1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 17:57:27.71
ID:PZvYnFFJ0
ノリと勢いで思いつきを文章化
シャニはそんなに詳しくないので
広い心で楽しんでいただけると嬉しいです。
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:00:58.59
ID:PZvYnFFJ0
☆オープニング前
(夜中、とある公園のジャングルジムの上)
摩美々「……」
果穂の声「摩美々さん。今こそヒーローのように決める場面ですよ!」
摩美々「えぇ……」
果穂の声「摩美々さん!」
摩美々「……面倒なんですけどぉ」
果穂の声「ぅぅ……摩美々さぁん」
摩美々「はぁ……もう、めんどうなんですけどぉ……やるしかないですよねぇ」
果穂の声「摩美々さん!」
摩美々「……じゃあ、やりますかねぇ~」
……
(事務所のソファーでの昼寝から起床)
摩美々「…………ゆ、ゆめ?」
☆オープニング&タイトル
ナレーション『まみみとお人形と不思議な鍵』
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:01:47.62
ID:PZvYnFFJ0
☆事務所
摩美々「はぁ……(さっきは変な夢見たなぁ~)」
恋鐘「摩美々は今日もやる気が足らんとね」
摩美々「そうだね~」
恋鐘「……?」
摩美々「……?」
恋鐘「……なにかあったと?」
摩美々「ん?」
恋鐘「なんか今、いつもと違う感じに見えたんよ」
摩美々「いつもとおんなじだよ~」
恋鐘「なら良かね」
摩美々「そうそう。良か良かぁ」
恋鐘「まったく、そういう真似して!」
摩美々「それより~、恋鐘はレッスンじゃないの?」
恋鐘「!? もうそんな時間?」
摩美々「そうだよ~。しかも他のユニットとの合同レッスンなのにぃ、遅れてもいいの?」
恋鐘「そ、そうやね」
摩美々「いってらっしゃ~い」
(恋鐘、退室)
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:03:18.61
ID:PZvYnFFJ0
摩美々「(これで、今日の事務所はまみみだけなんですねぇ)」
摩美々「……」
(雑誌見たり、ソファーで横になったり、好きにしている)
摩美々「(そういえば、最近、プロデューサーにイタズラしていないなぁ)」
(事務所の中を散策しはじめる)
摩美々「(う~ん、机を使ったイタズラはたくさんやったしぃ、他になにか……)」
摩美々「(そういえばぁ、プロデューサーさん専用の部屋っぽい場所があったんですよねぇ)」
(事務所の別階移動)
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:04:41.99
ID:PZvYnFFJ0
☆Pの部屋?
摩美々「ここですねぇ」
摩美々「(いつもきっちり締めてるんですよねぇ)」
ガチャ……キィ
摩美々「あ、鍵が開いている……」
摩美々「ふふ~ん♪ 無用心ですねぇ♪」
(入室)
摩美々「ここは……」
(たくさんの衣装や小道具が整理されている)
摩美々「プロデューサーの部屋じゃなくて、倉庫……?」
摩美々「これはぁ、この前の衣装……眼帯もありますねぇ」
摩美々「(これはこれで楽しいかも……)」
キランッ
摩美々「何か……光った?」
(部屋の奥へ)
摩美々「箱?」
(大きめのテーブルの上にトランクのような箱が置いてある)
摩美々「……」
(鍵がかかっている)
摩美々「開かない」
??「あれ?開いてる!?」
??「プロデューサーさん、どうしたんですか!?」
摩美々「この声は……プロデューサーさんと果穂? って、あれ?」
(気が付いたら綺麗な金色の鍵を手に握っている)
摩美々「なんで鍵? もしかしてぇ……」
ガチャッ(鍵が刺さり、開く音)
摩美々「あ、ぴったり。これで開けられそうですねぇ~」
プロデューサー「あ、摩美々! 開けちゃダメだ!!」
摩美々「♪」
(もう開ききっている)
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:05:27.48
ID:PZvYnFFJ0
摩美々「これって、人形?」
(箱の中には小さい事務所のようなエリアと、283事務所アイドルによく似た人形が並んでいる)
プロデューサー「摩美々、早く閉めてくれ」
摩美々「プロデューサー? なんでそんなに焦って」
ビュオウ!!!!
