1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 00:40:56.64
ID:npUEYpTK0
速水奏「……っていうユニット、どうかしら?」
新田美波「ま、待って!? とりあえず、いろいろと整理させてもらってもいいかな!?」
・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・一部キャラクター崩壊の恐れがあります。予めご了承ください
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 00:42:25.76
ID:npUEYpTK0
美波「急に『二人に合わせてみて』って言われたから、とりあえずやってはみたけれど……」
美波「えっ、何? シャイニング……何!?」
奏「何って、ほら」
星輝子「シャイニングゥ!」
神谷奈緒「ゴッデス!」
美波「……え、えぇっ……!?」
輝子・奈緒「……」ジー
美波「ぁぅ…………み、ミナミ!」
奏「そういうことよ」
美波「どういうことなの!?」
奏「そこまで狼狽えるものでもないと思うけど。私の考えなんて、単純なものよ。ねぇ?」
奈緒「なあ」
輝子「あぁ……」
美波「えぇー……?」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 00:43:45.30
ID:npUEYpTK0
美波「……あっ、思い出した! シャイニングゴッデスって、あの時……楓さんや川島さんと一緒にお仕事した時の!」
奏「ええ、そうね。あの経験は、とても有意義だったわ」
美波「確かに、大人組はもちろん、奏さんや涼ちゃんからも色々なことを学んで……」
美波「……って、そうじゃなくって!」
美波「奏さんったら、まだあの時のネタでからかうつもりなんですかっ!?」
奏「からかうだなんて、とんでもない」
奏「私はただ、あの時側で感じた貴女の輝きを、もっと多くの人に知ってもらいたいと思って、こうして提案しているだけよ」
美波「だ、だからって……」
美波「シャイニング、だとかゴッデス、だとか……恥ずかしいっていうか、私には分不相応だわ」
奏「うふふ。謙遜しちゃって」
輝子「フヒ……美波さんは、いつもキラキラしてるからな」
奈緒「それな。女神! って感じするよ」
美波「もう、輝子ちゃんに奈緒ちゃんまで……」
奏「あら、もてるのね美波。妬けちゃうかも」
美波「そ、そんなんじゃありませんってば!」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:08:18.23
ID:npUEYpTK0
輝子「……もしかして……」
美波「えっ」
輝子「美波さんは……私たちと一緒にユニットやるの、嫌……かな?」
美波「!!?」
輝子「そ、そうだよな……。奈緒さんはともかく、私みたいな、ボッチで暗い子なんて……相手してもらえない、か。フヒ」ズーン
奈緒「お、おい輝子! しっかりしろ!」
美波「そ、そうよ! 私は、みんなと……輝子ちゃんとも、一緒にお仕事してみたいって、思ってる!」
輝子「お、おぉ……?」
美波「だって私、知っているもの! 輝子ちゃんの可愛いところも、カッコいいところも! ステージの上で、どれだけキラキラしてるかってことも!」
美波「そんな輝子ちゃんと、もし並んでステージに立てるなら、私も嬉しいな!」ニコ
輝子「あぅ……そ、そんなに見つめないでくれ……眩しくて目が眩みそうだ……///」
奏「うーん、さすがシャイニングゴッデス美波ね」
奈緒「その瞳は見る者全てを浄化し、その微笑みは見る者全てを虜にする、か……恐るべし、だな」
美波「ちょっと奈緒ちゃん? やめてよ、そんな大仰な表現するのっ」
奈緒「って、こないだアーニャが言ってた」
美波「アーニャちゃんっ!?」
輝子「シャイニングゥゥ!」
奈緒「ゴッデスッ!」
美波「ミっ……あぁ、もう! 乗せようとしないのっ!」
奈緒「惜しいっ」
美波「ふぅ……そもそもそれって、もとは二人と智絵里ちゃんとのユニットの自己紹介じゃなかった?」
美波「私がどうこうって言うより前に、智絵里ちゃんの気持ちも考えるべきじゃないかしら?」
