」

 ツタ<シルシルシル・・・

ポイズンアイビー「そうして意識を奪って強靭なツタで拘束。こんな簡単に勝っちゃっていいのかしら」フフ

五右衛門「拙者は女は斬らん・・・」ジリ・・・

ポイズンアイビー「へえ、男女差別?今時流行んないわよそういうの。あと5秒・・・」フフ

五右衛門「不覚・・・」クラ・・・




20: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:48:05.05 ID:Fi7EjToX0

ポイズンアイビー「ほ~っほっほっほ!最強の剣客が聞いてあきれるわ!どんな男も私の力の前には無りょ――」

五右衛門「キエェーッ!」

 ――ッ――!

ポイズンアイビー「――!?」

五右衛門「・・・またつまらんものを斬った・・・」スッ

 <~~~ッ――・・・・・・

ポイズンアイビー「!?・・・ま、まさか・・・花粉を斬ったというの!?そんなことが・・・!」

 ツタ<ドサッ ドサドサッ

ポイズンアイビー「ああっ!私の植物たちが!ツタが!花がぁっ!」

ポイズンアイビー「しょ、植物が!自然が~~~!」グルグルグル

ポイズンアイビー「ぁぁっ」バタッ

五右衛門「気を失ったか。純な心を持つおなごだ・・・拙者はこれにて、ごめん」タタッ




21: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:49:56.98 ID:Fi7EjToX0

 ――・・・

ルパン「ちくしょう、次元と五右衛門のやつどこに行きやがった」タッタッタ

ルパン「このヤマは俺一人じゃちょいと厳しいんだから、あいつらと合流しなけりゃ――」

 <バッ!

銭形「ぅわーーーっはっはっは!とうとう追い詰めたぞルパァン!」

ルパン「まーたとっつぁんかよぉ。いい加減しつこいぜ」

銭形「今日こそ年貢の納め時だぞ!さあ、大人しく神妙に――」


 「ルパン3世」ザッ

ルパン「?」クルッ

ベイン「見つけたぞ」ズゥ~~~ン

 【ベイン:強靭な肉体と明晰な頭脳を持ち、バットマンを倒した男】

ルパン「あ、あらァ~・・・こりゃまた強そうなお方・・・」

銭形「あ!お前はたしか・・・」

ルパン「知ってんのかいとっつぁん」

銭形「カリブ海のサンタ・プリスカという国家を暴力で実質的に支配している犯罪者だ。ICPOも手を焼いておる」

ルパン「そんなヤツまで出張るなんて、よっぽど俺達の賞金って高いのね」

ベイン「金なんぞどうでもいい。ルパン3世を仕留める名誉を求めて来た。覚悟しろ」ボキボキッ

ルパン「こいつぁ厄介だな。とっつぁん、ここは一つ休戦といこうぜ」

銭形「ぬう・・・非情に遺憾だが仕方あるまい。まずはベインを逮捕するぞルパン」




22: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:52:04.24 ID:Fi7EjToX0

ルパン「いくぜとっつぁん」ワルサー バン!バン!

銭形「わしに指図するな!」コルトガバメント バン!バン!

ベイン「NNNMMM!」KA-TANG! CHOCK!

ルパン「うへぇ、銃が効かねぇ。どんな筋肉だ」

ベイン「簡単に俺を倒せると思うな!」グオ!