摩美々「キャッ」
(突風が吹き上がり、人形や衣装が舞い上がり飛び散っていく)
摩美々「な、なに? 今の?」
(箱の中の人形だけではなく、衣装やプロデューサー、果穂も居ない)
摩美々「あ、あれ? プロデューサー……は?」
??「摩美々さーん」
摩美々「果穂の……声?」
??「ここですー! 摩美々さーん!!」
摩美々「これって……」
(部屋の入り口に果穂の人形があり、そこから声がする)
摩美々「に、にんぎょうが……しゃべった……?」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:06:11.68
ID:PZvYnFFJ0
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:08:07.95
ID:PZvYnFFJ0
☆Pの部屋改め、事務所の倉庫
摩美々「なんで……果穂の声が人形から?」
果穂の声「あ、あの……摩美々さん」
ツンツン
摩美々「どうしたのぉ?」
ツンツン
果穂の声「そ、その……くすぐったいです」
摩美々「やっぱり、これが果穂……」
果穂の声「あ、あたし、どうしちゃったんでしょう」
摩美々「人形になってるねぇ」
果穂の声「お、お人形さんですか?」
摩美々「でもなんでこんなことに……」
プロデューサーの声「それは……説明するよ」
摩美々「プロデューサー? どこに居るんですかぁ?」
プロデューサーの声「果穂の人形を持って箱の方に来てくれないか」
摩美々「もぅ、仕方ないですねぇ」
(箱に果穂の人形をもっていく)
摩美々「とりあえず、箱に入れちゃいますね~」
(箱に入れると果穂の人形が動き出す)
果穂「わぁ♪ すごいです! うごけちゃいます!!」
摩美々「に、人形が……動いてる……」
プロデューサーの声「果穂、扉を開けてくれないか?」
果穂「とびら……ここですか? えい!」
(箱の中の事務所の扉を開ける)
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:09:48.70
ID:PZvYnFFJ0
摩美々「と、とり?」
(鳥の置物があり、そこからプロデューサーの声がする)
プロデューサーの声「まずは摩美々……まだ鍵を持っているか?」
摩美々「鍵?」
プロデューサーの声「そうだ。ここを開けた鍵」
摩美々「あ、また手に……」
(気付いたら鍵を握っている)
プロデューサーの声「摩美々は素質があったんだな」
摩美々「素質?」
プロデューサーの声「魔法使いの素質だ」
果穂「ま、まほうつかい……魔法使いですか!?」(キラキラ目)
摩美々「別にそんなのいらないんですけどぉ……」
果穂「そ、そうなんですか!?」
プロデューサーの声「でも、この事態になったのを戻せるのは摩美々だけなんだぞ?」
摩美々「そういえば、これって、どういう状況なんですかぁ?」
プロデューサーの声「簡単に言うとこの事務所の摩美々以外のアイドル全員は人形になって、衣装と一緒に吹き飛んだ」
摩美々「ぇ……」
果穂「みん……な?」
摩美々「なんで?」
プロデューサーの声「ちょっとこの箱は特殊でさ……」
摩美々「特殊な箱?」
プロデューサーの声「この箱は俺の師匠がお祝いにくれた魔法のお守りみたいなものでさ」
果穂「魔法って本当にあったんですね!!」
プロデューサーの声「そうだよ。そして、この魔法は気持ちを込めた最後の贈り物なんだ」
摩美々「さいごの……」
果穂「おくりもの?」
プロデューサーの声「そう。最後の魔力を込めてみんなが大成するようにって祈って作ってくれたんだ」
摩美々「……」
果穂「す、すごいです」
プロデューサーの声「たぶん、摩美々の持っている力に反応しちゃったんだろうな」
果穂「摩美々さんも……すごいです」
プロデューサーの声「それで戻す方法なんだけど……」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:10:47.42
ID:PZvYnFFJ0
果穂「ぜんいんのお人形を集めるんですよね!!」
プロデューサーの声「それもそうなんだけど、たぶん人形の魔力が衣装にも広がったと思うんだ」
摩美々「……」
プロデューサーの声「この棚は今まで無かったし、たぶん衣装も人形用に形が変わっていると思う」
摩美々「めんどうそうなので、帰ってもいいですか?」
果穂「え?」
プロデューサーの声「いや、集めてくれないと困るんだ」
摩美々「えぇ、なんで?」
プロデューサーの声「人形になった子達の存在はちゃんと直さないとこの世に存在しないことになってしまうんだ」
摩美々「……」
果穂「え、じゃあ、夏葉さんや凛世さん、樹里ちゃんやちょこ先輩は……」
摩美々「……」
果穂「摩美々さん……」
摩美々「……」
プロデューサーの声「ちなみに俺もこのままだし、この箱の魔力が尽きたら俺も消えてしまうかもしれない」
摩美々「そんな……」
プロデューサーの声「はずきさんと社長もここに眠っている。みんなが目覚めれば二人も元に戻せると思う」
果穂「摩美々さん。おねがいします! みんなを集めてください!!」
摩美々「……ちなみにぃ、どうやって集めるの?」
プロデューサーの声「人形ならここに入れれば大丈夫だけど……衣装はちょっと分からないな」
摩美々「えぇ……」
果穂「とりあえず、どこかに出てみませんか?」
摩美々「果穂も行くの?」
果穂「ダメですか?」
