1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:38:08.24
ID:r+K2mnoao
ちひろ「仕事中にいきなり何つぶやいてるんですかプロデューサーさん軽く引きます」ズズッ
P「露骨にデスク離さないでくださいよちひろさん」
ちひろ「それ……泉ちゃんの今までの仕事関係の写真ですね」
P「ええ、今度の仕事について考えるために引っ張り出したんですけど、こんなに可愛いもんを見せられたらそりゃ本音もポロリしますよ」
ちひろ「まあ泉ちゃんが可愛いのは確かですが」
P「あーもう泉可愛い…………キスしたい」
ちひろ「……」ズズズッ
P「無言で離されるときついものがありますね」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:39:16.03
ID:r+K2mnoao
亜子「ふひひ……」
さくら「ふひひ」
ちひろ「あら亜子ちゃんにさくらちゃん、いつの間に来てたの?」
P(やば、聞かれてないよな今の……)
P「お、おう、おはよう二人とも」
亜子「聞いてもうたでPちゃ~ん……」
さくら「聞いちゃいましたぁ!」
P「Gikuuuuuuuuuuuuuuu!!!」ギクーッ
P「た、頼む、このことは泉には内緒に」
亜子「甘いで~Pちゃん!アタシたち二人がいるということは!」
さくら「いうことはぁ!」
泉「おはよう、P」
P「ギャアァァァァァァァおはよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:40:03.49
ID:r+K2mnoao
亜子「いや~いずみモテモテやんな~」
さくら「イズミンすごぉい!」
泉「やめてよ、もう……」
P「あの、泉、さっきのあれは別に変な意味じゃないから」
ちひろ「変な意味以外にどんな意味があるんですかねえ」
P「いや、ちがくて、その、あわわわわ」
泉「しっかりしてよ、P」
さくら「こんなにアワアワしてるプロデューサーさんははじめて見ましたぁ!」
亜子「何やPちゃん、ほんまはいずみとキスなんてしたくないんか~?」
P「いやそんなことあるわけ…………ああもう!こんないたいけなプロデューサーをいじめて何が楽しい!」
ちひろ「いたいけ……?」
亜子「ウヒヒ、じょーだんじょーだん!さ、後は若い二人に任せましょ~。先にレッスン行こか、さくら!」
さくら「はぁい!いってきまぁす!」
ちひろ「いってらっしゃい」
泉「あ、ちょっと……もう、余計なことして」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:41:03.77
ID:r+K2mnoao
P「はぁー泉に聞かれてしまうなんて恥ずかしいー!」
泉「P、私はさっきのこと別に気にしてないからね。ただその、さすがにキスは……」
P「あぁぁぁー!泉!キスしよう!」
泉「わっ……開き直ってもダメだってば」クス
P「キス、しよう」キリッ
泉「かっこつけてもダメ」
P「甘美なる魂の契りを交わそうぞ!(キスしよう)」
泉「運命は未だその時にあらず(熊本弁でもダメ)」
P「今日寿司」
泉「アナグラムでもダメ」
P「834C 8358 82B5 82E6 82A4」
泉「Shift_JISでもダメ」
P「強情だなぁ、泉は」
泉「Pこそ……ふふ」
ちひろ(最後のほうがよく分からなかった)
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:41:41.50
ID:r+K2mnoao
泉「さて、Pも元気になったみたいだし、私もレッスン行くね」
P「おう、がんばれ」
泉「Pこそ、仕事に集中してないとちひろさんに怒られるよ。それじゃあいってきます」
P「いってらっしゃい…………ええ子や」
ちひろ「本当ですね……あの、そういえばなんですけど彼女、天才なんですよね?」
P「はい?」
ちひろ「確かに頭がいいのは分かりますけど天才かと言われると……プログラミングを知らない私にはその辺がピンと来なくて」
P「ああなるほど。そうですねぇ、じゃあ……ちひろさん確か麻雀は知ってましたよね?」
ちひろ「え?ええ一応」
P「つい先日、昼休みに麻雀ゲームやってたんです。ほら、アイドルの子たちが持ち寄ったゲームがいろいろあるじゃないですか」
ちひろ「ああ、みんなで対戦できるように携帯ゲーム機とソフトが複数置いてあるやつ」
P「ええ、それで僕が麻雀やってたら泉が興味を示しまして。で、泉なら麻雀を気に入るんじゃないかと思って教えることにしたんですよ」
