【シャニマスSS】P「有栖川を潰す」

2018-12-14 (金) 18:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:24:42.74 ID:nDR8FTNf0

注意点
・ナルトはスレタイだけ
・アイドルの両親が出てきます



P「夏葉の相棒感が辛い」

P『好きだ!(恋愛的な意味で)』

夏葉『ええ、私も好きよ(仕事仲間的な意味で)』

P「……って、なる。とても辛い」

P「どうにかしてくれ、智代子」

智代子「知りませんよ」





2: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:25:47.42 ID:nDR8FTNf0

P「そんなこと言わずに! お前だけが頼りなんだ!」

P「この通りだ! 何とぞ知恵をお授けください、智代子様!」ドゲザ-

智代子「えぇ……そ、そこまでしますか……」

P「智代子だけが頼りなんだ! 何だってするぞ、今の俺は!」

智代子「その、どうしちゃったんですか?」

智代子「いつものプロデューサーさんって、もっとこう大人というか……」

P「あれは仕事モードだからだ」

智代子「つまり、こっちが素なんですか?」

P「いや、素はどっちかというと仕事モードなんだが……」

P「というか、生まれてこの方ずっと仕事モードで生きてきたというか……つまり……」

P「恋愛をしたことがありません」

智代子「あ」

P「何をしたらいいか全くわかりません」

智代子「……」




3: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:26:33.66 ID:nDR8FTNf0

智代子(ここで智代子川柳、心の一句)

智代子(恋愛で 頼る相手は 女子高生)

智代子(字余り)

智代子「……って、そうじゃなくて!」

P「おお、ビックリした!」

P「いきなり大声を出さないでくれ。心臓が縮み上がるかと思った」

智代子「あ、それはすみません」

智代子「取り敢えず状況を整理しましょう! まず、相棒感って何ですか?」

P「相棒感は……相棒感だよ」

P「信頼しあってるというか、お互い大事にというか、そんな感じ?」

智代子「うわぁ、ざっくり」

智代子(うう、普段の的確で具体的なアドバイスをくれるプロデューサーさんは何処に……)

