1:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:43:39.48
ID:eExjMbbz0
<事務所>
小梅「………………?」ギュッ
幸子「ちょっ、痛いですよ小梅さん?どうしてボクの頰を抓るんですか?」
小梅「あ、夢かと思って……ごめんね」
幸子「それなら自分ので確認して下さい。でもボク、何か変なこと言いましたか?」
小梅「うん……でも私の聞き間違いだったかもしれないし、確認してもいい?」
幸子「はぁ、別にいいですけど」
2:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:44:28.38
ID:eExjMbbz0
小梅「じゃあ……幸子ちゃん、今日もカワイイね」
幸子「フギャー!!!! なななな、なっ何を言うんですかこここっここ小梅さん!!!? ボボボボクはカッカワッ、カワワワワ……!!!!」
小梅「……幸子ちゃんがおかしくなった!!!」
幸子「カワワワワワワワワワワ……」
3:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:45:40.21
ID:eExjMbbz0
<5分後>
小梅「えっと、落ち着いた……?」
幸子「ど、どうにか。もう、小梅さん! 絶対に言わないでくださいって言ったじゃないですか!!」
小梅「その意味がちょっとわかんなかったから……どうしたの? 幸子ちゃんらしくないけど……何かに取り憑かれた?」
幸子「オカルトな話はやめてください! これはもっと簡単な話で――」
星輝子「そ、それについては……私が説明、するぞ……」
小梅「輝子ちゃん」
輝子「フヒッ……じ、実は初めから居たけどね……。それはさておき、今の幸子ちゃんが……どうしてこんな状態になったかって言うと……」
4:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:46:45.67
ID:eExjMbbz0
〜回想〜
<30分前>
幸子「輝子さん輝子さん、副作用・後遺症が出来るだけ少なくて、短時間で効果が切れる面白いキノコとかってありませんか?」
輝子「え、えぇ……わ、私はそんな怪しげなキノコ……育ててないぞ……」
幸子「ふふーん、ボクは知ってるんですよぉ〜? プロデューサーさんの机の下に見たことのないキノコがたくさん並んでることに……あの緑色に白の斑点のキノコは食べられるんですか?」
輝子「ア、アレは……お願いされて育ててるんだ……。奥の方に隠してたのに……プロデューサーには……ひ、秘密にしておいてね?」
幸子「すごく危険な匂いがしますが……それじゃあボクに、面白そうなキノコを一つ見繕ってください!」
5:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:47:31.93
ID:eExjMbbz0
輝子「し、仕方ない……な。じゃあこの、“羞恥心が極大に高まるキノコ"を……」
幸子「このボクに羞恥心、ですか。確かに面白そうではありますね!」
輝子「効果は1時間くらい……かな。後遺症は一切ないキノコだから……安心して……い、いいよ」
恥ノコ「オイシクタベテネ!!」
幸子「逆に食べにくいですよ」モグモグ
6:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:48:18.90
ID:eExjMbbz0
幸子「ん、生でもなかなか美味しいですね! ……っ!?」
輝子「あ、今から……1時間、だね……頑張って」
幸子「頑張れと言われましても……何も変わった気がしないんですけど?」
輝子「幸子ちゃんって……カワイイよね」
幸子「カッ、カワイイ!?」
7:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:49:19.54
ID:eExjMbbz0
〜現在〜
輝子「と、いうわけなんだ……」
小梅「十分オカルトチックなような……でもどうしてカワ……って言われると恥ずかしいの?」
幸子「だって、ボクが……カワイイ(小声)のは当然ですけど、改めて言われると照れるじゃないですか!」
小梅「あ、いつもの幸子ちゃんみたい」
輝子「性格が変わるわけじゃないからね……あくまで羞恥心がすごく上がっただけ、だよ」
幸子「ボクはカッ、カッ、カッ……カワイイ(小声)ですからね!!」
小梅「なんだか大変だね……」
輝子「じゃあ……い、今からどこまで耐えられるか……実験しよう」
幸子「ふぇっ?実験ですか?」
8:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:50:09.54
ID:eExjMbbz0
輝子「カワ……がダメなら他の言葉だったら、どういう反応をするのか、だよ」
幸子「ボクを遊び道具にしないでくださいよ!」
輝子「あ、あのキノコくんが……どれだけ強力か知りたいんだ……協力して、くれないか?」
