1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:22:51.12
ID:LChdjjqo0
霧子「い、癒し屋さんです……癒されたい人は、いませんか……」
結華「おはようきりりん。何してるの?」
霧子「結華ちゃん、おはよう……今のわたしは癒し屋さんです。癒されたくないですか……?」
結華「えっと……どんな企画?」
霧子「企画じゃなくて、わたしが勝手にやってることなの……。最近、事務所のみんな、忙しくて疲れてるから……何かできないかなって……」
霧子「恋鐘ちゃんに相談したら……こういうのをやってみたら、って……」
結華(よりによってこがたんが相談相手とは)
結華「で、その結果が癒し屋さん?」
霧子「うん……メニューとか、色々考えてくれたの……。これだよ」
結華「拝見します」
結華(大丈夫かなー。きりりんに無理させるようなこと書いてなければいいけど)
♡癒し屋さんメニュ~♡
・霧子のぎゅー
・霧子のなでなで
・霧子のひざまくら
・霧子の○○
※全て無料ばい♪
結華「こ……これは……!」
結華(こがたんごめん、素晴らしい発想だよ。このメニューが全て無料だなんて……お金とっていいレベルでしょ!)
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:24:26.36
ID:LChdjjqo0
霧子「どうかな……?」
結華「いいと思う。きりりんにこんなことしてもらったら、癒されない人はいないね」
結華「ところでこの『霧子の○○』って何?」
霧子「それは……お客さんが好きに決めた呼び方で、わたしが呼ぶっていう……」
結華「?」
霧子「例えば、『お姉ちゃんって呼んで』って言われたら……その人を、お姉ちゃんって……」
結華「!!!」
結華(こがたん、キミは天才か)
霧子「あっ、向こうに咲耶さんが……ちょっと行ってくるね……」
結華「わわっ! 待ってきりりん! 三峰を先に癒してくれないかな!? 癒し屋さんにすっごく癒してほしい!」
霧子「え……う、うん……お好きなのを選んでください……」
結華「ありがとう! ちなみに全部やってもらうことって可能?」
霧子「もちろん」
結華「じゃあ……」
結華(いや、全部なんて要求したら天罰が当たりそう。それに癒しを求めてるのは三峰だけじゃないし)
結華「決めた! 『霧子の○○』と『霧子のぎゅー』をお願いします。呼び方は『お姉ちゃん』で」
霧子「かしこまりました……結華お姉ちゃん……」
結華(うぐっ! 前に呼んでもらったことはあるけど、やっぱり良い)
霧子「お姉ちゃん、ぎゅーってするね……」
ギュー
結華(あっ、すごい……体中の疲れがとれていくような……)
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:25:45.14
ID:LChdjjqo0
霧子「お姉ちゃん……どうかな……?」
結華「すごく癒されるよ……」
霧子「本当に……?」
結華「うん、最高」
霧子「ふふっ……よかった……♪」
(5分後)
結華「ありがとう、きりりん。おかげで元気いっぱいになった」キラキラ
霧子「ゆ、結華ちゃん……とってもキラキラしてる……」
結華「癒し屋さんの効果だよ。眠気とか肩こりとかどっかいっちゃった」
結華(冗談抜きで体が軽いもん。きりりんは天使かな?)
