1:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:07:47.76
ID:RK4J1rVs0
・モバマスSS
・八神マキノが野外でオナニーする話
です。よろしくお願いいたします。
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:08:28.50
ID:RK4J1rVs0
いつからだろう。盗み見る立場だった私が、盗み見られるかもしれないことに快感を覚え始めたのは。
事務所の一角、人の気配のない角部屋。電灯も灯さない中で、パソコンのモニターだけが煌々と光る。
この部屋で様々なデータを収集するのが、私の生業とも言うべきルーティンのひとつ。
勿論、ずっと同じ部屋ばかり使っていると、「八神マキノはこの時間帯ならここにいる」という情報を他者に容易く与えてしまうことになる
……単なる位置情報でも、私にとっては値千金。裏を返せば、おいそれとただで提供するものではないわ。
そう考えると、同じ場所を長く使い続けるのは避けた方がいい、というのが道理ね。
でも、敢えてここを使い続けるのには理由があるの。
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:09:45.84
ID:RK4J1rVs0
「……ふぅ。こんなところか」
誰もいない中で、誰に語りかけるでもなく、小さく呟く。
疲れに支配されて重くなった身体を、椅子の背もたれに投げかけて、長時間の思考に囚われアクティベートされた脳の動きを止める。
頭脳労働の後の、束の間の思考停止。それはきっと、高度な精神活動を行使できるヒトという種族にのみ与えられた、最高の贅沢だと思うわ。
疲労感と達成感と充実感と浮遊感が綯い交ぜになった状態の自分を、しばらくあるがままにしてあげる。
そうすると、だんだんと大脳の奥底から、今までのロジカルな思考運動とは対極にある、欲のままに身体を突き動かす下卑た本能が、ムラムラと湧き出てくるの。
疲れた。オナニー、したい。
私だって、アイドルである以前に一人の人間で、一人の女性よ。
事務所からはクールなキャラクターとして売り出されているけれど、人並みに欲求はある。食欲も、睡眠欲も、勿論、性欲も。
──最初はいつもの知的好奇心というか、興味本位だった。
見知った顔が沢山いる場所で、事に及ぶと、一体どんな感情を抱き、どんな身体反応が発現するのだろう。そんな小さな疑問から始まった。
私にとってすれば、事務所の人たちの行動範囲やパターンを掌握するのは造作もないこと。この、私の巣ともいえる場所に他人が出入りする時間や条件も織り込み済み。
最初は、絶対に人に見られることはない、という確信を持った状態で、行為に及んだわ。
結論からいうと、嵌ってしまったの。
自宅の、完全にプライベートな空間である自室でする、安全な自慰とは全然違う。机も、椅子も、モニターも、空気も。
全てが他人のもので構成された空間での行為は、私の下腹部の一番深いところをきゅうっと掴んで、膝が笑うぐらいに私を快感で攻め立てた。
──誰も来ないってわかっててこれだったら、もし、誰か来るかもしれない状態でシたら、どうなってしまうんだろう。
それ以来、私は敢えて、私がこの部屋を使う時間帯の事務所の人たちの行動を把握していない。
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:11:15.60
ID:RK4J1rVs0
◇
椅子に座って、脚を大きく広げる。膝上丈の制服のスカートの裾が、腿の辺りまでずり上がり、下着が露わになる。
右手で胸を軽く揉みつつ、左手でパンツの上から陰部をさすっていく。既に布越しでもわかるぐらいにそこは湿っていて、恥ずかしいやら情けないやら。
くにくにと、少し指でほぐしただけで、私の秘部はすぐに粘度の高い分泌液をまとってくる。
ゆっくりと、じっくりと。少しずつ揉みほぐしていくと、溢れてきた蜜が、徐々に下着と自身との間の摩擦を少なくしていく。