ちひろ「泉ちゃん確率には強そうだし、確かに合ってそうですね。それで、天才の泉ちゃんはプロデューサーさんが教えたらすぐに牌効率をマスターしちゃったとか?」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:42:21.63
ID:r+K2mnoao
P「教えてません」
ちひろ「は?」
P「正確には基本的なルールとゲームの進め方だけ説明しました」
P「34種類×4枚ずつで合計136枚の牌を使う、4人が順番に1枚引いて1枚捨てる、4面子1雀頭を作ればあがり」
P「そういった最低限ゲームをするのに必要なことだけ説明したら、そこから自力で牌効率を導き出してました」
ちひろ「」
P「基本はメンタンピン、両面待ちが望ましい、スジ、壁、多面待ち……」
P「全部自分で気づきました。僕が教えるつもりだったのにもう教えることなくなっちゃいましたよ」
ちひろ「そ、それは尋常じゃないですね……」
P「あとは細かいルールと点数計算を教えて終わり。案の定すぐに理解しました。もう驚きませんでした」
P「その時点ですでに僕より強くなってました。とんでもねえモンスターを目覚めさせちまったかも知れねえって気分でした」
ちひろ「文句なしの天才ですね、末恐ろしい……」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:43:02.18
ID:r+K2mnoao
P「あ、麻雀といえば」
ちひろ「まだ何か?」
P「泉そのあとレナさんと対戦して勝ったんですよ」
ちひろ「ええ!?初心者が、あのレナさんに!?私一度も勝ったことないのに」
P「本人曰く今回はたまたま、何度もやればレナさんのほうが勝率は高いって言ってましたけどね」
P「でも僕が話したいのは天才エピソードではなくいい子エピソードなんです」
ちひろ「といいますと?」
P「その対局中にとても印象深いことがありまして」
P「レナさんが初心者相手にとてもえげつない手を仕掛けたんですよね」
P「具体的に言うと三萬を暗槓してからのリーチで、待ちが一萬の地獄単騎」
ちひろ「うわ……」
P「そしてその直後の泉のツモは一萬でした」
ちひろ「そんなの絶対振り込むじゃないですか。初心者ならなおさら」
P「ですよね。普通だったら安全牌です」
P「でも泉はそのとき一萬は選ばず、普通に考えれば危険な牌を平然と切ってこう言ったんです」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:43:44.03
ID:r+K2mnoao
泉『以前の私だったら振り込んでいたと思います』
泉『でも、亜子とさくらと一緒にアイドルになって、Pにプロデュースしてもらって』
泉『理屈や計算が全てじゃない、そんなふうに柔軟に考えられるようになったなって、今すごく実感してるんです』
泉『亜子とさくらは私を引っ張ってくれた、そしてPは私を信じて背中を押してくれた』
泉『だから自分を信じられる……皆のおかげで今の私がある……アイドルになって、本当に良かった』
P「レナさんはポーカーフェイスではなく優しい表情でそれを聞いていました」
P「僕はそれ聞いててジーンときましたよ。不安もあったけど泉のプロデューサーをちゃんとやれてるみたいで良かった」
P「ひたむきな頑張り屋で、仲間想いで、素直に感謝をすることができる」
P「泉はそんな、とってもいい子なんです」
ちひろ「泉ちゃん……」
ちひろ「そうですよね。彼女、初めて見たときは少し自信なさげでしたけど」
ちひろ「今では本当に立派なアイドルに……」
P「あーもうほんとキスしたい」
ちひろ「台無しだよ!」
P「見た目も中身も清楚で真面目なのに胸元のボタンをがっつり開けるあのギャップ!」
ちひろ「最低かよ!」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:44:15.24
ID:r+K2mnoao
P「すいません、シリアスすぎる空気に耐え切れず……てへぺろです」
ちひろ「大の男のてへぺろは聞きたくなかったですね。というか自分から話し始めたのに」
亜子「戻ったでー!」
ちひろ「おかえりなさい」
P「おつかれ。今日のレッスンはどうだった?」
亜子「もちろん今日もバッチリ!な、二人とも!」
さくら「うん!」
泉「バッチリだったよ。……それとP、ちょっとこっち来て」
P「え?は、はい……」
P(やべ……やっぱりさっきのこと怒ってる?)