P「うーん、伝わってなさそうだな。とすると、最初から話すしかないか」

智代子「へ? 最初?」




4: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:27:16.79 ID:nDR8FTNf0

P「夏葉とのファーストコンタクトは、それはもう凄いものだった」

P「『自分のことは自分が一番詳しい。だから私についてきなさい(意訳)』」

P「だったからな。とんでもない奴が来たもんだと思ったよ」

智代子「あ、最初からって、出会いの最初からって、意味なんですね」

P「そして実際、最初の言葉に恥じないくらい夏葉は努力するんだ」

P「空き時間の筋トレとか、喫茶店鉄アレイとか」

P「あの頃の夏葉は、『自分の努力こそ一番大事』だと信じていたわけだしな」

P「それを見てると、なんというか……全力で支えてあげたくなるんだ」

智代子「あれ、割と長くなります?」

P「それで夏葉はな、頭が固いわけじゃない。むしろ柔軟だ。そこもまた魅力なんだが……まぁ、そこは置いておいて」

P「柔軟さゆえに、分からないことがあったら、人に聞く。自分の不備を指摘されれば、素直にそれを聞き入れる」

P「そうすることが出来るから、夏葉はいずれ気づいてくれるんだ。周囲の努力とか、その大切さとかにな」

P「そこからはもう最高さ」




5: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:28:12.37 ID:nDR8FTNf0

P「私の努力も必要だけど、プロデューサーの努力も必要」

P「……と、こちらにも努力を要求して来るようになり」

P「ここまで来れたのは、アナタのおかげ」

P「……と、こちらの努力を肯定してくれるようになり」

P「私とアナタで成し遂げるのよ!」

P「……と、最後に夢の共有まで行く。最初は『何も考えずに着いてこい』だったのにな」

智代子「………zzz」

P「つまり同じ夢を持ち、互いに努力で応えあって、その上で背中を預けあう関係! これこそが相棒感!」

P「控えめに言って最高だ!」

智代子「ん~……むにゃむにゃ……ちょこぉ……」

P「そもそも、夏葉の魅力は二面性にあってだな」

P「『いいとこの令嬢』と『子供っぽい女性』が奇跡の比率で両立してだな……」

P「ん? 聞いてるか、智代子?」

智代子「聞いてませんでしたけど、夏葉ちゃんが大好きなのは伝わったので、大丈夫です」

智代子「聞いてませんでしたけど!」




6: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:28:53.18 ID:nDR8FTNf0

P「そうか。でも、智代子が大丈夫って言うなら大丈夫なんだろうな。恋愛のことだし」

智代子(何だろうこの信頼感。私も漫画くらいでしか知らないのに……)

P「それで、俺はどうすればいいと思う?」

智代子「『相棒感最高!』とか言ってませんでしたっけ?」

P「そうなんだけど、『あれ俺って夏葉のこと好きじゃね?』って気付いたら辛くて」

智代子「ああ、仕事パートナーの事を好きだと気付いて、接し方が分からないんですね」

P「……!! そうそう! まさにそれだ!」

P「さすが智代子だ!」

智代子(うーん、最初からそう言ってくれれば、惚気を聞かされずに済んだんだけどな)

智代子「ちゃんと告白してみれば良いんじゃないですか? えっと、最初の告白は実際に……?」

P「いや、妄想。間違いなくこうなるっていう」

智代子「それなら告白する時は、『好きだ』じゃなくて『愛してる』とか言えば良いと思います」

智代子「とにかく直接的表現ですよ(投げやり)」

P「なるほど」




7: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:29:31.95 ID:nDR8FTNf0

智代子(……っと、いけないいけない。プロデューサーさんが真剣に相談してくれてるのに)

智代子(私も真剣にやらなくちゃいけないよね、うん)

智代子「それ以前にですよ、プロデューサーさん。そういう話を夏葉ちゃんとした事はあるんですが?」

P「そういう話?」

智代子「誰か好きな人がいるとか、いないとか……いわゆる恋バナです」

P「恋バナか、一度あるな」

智代子(あるんだ!)

P「好きな奴はいるか、って聞いたんだが……」

智代子(そして割とストレート!)

P「『有栖川家のこともあるから、そういうことは考えたことない』」

P「……と言われてしまった」

智代子「ああー」

P「これって、遠回しに断られてるのかな?」

智代子「そうではないと思いますけど……」




8: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:30:06.57 ID:nDR8FTNf0

智代子「でも実家が名家、っていうのは難しいですよね」

智代子(恋愛的には障害になるのが鉄板だよね。実際どうかは知らないけど)

智代子「お見合いがあったり……」

P「み、見合い!?」

智代子「政略結婚させられたり……」

P「政略結婚!?」

P「夏葉が望まない相手と、結婚させられるって事か!?」

智代子「え? もしも、の話ですけど……」

智代子「そういう漫画的なイベントがあったりするなかなー、と思いまして……あ」

P「……望まぬ結婚……美人の夏葉……違う男……家の犠牲……」

智代子(あれ、私やっちゃった? 目を閉じて何かをブツブツと……)

智代子(今日のプロデューサーさん、大切なものを置いてきちゃってるからなぁ)

P「ーー!!」

智代子(目を見開いた!?)

P「有栖川を……潰す!」




9: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:31:00.58 ID:nDR8FTNf0

智代子「え、プロデューサーさん? 今なんと?」

P「ありがとう。智代子に相談して正解だった」

智代子「えっと、お礼ではなくて説明をですね」

P「悪しき有栖川家を潰して、夏葉を救い出す」

P「今すぐに」

智代子「今すぐ!? もうそろそろ夜のいい時間ですよ!?」

智代子「それに有栖川家を潰すなんて、不可能じゃ……」

P「時間は関係ない。可能か不可能かも関係ない」

P「やるかやらないかだ!」

智代子「夏葉ちゃんの影響受けてる! 悪い意味で!」

P「それじゃあ行ってくる。本当にありがとうな、智代子!」

智代子「あ、待って下さい! そもそも、もしもの話で……!」

智代子「あ、行っちゃった……どうしよう」

智代子(……まぁ、いっか。色事だとプロデューサーさん、情けないみたいだし)

