【デレマス】ロマンチックよりパセリチックに【SS】

2020-05-27 (水) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 10:44:34.56 ID:XN1bnZ3DO

「♪ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、流し目だけは~」

『イェイイェイ!!』

PiPiPi

「おろ?ゆいのからかな?」

「メールなん?なんだって?」

「んーと、ミカちゃんからだ……え?」



つ『莉嘉がプロデューサーに告白したら玉砕した上に、引きこもった』



「あちゃー……」

「んー、これってどういう?」

「恵美ちゃん、愛依ちゃん、メンゴ。この埋め合わせは必ずするから!」タタッ

「おー、気をつけてね」

「相変わらず、唯チャンは元気で友達想いだなー」

「だね……ただ」

「ただ?」





「余計に炎上しないといいけど……」





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 10:50:14.31 ID:XN1bnZ3DO

バタン

唯「莉嘉ちゃんは?!」

美嘉「あ……唯。もうずっと泣きっぱなしだよ」

柚「莉嘉ちゃん、ずっと好き好き言ってたもんね。逆に本気にされていなかったのカモ」

唯「おーい、リカちゃーん。ゆいだよー、おいしいケーキ持ってきたから、一緒に食べよー☆」ドンドン



シーン

美嘉「…………唯でもダメか」

唯「……」

柚「ユイちゃん??どうしたのカナ?」



唯「……決めた」

美嘉、柚「はい?」



唯「オトメのジュンジョーを弄んだプロデューサーちゃんは、ゆいがセーバイしてやる!!」




3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 11:02:41.20 ID:XN1bnZ3DO

某少女漫画が元ネタにしたお話になります(単行本の背表紙が赤くない頃の「なか○し」)



こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/06(水) 11:14:10.40 ID:XN1bnZ3DO

―次の日

モバP(以下P)「大槻の奴はどこだぁ!!」

美嘉「……」

柚「……」

未央「……」

きらり「……」

P「むぅ…………」



りあむ「」ビクビク

P「……夢見ィ」

りあむ「ヒィィィィ……」




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:00:03.08 ID:EtMGq27DO

P「大槻にアレを教えたのはお前かぁ!!」

りあむ「ひぃぃぃぃ!!ち、違うよ……ぼくはただ……」

P「ただ?」




8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:07:41.77 ID:EtMGq27DO

―回想

唯「りーあーむチャーン!」ダキッ

りあむ「わわっ……お、お、大槻さん?!」アワワワ

唯「ゆいでいいよ☆」

りあむ「そんな、ぼくにはおそれおおくももったいなくも……」

唯「何ソレ?時代劇?ウケルー!」

唯「でさぁ、お頼いしたいことがあるんだけど?」

りあむ「ぼ、ぼくでよければな、何でも!」




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:17:22.42 ID:EtMGq27DO

りあむ「で……ネットでの自己アピールの方法を……」

P「その結果があれか!!」

りあむ「やむ……」





未央「どれどれ?」

美嘉「あー、これか……」



【yui】 (フォローしてます)
「ゆいは、Pちゃんを愛してマース☆」添付画像プロデューサーの顔

RT26303 イイネ333026




10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:22:30.84 ID:EtMGq27DO

ガチャ

唯「およ、プロデューサーちゃん!」

P「『およ、プロデューサーちゃん』じゃねぇ!何だあれは!!」

唯「ゆいからの、愛のコクハクだってば。世界中に広まってダイタンっしょ!」

P「ふざけるな!あんなことしやがって……」

唯「あ、もうレッスン時間だから、ゆい。もう行くね☆」

唯「……そうそう、ジョームがプロデューサーちゃんのこと、呼んでたよ」バタン



P「…………」

P「なんてこった……」ガクリ




11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 04:36:02.27 ID:EtMGq27DO

―専務室

専務「若いってのは大胆だな」

P「はっ、まことに申し訳ありません」ヒヤアセダラダラ

専務「まぁ、既に大槻には伝えてある。あれなりにコミュニケーションの方法……とな」

P「はっ……」

専務「まぁ、よい。事務所的にやることはわかっているな」キラッ

P「はっ、直ちに」

専務「ん……下がっていいぞ」

P「……失礼しました」

バタン



P「……一体何を考えているんだ」

P「とりあえず、声明分の原稿が先か」

タタッ







唯「……」

唯「ふーん。ま、あれぐらいじゃ……ね」




12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 06:55:01.73 ID:EtMGq27DO

―夜

P「ふぁぁぁ……もうこんな時間か」

P「まったく余計なことがあったせいで……軽く休むか」

コテン



P「ZZZ……」



ガサゴソ




13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 06:59:56.14 ID:EtMGq27DO

藍子「やっぱりお家に帰らずに寝ちゃってますね」

唯「ふーん……」

唯(プロデューサーちゃん……忙しいんだ)