亜子「お、なんや内緒話か?」
さくら「もしかしてイズミン、キスするのぉ!?」
泉「さくらにはそういうのはまだ早い…………さて」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:44:49.63
ID:r+K2mnoao
P「あ、あの、お金とかは持ってないです、はい」
泉「?……ふふっ。だから怒ってないってば。ところで……」
泉「清楚なのに胸元をがっつり開けるギャップのある子って誰のこと?」
P「……」
P「ホギャアァァァァァァァ!!」
亜子「よー叫ぶ人やなあ」
ちひろ(たぶんさっきの聞かれてたんだろうなあ)
泉「あの二人は気づかなかったみたいだけど私は気づいたよ」
P「いや、ほんとあの、違うんだよ!谷間が差した、違った!魔が差したというやつで」
泉「もしかしてPから見た私って、はしたないかな?」
P「そそそういう意味じゃないから!決して!」
泉「……ぷっ」
P「え……」
泉「あはははは!Pってすぐうろたえるから面白いなあ……ふふふ」
P「あ、あのー……」
泉「別に怒ってないから安心してよ。ちょっとからかいたくなっちゃっただけ」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:45:26.90
ID:r+K2mnoao
泉「それにしても、ギャップか……自分のそういう見え方は計算外だったかな」
P(うう、泉がこうやってグイグイ来るの珍しいな)
泉「それと、Pがアイドルのことを変な目で見るえっちな人だったってこともね」
P「ち、違う!俺がそういう目で見るのは泉だけ……あっ!」
泉「っ……!」
P「いや、今のはその、すまん!」
泉「……」ポスッ
P「い、泉?」
P(泉がこちらに体を預けてきた)
泉「……P、今まで私の胸元、見てた?」
P「う、えーと」
泉「今更隠しても遅いよ」
P「……ごめん、一日10回は見てた」
泉「見すぎ」
P「ごめんなさい……」
泉「謝らなくていいよ、嫌じゃないから」
P「え……?」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:46:19.03
ID:r+K2mnoao
泉「……Pと初めて会ったときも私、胸元のボタン開けてたでしょ?」
泉「あの時、いつもそうしてたから自分がボタン開けてることをすっかり忘れてて」
泉「家に帰ってから、自分がPの前でずっとこんな格好してたんだって気づいてすごく恥ずかしくなったの」
泉「でも、Pに見られるのを想像しても、別に嫌じゃなかった」
P「……」
泉「だから、それからもボタンは開けてたの。恥ずかしかったけど、もしPが意識してくれたら嬉しいなって思って」
泉「他にどうやってアピールしたらいいか分からなかったし」
泉「ごめんね、さんざんからかったけど、私のほうがえっちかも」
P「そ、そんなことないよ」
泉「……」
P「……」
泉「……P、そんなにキスしたい?」
P「えっ……?」
チュッ
泉「今は頬で我慢して……ね」
P「…………」
泉「P、顔真っ赤だよ?」
P「……泉こそ」
翌日から明らかに二人がいちゃつきはじめたため、ちひろはさらに机を離した
おわり
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:47:33.64
ID:r+K2mnoao
本当は誕生日SSにしたかったんだけど諸事情で誕生日に書けなかったので今日急いで書きました
うまく書けたか自信がありませんが泉ちゃんの最強っぷりが伝われば幸いです
だいぶ遅れてしまいましたが大石泉ちゃんの誕生日を謹んでお祝い申し上げます
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 05:05:19.99 ID:U/Hkyt5Q0
乙
口の中が甘ったるいぞ
どうしてくれる
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/18(土) 01:34:31.99 ID:2lIhstcao
乙乙
いずみん最高やで!
元スレ
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