智代子(きっとどこかでヘタレてくれる……はず。多分、きっと、恐らく)

智代子「うん、帰って寝よう!」




10: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:31:41.48 ID:nDR8FTNf0

P「ふぅ、ここが有栖川家か」

P(一張羅のスーツを着るために帰ったら、四時間もかかっちまった。家と反対方向だからな)

P(有栖川家、さすがに豪邸だな。さてどう侵入して、どう潰してやるか……)

?「待っていたぞ、プロデューサー君。来ると思っていたよ」

P「……! 貴方は!」

P(俺は、この男を知っている。財界ではかなりの有名人)

P(そして悪の根源にして、俺の倒すべき敵……!)

P「夏葉の、父親!」

夏葉父「いかにも」

P「そして……俺のお義父さん!」

夏葉父「君にお義父さんと呼ばれる筋合いは無い!」




11: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:32:20.23 ID:nDR8FTNf0

P(しかしなぜ、俺がここに来ることを……?)

夏葉父「ふふふ、狐につままれた顔をしているな。プロデューサー君」

P「……!」

夏葉父「何故、自分の行動が筒抜けになっていたか。それは簡単な話だよ」

夏葉父「夏葉に近づく悪い虫は、一匹たりとも見逃しはしない。そういうことだ」

夏葉父「あまり有栖川を舐めない方がいい」

P(なるほど……話の繋がりが全く分からん)

夏葉父「まぁ、その辺りの話はいい。立ち話もなんだ。とにかく入りたまえ」

P「『悪い虫』をわざわざ家に入れると言うのですか?」

夏葉父「もちろん入れないさ。君を立ち入らせるのは、庭までだ」

P「庭まで……?」

夏葉父「とにかく来たまえ。庭の方が何かと好都合だ……お互いにな」

P(罠か? それにしてはこの男、堂々とし過ぎているが……)

P(いや、迷っている場合じゃない)

P「……お邪魔、します」




12: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:33:24.17 ID:nDR8FTNf0

夏葉父「ここが我が家自慢の庭だ。見たまえ」

P「素晴らしい……庭だと思います」

P「背の高い観葉植物が特に良いですね。これでは外からは全く見えない」

夏葉父「なるほど、察しは悪くないようだな」

P「察しが悪くては芸能界は生き残れませんから」

P「さしずめここは……私的な処刑場と言った所でしょうか」

夏葉父「その通り。私はね、娘に近づく悪い虫は、自らの手で叩き潰すと決めているんだ」

夏葉父「後顧の憂いが無いように、しっかりと自分でね」

P「では、私も?」

夏葉父「当然だ」

P(何を言っているんだ、こいつは)

P(成人した娘がいるような年齢の男だぞ? 自らの手で他人をどうこうなど……)




13: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:34:11.58 ID:nDR8FTNf0

夏葉父「よくもまぁ、舐められたものだな」

P「……!」

夏葉父「君は考えを顔に出しすぎだ……ふんっ!」ビリリリッ!

P(!!?)

P(高そうな服が、弾け飛んだ……!?)

夏葉父「私の言葉に嘘はない。君はここで、私が物理的に叩き潰す」

P(下から現れた筋肉! 高校生時代の俺を、遥かに凌駕する肉体美!)

P(とても、中年のソレとは思えない……!)

P「その筋肉、貴方はどれ程の修練を……!」

夏葉父「この程度、驚くに値せんよ。私は夏葉の父親だぞ?」

P(夏葉のトレーニング志向は、父親譲りだったか……!)




14: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:35:15.43 ID:nDR8FTNf0

夏葉父「これでもね。私は君を評価していたんだ。近頃では珍しく、気骨ある若者だと」

夏葉父「だが、娘に手を出そうと言うなら話は別だ。残念だがね」

夏葉父「消えろぉ!!」

P(渾身の、右ストレートッ! 避けなくては……)

P「くっ……!」

夏葉父「何とか避けたか。だが次はどうかな?」

夏葉父「むんっ!!」

P(今度は、避けられない……!)