ルパン「わぶねぇ!」サッ

銭形「へ?」

 WHAMMMMMM! >SLAMMM!<

銭形「ぼげえ!」

ルパン「うひょぉ~、とっつぁんが壁に叩きつけられた。なんてパンチ力だ」

ベイン「邪魔者は消えた。勝負だルパン」

ルパン「とっつぁ~ん、大丈夫か~?」

ベイン「無駄だ。あの勢いならば並の人間でも全身の骨が砕ける。ヤツはもう意識は――」

銭形「ぬぬぬ・・・き、貴様に心配されるほど歳はとっとらんわ」ガララ・・・

ベイン「!?・・・ば、馬鹿な。立ち上がれるハズが・・・」

ルパン「とっつぁんのタフさをナメちゃあダメよ」

ベイン「おのれ!」ガシッ

銭形「ぬ!? あ、足を・・・放さんか!」

ベイン「これでどうだ!」

 \BAAAAAAAMMMMMMM!/

ベイン「フン・・・これくらい叩きつけてやれば確実に――」

ルパン「あ~らら、とっつぁ~ん、今のうちに逃げちゃおっかな~」

銭形「・・・・・・る、るぱ~ん・・・またんか~・・・」ムクリ

ベイン「!?!?!?」




23: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:53:21.32 ID:Fi7EjToX0

ルパン「いまだ!」バキューン!

ベイン「RGGHH!」KLANG!

ルパン「あやや、油断してても効かねぇ。筋肉が防弾チョッキになってんだ」

ベイン「俺に銃なぞ無意味だ!」グワ!

ルパン「うわっと!危ねぇ!」スカッ

ベイン「ぬおおお!」ブン!

ルパン「おわっち!」スカッ

銭形「ルパン!伏せろ!」バキュバキューン!

ベイン「NNNMMM!」KA-TANG! KA-TANG!

銭形「くそぅ、なんて堅さだ」

ルパン「とっつぁん、背中を押してくれ」

銭形「なに?・・・なるほど、わかった」

ベイン「無駄だとわからんか」

ルパン「いくぜ」ズキューン!

銭形「くらえ!」ドキューン!

 CHUNNNKKK!

ベイン「ッ!?・・・RRGGHHH!・・・な、なに・・・」

ルパン「俺が撃った箇所と全く同じ位置にとっつぁんが銃弾をブチ込んだんだ。筋肉でせり止められてた弾丸が押し込まれたってわけよ。やったなとっつぁん」

銭形「フン、貴様に褒められてもうれしくないわ」

ベイン「GAFFF・・・あ、侮っていた・・・ルパンだけではない。もう一人の男も・・・かなりの手練れだった」




24: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:54:44.20 ID:Fi7EjToX0

ルパン「ようし、ここで秘密兵器といきましょうか」ポイ

ベイン「GAAAHHHH!」BAM

ルパン「げっ、跳ね返されちゃった」

 <PROOOPLLSSHHHH

銭形「ルパン、貴様が投げたゴム毬があさっての方向に弾かれたが、なんだあれは。破裂してモチのようなものが広がったぞ」

ルパン「超強力瞬間接着剤さ。あれでヤツの動きを封じようと思ったんだが、アテが外れちまった」

銭形「そういうことか・・・ルパン、ヤツをおびき寄せろ。わしがなんとかする」

ベイン「覚悟しろルパン!」グオ!

ルパン「うわっとぉ!」スカッ

ベイン「おのれチョコマカと!」ブオン!

ルパン「鬼さんこちら~」スカッ

ベイン「ぬおおお!」グア!

ルパン「今だぁとっつぁん!」

銭形「ぬっ!」ガシッ

ベイン「!」

銭形「どっせえぇぇぇい!」グワバ!

