1:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:16:43.69
ID:9mZj6ZmI0
P「いやー、参ったな。いきなりあれだけの豪雨に見舞われるなんて」
摩美々「うわ、びしょびしょ……今日、降るって予報出てましたー?」
P「今朝は時間なくて天気予報見てなかったな……摩美々は?」
摩美々「私、普段から天気予報見る習慣がないですねー」
P「……今スマホで調べたら、『午後から突然の大雨に注意』って書いてた」
摩美々「自業自得感が出てきましたねー、プロデューサーの」
P「いや、予報見てなかったのは摩美々も同じだろう」
摩美々「まみみは悪い子なのでー、天気予報を見なくてもセーフなんですー」
P「まず悪い子なのがセーフじゃないからな」
摩美々「えー……っくしゅ」
P「っと、ごめん。玄関で立ち話してる場合じゃなかったな。着替えは適当に用意しておくから、風呂に入ってくれ」
摩美々「いいんですかぁ? アイドルを自分の家に入れたうえに、お風呂にまで入れちゃうなんて」
P「緊急時だからやむなしだ。雨が降り出した時、俺のアパートが一番近かったし……摩美々が風邪をひくほうが問題だからな」
摩美々「では、おかまいなくー」
P「それ俺のセリフじゃないか?」
摩美々「ふふー、そうでしたかぁ?」
P「ほら、そこが風呂場だから。俺は替えの服探してくるから、早くあったまってこい」
摩美々「……ありがとうございまぁす」
2:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:17:34.90
ID:9mZj6ZmI0
摩美々「あがりましたぁ」
P「おかえり。服、大丈夫そうか?」
摩美々「彼シャツー」
P「上下ともにただのジャージだぞ」
摩美々「彼ジャージー」
P「Pジャージだな」
摩美々「なんか、そういうとただのジャージみたいですねー」
P「もともとただのジャージだって……ちょっと袖が長いか?」
摩美々「袖は普段から余らせてるので」
P「それもそうか。じゃあ、俺もシャワー浴びてくるよ。テレビのリモコンそこにあるから、適当にくつろいでてくれ」
摩美々「はぁい」
P「あ、そうだ。座布団出さないとな。確か押し入れのここに」ガラッ
ごとっ
摩美々「何か落ちましたケド」
P「ん、ああ……何が……っっ!!?」
(床に落ちているAVのパッケージ)
P「うおおおっ!?」シュババッッ
P(そ、そういえばここにこの前AVしまったんだった……すっかり忘れてた)
摩美々「………プロデューサー?」
P「あ、ああ……なんでもないよ」
摩美々「そうですかぁ」
P(み、見られてない、よな。今の)
P「ほら、座布団はこれを使ってくれ。シャワー、行ってくるよ」
摩美々「ごゆっくりー」
P(ほっ……あの様子なら、大丈夫そうだな)
P「あ、そうだ。念のため言っておくけど、勝手に部屋の中を捜索したりしちゃダメだぞ」
摩美々「わかってますよー。プライバシーですもんね」
P「そう、その通りだ」
摩美々「……もう調べる必要もないですし」ボソッ
P「ん?」
3:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:19:26.79
ID:9mZj6ZmI0
P「お待たせ。雨、どうだ」
摩美々「まだどしゃ降りですねー。しばらくやみそうにないかも」
P「そうか……せっかくさっぱりしたんだし、やむまでここで雨宿りだな」
摩美々「ですねー。早くやむといいんですケド」
P「だなぁ。この調子でずっと降ってると、川の水位も上がってくるだろうし」
摩美々「淫乱しちゃうと大変ですもんねー」
P「そうそう……」
P「………」
P「ん?」
摩美々「氾濫しちゃうと大変ですもんねー」
P「あ……ああ、そうだな! 氾濫しちゃうと困るよな」
P(聞き間違いか……さっきのAVを意識しすぎだな、俺)
P「摩美々、よかったらゲームでもしないか? 時間つぶしにはなると思うけど」
摩美々「いいんですかー? 一応仕事中なんじゃ」
P「もう定時は過ぎてるし、もともと直帰するって事務所に伝えてたからな。問題ない」
摩美々「そういうことなら、付き合ってあげますよー」
4:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:20:21.28
ID:9mZj6ZmI0
P「ふんっ! そらっ!」
摩美々「家庭用リズムゲームでそこまで力んだ声出す人、なかなかいないですよー」
P「こういうのっ、苦手なんだよっ! だからどうしても力が入って、なっ」
摩美々「ほらぁ、落ち着いて深呼吸ー」
P「すー。はー」
摩美々「リズムに乗ってー。そーれ、わんつーわんつー」
P「わん、つー。わん、つー」
摩美々「パンツ」
P「ん?」
摩美々「わんつーわんつー」
P「聞き間違いか……うわっ、ミスった!」
摩美々「ふふー、私の勝ちー。まだまだですねー」
P「はあ、はあ……俺の持ってるゲームで負けるとは」
摩美々「こっちは仕事でリズム感が求められてますからぁ」
5:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:20:53.42
ID:9mZj6ZmI0
摩美々「プロデューサー。この雑誌、読んでもいいですかー」
P「ん? ああ、いいぞ」
摩美々「京都の観光ガイドブック……プロデューサー、京都旅行希望なんですねー」
P「ああ。もう少し仕事が落ち着いたら、たまった有休使って行こうかなと思ってる」
摩美々「いいですよねー、京都。私も好きです」
P「へえ、摩美々も京都に興味があるんだな」
摩美々「見てみたい場所がたくさんありますからねー」
P「そうか、なんか嬉しいな。好きなものが同じなの。たとえばどこに行きたいんだ?」
摩美々「清水寺とかー」
P「うん」
摩美々「祇園のほうとかー」
P「うんうん、他には?」
摩美々「緊縛」
P「ん?」
摩美々「金閣」
P「………」
摩美々「どうかしましたぁ?」
P「えっ……ああ、金閣寺か。俺も行ってみたいんだよな。ははっ」
摩美々「プロデューサー、私も京都に連れてってくださいよー」
P「スケジュールが調整できたらな」
6:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:21:35.85
ID:9mZj6ZmI0
P「6時半か……もういい時間だし、雨がやんだら一緒に夕飯食べに行くか?」
摩美々「ゴチになりまぁす」
P「俺が奢るの前提か……いや、もとからそのつもりだったけどさ」
摩美々「私、お寿司が食べたい気分ですー」
P「寿司か。確かにいいかもなぁ」
摩美々「銀座の」
P「近くの回転寿司屋でいいか」
摩美々「けちー」
P「ケチじゃありません」
摩美々「えっちー」
P「ん?」
摩美々「りっちー」
P「リッチでもありません」
摩美々「お給料、上がるといいですねー」
P「摩美々がトップアイドルになってくれたら、自然とプロデューサーである俺の待遇もよくなるぞ」
摩美々「頑張ってくださいねー」
P「摩美々も、頑張るんだぞ」
摩美々「ばっちぐー」
P「久しぶりに聞いたよ、その単語」
7:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:22:16.45
ID:9mZj6ZmI0
摩美々「プロデューサー。エアコンのリモコン、ありますかー」
P「リモコン? ……ああ、ちょっとエアコン効きすぎかもな」
摩美々「温度、上げてもいいですかぁ?」
P「いいぞ。せっかく雨から逃げたのに、部屋の中で風邪ひいちゃ意味ないし」
摩美々「お言葉に甘えてー」ピッ
P「どうだ?」
摩美々「んー、まだちょっとえーぶい」
P「ん?」
摩美々「まだちょっとさーぶい」
P「………」
摩美々「んー、トゥエンティ―シックス(26度)だとまだ寒いですねー」
摩美々「プロデューサー、ソックスも借りていいですかぁ?」
摩美々「あ、テレビでサックス吹いてる人が出てますねー」
P「………」
8:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:24:12.28
ID:9mZj6ZmI0
P「おっ」
摩美々「どうかしましたー?」
P「やっと雨がやんだみたいだ。雲が晴れかかってる」
摩美々「あ、本当だ」
P「これでやっと外に出られるな」