霧子「また何かあったら言ってね……癒し屋さんはいつでも営業中だよ……」
結華「いやいや、きりりんだって忙しいし疲れが溜まってるでしょ? 無理はしないでね」
霧子「うん、ありがとう……」
結華(お礼を言いたいのはこっちなんだけどね)
~~~~~~
霧子「咲耶さん」
咲耶「やあ霧子。首からぶら下げているボードはなんだい? 癒し屋さん?」
霧子「うん……実は……――――」
咲耶「へえ、疲れている人を癒すために営業しているんだね」
霧子「もしよければ……どうですか……?」
咲耶「とても魅力的だけど、私はみんなと一緒にいるだけで充分癒されているんだ」
咲耶「今こうして霧子と話しているだけでも癒し効果がある。だから私ではなく、他の人のもとへ訪れて癒してあげてほしいな」
霧子「……」ジー
咲耶「?」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:26:34.59
ID:LChdjjqo0
咲耶「ずいぶんな熱視線だね。そんなに見つめられると照れてしまうよ」
霧子「……咲耶さん……疲れてる顔をしてる……」
咲耶「!」
霧子「お茶、淹れて来てもいい……? リラックス効果のある紅茶……」
咲耶「はは……参ったな。大丈夫だよ、心配してくれてありがとう」
霧子「でも……」
咲耶「これでも休める時はちゃんと休んでいるんだ。紅茶も飲んだばかりだし」
霧子「……」
咲耶「……そうだな。紅茶じゃなくて、『癒し屋さん』に何かしてもらおうかな」
霧子「……!」
咲耶「うん、そうしよう。次のお仕事までまだ時間はあるし。お願いしてもいいかい?」
霧子「はい……喜んで……! これがメニューです……」
咲耶「ありがとう。なるほど、恋鐘の考えそうな可愛らしいメニューだ」フフ
咲耶「この『霧子の○○』というのは……」
霧子「お客さんが指定した呼び方で、お客さんを呼ぶの……」
咲耶「つまり、私が『お姉ちゃん』と呼んでほしいと言ったら、霧子は私のことをお姉ちゃんと呼ぶと」
霧子「うん……」
咲耶「楽しそうなサービスだね。これを注文することにしよう」
咲耶「呼び方は……『さん』ではなく、『ちゃん』と呼んでみてくれないかな」
霧子「え……」
咲耶「ほら、霧子は私を『咲耶さん』と呼ぶだろう?」
霧子「……咲耶ちゃん……?」
咲耶「あ、ああ……そんな感じだよ」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:27:46.49
ID:LChdjjqo0
霧子「わかった……咲耶ちゃん……♪」
咲耶(これは、なんて言えばいいのか。不思議な気持ちだ)
霧子「他には……?」
咲耶「他にも注文できるんだね。じゃあ、霧子のなでなでをお願いしようかな」
霧子「かしこまりました……なでなで……」ナデナデ
咲耶「……」
霧子「なでなで……」ナデナデ
咲耶「……少し、気恥ずかしいな」
霧子「やめたほうがいい……?」
咲耶「いや、続けてくれ」
ナデナデ
霧子「……咲耶ちゃん……髪、さらさらしてて……すごく綺麗……♪」
咲耶「ふふ……ありがとう」
(5分後)
霧子「もういいの……?」
咲耶「ああ、とても癒されたよ。癒し屋さんのおかげさ」
咲耶(本当に癒された。霧子の持つ力はすごいな)
霧子「咲耶さん……お布団、あたたかくして寝てね……疲れてると風邪をひきやすいから……」
咲耶「そうだね。霧子も体に気をつけて、この冬を過ごしてほしい。風邪対策を忘れないように」
摩美々「咲耶ー」タタタタッ
咲耶「摩美々?」
摩美々「やっと見つけたぁ。プロデューサーが『早めに打ち合わせをしたい』って探してたよー」
咲耶「打ち合わせ……例のお仕事についてかな。ありがとう摩美々、プロデューサーはどこに?」
摩美々「たぶんデスクにいると思う。っていうか、咲耶にラインを送っても返事がないって言ってたんですケド」
咲耶「! しまった、確認を忘れていた……」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:29:02.59
ID:LChdjjqo0
霧子「いってらっしゃい、咲耶さん……」
咲耶「行ってくるよ。そうだ、摩美々も癒し屋さんに癒してもらうのはどうかな?」
摩美々「癒し屋さん?」
咲耶「詳しくは霧子から聞いてくれ。それじゃあ、また」
タタタタ…
摩美々「……」
霧子「摩美々ちゃん……癒し屋さんです……。癒されたくないですか……?」
摩美々「意味分かんないんですケド」
霧子「えっとね……――――」