ぬるぬるとした粘液を纏ったクロッチは、布地と縫製のテクスチャを巧みに利用した適度な凹凸で、私の陰唇を、陰核を、やわらかくかつ着実に攻めてくる。
「んっ……ん……はぁ……」
自然と、熱い吐息が漏れ出てしまう。まだ始めたばかりなのに……
自慰という嗜好の極致のような行為に耽る以上、効率を意識して速やかに済ますような中途半端な事はせず、もっと徹底的に焦らして感度を上げ、快感を追求する方が、行為の存在意義に沿っているのだと思うのだけど。
私はつい我慢できなくて、パンツの中に手を突っ込み、そこを指で直に刺激する。
外陰部の解剖学的構造をじっくりと手に確かめながら、既に雫滴るほど濡れそぼつ恥穴に、ゆっくりと指を入れていく。
肉厚の――と言っても、比較対象がないから私の感覚に拠るものだけれど――膣襞が、意志を持って咥え込むかのように、私の中指に絡んでくる。
第二関節ほどまで指を進めて、そこから腹側の膣壁……ちょうど恥骨の裏辺りを、こりこりと円を描くように刺激する。
「はっぁっ……ぅっ……んっ……」
所謂Gスポットを弄り始めると、今までより一層強い快感が私に襲いかかってくる。
下腹部から腰へ、お腹の奥へ、頭の中へ、ぞくぞくと身悶えさせるような気持ちよさが走る。
それがもっと、もっと欲しくて、私は刺激する手を少しずつ速めて、強めていく。
胸も。胸も気持ちよくなりたい。ブラを外す――いや、面倒、早く弄りたい。
シャツの下から手を突っ込んで、ブラをずらして乳首を弄る。触れると痛いぐらいにぴんと張ったそれは、軽く擦るだけでも十分すぎるくらいの性感を与えてくれる。
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:11:57.25
ID:RK4J1rVs0
上も下も、敏感になったところを刺激していくと、段々と身体が自らの意思を離れていく。
秘部からはだらしなく愛液が滴り続け、腰は勝手に上下に動いてさらなる刺激を求める。
乳首はもう服の上からでもひと目で突起がわかるぐらいに固くなっている。
それらを弄ぶ手は自らの意思では止めることができず、頭ではもう、自分を慰めることしか考えられない。
身体全体が、快感のみを求めて動いている。
静かな空間に、衣擦れの音と粘っこい水音、そして息混じりの喘ぎ声が響く。
……ああ、今そのドアの向こうからこの音を聞かれたら、私が何をしているのか一瞬で悟られてしまうんだろうな。
快楽の波の合間に、ふと考えが頭をよぎる。途端、また、あの感覚が私の下半身から全身へと広がってくる。
膣が、子宮が、きゅんっきゅんっと締まり、膝の力が抜け、腹筋が強直して、全身が大きく震える。同時に、電撃のような快感が脳を、脊髄を駆け抜ける。
恥じらいと、背徳感。ただの性器に対する接触刺激が、たったこれだけの要素で、簡単に私をオルガスムスへと導く。
「んっ……んぅっ……! っ……! ぁっ……!?」
甘苦い快楽に溺れる私を現実世界に引き戻したのは、突如鼓膜を揺らした扉のノック音であった。
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:12:55.58
ID:RK4J1rVs0
◇
「おーい。誰かいるのか?」
ドアを開けて、スーツ姿の男性が入ってくる。私の担当プロデューサーだった。
「なんだ、マキノか。またこんなところで……諜報とやらも大概にしろよ?」
背後から声がかかる。良かった。気づかれてないみたい。できる限り平静を装って、慌てて取り繕う。
「あ、あら……別に構わないでしょう? 私は知りたいものを知ろうとしているだけで、誰にも迷惑はかけていないわ」
「そういう問題じゃ……ん? マキノ、お前どうした。息が荒いぞ。体調悪いのか」
まずい。隠しきれていない。
「そ、そうかしら……言われてみれば少し熱っぽい気もするわ……今日はもう帰るわね」
そう言い残して、速やかに上着を羽織って部屋から飛び出した。
後ろから何か聞こえた気もするけど、これ以上ボロを出す訳にはいかないわ。
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:13:22.82
ID:RK4J1rVs0