 \PPPPLLLLAAAAASSSSHHHHH!/

ルパン「やったー!一本!」

銭形「ぬはははは!どうだ!わしの一本背負いは!・・・って、あら?・・・し、しまったぁ!わしまでトリモチにひっかかっちまった!」ベタベタ~

ルパン「あ~らら、ツイてないねぇとっつぁん」

ベイン「NNNMMMMMM!おのれ!こんなもの・・・!」ベタベタ~

ルパン「おっと、今のうちに退散退散~。じゃあな~とっつぁ~ん」スタコラサッサ~

銭形「ル、ルパ~ン!待たんか~!」ベタベタ~




25: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:56:45.98 ID:Fi7EjToX0

 ――・・・

次元「ぐっ・・・傷口が開きそうだ。弾は抜けたが油断はできねぇな」

次元「早いとこルパンと合流しなけりゃ・・・ん?」

 ザッ

トゥーフェイス「次元大介・・・」

 【トゥーフェイス:『2』に異常な執着を見せる犯罪者】

次元「またか・・・まいったねどーも」

トゥーフェイス「・・・お前は運命を信じるか?」

次元「なに?」

トゥーフェイス「このコインを投げて、表が出ればお前を見逃そう。だが裏が出れば・・・殺す」スッ

次元「・・・面白れぇじゃねぇか。いいぜ。賭けようじゃねえか」

トゥーフェイス「・・・いくぞ」

次元「・・・」

 ピィー――ンッ・・・


 <バキューーーン!

 キィンッ


トゥーフェイス「!」

 パシッ




26: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:57:52.19 ID:Fi7EjToX0

トゥーフェイス「・・・結果を見る前に訊く。なぜコインを撃った?」

次元「・・・」カチッ シュボッ

トゥーフェイス「私が投げたコインを銃で撃ち上げて一体何の意味があるというのだ?」

 次元<フゥ~・・・

次元「他人に運命を決められるなんてまっぴらだ。これでどんな結果だろうと受け入れられるぜ」

トゥーフェイス「・・・」

 ス・・・


トゥーフェイス「・・・・・・なるほど。自分の運命は自分で掴む、か」ニヤ

次元「・・・」

トゥーフェイス「・・・お前の勝ちだ、次元大介」

 クルッ ザッザッザ・・・

次元「・・・へっ、どうやら今日はツイてるらしいや」




27: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:58:43.06 ID:Fi7EjToX0

 ――・・・

五右衛門「またしても迷った」

五右衛門「このごっさむすてぃーという街はどうにも暗がりが多くて通りの区別もつかぬ」

五右衛門「む・・・」

 ザッ

デスストローク「石川五右衛門だな」

 【デスストローク:再生能力を持つ世界最凶の殺し屋】

五右衛門「・・・左様」

デスストローク「手合わせ願おうか」ス・・・

五右衛門「・・・」ス・・・

デスストローク「・・・」チャキ・・・

五右衛門「・・・」チャ・・・

五右衛門(こやつ・・・できる)


 ッ!

 ―キィン!―

        ―カィン!―
  ―キキィ!―


五右衛門(拙者の太刀筋を見極め、斬鉄剣を真芯で受けぬように捌いている!なんという手練れだ!)

デスストローク(さすがは石川五右衛門・・・一瞬でも油断すればやられる!)

 ―キィン!―




28: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 00:59:42.46 ID:Fi7EjToX0

 ザッ――・・・

五右衛門「・・・」ジリ・・・

デスストローク「・・・」ジリ・・・


五右衛門「・・・」

デスストローク「・・・」


デスストローク「ハァーッ!」

五右衛門「たあぁーーーっ!」

 > ッ ! <


デスストローク「――・・・GOFF・・・・・・さすがだ・・・石川五右衛門・・・」ガクッ

五右衛門「いや・・・剣の道においては拙者に一日の長があっただけ。お主が本気で拙者の命を奪いにきていれば勝敗は変わっていたやもしれん・・・」ス・・・

デスストローク「・・・」

五右衛門「太刀筋をみればわかる。お主の身のこなし、元は棍棒や銃器等のあらゆる武器を扱う動きだ」

五右衛門「剣の“勝負”ではなく、“死合い”であったならば・・・いずれかが命を落としていただろう」

デスストローク「大した観察眼だ」

五右衛門「何故だ。拙者の首が狙いではないのか?」

デスストローク「お前を殺す依頼は請けていない。行け。俺の気が変わらんうちにな」

五右衛門「・・・お主、名は?」

デスストローク「スレイド・ウィルソン」

五右衛門「いずれまた剣を交えようぞ、すれいど」

 ザッ




29: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 01:00:15.23 ID:Fi7EjToX0

 ――・・・

ルパン「やれやれ、この街は無茶苦茶なヤツだらけだな」

ルパン「さァ~て、ようやくだな。待ちくたびれたぜ」

 バサァ!

