1:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:20:11.07
ID:PPVJBvgM0
シャニP(以下、P)「…………」カタカタ
P「よし、これでひと段落かな」
P「んーっ……っと、時間は?」グーッ
P「あれ、もう10時か」
P「結構長い間作業続けてたな……」グゥ
P「腹減ったな……」
P「……よし!」スタッ
2:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:20:34.27
ID:PPVJBvgM0
—————
P「……よし、そろそろだな!」カパッ
P「お湯を流して、ソースをかけてっと……」
P「うーん……ニオイが腹にくるな」グゥウウ
P「それじゃ、いっただきまーす!」
ガチャリ
風野灯織(以下、灯織)「……あれ、プロデューサー?」トコトコ
P「灯織?なんで、こんな時間に事務所に?」
3:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:21:00.06
ID:PPVJBvgM0
P「明日、学校じゃなかったっけ?」
灯織「それは……そうなんですけど」
灯織「明日持って行く宿題、事務所に忘れてちゃって」
P「ああ、それなら仕方ないか……」
P「それじゃ、家まで送るよ。これ食べ終わるまで待っててくれ」
灯織「いえ、迷惑をかけるわけには……」
P「バカ言うな、こんな時間に女の子を出歩かせられるか」
灯織「……それじゃ、お言葉に甘えさせてもらいます」
4:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:21:58.08
ID:PPVJBvgM0
灯織「……ところで、何食べてるんですか?」
P「ソース焼きそば!いやぁ、今日は濃い目の奴で……」ニコニコ
灯織「…………」ジトーッ
P「……良いじゃないか、たまには」シュン
灯織「……まぁ、私も美味しいと思いますけど」
P「……食べるか?」スッ
灯織「べ、別に食べたかったわけじゃ」グゥウウウ
P「身体はそう思ってないみたいだけど」ニヤニヤ
灯織「…………」ムッ
P「わ、悪かった……」タジタジ
5:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:22:26.99
ID:PPVJBvgM0
灯織「……それじゃ、頂いてもいいですか?」
P「いいよ、はい」スッ
灯織「えっ?」
P「あっ、すまん……割り箸取ってくる」スッ
灯織「……い、良いです」
P「え?でも……」
灯織「わざわざ割り箸無駄遣いする必要もないですから」カァアア
P「そうか?まぁ、灯織がそう言うなら良いけどさ」
6:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:24:03.17
ID:PPVJBvgM0
灯織「……それじゃあ」
P「はい、召し上がれ」
灯織「えっ、食べさせてくれるんじゃ……」
P「ん?」
灯織「な、なんでもないです!」アワアワ
灯織「…………」モグモグ
P「どうだ?」
灯織「……美味しいです」ニコッ
P「そうか、それは良かった……」ホッ
7:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:24:40.83
ID:PPVJBvgM0
灯織「…………」モグモグ
P「……灯織、お腹空いてたのか?」
灯織「んっ……夜ご飯、帰ってから食べようかと思ってたので」
P「あれ、それじゃ悪い事したかな?」
灯織「大丈夫です、作り置きした物なので」
P「そうか……なら、良かったよ」
8:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:25:08.68
ID:PPVJBvgM0
P「よし、そのソース焼きそば食べちゃっていいからなー」
灯織「でも、それじゃプロデューサーが……」
P「大丈夫大丈夫!大人は腹八分で済ませるもんだからさ!」ハハハ
灯織「本当ですか……?」
P「ホントホント!さ、早く食べちゃってくれ」
9:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:25:44.57
ID:PPVJBvgM0
—————
灯織「ごちそうさまでした……」
P「それじゃ、早いとこ出るか」
P「灯織、宿題ちゃんと持ったな?」
灯織「はい、確認しました」
P「よし、それなら……」グゥウウ
灯織「……プロデューサー?」
P「……気のせいだ、早く行こう」
灯織「そういうわけにはいきませんよ!」
10:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:26:13.60
ID:PPVJBvgM0
灯織「私が食べたせいで……」シュン
P「だ、大丈夫だよ……帰って食べればいいからさ」アワアワ
灯織「……でも、それだと栄養偏るじゃないですか」
灯織「どうせ、また冷凍食品なんですよね?」ジトー
P「……か、カップラーメンかもしれないぞ?」ダラダラ
灯織「…………」ジーッ
11:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:26:53.15
ID:PPVJBvgM0
灯織「プロデューサー、事務所のキッチン借りてもいいですか」
P「へ?まさか、今から作るのか?」キョトン
灯織「はい……ダメですか?」
P「いや、俺も灯織の手料理は嬉しいけどさ……」
灯織「……よし」グッ
P「灯織さん?」
灯織「食材、何が余ってるか見てきますね」スタスタ
P「灯織!?」
12:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:27:23.46
ID:PPVJBvgM0
—————
灯織「あるのは、卵に玉ねぎに鶏肉……」
P「そういえば、恋鐘がなんか作ってたな」
P「それの余りかもしれない」
灯織「なるほど……使っても良いんでしょうか」
P「なんかあったら使って良いって言ってたしな、大丈夫だろ」
13:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:27:50.41
ID:PPVJBvgM0
P「……ってか、本当に作る気なのか?」
灯織「乗りかかった船ですから」
P「そうかい……」
灯織「プロデューサー、リクエストはありますか?」
P「リクエストか……」
灯織「あまり、大した物はできないと思いますけど」
P「ふぅむ……そうだなぁ」
14:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:28:25.15
ID:PPVJBvgM0
P「卵って言ったよな?それに鶏肉」
灯織「はい……親子丼でも作りますか?」
P「がっつりしてるし、ナシじゃないけど……そうだな」
P「……うん、オムライスが食べたいかな」
灯織「オムライス……ですか」
P「ああ、たまーに食べたくなるんだよな」
灯織「…………」
15:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:28:52.63
ID:PPVJBvgM0
P「すまん、無理なら——」
灯織「いえ、大丈夫です」
灯織「すぐ作りますから、プロデューサーは座って待っててください」
P「えっ、そういう訳にも……」
灯織「側にいられたら集中できませんから」
P「ひどい……」ショボーン
P「それじゃ、宣材写真でも眺めながら待ってるよ……」トボトボ
灯織「……頑張らなきゃ」グッ
16:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:29:21.27
ID:PPVJBvgM0
—————
灯織「プロデューサー、お待たせしました」
P「えっ、早くないか……?」
灯織「何回もやってれば慣れますよ、このくらい」
P「そういうものなのか……俺も練習してみようかな」
灯織「さ、冷めない内に食べちゃって下さい」スッ
P「おう!それじゃ……」ピタッ
17:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:29:52.08
ID:PPVJBvgM0
灯織「どうかしたんですか?」
P「灯織、一つだけ聞かせてくれ」
P「……なんで、ケチャップでハート書いたの?」
灯織「そ、それは……その」
P「その?」
灯織「……気まぐれです」プイッ
18:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:30:40.22
ID:PPVJBvgM0
P「そうなの?」
灯織「他に、描くものが思いつかなかったので」カァア
P「普通にジグザグにかければ良いんじゃないか?」
灯織「……それだと、見栄えがあんまり良くないじゃないですか」ムー
P「うーん……?」
灯織「ほら、早く食べちゃって下さい」
P「わ、分かった……いただきます」
19:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:31:23.62
ID:PPVJBvgM0
灯織「……ど、どうですか?」オズオズ
P「……うっ」
灯織「!?」ギョッ
灯織(もしかして間違えた!?塩と砂糖入れ間違えたりとか……!)