摩美々「乳房ですねー」
P「ん?」
摩美々「朗報ですねー」
P「いや流石にそれは無理があるだろ!!」
摩美々「わぁ、ついにツッコまれたぁ」
P「摩美々……やっぱりあの時、見えてたんだな?」
摩美々「なんのことですかぁ」
P「だから、その、さっき座布団出したときに落ちてきた、俺の……」
摩美々「俺のー?」
P「俺の……」
P「俺の『清楚な彼女が実は淫乱だった!? パンツを脱いだらもう止まらない! 緊急緊縛24時間乳房責め!!』のパッケージを見たんだろう!?」
摩美々「………」
P「………」
摩美々「あの」
P「……なんだ」
摩美々「別に、タイトルまで大声で言う必要はなかったんじゃないですかねー……」
P「………」
P「おお………!!」(膝から崩れ落ちる音)
9:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:24:58.65
ID:9mZj6ZmI0
P「本当に、すまなかった。あんなものを見せてしまって……」
摩美々「いえ、別に……わざとじゃないのはわかってますし」
P「銀座の寿司、食べに行くか?」
摩美々「そこまではいりませんってばー。私も、それをダシにして色々からかいましたしー」
P「……許してくれるのか」
摩美々「許すとか許さないとか、そういうお話じゃないと思いまぁす。なので、この話はこれでおしまいー」
P「そうか……ありがとう、摩美々」
摩美々「……どーいたしまして」モサモサ
P「しかし、摩美々が何度もぶっこんで来るからこっちは冷や冷やしてたよ……気づいてるのか気づいてないのか、本当にただの俺の聞き間違いなんじゃないかって」
摩美々「ふふー。悪い子ですからー」
P「ははは」
摩美々「……悪い子なので、嫉妬とかもするんですよー」ボソ
P「え?」
摩美々「………」
P「摩美々……」
摩美々「プロデューサー。ひとつだけ、聞いてもいいですか?」
P「……ああ。なんだ」
摩美々「………」
摩美々「まず、名前と年齢とスリーサイズを教えてくれますかぁ?」(インタビュアー風)
P「ま、摩美々~~!!」
摩美々「わぁ、怒ったー。縛られちゃうー」
P「縛るかっ! こら、待ちなさい!」
摩美々「ふふー♪」
10:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:25:57.15
ID:9mZj6ZmI0
――結局。自宅に招いた摩美々にAV持ってるのがバレてどうなったかというと。
摩美々「私、ここのお店の湯豆腐食べたいなぁ。あ、こっちのお店のお団子もおいしいそうですよー」
P「……摩美々、もしかして食べることしか考えてないのか?」
摩美々「そんなことないですよー。でも、旅先ではおいしいものをいっぱい食べないと損じゃないですかぁ」
P「太らないようにな」
摩美々「女の子に太るとかゆーたらあきまへんえー」
P「もう京都に染まってる……」
摩美々とふたりで京都旅行に行くことが決まって。
社長「ふん。私の勧めるビデオは甘くはないぞ!」
あと、何故か天井社長にハードものを勧められた。
おしまい
11:
◆C2VTzcV58A 2019/09/24(火) 00:28:07.02
ID:9mZj6ZmI0
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/24(火) 00:35:03.35 ID:jX3/x3Qao
まみみかわいい
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/24(火) 00:45:16.40 ID:aBwW81RM0
また君かぁだいすき
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/24(火) 09:26:59.78 ID:TC/BouILo
乙
やりますねぇ
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1569251803/
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