バットマン「先約があってな」

ルパン「あら、じゃあ俺は2号さんってか?ひどいぜ」

バットマン「今はお前を捕らえることを念頭に置いている」

ルパン「いいぜ。世紀の大泥棒ルパン三世とゴッサムの闇の騎士が対決だ。子供も大喜びだろうぜ」

バットマン「減らず口もそこまでだ」

ルパン「黙らせてみろよ」

バットマン「逃げてみろ」

ルパン「盗んでからな」




34: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/07(月) 23:47:31.14 ID:Fi7EjToX0

バットマン「いくぞ」SHHHWWWKKK!

ルパン「手裏剣だぁ?いいシュミしてんなァ」バキュバキューン! キィン! キィン!

バットマン「バットラング(コウモリ型手裏剣)を撃ち落とすとは、やるな」

ルパン「俺様を舐めてもらっちゃあ困るよ」スッ

 ポイッ >バリィン!<

バットマン「!・・・これは・・・酸性の液体か」DDIIIPPP・・・

ルパン「特製の分解液さ。人間以外のあらゆるモノを溶かす。この小瓶2がつもあれば、あんたのハイテクスーツもドロドロに溶けて素っ裸になるぜ」

バットマン「瓶は溶けないのか?」

ルパン「そこは企業秘密よ」

バットマン「大した知識だな」

ルパン「俺ァ今まで忍者や魔術師や神を自称するバケモンと戦ってきたんだ。くぐってきた修羅場が違うぜ」」

バットマン「私も同じだ」

ルパン「だったらこんなのを見ても驚かないかい?」\ボフン!/

バットマン「煙幕・・・どこに隠れた」


ルパン「ここだよここ」

バットマン「!・・・空中に・・・浮いている」

ルパン「ヌフフフ、ビックリしたか?おっかないだろ」

バットマン「・・・」

ルパン「こんな魔法だって使えるぜ」<ボオオォォォ!

バットマン「AGGHHH!・・・指先から炎を出しただと・・・!」BBOOOWWWWW!

ルパン「魔術師から魔法の使い方も盗んだのさ。さしものバットマンも魔法は使えねぇだろ?」

ルパン「これが大泥棒、ルパ~ン三世の実力ってもんよ。ウフフフフ」




35: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/08(火) 00:32:35.01 ID:U1ufkZU30

バットマン「たしかに私は魔法は使えない。だがそれは貴様も同じはずだ」FWOOOSHHH・・・

ルパン「あら?火が消えちゃった」

バットマン「こんなものは魔法でもなんでもない」バッ \STOMP!/

バットマン「宙に浮いているのは、透明な硬質ガラスの上に立っているだけだ」

バットマン「指先の炎は服に火炎放射器を仕込み、袖口から指先に噴射口を通しているにすぎん」

ルパン「アララ、初見で見破っちゃうのね」

バットマン「私の目は誤魔化せん」

ルパン「だったら実力行使だ!マンモスでも気絶する威力のスタンショックをくらえ!」バッ! ビビビビビ!

バットマン「無駄だ。私が着ているのは帯電バットスーツだ」

ルパン「もう一度魔法をくらえ!ルパン・ザ・ファイヤー!」ボオオォォォ!

バットマン「バット消化剤で消火できる」FWOOOSSHHH・・・

ルパン「こんにゃろ!イカスミタコスミ目くらまし攻撃~!」ブシュー

バットマン「バットワイパーで見渡し良好」BROP BROP

ルパン「チキショウ!両目にワイパーを仕込んだマスクなんて卑怯だぞ!」

バットマン「フン!」

 >POW!<

ルパン「ぎにゃ!」

バットマン「私の拳はどうだ」

ルパン「き、効きましたぁ~」ピヨピヨ

バットマン「これがバットマンだ」




37: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/09(水) 23:19:55.27 ID:PoyU3n4W0

ルパン「くぅ~、今度は空中戦だ。ワイヤーアクションは俺の土俵だぜ」バシュ! シュルルルル

バットマン「グラップルガンの扱いなら慣れている」THWIIIIP!

