1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 10:44:34.56
ID:XN1bnZ3DO
「♪ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、流し目だけは~」
『イェイイェイ!!』
PiPiPi
「おろ?ゆいのからかな?」
「メールなん?なんだって?」
「んーと、ミカちゃんからだ……え?」
つ『莉嘉がプロデューサーに告白したら玉砕した上に、引きこもった』
「あちゃー……」
「んー、これってどういう?」
「恵美ちゃん、愛依ちゃん、メンゴ。この埋め合わせは必ずするから!」タタッ
「おー、気をつけてね」
「相変わらず、唯チャンは元気で友達想いだなー」
「だね……ただ」
「ただ?」
「余計に炎上しないといいけど……」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 10:50:14.31
ID:XN1bnZ3DO
バタン
唯「莉嘉ちゃんは?!」
美嘉「あ……唯。もうずっと泣きっぱなしだよ」
柚「莉嘉ちゃん、ずっと好き好き言ってたもんね。逆に本気にされていなかったのカモ」
唯「おーい、リカちゃーん。ゆいだよー、おいしいケーキ持ってきたから、一緒に食べよー☆」ドンドン
シーン
美嘉「…………唯でもダメか」
唯「……」
柚「ユイちゃん??どうしたのカナ?」
唯「……決めた」
美嘉、柚「はい?」
唯「オトメのジュンジョーを弄んだプロデューサーちゃんは、ゆいがセーバイしてやる!!」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 11:02:41.20
ID:XN1bnZ3DO
某少女漫画が元ネタにしたお話になります(単行本の背表紙が赤くない頃の「なか○し」)
こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 11:14:10.40
ID:XN1bnZ3DO
―次の日
モバP(以下P)「大槻の奴はどこだぁ!!」
美嘉「……」
柚「……」
未央「……」
きらり「……」
P「むぅ…………」
りあむ「」ビクビク
P「……夢見ィ」
りあむ「ヒィィィィ……」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:00:03.08
ID:EtMGq27DO
P「大槻にアレを教えたのはお前かぁ!!」
りあむ「ひぃぃぃぃ!!ち、違うよ……ぼくはただ……」
P「ただ?」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:07:41.77
ID:EtMGq27DO
―回想
唯「りーあーむチャーン!」ダキッ
りあむ「わわっ……お、お、大槻さん?!」アワワワ
唯「ゆいでいいよ☆」
りあむ「そんな、ぼくにはおそれおおくももったいなくも……」
唯「何ソレ?時代劇?ウケルー!」
唯「でさぁ、お頼いしたいことがあるんだけど?」
りあむ「ぼ、ぼくでよければな、何でも!」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:17:22.42
ID:EtMGq27DO
りあむ「で……ネットでの自己アピールの方法を……」
P「その結果があれか!!」
りあむ「やむ……」
未央「どれどれ?」
美嘉「あー、これか……」
【yui】 (フォローしてます)
「ゆいは、Pちゃんを愛してマース☆」添付画像プロデューサーの顔
RT26303 イイネ333026
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:22:30.84
ID:EtMGq27DO
ガチャ
唯「およ、プロデューサーちゃん!」
P「『およ、プロデューサーちゃん』じゃねぇ!何だあれは!!」
唯「ゆいからの、愛のコクハクだってば。世界中に広まってダイタンっしょ!」
P「ふざけるな!あんなことしやがって……」
唯「あ、もうレッスン時間だから、ゆい。もう行くね☆」
唯「……そうそう、ジョームがプロデューサーちゃんのこと、呼んでたよ」バタン
P「…………」
P「なんてこった……」ガクリ
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:36:02.27
ID:EtMGq27DO
―専務室
専務「若いってのは大胆だな」
P「はっ、まことに申し訳ありません」ヒヤアセダラダラ
専務「まぁ、既に大槻には伝えてある。あれなりにコミュニケーションの方法……とな」
P「はっ……」
専務「まぁ、よい。事務所的にやることはわかっているな」キラッ
P「はっ、直ちに」
専務「ん……下がっていいぞ」
P「……失礼しました」
バタン
P「……一体何を考えているんだ」
P「とりあえず、声明分の原稿が先か」
タタッ
唯「……」
唯「ふーん。ま、あれぐらいじゃ……ね」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 06:55:01.73
ID:EtMGq27DO
―夜
P「ふぁぁぁ……もうこんな時間か」
P「まったく余計なことがあったせいで……軽く休むか」
コテン
P「ZZZ……」
ガサゴソ
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 06:59:56.14
ID:EtMGq27DO