P(ここまでか? もう諦めるしかないのか? もう犠牲を認めるしか……)

P(そうだな。仕方ない。世の中には、どうしようもないことはある。だから……)

P「俺も……むんっ!!」ビリィッ!

夏葉父「何ぃ!?」

夏葉父「受け止めたと言うのか!? この私の一撃を! そして、その上半身の肉体美は……!」

P「力んだだけですよ。一張羅は破け散りましたがね」

夏葉父「その筋肉! 私の全盛期に迫る程のもの! 君は一体……!」

P「別に驚くに値しませんよ。私は……」

P「……いや俺は、夏葉のプロデューサーだからな!」




15: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:36:02.71 ID:nDR8FTNf0

夏葉父「面白い! 夏葉が気づかぬ内に、悪い虫を幾度も潰して来たが……」

夏葉父「君ほどの者は初めてだ! 素直に驚嘆する!」

P「俺は夏葉を愛している。だから、道を譲ってください」

夏葉父「それは無理な相談だ。これでも父親なのでな」

夏葉父「娘が欲しければ、私を倒してから行け……そういうことだ」

P「では……むんっ!!」

夏葉父「ぐぅ……ッ!」

P(ガードしない!?)

夏葉父「ふんっ!」

P「ぐっ……ぁあ……!」

P(なるほど、ノーガードの殴り合いがご所望か。望むところだ!)

P(どちらか先に根を上げるかの、単純にして原始の戦い!)

P(これを持って、より強い愛を証明してやる……!!)

P「行くぞっ!」

夏葉父「来いぃッ!」




16: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:36:55.13 ID:nDR8FTNf0

P「はぁ……はぁ……」

P「俺の、勝ちだ……!」

夏葉父「その……ようだな……。立ち上がれん……」

P「夏葉のトレーニングに付き合う内に、この筋肉を手にできました」

P「夏葉と、彼女を育てた貴方に……心からの感謝を」

P「では、夏葉の所に行かせてもらいます」

夏葉父「……待て」

P「まだ何か?」

夏葉父「夏葉の元に行く前に、私の衣装部屋によって行け。適当な服を見繕うといい」

夏葉父「勇者が上裸では、示しが付かんからな」

P「重ねての感謝を……義父さん」

夏葉父「そう呼ばれる筋合いは……!」

夏葉父「……いや、それも悪くないか」

P「失礼、しました」



夏葉父「……行ったか。若い頃が思い出されるな、全く」




17: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:51:36.90 ID:nDR8FTNf0

P「ふぅ、だいぶ呼吸が落ち着いてきたな」

P「これで、冷静な判断を……」

P「冷静な……」

P(あれ、何で俺は夏葉の父親と殴り合ってたんだ?)

P(そもそも何で有栖川家に襲撃を? それで、夏葉の元に行って何を……)

ーーー

智代子「それなら告白する時は、『好きだ』じゃなくて『愛してる』とか言えば良いと思います」

智代子「とにかく直接的表現ですよ(投げやり)」

ーーー

P(オーケー、智代子。夏葉の部屋に行って直接的表現で告白)

P(これだ!)

P「夏葉の部屋は……よし、アレだな」




18: ◆/rHuADhITI 2018/08/15(水) 23:52:19.62 ID:nDR8FTNf0

P「夏葉!」

夏葉「プ、プロデューサー!? どうしてここに……?」

P(パジャマ姿の夏葉! 控えめに言ってミケランジェロの彫刻並みの美しさ!)

P(いや、そんな事を考えている場合じゃない! 智代子の教えに従うんだ!)

夏葉「えっと、プロデューサー。黙っていては分からないわ」

夏葉「それに、アナタがそんな顔してると私も不安に……」

P「夏葉」

夏葉「え、ええ。何かしら?」

P「俺は夏葉に伝えたいことがある。俺は……」

P「俺は……!」




19: ◆/rHuADhITI 2018/08/16(木) 00:00:25.01 ID:wz9ZRkBl0

ゴーン!
ゴーン!
ゴーン!