美波「というか、智絵里ちゃんさっきからずっとここにいるのよ!?」
緒方智絵里「……」チョコン
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:16:13.43
ID:npUEYpTK0
美波「ねぇ、智絵里ちゃん。ユニットで一人だけのけ者にされるの、嫌じゃないの?」
智絵里「あっ……いえ、その……私なんかよりも、美波さんのほうがステキで、輝いてて……このユニットには相応しいと思うから……」
美波「もうっ! 智絵里ちゃんまでそんな謙虚なこと言って……」
奏「だって、目の前に女神のような存在がいるんですもの。誰だって謙虚にもなるわよ」
奈緒「女神のようなっていうか、女神そのもの?」
美波「ちょっとっ、私、女神とかじゃないから! 人! 人だから!」
奈緒「つーか、別にシャイニングゴッドチェリーを解散するとか、そういう話じゃないしな」
輝子「あぁ……ユニットの掛け持ちは、よくあることだしな」
奏「輝子なんて、特にいろいろと引く手数多だものね」
美波「そうだけど……そうだけどっ!」
輝子「フヒ……だから、美波さんにはこのユニットのセンターとして、最高のきらめきを見せてほしい……」
奈緒「だな。あたし達に美波のバックが務まるかは不安だけど……精一杯頑張るからさ」
美波「……え? 待って。私がセンターなの?」
奈緒「そりゃそうだろ」
奏「そりゃそうよね」
輝子「むしろ、私たちはオマケみたいなものだな……」
美波「えええっ!? そ、そんなこと言わないで! せめて対等にいきましょう! ねっ!?」
奈緒「いやいやいや! 女神と対等だなんて、そんな恐れ多い!」ブンブン
美波「ああっ、また女神って言った!」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:19:38.96
ID:npUEYpTK0
美波「私、そんなに女神女神してるかな? ねぇ、どのあたりが女神なの?」
奈緒「えー? まず、大人っぽいところだろ?」
奏「シャイニングアダルトね」
奈緒「ろ、露出の多い衣装なんかもカッコよく着こなすしさ」
奏「シャイニングセクシーね」
輝子「ああ……いつも綺麗で……目を奪われる……」
奏「シャイニングビューティね」
奈緒「電気タイプのジムリーダーかな?」
美波「なんでもかんでもシャイニング付けるのやめてくれない!?」
奏「あら、シャイニングツッコミ?」
美波「だから!」
輝子「シャイニングゥゥ!」
奈緒「ゴッデスッ!」
美波「ミナミ!!」
美波「……じゃ、なくてっ!!」
美波「時々アイキャッチみたいに会話に混ぜてくるの、何なの!?」
奈緒「こうやってアピールすれば、ファンにも名前を憶えてもらいやすくなるだろ?」
美波「むしろ私に刷り込ませようとしてない……?」
奏「サブリミナミね」
美波「奏さん! 私の技みたいにしないで!」
奈緒「だって、美波にはファンを虜にする99の必殺技があるとか」
美波「な、何その凄い設定!?」
奈緒「って、こないだアーニャが言ってた」
美波「アーニャちゃんっ!?」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:21:19.15
ID:npUEYpTK0
輝子「フヒ……みんな、美波さんに、首ったけ……」
輝子「あ。ちなみに、首ったけの『タケ』は、キノコとは関係、ないよ」
美波「わ、私も! 私と女神は何の関係も無いから!」
奏「美波が女神じゃないっていうなら、誰が女神だって言うのよ」
美波「えぇと……あ! ほら、楓さんとか!」
高垣楓「呼びましたか?」ヒョコ
奏「あら、噂をすれば」
楓「うふふ。私にも、美波ちゃんは眩しすぎて……目がみ、えなくなりそう」
奏「ほら、楓さんもああ言っているじゃない」
美波「それただダジャレ言いたかっただけですよね!?」
輝子「……足湯で疲れを、フットバス……なんちゃって」ボソ
奈緒「なんか輝子が対抗しだした」
奏「そもそもよ、美波」
奏「ヴィーナスの名を冠したソロ曲を持っていて、ユニットでは神話のヴァルキュリアをモチーフにした歌を歌って……」
奏「そういうイメージを持たれない方がおかしいと思わない?」
