1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 16:55:18.01
ID:+LxNex+P0
P「あぁ、今度の"白坂小梅のビクッとする話"のネタ探しか」
凛「そうそう、なんかないかな?」
P「あるにはあるけど、そんなに怖くはないぞ」
凛「まぁいいから話してみて」
P「これは大学のときの話なんだけど……」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 16:56:12.52
ID:+LxNex+P0
P「訳あり物件ってあるじゃん」
凛「あるね」
P「友達がその訳あり物件を借りててさぁ、そいつは訳あり物件だけど、なんも起きないっていうからさ、みんなでそいつの家行こうぜって話になったんだよ」
凛「うん」
P「で、そいつの家でスマブラ大会してたんだけど、その時さ」
P「ぽた、ぽた、」
P「って台所から水が滴る音が聞こえてきたんだよ」
凛「う、うん」
P「その時はただ閉め忘れだと思って閉めたんだけど、小一時間くらいたったら、また」
P「ぽた、ぽた、」
P「ってね」
凛「ちょっと怖いけど、それってPの話し方のせいじゃない?」
P「まってまって、まだこの話は続きがあるんだ」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 16:56:46.51
ID:+LxNex+P0
P「おい、友1また蛇口閉め忘れてたぞ」
友1「俺じゃねーよ」
友2(家主)「あぁその蛇口緩いから、しっかり閉めないといけないぞ」
友1「あれ、じゃあ俺のせいか、はは」
P「しっかりしろよ」
友1「というか、友2から訳あり物件借りたっていったけど、なんも起きないな」
友2「だから、いったろ。なにもないって」
ぽた、ぽた
P「あれ?また垂れてきた」
友2「へたくそだなぁ。コツがあるんだよ、コツが」ギュッ
P「おお! すげー」
友2「だろ?」
友1「てかさぁ、なんかこの部屋寒くね? 暖房つけろよ」
友2「もうつけてるわ」
友1「は? まだ寒いから、もっと温度あげろよ」
友2「いつもどおりの設定だからダメだ」
P「そういえば、幽霊がいると、その部屋が寒くなるっていうよな」
友2「はは、いるわけねーだろ。もしいるなら返事でもしてほしいね」
ジャバーー!!!!!!!!
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 16:57:23.22
ID:+LxNex+P0
凛「ひっ!!」
P「まぁこの話は内容は怖くはないけど、話し方しだいで怖くなるって感じかな」
凛「それって本当にあった話なの?」
P「最後のジャバー以外は本当だよ」
凛「それっていいの?」
P「どうせみんなも話盛っているからいいだろう」
凛「まぁそうなんだけどね」
P「凛は話を盛るの苦手そうだよな」
凛「まあね……あれ? 最後の以外本当ってことは、訳あり物件ってところは本当なんだよね?」
P「そうだよ」
凛「それじゃあその部屋に、もしかしたら幽霊いたかもしれないの?」
P「ハハハ、いたわけないだろう」プルプル
P「あ、小梅から電話だ」ピッ
小梅?「いたよ」ピッ、プープー
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 16:57:55.25
ID:+LxNex+P0
美嘉「きゃああああああ!!!!!!」
凛「という怖い話でした」
周子「それって本当の話?」
凛「Pの話はわかんないけど、最後に小梅から『いたよ』って電話がきたのは本当だよ」
美嘉「小梅は『いたよ』って電話したの?」
小梅「してないよ」
美嘉「やっぱり凛の作り話じゃん!」
凛「いや本当にそう電話がきたんだって」
小梅「もしかしたら、幽霊が私の電話使ったのかも」
美嘉「え、そんなことってあるの?」
小梅「たまに……あるよ……」
美嘉「いやーー!!!! 怖い!!!!」
周子「わ!!」
美嘉「ひゃああ!!!!」
周子「あはは、美嘉ちゃんおもしろーい」
美嘉「もー!! 周子もやめてよ!!」
小梅「じゃあ次は周子ちゃんの怖い話ね」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 16:58:23.33
ID:+LxNex+P0
周子「いまの訳あり物件の話で思い出した話なんけど、話してもいいかな?」
小梅「大丈夫だよ」
周子「大分昔の話やし、思い出しながら話すから、あやふやな部分もあるけど、許してね」
周子「確か4、5歳くらいのときだったかなー、近所の子供達とかくれんぼしてたんよ」
周子「あたしはその時鬼だったんだけど、最後まで捕まらん女の子がおってな」
周子「夕方くらいになっても、見つからないから、みんなでどこやーどこやー言って探したんよ」
周子「でも見つからんくてな。その娘の家まで行って、帰っていないか聞いたんよ」
周子「そしたら、まだ帰ってへんよーって言われたんよ」
周子「そこでな、一緒に遊んでた男の子が神隠しやーって騒ぎだして、近所の人総出で探すことになったんよ」
周子「それでもその日は見つからなくてな、捜索届が出されたんよ」
周子「それから何日かたったあと、4歳くらいのピンク色の服を着た女の子を探しています。っていうポスターが町のあちこちに貼られるようになってな」
周子「あたしはそのポスター見たとき、何を思ったか『もーいいーかーい』って言ったんよ」
周子「そしたら、」
???「もーいいーよー」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 16:58:51.13
ID:+LxNex+P0
美嘉「きゃああああああ!!!!!!!!」
周子「っていう話でしたー」
美嘉「それって本当の話……?」
周子「オチ以外はね」
美嘉「もー!!」
周子「まぁ盛り上がったし、いいじゃん」
美嘉「ていうか、よくそんな作り話をすぐに思い付くね」
周子「いや全部が作り話じゃなくて、子供の頃に行方不明になった娘がいたってことは本当だよ」
周子「で、凛の話を聞いて、その話を思い出して、そこに周子ちゃんのアレンジをちょちょいっとね」
美嘉「もー!! 本当だと思ったよ!!」
凛「周子の話術に騙されたね」
美嘉「本当さいあくー」
小梅「ねぇ……その女の子って……ツインテールだった?」
周子「そうだよ……って、その娘がツインテールって言ったけ?」
小梅「言ってないよ」
美嘉「え、じゃあなんで……?」
小梅「あのね……驚かないで聞いて欲しいんだけど……」
小梅「そこに……4歳くらいのピンク色の服を着たツインテールの女の子が……」
???「みつかっちゃった」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 17:02:52.85
ID:+LxNex+P0
終わりです!!クソ暇だったんで、怖い話でも考えてみようと思い書いてみました。
って言っても、今まで聞いたことある話をアレンジしたものばかりなので、みなさんにとっては新鮮さが足りないかもしれませんね。
それでも最後まで見てくれてありがとうございました!!
あと、このSSを書いている最中めっちゃくちゃ具合悪くなったんだけど、なんでかな?小梅、何か知ってる?
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/28(土) 19:19:50.27 ID:VIrnayCiO
真冬に怪談とはこれまた乙なものを
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/29(日) 00:42:55.96 ID:afWunzJLo
くっそ暖房温度あげよ……
おつ
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1577519717/
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