摩美々「ふーん、人を癒すためのサービスをしてるんだー」
霧子「そうなの……もしよかったら、摩美々ちゃんもどう……?」
摩美々「私は別にー……って言いたいところだけど、最近ちょっと疲れ気味なんだよねぇ」
摩美々「ちなみに、どんなメニューがあるのー?」
霧子「これがメニュー表だよ……」
摩美々「……」ジー
摩美々(なんか思ってたのと違う。こういうのだったら遠慮しようかなー)
霧子「……」ドキドキ ソワソワ
摩美々「……」
霧子「なんでもいいから、言ってね……」ニコニコ
摩美々「……。じゃあこれで」
霧子「霧子のなでなで……かしこまりました」
摩美々「『霧子の○○』って何?」
霧子「摩美々ちゃんが指定した呼び方で、わたしが摩美々ちゃんを呼ぶの……」
摩美々「へー。じゃあ、もし私が『ご主人様』呼びを指定したら、その通りに呼ぶのー?」フフ
霧子「ご主人様……わかりました……」
摩美々「え」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:30:29.48
ID:LChdjjqo0
霧子「では、ご主人様……なでなでさせていただきます……」
ナデナデ
摩美々「ちょっと待って。冗談のつもりだったんだケド」
霧子「いかがですか、ご主人様……」ナデナデ
摩美々「いや、だから」
霧子「……」ナデナデ
摩美々「……」
摩美々(なにこれ。なんか眠たくなってくる……って、そうじゃなくて)
霧子「ご主人様の髪の毛……とってもふわふわ……♪」ナデナデ
摩美々「霧子、私の話聞いてるのー? ご主人様呼びは冗談だってば」
霧子「え……? ご、ごめんなさい……。摩美々ちゃんの髪の毛、気になっちゃって……聞いてなくて……」
摩美々「私の髪の毛?」
霧子「うん……ふわふわで、もふもふの髪の毛……」
摩美々「人の髪を羽毛布団みたいに言わないでほしいんだケド。それより、呼び方指定し直してもいいー?」
霧子「どうぞ」
摩美々「……」
霧子「……?」
摩美々「特に思いつかないし、やっぱりいいやー。いつも通りでー」
霧子「わかった……摩美々ちゃん、なでなでするね……」
ナデナデ
霧子「なでなで……」ナデナデ
摩美々(不思議……なんで眠たくなってくるんだろう。もしかして、本当に癒し効果があったりしてー)
霧子「なでなで……もふもふ……」ナデモフ
摩美々「……」
霧子「なでもふ……ふわふわ……」ナデナデ モフモフ フワフワ
摩美々(そんなにそこ触りたいんだ。別にいいケド)
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:31:57.16
ID:LChdjjqo0
恋鐘「霧子ーーー!」タタタタッ
霧子「あっ、恋鐘ちゃん……」
恋鐘「結華と咲耶に聞いたばい! 癒し屋さん、大成功やね!」
霧子「そうなのかな……」
恋鐘「うちも癒された側やけん自信持って! 摩美々も今、霧子のなでなでで癒されとったやろ?」
摩美々「え? まあ、うん」
恋鐘「ほら~! あの摩美々が言いよーけん間違いなか!」
霧子「摩美々ちゃん……よかった……♪」
摩美々「っていうか、それを伝えるためだけにあんな大急ぎで走って来たのー?」
恋鐘「ううん。うちももう一度、霧子に癒してもらいとうて。よかね?」
霧子「もちろん……摩美々ちゃんの番が終わったら……」
摩美々「私は終わりでいいよー。そろそろ出かけなきゃいけないし」
霧子「そうなんだ……急いでるときに、ごめんね……」
摩美々「謝らないでよ。まだ時間に余裕あるからー」
霧子「……摩美々ちゃん……もしよければ、また……」
摩美々「ふふー。なんて呼んでもらうか考えとくねー」
霧子「う、うん……!」
~~~~~~
恋鐘「霧子……やなくて癒し屋さん! 注文はもう決まっとーよ! さっきは『なでなで』やったけん、今度は『霧子のひざまくら』で!」
霧子「かしこまりました……呼び方は……?」
恋鐘「いつもみたいに『恋鐘ちゃん』でよかよ」
霧子「じゃあ恋鐘ちゃん……お膝へどうぞ……♪」
ポフ
霧子「どうかな……?」
恋鐘「落ち着くばい。本当に霧子はすごかね~」
霧子「そ、そんなこと……」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:33:40.97
ID:LChdjjqo0
恋鐘「これが終わったら、次はうちが霧子を膝枕しちゃるけんね!」
霧子「恋鐘ちゃんが……」
恋鐘「霧子も疲れとーやろ? やけん、うちが霧子の癒し屋さん♪」
霧子「ふふ……ありがとう……」
恋鐘「あ……ばってん、うちは霧子みたいに癒す力はなか」