美波「あぅっ……そ、それは、プロデューサーさんの方針で……」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:27:51.14
ID:npUEYpTK0
奈緒「そういう方針がまかり通ること自体、美波がゴッデスしてる証拠だよ」
美波「その動詞、初めて聞くんだけど」
奏「知ってる? 美波がいつも使っている更衣室のロッカー、『神棚』って呼ばれてるのよ」
美波「それも初耳ですけど!」
輝子「あと、うちの事務所のPC……『めがみ』で『新田美波』に変換出来るように辞書登録されてるって、ちひろさんが……」
美波「知らないところで私の神格化が進んでるんですけどぉー!?」
輝子「……な、なんか、リアクションが乃々ちゃんみたいになってきた、な……」
美波「変に崇められるくらいなら、机の下で静かにしてようかな……」
奈緒「乃々のサンクチュアリが、ガチの聖域になっちまうな」
奏「むしろ神域よね。神の領域」
美波「うぅ……逃げ場が無い……私は、ただの人でありたいのに……」
奏「あら、急にポエミーなことを」
奈緒「でもさ、ただの人じゃ締まらなくないか?」
美波「締まらないって……何が?」
輝子「シャイニングゥゥ!」
奈緒「ひと!」
美波「ミナミっ!」
奈緒「……な?」
美波「あのね奈緒ちゃん。そうじゃなくて」
美波「その名乗りをするのが前提じゃなければ、シャイニングについても前提じゃないの」
奏「そう言いつつ、もう乗っかることには抵抗は無さそうね」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:31:25.19
ID:npUEYpTK0
輝子「名乗る必要が無い……そうか。その姿を見せるだけで、ファンたちは全てを理解する、と……」
奈緒「なるほど……その神々しさ溢れるオーラの前には、言葉なんか不要ってことか……!」
美波「違うの! 言葉大事! 意思疎通はしっかりと!」
奏「ふふっ、心配しないで。真に想い合う間柄なら、言葉なんて無くても通じ合えるはずよ」
美波「今この瞬間、みんなと通じ合えていないんだけど……」
輝子「大丈夫……みんな、美波さんのことを信仰してる……」
美波「信頼の間違いよね? そうよね?」
奈緒「美波なら、トップ女神になれるよ!」
美波「トップアイドルみたいに言わないで!」
輝子「シャイニングゥゥ!」
奈緒「ゴッデスッ!」
美波「ミナっ、みません!」
美波「ああもう、ミナみませんって何!?」
奏「ちょっと、落ち着きなさいよ。ほら、神呼吸でもして」
美波「漢字!!」
輝子「まさに、ゴッドブレス……」
奈緒「美波の吐く息は、人々に幸運と活力を与えるんだよ」
美波「そんなわけないでしょっ! ただの二酸化炭素ですっ!」
奈緒「って、こないだアーニャが言ってた」
美波「アーニャちゃんっ!?」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:34:48.74
ID:npUEYpTK0
美波「……はぁ、はぁ……お願い、もうやめにしない?」
美波「ユニットで活動したいって言ってくれるのなら、それは喜んで参加させてもらうわ。……だから、女神とかじゃなくて、仲間として、ね?」ナミダメ
輝子「うぅ……そんな顔で言われちゃ、な……」
奈緒「まぁな。……どうだ? 言い出しっぺの奏?」
奏「ふふ。仕方ないわね」
美波「みんな……!」パァァ
奏「それじゃあ、改めて……」
奈緒・輝子・奏『よろしく、美波様!』
美波「様付けしないで!!」
おわり
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 03:24:02.25 ID:7gAYw1PZo
乙
ミナミは可愛いです。メガミナミです。
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 07:51:32.49 ID:twseB4zl0
乙乙
だいたいアーニャのせい
あー笑った笑った
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501688456/
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