◇
「はっ……はっ……ふぅ……」
慌てて事務所から飛び出して、とりあえず薄暗い人目の少ない通りへと駆け抜ける。
大通りの喧騒から離れたことを確認して歩を緩め、上がった息を整えた。
まさか、よりにもよって彼に遭遇するだなんて。見られた? いや、あの様子だと見られてはないはず。
――でも、声、聞かれた、かも。
そう思うと、急に下腹部がじわっと熱くなった。
なぜ? 私は常にスリルを楽しんでいるだけで、相手に挙動を知られることに対しては負の感情を抱くはずなのに……
そういえば、絶頂の途中で邪魔が入ったから、まだ疼きが収まっていない。家に帰って……いや、なんだかもう、我慢できない。
自室でシても、たぶん満足できないと思う。
――考える私の視界に、近くの公園の案内板が飛び込んできた。
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:14:03.06
ID:RK4J1rVs0
◇
「はぁぁっ……ぅっ……ふぅっ……」
人気のない、電灯も満足にない小さな公園のベンチに座り、俗に言うM字開脚の体勢をとって、ぐしょぐしょに濡れた性器を弄ぶ。
流石に下着を全部脱ぐ勇気はなく、ずらした状態で指を絡ませる。
今までのどの自慰よりも蜜を零すそこは、静かな公園という空間に不釣り合いな艶めかしい音を、ぐちゅぐちゅと鳴り響かせている。
初めて及ぶ屋外での行為。開けっぴろげの空間で、澄んだ風が時折吹いて露出した部分をくすぐる。
部屋の中のように私のプライベートを守る壁など当然ない。なんて無防備で、なんて不躾な行為なのだろう。
もっと、もっと味わいたい。
秘部を弄るのを一旦止め、シャツのボタンを外す。半脱ぎの状態で下着を上にずらし、乳房を外に晒す。
たったそれだけのことなのに、自分が今まで守ってきた尊厳のようなものを自分で踏みにじるような思いがして、ひどく動物的で退廃的な性的快感が私の中に広がってくる。
身体は正直だ。私の覚える快楽が、外性器の痙攣や腰の動き、吐息の熱感からすべて露わになっている。
蕩けに蕩けて、もう引っかかりなんてとうになくなった膣を激しく示指と中指で弄る。同時に母指で陰核をぐりぐりと攻め立て、もう片方の手で乳首を痛いぐらいにつねる。
「あ゛っ……! はっ、あぁっ……!」
ダメ、こんな声出したらこんなことしてるのバレてしまう。こんなところ見られたら……
見られたら……?
もし本当に見られたら、もっと気持ちいい?
「ん゛っ……あっ! ひっ……! あ、あぁっ!」
声が抑えられない。なんで。いや、はずかしい、なんで、
もうぐちゃぐちゃにぬれてる。みられる、むねもあそこもみられちゃう、かくさなきゃ、
でも、きもちいい。みられたい。かんじてるとこ、みられたい。もっと、もっと、
――もう、だめ。イく。イっちゃう。
「あっ……あ゛ぁぁ! んぅ゛っ……!!!」
あぁ、おそとでイっちゃった。
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2019/03/03(日) 00:14:45.74
ID:RK4J1rVs0
◇
次の日。いつもと同じように、私は事務所にいた。
「ふぅ……こんなところか」
いつものようにルーティンをこなし、疲れた身体を背伸びでほぐして、帰り支度をして部屋を発つ。デスクの人たちに帰宅の挨拶をしに向かう。
「お疲れ様、プロデューサー。相変わらずお仕事に精が出るわね」
「お、マキノか。お疲れさん。昨日は大丈夫だったか? えらく慌ててたようだったけど」
「ええ、全く問題ないわ。けれどまだ本調子ではないから、今日は早めに帰るわね」
「おーそうか。体調には気をつけるんだぞ。お大事に」
「ええ、ありがとう。それじゃあね」
事務所を後にし、私は歩き出す。
次はどこでシようかしら。いろんなスポットを調査しなきゃいけないわね。
<終>
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1551539267/
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