ルパン「あらァ~、手裏剣にワイヤーガンまで仕込んであるなんて万能なのねそのベルト」

バットマン「はっ!」SHHWK!

ルパン「ゲッ!ワイヤー切るなんて反則~!」ヒュ~ \ドシン!/

ルパン「いてていて、いってェなァ~」サスリサスリ

バットマン「私がいる限りゴッサムで悪事はゆるさんぞ」

ルパン「はいそうですかと引き下がれっか。俺ァ必要とあらば自由の女神像だって盗んじゃう男だぜ。諦めが悪いのよ」

バットマン「なら刑務所に閉じ込めるしかあるまい」グッ

ルパン「わ~!ぶっちゃヤ~!」

 <ズキューン! CLANGG!

バットマン「!・・・」

次元「防弾仕様か。それでも痛ぇだろ」

ルパン「待ってましたァ相棒!」ササッ

バットマン「次元大介・・・!」チャキ

次元「おっと、コウモリ手裏剣はこりごりだぜ」バキュバキューン! KA-TANG! KA-TANG!

ルパン「いくぜ次元」ズキューン!ズキューン!

バットマン「ARGHH!・・・くっ」バッ

次元「させるかよ」バキュバキューン!

ルパン「こっちこっち~!」ズキューン!ズキューン!

バットマン「AARRGGHHH!・・・お互いが動作をカバーする連携・・・この2人・・・すさまじく共闘(たたかい)慣れている・・・!」




38: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/09(水) 23:55:06.72 ID:PoyU3n4W0

ルパン「今だ!次元!」ポイッ

次元「任せろ」バキューン!

 >パリィン!<

バットマン「NNNMMM!・・・しまった」DRIIIPPPP・・・

ルパン「ヒュ~、この分解液を二瓶も浴びたのにまだ溶けないなんて、ずいぶん頑丈なマスクだな」

バットマン「くっ・・・こうなれば」Pi

 <VVRRROOOOOOOOOOMMM!

ルパン「な、な、なんだァ!?」

バットマン「バットモービル。武装した私の車だ」バッ

次元「まずいぜルパン。やっこさんボンドカーに乗り込みやがった」

ルパン「コンニャロー!」ズキューン!ズキューン! KA-TANG! KA-TANG!

バットマン「バットミサイル発車」Pi

 >POFF!< >POFF!<

ルパン「わわわわわ~!」

 五右衛門「テヤァァァーーーッ!」

 ――ッ! ――ッ!

 >BOOOOM!< >BOOOM!<

ルパン「五右衛門ちゃぁ~ん!サンキュー!」

次元「これで役者は揃ったってわけか。ルパン、これだけ苦労したんだ。今度のヤマは相当デカいんだろうな」

ルパン「ああ、そろそろお宝をちょうだいするとしますか」ニヤ




39: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 00:27:21.26 ID:Faa/uayo0

バットマン「石川五右衛門・・・奴まで来たか。だが私は負けない。バットカッター起動」Pi

 CLANG! SHHRYYYYYYYYK!

ルパン「ゲゲーッ!タイヤから回転ノコギリ!?」アンビリーバブルカッター!

 >VRROOOOOOMMM!<

五右衛門「拙者に任せよ」チャ

 五右衛門「トアアーーーッ!」ッ――!

バットマン「くっ!」キキィーッ

ルパン「さっすが五右衛門。あんたがいてくれて助かるぜホント」

 >VVRRROOOOOOOOOMMM!<

次元「ルパン、くるぜ」

ルパン「ああ、援護を頼むぜ」

バットマン「勝負だ」VVVROOOOOOOMMM!