藍子「やっぱりお家に帰らずに寝ちゃってますね」
唯「ふーん……」
唯(プロデューサーちゃん……忙しいんだ)
藍子「……で、やっぱりやるんですか?」
唯「モチ!!」
藍子「わかりました。でも、協力できるのはここまでですからね……」
唯「うん。藍子チャンもありがと!」
唯「よし、肩を出して、毛布に包まれば……事後そっくりに…イシシシ」
カシャ
ピロリンッ
【yui】 (フォローしてます)
「Pちゃんの寝顔ゲット☆」
添付画像プロデューサーの顔と、毛布に包まり肩を出した唯
RT52306 イイネ758032
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 07:02:16.82
ID:EtMGq27DO
―次の日から一週間。俺と大槻は謹慎処分となった
―あいつのせいで……とは思いつつ、久々に休みらしい休みを満喫できたのかもしれない
―そんな複雑な気分だ
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:18:18.10
ID:EtMGq27DO
―そんな謹慎の最中に俺を呼び出したアイドルがいた
カランコロン
藍子「あ、プロデューサーさん。こっちです」
P「どうした突然……何か悩み事か?」
藍子「怒らないで聞いて欲しいことがあるんです。実は……」
―そう切り出しながら、事の顛末を話し始めた
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:25:25.47
ID:EtMGq27DO
P「……なるほどな」
藍子「はい……唯ちゃんのしたことは決していいことではありません。でも…」
P「いや、莉嘉への断り方は俺もまずかったと思っている……あの時、自分自身に相当余裕がなかったと回想できるぐらいにな」
藍子「……最近、ようやく休めましたからね。プロデューサーさんもみんなにかかりっぱなしで、忙しかったですから」
P「結果論ではあるが、こうやって頭を休める機会を得られたのは……アレに感謝すべきか」
藍子「唯ちゃんをアレって……もう、言い付けてもっとひどいことをしてもらいますよ」
P「そいつは勘弁だ。……よし、そういうことなら、もっとあいつらと接してやらないとな」
藍子「はいっ」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:29:48.25
ID:EtMGq27DO
―同じ頃
テクテク
唯「じゃーねー。てと、まだ昼過ぎだしカラオケでも……ん?どこかで見た」
唯「……およ?プロデューサーちゃんだ?!」
唯「あ……女の人と……一緒?」
唯「……あんな笑顔を見せるんだ。きっとイイ人なんだな……」
唯「あれ?……なんでゆい、こんなに寂しいキモチなんだろ?」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:37:08.66
ID:EtMGq27DO
―次の日
P「……」
唯「……」
P「なぁ……」
唯「っ!」
唯「ご、ごめん!プロデューサーちゃん、ゆい今からレッスンに行くから……」タタタ
P「……レッスンなんか2時間も先じゃねーか」
P「はぁ……一週間のうちに何があったんだ?それまで、あんなに躊躇なくじゃれて来たってのに」
未央「プロデューサー。ちょっといいかな?」
P「ん?あぁ、もしかして知ってるのか?」
未央「確定じゃないけど……唯も、例の事後写真のあと呼び出されたのは知ってるよね?」
P「あぁ。専務がいなかったから、クローネの方のエライさんだろ?」
19:
ちゃんゆいって言いそうですが、「唯」って言わせてます 2020/05/07(木) 20:48:21.42
ID:EtMGq27DO
未央「その時、無茶苦茶言われたみたい……なんていうか、軽くてチャラいだの適当だの何も考えてないだの」
未央「唯だってそんなに言われたら……」
P「アイツ……」
未央「だから、プロデューサーに近づき難いと思うんだ……」
P「なぁ、未央」
未央「……多分行きつけのカラオケボックスかス○バだと思うよ」
P「……それはそれでありがとう」ガタッ
P「ただな唯は……」
P「適当と言われる行為に、躊躇なく踏み出せるという凄い特技を持っていると思う」
P「それが、『面白そう』や『楽しそう』といった純粋な好奇心から」
P「『莉嘉』のため『みんな』のために、誰もが考えつかないことをやり遂げる根性もある」
未央「プロデューサー……」
P「……それすら思い出せていなかった俺が言える立場じゃないがな」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:50:30.75
ID:EtMGq27DO
未央「じゃあ、ここは任せた!」
未央「唯を……頼む!」
つ【手】
P「あぁ……任せろ」
つ【手】
パァァァンッ
P「じゃ」ヒリヒリ
未央「うんっ」ヒリヒリ
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:58:01.14
ID:EtMGq27DO
―某珈琲店
唯「……」
唯「はぁぁぁ……」
唯「プロデューサーちゃんの顔が見れない……よぉ」
唯「やっぱ、あれって好きな人だったのかなぁ……」
ズキッ
唯「っ……どうしよう、ゆいまでリカちゃんみたいになるのかな……」
唯「こんなに苦しいなんて……」
唯「……こんなに、プロデューサーちゃんに隣にいて欲しいなんて、今まで思ったことがなかったのに……」