プロデューサーの声「たぶん、一人くらいなら摩美々のそばに居れば摩美々の魔力で維持できると思うぞ」
果穂「ほんとうですか!?」キラキラ
摩美々「……仕方ないですねぇ」
果穂「やったー!!」
摩美々「とりあえず、行ってきますねぇ」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:11:29.34
ID:PZvYnFFJ0
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:12:38.97
ID:PZvYnFFJ0
☆近くの公園
摩美々「気付いたらもう夕方だったんですねぇ」
果穂「いつもより低い景色……うぅ~楽しいです!!」
摩美々「果穂は気楽でいいねぇ~」
果穂「えへへ~」
摩美々「はぁ……」
果穂「もう少し見回りますか?」
摩美々「そうだね~シャボン玉で遊んでる子供くらいしか居ないし」
(いろいろな場所を探したけど、何も見つからず最初に公園に戻ってくる)
果穂「何も見つかりませんでしたね……」
摩美々「そうだねぇ~……あれ?」
果穂「どうしたんですか、摩美々さん!」
摩美々「誰も居ないのに……まだシャボン玉が飛んでる……」
果穂「……そういえば、ここって……」
摩美々「どうかしたの?」
果穂「ここで、プロデューサーさんとシャボン玉で遊んだことがあるんです」
摩美々「へぇ……ちなみにその頃って、どんなイベント衣装着てたの?」
果穂「え? えっと、カッコいいお洋服で、カッコいい自転車に乗りました!」
摩美々「……自転車……ね」
果穂「どうしたんですか?」
摩美々「ちょっとイヤな予感がするので、ジャングルジムに登りますね~」
果穂「摩美々さん?」
シャーーーーーーキキーーー!!!(ド派手でペダルが無い自転車が誰も乗ってないのに暴走している)
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:13:34.73
ID:PZvYnFFJ0
摩美々「……自転車が勝手に……」
果穂「すごいです!!」
摩美々「関心している場合ぃ?」
果穂「えへへ~ごめんなさい」
摩美々「……あ」
果穂「どうしたんですか?」
摩美々「果穂、果穂が乗った自転車って、鍵を入れる穴ってあった?」
果穂「かぎ、ですか?」
摩美々「そう。鍵」
果穂「無いと思います! 自転車ですし!!」
摩美々「そうだよねぇ~」
果穂「どうしたんですか?」
摩美々「あの自転車に箱と同じような鍵穴があるんだよねぇ」
果穂「じゃあじゃあ、その鍵を入れたら止まるんでしょうか!」
摩美々「そう考えるしかないよねぇ……」
果穂「摩美々さん。今こそヒーローのように決める場面ですよ!」
摩美々「えぇ……」
果穂「摩美々さん!」
摩美々「……面倒なんですけどぉ」
果穂「ぅぅ……摩美々さぁん」
摩美々「はぁ……もう、めんどうなんですけどぉ……やるしかないですよねぇ」
果穂「摩美々さん!」
摩美々「……じゃあ、やりますかねぇ~」
果穂「あ、摩美々さん!」
摩美々「なぁに?」
果穂「鍵を入れるときは、ちゃんとヒーローのようにかっこよくですよ!!」
摩美々「えぇ……まぁ、考えてみる」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:14:03.44
ID:PZvYnFFJ0
シャーーーーーーキキーーー!!!
シャーーーーーーキキーーー!!!
摩美々「このリズムならぁ……それぇ~」
キキー!!
(ちょうど止まったときを狙って飛び乗る)
摩美々「ここまでは上出来ですねぇ」
果穂「すごいです!! ジャングルジムから飛び乗るなんて……カッコいいです!!」
摩美々「普通は真似しちゃダメだからねぇ~」
果穂「はい!」
摩美々「じゃあ、鍵を……」
(急に暴れだす自転車)
摩美々「おっとっとぉ~」
果穂「摩美々さん大丈夫ですか!?」
摩美々「大丈夫ぅ……仕切りなおして……」
(右手に鍵を召喚する)
摩美々「えっとぉ、とりあえず、元にもどれぇ~」
カシュン
(鍵を差込み回すと自転車とシャボン玉が消えて、人形サイズの紅蓮の英雄団長の衣装になる)
果穂「あーーーー! あたしの衣装です!!」
摩美々「とりあえず、今日はこれでいいですかねぇ~」
果穂「ハイ! 摩美々さんすごかったです!!」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/23(日) 18:14:57.20
ID:PZvYnFFJ0
☆事務所
果穂「そんな感じで、あたしの衣装を摩美々さんが手に入れてくれました!!」
プロデューサーの声「そうか。摩美々、大変だったな」
摩美々「そうですねぇ、大変でしたぁ~」
果穂「でもでも、摩美々さんはヒーローみたいでかっこよかったです!」
摩美々「別にぃ~」
プロデューサー「♪」
摩美々「なんかぁ、プロデューサーから変な気配がしたんですけどぉ」
プロデューサーの声「な、なんでもないよ」
摩美々「なら、いいですけど」
果穂「また明日、みんなを見つけましょうね!!」
プロデューサーの声「頼むぞ、摩美々」
摩美々「えぇ……まぁ、やるしかないですよねぇ~」
続く?
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561280247/
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事