モバP「ありがちな話」

2017-08-03 (木) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:06:01.99 ID:rz3+PAmhO

※これは誰がなんと言おうと橘ありす生誕記念SSです。ログボ更新までがお誕生日です。
それではよろしくお願い致します。




3: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:23:18.11 ID:rz3+PAmhO

ライブ会場、楽屋にて

ありす「……!」カチコチ

フレデリカ「固まってるねぇ」

P「固まってるなぁ」





4: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:25:44.72 ID:rz3+PAmhO

フレデリカ「デビューしたてならわかるけど、ありすちゃんもこの規模のステージなら結構こなれたんじゃないのかな~?」

P「そうだろうが…何せバースデーライブなんか初だしなぁ。固くもなるさ。だからこそその緊張を和らげるべくゲストにお前を呼んだんだが…」

フレデリカ「声も通じないんじゃムリデリカだね~♪」ツンツン

P「まぁまだ時間はあるし今のうちにガチガチさせといてやるか…フレデリカ、今回のイベントだがライブパートは生バンドにお願いしてある。ちゃんと挨拶はしたか?」

フレデリカ「……」ツンツン

P「おーい」




5: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:28:23.47 ID:rz3+PAmhO

フレデリカ「ねーみてみて!ありすちゃん物理的にまでかったーい!カッチカチ!!」ツンツン

P「は?んなわけ無いだろ何言ってなんだこれかてぇ」コンコン

フレデリカ「ね!おもしろーい!」ガンガン

P「遊ぶな叩くな」

ありす「……!!…!」ガチガチ

P「すげーな、筋肉が硬くなるにしても髪ごとだよこれ」

フレデリカ「……ありすちゃんがガチガチ…つまりこれは!」

P「ありがちなお話ってか?」

フレデリカ「…フレちゃん帰るぅ」

P「すまん俺が悪かったからそれだけはやめてくれ」

ありす「…・!・…!…!・」

フレデリカ「モールス信号かな?」

P「多分違う」




6: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:32:57.74 ID:rz3+PAmhO

ーーーーーーーーーーーーーーー

ありす「………!!」ガチガチ

P「しかしいくら誕生日とはいえありすも結構場数こなしてるしこの緊張は流石におかしくないか...?」

フレデリカ「すごーい!衣装にまでガチガチが伝わってるー!動きづらそー!」

P「…あー、もしかしてアレ知られたか…?」

フレデリカ「あ、でも手はいつもみたいにあったかいね♪」ギュ

P「今日、ありすのご両親が時間を縫って来て下さったのバレてるんじゃないか...?」

フレデリカ「え、ありすちゃんのパパとママ来てるの!?」

P「あぁ、ありすの人生最大の祝いの日だからと何ヶ月も前から計画して休みを作って下さったそうだ。恥ずかしいからありすには伝えないでおいて欲しいと言われたよ」

フレデリカ「ありすちゃんソックリだね」

P「そりゃ親子だからな。しかしこの緊張の度合いを見るに知られちまってるなぁこれは…」

ありす「…!……!!」チチノテチョウヲミマシタ

フレデリカ「だってさ」

P「震えは口ほどにものを言うなぁ」




7: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:37:08.25 ID:rz3+PAmhO

フレデリカ「そっかぁ、ありすちゃんも緊張しちゃうよね。よしよし。硬っ」なでなで

P「しかしそれだとこの緊張は結構長引きそうだなぁ。開演に間に合うか微妙かもしれないぞ…?」

フレデリカ「ガチガチなら揉んだり押したりしたら柔らかくなるんじゃない~?」

P「いや、流石にそんなことは……やってみるか…」

ギュッ、ギュッ

P「…石触ってんじゃねぇのかこれ…」

フレデリカ「~♪あ、プロデューサー、あたしのライブでの出番って後半戦の一曲目にきまぐれだけだよね?」

P「ん?あぁ、ありすの衣装替えの間にな」ギュッ、ギュッ

フレデリカ「はーい♪」




8: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:40:04.00 ID:rz3+PAmhO

ーーーーーーーーーーーーー

P「全然柔らかくならねぇ…」ギュッギュッ

フレデリカ「たっだいま~♪」

P「おう、何処言ってたこんな時に…」

フレデリカ「乙女の秘密~♪」

P「…まぁいいや。酢持ってこい。力ずくでも柔らかくする」

フレデリカ「それライブができないんじゃない?」

P「そうなんだよなぁ…しかしもう時間がほとんどないんだ…」

フレデリカ「それじゃあ行ってくるね~♪」

P「おう、行ってこい…何処へだ…」

タッタッタ…

P「…は~…仕方ない、準備に時間がもう少しだけかかる旨をお客に伝えないと…」


\わぁぁぁぁ……!!!/

P「…?歓声…もう時間だからか?それにしては…」

\フレちゃーん!!/

P「…アイツまさか!」ダッ!