唯「プロデューサーちゃん……」
唯「今のゆい、全然ハッピーじゃないよ……」
「なら、どうしたらハッピーになれるか?」
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:01:34.50
ID:EtMGq27DO
唯「はいっ?!」
P「よぉ」
唯「……聞いてた?」
P「黙秘権を行使いたします」
唯「…………」
ボンッ
P「うわっ!爆ぜた!!」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:26:55.44
ID:EtMGq27DO
―近くの公園
P「炭酸でいいか?」
ピッガタタン
唯「うん……」
P「隣座るぞ」
唯「ふえっ!?」
P「な、なんだ?今まで、こっちが嫌がっても抱き付いたりしてきたくせに」
唯「で、でもでも!」
P「デモもストラトフォートレスもない!」
唯「う、うん」
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:31:22.94
ID:EtMGq27DO
唯(うぅ……キンチョーするよ。今までプロデューサーちゃんにくっついてもこんなことなかったのにぃ…」
P「なぁ」
唯「はいっ!!?」
P「落ち着け……はい、深呼吸」
唯「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」
P「何故その呼吸法?」
唯「ユズちゃんが教えてくれたの!」
P「よし、あとでいちごパスタの刑だ」
柚「ブルルッ……あれ?寒気が」
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:36:15.97
ID:EtMGq27DO
P「とりあえず……」
P「今まですまなかった」ペコリ
唯「ん……?なんでプロデューサーちゃんが謝るの?こーゆーときは、ゆいが……」
P「いや……それはいい」
唯「なんでなんで!?プロデューサーちゃんが怒らないなんてテンペンチイだよ!」
P「…………とある散歩が好きなヤツから……莉嘉の話とか聞いてな」
唯「サンポ?……あーっ!藍子ちゃんのおしゃべりーっ!!」プンプン
P「……アイツを責めないでくれ。藍子なりに考えた末のことなんだろう」
唯「むーっ」
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:40:20.72
ID:EtMGq27DO
P「それを昨日聞いてな……プロデューサー失格と思ったよ」
唯「えっ、昨日??」
唯(え……じゃあ、昨日プロデューサーちゃんと一緒にいたのは藍子ちゃんだったの?)
唯(よかった……)ホッ
唯(って、ゆい。なんで安心してるの?)
唯(それに、藍子ちゃんだから話を聞いたってことだよね……やっぱりゆいは)
P「って聞いてるのか!!」
唯「ひゃ!ひゃい!!」
P「まったく……」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:44:35.39
ID:EtMGq27DO
P「もう一度言うぞ」
P「たとえ、上の連中から適当だの軽いだの言われようと、それは唯の持ち味で、推すところでもある」
P「だから、お前がアイドルを続ける限り、それに文句をいうヤツからお前を守ってやる」
P「それがプロデューサーの役目だからな」
唯「プロデューサー……ちゃん」キュン
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:50:01.69
ID:EtMGq27DO
唯「ふふっ」
P「ん?」
唯「30点」
P「は?」
唯「そこはゆいを抱きしめながら、『お前だけ愛してる』って言ってくれないと!」
P「はぁ?」
唯「あと、プロデューサーだから……ってのもゆい的に減点かな。大事なヒトって言ってくれないとネー☆」
P「……まったく」
P「なら、デカい口を叩けるように、アイドルでももっと頑張っとけよ!」
唯「任せてって!ゆいが歌うだけでみんな、みーんな大ハッピーにしちゃうから☆」
唯「これからもよろしくね、プロデューサーちゃん―― 」チュ
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:54:30.80
ID:EtMGq27DO
ガサゴソ
未央「どうやら、うまくいったみたいだね」
藍子「う、うん……」
未央「おんやぁ。あーちゃんとしては新たな恋のライバルにヤキモキしてますかな?」
藍子「も、もう!未央ちゃんったら……」
藍子「そんなんじゃ……そんなんじゃないから……」ポッ
未央「はいはい……さて、そろそろ二人を呼びますか」
藍子「そうですね」
『プロデューサー(さん)!唯っち(ちゃん)!そろそろ、レッスンの時間だよ!』
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:55:27.76
ID:EtMGq27DO
P「それじゃあ、いくか」
「唯!」
唯「うんっ!!」
おしまい
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:56:42.02
ID:EtMGq27DO
なんとか誕生日に間に合わせました……前半ぐたぐたで申し訳ありません
唯とは、こんなぐらいの関係がいいと思いますがいかがなものでしょうか?
では
元スレ
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