霧子「そんなことないよ……恋鐘ちゃんはいつも、元気になれる笑顔をくれるから……」
恋鐘「元気になれる笑顔?」
霧子「うん……だから恋鐘ちゃんは『元気屋さん』だね……」
恋鐘「元気屋さん……そっかぁ、うちは元気屋さん。元気いっぱいの笑顔で、霧子もみんなも元気にしちゃる」
恋鐘「メニューを考えんばね。恋鐘のハグとか、恋鐘の投げキッスとか……あとは何やろ……」
霧子「お話とか……?」
恋鐘「それ、毎日誰とでもやっとーことばい……」
霧子「でも恋鐘ちゃんとのお話……とっても元気が出るから……」
恋鐘「んふふ……嬉しか……。そいやったら、採用しても……」
恋鐘「……zzz」
霧子「恋鐘ちゃん……?」
霧子(寝ちゃった……こんなに早く。とっても疲れが溜まってたんだね……)
恋鐘「むにゃ……すぅ……zzz」
霧子「おやすみ、恋鐘ちゃん……」ナデナデ
結華・咲耶・摩美々「……」
結華「元気屋さんってただの元気な人では?」
咲耶「霧子が言ったように、恋鐘はそれだけで私たちに力を与えてくれるからね。太陽のような存在さ」フフ
摩美々「太陽ねぇ。暑いから輝きすぎるのはほどほどにして欲しいケド」
結華「っていうかまみみん、出かけるんじゃなかったの?」
摩美々「今出るところ。三峰と咲耶は何で隠れてるのー?」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:35:14.53
ID:LChdjjqo0
結華「隠れてるわけじゃないよ。癒し屋さんにもう一度癒してもらおうかなーと思ったら、こがたんが癒され中だったから」
咲耶「私も偶然居合わせただけさ。プロデューサーと打ち合わせの予定だったけど、急用ができたらしくて時間が変更になってね」
摩美々「ふーん……」
結華「それにしても、きりりんのあの力は何なんだろう。もはや魔法だよ」
咲耶「霧子だけじゃない。結華だって魔法のような力を持っているじゃないか」
結華「え?」
咲耶「結華も摩美々も、多くの人を魅了する力を持っている。それは時に心を癒したり、激しく揺さぶったりする。まさしく魔法だ」
結華「それはそうかもしれないけど……」
摩美々「じゃあ私、本当に出かけてくるねー」
咲耶「ああ、行ってらっしゃい摩美々」
結華(……まあいっか。きりりんは天使ってことで全部解決だよね)
恋鐘「すぅ……すぅ……zzz」
霧子「なでなで……♪」ナデナデ
おわり
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:36:39.17
ID:LChdjjqo0
オマケ
P「……」カタカタカタ
P(ん? もうこんな時間か。今日は早めに帰ろうかな)
霧子「プロデューサーさん……」
P「!」
P「霧子、まだ帰ってなかったのか」
霧子「は、はい……プロデューサーさんを待ってたんです……」
P「俺を? というか、その首からぶら下げてるボードは」
霧子「癒し屋さんです……疲れてる人を癒すために、わたしにできることを考えました……」
P(誰のアイディアだろう)
霧子「プロデューサーさん……癒されたくないですか? もしよければご利用を……」
P「ありがとう。どんなサービスがあるのかな」
霧子「これがメニューです……」
P「へぇ、本格的だ。どれどれ」
P「……やめておくよ」
霧子「えっ……」
P「体力あり余ってるし、まだまだ頑張れるから」
P(なんていうのはウソで、20半ばの男が17歳の女の子にこんなことやってもらうのはマズイ気がする。だから遠慮しよう)
霧子「で、でもプロデューサーさん……疲れてる顔を……」
P「本当に大丈夫なんだ。俺よりもはづきさんのほうが疲れてると思うから、はづきさんのところへ……」
霧子「……」
P(うっ、そんな顔をされると心が痛む……)
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:38:13.17
ID:LChdjjqo0
霧子「ひとつだけでもいいんです……何かさせてください……」
P「わかったよ。お願いしよう」
霧子「……!」パァァ
霧子「あ……もしご迷惑なら……」
P「迷惑なんかじゃないよ。もう一度メニューを見せてくれるか?」
霧子「はい」
P「……」
P(よく見たらそんなに大したこと……いや、『ぎゅー』と『ひざまくら』はダメだな。たぶんそのままの意味だよなこれ)
P「なあ霧子、この『霧子のなでなで』って……」
霧子「お客さまを、なでなでさせていただきます……」
P「じゃあこれをやってもらおうかな」