9: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:51:29.29 ID:rz3+PAmhO

フレデリカ「はーい!みんなー!フレちゃんのバースデーライブにようこそー!!なんちゃってー♪」

\ドッ!!/

P「ハァ、ハァ…あいつ…やりやがった…!」

フレデリカ「ちなみに、フレちゃんの誕生日は~?」

\2月14日ーー!!/

フレデリカ「ワオ!ブリリアーント!!」

\Fooooo!!/

P「…あ、トークでの時間稼ぎか…しかし見え見えの時間稼ぎはちょっと気まずいぞ…しかも今日はありすの親御さんも来てるし…」

フレデリカ「今日はね、ありすちゃんのお誕生日なんだけど、プレゼントがありすちゃんだけなんて不公平だよねー?だから、太っ腹なフレちゃんはみんなにもプレゼントあげちゃうー!!」

\おーー??/

P「…なるほど、きまぐれを先にやる気か?悪くはないな、衣装替えの時間稼ぎがトークのみになるだけで」

フレデリカ「この瞬間は、ありすちゃんとみんなだけのシークレットタイムだよー?それじゃ、スタート!!」

~~♪

P「…あれ?このイントロ…」

\ウォォオォォォォォ!!!/

P「Tulip!?!?」

\フッフー!!/




10: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 00:54:54.43 ID:JdzU28m7O

P「ライブでソロなんてやったことないだろ…!ははっ、逆に笑うわ…」

フレデリカ『………あげたのよ~自分の傘は♪』

P「ソロならそこもお前が歌うんだぞフレデリカよ…」

スタッフ「あっ、プロデューサーさん!」タタッ

P「スタッフさん!すいませんフレデリカが勝手に…!」

スタッフ「いえ、開演前に宮本さんが我々とバンドの方々に頭を下げた時にはビックリしましたけど…」

P「…そんなことが…」

スタッフ「我々も権利的には問題もないですし、バンドの方もTulipを宮本さんと合わせられるなんて光栄だと快く了承しました」

P「ありがとうございます…!」




11: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 01:06:01.44 ID:JdzU28m7O

ーーーーーーーーーーーーーーー

フレデリカ『なんてねっ♪』

~~♪

\フッフッフー!/

\Fooooo!!/


P「…そうだ!ありす!!」

ありす「はい、ありすです」

P「うおっ!戻ってる!」

ありす「…私はワカメではありませんよ…?…少し緊張していたらいつの間にか時間になっていたようで、ご迷惑をおかけしました。フレデリカさんにも謝らないと…」

P「大丈夫だ、借りがあったとしたらステージの上で返せばいい」

ありす「……!はい、ありがとうございます」

\Fooooo!!/


フレデリカ「はーい!最初の歌い忘れも聴きたい人はあたしのイベントでねー!やるかは知らないけど!」

\わぉぉぁぁぁ…!!/

フレデリカ「ではー?本日の主役に登場していただきましょー!」

P「よし、行ってこい!」

ありす「はいっ…!」


\うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!/


フレデリカ「わーお!ありすちゃん!お先に遊んでたよー!!」

ありす「橘です!私の誕生日イベントですよ!」

\タチバナー!!!/

ありす「ありすです!!!って何言わせるんですか!!」

\Fooooo!!!/

P「よしよし…あとはスケジュール通りでいい筈だ。最後のトークを少しだけ減らせばどうにかなるな…」




12: ◆VA.qz1m5do 2017/08/01(火) 01:11:47.30 ID:JdzU28m7O

prrrr…

P「…はい、こちら…橘さんですか!お世話になっております。関係者としてありすさんのイベントに来られているのでは…?」

『えぇ…ですが、既に涙を滝のように流してしまい、イベントどころではないので一旦外に出させていただいたのです』

P「そうでしたか…」

『いつの間にか、娘を大事だと想ってくださるファンの皆様がおられるだけでなく、娘を好きでいてくれる仲間にも恵まれたのだと思うと…それだけで親としては感無量なのです…』

P「はい。ありすさんは沢山のお友達に支えられています」

『…大方、私と家内がいることを知った娘が緊張していて、宮本さんが娘に恥を欠かせないようにと気を遣ってくださったのでしょう』

P「はは…お見通しですね」

『こんなんでも親ですから…。そろそろ戻ります。娘の勇姿を一刻でも長く見届けなければいけませんから…。最後に一つだけ』

P「はい」

『娘は…ありすは、あんなに嬉しそうに笑えるようになったのですね』

P「えぇ…ありすさんは本当に、柔らかくなりました」



ありす「私、こんなふわふわした気持ち…初めてです…ありがとうございます…!!」

ぷにっ

フレデリカ「ほんとだ!ふわっふわー!」

ありす「ちょ、ちょっとフレデリカさん!?」


終わり




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/01(火) 09:18:59.28 ID:APPkVdc50


Pに揉まれまくってた(意味深)の、橘さん気付いてなさそうだな




元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501513561/

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