藍子「……で、やっぱりやるんですか?」

唯「モチ!!」

藍子「わかりました。でも、協力できるのはここまでですからね……」

唯「うん。藍子チャンもありがと!」

唯「よし、肩を出して、毛布に包まれば……事後そっくりに…イシシシ」



カシャ

ピロリンッ

【yui】 (フォローしてます)
「Pちゃんの寝顔ゲット☆」
添付画像プロデューサーの顔と、毛布に包まり肩を出した唯

RT52306 イイネ758032




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 07:02:16.82 ID:EtMGq27DO

―次の日から一週間。俺と大槻は謹慎処分となった

―あいつのせいで……とは思いつつ、久々に休みらしい休みを満喫できたのかもしれない

―そんな複雑な気分だ




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:18:18.10 ID:EtMGq27DO

―そんな謹慎の最中に俺を呼び出したアイドルがいた

カランコロン

藍子「あ、プロデューサーさん。こっちです」

P「どうした突然……何か悩み事か?」

藍子「怒らないで聞いて欲しいことがあるんです。実は……」

―そう切り出しながら、事の顛末を話し始めた




16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:25:25.47 ID:EtMGq27DO

P「……なるほどな」

藍子「はい……唯ちゃんのしたことは決していいことではありません。でも…」

P「いや、莉嘉への断り方は俺もまずかったと思っている……あの時、自分自身に相当余裕がなかったと回想できるぐらいにな」

藍子「……最近、ようやく休めましたからね。プロデューサーさんもみんなにかかりっぱなしで、忙しかったですから」

P「結果論ではあるが、こうやって頭を休める機会を得られたのは……アレに感謝すべきか」

藍子「唯ちゃんをアレって……もう、言い付けてもっとひどいことをしてもらいますよ」

P「そいつは勘弁だ。……よし、そういうことなら、もっとあいつらと接してやらないとな」

藍子「はいっ」




17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:29:48.25 ID:EtMGq27DO

―同じ頃

テクテク

唯「じゃーねー。てと、まだ昼過ぎだしカラオケでも……ん?どこかで見た」

唯「……およ?プロデューサーちゃんだ?!」

唯「あ……女の人と……一緒?」

唯「……あんな笑顔を見せるんだ。きっとイイ人なんだな……」





唯「あれ?……なんでゆい、こんなに寂しいキモチなんだろ?」




18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:37:08.66 ID:EtMGq27DO

―次の日

P「……」

唯「……」

P「なぁ……」

唯「っ!」



唯「ご、ごめん!プロデューサーちゃん、ゆい今からレッスンに行くから……」タタタ





P「……レッスンなんか2時間も先じゃねーか」

P「はぁ……一週間のうちに何があったんだ?それまで、あんなに躊躇なくじゃれて来たってのに」

未央「プロデューサー。ちょっといいかな?」

P「ん?あぁ、もしかして知ってるのか?」

未央「確定じゃないけど……唯も、例の事後写真のあと呼び出されたのは知ってるよね?」

P「あぁ。専務がいなかったから、クローネの方のエライさんだろ?」




19: ちゃんゆいって言いそうですが、「唯」って言わせてます 2020/05/07(木) 20:48:21.42 ID:EtMGq27DO

未央「その時、無茶苦茶言われたみたい……なんていうか、軽くてチャラいだの適当だの何も考えてないだの」

未央「唯だってそんなに言われたら……」

P「アイツ……」

未央「だから、プロデューサーに近づき難いと思うんだ……」

P「なぁ、未央」

未央「……多分行きつけのカラオケボックスかス○バだと思うよ」

P「……それはそれでありがとう」ガタッ

P「ただな唯は……」

P「適当と言われる行為に、躊躇なく踏み出せるという凄い特技を持っていると思う」

P「それが、『面白そう』や『楽しそう』といった純粋な好奇心から」

P「『莉嘉』のため『みんな』のために、誰もが考えつかないことをやり遂げる根性もある」

未央「プロデューサー……」

P「……それすら思い出せていなかった俺が言える立場じゃないがな」




20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:50:30.75 ID:EtMGq27DO

未央「じゃあ、ここは任せた!」



未央「唯を……頼む!」
つ【手】

P「あぁ……任せろ」
つ【手】



パァァァンッ



P「じゃ」ヒリヒリ

未央「うんっ」ヒリヒリ




21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 20:58:01.14 ID:EtMGq27DO

―某珈琲店

唯「……」

唯「はぁぁぁ……」

唯「プロデューサーちゃんの顔が見れない……よぉ」

唯「やっぱ、あれって好きな人だったのかなぁ……」

ズキッ

唯「っ……どうしよう、ゆいまでリカちゃんみたいになるのかな……」

唯「こんなに苦しいなんて……」

唯「……こんなに、プロデューサーちゃんに隣にいて欲しいなんて、今まで思ったことがなかったのに……」

唯「プロデューサーちゃん……」

唯「今のゆい、全然ハッピーじゃないよ……」





「なら、どうしたらハッピーになれるか?」




22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:01:34.50 ID:EtMGq27DO