P(! 12時の鐘!?)

P(日付が変わった。8月16日になったのか)

P(いや、それが今に何の関係がある! 言うんだ、告白の言葉を!)

P(ああ、でも一度中断されたせいで恥ずかしくなってきた……!)

P(考えがまとまらん! こうなったら勢いに任せるしかない! 激闘を制した俺ならできる!)

P「夏葉! 俺は、お前に……!」




20: ◆/rHuADhITI 2018/08/16(木) 00:01:16.17 ID:wz9ZRkBl0

P「……お、お誕生日おめでとうって言いに来たんだ」

夏葉「え、ええ……」

P「ハッピーバースデー、夏葉」

夏葉「何で英語に言い直したのかしら」

P「……」

夏葉「……」

夏葉「……その」

P「は、はい」

夏葉「お祝いの言葉はありがとう、なんだけど……」

夏葉「これ以上用がないなら、部屋の外に出てくれると有り難いわ」

夏葉「アナタと言えど、パジャマ姿を見られるのは恥ずかしいの」

夏葉「ね?」

P「そ、そうだよな……じゃあ、また明日」

夏葉「ま、また明日……」




21: ◆/rHuADhITI 2018/08/16(木) 00:02:01.35 ID:wz9ZRkBl0

P(……)

P(……冷静さ、大事に)




22: ◆/rHuADhITI 2018/08/16(木) 00:02:58.16 ID:wz9ZRkBl0

夏葉父「あ、痛い痛い! もうちょっと優しく!」

夏葉母「我慢してくださいな。大の大人なんですから」

夏葉父「ああ、湿布がしみる……いちち……」

夏葉母「それにしても、昨今珍しく情熱的な人ですねぇ」

夏葉父「そうだな。まさか俺と同じことをする奴がいるとはな」

夏葉父「誕生日祝いを最初に言いたいから、夜中に家に押しかけるなど……」

夏葉母「アレは本当に驚きましたよ」

夏葉母「というか好き合ってなければ、普通に犯罪ですよね」

夏葉父「い、言うな!」

夏葉母「アナタも同じような人が現れるのを期待して、8月15日の夜には毎年毎年……」

夏葉父「現れたからいいじゃないか」

夏葉母「さっきは『まさか』って言ってましたよね。半信半疑で待っていたんでしょう?」

夏葉父「いや、まぁ、そうなんだが……」

夏葉母「ま、良い婿が見つかったようなので、万事良しとしますよ。私は」

夏葉父「ははは……」




23: ◆/rHuADhITI 2018/08/16(木) 00:03:41.81 ID:wz9ZRkBl0

後日

夏葉「ねぇ、智代子。相談があるのだけれど」

智代子「なに、夏葉ちゃん?(死んだ目)」

夏葉「プロデューサーの相棒感が辛いわ」

智代子「そうだね。辛いね。またその話なんだね」

夏葉「ええ。私が恋愛に疎いのは分かってる。だけど……」

夏葉「お気に入りのフレンチに二人で行って、将来を話あったし……」

夏葉「『どんな未来になっても、側にいて欲しい』って、言ったわ」

夏葉「……これでは、気持ちは伝わないのかしら?」

智代子「ダメなんじゃないかな。プロデューサーさんだし」

夏葉「そう……残念ね」

智代子(二人とも恋愛経験少なすぎるし……)

智代子(恋愛テーマの本とかも読まなそうだもんね。前途多難そうだなぁ)

夏葉「それじゃあどうすればいいのかしら、智代子?」

智代子「知りません」




24: ◆/rHuADhITI 2018/08/16(木) 00:04:17.50 ID:wz9ZRkBl0

終わりです。お目汚し失礼しました。

夏葉さん誕生日おめでとう。次は夏葉さんで真面目なの書きたいです




元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534343082/

関連記事

アイドルマスターSS   コメント:0   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
コメントの投稿