 >POF!< >POF!<

次元「させっかよ!」バキュバキュ! >KA-BOOOM!< >KA-BOOOOM!<

五右衛門「デヤアァーーーッ!」

 \ッッッ!\

 >バカアァッ!<

バットマン「!・・・バットモービルを両断しただと・・・!」

ルパン「ありがとよ2人とも!」ポイッ

バットマン「!」

ルパン「ご対面といこうぜ」

 >ズキューン!<


 >パリィン!<




40: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 00:30:16.45 ID:Faa/uayo0

 FFFSSSSHHHHHH・・・・・・

ルパン「さしものアンタも、3回も分解液を浴びりゃたまんねぇだろ」

 FFFSSSSHHHHHH・・・・・・

ルパン「さぁて、やっと会えたな。ゴッサムの騎士の正体と・・・」


ブルース「・・・・・・さすがだ、ルパンⅢ世、次元大介、石川五右衛門・・・」

 【ブルース・ウェイン:ゴッサムシティの大富豪にして、闇の騎士バットマン】




42: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 15:45:05.08 ID:Faa/uayo0

次元「こいつぁたまげたぜ。コウモリ男爵がかの有名なブルース・ウェインだとはな」

五右衛門「ぶるぅすうぇいんって誰でござる?」

ルパン「バットマンの正体について様々な憶測が飛んでいて活動資金はどこから来てるか不明だったが、なるほど合点がいったぜ」

ブルース「・・・私の顔を知って、何が狙いだ。脅迫するのか?」

ルパン「まさか。誰にもタレ込む気はねえよ。せっかく手に入れたお宝を共有財産にするなんてもったいねぇ」

ブルース「・・・まさか、貴様が言っていた宝というのは・・・」

ルパン「ご名答~」

次元「な、なんだって!?こいつの正体がお宝だって言うのか!?」

ルパン「謎に包まれた秘密ってのは暴いたくなるのが性分でな」ニヒヒ

五右衛門「無駄働きであったか・・・」

 <WWWOOOOOO・・・!

 <ルパ~ン!タイホダァ~!

ルパン「騎兵隊のお出ましだ」

次元「けぇ~っ、こんだけ苦労したのに儲けはナシか。仕方ねぇ、そろそろとんずらといくか」ザッ

五右衛門「うむ」ザッ

ルパン「そんじゃま、俺も――」ガシャン

ルパン「アラ?・・・」ガシャ ガシャ

ブルース「バット手錠だ」

ルパン「アラ~!そりゃないよバットちゃん!」

ブルース「言ったはずだ。私は負けないと。獄中生活を楽しむんだな」バッ

ルパン「あ~っ!待ってよバットマ~ン!置き去りにしないで~!」ガシャガシャ




43: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 16:09:25.65 ID:Faa/uayo0

 <バタム!