唯「はいっ?!」

P「よぉ」





唯「……聞いてた?」

P「黙秘権を行使いたします」

唯「…………」

ボンッ

P「うわっ!爆ぜた!!」




23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:26:55.44 ID:EtMGq27DO

―近くの公園

P「炭酸でいいか?」

ピッガタタン

唯「うん……」



P「隣座るぞ」

唯「ふえっ!?」

P「な、なんだ?今まで、こっちが嫌がっても抱き付いたりしてきたくせに」

唯「で、でもでも!」

P「デモもストラトフォートレスもない!」

唯「う、うん」




24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:31:22.94 ID:EtMGq27DO

唯(うぅ……キンチョーするよ。今までプロデューサーちゃんにくっついてもこんなことなかったのにぃ…」

P「なぁ」

唯「はいっ!!?」

P「落ち着け……はい、深呼吸」

唯「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」

P「何故その呼吸法?」

唯「ユズちゃんが教えてくれたの!」

P「よし、あとでいちごパスタの刑だ」







柚「ブルルッ……あれ?寒気が」




25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:36:15.97 ID:EtMGq27DO

P「とりあえず……」

P「今まですまなかった」ペコリ

唯「ん……?なんでプロデューサーちゃんが謝るの?こーゆーときは、ゆいが……」

P「いや……それはいい」

唯「なんでなんで!?プロデューサーちゃんが怒らないなんてテンペンチイだよ!」

P「…………とある散歩が好きなヤツから……莉嘉の話とか聞いてな」

唯「サンポ?……あーっ!藍子ちゃんのおしゃべりーっ!!」プンプン

P「……アイツを責めないでくれ。藍子なりに考えた末のことなんだろう」

唯「むーっ」




26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:40:20.72 ID:EtMGq27DO

P「それを昨日聞いてな……プロデューサー失格と思ったよ」

唯「えっ、昨日??」

唯(え……じゃあ、昨日プロデューサーちゃんと一緒にいたのは藍子ちゃんだったの?)



唯(よかった……)ホッ

唯(って、ゆい。なんで安心してるの?)

唯(それに、藍子ちゃんだから話を聞いたってことだよね……やっぱりゆいは)





P「って聞いてるのか!!」

唯「ひゃ!ひゃい!!」

P「まったく……」




27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:44:35.39 ID:EtMGq27DO

P「もう一度言うぞ」

P「たとえ、上の連中から適当だの軽いだの言われようと、それは唯の持ち味で、推すところでもある」

P「だから、お前がアイドルを続ける限り、それに文句をいうヤツからお前を守ってやる」





P「それがプロデューサーの役目だからな」

唯「プロデューサー……ちゃん」キュン




28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:50:01.69 ID:EtMGq27DO

唯「ふふっ」

P「ん?」



唯「30点」

P「は?」



唯「そこはゆいを抱きしめながら、『お前だけ愛してる』って言ってくれないと!」

P「はぁ?」

唯「あと、プロデューサーだから……ってのもゆい的に減点かな。大事なヒトって言ってくれないとネー☆」

P「……まったく」



P「なら、デカい口を叩けるように、アイドルでももっと頑張っとけよ!」

唯「任せてって!ゆいが歌うだけでみんな、みーんな大ハッピーにしちゃうから☆」

唯「これからもよろしくね、プロデューサーちゃん―― 」チュ




29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:54:30.80 ID:EtMGq27DO

ガサゴソ

未央「どうやら、うまくいったみたいだね」

藍子「う、うん……」

未央「おんやぁ。あーちゃんとしては新たな恋のライバルにヤキモキしてますかな?」

藍子「も、もう!未央ちゃんったら……」



藍子「そんなんじゃ……そんなんじゃないから……」ポッ

未央「はいはい……さて、そろそろ二人を呼びますか」

藍子「そうですね」





『プロデューサー(さん)!唯っち(ちゃん)!そろそろ、レッスンの時間だよ!』




30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:55:27.76 ID:EtMGq27DO

P「それじゃあ、いくか」

「唯!」





唯「うんっ!!」



おしまい




31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/07(木) 21:56:42.02 ID:EtMGq27DO

なんとか誕生日に間に合わせました……前半ぐたぐたで申し訳ありません



唯とは、こんなぐらいの関係がいいと思いますがいかがなものでしょうか?

では




元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1588729474/

関連記事

アイドルマスターSS   コメント:0   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
コメントの投稿