P「美味い!凄いぞ灯織、こんなに美味いオムライス久々に食べたよ!」パァアア
灯織「なんだ……驚かせないでください」ホッ
P「すまんすまん、ここまで美味いのが出てくるって思わなくてさ」
灯織「……よしっ」
P「あー、空きっ腹に沁みるな……」
灯織「美味しいと思ってもらえたなら、良かったです」
20:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:31:55.10
ID:PPVJBvgM0
P「こんなのを毎日食べられる灯織の家族は幸せだな……」
灯織「……そこまで言うなら、お弁当作ってきましょうか?」
P「良いよ、灯織に悪いからさ」
灯織「そういう訳にもいきません」ムッ
灯織「プロデューサー、いつも外食ばかりじゃないですか」
P「そんな事ないぞ?この前も恋鐘のサンドイッチ食べたし」
灯織「……はい?」ギロッ
P「な、なんでそんな怒るんだ灯織……?」
灯織「……別に、怒ってないですけど」プイッ
21:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:32:24.43
ID:PPVJBvgM0
P「そ、そんな頻繁にじゃないぞ?」アワアワ
灯織「……本当ですか?」
P「ホントだって!おにぎりのお礼にって貰ったんだから!」
灯織「……それなら、良いです」
P(……よく考えたら言い訳する必要ないような)
22:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:33:04.57
ID:PPVJBvgM0
P「もぐ……ごちそうさま!」
P「それじゃ、ちゃちゃっと皿洗ってくるから待っててくれな」
灯織「えっ、私洗いますよ?」
P「こんな美味いもん食べさせて貰ったんだ、この位はしないとな」
灯織「あっ、ちょっと……」
灯織「……行っちゃった」
23:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:33:37.68
ID:PPVJBvgM0
—————
P「よし、終わったぞー……?」
灯織「…………」スースー
P「……あらら、やっぱり寝ちゃったか」
P「そりゃそうだ、かなり遅くなっちゃったもんな……」
P「さて、と……っ!」グッ
灯織「…………」スヤスヤ
P「軽いな……自分がもうちょっとちゃんと食べないとダメだろうに」
24:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:34:03.15
ID:PPVJBvgM0
P「今度、どこか連れて行ってやるか……」
灯織「…………♪」スリスリ
P「……ん?」
灯織「…………」スヤスヤ
P「……気のせいか」
灯織「♪」ニコニコ
25:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:34:43.44
ID:PPVJBvgM0
—————
キーンコーンカーンコーン
はづき「あっ、そろそろお昼ですね」
P「そうですね……っと」ターン
はづき「すみません、書類作業を任せてしまって……」
P「大丈夫ですよ、今日は皆レッスンですから」
P「こういう時くらい手助けさせて下さい」グッ
はづき「わぁ……それじゃ、これからもいっぱいお手伝いお願いしますねー?」ニコニコ
P「はは、お手柔らかに」ハハハ
26:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:35:09.72
ID:PPVJBvgM0
はづき「……あれ?今日はお外に食べに行かないんですか?」
P「はい、今日は弁当です!」
はづき「むむ……もしかして、彼女とかですか?」ニヤニヤ
P「違いますよ、灯織です」
はづき「ああ、なるほど……」ニヤニヤ
P「無理しなくて良いんだぞ、って言ったんですけどねー」
はづき「ふふっ、感想ちゃんと伝えてあげて下さいねー?」
P「勿論です……それじゃ——」
P「——ん?」ピタリ
27:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:35:37.48
ID:PPVJBvgM0
—————
灯織「ふぅ……」
P「灯織、お疲れ様」
灯織「プロデューサー……お疲れ様です」
P「どうだった?今日のボイスレッスン」
灯織「はい……やっぱり、声量が足りなかった気がします」
灯織「もっとお腹から声出さないと……」
P「そうか……うん、ちゃんと分かってるなら良かったよ」ウンウン
P「今度、イルミネの3人でやった時に確かめてみような」
灯織「はい、そうします……」
28:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:36:06.64
ID:PPVJBvgM0
灯織「……お弁当は、もう食べましたか?」
P「ああ、さっきこっちに来る前にな」
灯織「どうでしたか……?」
P「滅茶苦茶美味かったよ、量も申し分なかったしな!」ニコニコ
灯織「良かった……」ホッ
P「ああ、これで午後の仕事も捗りそうだ!」
29:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:36:53.44
ID:PPVJBvgM0
P「……ところでさ、一つ聞きたいんだけど」
灯織「なんですか?」
P「ご飯に載ってる鶏そぼろ、なんでハート形に敷き詰められてたの?」
灯織「……気まぐれです」カァアアア
おしまい
30:
◆SESAXlhwuI 2018/05/21(月) 23:42:22.48
ID:PPVJBvgM0
という事で初シャニssでした
灯織SRのトゥルー見てないです悪しからず
いやぁ、シャニマス二人三脚って感じがして凄い好きなんだ……
楽しんで読んでもらえたら幸いです
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526912410/
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事