1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:31:20.67
ID:7WpKWG7O0
ヤヤカ「ココナ! こっちだ!」
ココナ「ヤヤカ!? う、うんっ」
ガラガラッ
ピシャッ
パピカ「ぁう~……ココナ……」
パピカ「……」
パピカ「…………」シュン……
トボトボ……
ヤヤカ「……行ったか」
ココナ「……うん」
ヤヤカ「なぁ、ココナ」
ココナ「なに?」
ヤヤカ「…………いや」
ココナ「……?」
ヤヤカ「あーいうタイプは、はっきり言ってやらないと分かんないよ」
ココナ「うん……」
ヤヤカ「『私ら、付き合ってんだ』ってさ」
ココナ「うん……」
ココナ「……えっ?」
ヤヤカ「は?」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:32:16.46
ID:7WpKWG7O0
ココナ「……」
ヤヤカ「……」
ココナ「……えっと」
ヤヤカ「あぁ、まぁ、今更学校の連中にバレるのも、気恥ずかしいだろうけどよ」
ココナ「えっ、えっ?」
ヤヤカ「でもあーやって四六時中、彼女につきまとう女がいると、正直こっちも気分悪いし」
ココナ「彼女?」
ヤヤカ「彼女」
ココナ「どちらさまが?」
ヤヤカ「なーにいまさら照れてんだよ」
ココナ「えっ」
ヤヤカ「でもぶっちゃけ、みんな、なんとなく気付いてると思うぞ?」
ココナ「えっと、なにに」
ヤヤカ「私とココナの関係に」
ココナ「幼馴染だってことに」
ヤヤカ「おいおい」
ヤヤカ「恋人同士だってことに、さ」
ココナ「パピカーーーーーーーーーーー!!!!!」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:33:03.67
ID:7WpKWG7O0
ヤヤカ「なっ、なんだよ急に!」
ココナ「いやぁあーーー!! 助けてパピカ!!」
ヤヤカ「逆だろ! 私がパピカからココナを助けてやったの!」
ココナ「近寄らないで妄想ストーカー女!!!」
ヤヤカ「ひでぇ!!」
ココナ「このクレイジーサイコヤヤカ!!!!」
ヤヤカ「てめぇの恋人になんて言いようだ!!」
ココナ「わたしはヤヤカの恋人になった記憶なんてない!!」
ヤヤカ「!? おぼえて……ないのか……?」
ココナ「えっ……」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:34:07.41
ID:7WpKWG7O0
……
ザザーン……
ザブザブザブ……
ココナ「……海」
ヤヤカ「この海岸でさ、塾さぼって二人で夕日を眺めてたとき」
ココナ(そんなときあったかしら……)
ヤヤカ「私が『ずっとこの時間が続けばいいのにな……』って言ったら」
ココナ「うん」
ヤヤカ「ココナが、ぎゅっ……と私の肩を抱き寄せてきて」
ココナ「えっ」
ヤヤカ「半ば強引に唇を」
ココナ「ちょ、ちょっと待って」
ヤヤカ「なんだよ今いーとこじゃん」
ココナ「……わたしからなの?」
ヤヤカ「ココナからだろ」
ココナ「………………」
ヤヤカ「そして私はあまりに急なことに驚き、されるがまま……でもな、唇が離れたとき、言ってやったんだ」
ヤヤカ「『甘いな』」
ヤヤカ「って」
ココナ(言うと思った)
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:35:07.97
ID:7WpKWG7O0
ヤヤカ「……ココナ、お前さ」
ココナ「えっ、なに……?」
ヤヤカ「今、(言うと思った)って思っただろ」
ココナ「えっ!?」
ヤヤカ「それな、」
ヤヤカ「記憶が戻りかけて」
ココナ「違うと思う」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:36:16.32
ID:7WpKWG7O0
ココナ「わたしからだなんて」
ヤヤカ「証人もいるぞ」
ココナ「うそっ」
トト「してた」
ユユ「してたね」
ココナ「どっちから!?」
トト「……」ユビサシー
ユユ「……」ウデサシー
ココナ「うそっ……」
ヤヤカ「ほらな」
ココナ「……」