銭形「ぅわぁーっははははは!どうだこの厳重な護送車は!とうとう捕まえたぞルプゥァ~ン!」

ルパン「いいのかい?この俺を自分じゃなくバットマンに捕まえられちまったんだぜ。ちゃんと自分の手で捕まえたいんじゃないの~?」

銭形「そんな口車に乗せられると思うか。わしはな、貴様を逮捕さえできればそれでいいんだ!」

ルパン「どこに連れてくんだ?アルカトラズの刑務所とか?」

銭形「まずはゴッサム市警に連行する。その後はブラックゲート(超重刑務所)かアーカムアサイラム(精神病院)行きだ。同乗者と大人しくしてるんだな。しゅっぱ~つ」

 <VROOOOMM

ルパン「トホホ、車の内壁に厳重に拘束されちゃ、さしもの俺もお手上げだぜ」

 「あんたもバットにやられたクチかい?」

ルパン「ってーことはアンタも?奴が言ってた先約ってのはアンタのことか」

 「奴とやりあってるとよ・・・生きてる手応えってのが感じられるよな。あの拳骨でぶたれた時の肉が裂けて血が破裂する感覚が忘れられねぇ」

ルパン「なに言ってんだお前ぇ」

 「わかるだろ?俺とあんたは似たもの同士だ。バッツと戦う“楽しみ”ってのは一度味わったら病みつきだぜ。それこそ狂ったようにな」

ルパン「冗談じゃねぇや。この俺をお前さんと一緒くたにすんじゃねぇや。俺はな、腐っても鯛でいてぇんだよ」

 「いいや、俺達は同じ穴のムジナさ。犯罪にこれっぽっちも躊躇がない。他人の不幸なんてお構いなし。自分の快楽のためだけに罪を犯す」

ルパン「ふざけんじゃねぇ。この業界で長いこと商売やってりゃ相手の瞳を見りゃどんな奴かわかる。お前は意味もなく人を殺す最低のゲス野郎だ。俺とは全然違うってーの」

 「どうかな?」

ルパン「俺は誇り高い怪盗だ。100万ドルでも買えねぇような夢とロマンをいただく、世紀の大泥棒なのさ」

 「へぇ・・・いつまでそうやって正気でいられるかな?・・・いや、もうとっくに正気じゃねぇのかもな・・・・・・ハハ・・・ハハハハ」


笑う男「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」




46: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 20:51:43.88 ID:Faa/uayo0

 <VROOOOOMM

銭形「あン?おいおい、ゴッサム警察署はこっちじゃないぞ」

運転手「いえ、こちらで間違いありません」

 <VROOOOOMM

運転手「だって・・・」ペリペリ

不二子「こっちの道で合流する約束なんですもの」

銭形「ふっ、ふっ、不二子ぉ~~~!?」


 バッ

五右衛門「とあァーーーッ!」

 / ッ! /

 バカァッ

銭形「わわわわわ!?護送車がァ~~~!」

ルパン「待ってましたよぉ♪」

 <バキューン!バキューン!

 拘束具<バキンッバキンッ

次元「ルパン、さっさとズラかるぞ」

ルパン「ありがとねェ~みんな。んチュッ♡」

笑う男「おいおい、ついでに俺も解放してってくれよ」

ルパン「馬鹿言っちゃいけない。お前みたいな奴は一生牢屋で大人しくしとくのが世のため人のためってもんよ。じゃ、あばよ~」バッ

笑う男「フフフ・・・違ぇねぇ・・・フフフ・・・ハハハハハ、HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」


銭形「おのれぇ~~~!待てぇ~~~ルパァ~~~ン!」




47: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 21:06:59.70 ID:Faa/uayo0

 シトロエン<ブロロロロロロ・・・

不二子「あ~あ、こんなに働いたのに一文にもならないなんて割に合わないわ」

ルパン「そ~んなイケズ言うなよ不二子ちゃん。おかげで助かったよ~」

不二子「感謝してるんならお宝でお礼してほしいわね。フン」

五右衛門「無情だ・・・」

次元「今回は不二子に賛成だぜ。ルパン、他に儲け話はねぇのか?」

ルパン「んふふふ、それがあるんだなこれが」

不二子「ほんとに?」

ルパン「まだまだ世の中にゃ不思議なお宝があるんだぜ。異星の鉱石、真実を暴く投げ縄、それに古代アトランティスの槍」

ルパン「宇宙の力が込められたエメラルドの指輪に、時空を越えるルームランナー、火星人のペンダントってのも聞いたぜ」

ルパン「全世界を支配する方程式ってのもあるって噂だ」

次元「どれも眉唾モノだな」

五右衛門「ただの与太話やもしれん」

不二子「でも、確かめなきゃ気がすまないんでしょ?ルパン」

ルパン「そのと~り!さァ行くぜぇ。次なるお宝を求めて~!」

 シトロエン<ブロロロォ~ン!