P(というか、これくらいしか頼めない)
霧子「かしこまりました……他にご注文は……?」
P「ないよ」
霧子「呼び方は、変えなくてもいいですか……?」
P「呼び方?」
霧子「はい……メニューに書いてある『霧子の○○』です……。お客さまのお好きな呼び方で、お客さまをお呼びします……」
P「お好きな呼び方でって……」
霧子「例えば、『ご主人様』とか……」
P「!?」
P(これってそういうやつだったのか! てっきりオススメみたいなものかと)
P「え、遠慮しておくよ。普通に呼んでくれ」
霧子「いいんですか……?」
P「うん」
P(霧子にご主人様なんて呼ばせてるところを目撃されたら、間違いなくヤバい奴認定される。軽蔑されること間違いなしだ)
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:39:30.06
ID:LChdjjqo0
霧子「それでは、なでなでさせていただきます……」
ナデナデ
霧子「なでなで……」ナデナデ
P「……」
霧子「なでなで……」ナデナデ
P「……」
P(なんだろう、心が洗われていく。疲れとかネガティブな感情とか、そういったものが浄化されていくような)
霧子「プロデューサーさん……力加減は、どうですか……?」
P「ちょうどいいよ」
霧子「よかった……♪」
P「……」ポロポロ
霧子「ぷ、プロデューサーさん……?」
P「え? あれ……な、なんで俺、涙なんか流してるんだ? 悲しくも何ともないのに」ポロポロ
P「はは、変だな。目から勝手に」ゴシゴシ
霧子「……」
ギュー
P「!?」
P「霧子、何をして……!」
霧子「お疲れさまです、プロデューサーさん……」ナデナデ
P「!」
霧子「毎日、毎日、わたしたちのために頑張ってくださって……ありがとうございます……」
P「お礼なんていいよ。俺は霧子たちが輝くところが見たくて、その一心でやってるんだから」
霧子「はい……だから、ありがとうございます……」
P「……本当、なんで涙なんか……ごめんな」
霧子「いいんです……気にしません……」ニコ
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:40:38.27
ID:LChdjjqo0
恋鐘・摩美々・結華・咲耶「……」
恋鐘「あ、あれって本当に泣きよーと?」
摩美々「本当でしょー。理由はわかんないケド」
結華「ズバリ、きりりんの包容力の力じゃないかな。日常生活の嫌なこととか、心に留めてたことが一気に出ちゃったんだよ」
摩美々「霧子に撫でられただけでー?」
結華「Pたんって彼女いないらしいし、忙しくて実家にも帰ってないでしょ。女の人の温かさとか母性に飢えてたとか」
恋鐘「男ん人ってそがんもんなんや。プロデューサー、言うてくれれば……」
咲耶「そうだね。私たちに言ってくれれば力になれるかもしれないのに」
摩美々「限度があるでしょ。プロデューサーの彼女でも何でもないしー」
咲耶「彼女でなくても、私たちとプロデューサーの間には絆が結ばれているだろう。抱きしめることくらいはできるよ」
恋鐘「ふえ!?」
咲耶「なんて、それは冗談だけどね」クスクス
摩美々(本当に冗談……?)
結華「というか、Pたんの涙は一旦置いといて。よかったねぇ、きりりんに変な呼び方を指定しなくて」
摩美々「私としてはちょっと残念だケド。『ご主人様』なんて指定したら、からかおうと思ったのにー」
恋鐘「プロデューサーに限ってそいはなかよ! うちの言うたとおりやったばい!」
咲耶「ああ。そのかわり珍しいものが見れたけど」
P「ぐっ……うう……!」
霧子「なでなで……なでなで……」ナデナデ
はづき「……」
はづき(こ、これは一体……どういう状況……?)
おわり
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 19:44:54.72
ID:LChdjjqo0
読んでくださってありがとうございます
霧子に癒されたい
残り少ないチャンスでこれから霧子を引いてきます
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/01/09(木) 20:14:44.11 ID:vXQtK/GLo
癒やしかー!
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1578565370/
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