ココナ「どんなふうにしてた?」
ヤヤカ「ちょっおま! 子供になに聞いてんだよ!」
ココナ「いいから」
トト「……」
ユユ「……ディープ」
ヤヤカ「」ブッ
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:37:46.77
ID:7WpKWG7O0
トト「うん。ディープだった」
ユユ「すっごい濃厚なやつ」
トト「舌とか絡めてた」
ユユ「下とか絡めてた」
ヤヤカ「こらお前らそれは言い過ぎだろ! まだ告白のときの話だぞ!」
ココナ「へぇ……」
ヤヤカ「……」ハッ
ココナ「……」
ヤヤカ「……」ダラダラダラダラ
ヤヤカ「そう、いきなり舌突っ込んできたんだよココナってば。いやーさすがのアタシもあれにはビビッたね。ははは、ははははは……はは」
ココナ「へぇ」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:39:02.07
ID:7WpKWG7O0
トト「約束の」
ユユ「お菓子」
ヤヤカ「あとでやるから! もう黙ってあっち行ってろ!」シッシッ
トト「トリック オア」
ユユ「トリート」
ココナ「子供をお菓子で買収するなんて」
ヤヤカ「うっ」
トト「お菓子お菓子」
ユユ「おーかーし、おーかーし」
ヤヤカ「だぁあ分かったよ! ほれ! もってけドロボー」
トト「わーいお菓子」
ユユ「……」
ヤヤカ「なんだよ」
ユユ「『甘いな』」フッ
ヤヤカ「てめぇっ!」
ユユ「……」ダッ
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:39:54.50
ID:7WpKWG7O0
ヤヤカ「あのやろ……」
ココナ「子供相手に」
ヤヤカ「……」
ココナ「……ヤヤカ」
ヤヤカ「…………」
ココナ「……」
ギュッ
ヤヤカ「ぅえっ!? な、なんだよ」
ココナ「うそつき」
ヤヤカ「……」
ココナ「ドロボーのはじまりなんだから」
ヤヤカ「…………ごめん」
ココナ「……うん」
ヤヤカ「悪かったよ」
ココナ「うん」
ヤヤカ「…………もうはなせよ」
ココナ「やだ」
ヤヤカ「ココナ?」
ココナ「キスするから」
ヤヤカ「ちょっ……!?」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:40:41.74
ID:7WpKWG7O0
ココナ「じっとして」
ヤヤカ「や、やめろって!」
ココナ「ヤヤカが言いだしたのに」
ヤヤカ「それは悪かったってば!」
ココナ「嘘から出たねっちょり」
ヤヤカ「ねっちょりってな、んっ!?」
ヤヤカ「んっ……んんーっん! ん…………」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:41:28.91
ID:7WpKWG7O0
ヤヤカ「ぷはっ! …………お、おまえ」
ココナ「ヤヤカ」
ヤヤカ「……」
ココナ「わたし、ヤヤカのこと、忘れたりしない」
ヤヤカ「……そうかよ」
ココナ「嫌いになったりしない」
ヤヤカ「どうだかな」
ココナ「……ヤヤカ」
ヤヤカ「また行くんだろ」
ココナ「……うん」
ヤヤカ「そしたらまた、取り合いだ」
ココナ「それでも」
ヤヤカ「ふん…………」
ヤヤカ「甘いな」
ココナ「うん」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:42:18.14
ID:7WpKWG7O0
……
ガチャッ
ココナ「ただい」
パピカ「おかえりココナ」
ココナ「きゃぁっ!?」
パピカ「ごはんにする? お風呂にする? それともねっちょりする?」
ココナ「どうしてここに!?」
パピカ「……ココナ」
ココナ「な、なに……?」
パピカ「ヤヤカとちゅーしてた」
ココナ「……パピカ」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:43:52.61
ID:7WpKWG7O0
パピカ「パピカも!!」
ココナ「……もう」
パピカ「ヤヤカずるい!」
ココナ「だってパピカとすると……」
パピカ「すると?」