幸子「……仕方ないですね」
輝子「小梅ちゃんも……手伝ってくれる?」
小梅「いいよ……じゃあ行くね?」
9:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:51:20.43
ID:eExjMbbz0
小梅「か、かわゆいよ、幸子ちゃん」
幸子「ちょお! いきなり直球で言わないでください!! 恥ずか死したらどうするんですか!!?」
輝子「愛愛しい、なら」
幸子「無理です! 照れます!! NGです!!!」
10:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:52:24.70
ID:eExjMbbz0
小梅「キュッ……キュートだね」
幸子「恥ずかしいなら言わないでいいんですよ? むしろお互いのためにこんなことはやめましょう!」
輝子「プリティは、どう?」
幸子「ダメですダメです! というかどっちも英語にしただけじゃないですか!!」
小梅「チャーミング!!」
幸子「ひゃぁあああああ!!!」ジタバタ
輝子「ラブリー!!」
幸子「むぅりぃいいいいいいい!!!」ドタバタ
佐藤心「スウィーティー!!」
幸子「……それはちょっと違いませんか?」
心「いきなり素に戻るなよ☆」
11:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:53:41.06
ID:eExjMbbz0
小早川紗枝「相変わらずかいらしいなぁ、幸子はんは」
幸子「一旦冷静になってからのストレートは卑怯です! 反則です!! ってどうして人が増えてるんですか!?」
紗枝「幸子はんがなんやえらい大きな声出してはるから、何事やろう思おて」
姫川友紀「様子見に来たら、なんか面白いことになってるじゃん!」
幸子「笑いごとじゃないですよ!? お願いしますからこれ以上ボクに何も言わないでください!!」
12:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:54:37.48
ID:eExjMbbz0
友紀「おぉ、なんか新鮮! かわいいかわいい!」
幸子「あばばばばばばば」
小梅「さ、幸子ちゃんがガクガク震えてる……」
輝子「これ以上は……幸子ちゃんが危ない、かな……一旦、休憩……挟もうか?」
幸子「お、お願いします……割と本気で限界なので……」
友紀「えー、来たばっかりなのにー」
紗枝「友紀はん、あんまり幸子はんで遊ぶんはあきまへんで」
友紀「遊んでないよ、愛でてるんだよ!」
紗枝「はいはい、ほなまた後で」
13:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:55:20.35
ID:eExjMbbz0
幸子「ちょっとした嵐でした……あと何分で効果切れですか?」
輝子「だいたい10分……かな。お疲れ様……」
幸子「ボクがカワモゴモゴと言われてこんなことになるなんて……」
輝子「き、気に入ってもらえた?恥ノコクン……」
幸子「もう興味本位でキノコをねだるのはやめようと思いました……」
14:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:56:02.94
ID:eExjMbbz0
小梅「そういえば、キノコの後遺症はないっていうのは聞いたけど、副作用の方は?」
輝子「あるにはあるけど……あんまり、気にしなくていいと思う……。効果も時間が立てば、一緒に消えるから……」
幸子「そんなこと言われても気になっちゃうじゃないですか、教えてくださいよ」
輝子「う、うん……あのキノコの副作用は“好意を寄せている異性に会うと――”」ガチャ
15:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:56:45.87
ID:eExjMbbz0
P「ただいま戻りました」
小梅「あ、プロデューサーさん。おはようございます」
P「小梅に輝子、おはよう」
輝子「お、おはよう」
幸子「プププ、プロデューサーひゃん!?」
P「おぉ幸子、おはよう。今日もカワイイな」
幸子「…………」ボンッ
幸子「〜〜〜っ!!!」
P「どうした幸子!顔がめちゃくちゃ赤くなってるぞ!?」
幸子「あ……あ……」プシュウウ
幸子「」クタッ
P「幸子ォ!!?」
16:
◆0IBwJt/Ml2 2017/06/09(金) 23:57:44.66
ID:eExjMbbz0
輝子「“好意を寄せている異性に会うと、恥ずかしさが振り切れて気絶する”んだよね」
小梅「それ、最初に言っておかないといけなかったんじゃ……」
おわり
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497019419/
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事