 <カシィ

銭形「わ~はははは!捕まえたぞルパ~ン!」ズザザザザー

ルパン「げーっ、とっつぁん。車体のおケツに手錠なんかかけちゃってまあ」

銭形「貴様がどこへ行こうとわしは永遠に追い続けてやるぞ~!わ~っはっはっはっはっは!」ズザザザザー

次元「やれやれ、次もまたドッタンバッタンの大騒ぎになりそうだな」

五右衛門「無情だ・・・」




48: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 21:09:00.29 ID:Faa/uayo0



ルパン「あばよ、バットマン。また来るぜ・・・ゴッサムシティにな」


バットマン「さらばだルパンⅢ世。いつでも来い・・・何度でも相手をしてやる」



     ルパン三世

 ~ゴッサムナイトは闇夜の狂気~


      END




49: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 21:22:36.51 ID:Faa/uayo0

 ~おまけ~

 ――バットケイブ(バットマンの秘密基地)

アルフレッド「お茶が入りました、ブルース様」コト

 【アルフレッド:ブルース・ウェインの執事にしてバットマンのサポートマン】

バットマン「ありがとう。アルフレッド・・・参考までに次回のルパン対策はどうするべきだと思う?」

アルフレッド「相手は次元大介、石川五右衛門、峰不二子といったスゴ腕の仲間がいます。あなた一人では分が悪いかと」

バットマン「私も仲間を作れと?そうはいかん。バットマンは常に孤独だ。敵が複数人だろうと、一人で立ち向かうのがバットマンだ」

アルフレッド「さようですか」

ディック「やあブルース、ルパン一味と戦ったんだって?」

 【ディック:バットマンの最初の相棒『ロビン』を務め、現在はナイトウィングという名で活動するヒーロー】

バットマン「ディック、来ていたのか」

ジェイソン「俺達もいるぜ。ブルース、奴らとコトを構えた感想を教えてくれよ」

 【ジェイソン:二代目のロビンを務め、現在はレッドフードという名で活動するヒーロー】

ティム「情報じゃルパン達は何も盗まずに帰ったそうじゃないか。どういうことなのさ?」

 【ティム:三代目ロビンを務め、現在はレッドロビンを名乗って活動するヒーロー】

ダミアン「なに言ってんだドレイク。父さんの強さにビビって逃げたに決まってるさ」

 【ダミアン:現ロビンを務める、ブルース・ウェインの息子】

バーバラ「その辺の詳しい話、聞かせてくれる?食事でもしながら」

 【バーバラ:バットガールの名でヒーロー活動をする、ゴードン本部長の娘】

バットマン「ああ、そうするとしよう」

 ディック「ルパン3世か。僕も一度見てみたかったな」ワイワイ

       ジェイソン「おいダミアン、お子様用のイス持ってきてやろうか」ガヤガヤ

  ティム「次にゴッサムに来た時はタイタンズが相手をするよ」ワイワイ

   ダミアン「黙れトッド!」ガヤガヤ

 バーバラ「は~いみんな座って座って。ダミアン、ジェイソン、ケンカはダメ」ワイワイ

バットマン「アルフレッド、すまないが食事を準備してくれるか」

アルフレッド「はい、旦那様と愉快なご家族のためとあれば」

バットマン「バットマンは常に孤独だ」

アルフレッド「・・・」

 ~おしまい~




50: ◆t8EBwAYVrY 2020/12/10(木) 21:24:34.66 ID:Faa/uayo0

これにて完結です。誰もが考えうるルパンとバットマンのクロスオーバーでしたが、どっちが勝つかは誰にもわからない
バットマンは素人に毛が生えた程度の知識で、ルパンに関しては人並み程度の知識しかありませんでしたが、所々にちりばめた小ネタに気づいていただければ幸いです
それではここまで読んでくれた方、ありがとうございました

 ごくろうさん




51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/12/10(木) 23:16:50.06 ID:eVoLEMnd0

おつ
よかった




元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1607268276/

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