ココナ「毎回、ピュアイリュージョンに飛ばされちゃうし……」
パピカ「だからしてくれないの?」
ココナ「だから逃げてたの」
パピカ「冒険もいーじゃんかー」
ココナ「キスのたびに冒険だなんて」
パピカ「女の子のちゅーは毎回冒険なんだよ!」
ココナ「なにそれ」
パピカ「ソルトが言ってた」
ココナ「ほんとに?」
パピカ「たぶん」
ココナ「……じゃあ」
ココナ「冒険、しよっか」
パピカ「!!」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:44:34.12
ID:7WpKWG7O0
パピカ「うん!! しよ!!!」ハッハッハ
ココナ「ぷっ……犬みたい」
パピカ「はやくぅー」
ココナ「まったく……」
パピカ「んーー」
ココナ「んっ……」
おばあちゃん「……」
ココナ「!?!?」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:47:50.86
ID:7WpKWG7O0
おばあちゃん「……」
ココナ「」
パピカ「? どーしたのココナ~はやくー」
おばあちゃん「……友達か?」
ココナ「……う、……うん」
おばあちゃん「キスするのか?」
パピカ「はーい! そうでーす!」
おばあちゃん「…………」
ココナ「………………だめ、だよね」
おばあちゃん「歯をぶつけないようにな」
ココナ「おばあちゃんっ……!」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:48:41.39
ID:7WpKWG7O0
パピカ「ココナ、んーー」
ココナ「んっ……」
おばあちゃん「歯の裏や上あごをなめるといいよ」
ココナ「ぶっ! おば、おばあちゃんっ!」
パピカ「まだ~?」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:49:56.35
ID:7WpKWG7O0
ココナ「もう……おばあちゃんったら」
パピカ「はやくっはやくっ」
ココナ「はぁ……にしても、パピカがこんなにキスに病みつきになるだなんて……」
パピカ「んーーーー」
ココナ「……んっ」
チュッ
ヒューーーーーー
ドポンッ
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 01:51:08.97
ID:7WpKWG7O0
…………
ピロピコピンピロピコピン
ヤヤカ「…………」
ヤヤカ「あいつら」
ヤヤカ「こんな遅くに開きやがってぇええええ」
ヤヤカ「私も混ぜろこらぁああああああ!!!!」ダッ
ドポンッ
おわり。
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 02:02:05.86
ID:7WpKWG7O0
ヤヤカ「んーカケラはどこかなー」ネチョネチョ
ココナ「あっ! あっあっ! や! いやぁっやめて! ヤヤカっおねが、ぃっ」
ヤヤカ「どうしよっかなー」
パピカ「ヤヤカーーー!!」
ヤヤカ「てめっひゃひっ!?!?」
パピカ「ココナから離れろっこのっこのっ」ネチョネチョネチョ
ヤヤカ「ぁ、こらっだめ、やっぁ! あんっ!!」
ココナ「パピカ……」ネチョネチョ
パピカ「ひぁああぁあっ!? こ、ココナぁっ今はやだぁっ」
トト「……」
ユユ「……」
トト「教えてほしいのは変身であって」
ユユ「変態じゃない」
ユクスキュル「ペロペロペロペロペロペロペロ」
トト「あっ」
ユユ「あんっ」
おしり。
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/30(日) 11:51:05.29 ID:gmdIwVVbO
フリフラSSとか貴重すぎる、乙
意外と雰囲気が原作に近くて凄い
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/05(土) 02:09:48.76 ID:TU0uWsJmO
乙
短いSSなのに何度も吹いたわ
元スレ
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